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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2009-09-20 のこぎり
2009-08-26 夏休み  1
2009-08-26 夏休み  2
2009-08-20 他人の幸もまた蜜の味
2009-08-03 過保護
2009-08-03 余録
2009-08-02 二重に馬鹿
2009-08-01 斜め上
2009-07-31 カウントダウン・ゼロ
2009-07-28 カウントダウン・スリー


2009-09-20 のこぎり

ずいぶん前は俗に「ピストル型」と呼ばれる形の鋸を愛用していましたが、カシの木の柄が割れてしまって新しいものを買おうとしたところ、以前の職場の近くでは普通に売っていたものが、引っ越して今現在住んでいる場所の周辺ではどこを探してもその商品が見当たりませんでした。
しかたなく、周囲の人間に合わせてその頃から折りたたみ式の折り鋸を使うようになりました。

初めのうちはなかなか慣れることができませんでしたが、慣れてしまえばピストル型より柄の部分が長い分刃の届く範囲が広がり、それはそれでいいこともありました。
しかし、何年もずっと折り鋸に対して不満が残っていました。
たいていどんな折り鋸も替え刃のその刃を研ぐことができません。
「衝撃焼き入れ」という手法で焼きを入れているものは、研げません。多くの商品が、わざわざ「衝撃焼き入れ」と銘打って売ってあります。
以前のピストル鋸は、これもまた替え刃式ではありましたが、刃を研ぐことができたのです。

新品の刃をおろしたばかりなのに移植や抜根の仕事にその刃を使ってしまって刃先を潰し、しょげてしまうことは一度や二度ではありません。
なんとなれば、研げない替え刃の切れ味が落ちれば、その刃はまた交換せざるを得ないからです。

それやこれやいろいろあって、やはり研げる刃はいいなと考えていました。

売っていないのなら作ってしまおう。

そう考えました。
その壊れてしまった柄のピストル鋸の刃が使いさしと新品がそれぞれ一枚ずつ残っていましたので、もったいなくもあります。

伐採の現場で、年輪を数えれば15〜20年ほどは経っているのに直径が4センチに満たないような、そんなヒノキを手に入れましたので、それを適当な長さに刻んでおき、しばらくほうって乾かしていました。
3〜4ヶ月以上、半ば忘れてほうっておきました。具合よく乾燥しました。 
それから少しずつ暇を見つけて、厚手の細長い板状になるよう両側を挽き、割れてしまった商品から型を取り、刃を差す部分に切れ目を入れ、削ってねじ穴を開けて出来上がりです。
そしてこれが自作の鋸柄です。

ヒノキアルス


その辺りのことを以前の職場にいる友人に話したところそちらでは普通に売っているというので、なかなか営業時間中にそこまで出かけられない僕のためにわざわざ買ってくれました。
商品の新品はこんな風です。

アルスPS-25


新品と壊れた柄と自作の柄を較べてみました。

アルス三種


研いだばかりの刃を潰して悲しい思いをする時や折り鋸の長い作業範囲が恋しい時もあるやもしれませんが、試しにしばらく自作の柄と研げる刃で仕事させてもらおうかと思っています。

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2009-08-26 夏休み  1

   
ようちえんって、なつやすみがあるんだ。

夏が来て、絹子はほっとした。
四月から訳もわからないまま幼稚園というところに毎日のように出かけることを強要された。泣いても拗ねても怒っても、無駄だった。ほとんどが自分とおなじ年頃とはいえ、人が多くいるところは苦手だ。どうぐずっても母親に叱咤され、毎朝毎朝泣きながらお寺の門をくぐって併設された幼稚園に通ってきた。幼稚園に行かなくて済む日、ということで曜日と休日の概念を身につけたくらいだ。

にちようびでも、おやすみのひでもないのに、ようちえんにいかなくていいひが、ずっとずっとつづくんだ!

