2000-10-06 社宅妻Ｋちゃん・その１
2000-10-05 私はＢ子の親友らしい。
2000-10-05 はじめまして。

気分を変えて、私の仲良し友達Ｋちゃんの社宅物語。
第三者としてその面倒くさそうな話を聞きながらもＫちゃんの人間観察＆
分析力には、心から感心する。

Ｋちゃん、私と同い年。子供なし。東京から関西某所の巨大社宅へ引っ越して早３年。
ダンナ様とは社内恋愛ではないために、「社内恋愛組」（前いた部署・支店の話で
ウチワ受けする）にも「ママさんグループ」にも入れず。
ただでさえ初めての関西デビューにより、おぼっちゃまなダーリン共々
参ってしまう日々。年に４回は一人で実家にお帰りのＫちゃん。

しかしかなりマイペースな彼女、女子校でさんざん経験した金魚のフン的
お付き合いは好まず、浜崎あゆみの担当のカリスマ美容師に紹介された関西支店に
ひとりでいき、公私ともに認めるグルメの女王、美味しいケーキやチョコレートのためには
どこまででも行く。周りの奥様に近所の理髪店の「お友達紹介カード」をもらおうと、
スーパーの安売りに誘われようと、ただの「おつきあい」のためだけには行かないＫちゃん。
勿論そんな感情は決して顔には出さず、熱があろうとカナシイモードだろうと人当たり度２００点。
「自慢話はご法度」と、お茶やお花の腕前も、書道の師範も、語学の才も過去のキャリア話も
子供の頃に劇団からの勧誘がすごくて「おしん」役になってたかもしれなかったという過去も、
能ある鷹は爪を一切隠し、お免状すら家には飾らず、めざせ！透明人間な姿勢。

特にＫちゃんは、誰もが認める上品できれいな奥様。ファッションのセンスは勿論、その愛くるしい
お顔といい、知性あふるる受け答えといい、私は友達としてすっごく自慢。
と同時に、社宅のオバ様達からは「派手な外車にのったカワイ子ちゃん」とカッコウのターゲット。

私は今や海外暮らし１０年を越え、友達も知り合いもいない土地での生活が、どんなに
退屈だかを良く知っている。仕事してたって、愛するダーリンがいたって、
自分と気の合う人がいるのといないのとでは、生活の潤いが違ってくる。

そしてそういう意味では、別に海外だから、とは限らず、Ｋちゃんのように日本国内で
全く知らない土地に行った場合も同じだと思う。借り上げならともかく巨大団地のような
その社宅は（何度か宿泊経験ありな私）「会社がらみ」で繋がれたファミリーの集合体。
「あの奥さん、嫌い」なーんてわがままはまかり通らない。せめて表面上は。

そう思うと海外組、同じ会社の人間が１００人もいるわけじゃなく、妻が失言はいたところで
（ウワサはすごいスピードで流れはするが）夫の仕事に影響は特にない。
たった数名の同僚の奥様とのお付き合いだけでもかなり気を遣う私、１００世帯のファミリーと
共同生活（！）しているなんて、尊敬してしまう。いろんな派閥に融合するのもスゴイし、
Ｋちゃんのようにマイペースを貫くのもすごい。
社宅については昨今いろいろ言われているようですが、私はその中で自分のポリシーをしっかり貫いている人達を応援しています。がんばれー！

つづく。

先頭 表紙

Ｂ子は日本の（大阪）高校を卒業後、アメリカの大学を卒業して、ここの某日系企業で働く主婦。２８歳。夫はアメリカ生まれの日本人、３２歳。大学卒業以来ずっとアメリカ暮らしで、いわゆる日本でのＯＬ経験、バブリー女子大生経験のないＢ子、だんな様の会社の日本人奥様グループとは合わない模様。

私は３年前までアジア某都市に住んでたし、ずっと仕事していることもあって、専業主婦奥様連とは違うグループにはいると思われるのか、Ｂ子からは妙になつかれている。
今は在宅で以前いた会社から依頼される仕事をこなしているのだが、ＰＣを離れたらただのグータラ専業主婦な私。ただ、東京での大企業ＯＬ経験者としては、近所の日本人奥様連とは合い通じるものも多々あり、子供がいないながらも、時々参加する皆さんとのランチでは昔の話で花が咲きまくり、そんなイヤな思いも今のところ経験なし。

しかーしＢ子は、物事ナナメに取るようで、彼女らが全然英語ができないだとか、日本の短大卒をバカにした発言とか、日本のＯＬってのは能力がない、だとか、アメリカの大学がいかにすごいか、とか、いつも言ってる。
それも、東京の短卒で、アメリカの大学いったことなくて、日本でお気楽ＯＬをやっていた経験ありの私の前でいう。（一体アンタはなんぼのもんじゃ、と私は言いたい。＞大学、専攻、今やってる仕事の内容など。）

「カレンさんは違うわよ。ＯＯＯ（某都市名）でも立派なお仕事されてたし、今だって」といつも付け足すけれど、私は、Ｂ子よりも他の奥様との方がずっと親近感を感じるのである。それが証拠に、こちらからは一切連絡をしていない。大体こういう人って、他では私のことも悪く言ってそうで、どうも信じられん。

先日、Ｂ子がお友達のグチを私にこぼしたので、
「まあ、この年からホントの友達を作るのってムズカシイよね。」と助言した。
私には、女子校時代の、今や２０年の付き合いとなった大親友と呼べる友達が何人かいる。海外生活でそれなりに親しくなった人も沢山いるけれど、やはり知り合った人数に対してその比率はかなり低い。共通の話題で盛りあがれる人はいても、本当に心を許せるなんて相手はなかなかできないし、そもそもそんな人は一人か二人いれば十分だと思っている。

同じ土地に住んでるから、同じ日本人だから、なんてことで友達になんてなれるわけない。と私は思うが、Ｂ子のグチのレベルは非常に幼稚で、そのＡちゃんとやらの悪口を連発する。私はそうだね、そうだね、と優しいオネエ様ぶって聞いててあげた。
「やっぱり、カレンさん、私の親友。カレンさんがいるからもうほかに友達なんていらない。」

車で１０分の距離に住んでいるＢ子とは、もう１ヶ月以上も会っていない。
今年になって一度も私から電話をかけたことも、メールをしたこともない。
そんな私が「親友」だなんて、一体どういうことなんだろう。

先頭 表紙

カレンはアメリカ某都市在住の働く主婦です。子供なし、３０代前半。
夫の仕事により、海外暮らしが長くって、友達ネットワークはかなり広い。
一見おとなしい人当たりのいい奥様を装っている私にも、そりゃあ野次馬根性は
人並み（以上？）にありまして、グチは日々たまるばかり。

せまい日本人社会、また夫の立場上、人間関係のうっとうしいストレスを発散する
機会がなかなか無かった私ですが、この度この日記を発見。

誰かに言えばすっきりする、人間って単純なのでそんなもの。しかし
その信用できる口のかたーい女友達が周りにいないのが悩みの種。

ということで、本日より、ここに人の悪口を書いていきたいと思います。
性格わるーー、と思われてしまうかもしれませんが、勿論当の本人の前では
いつもニコニコ優しいカレン。気遣いばっちり、天使のよう（笑）。

ここで書いたあとはすっきり忘れて、いやーな人のことも許すよう心がけることを
誓います。読んでて気分を害される方もいるかもしれませんが、
どうぞ笑ってお許しを。

先頭 表紙