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ナライフの「怒涛の映画&サッカー日記」

サッカーも映画も前世紀に大いなる飛躍を遂げました。さて、この新世紀、この2つはどう進んでいくのでしょうか?誰も分かりません。でも好きなんです。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-12-18 azzurriさんとトヨタカップを観る!
2002-12-05 トヨタカップ観戦記 第一弾!
2002-11-19 予想しちゃいました
2002-10-18 北野武監督の『Dolls』を観る
2002-10-02 どうしたバイエルン!!
2002-09-04 傑作『死刑執行人もまた死す』、今晩必見!!
2002-08-22 フィーゴとジダン
2002-08-06 映画における列車
2002-07-19 豊かな映画体験のために −下−
2002-07-19 豊かな映画体験のために −上−


2002-12-18 azzurriさんとトヨタカップを観る!

 だいぶ時間が経ってしまいましたが、トヨタカップ観戦は、azzurriさんとの観戦でした。何故azzurriさんとの観戦になったかと言うと、一緒に行くはずだった友人が仕事で行けなくなり、このひまじんサイトの掲示板で告知したからなのです。これにazzurriさんがいち早く反応して下さり、一緒に観戦することになったのです。
 実は、azzurriさんとは遡ること約1ヶ月前、ひまじんフットサル会で初めてお会いしていました。これがazzurriさん、凄いんです。フットサルでは素晴らしいポジショニングで点取り屋の本領をいかんなく発揮、同じチームの時は僕がボールを持つといつもazzurriさんを探していました。見事MVP獲得。その後の飲み会では、たまたま隣に座ることとなり、大胆なフットサルでのプレーぶりや現代風かつ容姿端麗な外観とは対照的に、照れ屋で周囲への気配りに長け、優しい方とお見受けしておりました。
 さて、トヨタカップ当日。僕は先に着き、ビール片手に会場の余韻に浸っておりました。試合開始直前にazzurriさん到着。挨拶もそこそこにいきなり観戦に没頭することとなりました。正直言って僕は照れ屋です。照れ屋同士が隣同士というこのシチュエーション、誰もが予想できるように、ほとんど会話はありませんでした。ま、僕の場合、試合を観ている時に語るタイプではないので、旧知の仲の者が隣でも大差無かったとは思いますが…逆に、azzurriさんの美貌を前にすると、例え照れ屋でなくても大差無かったとも思います。しかし、今思うと、こういう状況では僕が積極的に話し掛け、楽しい会話をすべきだったのでしょう。azzurriさん、ごめんなさい!幸い試合はたいそう面白く、楽しいプレーが随所に出ていたので、お互い「おー!」とか「すげえ!」とか唸っていました。まあ、僕の逆サイドの隣のカップルが、ありがちな、「男→サッカー好き」「女→サッカーを知らない」という典型的なタイプだったので、まあ男のうるさいこと、うるさいこと。そのうるささに辟易していたので一層無口になっていたこともあり、azzurriさんが試合はともかく、僕の隣で観戦したことに若干でもつまらなさを感じられていたら残念と思い、ゲーム終了後、飯に誘いました。
 今振り返ると、一緒に食事をできて、どんなに楽しかったことか!新横浜駅近くのイタリアン、というか、パスタ屋に運良く入ることが出来、2時間近く冷えた体をワインとパスタで暖めつつ、サッカーの話から家族の話、色恋のお話まで語り合いました。たまたま入った店に僕の会社の人間やお付き合いのある放送局の方々が大勢居て、「あいつ、結婚してるくせに…」みたいな目でにやにや見られ、それはそれで面白かったのですが、逆にazzurriさんに気を遣わせてしまいました。フットサルの時の打ち上げではなかなかプライベートな話は出来ませんでしたが、さすがに1対1での食事だったので、その、ご自分に正直にまっすぐと向かい合っているさまを垣間見ることができ、お会いできて良かったと心底思いました。
 11月のフットサル会に続いて、ひまじんは、僕に素晴らしい出会いを提供してくれました。

先頭 表紙

お誕生日はお嬢さんがお祝いしてくれたのでしょうか?Cリーグ、ドキドキの展開になっていますね!! / フィー子 ( 2003-03-06 12:38 )
お誕生日おめでとうございます! またハピー・サプライズ、梅が丘でお会いできたらいいな。 / パンドラ ( 2003-01-28 06:15 )
誕生日、おめでとうございます。次回は一緒にぜひ勝負(笑)。 / ガス欠コイン ( 2003-01-28 01:41 )
お誕生日おめでとうございます.また,フットサルやりましょう. / 八百八六助 ( 2003-01-27 22:39 )
お誕生日おめでとうございます!美女(azz)とのデートは実は私からのお誕生日プレゼントです。(←うそです、すみません、調子に乗りすぎました) / あやや ( 2003-01-27 14:57 )
お誕生日おめでとうございmす。また、遊んでやって下さい。 / 口車大王2号 ( 2003-01-27 12:03 )
お誕生日おめでとうございます!!日記の更新がないので心配です、、、お仕事お忙しいのでしょうか?また、一緒にフットサルやりましょうね♪ / azzurri ( 2003-01-27 10:59 )
お誕生日おめでとうございます。これからの一年、いいことがナライフさんにたくさんありますように! / マイケル ( 2003-01-27 10:58 )
お誕生日おめでとうございます!!と言うかお元気ですか?(笑) / エスカルゴ@PH ( 2003-01-27 10:12 )
(1/27) Happy Birthday です / あおネェ ( 2003-01-27 08:36 )
新しい出会いは楽しいですね。サッカーを通じてだと一層! 今年はありがとうございました。よいお年を! / KATSUMI@プレイヤーモード ( 2002-12-31 22:47 )
今年は大変お世話になりました。また、引き続き来年も宜しくお願い致します。 / エスカルゴ@PH ( 2002-12-29 17:50 )
Hidey様、確かに古典的というか、ドキドキしちゃいましたよ。これがazzurriさんでなければ意識しなかったでしょうけど・・・ / ナライフ ( 2002-12-27 10:16 )
azzurriさんは日記からしか分かりませんがとても芯のしっかりした、昨今なかなかお目にかかれないような素晴らしい女性とお見受けしていました。そのとおりの素敵な時間になった用で何より。チケット片手に素敵な女性を誘うといううちの古典的な手法はなんか懐かしいけど(笑)。いえ、経緯はちゃんとわかっているのでほんの冗談です。 / Hidey ( 2002-12-26 22:33 )
ガス欠コイン様、そう、楽しかったですよ。顔はにやにやしていたのかなあ、どうでしょう?、うっとりしていたかも知れません。 / ナライフ ( 2002-12-20 18:10 )
夢樂堂さま、ほんとにおめでとうございます!! 梅ヶ丘でばったりお会い出来る日を楽しみにしているのですが… / ナライフ ( 2002-12-20 18:09 )
azzurri様、面白過ぎます。その変換術、何かで使わさせていただきます。そうですね、ワイン持ち込んで飲みながら観戦、いいですね! / ナライフ ( 2002-12-20 18:07 )
パンドラ様、まあデートと言えばデートですが…そう言ってしまってはazzurriさんに申し訳ないですよ。 / ナライフ ( 2002-12-20 18:02 )
フィー子さん、そうですか、ぶつくさ言っているんですか。聞いてみたいです。 / ナライフ ( 2002-12-20 18:00 )
マイケル様、これみよがしに解説する人、いますよね。いいから見ろ、って言いたくなります。 / ナライフ ( 2002-12-20 17:58 )
ずいぶん、遅いアップですね(笑)。さぞがし、二人とも楽しまれたと思いますよ。ナライフさんはやはりゲーム中は無口なんですか。でも顔だけはにやにやしてたんじゃないですか(笑)。 / ガス欠コイン ( 2002-12-20 01:20 )
今度は正真正銘の梅丘の住民になりました。日々、球を追わずに猫を追っています。 / 夢樂堂 ( 2002-12-19 17:20 )
ナライフさん、やぁ〜めぇ〜てぇぇぇ〜〜〜!!!漢字の変換が間違っていますよぉぉぉぉ・・・「容姿端麗」→「麒麟端麗」、「美貌」→「貧乏」(笑)・・・先日は本当にありがとうございました♪ナライフさんのお気遣いには本当に心が和みました!いろんなお話しもできましたし♪隣のカップルには実は私も辟易(笑)。ご一緒の観戦も楽しかったですよ♪今度はぜひワインをお供に!・・・因みに諸事情により、私の日記で観戦記を書きづらくて(苦笑)。 / azzurri ( 2002-12-19 13:39 )
ま、デートだわ。素敵!(笑) 2時間近く冷えた体をワインとパスタで温めつつ、のくだりにうっとり。 フットサルのひとときを思い出しつつ、おふたりの笑顔が思い浮かばれて、こちらまで嬉しくなります♪ / パンドラ ( 2002-12-19 06:26 )
おお、ようやく(笑)。お2人とも存じ上げてるせいか目に浮かぶようです。私も家ではぶつくさ言って見ておりますが、他人が一緒だとおし黙って見いってしまいます。イタリア人のように手を動かしながら堂々と独り言を言ってみたいなと思いますが(^_^;)。 / フィー子 ( 2002-12-19 00:35 )
ラグビーを見に行くと、一人のくせに皆に聞こえるように大声でプレーを解説してくれるおっさんが必ずいます。ああ言う人は消えてほしいです。 それはさておいて、随分と楽しいひと時を過ごされたようで。機会があったら今度は僕のプライベートや色恋をナライフさんに語ります。(なんでやねん) / マイケル ( 2002-12-18 22:11 )