多少の誤解はあるにしろ、絹子は夏休みをそう理解していた。

父も母も働いているので、昼食は祖母が作ってくれる。
大好きなおばあちゃんが作ってくれるお昼ごはんを、まだ幼稚園に行かない妹と一緒に食べる。家でも近所でも、自分の好きな時に好きなところに行って、好きなだけ好きなことができる。幸せだ。
庭の土を穿り返してみみずを見つけたり、濃い木陰の下でいつまでも蟻を眺めていたり、妹を連れて川まで行き、飽かず水面を見つめていたり。やらなければならないことはいくらでもあった。

「ギンちゃん、お昼ごはん何がいい?」
絹子がまだ自分の名を上手に言えずに「きんこ」を詰まらせて発音していたのが他人からすれば「ギンコ」と聞こえるというので、家族うちで彼女は「ギンコ」、「ギンちゃん」と呼ばれていた。
「きゃべつのいためたの!」
どうした訳か、彼女はただキャベツを炒めただけのものが大好物だった。
他の家族はどうしてそんなものがと言うのだけれど、大好きだった。

昼食を済ませた絹子は家の裏の庭で蟻が蛾の死体を運ぶのを眺めていた。
行列をずっと観察していると、視界の端を緑のものが横切った。

かえるだ!

それまで一心に見つめていた蟻のことも忘れて、絹子は蛙を捕まえた。

逃げないように両手でそっと包み、タイルの外流しに伏せてあるザルの下で虜にしておいた。庭の用事のために転がしてある古い鍋に六分目ほど水を張り、カエルを放した。
蛙は当然逃げようとする。どうしたら逃げられないだろうかと考えた絹子は、水に手を突っ込んでぐるぐると掻き回した。
思惑通り、回転する水流に捕えられた蛙は、外へ飛び出すことができない。
自分の考えが正しいことに満足した絹子は、なお一層激しく水を掻き交ぜた。
水流に逆らって泳いでいた蛙は、とうとう勢いに抗いきれず、鍋の中を水と一緒にくるくると回り始めた。

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2009-08-26 夏休み  2

   
俄然面白くなり、さらに水の勢いを増す。
それから、水が回転をやめるまでずっと、くるくる流れる蛙を見ていた。

回る速度が次第に落ちてきて、絹子は蛙の異変に気付いた。
緑の蛙が白くなっている。

あんまりかきまぜたから、いろがかわっちゃったのかな?

そうではなかった。
蛙は腹を上にして、ぽっかり鍋に浮かんでいた。

かえるしんじゃった!
どうしよう、ぎんこかえるころしちゃった!?

腋の下を暑さのためでない汗が流れる。
恐ろしさの余り、絹子は蛙から目を逸らすことができないまま、ずっと鍋の中を覗き込んでいた。それまで気づかなかった蝉時雨が、突然重さを持って絹子の上に降ってきた。

どのくらいそうしていただろう。
いきなり蛙が動いた。はっ、としたような仕草で体の上下を正し、鍋から飛び出し、逃げて行った。

………めがまわってたんだ。

絹子は深い安堵の溜め息を吐いた。


     ※      ※      ※      ※


あれからしばらく、蛙を見つけては捕まえて、鍋の中で回してたっけ。

盆に帰省した絹子は、蝉時雨の中木陰の下、庭に佇んでいた。
こんなに狭かったんだ。
あの頃絹子の世界の相当部分を占めていた実家の庭は、改めて大人の目で見ると、だいぶこじんまりしている。

蛙の白い腹を見てはうっとりとしていた幼い自分がそこにいるかのような気がする。

あれが私の、最初のセクシャルな悦びだったのかもなあ。

仏壇に線香を上げて祖母の写真に手を合わせ、縁側から西瓜の種を庭に向かって吹きながら、そんなことを考えた。

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2009-08-20 他人の幸もまた蜜の味

海月が「今日新月じゃない?」と言います。
なぜそんなことを言ったかというと、友人というか後輩というかの男性と、知人というか友人というかの女性が今日、目出度く入籍しました。新月に入籍ってなんか素敵だと思ったとのことです。
新聞を見てみたら、今日の月齢は29.0日でした。惜しい、残念。
ビール飲みながらお祝いの電話掛けたら、二人とも結構なハイテンションでした。

なんだそっちも飲んでやがんのか?

