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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-05-19
2002-05-19 幸せの種
2002-05-19 フィードバック
2002-05-18 退治るとは≒ジェノサイドであるか?
2002-05-18 プント・インテッラガティーヴォ
2002-05-17 専門バカ
2002-05-17 気色悪い
2002-05-16 チョルラナムドのイルボン
2002-05-15 チョンチョッパリ
2002-05-15 屍体を喰らって口に糊する


2002-05-19 凧

烏賊、海鼠、海老、水母、栄螺、海栗あるいは雲丹、鮟鱇。
海の生き物を漢字で書いてみる。

どうしてそのようなことをするかというと、海月の友人が遠方から彼女を訪ねてきて、その人が自分は水族館占いでタコだったと言っていたということを、一昨々日海月から聞いたからだ。
タコの漢字が思い出せない。

蛸、ですね。

先頭 表紙

どこにカツオやイクラやワカメが出てくるのだ(笑)? フェロモンねえ…。 / 揚水@登場するのはサザエのみ ( 2002-05-22 01:00 )
私はウミガメ。フェロモンがばしばしでてるはずなんだけど?おかしーなー?ところで感じの羅列を見たわたしの心の声。「あっ、波平がいない!」 / パオラ@ボランチ ( 2002-05-22 00:36 )
マグロはマグロでも魚河岸の冷凍物でなくマグロ船上のマグロであればいいのです。びちびち。 / 揚水@意味不明? ( 2002-05-20 22:28 )
「うそ魚漢字」(笑)。そもそも海月をここで「クラゲ」と呼ぶのは、彼女がその水族館占いでクラゲだったことに発します。僕はシャケでした。占いの内容は全く金輪際、完璧に覚えていません。付き合ってる人の血液型も覚えられないくらいですからね。 / 揚水 ( 2002-05-20 22:04 )
マグロ女・・・気づいているかと思って書いたのですが・・、書かなければよかったです(涙)お寿司とかは日本人に産まれてほんとよかったと思います〜。おいしすぎ(もぐもぐ) / 綺羅 ( 2002-05-20 21:45 )
寿司屋の茶飲みに、「うそ魚漢字」が書いてあるを見たことがあります(^^;)。どこぞやの暴○族のような当て字で...(^^;)。 / あみすけ ( 2002-05-20 21:17 )
綺羅さん、「マグロ女」…。おじさん気が付かなかったよ(笑)。 / 揚水 ( 2002-05-20 14:45 )
↓下の綺羅さんへ。うほほ、アップしすぎるとつっこむ場所も間違えるわな。すいません。僕はマグロに限らず青背の魚、イワシやサバやアジ、ブリなんかが消えたら、「ああ日本人に生まれてよかった〜」という気持ちが三〜四割がた目減りします(大袈裟?)。醤油とか日本酒とか椎茸とかも、無くなったらイヤだなあ。 / 揚水 ( 2002-05-20 13:12 )
「いか」、「なまこ」、「えび」、「くらげ」、「さざえ」、「うに」、「あんこう」、そして「たこ」、です / 揚水 ( 2002-05-19 20:13 )
すごいのだ。なんだか、たくさんアップされていてびっくし!ちなみに最後の漢字は何でしょうか? / みるみる@ひえぇー。 ( 2002-05-19 19:36 )

2002-05-19 幸せの種

突然海月から電話が掛かってきた。
彼女は今日仕事のはずだし、息を弾ませているので何事かと案じるくらいだった。

彼女は今日の夕刻仕事で訪問する予定の老夫婦のお宅に、他との兼ね合いもあって予定時刻より少し遅れてしまうということを、仕事の合間を縫って伝えに伺ったという。電話では耳の遠い夫妻に上手く伝わるかどうか判らない。
用件を伝えて車に戻ると、その傍には一面クローバーが生えている。
夫妻に四つ葉のクローバーをあげられるといいのにと何気なく緑の野に目を向けると、丁度目を向けたその先に、彼女は幸運にも四つ葉のクローバーがあるのを見つけた。

彼女はそれを摘み取ると、夫妻のお宅に取って返してそれを差し出した。
奥さんは「あなたが持っていなさい」と言ってくださった。
けれど彼女は「いえ、これはあなた方に」と再度勧めて受け取ってもらった。

余程嬉しかったとみえて、すぐに僕に電話してきたらしい。
彼女は息も弾ませてはいたけれど、それ以上に声が弾んでいた。僕はそれに気が付くべきだった。

幸福の種子は、それを求めて遙か彼方まで旅をしなくとも、自分のすぐ足下の地に落ちて芽吹いている。もしも旅が必要だというのであれば、それはきちんと足下を見つめて後の結果に他ならない。
そしてその種子が芽吹いて開いた花や葉は、自分の為だけの幸福を追い求める者の目には付きにくく、他人をも想う心を持つ者の、人の幸福を望む者の視界の中、さりげなく風にそよいでいるものなのではないだろうか。

