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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2006-08-12 ガスが!!!
2006-08-06 遠距離はお薦めしません。
2006-08-04 イタイ
2006-07-26 ひとり我慢大会
2006-07-25 笑顔で挨拶
2006-07-24 コンビニエンスストアなどの功罪
2006-07-18 それでもうちの夕飯は旨かったという話
2006-07-18 ひょっとしてこの国の未来は暗いんじゃないだろうか
2006-07-18 草叢に落ちているもの
2006-07-11 添い寝


2006-08-12 ガスが!!!

帰宅すると海月が不安そうな顔で、「お風呂に火が点かないの」とのたまいます。
確認してみると果たして、点きません。なぜか台所は問題なく火が使えるようです。

風呂釜に繋がる元栓のゴム管を外して栓を開いてみてもガスが出てきませんので、そこまでに供給する鉄管そのものになんらかの問題があるようです。
それでもチーズでたったふたつに分岐しているガス管の、台所方面は使えて風呂が駄目というのがどうも解せません。なんにせよお風呂が沸かない。
困りました。
けれど裏を返せば台所が使えるのが、せめてもの救いでしょうか。
しかし考えてみれば世間様はきっと、明日から長い長い盆休みではないですか。
うちは個人でなく「○○工業」というような会社が大家ですから連絡がつかない可能性があります。そもそもガス器具業者が休みでしょう。さらに困った。

あ! そうだ。

風呂釜の横、荷物を積み上げたそのまた横に確か。
あったあった。

そういえば僕、プロパンボンベ持ってたんだった。
しかも満タン。
ずいぶん長いこと放ってありましたが、ボンベも調整器も、そうそう壊れるもんでもないでしょう。
とにかく繋いで弁を開いて、と。

無事お風呂が沸きました、よかったよかった。

あとは大家である工場や業者の盆休みが明けるまでボンベ容量が持つことを願うばかりです。

先頭 表紙

ホエールさん、不思議かしら? でも僕は変ではないですよ。ボンベが似合うというのは褒めすぎですが。 / 揚水 ( 2006-08-16 20:35 )
そう、僕だったら持ってるよねぇ、ボンベ。そうなんですよだんなさん。 / 揚水 ( 2006-08-16 20:33 )
夢樂堂さん、盆と正月は道が混む以外にもこういう落とし穴があるのですね。学習しました。でも事なきを得たのですぐ忘れそうでもありますが。 / 揚水 ( 2006-08-16 20:31 )
そうなのさ、まなちゃん、よくおわかりで。下手に自分でいじるタイプです、まさにわたくし。↓のいわながさん宛てのつっこみ返しに書いたのがうちにプロパンボンベがある理由、だと思う多分。 / 揚水 ( 2006-08-16 20:29 )
いわながさん、なんでですかね? あるんですよ。多分廃屋に住んでた頃になんらかの方法で手に入れたものだと思われ。10キロボンベなんでBBQのよか大きいと思います。まああれですよ、大家さん通さないとめんどくさくなってもイヤなんで、盆明け待ちます、って、もう明けたかな? / 揚水 ( 2006-08-16 20:27 )
プロパン持っているっているのが、不思議で笑う。変な人だね。でも、似合いすぎ。 / ホエール ( 2006-08-13 20:05 )
そう、君だったら持ってるよねぇ、ボンベ。 / もげんぴのだんな ( 2006-08-13 14:56 )
確かに、いま、こういうトラブルがあると困るシーズン。でも、ガスが使えて良かったですね。 / 夢樂堂 ( 2006-08-13 14:17 )
あらら。大変だったね。下手に自分でいじってみるのも怖いしねー。何でプロパンボンベなんて持ってるのか私も笑ったけどあってよかったね! / まなちゃん ( 2006-08-13 09:18 )
そこからガスが漏れてなくて良かったですね。なんでプロパン持ってるんですか。普通持ってないでしょ(笑)バーベキュー用のあれかな?お盆は、多分そういうとこはお盆当番を決めてるはずですよ。うちの会社(電気工事)もやってますから電話してみたら? / いわなが ( 2006-08-13 02:22 )

