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parkの「親には言えないけどね」

10代の子供たちに関わって10年以上。彼らの親には言えないホンネ、そして実態・・・

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2004-11-19 VS E子の理屈
2004-10-09 E子再び
2004-09-07 進路のハナシ
2004-09-05 G子の挑戦A
2004-08-26 名前という怪物
2004-08-25 G子の挑戦@
2004-07-29 夏休みの憂鬱
2004-07-13 キレヤスイ子供たち
2004-07-11 選挙について
2004-07-07 志望校についてのぼやき 1


2004-11-19 VS E子の理屈

E子はそれからも度々仕事場にやってきては時間をつぶすようになった。
どうも、例のカレシはまた病院へ入っているらしい。
会話はこのところ、いつも彼の話だ。

「私と出会って、クスリを止めようと本気で思ったんですって」
「ありがちなハナシだよねぇ」
「でもこれで最後になれそうだって言ってましたよ」
「みんなカワイイ彼女のお陰でやめられてれば、苦労しないんじゃないの?」
「他の人と一緒にしないでください。決意が違うんです」
「賭けてもいいよ。最後にはならない。」
「どうしてですか?」
「他人のためにやめられる、なんていうヤツはハナから止める気がないんだよ」
「他人のためだからやめられるんじゃないですか」
E子の顔が険しくなる。
彼女は彼に居場所を見出そうとしているのだ。
彼女の存在理由はまさに、彼がその薬と縁が切れないところにあるという
実に皮肉な理由をから、彼女は目をそむけているのだ。

乱暴なことを言っていることは百も承知だ。
でも、ギャンブラーが恋人のタメに足を洗える確率はどのくらいだろう?
まして、薬では。

よく知りもしないで、と言われる前に言っておこう。
自分の友人はそれで廃人同然になった。
その後社会復帰するまでに、彼はどれほどの人の支援を得、どれほどの犠牲を
払ったか。
理屈ではない、と言ってもこればかりは当事者でなければわからないだろうが、
ハタで見ている友人ですら悲壮な覚悟でつきあうのだ。いや、付き合いを
やめた友人たちの方が多かったが。
結果的に彼は薬からは離れられた。
献身的な彼の母親がいなかったら、ダメだったかもしれない。
でも、その後、社会復帰をしてまもなく、彼は姿を消した。
父親を早くに亡くしたが、有名大学へ行き、有名企業に就職し、将来を嘱望されていたはずの彼。
色々な知人の話を聞くと、彼が家を出る数日前に電話をよこしていたのだが、
それ以後の足取りがわからないそうだ。取引先に行く、と伝言して、消えたそうだ。
同時期に、電話が我が家にあったことを彼の会社の同僚に告げたら、驚いていた。
が、カナシイかな。
急ぎの用があるので、また後で、とこちらは乱暴に電話を切ったのだった。
「オレと会うのはイヤだよな」そう言った彼の言葉をもっと真剣に
受けとめていれば、と悔やまれる。
街を歩いていて、繊細な顔立ちの彼の顔をふと、思い出すことがある。
結局友として、見守るだけで、何もしてやれなかったのか。

ある日、E子が見せてくれた彼という人物の写真に記憶がざわついた。
そんな偶然は、あるはずがない、と祈った。

つっこみ 先頭 表紙

戻りたいというか、本当はいつでも行ったり来たりできる柔軟性が身に付けば人生はもっと楽しいものになるはずなのよね。正道だけではつまらない、横道だけでも辛すぎる。その正道と横道の間に「世間の目」という堅く冷たい道がある。。。。そのお友だちその後どうされてるのかなぁ。 / kotarou(♀) ( 2004-11-19 09:34 )
一度寄り道をしてしまうとなかなかそこからもとの道に戻るのは難しいなぁ。以前ならそういう人は稀だったから目立っていたけど、今はコンビニにでも立ち寄るような安易さで平気で横道を歩いてる。でも本当はもとの道に戻りたいんだと思う。きっかけがないのか勇気が無いのか・・・。戻りたいと思っている子供達の暗く焦りのある目を見るのは切ないです。 / kotarou(♀) ( 2004-11-19 09:27 )

