himajin top
揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-02-22 失われた言葉
2005-02-18 「一身上の都合により退職」
2005-02-18 ボケナス
2005-02-15 飼葉桶
2005-02-15 引っ越し屋さん
2005-02-11 がらん
2005-02-09 1710kg
2005-02-08 ちょっこらちょいと今晩
2005-02-04 発掘
2005-02-03 くるくる


2005-02-22 失われた言葉

日々、暮らしていてそこここに、目に、耳にする言葉。
そのまま素通りに通り過ぎるもの、必要に駆られて使うもの、見聞きするもの。

その数多の言葉の中に、これまで自分の知らなかったものを見かける。
人の口にのぼるもの、テレビ、ラジオから流れるもの、喫茶店で読んだ新聞、雑誌に記されていたもの。
その多くは止まらず、日々は流れていく。
言葉もまた、流れ去る。

ふと出会った言葉を何気なく心に留め置き、或いはメモすることがある。

数日前に、ふたつの言葉をメモした。
メモは失った。
どこに書いたものかとんと思い出せずにいる。

そのふたつの言葉のうち、ひとつは「サウダーデ」。
ポルトガル語で、日本語に訳すなら「郷愁」、「慕情」、「愛惜」、「惜別」、「懐旧」、その他いくらも対訳語があるけれどそのどれもがそのものを言い当ててはおらず、なかなかに味わい深い言葉であるらしい。

もうひとつは、忘れた。

失われた言葉にいつか再び巡り合う日がまた来るものか、僕も僕以外の者も、誰も知らない。

先頭 表紙

2005-02-18 「一身上の都合により退職」

離職票を要求したところ、労務管理事務所から用紙が送付されてきた。
離職の「具体的事情記載欄(事業主用)」には一身上の都合による退職、と記されてあった。
なんだかなあ。と思った。
たとえ実質的には解雇でもそういった扱いになるケースが多々あるであろう事は容易に想像がつく。それでもなんだかなあ、と思った。
「 川内揚水様
いつもお世話になっております。
離職票用紙 2枚目O欄に異議の有無と署名・捺印の上、■□労務管理事務所宛に返送していただきますように、お願い致します。
 以上
 ■□労務管理事務所」
との文面のレポート用紙が同封してあった。
なんだかなあ。

しばらくそのままにしておいたが、今日その事務所にさもバカでございという風で電話してみた。
事務の女性であろう、若い女性が応対してくれた。

・「一身上の都合により退職」とあるが、「お前なんか辞めちまえ」と言われて辞めたのはこれは僕の都合という事であるか?
・異議申し立てをした場合、それが先方に伝われば暴力その他のトラブルが考えられるが、この件は先方に伝わるのか?

考えれば馬鹿でもすぐわかることを、何せ今の俺はバカなのであるからのうのうと訊いた。

女性の答えはこうであった。

・今は所長が外出していて私の方では何ともお答えのしようがない。
・うちとしては事業主さんと契約させていただいているので、そちらの(元)従業員の方と直接どうこうとお話をさせていただく事はしにくい。
・とにかくこのようなお電話があった事は伝えさせていただきます。

極めてまっとうで誠実な応対であったと思う。

しばらくして今度はもう少し年配と思われる声音の女性から電話があった。バカは止めた。
「お電話いただきました離職の件に関してなんですが、本当に解雇ということであれば、欄にも解雇と書く事が筋であると思います」
「はい」
「どういった状況だったのですか?」
「あそこの会長の事はご存知ですか?」
受話器の向こうで含み笑いしている様子がわかる。
「はい」
それでは話が早い。
「あの調子で『お前なんか辞めちまえ』と言われて辞めました」
「それが本当であれば解雇という事になりますね」
「はあ」
「ただ、あの用紙は事業主さんに行くんですよ」
「そうでしょうね」
「そうなると解雇の件について言ったか言わないかの事になるかと…」
「わかりました。『一身上の都合』という事に引っかかったのと、失業保険のこともあって電話させてもらっただけですから。たとえ30〜40万貰えるとしても、正直あそこと揉めるだけのエネルギーはありません。であれば異議はないとした方が話はすんなり行きますね」
「エネルギーですね」また含み笑い。「そうですか、そういうお考えなら(本来筋ではないけれど)そうする方がいいかと思います」
「お忙しいところ時間を割いていただいてすみません、ありがとうございました」
「いえいえ」
もう用件は済んだ、と思った。
「今度は、」
「は?」
「今度の仕事は急いで決めないでしっかり見てから決める事です。頑張ってください」
口調が先ほどまでとは少し変わって、言葉遣いはそのままなのだけれど、くだけた親身な優しいものになっている。
ああ、この人もあそこと付き合いがあるのだからそりゃそうだ、大変なんだよな。
「ありがとうございます。あなたも大変でしょうけれど」
頑張ってくださいとはおこがましくて言えなかった。
「いえ、うちは仕事でお客様にも色々ありますから」
笑った。女性も笑った。