2006-08-06 遠距離はお薦めしません。

今日は広島の原爆祈念日でした。
日曜なのに仕事していて、8時15分に黙祷する間もありませんでした。

3人工でもぎりぎり、掃除はそこのお宅出入りの若い衆等がやるというのでやる必要がなかったとはいえ、切り手3人でいっぱいいっぱいの手入れの現場でした。
お盆前はきれいにしてくれというお宅も多いですね。こう暑い中鋏当てて大丈夫かしらん思いますが、これが結構大丈夫なものなのですねえ。

暑かった。

何リットル水分を取ったかわからないくらいだというのに、仕事中、休憩時間ですが、一回しかしっこしませんでした。

そりゃ暑かったもの。

しかし朝8時前に現場に入って、夕方7時いっぱいまでかかりました。

これで近けりゃたいした問題じゃないんですが。

うちの造園屋の土場は、名古屋市の北東隣接地にあるのですが、今日の現場は甲良町です。
いったいどこかというと。
彦根の隣、滋賀県ですってば。

あー遠かった暑かった。
寝よ。

先頭 表紙

あ、いわながさん、まーこさん、ありがとうございます。暑さに気を配って働きます。もうそう若くもないんだし(笑)。 / 揚水 ( 2006-08-12 22:40 )
広島だけ知っていればまだいいほうです。どちらの日付けを知らなくても日本人として生きていけるのです。僕が愛知にやってきた15〜6年以前当時から。知っている人は当然のように知っているのですが。下のつっこみと合わせてまーこさん宛てです。 / 揚水 ( 2006-08-12 22:39 )
9日はおよそ20分遅れで黙祷しました。仕事しながらさっと目をつぶって祈る程度のたわけもんでしたが。ですよね。こっち来て他都道府県の出身者と多く知り合ってびっくりしたことのひとつには、8月6日9日を知らなくとも生きていける人間が「こがんようけおってよかもんやろか?」ということが挙げられます。キヨシローさんもかつて「8月6日の朝、8時15分原子爆弾が落ちたのさ」と歌ってましたが、長崎についての歌詞はあるんでしょうかないんでしょうか? 長崎はどこ行った?などと憤ってはなりません。 / 揚水 ( 2006-08-12 22:38 )
いわながさん、10年経ってもまた行ってるかも、その現場。少なくとも来年行くのはほぼ決まりでしょう。「あー今年も来たわね」がおそらく正解かと。遠距離地ということよりも、自分ちに若い衆が常駐しているような職種の方のお宅というほうが印象深かったりして…。 / 揚水 ( 2006-08-12 22:28 )
6日は広島原爆記念日でしたね。。。9日は長崎。。高校生まで原爆記念日は叩き込まれてきた私ですが、なんだか遠のいてしまいました。9日11時2分。。黙祷だけは忘れないようと思ってます。 しっかし、毎日あついですね。脱水症や熱中症に気をつけてくださいね。 / まーこ ( 2006-08-08 00:48 )
でもそういう現場って、10年経っても「あーこんなとこ行ったわね」って妙に思い出に残るんですよね。すごく暑いとかすごく寒いとか。熱中症に気をつけて〜 / いわなが ( 2006-08-07 21:29 )
夢樂堂さん、遠い暑い稼動長いのトリプルミラクルでした。まあ楽しく働いてきたのでヨシです(笑)。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:48 )
ゲル坊どうもありがとう。いや都会はこっちと違った暑さで大変そうだで、重々気いつけてください。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:46 )
遠いそれだけでバテます。お疲れ様でした。 / 夢樂堂 ( 2006-08-07 09:24 )
おつかれさま。 / シゲルコ ( 2006-08-07 09:08 )

2006-08-04 イタイ

ヘッジトリマでカイヅカ刈り込んでたら、黄色と黒のツートンカラー、スティンガー部隊がわらわらと出動です。
うわーっ、と叫んで逃げたものの、そこは6尺の脚立の上、逃げ遅れました。

