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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-02-23 三者三様
2003-02-18 クルミビビンバ
2003-02-15 ジューシィフルーツ
2003-02-14 世界は君を待っている
2003-02-13 明け方に見る夢
2003-02-12 フライング
2003-02-10
2003-02-04 ひよこ
2003-01-31 近頃空を見ない
2003-01-26 チノ   3


2003-02-23 三者三様

海月はかつて僕が大学生の頃住んでいたところにとても近いところに住んでいます。
今彼女が住むようになってからはもう無くなってしまったけれど、その近所には広大な桃畑がありました。
持ち主が代替わりした際に全ての桃の木は伐り倒されてしまい、あとには小学校が10いくつも造れそうな巨大な空き地が残されました。

土曜日曜ともなるとその空き地にはいい歳こいたおっさん達が集まってきます。
グライダーに毛が生えたようなラジコン飛行機を飛ばすかつての少年達と、口を開いて空を見上げるかつての少年達です。
僕も海月と二人で見物しに行くことがあります。

海月は毎朝、玄関口にキビを撒いて、それをついばみに来る雀を眺めて喜んでいます。
息を殺して身を潜め雀に見入ってはにこにこしている彼女を想像すると僕はもうそれだけでイってしまいそうになります。

それはさておき。

ある晴れた日曜日、ちゅんちゅくちゅんちゅくかしましい雀を充分に堪能した海月は、ふと思い立ち、散歩がてらラジコン飛行機を眺めに出掛けました。
色んな種類の鳥たちが飛び交っています。

モーター音も静かに、ラジコン飛行機も飛んでいます。
そのはるか上空。

轟音たなびく戦闘機が飛び去っていきました。

海月はそれを見て、鳥たちはあの無様な非行物をどう思うのか考えてしまったそうです。
僕はきっと何も考えてはいないと思います。
鳥はその与えられた命を当たり前に生きているに違いない。
縄張りのために自分の種族を、同胞を大量に殺そうなんて思いもつかないに違いない。
僕たち人間がお互いに殺し合おうときっとどうにも彼らの生き方に関わりはないでしょう。
僕たちの殺し合いに巻き添えにされて死んでしまうことはあるにしろ。

当たり前に生きる。
僕たちは鳥のように生きることが出来るでしょうか?

先頭 表紙

愛しましょう。いやマジで。 / 揚水 ( 2003-02-25 08:59 )
ほんとにそーだよねー。最近読んだ本に「人が皆、全ての事に、愛と感謝の気持ちを忘れずにいれば、戦争も犯罪もおこらない」というような事がかいてあった。せめて私達だけでも愛と感謝の気持ちを忘れずにいよう。新手の宗教みたいになってまった。 / もげんぴ ( 2003-02-24 22:19 )

2003-02-18 クルミビビンバ

それはとてもおいしい。
蛸から海月への贈り物です。

ちょっと前、水族館占いとやらで目出度く「蛸」となった海月の親友が海月に会いに来てくれていました。ちなみに海月は海月、僕は鮭です。
海月の親友の蛸さん、彼女は北海道に住んでいるそうです。

彼女のお土産と言って、海月が「きなチョコ黒豆」と「ルメラャキクルミビンバ」を持ってきてくれました。どちらも北海道限定商品らしいのです。
おいしかった。
クルミビビンバではなくクルミビンバですね。
箱の上ブタを切り取って送ればバンビストラップがもらえるらしいのです。
クルミビンバではなくバンビミルクですね。
美味しいキャラメルでした。
早速応募しようと思いました。

曰わく、「バンビキャラメルは昭和26年に発売され、当時流行した長編漫画映画『バンビ』とともに大ヒット商品となりました。あれから半世紀が経ち北海道の砂糖、れん乳をふんだんに使用し復刻版としてよみがえりました。」だそうです。

おお、欲しいぞバンビストラップ。
でも上ブタは2枚必要なので応募できません。残念。

「こじーかーのーバンビーはーかわーいーいーなー♪」
僕が思わず口ずさむと、海月が「揚水くんその歌知ってるの?」と驚いた様子でいます。
「知ってるけど、なんで?」
「リアルタイムで聞いてたのかと思って」
「んな訳ないじゃん」
「じゃあなんで知ってるの?」
「由紀さおりさん姉妹が歌ってたから」
「がーん」
「?」
「わたし聞いてた」