そして僕はもう一度礼を言って挨拶して受話器を置いた。

先頭 表紙

いえいえ、大人だなんてとんでもない。ここでは言わないだけで件のおじいちゃんにたいしてなんか、あれをこうしてこれをこうしてぎったんぎったんのぐっちゃんぐっちゃんにしたろうかと日々妄想をたくましくする次第で。犯罪を犯す前に離れられてよかったという説もあったりして…。 / 揚水 ( 2005-02-22 01:21 )
うーん。。。みんな大人だなぁ(笑) / 須木成 ( 2005-02-22 00:31 )

2005-02-18 ボケナス

先月の26日を最後に、例のアウトオブベースなおじいちゃん、前職の造園屋の大親分さまから電話がこなくなっていたのでふうやれやれといったところ。その件についてはもう忘れかけていた。
ところが昨日午前中、後輩の若い衆から11件、主任、つまりだれかれ構わず殴り蹴り散らかす先輩の若い衆から3件、計14件もの着歴が残されていた。
げんなりしながらも放っておいた。
さらにところが、今朝後輩から3件の着歴。

はああ…。

そのうえさらにご丁寧にも奴はメールまでくれてやがった。
以下その全文引用。

「○●区の★△×邸の事で、□■さん(←主任のこと)が聞きたい事があるそうなんで連絡下さい」(名称伏せ字、括弧内 揚水)

件名も挨拶も詫びも自分の署名すらもなにもない、素っ気ないまでに自分の側からの事情のみにしか頓着していない手前勝手な文章のメール。
ガキなんだからしょうがないけどもさ。

「給料未払いの、蹴って怪我させてクビにした会社がどの面下げて『聞きたい事がある』? ふざけるな」
余程こんな風にでも返信したかった。
でももうあそこと揉め事起こすのはごめん被りたいんだよなあ、マジ勘弁してくれ。
放っとくのもいいけど、そのうち主任さまが乗り込んでくるんじゃないかと思うとうんざりする。

なんで辞めてまでこんな鬱陶しい思いをしなければならないのだろう。
通常ならば引き継ぎその他はきちんとしなければならないものだろうけれど、あそこは通常じゃなくて異常なんだからさ。営業の時に携行して事細かに記しておいたメモはすべて置いてきてるんだからそれ見てくれ。そっちがそれ見てわからないことはもう俺もわからないし忘れたよ。
たたき出すように辞めさせといて(まあ俺もそうなるように時間を掛けて仕向けたんだけど)、自分に必要な時だけは「その位ちゃんと伝えるのが常識だろ!」などと「常識」を振りかざすのが今から目に見えるようだ。
そもそもそういう行動が非常識なんだと俺なんかは思うんだがなあ。
聞きたい事があったら、まずは礼を持って給料払っておくれよ。手の骨折、障碍についてもきちんと謝ってくれよ。段取りとしてはそこから始めるべきなんじゃないのか?