痛い。

でもその時痛いだけで済みました。
リンパ管や血管、なんて変なとこに針立てられなくてよかったよかった。

刈りものを始める前には、竹ぼうきや熊手で目的の樹をはたいて、蜂などの危険を確認してから仕事にかかるのは基本ですね。

でないと痛い。
痛い思いしなくて済むのに、痛い思いしなくてはならなくなる。

教訓。
基本は大切に。

先頭 表紙

ばんちゃん気いつけてね。森組の時、キンスガリにもボロクマにもどっちもやられたわい(笑)。キンスガリの時は痒て寝とれんで仕事2〜3日休んだて。家におっても暇やし痒いし寝とれるもんでなし、結構地獄やった。しまいにゃ疲れてようよう寝れたが。草刈り振っとったらあいつらの羽音もわからんでね、ほんと気つけなかんに。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:44 )
えと、まなちゃん、多分セグロアシナガバチ。キアシナガかもしらんけど。僕も小学生の頃、どうも同じ種で同じ巣の蜂なのにセルリアンブルーとエメラルドグリーンとレモンイエローに分類できそうなそれは綺麗な蜂が地面に穴掘って巣をかけてて、色毎に牛乳パックに集めてニヤニヤしててやられました。見たとこミツバチに近い種類に思えたからそうそう刺さないと高をくくってたんですな。痛かったなー。でもきれーだったなー。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:39 )
それがですよ須木成さん、首筋やられたんですよ。蜂に取り付かれて、まず噛まれて。あ、やべえ、と思った時には刺されてて、場所が場所だけに下手うちゃ死ぬかなと妙に冷静に考えてましたが杞憂でした。よかったよかった。逃げらんなかったです。さすがに空は飛べませんし(笑)。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:28 )
今年は今の所、まだヤラレてません。スガリにせよボロクマにせよ、嫌なものは嫌!断じてイヤ! / ばばんばばんの ( 2006-08-06 19:21 )
そうゆう危険もあるんだね〜。大変なお仕事だ。私は子供の頃、ミツバチハッチを見てて、蜂をみると全員ハッチだと思っていたので「ハッチさん!」と触って刺されることがよくありました。ええ。お察しの通り学習能力ゼロです。どんな蜂だったの?お仕事頑張ってね! / まなちゃん ( 2006-08-06 09:35 )
夏は刺されますよねぇ。僕も昔田舎の庭で遊んでいたら、理由も意味もなく襲われて、以来、姿を見かけると反射的に走って逃げます(笑) / 須木成 ( 2006-08-05 00:55 )

2006-07-26 ひとり我慢大会

いや昨日今日と暑かった。

名古屋近郊はこれぞ「夏!」といった快晴でした。
他地域にお住まいの皆さん、いかがでしたでしょうか?

ここのところ雨もよいの天候続きで蒸していましたから、暑いとはいえ、風が当るととても爽やかでした。
汗の匂いもとても爽やかで、香ばしいというか酸っぱいというか、もう既にこれはおしっこ臭ですね。働く男の汗の匂いフェチの方にはたまらないフェロモンむんむんです。

で今日は「暑い暑い」と連発していました。明日は親方と二人現場の予定です。
さっき風呂場でふと思い立って、明日は親方が「暑い」といった時に同意する場合を除いて、「暑い」と言わずに過ごし、自分の堪え性を試してみることにしました。

なにぶん鳥頭なので明朝起きてこのことを覚えていられるかが、そもそも疑問ではありますが。

先頭 表紙

いや夢樂堂さん、やっぱ夏は暑くないとですよねえ。暑くない夏なんて嫌です。暑いとぶーたれますが、暑い暑いぶーたれずになんの夏ぞ(笑)。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:26 )
ホエールさん、しきらんどころか覚えてでんおらんかった。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:24 )
まだ、灼熱の夏は不在。つゆだくの丼物は嫌いだけど、暑い夏はすきなのです。 / 夢樂堂@復活しました ( 2006-07-28 10:33 )
なーんだぁ。やりきれたのかなぁって、思ったんに。 / ホエール ( 2006-07-27 21:55 )
ものの見事に忘れていました。 / 揚水 ( 2006-07-27 19:57 )