2002-12-05 トヨタカップ観戦記 第一弾!

 6ヶ月前には小雨ちらつく湿度の高い天候の中、「ひょうきん」と形容するのが精一杯の賛辞としか言いようがない前代未聞の髪型で2得点を叩き出し、母国5度目の優勝と自らの得点王を獲得したプレーヤーが、同じ場所ながらも今度は冷たく乾燥した夜空の下で半年前とは打って変わって静まりかえった7万人余りの見守る中、移籍したばかりのクラブチームに世界一のタイトルをもたらす決勝点を叩き出す。誰かが脚本を用意していたとしか思えない筋書き。そんな「筋書き」をあっさり現実にしてしまったプレーヤー、ロナウドがミラノ市民やバルセロナ市民を裏切ってまで移籍を渇望したというレアル・マドリッドは、今や存在自体が「奇跡」と言って良いくらい魅惑的なチームとして、師走の日本にそのスペクタルなショーを見せてくれた。
 以前の私の日記にも書いたことがあるが、僕のサッカー観に最も大きな影響を与えた1982年スペイン大会でのブラジル代表は、失点のリスクを負ってでも攻撃を重視し、より多くの得点を狙い、しかもその得点を生み出す攻撃は何よりも美しく創造性に溢れるものであるべきだというテレ・サンターナ監督をはじめ選手及びブラジル国民の総意に基づく哲学を具現化したチームだった。しかし、結果が示すように、徹底した守備、ファウルを辞さないラフプレー、少ない好機を最小人数で点を取ってしまうカウンターアタックが功を奏し、恐らく10%程度の確率であったであろう勝機を我が物とし、その後その勢いに乗ってWカップをも獲得してしまったイタリアに2次リーグで負けてしまい、74年のオランダと共に、「サッカーにおいて芸術性と勝利は共存し得ない」という奇妙で偏屈な信念が幅を効かせ、世界の多くのチームが「失点しなければ負けない」ことを第一義に考える潮流の水源となったというのが、多くの識者が主張する「定説」だ。
 以後、攻撃重視、スペクタル、創造性といったワードで括られるかたや「ファンタジー志向」と、守備、結果重視といったワードで括れられる「リアリズム志向」という二元論の中、共存し得ないのが前提となってしまっていた昨今のサッカー界において、ここ2〜3年、その2項対立を昇華し、矛盾すると思われていた両者を両立させるような流れが現れ始めていたとは思う。リーガエスパニョーラの興隆しかり、チャンピオンズリーグでのレバークーゼンの活躍しかり。そして、何よりもレアルである。今期自国リーグでは調子も今一つのようだが、一昨日横浜で見せてくれた彼らのサッカーは、まぎれもなく共存し得ないと信じられていたスペクタルと結果という両者を見事に共存させ得ていたと思う。
 ラウルの意表を突いたスルー、フィーゴの相手をコケにしているとしか思えないフェイント、ジダンの柔らかなタッチ、得点も素晴らしかったが後半見せたロナウドの鋭いフェイント、といった個人技だけでなく、それらが全てチーム総体として勝つことだけを盲目的に追求するのでなく、観る者を楽しませなければ意味がないと言わんばかりの、ダイレクトパスワークの数々。82年以来追い求めていたブラジル代表の面影がそこにはあった。20年ぶりにまさか自分の国でしかも目の前で観ることができようとは…しかも、「世界一」という結果を伴って。スタメン発表の時から、「今日のレアル、勝ちだけでなく魅せるサッカーをしれくれそうだな」という仄かな予感はあったが、その予感的中の、まさに20年来の「恋人」に会えたような一昨日のトヨタカップだった。
azzurriさんとの観戦記は次回!

先頭 表紙

フィー子様、そ、そうですよね、いつなんだよ、第2弾、ほんとに。ま、近々… / ナライフ ( 2002-12-18 16:26 )
Hidey様、録画してありますよー。それにしても運営担当のお仕事、いいですね。 / ナライフ ( 2002-12-18 16:24 )
↓ほんとHidey,惜しいわー。さすがにトヨタカップは生でやってるんじゃないかねえ。ところでナライフ様、第二弾首を長くしてお待ちしておりますよ!! / フィー子 ( 2002-12-17 18:15 )
前書きましたっけ。入社一年目は運営担当としてピッチをうろついたりしていました。あのころはサッカーにも興味がなければトヨタカップの意味すら知りませんでした。ああ、もったいないことをした。こちらでもテレビで中継しないかなと、試合が終わって半日ほどたったこちらの夜にテレビを回しましたがやってませんでした。まさか生中継だったとか。いい試合だったようなのに残念。 / Hidey ( 2002-12-17 07:16 )
azzurri様、こちらこそ有難うございました。TOYOTA CUPの中でも「見てて面白い」という意味で記憶に残るゲームでしたね。 / ナライフ ( 2002-12-10 15:07 )
本当にいろいろとありがとうございました!試合内容もここ数年の試合の中でも一番面白かったように思います。それにしてもオリンピアの選手の悔しそうな表情!忘れられません、、、 / azzurri ( 2002-12-10 12:29 )
エスカルゴさん、そうなんです、ロナウドって確かに点は取るんですが、ブラジルっぽい上手さが感じられず、好きながらもよく分からないなあと思っていたのですが、今回じっくり見てみたらとボールテクニック、判断力、ボールの無い時の動き等、素晴らしかったです。逆にシュート力が一番劣っているのではと思ったくらいでした。 / ナライフ ( 2002-12-09 09:35 )
ロナウドは太っていても個人技が素敵でした。惚れました。思ったのですがレアルGKは結構頑張ってました。しかし、まぁ贅沢なチームです。 / エスカルゴ@PH ( 2002-12-07 13:20 )
フィー子さん、そうですね、トヨタカップ、最近正直言って余り期待していなかったので、楽しかったですね。 / ナライフ ( 2002-12-06 20:22 )
どんな試合だったかがとても伝わってきますね。この試合はビデオ保存版にしようかなと思うくらいです。トヨタカップの舞台でまさかここまでいい内容を見せてくれるとは思いもよりませんでした。素直に嬉しかったです。 / フィー子 ( 2002-12-06 18:22 )
KATSUMI様、レアルばかり取り沙汰されてますが、オリンピアも素晴らしかったと思います。 / ナライフ ( 2002-12-06 18:14 )
八百八六助様、そうですね、「最強のチームが勝つわけではない」の言葉はサッカーの場合、とても頻繁に起こりますからね。それにしてもほんと、生で観ることができたのは幸せでした。 / ナライフ ( 2002-12-06 18:12 )
エスカルゴ様、まあそうですね、82年ブラジルの方が好感度高いですね。ま、でもFWとGKは明らかにレアルの方が上ですけど… / ナライフ ( 2002-12-06 18:10 )
今回の相手オリンピアが真っ向勝負に来たおかげで、レアルの良さが発揮されましたね。ゴールエリアはガチガチで、結局ミドルとセットプレーでしたけど(笑) / KATSUMI@プレイヤーモード ( 2002-12-06 00:49 )
これだけ金かけて,ファンタジックなプレーをして,でも絶対勝てるわけではないというサッカーというゲームは儚いのかも知れませんね.でもこのレアルのプレーは見ていて楽しかった.生で見られて良いなぁ. / 八百八六助 ( 2002-12-05 22:42 )
いやー、仰る通りです。まぁ、でも82年のブラジルの方がやや好感度は高いですね。だって当時の選手それぞれが全く違うフォーメーションと選手配置を言いますから(爆)。 / エスカルゴ@PH ( 2002-12-05 20:26 )