来たら警察でも呼ぼうかな。1〜2発殴られてからの方がいいかな。

はあああああ……。
でら鬱陶しいでかんわ。

先頭 表紙

2005-02-15 飼葉桶

白飯に味噌汁、或いは煮物の残り汁などをぶっ掛けるだけなら猫飯とでもなろうが、それに類する、かつそれそのものではなく、さらにはもういくばくかの手間が掛かった、それでいて料理とも呼べないような代物を一括りにした場合、さてこれはなんと呼ぶべきか。
かつて大量に刻んだキャベツに塩を掛けただけのものを幾日も続けて食べたことがあるが、これはただの刻みキャベツであって、惜しくも類するものの範疇には参加できない。逆に冷麦を茹でてつゆを使って食べればこれはただの冷麦であって、類するものの範疇は軽く越えてしまう。
では境目は何処たるや。
それは実際のところ俺にもわからない。境を決するは俺の俺による独断に拠るにも関わらずである。
仮にそのような範疇を飼葉桶、と呼ぶことにした。
飼葉桶なら先のキャベツなどがそれこそ適当であるようにも思われる。それに何より牛馬の類に飼葉は至極まっとうな食事であって、料理とも呼べない代物の代名詞に使うなぞ彼らにとって迷惑千万、失礼極まりない話である。それは猫飯にしても同じことではあろうが。
しかしこの仮称においてキャベツは飼葉桶たり得ない。形状の相似からキャベツをもってすなわち飼葉とすることがよしんば順当なことであるとしても、ここではそれに与しないものとする。
なぜか。
これもひとえに俺の独断でしかない。
さらには我等が朋輩たる牛馬犬猫において失礼にあたる件もここではひとまず措く。飼葉桶と呼ぶのはあくまでも仮にのことであって、他にふさわしい語があればそちらに鞍替えするもやぶさかではない。だがしかし今現在他に思いつくものもないので、何か釈然としないながらしばらくは飼葉桶とすることにする。
そう決めた。

数日前、夜中に腹が減って台所を漁るとレトルトの牛丼の具が出てきた。米を炊くまでは腹が待ってくれそうもない。後先考えずに牛丼の具を湯煎して、なおも漁ってみた。マカロニがあった。茹でた。
丼いっぱいのマカロニに牛丼の具を掛けて食べた。
けして不味くはなかったが食べながら既になんともいえない敗北感のようなやるせなさ。

さて、何をもって無骨な男を題材或いは登場人物に据えた物語群をハードボイルドと呼んだものか、俺は寡聞にして知らない。知っている者に言わせれば何を今更といった所だろうが、世の中には自分の知らなくてもいいことが沢山あるということを俺は知っているのでさして気にはならない。
ただわかるのは、半熟では彼奴らには似合わないということだけだ。固茹でで相応なのだろう。

今晩腹が減って卵を茹でた。マヨネーズを掛けて食った。
ただ茹で卵に塩を掛けただけならば、それは先の例を見るまでもなく、ただの茹で卵である。
卵を五つ茹でた。順番に殻をわしわしわしと剥いた。剥いた先から丼に放り込んでそのまま食べようとして止めて塩を掛けて食べようとして止めて、醤油は端から掛けようともせずに、マヨネーズを掛けて食べた。
卵は固茹でと半熟の半ばくらいの固さで、これがまたなんとも中途半端だった。

何か間違っている、それでも喰えぬことはない、手抜きの、だがしかしただ手抜きというにもどこかしらずれている、美味いとも不味いともつかぬ、と言おうかそれ以前の、料理とも呼べない料理。
インスタントラーメンやカップ焼きそばよりは多少なりとも手が掛かっているにもかかわらず、明らかにこれらよりは勝っているであろうにこれらよりもさらに料理然としない類のもの。
それを仮に飼葉桶と呼ぶことに決めた。

だからといってどうということもない。

先頭 表紙

ああ、お久し振りですねえ。なんか最近まんま日記だったのでちょいと以前の感じがなつかしくて、こんな風になりました。すみません、その曲、わかんないです。えと。味ですか? マカロニの味と牛丼の味がします…(笑)。 / 揚水 ( 2005-02-17 01:54 )
「ハードボイルドエッグ・グラタン〜♪」という山下久美子さんの唄を思い出しながら読みました。(マイナーなネタですみません^^;) それにしても、マカロニに牛丼の具っていう斬新な発想にビックリ(笑) どんな味なんでしょ。  / ぷりん ( 2005-02-16 21:46 )

2005-02-15 引っ越し屋さん

面接行ってきました。無論アルバイトとしてですが。

たまたま担当の方がみえなかった(名古屋圏ではこれで「おみえにならなかった」の意の敬語になるけど他地方ではどうなんだろう? 長崎ではどうだったっけかな? 忘れた)ので、結果は明日の昼頃報せてくださるそうで。