2004-10-09 E子再び

覚えている方がいらっしゃるだろうか。
E子は一時音信不通となっていたが、再び目の前に現れた。
しかも突然。

彼女の印象は随分と変わっていた。
声をかけられるまで、わからなかったほどだ。
年よりむしろオトナっぽい印象が、さらに進化したといったらいいだろうか。
今時のおしゃれな服に身を包み、というか、かなり挑発的な衣裳に
身を包んで現れた。(こういう服を着る子だっけ?)と思ったほどだ。

話題は彼女のその後のことになったのだが、
問題は山積みだった。
付き合っている人は薬物中毒で入退院を繰り返しているという。
彼女に刺青も勧めてきたそうだ。
ネットで知り合った男性にも数人会ったりもしたが、
今のところその中毒な彼が一番自分にピッタリだという。
それもわかる気がした。
健康的で何不自由ない男性には惹かれないのだろう。
太陽的な男性はおそらく拒絶反応がおきるにちがいない。
キツイ言い方かもしれないが、どこか弱みのある人間でないと
彼女的には惹かれないのだろう。
が、話しを聞くほどに、本当にそれは彼氏といえるのか?とギモンが湧く。
正直、これ以上立ち入りたくない気がするのだが、
彼女の話しはこちらの意を解せず続いていく。

さらに彼女は整形をしたいという。
どこを?と聞くと、胸をなくしたい、というのだ。
女性的な部分に嫌悪感を抱くという。
でも、色々お金もかかるので、水商売に勤めたいともいう。
胸をなくして、女性的な要素を減らしたいのに、水商売という、
女性的な要素満載の職業につきたいとは、どういうことか???
相反する彼女の希望は到底実現できない気がした。

男性は、「キミとつきあっていれば、今度こそ抜けられそうだ」と
ことあるごとに言っているらしいが、そして彼女はそこに自分の
存在価値を見出しているようだが、果たしてそういう現実になるのか?

E子は刺青をする店を紹介してもらうので、どの場所がいいか、と
聞いてきた。
そんなこと言われてもなぁ。。。もう、盛りだくさんすぎてコメント不可能だよ、と
言ったら笑っていた。

もうすぐ1人で暮らすことになりそうだ、と言っていた。
あの母親からどうやって脱出したのだろうか。
あの部屋はどうなったのだろうか。
片足のない少女の絵は今も部屋にあるのだろうか。
彼女が話すこと以外に聞きたいこともあったのだが、この日は時間切れとなった。
クスリだけはやるな、それを言うのが精一杯だった。

つっこみ 先頭 表紙

2004-09-07 進路のハナシ

G子に限らず、子供タチには、高校へ行くことが道の全てではない、と
まず、前置きをしている。
塾だけど、高校へ行かせるのが目的だけど、でも、
人生の目的は高校合格じゃない、って
ことをわかってないと、やたら期待して高校へ親子で入っても、
不登校になったり、気に入らなかったり、案外高レベルな高校へ行った子に
そういうパターンが多い。
アタマ筋肉〜、みたいなやつは逆にそういう心配いらないんだけどね(苦笑)。

まずは、職人になりたいくらい、好きなことがあるのか、
勉強そっちのけで、興味のあることがあるのか、それを考えてみてもらう。
実際、過去に、スナックのママの後継ぎなので、中卒で人生修行のために
バイト三昧っていう子もいたけど、それはちょっと違うんじゃないかなぁ、と
内心は思っていたが。
勉強が好きで高校へ行きたい、なんていう動機を最初から持ち合わせている子なんて
いないのだ。
そういう子は親や環境、周りの状況なんかで、自然とそういう感覚になる。
モチベーションが低くても、とりあえずは勉強しないと、っていうあたりが
ほぼ大半だ。
たかだか15あたりで人生の方向なんて、決まるワケがない。
決まったら、それはシアワセってもんだよ。
小さい頃からプロゴルファーを目指して、とか、サッカー選手に、とか
野球で、なんていって、小中学生あたりから、頭角を現せているなら、方向も
決められる。
が、大方の人間はそうはいかないのが現実だ。