2002-11-19 予想しちゃいました

 いよいよ2次リーグの組み合わせが決まったチャンピオンズリーグ。今シーズン、今のところバイエルンとリバプールの敗退を除けばほぼ順当な結果を見せているが、それも結果論。どうひっくり返ってもおかしくないゲームが沢山あり、好ゲームの多い1次リーグだった。
 さて、組み合わせだが、以下のようになった。
<Group A>
 インテル(イタリア)
 バイヤー・レバークーゼン(ドイツ)
 バルセロナ(スペイン)
 ニューカッスル(イングランド)
<Group B>
 アヤックス(オランダ)
 ローマ(イタリア)
 アーセナル(イングランド)
 バレンシア(スペイン)
<Group C>
 ボルシア・ドルトムント(ドイツ)
 ミラン(イタリア)
 レアル・マドリッド(スペイン)
 ロコモティフ・モスクワ(ロシア)
<Group D>
 ユベントス(イタリア)
 バーゼル(スイス)
 マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
 デポルティボ・ラ コルーニャ(スペイン)

 さて、唐突ながらここで僕の予想を記します。
<Group A>インテル、バルセロナ  <Group B>アーセナル、バレンシア
<Group C>レアル、ミラン <Group D>ユベントス、マンU

 因みに1位、2位の順です。根拠というほどのものはありませんが、若干補足すると、まずグループAは、若干だけこの2チームが地力が上かな、と思います。で、バルセロナが1次リーグ出来過ぎだったこともあり、またインテルが手堅く結果を残しそうなのでこの順位としました。グループBは、所謂「死のグループ」ですね。これは全く分かりません。好みではアヤックスを挙げたいのですが、選手達の若さが思わぬ大敗とかを招きそうなのと、ローマに関しては、こういうつまらないサッカーをするチームは勝たせたくない、という思いとで外しました。グループCは、まあ順当に行けばこういうことでしょう。一応そろそろインザーギも調子を落とすのではないかと考え、レアルを1位にしました。グループDは、バーゼルを除く3チームの三つ巴でしょう。その中で落ちる1チームを予想するのは僕の頭では不可能だったので、単純に歴史のある2チームを選びました。マンUハ、怪我人が続出しているので2位にしました。

 さて、2次リーグが終わるのは来年3月。4ヶ月間、たっぷりと楽しませてもらいます。予想はあくまで予想なので、笑ってやってください。超ハイレベルの中で、実力に殆ど差が無いと思われるチーム同士の長丁場。今のうちに寝ておこっと。

先頭 表紙

おやおやひどい突っ込みでした。これではアーセナルではなくアーセルアーセルでした。 / 夢樂堂 ( 2002-11-28 15:39 )
KATSUMI様、今年のミラン株は急上昇中ですね!さあ、今夜ミランVSレアルです!! / ナライフ ( 2002-11-26 19:02 )
エスカルゴ様、今年のミランはほんと、いいですよね!またスターばかり集めて見かけ倒しに終わる危惧が相当ありましたが、うまくチームとして機能していますよね。しかも攻撃的。 / ナライフ ( 2002-11-26 19:01 )
夢樂堂様、アーセナルのジャージ、それ僕がこの前買ったやつでしょうか?もし良ければお貸ししますが… / ナライフ ( 2002-11-26 18:59 )
Hidey様、そうですね、1戦毎にその結果のみで一喜一憂するのではなく、まさに「長期的展望」でサポートしていきたいものですよね。 / ナライフ ( 2002-11-26 18:58 )
下のつっこみ間違えました。アルゼンチン戦ではなくてジャマイカ戦でした。時間がなくてまだ前半しか見てませんが、よいところも悪いところもちらほら。まあ新しいチームだし、長期的展望でチームをつくっていければいいですね。 / Hidey ( 2002-11-26 12:12 )
予想的に、こうなったらおもしろい!って感じですね。 私もミランに期待しています。 / KATSUMI@活動再開 ( 2002-11-25 13:42 )
最近思うのですが、今年のミランはいい!!確かに選手層が厚くなったというのもありますが、サッカーがおもしろくなってきたと思います!! / エスカルゴ@PH ( 2002-11-23 19:57 )
いいなあ、サッカーに関してはやはり日本の生活を羨みます。明日くらい先日日本から持って帰った(母が録画してくれていた)日本対アルゼンチン戦のビデオでも観てみるかな。 / Hidey ( 2002-11-23 18:34 )
予想は判りませんが、先週、吉祥寺のナイキショップにいったらアーセナルノセナルのジャージーがありました。ついつい買いたくなったけど我慢です。 / 夢樂堂 ( 2002-11-22 15:42 )
ガス欠コイン様、今回はセリエAから優勝チームが出そうな気配が漂ってますね。もともと揃えている選手は粒ぞろいですからまあ当たり前と言えば当たり前でしょうけど。ミランVSレアルとかミランVSバルサなんて見たいですね。 / ナライフ ( 2002-11-21 09:06 )
セリエA勢、どうしちゃったんでしょうね(笑)。そんなことより、早くマンションの外装工事、終わってくんないかなあ。BSもCSも見られない(涙)。 / ガス欠コイン ( 2002-11-20 15:02 )
フィー子さん、有難うございます!順当に思えそうなCとか以外な番狂わせあるかも知れませんね。ニューカッスル、あまり見てなかったので、ウーゴ・ビアナ、注目してみますね。因みに同僚が仕事で明日からド○ツに出張に行ってあの有名なGKと仕事をしてくるようです。羨ましい!! / ナライフ ( 2002-11-20 13:10 )
リンクを張らせて頂きました。すみません(~_~;)。ほんとにAとBは悩みますね。そういってるとCとDに大番狂わせがあったりなんかして。でもやっぱり経験もモノをいう大舞台ですよね、Cリーグって。新顔はなかなか難しい。ニューカッスルのウーゴ・ビアナがとっても楽しみです。 / フィー子 ( 2002-11-20 11:38 )
八百八六助様、大筋順当な結果の中、バーゼルは確かに予想外でしたね。最終戦のリバプール戦もいきなり前半で3点取ってどぎもをぬきました。 / ナライフ ( 2002-11-20 11:32 )
江巣化流碁様、僕もバルサが好調なのがとても嬉しいです。ユーベと鹿、なるほどねえ。納得ですが、鹿の方が好感度高いですね。 / ナライフ ( 2002-11-20 11:24 )
スイスのチームが残っているのって,珍しいね.強いのでしょうか? たまに変わった国から出てくると,良いところまで行っちゃったりして. / 八百八六助 ( 2002-11-19 23:37 )
マンUはベッカムが故障しましたね。肋骨ですか・・・。今年はバルサが好調のようなので嬉しい限りです。最近気付いたのですがユーベと鹿は似ています。「堅守速攻」そして、アンチの多さ(笑)。 / 江巣化流碁@PH ( 2002-11-19 19:52 )