はてさて、どうなりますことやら。

先頭 表紙

引っ越し屋さん、ダメでした。次だ次。履歴書書くのめんどくせえなあ。やたら職なんか変えるもんじゃないねえ。書くこと多すぎてよーまー間違えるんだわ。 / 揚水 ( 2005-02-16 13:52 )
よくこそのお越しです、須木成さん、ありがとうございます。そうです、海月のこと書いている揚水です。引っ越し屋さんの件は、今の時点では狙いが正しいかどうかはまだわからないですね。一軒ダメなら次ってのもありでしょうが、実は数年前の無職期間、今回とは別のところで断られてますからねえ。そいえば「みえない」、僕あんまり戸惑わなかったのに今気付きました。なんでだろ? / 揚水 ( 2005-02-16 05:20 )
そうそう、岐阜の仕事はじめて最初は「みえない」が「見えない」に聞こえて、えらく戸惑いました。ここんとこ引越しのTVCF流れはじめてるから、狙いは正しいですよね♪ / 須木成@つっこみありがとうございます ( 2005-02-15 23:59 )
ありがとうございます、夢樂堂さん。 / 揚水 ( 2005-02-15 20:45 )
グッドラック、大丈夫でしょう。 / 夢樂堂 ( 2005-02-15 20:40 )

2005-02-11 がらん

村の家を空にすることができました。

もう、行かなくていいのです。
行こうと思えば、行ける、のですけれど。

すっきりしました。
ここで暮らした日々、過ごした時間。
ここで暮らさなかった、過ごさなかった、日々、時間。
なにもなくなった家の中を眺めてそれらのことを思い起こそうとしたもののまだ実感がなく、友人の家に頼まれて買って持っていく約束をしていた米10キロのことを気にしている自分が妙に可笑しかった。
そこで夕飯をご馳走になって自分の家に帰ってきてから、じんわりと思いがこみ上げつつあります。
そこの友人の家にもしばらくはこんなにまとまって行く機会ももうないでしょう。

仕事しなきゃ。
近江の家が見つかるまでのこちら尾張での暮らしと自身の引っ越し費用、向こうに移ってから当地で仕事を見つけるまでの生活費の足し、稼いどかなくてはなりません。

ひょっとしたらだめかもな、と思いつつも当てにしていた知り合いの左官屋さんに電話したところ、今はちょうど仕事の切れ間で手は要らないようです。
うわあ困った。
宅配便の仕分けか引越屋のアシスタントにでも電話してみっかな。
まあなんとかなるでしょう。じゃなくてなんとかしなくては。

今までお世話になった家のがらん、とした様子を思い返しながら、自分のこれまでとこれからを思っています。

先頭 表紙

どうなったんでしょう? コクゾウムシやネズミの備蓄米として活躍しているんでしょうか? / 揚水 ( 2005-02-15 20:40 )
そいえば、去年引っ越した時に流し台の下に置いといて忘れた5`の米はどうなったんだろう・・・思い出した。 / ねんねこ先生 ( 2005-02-15 10:34 )

2005-02-09 1710kg

実際そこに住んでいない場所というのはなかなか片付けられないものです。しかも勤めていた職場が、朝六時から夜は十一時十二時まで、休みは月に二度あればいい方、だいたいふた月に二回というのであればなおさらでした。

僕は滋賀に行きたいんです。仕事も辞めたことですし、いつまでも前の大家さんに甘えているわけにもいきませんから村の家を片付けなければなりません。

前の職場にいた間も少しずつ暇をみては不用品を処分したり要るものをまとめたりはしていました。ですから村の家には大きな工具類や電動工具以外の要るものはあまり残してはいませんでした。つまりほとんど不用品ということになります。

その不用品の、処分場に持ち込まなければならないものが、やっと、昨日すべて片付きました。あとは掃除と、残った木材を友人宅に運んで、晴れてさようならできそうです。
可燃物はkgあたり12円のところに120kg、残りはkgあたり6円のところに持ち込みました。不燃物はkgあたり3円でした。自分で車で何回にも分けて運びました。
可燃物が740kg、不燃物は970kg、しめて8070円掛かりました。
あと、木材は前述の友人宅、薪ストーブのある友人宅に引き取ってもらいました。だいたい軽のワンボックスに三台分くらいだったでしょうか。古雑誌古新聞ダンボールは古紙再生業者へ。これらはお金は掛かっていません。
金額はともかく、結構出たもんです。