彼女の幸運は、人を想う彼女の心根が呼び寄せた。

愛おしくて、誇らしくてたまらない。

先頭 表紙

みるさん、「ごちそうさま」は僕ら他人の台詞です(笑)。 / 揚水 ( 2002-05-20 23:47 )
はぁ........いただきました。ごちそうさまでした。お腹いっぱい。 / みるみる@とうとうそんな委員会できたんか ( 2002-05-20 22:19 )
綺羅さん、僕は見つけられないくちだったので自慢したことがありません。うらやましいじょ。 / 揚水 ( 2002-05-20 22:14 )
あみさん、海月にしても探さず見つけられるというのはきっと初めてで、彼女曰わく珍しいことなのだそうです。 / 揚水 ( 2002-05-20 22:13 )
あーさん…。あなたには「のろけキャンペーン実行委員会会長」の座をお任せします。 / 人生薔薇色計画推進委員会 ( 2002-05-20 22:05 )
四葉のクローバーすっごく好きです。持っているのはネックレスですが・・・(笑)小さい頃はよく見つけ、それを母に自慢したものです。うーん(遠い目) / 綺羅 ( 2002-05-20 21:43 )
四つ葉のクローバーですか、私は小学生の頃、地元の空き地でよく探しましたよ。海月さんのようにぱっと見つけたわけではなく、執念で探してましたが(^^;)。みるちゃま、私はあなたに四つ葉のクローバで幸せを与えているわけはないよ。あなたを思う気持ちが、自然にそうさせてるんだと思うよ。 / あみすけ@のろけ(^^;) ( 2002-05-20 21:15 )
あ、綺羅さん。綺羅さん宛てのレスは上↑にあります。なんせこの通り↓↑、三日で七件も記事を上げたもんですから、自分でもどこがどこやら判らなくなりそう。 / 揚水 ( 2002-05-20 20:30 )
みるさん、そりゃ凄い。逆パターン(笑)。でもあなたは少しだけ間違っています。みるさんがあみさんのおこぼれに与って幸せなのではなく、二人がそれぞれ手持ちの幸せの種を持ち寄って、より大きな幸せを育むのです。こういうことを言うことは照れくさい面もありますが、本当のことです。これをもってキャンペーンとはよも言わせまい。これこそ「人生薔薇色計画」だ(笑)。 / 揚水 ( 2002-05-20 20:04 )
すごい事実発覚!!今、あみすけに「四つ葉のクローバー見つけたことある?」って聞いてみた。そしたら、「そんなの沢山見つけたよ。」だって。揚水さん達の逆パターンだ。東京にそんなクローバー畑があったと言うのも驚きだけど、あみすけが幸福になったおこぼれを私は頂いているのだろうか(笑) / みるみる@驚きました! ( 2002-05-20 19:31 )
夕方海月がそのお宅を訪れると、小さな小さなフラワーベースにクローバーが活けられて、テレビの上に置いてあったそうです。 / 揚水 ( 2002-05-20 14:43 )
↓すみません、一個上に書くべきでした(汗) / 綺羅 ( 2002-05-19 22:32 )
イカ海老蛸好きです〜。御寿司でしか食べませんが(笑)・・・あとマグロ〜、これがこの世から消えたら私は死にます(爆) / 綺羅@マグロ女と呼ばれるのはちょっと・・ ( 2002-05-19 22:31 )
はい、みるさん。よく判りました、「四つ葉」が抜けていただけだったのですね。そこに思い至らず申し訳ありません。なるほど、四つ葉のクローバーはわざわざ探さなくても与えられるべき人には与えられるもの、ですか。こと海月に関してはそうでしょうね。でも安心してください。昔から彼女は四つ葉を見つけていたようですが、見つけることの苦手だった僕ですら、海月に出会うという幸福を得ました。見つけると幸せになれるのが本当だとしても、見つけられないから幸福になれないというものでもないようです。 / 揚水 ( 2002-05-19 22:26 )
↓あ、ごめんなさい。「四つ葉のクローバー自体」です。私の近所ではクローバーが一面生えているのは見たことがないなぁ。富山にはありますね。子供の頃よく探しましたが、四つ葉のクローバーは見つかりませんでした。見つけた人は幸せになれるって言いますものね。でもわざわざ探さなくても与えられるべき人にはあたわるんですね。 / みるみる@見つからなかったのです... ( 2002-05-19 21:38 )
みるさん、クローバーって見掛けませんか? 都心はやはり他の地方とは違うのでしょうか。名古屋市近郊に限らず、市内であってもクローバーは大繁殖していますよ。逆に僕の住む山村が見掛けにくいくらい。彼女の人の幸せを望む心が、彼女に幸運をもたらしたのだと思います。そしてまたその幸運を人が喜ぶように使う。本当に尊敬します。 / 揚水 ( 2002-05-19 21:11 )
素敵な話ですね。クローバー自体なかなか見つけることが出来ないのに、きっと幸せが幸せを呼んだんでしょうね。 / みるみる@見たことがないです。。。 ( 2002-05-19 19:40 )
邪夢猫さん、どういたしまして。僕は彼女を尊敬しています。そういう彼女の振る舞いを見て心温めるにとどまらず、僕自身そうした人になりたいと思うのです。思うだけに甘んじるのでなく実際に行動できなければなりません。個を持って他の個を重んじることの出来る人になりたい。言うは易しとはこのことですが、行い難くともそうしていきます。 / 揚水 ( 2002-05-19 19:00 )
うふふっ。私も幸せもらったよ。ありがとう。 / 邪夢猫 ( 2002-05-19 18:39 )

2002-05-19 フィードバック

口当たりのいい、砂糖菓子のような言葉。

他人と何事かを語る時、相手の意に添う言葉を返してしまう。相手の発する言葉の表すところが自身の意見とは微妙に異なることを、どこかで小さく、しかし小さくともはっきりと認識しながらも、敢えてその違いをあげつらうことなく会話を進める。
そうしたことは、ままある。

ひとつには、いちいち枝葉に拘り合っていても話す内容の大意に関わりのないことだから無視する、ということももちろんあるだろう。
ひとつには、逐一枝葉まで言及して会話を滞らせるのがその会話の目的ではなく、相手の言うことを尊重する、ということもある。尊重、というのは大袈裟で、相手の言うことの大方が首肯できるものであれば、それに異を唱えて無用のトラブルや停滞を引き起こすことは避けたいと思うことも影響しているだろう。
それは論を進めるための知恵でもあるし、相手に対する優しさでもある。

他人が自分に思いも寄らなかったことを言い出すこともある。
そうした時、視点や論の組み立てが異なるだけであれば、その他人の言葉に対して理解が浅い場合、聞いた方は感心するか反発するかのどちらかの反応を示す。感心する場合は、相手を自分と同等以上のものと見倣していることが、反対に反発する場合は、相手を自分より下と見倣していることが多い。それは立場年齢の上下関係だけにとどまらず、あるいは関わりなく、自分がその相手をどう見ているかが大きく影響する。
自分の尺度を持たないか自分の尺度を相手に当てはめてしまうのかの違いでも、態度は分かれる。
相手の言説をお説ごもっともとありがたくご拝聴に及ぶか、そうでなければ取るに足らないものとして一蹴する。
自分より下だと思っている人間に対して「お説教」するなどということも、ひょっとすればこれに当たるのかもしれない。お説教が、される方にしてみれば全くとんちんかんな話である場合などは、これに起因する。

視点や論の組み立てが異なるのではなく相手の言うことが全く思いも寄らなかった場合でも、感心したり反発したりする行動が現れることもあるが、そうした場面の多くでは、聞き手は、その時その時点では本当の意味での理解をしていないことが多い。
後から気付くことや理解することがあっても、人が自分の中に無いものをも即座に理解出来ることは、稀だ。
どういう場合にしろ、相手の言うことを全く理解もできずに感心したり反発したりするのであれば、それはもちろん論外だ。話がそもそも成り立っていない。