2006-07-25 笑顔で挨拶

京の現場は橋の上、もとい、今日の現場はある大学の寮の草刈りでした。

学校や工場の管理もここの元請けさんの得意分野のひとつで、他大学・短大でも草刈りや刈り込みの仕事をすることがありますが、学生さんなんて造園屋が仕事してようがなんだろうが、ただの風景か、よくて風景上の点景物です。気にも留めません。
気に留めたところで、「なにこのドカタ、汚いわね」か「なんだよこのおっさんら、邪魔くせえな」くらいの一瞥が関の山です。
ごく稀に汗にまみれた雄の香りにうっとりする女子学生やさらに稀に男子学生がいますが、実に稀なことですし。

冗談はさておき、まあ僕ら仕事してて学生さんに挨拶されることなんかまずありません。
職員の方でも「ご苦労さま」など声をかけてくださる方はそう多くありません。
いやそれが不満だの間違ってるだの言いたい訳ではなくて、僕自身そうしたもんだと考えて、いや、そうしたもんだと考えたことすらないくらい気にも留めてなかったんです。

ところが今日の学校の寮生さんたちは、目が合う前から笑顔で「こんにちは〜」なんて声をかけてくれる子ばかりです、ほとんどが。
おじさん感動しちゃった。
こういうことがなければ別に「あそこの大学では挨拶も何もないな」などと思うこともないし、この先も別に何の気にもなりませんが。
ですがしかし笑顔で挨拶されると嬉しいもんだ、と、ただそれだけのことです。
電気関係の保安にきてるらしいおっさんも妙に懐っこいし。
「ある大学」っつっても以前も仕事で入った僕の出身大学ですが。