まあ飲んでなくてもなんちゃらいう脳内物質が出まくってるんでしょうが。
新月をこそ逃しはしたものの、彼らは蜜月の真っ最中であることよなあ(詠嘆)。
結婚はゴールでなくてスタートなのだから、二人の今後に幸多からんことを祈ります。

僕が二人を引き合わせたようなものだからというので感謝の言葉を述べてくれるのですが、それは違う、違うぞお二人さん。
何かの機会で話していた後輩の方が「最近糠漬けを漬け始めた」というのを聞いていた僕が、それをきっかけに、「ああ、じゃああの娘と会わせると面白いかもな」と思いついたから、二人は会ったのです。

俺のせいじゃねえ。強いて言うなら糠床のせいだ。さらに言えばその糠床のオーナーのせいだ。
自分自身がきっかけなんだよ。

まあなんだ、お幸せに、でいいんだけどもさ、それこそ病める時も健やかなる時も、仲睦まじいばっかじゃなくて喧嘩したっていいからさ、お互いにとって特別な共に生きる相手を得た、そのことをたまには思い出して、生きていって欲しい。
君たちの世界は君たちの手の中にある、そして君たちの手の中にしかない、手の中によってしか生まれない。

俺そう思うよ。それじゃまたいつか会おう。

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2009-08-03 過保護

美味しいですよね、蜆の味噌汁やおすまし。

汁の中に入ってる蜆の身は、出汁がらだから食べないという人もいるという話を聞いた時、衝撃を受けました。そりゃ確かに汁の方が美味しくて身はたいして美味しいものではないですが。
食べ物を食べずに結果捨てる、自分のものとして取り分けた上で残す、なんてことをすればそれこそ烈火のごとく叱られ、次の食事は与えられないような家庭に育てられましたので、食べられるもの、食べ物との形をしたもの、食べ物として供されたものを捨てるという発想がありません。
ですので蜆の身は、たとえ美味くなかろうと不味かろうと、食べずにはおれません。
それに、人の食べるものというのは、というか生き物が食べるものは、水やミネラルなどを除けばそのほとんどすべてが他の生き物の死体かその一部です。
食べるために殺したのに食べずに捨てるなんて、申し訳なくてできません。

汁は美味しいし身は食べずにはおれないから食べるけど、あの小ささと数の多さで、汁の実になった蜆の身を食べるのは結構大変です。ゆっくり食事を楽しめる時はそれもまた食事の楽しさのうちではあるのですが。

話が少し唐突に過ぎました。

ついこないだもまた蜆のおすましをいただいて思い出したのですが、ちょっと前の朝食に蜆の味噌汁が出たんですよ。朝に時間がかかるというのはなかなか大変ですが、それ自体はいいんです。美味しかったし。ただしかし、僕のお弁当箱はランチジャータイプで、ご飯、おかず、汁の容器があります。で、朝食の汁と弁当の汁は同じなんですね、これが。それもまた当然でしょう。わざわざ作り分ける必要なんてこれっぽっちもありません。
だけど現場での昼食って、そうそう時間を掛けたくないものなんです。早く食べて長く休みたい、ちょっと昼寝したいだとか、休憩は早めに切り上げて作業をしないとおっつかない、早く仕事したいだとか、まあそうした理由で。

で、朝食を食べながら海月に「ええー、味噌汁蜆なのー? 大変じゃんかー」と言っちゃったわけですよ、わたくし。
海月はそれに対して「そうだよ」としか言葉では答えず、ただ、何か微かににやりとしたような気がしたんです。僕は自分の妻がそんなに底意地の悪い女だとは微塵も思ってませんので、気のせいだろう、というか気にもしていませんでした。あとから、弁当を食べる段になって、にやりとしていたな、あれは、と思い至ったのです。

その日弁当の容器の蓋を開けて汁に箸を突っ込んで、おや? と思いました。

殻がない。蜆の殻が一個もないよお母さん。
思い出される朝の妻の顔。にやり。ああ、そうした意味だったのか。

帰って礼を言いましたが、「そんなことまでしてくれなくてもいいのに」とも言ったところ、「だって現場ではおべんとにそんなに時間を掛けられないこともあるし掛けたくないって言ってたじゃん」とのこと。さすが職人の妻。鑑。

優しい、優しいよ貴女。でもその優しさは男を駄目にする優しさかもしれない。なんでもしてもらって当然、やらせて当然のおっさんになってしまったらどうするつもりだい?
だから僕は駄目にならないように気を付けねばなりません。