「食べるものがなければ、お菓子を食べればいいじゃないの」
本当にそう言ったのかどうかはともかく、断首台に上げられた王妃のものとして有名な言葉。

それぞれ異なる、あるいは意を同じくするとはいえ微妙には異なる見解を持つ人と人との会話が曲がりなりにも成り立つ時、だがその差異に無自覚である時。
ややもすれば言葉は、会話は甘い砂糖菓子になる。
しっかりとパンを食べてその滋養を血とし肉としている心算であっても、その滋養は胃袋に届かない。
人は会話からなにものをも得ない。ただ言葉の妙の快を、他と接することによって得られる「智」ではなく、「知的」な言葉の遣り取りの快楽を楽しむことのみに堕しかねない。

人はパンのみにて生くるにはあらざるようだけれども、それが菓子であればなおさらだ。
ただしかし、たとえ口にしたものが口当たりのいい砂糖菓子であったとしても、人はそこに滋味溢れる苦さを感じることも出来る。
そう信じたい。

先頭 表紙

あみさん、いえいえそんなそんな。ご謙遜を。お二人の様子を漏れ聞くに日記を拝見するに、きちんと人間的フィードバックの出来ている方だとお見受けしますよ。僕は出来ることなら誉め合ってヨロコブなんて気色悪いことは避けたいので(已むに已まれずおべっかを使うことだってそりゃありますが)、こりゃマジな話です。文章表現が強い弱いなんて二の次三の次です。 / 揚水 ( 2002-05-20 23:46 )
僕は機械的なフィードバックには詳しいのですが、人間的なフィードバックに弱くて困ってます(^^;)。揚水さんのような文章で表現することも不得意なので、この日記は大変勉強になります。これからも頑張って読破したいと思いますので、びしばし書き込んでくださいね(^^;)。 / あみすけ@脳が足らない(^^;) ( 2002-05-20 22:55 )
あー…、確かにこの文章を読むのは相当難しいと思います、自分でもそう思うくらいなんだから。まず言いたいことがてんこ盛りなのですね。閑話休題(それはさておき)。僕の書いたものを読まれているあみさんには既にお解りのことと思いますが、僕は物凄く「コトバ」に拘って生きている人間です。良くも悪くも。ですからこの場合の「フィードバック」とは、他人の言葉を聞くに際してきちんと飲み込み咀嚼吸収出来ているか、つまりフィードバック出来ているか、ということです。解りにくいですね。 / 揚水@制御に関しても興味深い ( 2002-05-20 21:38 )
ごめんなさい、日記の内容は徹夜明けの私の頭では理解できましぇん(^^;)。フィードバックについてですが、私は何事においてもフィードバックは重要だと思います。フィードバック制御が自然に行われているのをご存じでしょうか。歩くことに例えれば、平衡感覚が倒れまいと感じて手足を動かす。こんな些細なことでもフィードバックしてるのですから、生きることにもフィードバックが必要になるのだと思います。 / あみすけ@うーーむ、自分で書いて意味不明 ( 2002-05-20 21:04 )

2002-05-18 退治るとは≒ジェノサイドであるか?

再び毒薬の購入を検討している。
毒を買うことは簡単だ。金さえ払えばすぐに手に入る。

暖かくなって、ネズミたちの活動も活発になってきた。以前から家の中のあちこちにかわいらしい糞がコロコロと転がってはいたものの、夜中にガサゴソいわれるとうるさいくらいに思って放っておいた。
ところが最近、食品を荒らされることが目立って増えた。管理さえきちんとしていれば問題はないのだとも思う。
だがしかし、僕は奴らの退治を考え始めている。

猫が殺されることに「命を奪っていいのはそれを喰らう時だけだ」と言った人間がネコイラズを買おうかと思うことは、それこそ矛盾極まりないことだと自分自身考える。
自分に関わりのないところで可愛いものが殺されると怒りを感じ、自分に害をなす生き物は、殺す。その害も、せいぜい食品を荒らされないように管理するのが面倒臭いということが大きい、とも思う。
人のすることは糾弾し、自分のすることには目をつぶる。ネズミだって、可愛い。

なんて虫のいい話だろう。

先頭 表紙

2002-05-18 プント・インテッラガティーヴォ



生まれて死ぬまでが人生ならば、僕に何が出来るだろう?
何をも為さないとしても、為せないとしても、意味すらなくてもいい。

僕はちゃんと生きていきたい、死ぬまで。
現実との関わりの中で。

先頭 表紙

2002-05-17 専門バカ

例えば誰かに政治のことを話す。
すると、そんなに政治に興味があるなら政治家になればいいのになどと言われる。
確かに僕は政治家じゃないし、これからなるつもりもない。
それは僕の仕事ではない。
どんな仕事も、それをやりたくて、且つやる能力を持っている人間がやるのがベターだ。

けれど政治家でなきゃ政治について話が出来ないなんて、変だ。
自分に関わりのあることじゃないか。
自分に関わりのないことは関係ないという風潮の社会では、「関わりがあること」の範囲が狭すぎる。
世の中なんでもどこかで繋がってるもんだ。
しかも政治は生活に直結してるじゃないか。こうしたことは他のことについても言える。
自分に直接か大きくか関わりのないことは、「自分には、関係ない」

いいのか、おい?

職業病とは、分業を進めてみんなが効率よく飢えから逃れられるように進んできた社会に生きる者のツケで、宿命。

極端な話、原始人は慢性的な飢えに苦しみはしても、立ち続けて腰痛になったり座り続けて痔になったり、腱鞘炎になったりはしなかっただろう。
彼らはきっと、全身のもてる能力を使って食物を得ることで精一杯だった。
生きるために必要な動きの全てを個々それぞれが自分で担っている社会に、職業病の存在しよう筈もない。
作物を作る百姓も森の実りを集めることも、狩りをする猟師も、家を建てる大工も土器を作る陶磁家もみな自分自身の仕事の一部だ。
もちろんそう考えることは極端に抽象化された考えであって、実際にはそうした時代から分業は行われていたのだろう。しかしその頃とは大きく異なる今の社会、分業化はさらに進んで細分業化されていく。
かといって、行動規範まで細分化するものなのか?