二人で力なく笑いましたとさ。
でも僕は彼女が愛しくてたまらないのです。

文句あっか。

先頭 表紙

「凧」さんですね、了解です。クルミビビンバの件、大変ありがとうございます。早速僕らの愛する海月に伝えます。 / 揚水 ( 2003-02-21 04:11 )
!なとなく凧が好きかもです。フタは3枚必要らしいですね。今朝送りましたよ♪ / 改。。凧 ( 2003-02-20 20:07 )
やはりそうか(にやり)。 / 揚水 ( 2003-02-20 16:07 )
あーん、私も欲しいよぉ。 / みるみる@Atelier ( 2003-02-20 10:46 )
えーと、タコさん、やはし蛸がよろしいでしょうか? 忌憚なきご意見お待ちします。バンビの件しかと承りました。重ねて御礼申し上げます。 / 揚水 ( 2003-02-20 10:24 )
ふふふふふ、あみさん。凧さんのご好意によりバンビに会う日が近いやも。先着「いちまんめい」様です。いちまんめい様とは豪儀です。 / 揚水 ( 2003-02-20 03:45 )
あーりがとうございますー、凧さん。バンビキャラメル、海月がおいしいおいしいってうるさいくらいだったんですよー。僕も黒豆がおいしいおいしいとうるさかったです。勝手ながら表記を「蛸」を「凧」にかえてしまいました、なんとなく。 / 揚水 ( 2003-02-20 03:42 )
もげさんもげさん。お腹が空きました。 / 揚水 ( 2003-02-20 03:38 )
そうなのです、みるさん。バンビなのですよ。あみどんに見せびらかす日も近いですかね(笑)。 / 揚水 ( 2003-02-20 03:37 )
くー、実はそれが羨ましかったりするんですよ、夢樂堂さん。 / 揚水 ( 2003-02-20 01:33 )
キャラメルはそーとー食べてないなぁー。だってあれ食べると歯の詰め物100%とれちゃうんだもん^^;。そのストラップの写真、ぜしぜしあっぷしてくらはい。 / あみすけ ( 2003-02-18 22:49 )
突然ですが、蛸です。初めまして♪喜んでもらえて嬉し。です。海月さん経由で送りますよう。。しばしお待ちを♪ / 蛸 ( 2003-02-18 22:03 )
風邪なおったの?私北海道いったことあるけど食べるもの食べるもの全部おいしくってしかも安いよね。北海道万歳!思い出しただけでよだれが。寿司。ウニいくら丼。北海ラーメン。ソフトクリーム。スープカレー。あーー! / もげんぴ ( 2003-02-18 18:37 )
文句なーし! どんなビビンバかと思ったらビンバやらでバンビでキャラメルだったのね。そのストラップあみどんが欲しがるよ、きっと。 / みるみる@Atelier ( 2003-02-18 11:47 )
子供の頃、バンビのアニメを見ました。リアルタイムで知っております。 / 夢樂堂 ( 2003-02-18 07:57 )

2003-02-15 ジューシィフルーツ

風邪引きました。
目はショボショボするし洟は垂れるやら詰まるやらもう大変です。
頭は薄らぼーっとしています。

グレープフルーツを食べる。もしもし。
酸っぱい。
キゥイフルーツを食べる。もしもし。
酸っぱい。そして甘い。

風邪を引いた僕の為に、海月が皮を剥いてばらして切って、20〜30分も車を運転して持ってきてくれました。
ただそれだけの為に、彼女は寒い中やってきてくれました。
果物を僕に渡すとすぐに、海月は手を振り振り帰っていきました。