自分が好きなものすら、わからないでいるのは子供だけじゃない。
だけど、人生を進むうえで、選択肢をより多くもっておけるような
自分になるには、やはり現代社会で高校卒業は必要だ、ってことだ。
就職するにしても、大抵の専門学校にしても、条件は高卒だ。
さらに選択肢を広げたければ、大学もいいだろう。

迷っているが、働きたくない、という消極的な動機でも構わない。
社会に役に立てるか、お金のためだけじゃない何かがあるか、
そんな理想でもいいから、もてるか、
そういうハナシをする。

質問がたくさん飛び交う。塾の1回2時間の授業をつぶす価値がそこにはあると思う。
13歳からのハローワークという本が売れているというが、
あれはイイコトだと思うよ。どれだけの親が読ませてやるか知らないが、
売れているってことは、読まれてるはずなんだよね。

子供タチは思いの他真剣に、考える。
常識も何も無い、真っ白な頭で。
どこかで聞きかじったらしい先入観や偏見も、口にだして聞いてくる。

職業に貴賎はないにせよ、収入の違いも教える。高卒と大卒の給料の仕組みやら何やら
色々。男性と女性の昇進や給料なんかもね。

進路で騒がしくなるこの季節。そんな時間をもちながらこの前ふと、思った。
まだまだ夢をみている彼らに、期待をこめているのかな、・・ってね。

つっこみ 先頭 表紙

そうそう、↓その選択肢をもっと自分の中の目で見て欲しい。みっともない高校へ行くなら、行かない方がまし、とまで言う親の人生はみっともなくないのか?と、ビールが不味くなるようなハナシも有り。。。 / park ( 2004-09-17 01:05 )
この話を聞かせてやりたい親がいる。。。。高校中退して家でダラダラしてる息子になんにもしないなら罰ゲームよって、なにそれ?って腹を立てた私はケムたい存在らしいです。なんだろなぁ、どこの学校に行ったかではなく、そこでどれだけ自分の選択肢を持てたか、あるいはそれを探す力を身に付けたかの方が本当は大切で必要なことなのになぁ。 / kotarou(♀) ( 2004-09-07 20:28 )

2004-09-05 G子の挑戦A

結局G子は受験のレベルを下げることを潔しとせず、
ムボウともいえる挑戦をし、高校生にはなれなかった。

実力からしてオール2の高校にも受かったかどうか。
それを最低でもオール3はないと受からない高校を受けた。
これは、ある種、すでにイイワケを用意していたようにも受け取れるが。。。

反面、プライドは高いので、カッコ悪いことはしたくない、というのも
彼女の本質にはあったはずだ。
親にもハナシをしたのだが、私立のすべり止めは金銭的にムリだという。
が、今は様々な援助の仕組みがあるのだ。
こちらの印象としては、そういう一連の事務手続き等が面倒だ、
という親の態度に思え、重ねて残念だった。

受験で落ちても担任には「自分のやったことを考えたら当然の結果だ」と言われたそうだそれは、そうかもしれない。でも、これからの長い人生をもう少し思ってやれないのか?
それとも、人生長いから、高校生になれなくても、大したコトじゃないとでも?
現実の世の中、中学卒で一体どれだけの職があるか。
勿論好きな世界でもあって、手に職をつけたいのなら話は別だ。が、そうではない。
前へ進ませないで、後ろにも行けないこれからの彼女のことを、
一体彼らはどの程度の責任感をもって接していたのか。懲らしめるなら、もっと
早い段階でそうすべきなのだ。意地の悪いハナシではないか。

もうひとつ、腹がたつのは親だ。
本人に任せてある、って、こら、って感じだよね。
規定外の進路を探すなんてことは中学の子供には限界がある。選択肢すら思い浮かぶまい。高校へ行かなくても、生きてはいけるだろう。
それは現代社会のよいところでもある。
でも、このご時世、将来の夢の選択肢が格段に狭くなることもわかっているはずだ。