米が籾に包まれた草の実であることを知らずとも、金を出せばコンビニでおにぎりでも買って食うことが出来る。エンジンの構造を知らないどん百姓でも免許を取って車を買えば運転することは出来る。
では工場で車のリベットを毎日打ち続けるだけの人間はトマトを作る人間と関わりはないのか? 魚を捕って生計を得る人間は裁判所で誰かを弁護している人間と関わりはないのか?
直接には関わりはないかもしれない。

一生トマトを食わない工業従事者や車に乗らない農家、魚を食わない裁判官や被告にも原告にもなる機会がない漁師がいたって、ちっともおかしくない。
でも、だからといって「関係ない」のか?
ちょっと待てよ。お前一人で、一人だけの力で生きてるとでも言うのか?
それが大袈裟だというのなら、お前は自分の身の回りの、「関係ある」人間とだけ生きているのか?
こうして尋ねること自体馬鹿馬鹿しい。

とか、空想の中の架空の論争相手に向かって怒ってみたりして。

先頭 表紙

口車さん、そうしたことにまで敷衍するとは考えていませんでした。ははあ。みずほグループに関しては、そこのお偉いさんが「(顧客に)迷惑を掛けたということでなく、(通常より)クレームが多かったと理解している」とかなんとかのたまったということを聞いて大口開けて嗤ったにとどまりました。その後その発言に関してどうなったのかも知らないくらいです。なるほどねえ、自分のいる位置からしかものを見ることが出来ないということは、そうしたことも含むのかもしれませんねえ。 / 揚水 ( 2002-05-19 14:21 )
あみさん、初号機、ですか(笑)。僕は多分自分はエヴァシリーズの、それもまだ生産さえされなかった有象無象だろうなと思ってみたり。連邦軍でいえばジム、ジオンでいえばザク辺り。トヨタでいえばかつての高級志向の無かったカローラ。自分はコナンにもジムシーにも、ダイスにさえなれないと思った小学生の頃の一抹の寂しさ。長じて僕は、自分はアスベルやアシタカではないと思うように。せいぜい甲六です。でも三十越えた今、それでいいとも思っています。 / 揚水 ( 2002-05-19 14:21 )
こういう感覚がないと、事故の元になるんですね。危機管理はできるかどうかは、こういう、空間的な感覚がもてるかどうかです。想像力の欠如は決定的なトラブルを引き起こします。最近の事例では、みずほグループのトラブルが好例。 / 口車大王 ( 2002-05-18 20:48 )
揚水様、私はエヴァ初号機がいいです(^^;)。あ、脱線書き込みすみません(~~;)。 / あみすけ ( 2002-05-18 13:28 )
消費する側にいる僕が言うのはおこがましく口はばったいことですが、そこにはギブとシェアの違いが関わってきます。例えばアメリカがアフガン空爆をする際に食料を「贈り物」として「与え」ましたが、僕はそれが恐ろしい。分け合うつもりなどないことを、図らずも露呈したと思うからです。 / 揚水 ( 2002-05-18 02:30 )
本文の趣旨からははずれますが、現に世界には飢えて苦しんでいる人がいるということについても、分業が成立してしまっていることが関わっていると言うことが可能です。イヤな言い方ですが、誤解を恐れずに言えば、人類の富を生産する人と消費する人が分かれてしまっているということです。 / 揚水 ( 2002-05-18 02:23 )
うわ、すいませんまうさん。見落としていまいました。ごめんなさい。ちょっとだけは聞いてみたくもありますが、キリが無いというのは困りますね。大変でもあるということですし。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:49 )
お察しの通り、既に何度も観ました、ええ、そうよ。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:13 )
さしずめ僕たちはみんな「エヴァシリーズ」(笑)? ATフィールドは個を保つために、生き物が自分自身と外界を分けて生まれるものという前提でその生命を与えられている以上、必要なものであると僕は考えます。ただしかしそんなにATフィールド全開で他を顧みずに生きることもなかろう、と(笑)。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:12 )
↓出た、エヴァ協会おやじ。揚水さんは多分もう観ているはずよ。きっと。ええ、そうよ。 / みるみる@パー様に見せなきゃ。 ( 2002-05-17 22:45 )
突然ですがエヴァンゲリオンって知ってます?あの話の中に出てくるATフィールドの解釈がまさにこれだと思います。ATフィールド=心の壁、物を形成する壁、どこからが自分か、どこからが他人かを確認するための壁。そして人間は自然に見えない壁を形成して自分の殻に閉じこもるのです。機会があったら見てみると面白いですよ、エヴァ。 / あみすけ@ビデオまたみたい! ( 2002-05-17 22:21 )
↓つっこみたいところですが、キリがないのとイニシャルトークが大変なので止めときます。>勘違いな方々 / まう ( 2002-05-17 22:02 )
ただ僕が危惧する事は、そうした人の中にごくまれに、アートが「全てに通じている」と感じるのでなくアート(のみ)が「全ての上にある真理に通じている」と勘違いする輩もいることですね。相手になる気もありません。そうでない素晴らしい人もたくさん知っていますから。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:26 )
だからしょうがない我慢しろ、というのとはもちろん違いますが。全ての分野が「全て」に繋がっているということを感じて理解できるのは、素晴らしいと思います。僕がかつて学んで、今は少し離れていった美術の分野を例に引くと、やはり自分のやっていることが全てに通じると感じる人がいるようです。当たり前すぎるほど当たり前のことなのですが。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:26 )
お待たせしました、みるさん(笑)。職業病という言葉に関して言えば、それを逃げや甘えで使うことがよく見受けられるというだけでしょう。実際、色々な生産その他の人間の集まりが生きていくための活動はかなり細分化されて、それはまた行き過ぎた効率化が「非人間的」だなどという「悪い」部分ばかりでなく、ある意味みんなで幸せ(飢えない、とか)になるために仕方がない面もありますから。その分業の上での、幸せを求める上での、言い方が正しいかどうか自信がありませんが、コストのようなものだと思います。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:25 )
来ましたね、専門バカ。密かに待っていたのですよ。そうかぁ、職業病と言う言葉、要は逃げや甘えなのかもな。私の分野(全分野だろうけど)やはり全てに繋がっています。今これを理解できる自分が嬉しい。 / みるみる@今後もそうありたい。 ( 2002-05-17 19:29 )

2002-05-17 気色悪い

時々とんでもないところで自分の動悸を感じること、ありませんか?