曰わく長居すれば僕の風邪を酷くするからと言って。
そういう当人が風邪引きゃしないか却って心配です。

逢って10数秒で別れるなんて僕らにはなかなか出来ない芸当であるにもかかわらず、海月はすぐに帰っていきました。
何処の世界にこんな優しい人がいるのでしょう。

グレープフルーツ、酸っぱい。
キゥイフルーツ、酸っぱい。

そして、とてもとても甘い。

先頭 表紙

そうですね、柔らかくてぼそぼそして甘いだけの林檎とか。硬くて酸っぱいヤツが食べたい。 / 揚水 ( 2003-02-20 00:59 )
酸っぱくて甘い、これがフルーツの美味さ。最近の甘さ優先は嫌ですね。 / 夢樂堂 ( 2003-02-18 07:59 )
風邪引いちゃったのさー、もげんぴさん。寮にいるから村より暖かい筈なんだけど、おっかしいなー。明日消防団の寄り合いで村に戻るけどきっと寒いにちがいない。ぶるぶる。ああ、海月に逢いたい。 / 揚水 ( 2003-02-18 00:14 )
へへへへへ、いいっしょ、みるさん。 / 揚水 ( 2003-02-18 00:11 )
風邪引いちゃったんだー。そっちは寒いから大変だよね。それにしても今ハ二ーとも話してたけど本当に素晴しい人にめぐりあったね。よかったよかった。まだまだ寒い日は続くけど、あなたの海月さん話であたたまらせてもらってます。これからもよろしく。 / もげんぴ ( 2003-02-15 18:11 )
本当に風邪引いちゃったのね・・・。お大事に。海月さん優しいよね。早く直ってずーっとそばにいてあげてね。 / みるみる@Atelier ( 2003-02-15 13:05 )

2003-02-14 世界は君を待っている

目には見えないけれど、君はその小さな背中に大きな翼を持っているに違いない。

海月はこれまでとくに子供が欲しいと思ったことはなかったそうです。
それが、「揚水くんの子供なら欲しいと思う時があるよ」だとか「揚水くんとの子供なら男の子かな」、「女の子でもいいけど」などと言ったりします。ごく稀に、ですが。

僕は以前子供が欲しいと思っていました。海月に出会ってからはどちらでもいいと思っています。
子供を初めて産むには彼女は高齢とも言えるし、まだ間に合うとも言えます。
彼女の体に負担を懸けてまで子供が欲しいとは思わない反面、海月の子供ならばさぞかし可愛いことだろうとも思います。

「男の子でも女の子でもいいんだけど、わたしと揚水くんの子供はね、」
海月は言います。

「世界がその誕生を待ち望んでいるんだよ」

僕たちの子供は世界を救う、そうした大きな力を持って産まれてくるのに違いない。
ひょっとすると全て産まれてくる子供というのはそうしたものなのかもしれません。
悲しいことに、全ての子供が望まれて産まれてくる訳ではないことも事実でしょう。望んで子供を得られない人がいるのも事実でしょう。
この先僕たちの間に子供が授かるかどうか、それは今のところ判りません。
けれどもしかし。

まだ会えないけれど、君はその小さな背中に大きな翼を持って産まれてくるに違いない。
世界は君を待っている。

先頭 表紙

子どものいる人生はそれはそう、薔薇色でしょう。けれど僕たちもかつては子どもであった、そして自分たちの子どもがいなくとも世に子どもは溢れている。それを思えば自然笑みもこぼれます、もげんぴさん。ちょうど僕があなた方のお宅にお邪魔するときのように。僕たちは僕たちに子どもがいてもいなくてもどちらの人生でも薔薇色に染めてゆかねばなりませんし。本、今度是非交換しましょうね。 / 揚水 ( 2003-02-14 22:41 )
ようこそのお越しです、夢樂堂さま。そう信じたいものですね。そして僕らもかつてはそうした子どもであったことをもっともっと素直に信じたい、そう思います。 / 揚水 ( 2003-02-14 22:34 )
私もこのまえ素敵な本を買いました。「水は答えを知っている」と言う本です。感動の嵐だったよ。今度貸すね。 / もげんぴ ( 2003-02-14 13:33 )
まさにその通り!そしてこどものいる人生は薔薇色ともいえる。 / もげんぴ ( 2003-02-14 13:27 )
生まれてきた子供たちは全て羽を持っていることを信じたいですね。 / 夢樂堂 ( 2003-02-14 12:34 )
かつては、そして今も背に翼を持つ世界を救う全ての人々に。最近産まれた全ての子供達に。これから産まれてくる全ての人々に。 / 揚水 ( 2003-02-14 07:39 )