ちなみに僕が林業で働いていた頃は海月と付き合ってもいませんでしたが、海月の小学校のころの夢の一つは「樵のお嫁さんになって樵のお弁当を作る」というわけのわからないものだそうです。

「樵じゃないけど庭師も似たようなもんじゃん、昔樵の真似事もやってた庭師だし、そのものじゃないけど夢が叶ったみたいでよかったね」と冗談で言えば、素直に「うん」という我が妻。

可愛すぎる。

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ウジ(笑)。僕よく「蜆」間違えて虫偏に「貝」って書きそうになるんで、貝偏だとなにがなにやらわかんなくなっちゃいます。 / 揚水 ( 2009-08-20 22:36 )
まーこさん、お粗末さまでした。 / 揚水 ( 2009-08-20 22:33 )
シジミか・・・。一瞬、蛆に見えてすごく怖いものを想像した・・・。蛤もとかもそうだけど虫へんってなんか違和感がありますよねぇ。貝へんにすればいいのにww / pirucol ( 2009-08-07 02:33 )
ごちそう様でありんす♪【やらせて当然のおっさんになってしまったらどうするつもりだい?】と自問する心があればいつまでも大丈夫だと思います。 / まーこ ( 2009-08-05 11:38 )

2009-08-03 余録

 
 
あ  づ  い


東海地方も梅雨明けたんですか?
消毒と刈込のふた現場回っただけで溶けそうになりましたよ。



昨日親方と僕二人、さらに仕事仲間を二人加えて四人で滋賀まで剪定に出張してきました。
往き帰り車の中で若い衆のネタがぼろぼろ出てくる出てくる。立場と機会の多さからほとんど僕一人が叱り飛ばしていましたが、みんな似たようなこと感じてたんだなあ。一人怒ってた自分が馬鹿みたいですが、親方は叱ってばかりもおれないし、うちの会社でない人間は、叱る、つまり教える義理も立場も必要もありません。
若い衆は僕や親方でなく他の人間にすり寄っていましたが、彼らが叱ったり怒ったりしないことにそういう理由があることを彼が知る由もなかったんでしょう。
四人でどう考えても、彼がなぜあそこまでものがわからないのか、わかりもしないのに「はい」と返事ができるのか、とうとうわからずじまいでした。
「東洋の神秘」、「極東の不思議」、しまいには彼の出身地から「岡山の珍獣」とまでの呼称が出る始末。
ひどいこと言ってますが、だってわかんないんだもん。

わかったことは、彼が「はい」と返事する時は指示を理解しておらず、「うぃす」と返事する時は理解しているということくらいです。

「うぃす」と返事することもみんな気づいていてそれぞれちりちりしていたようです。
部活じゃねえんだからよ、「うぃす」はないよなあ。そういう雰囲気とか、それでOKな職場もあるだろうけどさ、君にはちょっと許されることじゃなかったみたいだね。誰も何も言わなかったけどね。

その車の中での会話の時、若い衆が丸太で親方の足指を詰めた日の昼に、おじさんが「今日揚水さんが○○ちゃん(若い衆)のこと三回くらい怒ってたけど、なんでだかわかってるの?」とその当の若い衆に尋ねたところ、首を傾げながら「……わかんないす」と答えたということをわざわざおじさんが親方に話していた、ということが話に出ました。

目くそ鼻くそを笑うだなあ。
嗤っていたのかどうかは知らないけれど、できない人間ができない人間のへまを人に話すのはどうなんだよ。俺も自戒しよう。

ただまあ、その事を聞いて頭の中でずっこけました。それも相当派手に。


わ  か  っ  て  な  か  っ  た  ん  か  よ  !