尾てい骨がドキドキしてます。

先頭 表紙

ほぼ月に一度のサイクルで、体にそれとよく知れる異変の起こる事が普通の女性が羨ましく思えることは、こうした話を聞く時ですね。なにか、繋がっているように思える。同時に羨むには当たらないとも思う。判りにくいだけで、僕たち無月経の性も、きっと繋がっていると意を強くするからです。胃の上11センチの揚水。胃の上よう○い。ネックレスの辺りと聞いて動揺する僕はきっと考え過ぎです。鎖骨と肋骨と胸骨、どれも好きだからかなあ。 / 揚水 ( 2002-05-19 14:21 )
あ、胃の上11センチというのはネックレスのあたりです。つまり動悸息切れか!?(笑) (^-^; / 涼@長文失礼しました ( 2002-05-18 18:13 )
あんま好きな書き方じゃないけど、犯罪も多いとかなんとか。神秘的であり怖いね(^-^; 新しいことを始める時は新月が良いというのは、これから満ちていくという縁起の良い意味合いと、少しづつ満ちてくことは体にも精神的にも良くて、スムーズに物事が進むとか。結局本当のことがわからないから、いつかどなたかがご存知だったら教えてくださいませ(^-^) / 涼@ほんとのところどうなのか知りたいよね ( 2002-05-18 18:10 )
満月と新月について。満月の前日は交通事故が多いとか。引力の関係で体内の血液に影響が出るとかなんとか。詳しいことは知らないんだけどね(笑) 普段より注意力が散漫になったりするので安全運転を心掛けた方がいいとか!自然と一緒で、(満月前日に地震が多いように)人にも何かしらの影響を及ぼみたい。だからそわそわドキドキする日、月カレンダーなどを見ると自分にブレーキがかけられるとか。 / 涼@続く ( 2002-05-18 18:09 )
あれま、彼女はお忙しいのですか。風邪もひいてるみたいですしね。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:11 )
↓きっとそのうちひまじん週間が来ることと思います! / みるみる ( 2002-05-17 23:46 )
確かにパーさんなら詳しそうですね。最近彼女来ないなあ。しかし頭がぞわぞわするとは(笑)。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:25 )
おひさしぶりですおやすみなさいおはようございますこんばんは、涼さん。新月と満月の件は勉強になります。天体の上に生きる生き物である以上、それらの影響を受けることは当然のことでしょうね。でもなんで満月の頃はドキドキするのでしょう? 動悸が高まりすぎると狼に変身する男ばかりということでもないでしょうに(笑)。案外昔の人が光る部分のない月を新月と呼ぶ理由は、何か始めるに適した時だと知っていたからかもしれないですね。ところで胃の上11センチって、どこですか(笑)。 / 揚水@読み逃げでも歓迎です ( 2002-05-17 21:22 )
あ、それパーさんが詳しそうよ。私は頭がぞわぞわ言う。 / みるみる@謎 ( 2002-05-17 19:23 )
そういえば、動悸は月の引力も関係すると聞きました。満月の前日などはドキドキするとのことです。それと、何か大切なことをスタートする時は新月がいいとのことです!(^-^) / ( 2002-05-17 01:36 )
ありますねえ。ワタシの場合胃の10センチ上あたりにきます。揚水さまの日記は胃の上11センチにきます(笑) 平素の読み逃げすいません(^-^; おやすみなさい。 / 涼@おひさしぶりですおやすみなさい ( 2002-05-17 01:33 )

2002-05-16 チョルラナムドのイルボン

昨日喫茶店で面白い雑誌記事を読みました。

光文社の「女性自身」5月28日号、女性週刊誌だからといって馬鹿にしたものではありません。なかなか硬派な記事でした。以下そのことについて書きますが、手許にその雑誌がないために、誤りがあったとしたらごめんなさい。

「シリーズ人間」という連載記事で、水野俊平さんという日本人が紹介されていました。
水野俊平さん、33歳。近頃韓国のテレビで脚光を浴びている日本人とのことです。けれど彼は特に日本でも有名な芸能人などではないそうです。
クァンジュ(光州)市にあるチョンナム(全南)大学の日語日文学科の講師です。日本からやってきた有名人ではなく、韓国に住む日本人がたまたまテレビに出るようになった。韓国における「外タレ」みたいなものでしょうか。
北海道出身の彼は、近畿地方の大学を経て韓国に留学し、今に至るそうです。

彼は言います。
韓国にも日本人に対する謝った偏見がある。よく言われる「日帝三十六年」に限らずとも、「日本人の女はすぐやらせる」、「日本人は背が低い」、「日本列島はそのうち沈没する」等々。

女性のことに関しては儒教の道徳が残るという彼の国から見て性に関して奔放な日本人女性は、そのようにも見えるかもしれません。確かに韓国の人々に較べて日本人はプロポーションが悪いかもしれない。でもそれが事実だとしても、そんなことを言われる筋合いはありません。余計なお世話です。

さらに彼は言います。日本人もまた韓国に対して謝った偏見を持っているのだと。
何か偏見の目でもって韓国の人から日本を悪く言われた時、彼はおおかたの日本人がよくやるように笑って誤魔化したり怒ったりするのではなく、丁寧にその誤解を解こうとしているようです。
日本人に対する偏見に出くわすと、呆れたり怒りを感じたりすることもあるようです。でも彼は、腹の中で馬鹿にしつつ笑ってみせたり感情をぶつけたりはしないようで、日本人が韓国を偏見の目で見ることに対しても憤りを感じるらしいのです。
相互の理解がないから誤解を生み偏見を呼び、ひいては関係を良くすることは出来ず悪くするばかりだと、彼は考えているようです。

記事には、彼が彼我を上下で見るのでもなく、ただ一人の同じ人間として当たり前に振る舞っているのだと韓国人が感じることが、彼の人気の秘密ではないかというようなことが書いてありました。

彼はチョルラナムドに住んでいるようです。全羅南道、かつての百済であった土地は、他の新羅や高句麗に較べて歴史的にも開発が遅れ、差別されてきた土地だったように記憶しています。キムデジュン(金大中)元大統領は、僕の記憶に誤りがなければそこの出身で、彼以前に全羅南道出の大統領はいなかったのではないでしょうか。
だから彼が大統領になったことは大事件だったのではないでしょうか。