2003-02-13 明け方に見る夢

ふうじゃを召されたか、ふうじゃを召されたな。

まどろむ僕に小鬼が語りかける。
仏教の地獄絵図に出てくる餓鬼のようにもあまのざこにも、西洋のお伽噺に出てくるゴブリンのようにも見える。
が、その輪郭は定かではない。
邪鬼は嬉しそうに舞い踊っている。

ふうじゃを召されたか、ふうじゃを召されたな。

煩い。
僕は邪鬼を振り払って起きようと試みたがなかなか目を覚ますことが出来ない。
どうやら風邪を引いたらしい。

ふうじゃを召されたか、ふうじゃを召されたな。

誰かこの妙に可愛らしくて鬱陶しい小鬼を何とかしてくれないものだろうか。
夢と現の境で誰にともなく僕は力なく訴える。
眠い。

ふうじゃを召されたか、ふうじゃを召されたな。

煩い。

先頭 表紙

おお、座敷童子の声を記憶に持つ女。そいつぁ羨ましい。豪儀だなや。 / 揚水 ( 2003-02-14 06:51 )
私の幼い頃の記憶の中に座敷藁しの声というのがあります。あれは夢だったのか、現実だったのか・・・。そんな事を思い出した真夜中。。 / みるみる@Atelier ( 2003-02-14 01:16 )
わりぃごはいねが〜! そうですね、なまはげですわ(笑)。突然ですがこないだいい本買いました。川上弘美さんの「神様」です。泣き笑いの本でした。海月はちょっと泣いたそうです。機会があれば是非持っていきます。 / 揚水 ( 2003-02-13 23:58 )
悪い子はいないかー。これはなまはげか。 / もげんぴ ( 2003-02-13 23:16 )
ブヘーックショイ! / 揚水 ( 2003-02-13 22:29 )

2003-02-12 フライング

30数年生きてきてこれまでほとんどそうした経験はなかったに等しい。
最初のうちは自分を慰めるために興味がない素振りをしていて、最近では本当に興味を失っていた。
にもかかわらず。

やはり嬉しい。

チョコレート貰った。それも今までで最愛の人から。
手作りの生チョコ。

おいしいな。

先頭 表紙

バレンタインに逢えないが故のフライングなのですよ、よよよ。そうなのです、あまりに密度の濃い時間を二人で共有したが為に随分長いこと共に過ごしたように僕ら自身よく勘違いを起こしますが、まだ日が浅いのです。付き合って日が浅いからそんなにラブラブなんだと憎まれ口をきく人もいますが馬耳東風。長い短いとは次元が異なり深いのだということはあばえくビームで痺れたようになっている頭でもきちんと判断できますからね。 / 揚水 ( 2003-02-14 06:48 )
いいこと言うねぇ!うん、いいわぁ^^  ところでそうでしたか、お二人はお付き合いされてまだそんなに経っていなかったのですね。知らなかったのもので。ラヴなバレンタインを過ごしてねん♪ / みるみる@Atelier ( 2003-02-14 01:14 )
先年は僕がそういうイベントに興味がないばかりか海月は仕事がくるくる忙しく、先々年はまだ付き合うという自覚がお互いになかったためかと思われます、みるさん。しかし僕はまったくといっていいほど「恋人達」のためにあるようなイベントには縁も興味もなかったのですよ。それこそ情けないほどに。別にいいですけどね。でも好きな人から好きだとの意思表示を受けるのは心愉しい。素敵です。あみさんみるさんにチョコあげてくださいね。あなたはどうせみるさんからもらえるのでしょうから(笑)。 / 揚水 ( 2003-02-13 22:05 )
もげんぴさん、是非賜りとう存じ上げます。ひひっ。 / 揚水 ( 2003-02-13 21:59 )
そうです、フライングですねえ。そういう社会イベント義理チョコもあまりもらえなかったような。そんな風でした、あみさん。 / 揚水 ( 2003-02-13 21:57 )
毎年貰っていたと思っていたわ。私も作ってばかりじゃなくてチョコ欲しいなぁー! / みるみる@Atelier ( 2003-02-13 11:42 )
手作り生石けん作ったよ。お肌しっとりつるつる。環境にもやさしい。今度会った時にあげるね。うふっ。 / もげんぴ ( 2003-02-12 22:07 )
おお、フライングですね^^;。そーいえば今日、会社でもらいました。保険のおばちゃんから...。無論包装紙には生命保険の文字がばっちしと...なはは^^; / あみすけ ( 2003-02-12 22:01 )