        ∧∧
       ヽ(・ω・)/   ズコー
      \(.\ ノ
   、ハ,,、  ̄
    ̄



上記AAを思い出し、同時にドリフの「チャッチャラッチャチャーチャ」というずっこけ効果音が流れました。

ズチャチャズチャチャララララ〜ン。

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2009-08-02 二重に馬鹿

365日一年かけて出した結果、得た教訓が「替刃式かみそりの刃は、交換せずに一年使うものではない」、ということ。

当たり前だ(笑)。

替え刃を替えずに一年使い続けるのは馬鹿のすることだと思った。
考えるまでもなく普通に、当然、ということをわざわざ、やってみないことにはわからないだろうと実行するのは、馬鹿のする事だと思った。

左右の口髭を一年使い続けた刃と新品の刃で剃り分けて「やはり違う」と唸った。当たり前だ。これも馬鹿のすることだと思った。

二重ではなく馬鹿三重苦。言い募ればさらに四重苦五重苦と増えはしないか。
バカスパイラル。

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2009-08-01 斜め上

結論からいえば、おじさん、くずでした。

今朝、ぎりぎり間に合ったというか丁度というか。
来ないなあと思って時計を見て集合時間丁度に車がやってきたので厳密には遅刻ですが。
でもその程度でくずとは言い過ぎですよね。

僕は今日一人でよその外構屋の土工の手伝いに、親方は一人親方でやってる仕事仲間とおじさんを連れて剪定に行きました。

事務所に帰ってきたら、「おじさんさ、もう来ないんじゃない」と親方が言います。
「なにがあったの?」





以下伝聞。

うんこしたいからと言うので、コンビニに行かせたそうなんですよ。
いつまで経っても帰ってこないから迷子にでもなったかと思って心配して様子を見に行ったそうですよ、わざわざ。車で。
ぼけーっと煙草吸ってたそうですよ。
帰したらしいですよ、その場でその時。ぽんぽーん、と荷物放り出して。
雨の中親方ともう一人は必死こいて働いてんのにさ。
「い、今吸い始めたとこで…」
知るかボケ。

で、以降電話も何もなく。だいたいやる気あるならほんとに帰らんだろ。



僕も親方も夜方に事務所にいる時、親方のお義母さんがさっき預かったといって手紙の入った紙袋を持ってきてくれました。中には僕と親方が貸した造園関連の本。
いや俺らここに居るし。なにやってんのおじさん。
手紙も奮ってます。

迷惑を掛けたので「辞めさせてください」でなく「辞職を決意しました」←てめえが決めるな。

「私のカッパは処分してくださいませ(ほぼ原文ママ)」←お前のごみを俺らに捨てろと?

挙句締日以降の給料は下記口座に「振り込んでいただけませんか」ですらなく「振り込み願います」←いや取りに来いよ。

そもそも、しんどいので休ませて貰えないかと尋ねる頭もないのかしら。「随分かかったね」とか言われたら「だいぶお腹痛くて」とでも答えればいいとでも思ったのかしら。遣り口が姑息だ。鬼じゃないんだからきちんと自己申告してくれれば余分の休憩くらい取らせてくれるよ。

ってのか、謝罪も辞意の表明も手紙で済ませるの? おじさん?
姑息で一方的で卑怯だ。
親方宛てのみで俺にはひとこともなしかいと思いはしましたが、いやそんなことじゃなくて、うちの親方にきちんと謝罪しろ。こんなんじゃあんまり気の毒だ。「ムカつく」って、ほんとに字義通り胃のあたりがむかむかするんだな。
いやもうどうでもいいことか。

昨夜僕が、その場のことを知らなかった親方に、彼のおそらく嘘であろう言い訳のことを報告説明して、二人で彼の扱いについて話し合ったばかりです。直後翌日こんなことになってしまって、突っ込み所満載でどうしていいかわかりません。
こういうのを予想のはるか斜め上と言うんだなとぼんやり考えました。
お話がありますもへったくれもあったもんじゃありません。僕は何も言う必要はありませんでした、彼が勝手に退場していきましたから。

こういう人物はいずれ何しでかすかわからないので、実害が出る前に辞めてくれてよかった。
今更だけど僕が現場に連れてって二人で草刈りやってた時も「大便しに行かせてください(本当にこう言った)」と言ったきりずいぶん帰ってこなかったな。

なんか昨日辞めた人といい今日辞めた人といい、情けなくて、真剣に考えて向き合うと涙が出てきそうだ。

先頭 表紙

みなみさんありがとうございます、救われます。では僕は煙草吸ってきます(嘘)。 / 揚水 ( 2009-08-02 22:48 )
せっかく若い衆が居なくなったと思ったら……いや、おっさんももう居なくなってしまったんですか!  それは涙を流して祝いましょう。情けなさに泣いている場合じゃないですよ。前向きに喜んでしまいましょう。ねっ。では、大便してきます(嘘)。 / みなみ ( 2009-08-02 01:45 )

2009-07-31 カウントダウン・ゼロ

祝、替え刃式かみそり交換せずに一周年!