そうしたところに、気取らず生きる日本人がいる。韓国人を馬鹿にもせず、無駄に日本をへりくだることもなく。
韓国人の奥さんとの間に、三人の男の子がいるそうです。
詳しく正確な話は、是非雑誌を読んでみてください。

僕は彼の話を読んで勇気を得ました。

先頭 表紙

度々の訂正です。号数は合っていました。とんでもないことに雑誌誌名が誤りでした。「週間女性」でなく「女性自身」5月28日号でした。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:52 )
あみさん、「自信」というならば、自分が自分であることに疑いを持っていないのでしょうね。そういう健やかな精神の持ち主はきっと、他人もそうであると信じることが出来ますから、気負わず他の人をも尊重できる。そうした自信なのでしょうね。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:11 )
ほえほえ、いつもありがとうございます、まうさん。僕にとってのあなたは、段々「知恵袋」の様相を呈して参りました。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:10 )
あ、その方の話、TVでもやってました。自然にとけ込めるのも、やはり自信があるからなのでしょうね。僕もそういう自信を持ちたいな。 / あみすけ ( 2002-05-17 22:16 )
↓勝谷氏は元文春記者で文筆&カメラマンな方です。 / まう ( 2002-05-17 21:57 )
ですが、過去に起こったことやったことを無かったことにするのは論外ですが、過去だけに囚われずに前を見る人がいるということを知るのは、とても嬉しい。その上、韓国と僕らの国に関してそうした記事を書く人、男性の署名記事で多分フリーの人が女性誌に書いているのだと想像するのですが、そうした人がいること、取り上げる雑誌があることが嬉しい。そしてその雑誌のターゲットである人たちはそれを読んで彼女たちなりに思うところがあるでしょう。それも嬉しいのです。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:21 )
そうなのです、みるさん。今はW杯を控えて、チャンスでもあるはずなのです。誤解は解かれるかもしれない。お互いに、知らなかった相手の姿を知って親しく感じるかもしれない。そのような時に、一過性のものである恐れももちろん、僕たちの国の対外的な「顔」の一人たるべき人物がそのチャンスをつぶすような真似をすることが、腹立たしいし、悲しいのです。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:21 )
ええ、まうさん。読むものが無くてたまたま手に取った、いわば偶然に読むことを得たのですが、なかなかの幸運です。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:20 )
号数を間違えたみたいです。5月28日号と書きましたが、5月21日号ではないかと思います。中森明菜さんが表紙の号です。 / 揚水 ( 2002-05-17 19:27 )
人種の前に人間があるのですよね。「同じ人間として当たり前に振る舞う」っていうのは同感です。私は自分の憧れの地で楽しい経験もしたけど、人種差別も受けました。でも、それで見えたことが沢山ありました。知る、理解するってほんとに大事ですよね。今、ワールドカップの影響で韓国との交流とうっていろいろ行われていますが、期間限定キャンペーンでないことを願います。 / みるみる ( 2002-05-17 19:21 )
「シリーズ人間」のトピックスは毎回興味深いですよ。 / まう ( 2002-05-17 09:54 )
本当ならこのことをすぐにでもお伝えしたかったのですが、順序として先に我が国の誇るべき大使、外交について述べました。陸軍大臣をその父に持つという誉れ高い大使が、更迭によって元大使になる日も近いでしょう。川口大臣の進退?解任?そんな他所事やって貴重な時間を無駄遣いするような真似は、金輪際止めろ、こらボケ。僕はこの記事を読んで感動しました。感動するだけなら首相にならずとも出来るんだよ。 / 揚水 ( 2002-05-17 01:26 )

2002-05-15 チョンチョッパリ

昔はコンパクトカメラのことを「バカチョンカメラ」と言っていた。
いつの間にか、それはいけないということになった。それにはきちんとした理由がある。
「バカチョン」とは、馬鹿でもチョンでも出来る、ということだ。
そして「チョン」という言葉は、日本人が朝鮮半島の人々を蔑視して使う言葉だった。
そんな言葉を使っていい道理があるはずもない。

僕は差別語を、差別語でなくとも差別的な意味で使われることのある言葉とその意味を知ることが、即いけないことだとは考えない。むしろ知っていた方がいいとすら思う。ただ、けして悪意をもって使ってはならない。ちゃんと知って、その上でけして使わない。そうした意味では用いない。それが大事だと思う。

阿南駐中国大使の言葉、
「亡命問題はまず(希望者を)大使館に入れないことが肝要。入ってきた場合は不審者とみなし、館外へ押し出せ」
これが本当なら呆れるしかない。
地金を現したな。

日本政府が亡命者を受け入れないという原則を持っているところへもって、朝鮮民主主義人民共和国の亡命希望者が現れればその対処に苦しむこと、つまり中国在住の外国人(日本から見ても中華人民共和国から見ても)が日本の総領事館に亡命のために駆け込むことは、国交正常化三十周年に当たりながらも靖国神社参拝などが原因の摩擦を抱える日中間に新たに厄介な外交の交渉テーマをもたらすことになると判断する。
だからといって、政治的圧迫を受けている外国人が、それも助けを求めて駆け込んできたことに対して、「追い出すことが肝要」などと言うのはどうか。

もしも政治的配慮だというのであれば、その姿勢は面倒を避けようと及び腰になっていると言わざるをえない。
だがきっと、こんなものは政治的配慮だというのすらおこがましい。
彼はきっと韓民族を差別している。陰でかあるいは心の中では朝鮮民族を「チョン」と呼ぶような心根の持ち主だと思って差し支えなさそうだ。そのことが根にあって、彼にそうした「配慮」を取らせたのではないか。

「チョッパリ」という言葉があるらしい。
確か「蹄のある生き物」だか「蹄」だかを意味する朝鮮の言葉で、沓を履く暮らしの彼らが、草履など足指を分ける履き物を使う日本人の足を豚の足先に見立てて馬鹿にした言葉だったと思う。
今回報道された大使の言葉が原因で、大韓民国ももちろん含む朝鮮民族の人がもし日本人のことを「この糞チョッパリが」と言ったとしても、僕にはその言葉を咎めることは出来ない。

