昨日、タイトルの講演会を聴いてきました。
食べ物の安全性についてのお話では、まず水銀についてのお話。
●マグロやクジラ、イルカ、などの魚肉に水銀が多く含まれていて、大衆魚と呼ばれるアジ・サバ・サケ・サンマ・イワシなどにはあまり含まれていない(メチル水銀については測定されず)。
●水銀の害については、3歳以下(胎児を含む)の幼児に水銀を与えると脳障害が起こることがある。
●母乳にも水銀が出てしまうので、授乳中の食事も要注意。
●亜鉛の摂取が足りないと水銀の害を受けやすくなる。
次に砒素のお話。
●日本産のヒジキには無機砒素が含まれている。
●無機砒素の害としては、妊娠中のラットに与えたところ、胎児の脳に損傷が生じた。
●一週間に小鉢一杯程度のヒジキなら問題はないので、間隔をおいて食べた方がよい。
●栄養学的にはカルシウムや食物繊維が豊富なので、全く食べないというのは勿体無い。●ヒジキは、20倍の水で30分浸すと砒素の30〜50%が溶け出すので、必ず自分で水戻しした安全なヒジキを食べるようにする。
アレルギーについてのお話では、アレルギーの症状では蕁麻疹や呼吸困難・ぜんそくなどに目がいきがちだが、下痢もアレルギー症状のひとつであるということが意外と知られていない。
●カレーで下痢をする人はピーナッツアレルギーの可能性が高い。カレールーにはピーナッツパウダーを使っているものがある。(S&B・グリコは使っていないので大丈夫)
●抗生物質がぜんそくを増やす。6ヵ月未満で抗生物質を服用した乳児は服用しなかった乳児に比べて2.6倍もぜんそくになりやすい。(セフェム系については8.9倍)1歳未満の子どもには抗生物質を服用させないこと。
●肥満児はぜんそくになりやすく、また動脈硬化も起こりやすい。幼稚園児が脳梗塞になった例もある!!
●食物アレルギーの症状があるときにはすぐに病院へ。お風呂に入るのはNG。(血圧がさがるので良くない)
●食物依存性運動誘発性アナフィラキシー…特定の食物摂取後に運動することにより、じんましん、下痢、腹痛、血圧低下、意識障害、呼吸器症状、ショック状態などが起こる。
●食物アレルギーの一種OAS…特定の花粉症患者に発症。特定の食物を摂取することで、口唇・口腔咽頭などの局所的症状を起こす即時的反応。
ブタクサ花粉症ではメロン・スイカ・バナナ。シラカバ花粉症ではリンゴ・モモ・ナシなど。イネ科花粉症ではジャガイモ・オレンジ・ナス科のピーマン・トマト・シシトウなど。
●エピペン…重篤なアレルギー症状を抑える自己注射。保健適用外なので15000円もする高価なものだが、アナフラキシーショックなどにも効果がある。年間8〜10人がこの注射で命が助かっている。但し、手に入れる手続きが煩雑なため、医師も患者に処方するのを嫌がる向きがある。今後、保険適用されるよう働きかけをしていく。
最後に…食育に関しては、子供に対して行うだけでなく、子供を守る事を考えると、これから妊娠しようとしている若い女性にまで広げていくことが必要である。
…ということなので、これを読んだ方はこれから妊娠する可能性がある女性や小さいお子さんをお持ちのお母さんに教えてあげて下さい。
マグロに関しては、今までツナ缶は大丈夫と言われてきたけれど、ツナ缶も危険だという報告が最近科学雑誌に載ったそうです…ウチの子たち、ツナ缶大好きなんだけどな…だから、買い置きもいっぱいあるんだけどな(汗)。
どうする?あのツナ缶…私が全部平らげる? |