なんせ1.71トンですからねえ。お金払った分だけで。

先頭 表紙

2005-02-08 ちょっこらちょいと今晩

近江まで。

先頭 表紙

帰ってまいりました。 / 揚水 ( 2005-02-09 23:55 )
うふふ、いってらっしゃい♪ まだそちらなのかしら? / パンドラ ( 2005-02-09 21:01 )

2005-02-04 発掘

村に残していたものの中には恐ろしいものが埋まっている。

たとえば古雑誌。

飯島直子のTバック、村上里佳子のヌード、17〜18歳の雛形あき子と鈴木紗理奈それぞれの初々しい水着姿。そんなグラビアの数々(敬称略)。

今じゃあ絶対お目にかかれないんだろうなあ。

なんてことを考えながら紐で縛って古紙再生業者に持ち込んで、おしまい。

先頭 表紙

時代です・・・ / 揚水 ( 2005-02-12 00:36 )
時代だ・・・ / ゆず ( 2005-02-10 00:05 )
イメージぶち壊しってなもんで。一時代越して見ると熱かったんですねえ、週間プレイボーイ。あ、飯島さんと村上さんは月刊の方だ。はい、捨てましたさ(笑)。 / 揚水 ( 2005-02-08 10:19 )
あは、あははは。デッサンする図のイメージが。。。で、捨てちゃったのね〜^^; / みるにゃ ( 2005-02-04 15:13 )

2005-02-03 くるくる

全国的に大雪となった一昨日の夕方、村の家の片付けにキリをつけ、片付けで出た焚き物にするための木々とその昔取り壊す中学校から貰った技術科室の作業机を、同じ村の友人宅に運んで貰っていただくためにその家に向かいました。

雪はもう積もっています。
早く今の町中の家に帰らないと脱出できなくなる。
僕の車はスタッドレスですが二輪駆動。今は車検に出ています。
代車は四駆ですがいかんせんノーマルタイヤ。

薪はともかく机がまたえらく重い。
小学生と中学生のそこんちの息子二人に手伝ってもらって、ああ、こいつらがこんなこと手伝ってくれるくらい大きくなったんだなあと感動しながら、でも、早く帰らないと脱出できなくなる。
雪はざんざかざんざか降りしきっています。

「じゃ」

机を下ろし別れを告げて慎重に車を進めます。
この地に住むようになる前から、この地を訪れるようになった頃から冬場はスタッドレスタイヤを履いていましたから、降り積もった雪道にノーマルタイヤというのは、ここまで積もったケースは初めてでした。

いつも一番凍結していつまでも雪の残るということのわかっている場所を過ぎて数分。
もう少しで国道、というところまで来て。

ずり。

油断したのでしょうか。いきなり車のコントロールを失い、あっち向いてこっち向いてあっち向いて、やっと軌道を修正できました。
逆ハン切ってまた逆ハン切ってまた逆ハン切っている間、ケンシロウのように「ほあたたたたたたたたたたた」と奇声を挙げ続けました。
怖かった。
もう少しでくるくるくるくる回って、反対っこ向くとこでした。

ガードレールにキスもしなかったし山際の土手にしりもちをつくこともなく、何とか切り抜けられたのです。

何が怖いって、別に死んだり怪我したりするほどのスピンじゃなかったんです。
今車検に出してる車の代金も待ってもらってるのに、仕事辞める時に給料未払いの造園屋から逆に金巻き上げられてもいるのに、この上借金を重ねるのか、この車はおいお前人のもんだぞ、そういう、まあ割りと牧歌的な恐怖だったのですが、その時はそれどころじゃない、必死です。

ああ怖かった。

国道を数十分南下していったところ、あさっての場所にあさってのほうを向いて停まってる車がいました。
幸いどこもぶつかってる風ではありませんでしたが、大渋滞を引き起こしていました。

あれも怖かっただろうなあ。

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)