2002-10-18 北野武監督の『Dolls』を観る

 いまや日本を代表する映画監督と言って良い北野武による『Dolls』を観た。前作『Brother』より遥かに素晴らしい出来映えで、今でも僕が武作品の最高傑作と信じて疑わない『ソナチネ』ほどでないにしても、かつての調子が戻ってきたかな、と感じた。
 とにかく、武の映画に一貫している、「歩く」ことを描いた作品である。武は、その才能を強烈にアピールしたデビュー作『その男、凶暴につき』で、既に「歩くこと」をテーマにしていた。ただひたすら「歩く」という動作が、武の手にかかるととても映画的に魅力溢れる画面になる。「歩く」ことの変奏として、「立ち止まる」とか「自転車に乗る」(『キッズ・リターン』)とか、あるいは「振り向く=視線を変える」とかいったことを徹底的にこだわる。人間の基本的なアクションそのものに真正面から対峙し、これを映画的に撮リ上げることが映画だと思っているのだろうと推測する。とかく役者に演技をさせ、心理描写を上手にこなして観客に感情移入させることを第一義に考え、ドラマティックに演出することが映画だと思ってはいない。そこが何より武の才能ではないかと思う。
 主演の菅野美穂が、雑誌のインタビューで、「自分なりにアレンジして演技しよう思っていた。狂気に陥っている女を表現するために強く“狂った”演技をしようとしたら、監督から逆のことを言われ、表情を外に出すな、何も考えなくていいと言われた。」といった主旨のことを答えていたが、まさに武監督ならではの指示だろう。確かに、ここでの菅野美穂の抑えた演技は素晴らしい。
 ただ、初期の頃の武作品に比べると、説明的な描写を一切排する大胆さや画面そのものの力が若干失われている印象は否めない。(特に前半)そこに、『キッズ・リターン』が興行的にヒットし、『HANA-BI』が海外の映画祭でグランプリを獲得するなどといった、世間的名声が確保され、武自身が相当「人の目」を気にしているさまが垣間見られる。登場人物を浄瑠璃劇になぞらえ、映画の冒頭とラストにその浄瑠璃のシーンが出て来るのだが、あまりにパラレルな比喩表現で凡庸な印象だったが、これも海外映画祭を意識しているような気がしてならない。
 とは言え、元来彼の作品は、物語を過不足無く上手に語る、という側面からは全く無縁であり、物語上不必要なシーンが却って魅力的だったりするので、ある意味、北野武らしい。彼の映画は「編集の映画」ではなく、「画面の映画」なのだ。そして余計な要素を画面から削ぎ落とし、無色透明になるべく近付けていく「禁欲的な」画面づくりを好む傾向にあった北野武が、今回は色を多用し、様々な要素を散りばめて「過剰な」画面づくりへの傾向を示し始めており、そこに彼の新しい方向性が示唆されているような気がする。
 いずれにせよ、北野武は、黒沢清、阪本順治らと並んで、今の日本映画を支える天才だということを再認識した。

先頭 表紙

さにゃえもん様、『静』だからせまってくる、まさにそうだと思います。ただ、一見『静』なんですけどちゃんと「活動写真」になっているあたり、非凡だと思います。 / ナライフ ( 2002-11-19 17:58 )
『静』だからせまってくるものってあるよね。 そんな感じかしら?ここまでしっかりした日記読んじゃうと見ないと損って気になるわ!! / さにゃえもん ( 2002-11-19 02:03 )
azzuri様、どうもお疲れ様でした。よっ!!得点王!またやりましょう。 / ナライフ ( 2002-11-07 20:38 )
月曜日はお疲れ様でした!今はコインさんと合宿中でしょうか(笑)?また是非やりましょうね!!「Dolls」は私も見たい作品のひとつです。ストーリーはもちろんですが、衣装も気になっていて。 / azzurri ( 2002-11-07 16:43 )
是非一度ご覧下さいね。と言っても相当癖がありますからご用心を! / ナライフ ( 2002-11-07 09:03 )
武氏の映画、実はまだ見たことないのですけど、一度ぜしぜし観なくては。 「役者に演技を要求しない」っていいですね。無意識は意識を超えるから、予期しないみずみずしさや発見がありますよね。 / パンドラ@ありがとうございました! ( 2002-11-06 20:48 )
八百六助様、どうもお疲れ様でした。楽しかったですね!! / ナライフ ( 2002-11-06 08:57 )
夢樂堂様、どうもお疲れ様でした。北野武、「ああ天才なんだな、この人は」と思わせてしまう人ですね。 / ナライフ ( 2002-11-06 08:56 )
昨日はお疲れさまでした.次回もよろしく. / 八百八六助 ( 2002-11-05 22:34 )
北野武のフレームワークも好きなのです。スポットを当たっていない部分にも気を使っている。計算してもできない画像、これを意識しないで作っているとしたらやはり天才でしょう。 / 夢樂堂@昨日はありがとうございます ( 2002-11-05 21:10 )
エスカルゴ様、場所は台湾ですかね、いいですね。志村けんにシリアスな演技っていいかも知れませんしね。 / ナライフ ( 2002-10-22 19:05 )
できれば、北野武監督、金城武&志村けんの競演をお願いしたいです。 / エスカルゴ ( 2002-10-22 16:42 )
KATSUMI様、そうなんですよ、深田恭子も妙に印象的でしたね。あの歌声もそうだし、あの振り付け!やはり深田恭子に対しても北野監督、いわゆる「演技」はさせませんでしたね。表情は常に無表情、動きも機械的。それが素晴らしい演技でした。 / ナライフ ( 2002-10-21 13:28 )
八百八六助様、『パンと植木鉢』は大好きですがそれと一緒だったのって何でしょう?僕も分かりませんが、今回の北野武の色遣い、これを極端にすると鈴木清順に行きつくんだろうなあ、とは思いました。 / ナライフ ( 2002-10-21 13:24 )
Hidey様、そうなんです、「新しい方向性」があるように見えつつも、それも含め、「良くも悪くも北野監督らしい」んですよ。菅野美穂、見応えありますよ。 / ナライフ ( 2002-10-21 13:17 )
ガス欠コイン様、おっしゃる様にデビュー作『その男…』、第2作『3-4X10月』、第3作『あの夏、いちばん静かな海。』、第4作『ソナチネ』という初期の4作は、当時の興行収入や評判に全く反映されませんでしたが、素晴らしかったですよね。ま、でも「昔は良かった」的セリフは嫌いなので、武監督の今に立脚した上でこれからも観続けたいと思ってます。 / ナライフ ( 2002-10-21 13:15 )
「その男…」が好き、というのもフィー子さんらしいというか… 若干あざとさというかマニエリスムの感はありますが、ま、でもこちらも「北野武なんだから」などと過度な期待をかけているのも事実ですよね。 / ナライフ ( 2002-10-21 13:07 )
先日、時間がこれにしか合わなくて見ました。いかにもな日本的な魅力をちりばめたところに、海外の映画祭を意識している感じがしました。菅野美穂が美しかった・・・。これだけでも見る価値があるかも(笑)。あ、あと深田恭子の歌が耳から離れません(獏)。 / KATSUMI@活動再開 ( 2002-10-20 00:43 )
北野作品,まだ見たことないのですが,そろそろ見てみようかなと思ってもいます.色遣いというと,タイトルど忘れしましたが,イランの監督のパンと植木鉢と一緒にやってたやつを思い出します. / 八百八六助 ( 2002-10-19 22:17 )
うーむ、そうですね。菅野美穂が主演というのが個人的にはとても嬉しいです。北野監督の映画はこちらのレンタルビデオ屋でも見られることがあるので、ちょっと先でしょうけど楽しみにしています。ナライフさんの解説はとても頷きながら読めました。よくも悪くも北野監督らしいです。 / Hidey ( 2002-10-19 08:03 )
うーむ、そうですか。フィー子さん、すいません(笑)。武ファンの僕としては、非常に注目する作品です。僕も『その男〜』や何でしたっけ、何だかXっていうやつかな。武が沖縄やくざを演じる作品などが好きでしたね。かといって、『キッズ・リターン』も捨てがたい。菅野美穂という女優が好きでもあるので、本当に楽しみです。いい参考になりました、ありがとう。そう言えば、武はいつも“歩き”、“歩かせて”いましたね。そんなことを今頃感じる、私です。 / ガス欠コイン ( 2002-10-19 00:34 )
うーむ、そうですか。「過剰な」方向へ行ってるんですね。「その男〜」の荒っぽさが好きだった私としてはまだ見ていないのですが気に入るかどうか怪しくなってきました(^_^;)。期待しすぎちゃうのもなんですけどね・・・。まあそんな風に思える監督なんてそうそういないのでそんな監督が存在してくれてるだけで実は嬉しいんですが。 / フィー子 ( 2002-10-18 23:57 )