やっぱ笑顔も挨拶もいいやねえ。
それもダブルパンチだし。
いやおじさん感動しちゃった。

先頭 表紙

きちぼ〜さん、大変お疲れさまでした。いいっすねえ、その少年。おじさん抱かれてみたいわ。ってお呼びじゃないっすね、すみません。自然に体が動くんですねえ。最近の若いもんはと御託を並べてわが身を顧みない最近の古いもん(自分も含めて)にも見習わせたいものですね。ちなみに僕の通ってた大学の僕の所属学部学科の学生は、側溝その他にはまった車を引き上げるのが好きという変な習性を持ったのが多かったような。ご多分に漏れず僕もですが。それはそういう習性だから別として、ともかく、やっぱその少年はいいです、はい。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:10 )
まーこさん…。やま○との方かしら、あっちはよくわかんないんだけど。アホバカたれですな。 / 揚水 ( 2006-08-07 19:03 )
何か長くてすみません!!!!! / きちぼ〜 ( 2006-08-05 14:25 )
近所を歩いているときにすれ違う中年の方々とか、こちらから挨拶しても返事もしてくれない人とかたまにいて、何か情けなくなります。耳が聞こえないのかな?とか思うけど、こっちはちゃんと目を見て頭も下げてるから分かると思うんだけど・・・最近はむなしいのでこちらからしなくなってきて、子供の見本になれず、イカンなぁ・・・と反省・・・ / きちぼ〜 ( 2006-08-05 14:24 )
暑い中待ってくれてたんだけど結局牽引で済んだので彼の出番は無かったのですが。世の中捨てたもんじゃないなぁ、、、としきりに言っていました。スポーツをしているような子だったので、わたしら2人共種目は違えどかなりハードな部活生でしたし、やっぱスポーツは大事やな!と思いを新たにしました。娘もそんな子に育って欲しいなぁ。 / きちぼ〜 ( 2006-08-05 14:22 )
旦那が商品の4駆を出動させてサッと終わりましたがその時に、通りかかった中学生の男の子が「お手伝いしましょうか?」とわざわざ自転車から降りて話しかけてくれたんだそうです(わたしは娘と冷やっこい店の中にいたので見てません)。旦那はいたく感心し、「ありがとう。とりあえず牽引で引っ張って駄目やったら押してもらわないかんけんちょっと待っとってくれる?」「はい。」で / きちぼ〜 ( 2006-08-05 14:20 )
こちらフクオカも連日暑いです・・・夕立が無いのがさらに暑さを引き伸ばし・・・たまには雨も欲しい〜。さて、昨日の話ですが、うちの車屋さんにおばさんが困り果てた顔で現れ、すぐ裏にある小学校へ子供を迎えに来たんだけど、そのとき路肩に車を乗り上げてしまいにっちもさっちもいかなくなってしまって・・・;;;と。 / きちぼ〜 ( 2006-08-05 14:19 )
そそ、それ市内ですよ。原爆公園のわりと近くの小高い山にある小学校の商店街で・・・しどいです。アホバカたれです。。 / まーこ ( 2006-07-27 01:54 )
はい、まーこさん。暑い中温かくなりました。そういやそんなニュース、ありましたね。あれ市内でしたっけ? ぼく三和出身で五校の三番目に通ってたから、行動範囲は浜ん町中心で、茂里町、立山が北限ですけど。いやな話ってか、アホだ思いましたね。被害に遭った子供は気の毒だけども。「なんばいいよっとや、せからしかとはうんのほうやろが」と思った人は僕ばかりではないはずですね。 / 揚水 ( 2006-07-27 01:19 )
そうなのホエールさん、おじさん嬉しかったの。 / 揚水 ( 2006-07-27 01:08 )
あったかい笑顔や挨拶は心を温かくしてくれますよね・・・。以前新聞でソレもアタシの母校近く、長崎で挨拶した小学生に『うるせぇ!』と殴った♂がいて・・・なんだかなぁって思いました。。 / まーこ ( 2006-07-25 23:09 )
そりゃ、嬉しいですな。 / ホエール ( 2006-07-25 23:07 )

2006-07-24 コンビニエンスストアなどの功罪

まだまだ梅雨明けも遠いのかと思わせるような天候が続きますが、暦の上では盛夏が近づいて、コンビニやホームセンターに花火やキャンプ用品、海水浴グッズや虫対策用品などの季節商品が多く見受けられます。

線香やロウソクなどのお盆グッズを置いてあるコンビニには驚きました。
ホームセンターでは一コーナー設けて、さらに鎌やほうき、虫除けなど、お参りに直接関係ないけれども必要になるであろうものも加えてあったのは、コーナーを作るところまでは普通でも、心憎い商魂を感じました。

それで思うのですが。
僕らは普通にコンビニエンスストアを利用して、以前では考えられなかった高齢のお客も今ではごく当たり前です。

かつては正月やクリスマス程度だったものが、土用の丑の鰻、節分の恵方巻など、僕らの国の歳時記を、コンビニによってああそういえば、と教えられることも増えたように思います。そのほかにもあるのでしょうが、今はちょっと思いつきません。
ある意味マーケットとして成熟したのかもしれません。この先も変化していくでしょう。ですが歳時記や旬のものを報せる機能を今現在持ったことは、間違いないでしょう。

仮にこれを功として。

けれどたとえば恵方巻は、関西での風習と断り書きがあったようにも思いますが、どうなんでしょう、東海地方ではよく見かけますし、僕の妹が住む長崎の五島でもコンビニに売っていたようです。関東、あるいは北の北海道までそうした商品は売られているのでしょうか。
であれば、土地土地の風習や慣習が、ある意味正規の形で受け継がれたものではなく、コマーシャリズムによって本来受け継ぐはずではなかったものまでも含めて知らしめられていることになります。そしてそれはそれらの風習や慣習の特質を平均化し、本来の意味合いから離してしまいかねない例とは言えないでしょうか。