何より本人が高校進学を望んだのだから。ただ、それを望むのが遅かっただけで。
望むのなら、ちゃんとしろ、というのが勿論正論だ。
が、それが出来なかったからといって、ドロップアウトさせるだけが能ではないだろう。

みかねてうちの塾の代表と親と話し合いをもった。
結局、母親がなんとかハナシを聞いてくれて、
(3回ほど面接の約束をすっぽかされたが)
遠縁にあたる人が経営する小さな工場に職が決まった。
そうでなかったら、いわゆるプーだ。

「勉強したかったら塾においで」と言っておいた。
返事の代わりだろうか。
彼女は「友達がいれば、どこででも生きていけるよ」と言って微笑んだ。
彼女の支えにはなれなかった無力さをひたすら感じていた。
数ヶ月後、彼女のメアドが送られてきた。
「bestfriend・・・・@・・・・」とあった。

つっこみ 先頭 表紙

毎日決まった生活をする、しかも団体で。この作業のような毎日から得るものは、やはり家庭だけでは足りないものがあるはずなんですが、ちょっとしたオトナの言動で方向がずれていってしまうコたちを見るのは残念でもあり。 / park ( 2004-09-17 01:03 )
小さい時から「学校だけが全てじゃない」「勉強より毎日楽しく暮らすことが大切」な〜んて言ってた親が今になって慌ててる。しまいにゃ子供に「勉強なんて二の次だって言ってたじゃない」なんて開き直られる始末。確かに学校が全てじゃないけれど、普通に学校に通い普通に勉強することも大切なんだって教え忘れたらしいです(爆) / kotarou(♀) ( 2004-09-07 20:44 )

2004-08-26 名前という怪物

ちょっと横道にそれて。

http://athens.yahoo.co.jp/column/sponavi/at00002195.html

この記事を書いた記者の意見に全面的に賛成なんだなぁ。
野球の熱烈なファンではないけれど、銅メダルが悪いというわけでも全然
ないんだけど、ずっとおかしい、と思っていたことを、
この記事ではまさしく、言葉にしてくれている。
中畑はなぜ、ヘッドコーチで、監督ではないのか。
オリンピックに出る野球チームでこんなチームが他にあるか?
ふざけんな、といいたいね。世界を相手にバカにしたはなしだ。
プロなら尚のこと、体調不良で監督交代なら潔く中畑監督とするべきだった。
周りのおかしなおかしな思惑が、選手達をも飲みこんでしまったのでは
ないだろうか。
長嶋さんが偉大だったら、尚更彼の人徳にかかわることだと思うけどね。
モットモ、長嶋さんが望んだネーミングではないだろうけどねぇ。
「長嶋ジャパン」なんてさ。

銅がとれて中畑はホッとしているだろうか?
無冠よりはマシと思うが、本当にホッとしているのは長嶋さんかもね。

メディアは無責任すぎると思うよ。すぐにマスコット化したがる傾向にないか?
みんなで同じ文句を唱えさせることへの誘導ともとれて、気味が悪いね。

もひとつ、このさい言わせてもらえば、「撫子ジャパン」ね。
このネーミングは公募からきたらしいが、
そもそもサッカー女子日本代表で何が悪いのか。
ナゼ他の名前を必要とするのかな。はっきりいって、なじまねぇ〜ってね。
選手達が望んでいるとも思えないね。「私たちの名前を下さい」なんてさ。
公募の資金をパート生活の合間をぬって練習している選手たちに
あげたほうが余程マシ。