2002-10-02 どうしたバイエルン!!

 チャンピオンズ・リーグのグループG、バイエルン・ミュンヘンVSACミランを今朝見た。1-2でミラン勝利。どうした、バイエルン!?
 グループGは、A〜Hの8組の中では「死のグループ」と形容される組だ。ドイツの雄、バイエルン・ミュンヘン、イタリアからACミラン、スペインからデポルティボ・ラコルーニャ、フランスからランス。ややランスが劣る印象はあるが、どの2チームが抜けてもおかしくない。またその一方で、「どうせバイエルンは勝ちあがるに違いない」というのも、恐らく識者たちの共通の印象だろう。
 ところが、である。今シーズン、バラックやゼ・ロベルトを獲得し、2006年ドイツW杯でのドイツ代表チームづくりさえ見据えた戦力補強をしたバイエルンが、あの憎らしい程勝負に強いバイエルンが、初戦のラコルーニャ戦に続いてACミランにも負け、これで2戦2敗である。現時点で1位ミラン、2位ラコルーニャ、3位ランス、4位バイエルン。まるで先のW杯でのフランスのような状況。
 ブンデスリーガでは7試合終えて早くも首位に立っているし、今朝のゲームも内容は決して悪くなかっただけに、運がないと言うべきか。とは言え、中味が悪くても勝負には勝つのが持ち味なバイエルンだけに、どうしたのだろう?しかもバイエルンはホームで2連敗。さすがのバイエルンも今回は危機的な気がする。
 一方のACミラン。こちらは今回セリエAで最も派手な移籍劇を演じたチーム。ブラジルのリバウド、デンマークのトマソン、イタリアのネスタ、といった大物を補強した。ルイ・コスタ、インザーギ、シェフチェンコらとリバウドがどう絡むのか、レアルに勝るとも劣らないタレント軍団と言って良い。リバウドはその能力をフルに発揮しているとは言えなかったがそれでも1点目に見事に絡んでいたし、インザーギは絶好調、ルイ・コスタは随所にファンタスティックなプレーをしていた。加えて過小評価されがちなセードルフが素晴らしく、この調子だとACミランはビッグイヤーを獲得(=優勝ということ)してもおかしくないと思った。
 死のグループG組は、このままミランとラコルーニャが抜けるのだろうか?それともバイエルンが驚異の逆転劇を演ずるのか?(おいおいランスは無視かよ!)まだまだ先は見えないが、これからも早朝のTV観戦を続けたい。
 

先頭 表紙

エスカルゴさま、エウベルって、いいときはいいんですが、好不調の差が激しいと思いません?しかもブラジル人なのに、プレーがバイエルン化(?)していると思うんですよね… / ナライフ ( 2002-10-18 11:33 )
杏綬さん、ユベントス、まあまあいいですよねえ… ミラン勢の勢いが翳ってきたら、ユベントスにもチャンスありでしょうね。 / ナライフ ( 2002-10-18 11:31 )
エウベルの爆発に期待しましょう。 / エスカルゴ ( 2002-10-10 19:14 )
しかしその反対にユヴェントスが…あれなんでここにいるの!?(リーグ戦) / 杏綬 ( 2002-10-09 11:35 )
きっとご覧になっていると思いました。インザーギ、そのうちこの好調さも止るんでしょうが、凄過ぎますね。ミランの場合、インザーギがスランプになってもシェフチェンコ、トマソンが居るし、ちょっと後ろにはリバウド、セードルフ、ルイ・コスタでしょ。問題ないでしょうね。 / ナライフ ( 2002-10-08 09:10 )
↓私も見ました!見てる試合が同じですね(~o~)。フィリッポの好調さ、どうしましょ。何か天罰でもくだるんじゃないかってくらいラッキーすぎません?なんて失礼かな。そうそう、クーペル、つまんないっす。 / フィー子 ( 2002-10-07 21:43 )
フィー子さん、昨晩もミラン見ましたが(トリノ戦)、爆発的な得点力!!やはり面白いですね。今シーズンは久々にミラン勢が好調ですが、インテルのクーペルらしい堅実さよりミランの方が面白そうですね。 / ナライフ ( 2002-10-07 09:12 )
(↓おいおいランスは無視かよ!) / フィー子 ( 2002-10-06 17:45 )
今シーズンはACミランが一番楽しそうです。さらにシェフチェンコが戻ってきたらと思うとワクワクします。バイエルンはやはり中心人物となる人が居ないので脆いのかなと思います。上手く世代交代して柱となる人が誕生すれば無敵になるんじゃないでしょうか。ラ・コルーニャはこれまたいつぱたっと倒れるかわからない脆さがあるので2チームどちらが抜けるか最後までわかりませんね。 / フィー子 ( 2002-10-06 17:44 )
ガス欠コイン様、今日のスポーツ紙に「バイエルン絶望」と書いてありましたが、バイエルンだけに分からないですよね。ACミランはほんと豪華ですね。ルイ・コスタ、ビューティフルなプレーを見せていました。今シーズンはやってくれそうな感じです。 / ナライフ ( 2002-10-03 17:16 )
とにかく僕は敬愛するルイ・コスタがいる以上、ミランを応援します。 / ガス欠コイン ( 2002-10-03 12:55 )
ACミラン、考えてみると凄いメンバーですよね。セリエA勢も少しはチャンピオンズ・リーグでも意地を見せないと、経営は放漫でチームも弱いと総称して言われかねないですからね。バイエルン2敗かあ。まあ、でも、アウエイが不利とも言えないと思いますし、僕にしてみれば、面白くなってきたというところでしょうか。 / ガス欠コイン ( 2002-10-03 12:54 )
そうですね、リバウドもまだまだだとは思うんですが、いいようにインザーギへのマーク集中を回避させているのでしょうね。セードルフとネスタはかなり効いていると思いますし。 / ナライフ ( 2002-10-03 09:15 )
ACミランが復活,というか補強がうまくいったんでしょうね.バイエルンもバラックを補強したりいろいろしてるのに. / 八百八六助 ( 2002-10-02 23:10 )
訂正です。バイエルンは2戦2敗ではなく、3戦1分け2敗でした。すいません。 / ナライフ ( 2002-10-02 14:19 )

2002-09-04 傑作『死刑執行人もまた死す』、今晩必見!!