仮にこれを罪として。

けれど鷽替えやホオズキ市、その他のお祭りや神事など、さまざまな土地で見られる、けれど離れた土地にあってよく似てかつ、それでもそれぞれ土着の風習と思われているものの中には、たとえば京の祭事の真似事であったり、江戸や上方の流行が地方に流布されたものであったり、国粋的な時代に全国的にある程度統一されていたり、そうした「本義的」な伝わり方をしていないであろうことはたくさんあるに違いありません。
きちんと調べていけば枚挙に暇がないほどやも知れません。

ですから功罪といいながら、罪でもなんでもないとは考えます。
「土用の丑」の日なんて、実際僕なんかテレビかコンビニやスーパーの店頭で知るくらいです。
けれどそれを多少ありがたいとは思っても功とまでも思いません。
そうしたものかなと思うくらいです。
のっぺりと均されてしまうことにはなんとなく不快を感じはしますが、それでも先人が過去を受け継いできた時にも似たようなことが多々あったのだろう、とも思います。
ただ少し現代はいろんな意味で速度が速すぎるきらいがあるのでしょうか。
それがいいのか悪いのか判断しないし、出来ません。

コンビニの店頭で線香を見かけてはそんなことを考えました。

先頭 表紙

2006-07-18 それでもうちの夕飯は旨かったという話

でももういいよお巡りさん、無理。
この子お礼言えない子なんだってば。
なんかいらいらし始めたしね、この子。

「悪りぃね、こんなとこ来させて時間も手間も食わせてさ」

嫌味でなくそう口にして少年に笑ってやったら、不思議と腹も立たずに笑えて来たわい。
高校生で悪いこともしてなくて交番に来てくれ言われるのも気分いいもんでもないやね。実際彼は被害者なんだし。
こっちにすりゃたいしたことやものじゃなくても、鞄の中身を見られるのもいい気分はしないよね。

なんだかんだ結構時間が掛かってしまったので、本屋かビデオ屋に寄ったものかそれともなんかあったものかと海月にいらぬ心配を掛けて、悪いことをしました。

おうちに帰ったらご飯がとても美味しかった。
幸せの形って、ほんの些細なことで築けたり、壊せたりするんだろうな。
築く時はその些細なことの積み重ねで。
壊れる時はきっと積み重ねることなく。

それはどうにも悲しいことだけれど。
大事なことは誰もがどこかに置き忘れがち。
でも思い出すことさえ出来たら、それはそれでいいんじゃないかな。

先頭 表紙

ですね、きちぼ〜さん。こんな子ばっかじゃないだろうし、このこも交番に来て舞い上がってた分を勘案してやらないといけないし。やっぱ盗まれてたんだこのやろーってのもあるだろうし。ま、だからって認めてやんないけど。でも怒る気もしません。馬鹿くさいし、なによりきちぼ〜さんが言うように、こんな子ばっかじゃないと思ってますしね。 / 揚水 ( 2006-07-24 20:12 )
えいじるさん、ずっといたら確かに滅入るかも。でもやっぱ面白いかな。どっちだ? / 揚水 ( 2006-07-24 20:08 )
かもね、ホエールさん。でも若いのに限ったこっちゃないよ。今日墓場の花捨て場にわざわざ外からやってきて胡麻油の空き瓶捨ててる見たとこ50〜60代のおっさんがいたよ。「そこはゴミ捨てるとこじゃないよー」っつったら同僚に「余計なこと言わないの」言われちゃった。 / 揚水 ( 2006-07-24 20:07 )
お礼もいえないなんて・・・信じられないなぁ・・・こんな子ばっかしじゃないんだろうけれど。 / きちぼ〜 ( 2006-07-19 10:31 )
警察での人物観察は面白そう。すぐに滅入りそうだけど / えいじる ( 2006-07-19 02:05 )
最近の若いもんは、って感じるつーことは、年取った証拠かなぁ。 / ホエール ( 2006-07-18 23:13 )
読み下せば「しらべがき」だもんね、単に。 / 揚水 ( 2006-07-18 21:59 )
拾った人でも、調書とられるんだぁ。びっくりだわさ。 / ホエール ( 2006-07-18 21:51 )
下の「草叢に落ちているもの」、「ひょっとしてこの国の未来は暗いんじゃないだろうか」の続きです。このお話はこれでおしまい。 / 揚水 ( 2006-07-18 21:35 )