びんぼくせえ(笑)。

明日はさすがに、忘れなければ交換します。
口髭の左右を新旧で剃り分けて具合の違いを確認してみようと思います。
忘れなければ。


ところで危険な若い衆は今日が最終日です。
現場では僕から「なにやってんだよ! 帰るか? 帰れ、もう歩いて帰れ!」とまで言われました、とうとう、最終日なのに。明るく送り出すこともできませんでした。
今日一番良かったことが、彼が辞めることで明日から作業が安全になるという後ろ向きな喜び。

そんな後ろ向きな自分が悲しい。
一周年の喜びで自分を誤魔化しています。

しかし彼はこの先どうするんだろう?
正味、心配というより野次馬根性でそう思います。が、この先は彼自身が気付くべきことなのでこんなおっさんがとやかく言うことでもありません。
新人のおじさんが入って一ヶ月も経たないうちから10回近く、それも時には20〜30分遅刻することの方がこれからの僕には問題です。

昨日7時15分集合に15分遅刻してきて開口一番、
「すいません、時間勘違いしてました」
と言ってきて、ああ、このおっさんは嘘を吐くんだなと思いました。
いつの段階でその勘違いに気付いたんだ? という話です。

早めに気付いたのならその時点で連絡を入れるべきだし、7時半集合と勘違いしていて到着するまで気付いていなかったというのであれば、まだこちらが何も言う前から前述のように言うのは矛盾しています。間に合ってるんだから。
これまでにも何回も遅刻しているからなおのこと、嘘を吐いてるんだな、と思われても仕方ありません。
仮に。
仮に時間を勘違いしていたのが本当であるのならば、それはそれで45歳も越えてそんな理由で遅刻することが通ると思ってるのは恥ずかしい限りです。まさか通るとは思ってはいないでしょうが。そして、時間を勘違いすること自体、いい歳した大人のすることではありません。どちらにせよみっともない。
彼はこれまでにも何か言うと「やりましたよ」などの返事が目立ちました。
親方に対しても何回も続くので横から僕が「反論しないようにしましょう」と口を出しましたが、本音では「口答えすんなよ」なんですよ。
彼はこれまでの「口答え」に加えて、「言い訳」というアイテムまで手に入れたようです。ひょっとすれば「嘘」も。

今日ちゃんと間に合うように来るのであればもう少し堪えようと考えていましたが、彼は今朝も3分遅刻しました。たかが3分ではありません。これまでの蓄積があった上で、昨日の今日での3分です。
次回10分以上遅刻したら「話があります」と切り出さねばならないと考えています。そういった年齢でずぶの素人から仕事を覚えるという状況をよく考えねばなりません。時間が限られている分、人一倍の覚悟と頑張りが要求される筈です。誰に、ということでなく、他ならない彼自分自身の人生から。

やだなあ。めんどくさいなあ。でもどうせすぐまた10分くらい、簡単に遅れてくるんだろうなあ。

そういう時は社訓を思い出さねば。

「いつも笑顔で明るく楽しく元気よく」

ああでもやだなあ。
日々の積み重ねもやらずに言葉で後から取り繕うような人物は、見え透いた嘘でやり過ごそうとするような人物は、仕事しない人物は、できないことをできないままにして無為に時間を潰して覚えようともしないような人物は、嫌いだ。それでも嫌いで切り捨てて済ませるわけにもいかないので話さなくっちゃなあ。
しかしこちらの目につく他人の欠点は自分自身の短所であることが多いからな、自戒せねば。

先頭 表紙

2009-07-28 カウントダウン・スリー

今年の3月末頃、替え刃式のかみそりの刃がどれだけもつものか試すのがまるまる八ヶ月になってしまうと書きましたが。

あと三日で丸一年です。

先頭 表紙


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