 今日の夜中、正確には明日(9/5)のAM1:00過ぎくらいからBS11チャンネルにて放送予定の映画『死刑執行人もまた死す』は、掛け値なしの傑作だ。海外在住の方々には申し訳ありませんが(とは言えVIDEO、DVDは出ています)、衛星放送視聴可能な方は是非お薦めです。
 1943年のアメリカ映画。監督はフリッツ・ラング、脚本にはブレヒトが名を連ね、撮影は名キャメラマンのジェイムズ・ウォン・ハウというそうそうたるメンバーによる作品。キャストは、あまり著名なスターはいないが、ウォルター・ブレナンやジーン・ロックハートといった味のある役者が準主演級で固めている。
 監督のフリッツ・ラングは元々ドイツ人。ドイツで『メトロポリス』、『M』などという傑作をサイレント時代から作り続け、既に名声を確立していたのだが、ユダヤ系の母親を持った為、ナチスの台頭と共にアメリカに亡命したのだ。亡命後、ハリウッドで映画を撮ることとなり、この『死刑執行人もまた死す』は、彼のハリウッド7作目である。
 物語はナチスの侵略迫るプラハが舞台。ナチスの侵攻に抵抗するプラハ市民とナチスとの攻防、駆け引きを描いたサスペンスで、120分通じて緩むことのない緊迫感はただごとではない。監督や脚本家の名前と物語の設定上、反ナチス映画という側面が強調されがちで、確かに1943年という時期を考えても、作り手にそのその意識が強烈だったのは間違いなかろうが、そういった思想的なものを抜きにして、純粋なサスペンス映画としてずば抜けた面白さである。
 ドイツ時代のフリッツ・ラングは、当時のドイツ表現主義の影響からか、光と影を強調し、奥行きと歪みを際立たせた画面を作る傾向にあったが、ハリウッドに来てからその良い面を残しつつも、無駄のないシンプルな演出=的確かつ節度のあるストーリーテリングに磨きがかかったと思われる。この『死刑執行人もまた死す』は、各ショットの構図が実に迫力があり、陰影のあるモノクロ映像が美しさを通り越して映画に力を与える一方、過度に画面を強調することなく、複雑で入り組んだ物語を的確に経済的に語っている。思えばハリウッドは、イギリスからヒッチコックやチャップリン、ドイツから他にもルビッチ、スウェーデンからグレタ・ガルボ、フランスからジャン・ルノワール、等々、渡米した沢山のヨーロッパ人たちが才能を開花・発揮させてその黄金時代を創ってきたのであり、『死刑執行人もまた死す』はそのハリウッドならではの傑作と言える。
 皆さん、今晩必見です!!

先頭 表紙

ぽん様、是非見て下さい。面白いですよ。 / ナライフ ( 2002-09-30 12:20 )
ビデオに撮って、まだ見てない〜。ナライフ様御墨付きなので、とても楽しみです。 / ぽん ( 2002-09-28 02:00 )
一応感想らしきもの、書きました。よろしかったら見にきてください。 / マイケル ( 2002-09-19 02:10 )
マイケル様、是非感想をお聞かせ下さい! 楽しみにしております。 / ナライフ ( 2002-09-17 19:46 )
ナライフさん、早速見ました! いや〜 かなり面白かったです。自分が抱いていたチェコの人のイメージともぴったりマッチしてました。忘れないうちに感想を書かなきゃ... / マイケル ( 2002-09-17 12:27 )
Hidey様、原題は、Hangmen Also Dieです。監督は、Fritz Langです。是非ご覧下さい。 / ナライフ ( 2002-09-17 09:13 )
うーん、面白そう!しかもプラハということなら是非観なければ。よかったらまた英題を教えてください。 / Hidey ( 2002-09-15 15:41 )
エスカルゴ様、是非是非観てくださいね。 / ナライフ ( 2002-09-05 17:43 )
今度見てみます。 / エスカルゴ ( 2002-09-05 17:14 )
ガス欠コイン様、多分レンタルでも出ていると思うのですが… 大きいお店でないと置いていないかも知れませんね。 / ナライフ ( 2002-09-05 11:25 )
自転車様、『スカーレット・ストリート』、僕も観たいのですが… フリッツ・ラング監督−ジョーン・ベネット主演という組み合わせは『飾窓の女』と同じ。それだけでも興味をそそられます!! / ナライフ ( 2002-09-05 11:23 )
BSチューナーが壊れていて見られません(涙)。でも、あまりにもそそられるので、レンタル(出ているのですか?)ビデオで絶対見ます。 / ガス欠コイン ( 2002-09-04 19:42 )
これは本当に面白い映画ですね。私は大好きです。ラングの傑作ですね。 / 自転車@スカーレット・ストリートが観たいのですが・・・ ( 2002-09-04 19:18 )
マイケル様、そうですね、ビデオもあるので是非。こちらこそ色々と教えて下さいね。 / ナライフ ( 2002-09-04 18:53 )
BSは見れないんで、今度ビデオ借りようと思います。あまり古典には詳しくないので、これからもお薦めの作品があったら教えてください。 / マイケル ( 2002-09-04 13:35 )

2002-08-22 フィーゴとジダン

 ワールドカップが終わり、だいぶ時が経ち、ようやく各国リーグが開幕しつつある。昨夜、衛星放送で、8月初に行なわれた、レアル・マドリードVSリバプールの放送があった。これは、レアル100周年記念のトーナメント戦で、他にバイエルン・ミュンヘンとACミランが招待されており、優勝を争うというもの。見たのはその初戦。
 当然、その数週間後に始まるリーグ戦を見据えてのテスト・調整という意味合いが強く、レアルもリバプールもベストメンバーではない。レギュラーに入るであろうプレーヤーのうち、レアルであれば、イエロ、ロベルト・カルロス、ラウル、モリエンテスらを欠き、リバプールであれば、オーウェン、ジェラードらを欠く。それでも、フィーゴ、ジダン、ヘスキー、ハマン、そして新加入の、あのセネガルのディウフ、といったそうそうたる面々が揃う。
 勝敗もさることながら、注目したのは、ワールドカップで力を出せなかったフィーゴとジダン。やはり2人は違った。ワールドカップでの早々の敗退による長い休養が良かったのか、天才は天才ということなのか、その才能の片鱗を見せてくれた。特に出来の良かったのはフィーゴ。相変わらずのボールキープ力、変幻自在のドリブルは見事で、基本は右サイドながら突如として左サイドに現れたり、ジダンと遊ぶようなパスワークを見せたりと、一体6月の韓国でのプレーぶりは何だったのか、と逆に腹を立てたくなる程のものだった。ジダンからのロングパスを受けたフィーゴが一人でドリブルで持ちこんでシュートを決め、レアル1点先制。フィーゴとジダンのショーでも見ているかのような前半だった。
 後半も早々にジダンのスルーパスがアシストとなり、2点目。勝敗はこれで決した。リバプールは、あまり良いところがなく、また、ディウフもまだ慣れていないのか、遠慮なのか、あるいは監督の指示なのか、セネガル代表で見せたあの執拗なまでのドリブル突破が全くなく、ワンタッチ、ツータッチでボールをさばくプレーに終始しており、ほとんど見せ場もなく終わった。ま、まだまだこれからなのだろう。
 1試合だけ見て言うのも早計だが、今シーズンのフィーゴとジダンは調子が良さそうだ。2人が調子良ければ恐らくレアルは無敵だろう。年末にはトヨタカップもある。2人の勇姿、本当は6月に日本で見たかったのだが、年末に絶好調の2人を拝みたいものである。