大使一人に対してその言葉が使われることには限らない。
日本人全てに対する蔑視の言葉であっても致し方ない。我が国の中国における「顔」である人物が、朝鮮民族全体にやったこととは、そういうことだ。彼は特定の朝鮮人を苦況に追い込んだだけでなく、民族全体を蔑ろに思っている自分の姿を、図らずも晒してしまった。
僕も彼も日本人である以上、その責めは負わねばならないのだと思う。いやだけれど。とてもいやなことだけれど。

気が重い。

先頭 表紙

↓四つも下の話です。「顕子」でなく「晶子」ですね。 / 揚水 ( 2002-05-18 23:21 )
いやはやどうもこりゃ、ありがとうございます(笑)、あみさん。 / 揚水 ( 2002-05-18 01:08 )
私も遅ればせながら、祝合格!! / あみすけ@夫婦とも時間差(^^;)。 ( 2002-05-17 22:13 )
いやはやどうもこりゃ、ありがとうございます、みるさん。 / 揚水 ( 2002-05-17 21:19 )
祝合格! / みるみる@遅ればせながら ( 2002-05-17 19:05 )
綺羅さん、そうなのですよね。いじめることの罪は、罪の意識がないことにこそあるのかもしれません。僕も昔、自分はいじめられた、と思っていたことがあります。しかし歳食って考えてみれば、僕の場合いじめられていたのでなく嫌がられていたのだと思います。僕だって少し前の僕みたいな奴が目の前にいたら避ける(笑)。今は多少ましな人になれたかなとも思いますが。でもいじめで一番たちが悪いのは、罪の意識がないことにかてて加えて、弱い者をいたぶって愉悦を得る神経ですね。 / 揚水 ( 2002-05-16 20:49 )
↓パーさん宛ての訂正です。 / 揚水 ( 2002-05-16 20:14 )
はあ、そうなのですか、パーさん。恥ずかしながら知りませんでした。日本人と朝鮮人のハーフをパン(半)チョッパリと呼ぶことが転じて、半島の人が在日韓国・朝鮮人を馬鹿にするときに「パンチョッパリ」という侮蔑語を使うことがあるとは知っていましたが。よく覚えておきます。 / 揚水 ( 2002-05-16 20:12 )
いじめられていた子というのはほんとによく覚えているものなんです。私はあの場所が嫌いだったから頑張って抜け出しましたが。今でも謝って欲しい、そう思うことがあります。地元には一年に一回しか行きませんけどね、嫌だから(笑)・・でも彼らのおかげで向上心が燃え上がった気もするので、そこらへんは感謝かもしれませんね(笑) / 綺羅 ( 2002-05-16 20:07 )
みるさん、「水に流す」感覚でしょうね。「俺には関係ないことだろ」。そうです、関係ありません、直接には。でも無関係ではないのですよね。いじめっ子がいじめていたことを忘れても、いじめられていた方は、そのことにきちんとした言及がなされない限りなかなか忘れられるものではないことにどこか似ています。昔のことをいつまでも言い続けることも、それもどうかと思いますが、それは、そのことについて解決がなされていないと感じているのであれば当然のことですものね。「しつこい」のも「忘れっぽい」のも、行き過ぎてはダメです。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:40 )
はあ、そうなのですか、パーさん。恥ずかしながら知りませんでした。日本人と朝鮮人のハーフをパン(半)チョッパリと呼ぶことが転じて、半島の人が在日韓国・朝鮮人を馬鹿にするときに使うことは知っていましたが。よく覚えておきます。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:39 )
みるさん、お祈りのお陰を持ちまして無事試験に合格いたしました。学科に対する張り合いは、安心したものか思い切り腑抜けました。十日後の実技は難しいとのことで。ふう。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:38 )
あみさん、僕も知らずに使っていたことがあります。自己弁護かもしれませんが、知らなかったことはもう仕方ない。この先使わなければいいし、知らずに誰かを怒らせたのであれば、その旨伝えて失礼を謝るしかないと思います。謝ってそれでも許してくれないのであれば、僕はもうそのことでその人は相手にしません。もちろん口先だけで謝ってはならないでしょうが。「田舎」を音読みして「だしゃい」。それが訛って「ださい」なのだという珍説もあるようです。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:38 )
で、日本男子留学生やっちゃいました。韓国人男子が、「然々の問題についてどう思うか?」という問いに「昔の事だから...」と。えらい騒ぎになっちゃいました。 / みるみる ( 2002-05-16 16:43 )
ドイツにいたとき、韓国人の留学生もいたんだけどその時知り合った子が(当時20代前半位)、自分の祖母から日本語を教わったと聞いて驚いた私はその時初めて日本と朝鮮半島の関係を知った無知なヤツでした。こんな若い子でもその当時のいきさつを認識していて私にも意見を求めてきた。知識が無かったので何もいえなかった。日本人若者失格!でした。互いに母国語での会話でなかったので歯がゆい思いもしました。 / みるみる@でも勉学を通し良い関係でした ( 2002-05-16 16:40 )
そのとき私はその言葉の意味を知らなかったのですが、語感でわかりました。このとき驚愕だったのは、その日本人男子が、それが差別的発言になるのだということを全く気づきもしなかったのだ、ということ。あるいは平均的日本人なのかもしれないのですが。 / パオラ ( 2002-05-15 23:45 )
チョッパリの語源はたしかにそうなのですが、これが日本に渡り、最終的には在日韓国人・朝鮮人をさす言葉になったとのことです。以前、その「重大さ」に気づかない後輩の日本人男子が、一体どういうつもりだったのか朝鮮の男子に「・・・って知ってます?」という不用意な言葉を発したことがあります。朝鮮の彼は想像を絶する怒り方をし、私はしばらくその事態の収拾に右往左往していました。 / パオラ ( 2002-05-15 23:45 )
健闘を祈る!<試験 / みるみる ( 2002-05-15 23:32 )
カメラの件は私も知らずに使っていた時期がありました。全く意味も知らずに。「ださい」=「だって埼○」というの知ってました?人は知らずに他人を傷つけているんですよね... / あみすけ ( 2002-05-15 23:18 )
明日、資格の学科試験です。ですからレスはしばらくお待ちください。おやすみなさい。 / 揚水 ( 2002-05-15 22:47 )
僕が使った朝鮮半島の方々を現す表現で誤ったものがあることを知っている方、よろしければ教えてください。今後その言葉あるいはその意味での言葉は使わないようにします。 / 揚水 ( 2002-05-15 22:40 )