2003-02-10 熱

心の温かい人の掌は冷たいと聞く。
俺の手は、熱い。

とうとう汚らしいあの男を刺した。

俺はうろたえた。
あの男を刺すということが、喩えそれが何の役にも立たない、いや世の中に害悪をしか撒き散らさない汚物を抹殺する為であったとしても、それは汚れたあの男の汚れた血を浴びるということなのだった。どんな悪人であってもそれを殺せば罰せられるという類のことではなかった。
少なくともその時の俺にとっては。
けれど俺がうろたえたのは、その汚物から吹き出す液体を浴びたからというだけではなかった。ましてやおのれの犯した罪に戦いた訳でもなかったし、世間で言うところの罪に手を染めた恐怖に震えた訳でもない。

残忍で狡猾な、俺が冷血動物のように思い忌み嫌っていたあの男の血であっても、その体に流れる血は温かかった。
温かいというより、熱かった。
刃物の束に張り付いて離れない俺の両の拳へ止め処なく、突き立てた刃物を押し分けるかのように溢れかかる赤い液体の高温に、俺はうろたえた。

こんな筈ではなかっただろう?
譫言のようにただその言葉ばかりを、俺は自分の頭の中で繰り返していた。

先頭 表紙

ライラライラララライラライラララ……、何故…? / 揚水 ( 2003-02-11 07:24 )
この文章を読んでいたらいきなり頭の中にアリスのチャンピオンが、かかった。 / もげんぴ ( 2003-02-10 22:26 )
もちろん僕は何処の誰も刺してなんかいません。俺はやってない。やってないんだってば。 / 揚水 ( 2003-02-10 10:19 )

2003-02-04 ひよこ

3日4日とずーっと海月と一緒に過ごしました。
しあわせ。

最近僕が寮住まいなので二人で調理することがなかなか難しい。
海月は今回冷凍しておいた玄米とキビのご飯と面白いレトルトカレーを持ってきてくれました。

「鶏肉のごろりと入ったインド風カレー」と、「ヒヨコ豆と何とかのエジプト風カレー」です。
3日のお昼に食べました。
なんだか二人してくすくす笑いながら食べました。

4日になって気付いたこと。
豆まきしてないや。

まあいいか、ヒヨコ豆食べたし。

先頭 表紙

あ、そうだ。確かにヒヨコ豆ってそんなんですわ、みるさん。 / 揚水 ( 2003-02-06 15:02 )
ええ、ええ。たとえ歩みはのろくとも、二人でそうしたいと思って日々頑張っているのです、もげんぴさん。もう僕たちは一緒に生きています、でも一緒に暮らしていきたい。なんてね、はっはっは。 / 揚水 ( 2003-02-06 15:01 )
ゴーゴー!早く結婚しちゃえ!結婚はいいよー。 / もげんぴ ( 2003-02-05 22:08 )
モロヘイヤと、確かヨーグルトが入っていたのでは。 / 揚水 ( 2003-02-05 20:32 )
ひよこ豆ってさ、白っぽくて丸い様でごつっとしていてそれでいて可愛らしい形のだよね。ちがーう?ところでエジプト風カレーってどんなん? / みるみる@Atelier ( 2003-02-05 08:43 )
そういう名前の豆があるようです。みるさんがきっとお詳しいのでは? でもカレーにまみれたその豆は、とてもヒヨコには見えませんでした。少なくとも僕の目には。美味しかったですけどね(笑)。 / 揚水 ( 2003-02-05 00:29 )
一瞬、ひよこを食したのかと思いました^^;。ところでひよこ豆ってなぁーーに? / あみすけ ( 2003-02-04 23:46 )