先頭 表紙

フィー子さま、やっぱりご覧になっていましたか。決勝戦は逆にバイエルンにやられましたね… それにしてもまさかロナウドまで獲得するとは!今年のトヨタカップ、人気出そうですね。 / ナライフ ( 2002-09-02 08:37 )
その試合、もちろん観てました!私がフィーゴのプレーに歓喜・乱舞していたことは想像に難くないでしょう(笑)。ポルトガル代表としての夢からきっちり気持ちを切り替えられたのかな、と思いました。ジダンもフィーゴもレアルでサッカー人生の最後の花を咲かせることを決意したような。スタープレーヤーは忙しすぎますもんね。W杯をきっかけに何に1番重点を置くかが見えたのかなと。長くてすいません。 / フィー子 ( 2002-08-30 21:10 )
ガス欠コイン様、そうか、確かにずっとコンディションが良いはずないですもんね。それにフィーゴとか、トヨタカップは手を抜きそうな雰囲気漂ってますよね… / ナライフ ( 2002-08-27 14:20 )
八百八六助様、レアル、是非楽しいサッカーをして欲しいですね。ロナウドはいくらなんでもレアルに行っちゃいけないですよね。 / ナライフ ( 2002-08-27 14:18 )
Hidey様、そうですね、W杯で見たかった!! あれだけの視聴率を取ったW杯でこの2人が力を発揮していたら、より多くの人がサッカーの楽しさを共有できたのだろうと思うのですが… / ナライフ ( 2002-08-27 14:13 )
Hideyさんに同感です。映像が浮かんできました。年末はちょっとコンディションが落ちているのかなあ、やっぱり。 / ガス欠コイン ( 2002-08-23 22:48 )
レアルマドリー,年末に日本に来るんですよね.楽しみ.それにしても,レアルは凄いメンバーを今年も維持してますねぇ.ロナウドが移籍するなんて話もありましたが,これはなくなったようですね. / 八百八六助 ( 2002-08-22 23:19 )
試合を観たわけではないのにフィーごとジダンが軽やかに楽しそうにプレイをする姿が浮かんできました。ほんと、W杯でそれ見たかった。 / Hidey ( 2002-08-22 21:36 )

2002-08-06 映画における列車

 ガス欠コインさんの日記に触発されて、列車に思いを馳せているうちに、映画における列車の魅力についてちょっと一言書きたくなってしまいました。
 約100年前に産声をあげた映画の、最初の上映とされているのが、リュミエール兄弟による『列車の到着』(1895)という作品。史実の真偽の程は定かではないとは言え、世界で最初に作られた映画が列車を扱ったものだったことからも、映画における列車とは、宿命めいた存在だと言える。事実、「列車を魅力的に撮れない映画作家に映画を撮ることは出来ない。」という美しい暴言を吐いた評論家の蓮實重彦氏によれば、きっと魅力的なタクシーが出て来る映画などこの世に存在し得ず、映画においての輸送手段は列車に限る、というこかも知れない。
 実際、ジョン・フォード監督の『静かなる男』(1954)の冒頭、画面奥から汽車が駅に到着する縦の構図のショットから映画は始まるが、実に魅力的だ。列車の緩やかな動き、止まる瞬間のそのたたずまい、音、煙、等々が豊かな細部となって圧倒的に素晴らしいオープニングショットだった。カットが変わり、ジョン・ウェインが列車から降り、確か画面右半分に列車、左半分に駅を歩くジョン・ウェインという、ローアングルのショットへと繋がっていくのだが、「これが映画だ」と胸躍らせずにはいられない。
 映画における列車と言えば、楽しい気持ちと共に次々と色んな画面が頭をよぎっていく。ヒッチコックの『バルカン超特急』は、まさに列車内のみで展開される面白いことこの上ないサスペンスだったし、バスター・キートンの『キートンの大列車追跡』(1926)もまさに列車を装置としてフル活用した傑作コメディだった。ハワード・ホークスの『特急20世紀』(1934)、スタンバーグの『上海特急』(1932)(ディートリッヒが実に美しかった!!)、フランソワ・トリュフォーの『終電車』(1981)(ルビッチ映画のリメイク!)、加藤泰の『緋牡丹博徒・花札勝負』(1969)(高倉健と藤純子の出会いのシーンでの汽車の素晴らしさ)、小津の『東京物語』(1953)(ラスト近く、原節子が乗った汽車のシーンの一連の編集は見事!)、ビクトル・エリセの『みつばちのささやき』(1973)(少女とレールのシーンの見事さ)、ジャームッシュの『ミステリー・トレイン』(1989)(全編列車の映画)、・…どれも大好きな映画だ。
 そんな中、途方もなく魅力的な列車のシーンを冒頭に持った映画として、もう1本、決定的に素晴らしい作品、台湾の天才、ホウ・シャオシェンの『恋恋風塵』(1987)を挙げたい。とにかく「見て下さい」としか言いようがなく、下手な記述でイメージを壊したくないのだが、冒頭の列車のシーンからため息ものだ。列車のシーンに続くシークエンスで、主人公の男の子が「映画だ」と呟くのだが、まさに「映画」そのものなのだ。あるライターの感想でここは僕の気持ちを代弁してもらう。「ファーストカットから驚愕ものの素晴らしさ。こんなに痛い映画はない。完璧。」
 つくづく、映画にとって列車は切っても切れないものなのだと思うし、列車を上手にフィルムに定着させることが出来るか否かは、恐らく映画作家としての資質を問うことなのだと切に思う。

先頭 表紙

自転車様、そうですね『暴走機関車』は是非黒澤明に撮って欲しかったと心底思います。風と雨、そして暴走する列車。まさに黒澤の真骨頂ですよね。 / ナライフ ( 2002-08-19 10:06 )
マイケル様、確かに言われてみればそうですね。少なくとも映画において列車が重宝される理由は、列車は動きを画面に反映させ易いからだろう、という推測があるのですが… / ナライフ ( 2002-08-19 10:03 )
私は黒澤明の手による「暴走機関車」を観たかった!傑作を約束されていた映画だったと思うのです。 / 自転車 ( 2002-08-17 10:31 )
そういえば歌の世界では駅(列車)よりも空港(飛行機)が舞台になることが多いような気がします。気のせいでしょうか? / マイケル ( 2002-08-14 17:43 )
Hidey様、『恋人までの距離』、未見なので、是非見たいです。確かに原題から考えてもひどい邦題ですねえ。 / ナライフ ( 2002-08-13 09:04 )
ガス欠コイン様、『大脱走』のそのシーンも印象的でしたね!『ミステリー・トレイン』が好きとは嬉しいです。ただ、ジュ−ムッシュって、その後、『ナイト・オン・ザ・プラネット』という、タクシーをテーマにした映画を作っているんですよね!実はこれがまたいい!! / ナライフ ( 2002-08-13 09:02 )
偶然ですね。僕も日記で列車の旅のことを書き、その最後に蛇足ながら旅の映画の紹介ということで「恋人までの距離」(ほんとにひどい邦題)のことを書きました。まだ列車の旅の記憶が鮮烈な間にいくつかお薦めの作品も観てみたいと思います。 / Hidey ( 2002-08-11 22:20 )
『ミステリー・トレイン』、とてつもなく、好きな映画です。あと、別に列車をメインにした映画ではないけど、『大脱走』で、ドイツ兵に見つかった、二人の英国兵?(多分)が、走る列車から、草むらに飛び込むシーンも良く憶えているなあ。そんなこと考えていたら、イタリアで乗った列車を思い出してしまいました。『恋恋風塵』、是非観てみます。 / ガス欠コイン ( 2002-08-09 21:35 )
マイケル様、『100人の子供たちが列車を待っている』は、僕は見ましたが、まさに僕が拙い文章で書きたかったことを映画にした素晴らしい作品でした。また見たくなりました。 / ナライフ ( 2002-08-07 09:17 )
見逃した「100人の子供達が列車を待っている」という映画のことを思い出しました。 / マイケル ( 2002-08-06 18:05 )