2006-07-18 ひょっとしてこの国の未来は暗いんじゃないだろうか

やはり憮然とした人が多いのですが、携帯電話使用で若い女性を捕まえた外のお巡りさんが、「携帯です。車、赤ん坊がいます」と中のお巡りさんに伝え、中のお巡りさんも住所本籍氏名の確認だけ済ませて「すぐに車に戻ってください、書類出来たら持ってきますから」と連携で気遣いを見せられたことに、当の捕まえられた若いお母さんも柔らかに微笑んでいたのがなかなかいいものを見せてもらった感が高かったものです。警察側もなにか赤ん坊に問題があった時の責任問題の意識がないことはないでしょうが、現場の人間には気遣いが見えました。こちらもなかなかいいものを見せてもらった感。

また別の女性が憮然とした顔で入ってきました。
憮然としたというよりは非常に問題のある表現ではありますが、何か精神的に攻撃性のある疾患を持ったような、あるいは死んだ魚の濁った目のような女性です。
もっとわかりやすい別の問題表現をすれば、えれえ不細工がえれえ不細工な面して入ってきやがった。

巡「何々さんですね」
不 返事なし。
巡「何々さんですね?」
不 ひょっとして少しだけ首を縦に振ったか?
巡「住所氏名本籍等、変更ありませんか?」
不 返事なし。
巡「住所氏名本籍等、変更ありませんか?」
不「あのさあ」
巡「はい?」
不「わたしがベルトしとらんかった証拠ってあるの?」
巡「? 証拠も何も警察官が見てたことだけでいいんですよ」
不「でもわたししとったんだけど」
巡「ここの交番の手前で別の警察官が見た上でこちらに誘導してる訳ですから、ここの前で慌ててしてもらっても、それは通りません」

その後も魚の目は見間違えってこともあるだろうの、初め交番の前ではしていたようなニュアンスで喋っていたものをずっとしていたように言い換えたりだのしていました。
その間も僕の方は管轄署の方からの被害届のファックスが届かないだのでなかなか進みません。そのことではちっとも気になんかならなかったのですが、うるさいなこの女。

「うるせえドブス、往生際悪りぃよ」

言ってません妄想です。
言ったらすっきりするだろうとはちらと考えましたが、言いません、あくまでも妄想です。お巡りさんだってこんなの相手したくないだろうに爽やかに誠実に応対しています。
僕の担当をしてくれている人だってせっかくほんわかした雰囲気でいるのに、当事者でない僕がそんなことを言おうものなら場の空気がきつくなること請け合いです。
でもちょっと言ってみたかったな。

ようやくのことで僕の調書取りが始まる頃には、被害者の少年が自転車でやってきました。てっきり親が車で取りに来るものかと勝手に思い込んでいたので、感心してしまった。でも子供でもあるまいしそのくらい自分でやって当たり前か。

ばたばたする交番内でお巡りさんがその少年に、「この人が拾ってくれた人だから」と僕を示します。

「あ」
少年は僕を見てそれだけ口にしました。
聞こえていないと思ったのか、お巡りさんが、もう一度僕を「この人が拾ってくれた人だから」と紹介します。
「あ」
やや間があって怪訝な顔になったお巡りさんが、さらにもう一度僕を「この人が拾ってくれた人だから」と紹介します。
「あ、どうも」

もういいよお巡りさん、無理。
この子お礼言えない子なんだってば。

にしたって少年、そりゃ俺は権利放棄の書類かなんか書いてる時、「お礼の電話要る?」って訊かれて「要りません」とは答えたけどもさ。礼を期待してやったことではないけどもさ。