ま、これは日記だからさ。
いろんな立場のいろんな意見はあっても、ただの観戦者だ。思うことを書いちゃうよ。

あとさ、どこの局でもタレント用いて盛り上げって感じも変だったなぁ。
バカみたいに、日本頑張れ、みたいなタレントはやはりバカっぽかった。
その中で、意外?にもスマップの中居の落ちついた感じはヨカッタな。
自分が見た限りでは、程よい温度差で「伝える」感じ。
眠い夜になじまない高い声の久保ジュンはいらなかったんじゃないか?と思えるほど彼女は役に立ってなかったしね(笑)。
ま、どっちのファンでもないけどさ。
言いたいことは人寄せパンダをつくらなくてももっと純粋にオリンピックは楽しめるものなはずだってことで。

ついでに。今回アテネの開会式の入場料、七万とも八万とも。
ギリシャの人たちの月収を考えると、どうかとも思うけど、
まぁ、回り回ってこれがギリシャの収入になるんだから、ヨシってことかな。

つっこみ 先頭 表紙

本当に本当に、こういう文化の方向性も珍しいと思いますなぁ。なんというか、武士道みたいなのをハキチガエテいる感じ。相変わらずのお役所天国の温床とも通じるところがあるってね。親方日の丸的な。日本はまだまだ変われない、そんな原点ココにありと思いますよ。 / park ( 2004-09-01 01:26 )
世界の舞台に、しかも血の滲むような訓練を重ねてきた人たちが集い競い合う本当の意味での神聖な場に日本特有の精神性みたなものを持ち込んでって私も思いました。なんかベターッとした感じでヤな感じ。中畑も長さんもヨシノブも嫌いではないけど、あぁあ・・って感じ。長島さんのチームではなく個々の選手達の努力の賜物でしょ。日本の男達が好むこういう精神って・・・・女々しいと思う。 / kotarou(♀) ( 2004-08-27 01:15 )

2004-08-25 G子の挑戦@

G子は中学2年のあたりから、いわゆる荒れ始め、徒党を組んでは学校の備品を壊したり
夜中に歩き回って補導されたりと、単独ではないのだが、問題を抱え始めていた。
塾に来る時も、何時の間にかタバコの匂いをさせている。
服装はどうという変化はないので、おそらく親が気づかないのかもしれない、と
思いながら、他の同僚と相談し、母親に近頃の様子を伝えた。

両親共に夜勤がある。他に兄弟はいるのだが、夜どうしても家の出入りはチェック
しにくいということだった。タバコのチェックは特にしていないとのこと。
体への影響を説明して母親にはできるだけ家で話しをしてもらうように伝えた。

G子は比較的温厚な性格ではあるのだが、やはりどこか辛抱が足りないところもあり、
出来ない問題になると、シャーペンが悪いだの、消しゴムがよく消えないだのと
幼稚ないいがかりをつけては、トイレに立ったりと落ちつかなくなる。
そのかわり、集中している時は話しかけてもわからないほどなのだ。
運動が得意な彼女ではあったが、日頃の素行が問題視されて、
中学の行事など、公の場では先生がピッタリとマークするため、
本人もヤルキをなくして結局行事に出なかったりし、(それが目的か?と
思わせるほどの先生たちからの圧力だ)
彼女の自慢の俊足も体育大会などで生かされなかったりもし、
おそらくは、本人が一番残念に思っていることだろうな、と、同情しつつも
いかんせん、どこかで本人が日頃の素行を断ち切らねば、どうにもならないことでは
あった。

結局、中2以降の成績は点数も伸びず、ある日を境に塾には来なくなった。
たまに道で会えば、愛想良くハナシをするのだが、
友人たちの話では、成績も1の中に2がある程度で、授業中もいなくなったり、
先生とも喧嘩が絶えないということだった。