2003-01-31 近頃空を見ない

最近空を見ていない気がする。
悪い傾向だと思う。
目の高さより下ばかり見ていれば生き方までが縮こまってしまう。

夜明けの薔薇色の雲を見ていない。
余裕がない証拠だと思う。
眠る時に見る天井ばかりが自分の頭の上に拡がる景色だなんて寂しい。

夕焼けに気付かない。
僕は何処へ行こうというのだろう。
空ばかりか寒風に吹かれ忍ぶ草の姿にも目が留まらない。

明日は晴れるといい。
久し振りに空を見たい、そう思う。

晴れでも曇りでも、雨でも雪が降ってもいい。

僕は明日は空を見る。そう決めて今日は眠る。

先頭 表紙

ももももも、もげんぴ? あなたはひょっとしてわたしの想像するあの人でしょうか? 仕事の都合で江南に行けそうもなくてとても残念です。 そのことについてメールするつもりでした。3人ともお元気ですか? / 揚水 ( 2003-02-01 01:39 )
相変わらず忙しそうだね。うちのハ二ーもすごく忙しそう。私は毎日楽しく子育てしてるよ。子育ては驚きと喜びの連続だよ。そういえば私も最近空をみてないなあ。昔はよく明け方おきて空を眺めたんだけど。こころがすっとするよね。 / もげんぴ ( 2003-01-31 23:33 )
嘘です。ちゃんと折々に見ています、空。そういう心持ちの時もある、と。それだけのことを綴った半ばフィクションの文章です。 / 揚水 ( 2003-01-31 00:33 )

2003-01-26 チノ   3

見なければ見ないで済んだ。しかし佐々木は見てしまった。
酷い雨の日だった。
「それ」はまだ挽肉にも煎餅にもなっていなかった。ずぶ濡れのぼろ雑巾のようではあったが、まだ、生きて動いていた。
まだ、生きていた。

佐々木が勤めていた会社はプラスティックの成型をしている小さな会社だった。先々月あっさり潰れた。社員にそんな素振りも見せずに頑張っていた社長が、ある日そんなに多くない社員の中でも古参に当たる佐々木を呼び止め、「会社たたもうと思う」と言葉少なに告げた。
佐々木はなんとなく気が付いてはいたし、他になんと言いようもなかったので
「そうですか」
とだけ答えた。
自分が一番大変であっただろうに、社長は社員に次の就職の支度金まで持たせた。
「充分とは言えないけどな」
社長はひっそり笑った。その時の佐々木も言葉少なだった。なんと答えたのかは覚えていない。

佐々木はその金で二種免許を取るとタクシーの運転手になった。
佐々木は客相手の仕事などしたことがない。工場で黙々と型を起こし製品を作ってきただけだ。忙しい社長の代わりに営業の真似事を任されることもままあったが、やはりそれは真似事に過ぎなかった。
タクシードライバーになることは、これまで人前に出ることを避けて生きてきた自分にはなんとなくそぐわないような気もしたし、これからの自分に必要なことであるような気もした。
慣れない勤務を終えての帰り道、土砂降りの雨の中、佐々木はそれを見てしまった。

轟々と降りしきる雨音にかき消されそうなほどに小さい、けれど必死な鳴き声に気が付いて最初にそれを見掛けた時、佐々木は「ああ、これで答えの出ない問いに戸惑わされずに済む」と考えた。
見てしまった以上佐々木はそれを捨て置く訳にもいかず、そっと近寄って懐に入れた。
アパートに連れ帰ることで煩わしいことが起こるかもしれないとも考えたけれど、取り敢えずそのことについては考えないでおくことにした。

ずっくりと濡れそぼった仔猫は、冷たい躰の芯に小さくか細い熱を持って佐々木の腹でまたひとつ、にいと鳴いた。
まるで全てを洗い流そうとでもでもしているかのように激しく執拗な雨の中胸に小さな命を抱えた佐々木は、よく晴れた初秋の、少しだけ枯れ始めたすすき野に立っているような錯覚を覚えた。まだ暑い陽差しの中を渡る心地の良い風。
佐々木にとって小さな命の熱を胸に感じることは、そうした感覚にとても近い。
忘れて久しい感覚だった。

傘に当たる雨音が煩かったが佐々木には聞こえていなかった。

先頭 表紙


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