2002-05-15 屍体を喰らって口に糊する

死ね。

醜い言葉です。
僕は、たとえ匿名であってどこの誰だか判らないのであろうと、ネット上で何かを言うということは公共の場で発言することだと思い、他人を批判したり義憤をまき散らすことはあっても、攻撃だけはしないように心掛けてきました。
今回敢えてその禁を破ります。

僕は怒っています。

仔猫の体を切り刻んでついには殺してしまい、あまつさえその画像をネットに流した人間がいるようです。
何を考えているのか?
きっと何も考えてはいないのでしょう。命を奪う、という行為に対する事の重大さが判っていない。そして何も考えていない悪ふざけにしては度が過ぎる。
この世に生まれて、死なねばならない命などありません。殺したいほど憎む、ということはあるでしょうが。
もし死なねばならないような者がいるとしたら、それは貴様の方だ。

犬の脚を針金で縛る者、鳥を矢で射て弄ぶ者。自分の歪んだ性的欲求のために少女を監禁し、その女性の時間を強奪して悪事をはたらいた自覚のない人間もいます。
カレーに毒物を混ぜることも、元看護婦が徒党を組んで、金のためにグループのメンバーの家族を殺したことについても同じです。
いったい命をなんだと思っているんだ?
少なくとも残忍な欲を満たすための玩具や金づるなどではないはずです。
そんなことのために他の命を奪うくらいなら、雪花菜に顔つっこんで一人で勝手に死ね、お前の方が。
憎いから殺すという方が、それもけして許されはしませんが、まだ判る。

僕たちは、他の命を食べて生きています。他者の命を奪うことによって、命を繋いでいます。食べるために猫を殺したというのであれば、いやな感じがしたとしても、怒ることはありません。
僕だって、他の生き物を食べて生きている。

今でもそうした人がいるのかどうか知りませんが、かつて「かわいそうだから食べない」と言ってベジタリアンになったのだと吹聴する人が見受けられました。
幸い身の回りにそうした人はいませんでしたが、そのような言説を聞くと、僕は決まっていやな気持ちになりました。
なぜならそういうことを言う人は、「生き物の命を奪わないわたしは偉いでしょ、優しいでしょ」と、暗に自分を誉めてもらいたいという態度の人が余りにも多いように思えたからです。
何も判っちゃいない。

そうした分類があるのかどうか僕には判りませんが、真のベジタリアンは、たとえ動物の肉を食べないのであっても、自分が命を喰らって生きていることを自覚していると思います。動物の命だけが命ではありません。植物だって、生き物です。だから、自分が永らえるために他の命を奪うことを悼み、感謝するのではないかと想像します。かわいそうだとは思っていないに違いない。
魚や肉を食べることならば、殺した生き物の屍体を食べているのだということが比較的判りやすくはあるのですが、小麦粉だって、命を奪われた生き物の粉末です。米は種子そのものです。サラダは植物の体です。
僕たち動物は、他の生き物の命を奪い、その屍体を喰らって生き永らえているのです。
それはもうどうにも仕方がない。
であれば、他者の命に感謝するしかないではないですか。

人間が人間であれば事はそう簡単にはいかないでしょうが、何か生き物が他の生き物の命を奪うことが赦されるのはただ一つ、自身が生きるためにその体を喰らうことだけだと思います。

もしもこの先、僕が誰かを殺すことがあってそれを知ったとしたならば、鼻でせせら笑ってくれて結構です。

先頭 表紙

みるさん、素晴らしいことだと思いますよ。美味いもん食って、あなたの旦那もあなたも幸せもんだこりゃはー、と。ついでに言いますとね、例えばサプリメントなんかを食べて、動植物の死骸を食うことから自由でピュアなものを口にしている、と無意識に勘違いしている人がいたとしても、それも間違いだと思うのです。原材料まで辿れば、何らかの生き物が組成したものや生き物の死骸ですから。人間、というか動物は、自分の力で命を繋ぐ物質を作り出せはしないのですから。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:38 )
綺羅さん、嫌なのと恐ろしいのとで、そんなとこに近づく気は毛頭更々ありません。そういう人が存在することが顕在して知らされるだけでも嫌な気持ちになりますね。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:37 )
kyonさん、それは一生を懸けるにふさわしい仕事だと思います。よろしくお願いします、やがて来る未来のために。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:37 )
あみさんみるさん、もう怒るのにも疲れます。呆れます。 / 揚水@怒 ( 2002-05-16 19:36 )
ペコさん、さらに言うなら、自分たち(人間)は「命の循環から超越した特別な存在なのだ」という奢りもあるのかも。 / 揚水 ( 2002-05-16 19:36 )
昨日は怒モードだったので...。今日は冷静に。私はベジタリアンでも健康マニアでもありませんが、敢えてヒトが作り出した科学調味料や薬等は出来るだけ摂りたくないので、いつも自然な生き物達にはお世話になってます。だから、敬意をこめて美味しく頂こうと心がけています。な〜んてかっこええ様なこと言っているけど単に趣味だったりします。先日のここんちの日記で見たタコとししとうマリネが気になるので今日は挑戦! / みるみる@脳裏をよぎるのよタコとししとう ( 2002-05-16 16:17 )
マナー違反の人をネットで見かけるとほんとに嫌です。ばれなければ何してもいい、そんな考えが嫌いです。//どこのサイトかわかりませんが、危険なサイトは行かないほうがいいですよ、ログ見て何しているか分かりませんし。 / 綺羅 ( 2002-05-16 10:19 )
子供達には人間は生き物を食らっていきているんだということをちゃんと教えたいと思います。僕の人生かけて。 / kyon ( 2002-05-16 00:19 )
論外!全くもって論外!以上。 / みるみる@怒 ( 2002-05-15 23:31 )
その新聞の記事、遅ればせながら拝見しました。私は猫と生活しているので、身に詰まる思いです。弱い物いじめの典型的なパターンですね。ネットがこういう使われ方する事が、もとても残念です... / あみすけ@ゆるせん! ( 2002-05-15 23:15 )
そうなんですよね。生き物の存在は、命を永らえるために食べるのです。それが命の循環です。生態系の中から外れた人間はいつの頃からか、おごりがでてしまったのですよね。 / ペコ ( 2002-05-15 22:43 )

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