彼女が塾に再び足を向け始めたのは、中3の夏も過ぎた頃だった。

先頭 表紙

どうもそんな気が↓していましたが、ご本人たちに怒られないように(爆)3人ですか?十人十色といいますが、やはり三人三様なんでしょうな。楽しみでもあり、ってところですか。 / park ( 2004-09-04 00:33 )
↓大間違い(滝汗)二号ではなく三号。なら納得?(笑)二号は絵に書いたような優等生(風) / kotarou(♀) ( 2004-09-02 00:38 )
ほほぅ。2号さんにはそういう時代があったとはいえ、無事受験もし、その後学校ではいかがですかな?お母さんに。。。というところ、この繋がりが本当は一番大事だと思うわけです。逆に言えばこの根っこがあれば大丈夫だと。 / park ( 2004-09-01 01:23 )
嗚呼ひところの二号を見るようだわ。。。(-_- )素行が悪いというか良くも悪くも目立つ子でねぇ。ただ夜遊びだけはしないのでその事を話したときに、「本当は皆と遊びたいと思うけどソレやったらもう最後かなと思うし、お母さんにこれ以上迷惑かれられない」って。それを聞いてまだ大丈夫だと思った去年の今頃・・・ / kotarou(♀) ( 2004-08-25 10:25 )

2004-07-29 夏休みの憂鬱

夏になるとこの辺りは地域の小さな祭りが毎週のように行われる。
この祭りの中、補導される中高生が年々増えている。

さて、我が塾の卒業生は、といえば、まるで夜の花街よろしく、
お祭りに小さい子を連れてきたお父さんたちの目をクギ付けにする軍団、
大きな奇声で周りのおばさま方のマユをひそめさせることになる軍団、
肩が触れたのなんので、いいがかりをつけ、小学生相手にすごんでみせる軍団、、、、、
等々の中に彼らを発見した時のこちらのキモチ・・・

そして彼らに見つかるや否や、「あっ せーんせぇぇぇいぃ」と、
黄色い声で遠くから叫ばれる時、周りの視線は
当の本人たちに注がれるよりもキビシク、奇異なものを見るようなものとして
こちらに突き刺さる。

毎年、毎年、よくぞ覚えているよなぁ。
と、こちらももう半ばアキラメ気味ではあるが、
とりあえず、祭りから彼らを遠ざけるために、ファミレスに連れていく。
そこでもまた、「なんの団体!?」状態の視線を浴びることにはなるのだが、
だんだんと数が膨れ上がる彼らの面々。

多少の人数の増減はあるにしても、ここが彼らの夏の居場所か!?と
首をかしげながら、恥ずかしい視線を無視しながら、
なんとか食事を共にする。

「せんせい、今度皆でどっか泊まりに行こうよ」
「えー、やだよ」
「なんでー いいじゃーーーん」
大抵は彼らはしっかり働いてはいるので、お金持ちなキブンでこちらを誘う。
が、そうそう独身貴族につきあってもられんので、
お茶を濁してハナシだけにする。
子供をむやみにツクルナヨ〜とか、
タバコは百害あって一利ナシだぞ〜とか、
そんなことはもう、知ってるが、やはり言うだけは言ってわかれる。
「まーだ、そんなこと言ってんのぉ?」と笑われてもね。

また、夏の祭りの季節がくる。
「地元はいいなー」なんて、彼らは言うが、いつかこのまま、この夏で
お別れになるかもしれないと思うと、
メアドでも彼らにナイショで変えれば良いのかもしれないが、
そこまではできない自分もいる。
大抵は「問題児」がこうしてやってきて、「良い子」のイメージの子は
通りすがりに頭を下げる程度だったりもする。
ま、どっちにしても、夏の憂鬱はこれからだ・・・

先頭 表紙

お久し振りです。そうなんですな。卒業生というのは増えていくものなんです(笑) 先日、「いつまで塾やってんの?」と聞かれてドキっとしました。後継ぎでも出来ない限り引退はムリそうですが・・・ / park ( 2004-08-25 00:20 )
卒業生てのは年を追う毎に増えていくもんなんだなぁとか勝手に感動してしまいました・・!それはそうと問題児くんほど寂しがりやで人懐っこいんだよなぁとか私の周りみてても思います、やっぱり。 / amyamy ( 2004-08-01 23:32 )

2004-07-13 キレヤスイ子供たち

最近こういう言葉をマスコミでも聞くが、実際、子供タチの日常ではどうなんだろうか。
「犯罪」、に、結果的になってしまったことが多い低学年の事象と比べ、
中学生や高校生ではある程度事態の善悪の想像はついているはずだ。
以前、想像力の欠如ということを書いたが、やはりこの想像力が、未熟では
あると思うなぁ。