先頭 表紙

下の「草叢に落ちているもの」の続きです。上の「それでもうちの夕飯は旨かったという話」に続きます。 / 揚水 ( 2006-07-18 21:33 )

2006-07-18 草叢に落ちているもの

それが鞄であれば、たとえばその中の大勢の諭吉っつぁんにお会いしたいものです。
丁重に我が家にお連れいたします。口外いたしません。たまに数人の諭吉っつぁんに外出をお願いするやもしれませんが。

陸丸の散歩に出掛けてすぐ、彼が鼻をつっこんだ草叢に鞄を見つけました。
中を開くとズボンとシャツと、クリアホルダの中に印刷物と思しき紙の束があります。
残念ながら複数の諭吉さんはおろかただ一人の英世さんもおわしませません。
というのは半分は冗談で、つい最近新右衛門くんが車上荒らしに遭って鞄を盗まれたばかりなので気になって、とりあえずゴミなのか紛失したものかなにか悪意によって放置されたものかだけ確認しようとしたのでした。

ぱっと見わかりません。けれどゴミに捨てたものではなさそうです。
雨の中陸丸の散歩中ずっとその鞄を持って歩くのも面倒で、帰りにまだあるようなら拾うことにしました。

結局うちまで持ち帰り、中を検めたところ、某超有名野球選手の出身高校の指定鞄のようでした。
なかに記帳されていない生徒手帳と、平成18年度1学期の中間考査の成績表があり、それと知れました。
「平成18年度」ということは、予想の中の最低の場合、「悪意によっての放置」の可能性が一番高そうです。

海月に声をかけて、夕飯前にちょっくらの気持ちで交番に向かいました。
一番近い交番は隣の市ですが、まあいいでしょう。

交番の駐車スペースに車を入れようとしたところ、何故か入り口に合羽を着たお巡りさん二人いて、「どうされました?」と尋ねてきます。
「いや、落し物なんですが、ここ停めちゃまずいんですか?」と訊き返したところ、「あ、そうですか、ご苦労さまです」と快く停めさせてもらいました。

最近交番が無人であることが多いと感じていたので、三つの机に三人もお巡りさんがいたことには驚きましたが、うち二人の前には切符を切られている人がいて、外の合羽組のことと合わせて、シートベルトと携帯やってたんだということがすぐわかりました。

管外の交番にきてしまったので、僕の応対をしてくれた一番年配のお巡りさんもあれやこれや少々大変そうでした。僕も待たされることになりました。
その間捕まって切符を切られている人をたくさん観察できました。
むっとしている人や普通に応対している人、慌てている人など、捕まった人らの反応もさまざまです。

お巡りさんが詳しく鞄の中を検めてくれるうちに、僕が見つけた持ち主の考査結果票とは別に連絡先の書いた紙も出てきて、お巡りさんが連絡をとってくれたところ、家人か本人か、盗難の被害届を出しているとの言でした。
取りにくるというのですが、まあ僕の調書を取る間は来ないだろうとのことです。

調書?

被害届も出ていることですし、半ば形式的なものなのかもしれませんが拾った時の状況などの調書が必要なのだそうです。
へええ。

調書を取る前に、なにやら拾ったものに対する権利放棄の同意書みたいなものを先に書かされました。拾得物の書式は、盗難被害の物品であることがはっきりしたので省かせてもらうからねと口頭で済みました。
その間もベルト・携帯・携帯・ベルトと交番内は大賑わいです。

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上の「ひょっとしてこの国の未来は暗いんじゃないだろうか」に続きます。 / 揚水 ( 2006-07-18 21:31 )

2006-07-11 添い寝

四角いお母さんと胡麻鯖。


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そうなのねぇ。。。 / 揚水 ( 2006-07-17 21:19 )
こんな暑くてもムートンかあさんのそばが好きなのねぇ。。。 / 須木成 ( 2006-07-17 01:49 )

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