2002-07-19 豊かな映画体験のために −下−

 そして数々生産されている映画や映像ソフトは、この慣れを前提に制作されており、才能溢れる作り手の手にかかるととてつもなく面白いものが完成したりする。与えられた制度の中での最大限の効果を上げるクリエイティビティ溢れる天才(@)。ただそこでもう1つの視点、つまり、制度というのはあくまで慣れから来ているものであり、制度自体を換骨奪胎して、慣れぬ瞳の持ち主には不意撃ちを食らわすような次元のものもある。普通は作り手も当然制度内に生きる以上、その作り出す作品も制度内に留まることになるものだが、突然変異的な存在の作り手が、全く制度を無視した新たな地平を切り開く創造活動を行なったりする。この突然変異的な天才、意識的にこれをやろうとする野心旺盛な戦略家タイプ(A)と、全くそんなことを考えずに軽々と(知らないうちに)やってしまう純粋な天才タイプ(B)が居る。それぞれ代表的な天才と言えば、以下のようになるだろうか。
@制度内的天才  ジョン・フォード、ハワード・ホークス、エルンスト・ルビッチ、アルフレッド・ヒッチコック、マックス・オフュルス、クリント・イーストウッド、山中貞雄、マキノ雅弘、成瀬巳喜男…
A戦略家的革命家  オーソン・ウェルズ、ロベール・ブレッソン、フランソワ・トリュフォー、ロベルト・ロッセリーニ、ジョン・カサベテス、エドワード・ヤン、黒沢清…
B突然変異的天才  ジャン・ルノワール、小津安二郎、ジャン・リュック・ゴダール、ホウ・シャオシェン、溝口健二、鈴木清順、アッバス・キアロスタミ…
 @の作品というのは、当然制度化された瞳には何の違和感も無く映るのに対し、AやBの作品は、「?」を伴ないつつ受容されるものであろうし、違和感の伴なうAやBも、Aはそこに映画史を書き換えようという意図が見え隠れするのに対し、Bはある意味で天真爛漫に作っている点では自然さをも伴なう。誤解を避けるために言うと、各々に優劣の差などあるわけもなく、個々好き好きはあろうが、それぞれを受容し楽しみたいものだと思う。
 「制度」化されてしまって、豊かさを自ずと拒否してしまうことに慣れてしまった人からはAやBは、「よくわからない」の一言で片付けられてしまう。その一方で、スノビズムな輩やしたり顔のマニアからは@は、「下らない」とか「ただの娯楽映画」などという一言で切り捨てられる。しかし、ゴダールやブレッソンをこよなく愛する瞳の持ち主がマキノ雅弘のチャンバラ映画を愛することこそに、「映画」の面白さがあるような気がする。それは恐らく生まれたばかりの赤ちゃんのように、とてつもなく豊かなことではないだろうか。

先頭 表紙

フィー子さん、突っ込み有難うございます。俳句のような監督、いいですねえ。フィー子さんにとってはどんな監督のどんな映画なんでしょう?いずれ教えて下さいね。 / ナライフ ( 2002-08-06 09:21 )
大変遅ればせながらのつっこみで申し訳無いです。非常にすんなり入ってきました、この文章!まだまだ作品と監督名とがうまく結びついていないものもありますが、1〜3の分け方も、これらに好みこそあれど優劣は無いっていうこと、凄くよくわかります。Hideyの俳句のたとえも上手いですね。短歌のような監督もいるけど、好みは俳句かな(笑)。 / フィー子 ( 2002-08-05 15:12 )
そうですね、俳句の喩えは言い得て妙ですね。お休み存分楽しんでください!!  / ナライフ@K氏帰国! ( 2002-07-31 12:03 )
素晴らしい考察!制度と創造のせめぎあいというのは俳句のようなものですね。制度という縛りがあるからこそ創造が光を放つというか。またまた具体名の数々、参考にさせていただきます。この休みは映画三昧もしたいので。 / Hidey ( 2002-07-30 21:10 )
ガス欠コイン様、そうですね、優劣はないと思いますし、そういった「分類」レベルで優劣が決まるべきで無いと思います。ただ市場のマジョリティは@なので、AやBにもっと接したいですよね。 / ナライフ ( 2002-07-24 16:16 )
自転車さん、フリッツ・ラングいいですよねえ。確かにビデオは少ないですね。ヒッチコックとタイプは違いますが,サスペンス映画を作らせたらラングの右に出るものは居ないと思うのですが、何故ヒッチコックばかり有名なのかと思います。それにヒッチはサスペンスというより恋愛モノ、エロティシズムの天才だと思うんですよね… / ナライフ ( 2002-07-24 16:10 )
僕も3つに優劣があるとは思いませんが、“慣れない”映画にもっと出会ってみたいものですね。 / ガス欠コイン ( 2002-07-21 15:57 )
フリッツ・ラングがもっともっとビデオ化されないかなぁ。 / 自転車 ( 2002-07-20 00:30 )

2002-07-19 豊かな映画体験のために −上−

 制度とは慣れとも言い換えられる。そしてそれは便利ではあるが可能性を狭めるものだ。人は生まれると無垢な状態から言語という制度を獲得する。それは無限の可能性を備えていた状況から、その制度的抑圧によって、日本語であればたかだが52音という限られた音しか発することが出来なくなっていくことだ。既存の制度に上手く適応していくことが「成長」であるという一般的な認識の下では、慣れることは賞賛に値することであり、この世で上手く渡っていくのに必要なことだとされる。制度とは、社会への如才ない適応ぶりへの有効な手段であり、快適さを保証するものである一方、明らかに可能性を限定するものであり、本来有していたかも知れない豊かさを拒否するものだ。
 映画においても同じ事が当てはまる。市場のマジョリティは、アメリカ映画である。簡潔な語り口、テンポ良い編集、物語に即した音響効果、等々。それぞれの技法の総体は「制度」である。
 あるいは映像という視点で見るならば今やそのマジョリティはテレビだ。現代に生きる私たちはほぼ誰もが、TVの映像言語=制度に慣れている。僕はそれ自体はいわゆる「文明社会」とでもいう環境に身を置いている以上、避けられない事態だし、便利に暮らす上でもむしろいいことだと思っている。TVCMが15秒という短い時間で膨大な情報を伝達できるのも、制度化された瞳を持った視聴者が相手だからできるのだ。約100年前、映画が発明された当初、駅に到着する列車を撮影した映像を見た観客が、向かってくる汽車がスクリーンを突き破って来ると思ってパニックになったというエピソードがあるが、制度化されていない瞳の持ち主が相手では、15秒のTVCMなど意味不明に違いない。

先頭 表紙

有名なエピソードのようですが、もう僕達は体感することが出来ないのですよね。同じ人間なのに…と思います。 / ナライフ ( 2002-07-24 16:07 )
確かに、僕らは制度のおかげで、暮らしやすくさせてもらえているのでしょう。だけれ、無意識に自由が奪われてもいる。同感です。最後から3.4行目のエピソードは僕も知っていました。残念ながら、僕らは体感することができませんが、当たり前の反応だったように思います。 / ガス欠コイン ( 2002-07-21 15:53 )

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