この題名で文を書くと長くなりそうなのでまずはかいつまんで。
parkの出会った子供タチに限って、という前置きつきではあるが、
キレ易い子供、これはここ数年本当に感じる。
主に中学生と接しているわけだが、塾を始めた頃の子供タチより
格段に物事への対応が幼い。
思考も短絡的になっている傾向にある。
身の始末が出来ないので机や塾の環境を汚すことにも無関心。
例えば自分の机の脇にゴミが落ちていたら、拾って捨てる、こういう
一見当たり前のことが、出来ない。
「ゴミ捨てて」というと、「え?」という反応だ。
面倒なのではなく、ゴミがあったら自分の出したゴミでなくても拾って捨てる、
こういう思考回路には至らないらしいのだ。

それから、例えばいじめられて、泣く、ということはあるかもしれない。
だが、それ以外でも泣く場面が結構ある。
怒られて、もそうだし、友人との会話でうまくいかないと、突然泣き出したり、
ちょっと驚くが、男子だって人前で結構泣く。
いや、むしろ男子の方が泣きやすいかもしれない。
それは口が女子より達者でないオトコノコに多いのだが、
論理的な組みたてをアタマでは出来ず、感情が一気に高まって「ぶわぁっ」という
感じで泣いてしまうらしいのだ。
この、感情が一気に高まる状態をキレルとするならば、
本人にも止め様がナイことは明らかで、
これを防ぐためには、日頃、友人やオトナたちとのコミュニケーションの中で
相手の意見を聞き、自分の意見も聞いてもらう、という基本的なやりとりを
訓練するしかない。

ガマンできない子供が多い、とも言われている。
子供だから社会的に騒がれている面も否めないと思うこともあるが
あまりにも短絡的な思考の原因を、そろそろ
大人はもっともっと正面から考えるべき時がきているのではないだろうか。
「何かのせい」、にするのは簡単だ。
が、やはり結果には原因がある。
この結果の責任を大人は「子供が変わった」と逃げてはいけない。
子供は大人が育てるものだ。家庭で、社会で。
つづく(ハズ^^;)

先頭 表紙

そう、まさしく、子供は勝手に育っているようで、実はものすごく親や身近な大人を見て、学んでいるのだってことを、大人はもっと意識しなきゃならん、と思うわけです。他人の子に口ウルサイ親の子は、しっかり親の足をひっぱる結果になることも多々・・・(苦笑) / park ( 2004-07-29 01:01 )
そう、子供は勝手には育たない。育てた大人の姿がそのまま反映されるのよね。ナニか問題が起きたとき、アノ子のせい、あのお宅のお子さんはっていう親が必ずいて、案外そういう親御さんが一番言われてたりして。「あのお宅のお子さんは・・・」って(笑) / kotarou子 ( 2004-07-14 09:28 )

2004-07-11 選挙について

ちょっとカタイ題名かな。
子供タチは中3になると「公民」というのを社会で勉強する。
地理・歴史、ときて、次は公民なんだが、
これはどういうことをするかというと、
社会のしくみ、や、憲法のことについて、刑法と民法の違いや
裁判の仕組み、なんかも学ぶ。
要は、義務教育がこれでおしまいだから、社会の仕組みもここで学ぶ、
そういう目的のもと、例えば相続のことなんかも知るわけだ。

でも、思うに、14歳くらいの子供タチに正直、この勉強は荷が重い。
国会の仕組みや憲法のことを学ぶことは意義があるが、
高校では政治経済なんかを教えてくれても、世間一般常識的な事柄は
この中学3年生の公民が、正式に教わるラストチャンスになるのだ。
これって、案外保護者は知らないんだなぁ。(忘れてるんだろうけどさ)

子供タチの質問は鋭く、カナシイ。
オトナの代表みたいな立場の自分VS生徒たち、みたいなことになって
討論することもしばしばだ。

今日は選挙。
参議院と衆議院の違いを大体でいいから答えられる保護者がどのくらいいるか???
関心もないままでは子供タチも当然関心を示さない。
今関心が育たなければ、選挙権をもつ年齢になっても、
急に関心をもつとは考えにくい。
つまるところ、無関心な親からは無関心な負の連鎖が生まれ、
一票の重さを軽んじる風潮を受け継いだ我が子たちの時代に
悪影響を及ぼすかもしれない政治の流れを親たち自身が作ってしまっていることに
なりかねないのだ。

「どうせいかなくたって政治は変わらない」と、うそぶく子供たちがいる。
この時ばかりは本気で怒る。
「そういうやつらが100人、1000人いるから政治は何も変わらないんだよ」
「お父さんやお母さんが選挙にちゃんと行って、君タチの世の中になっても
安心な政治をしてもらえるように、言っておきな」
選挙にいかないことがどこか後ろめたいこと、そんなキモチをもつだけでもいい。
政治に反対があるなら、選挙に行って、白紙を出せばいい。

選挙は行こう。じゃなくて、行くべきものなんだ。
そういう認識をここの塾の卒業生にはもってほしい、そういう願いは
果たして叶っているのか!?
むなしいかな、塾のセンセイの言うコトは、やっぱりその場限りさ。
育つ家庭、育つ過程、これがモノをいうんだよね。
明日、また聞いてみよう。
「みんなの・・・・」

先頭 表紙

2004-07-07 志望校についてのぼやき 1

世の中七夕、と盛りあがるのは幼少の時代、小学生、そして大人になってから、だろうか。知る限り、中学生あたりは、七夕という区切りを気に留める様子もない。
ロマンチックな星の話を聞いてくれるはずもなく、か。(苦笑)

この時期は、志望校の調査表が配られたりする。
志望校が決まっている子はほぼ半分。
大抵は、漠然とした思いがあるだけで、上中下のランクを自分と照らし合わせて
そろそろ現実的にもなる頃だ。

親御さんが、「うちの子はやれば出来るのに」とこぼすこともあるが、
最近の傾向としては、案外子供の意思に任せることが多い。
というのも、情報のない親御さんではとても判断しづらい受験制度があるからだ。

この辺りでは、推薦と受験が総受験数を二分する。
つまり、半分は受験しないで、いわゆる内申点で合格が決まる。
私立のすべり止めより前に決まるのだから、決まった子供タチの残りの
中学生活は、手綱のない馬同様、ヒマではあるが、歩く方向も見当たらない
かといって、残り半分の級友を思えば両手を広げて喜んでもいられない、
中途半端このうえない数ヶ月を過ごすことになる。

が、この推薦制度が曲者で、2ランクほど下げればまず、合格もするが、
中には首をかしげるような合否の判定がくだることもある。
これは、「成績だけではなく、内申をみてくれるから、学校生活を
一生懸命やりましょう」、という本来の趣旨からもはずれる傾向だ。
部長などをやると、内申点に1点加算される。これはこれでわかる。
が、例えばクラスのために、いつもピアノの伴奏をしてあげる子、などという
項目はない。 やったかどうか、確認のとれない「ボランティア活動」にポイントが
加算されるのも解せない。
肩書き重視の社会の縮図と、建前ばかりの枠組みをそのままあてはめたような
受験制度には本当にギモンだらけだ。
そういう声が多いせいか、この制度も二転三転。
実際の被害者は子供タチだけどね。

子供タチは3年になると、躍起になってこの所謂ポイントを稼ぎたがる。
ヤルキもないのに、部長に手をあげる、という具合。そして声の大きいものが勝つ、
みたいなね。
こんなことは決めたお上も本意ではないはずなのに。

志望校を決めること、それは、子供タチのヤルキvs現実、みたいな
ことになりかねず、アドバイスも「行ける高校じゃなくて、
行きたい高校を探しましょう」なんていう、建前ばかりの学校では
結局大量の推薦落伍者を出すだけになり、頭の痛い時期なのであった。

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