2002-08-27 風
2002-08-15 夏期休暇、特別編〜帰宅〜
2002-08-15 夏期休暇、特別編〜夜明け〜
2002-08-15 夏期休暇、特別編〜宿泊先〜
2002-08-15 夏期休暇、特別編〜到着〜
2002-08-15 夏期休暇、特別編〜道中〜
2002-08-15 夏期休暇、特別編〜出発〜
2002-08-12 コンクリートと水のある風景
2002-08-05 花火
2002-07-29 カタチ

二人の距離を近づける。
二人の距離を遠ざける。


出会った時は、爽やかな空気を運んでくれた。
付き合い始めた時は、甘い空気を運んでくれた。
優しさに包まれている時は、芳しい空気を運んでくれた。
ケンカをしている時は、冷涼な空気を運んでくれた。
別れた時は、荒涼とした空気を運んでくれた。
再会したときは、ほろ苦い空気を運んでくれた。


そして今は、、、穏やかな空気が流れている。

先頭 表紙

自分：「さってと、適当にブラブラしながら行くかぁ〜」
君　：「了解！！でも、お昼はここで食べたいっ！！」
自分：「はいはい」

昨日食べはぐった特産を、お腹に入れる。
昨日見た景色を、反対側から目に焼き付ける。
昨日とは異なる場所を、散策する。
昨日と今日、、、君の笑顔は輝きを失わない。

自分：「そろそろ、帰っか・・・」
君　：「う・・・ん」

なんとなく寂しさを感じながら、高速へと向かう。
そんな心を打ち消そうと、明るく振舞う。
満足感を得たのか、しばらくすると君は静かになっていった。

後３０分で家に着くというサービスエリアで、君の寝顔をしばらく見つめていた。
ふと目を開ける。

君　：「今、どこ？」
自分：「サービスエリアだよ。もうすぐ着くよ」
君　：「うん、、、わかった」

そう。
あと少しで、二人で過ごす時間は終わりを告げ、いつもの生活に戻ってゆく。

見慣れた風景が目に映る。
ちょっと遠回りをして、帰宅時間を増やしてみる。
君も、なんとなく黙っている。


車が停車すると共に、静寂な時が打ち破られた。

自分：「ふぅ、、、着いたな」
君　：「うん、、、着いたね」
二人：「・・・・・・・・・」
君　：「今日はありがとう。。。お疲れ様。」
自分：「いえいえ。今度は、違うところに行こうな」
君　：「うん！！」

そう。
二人の昨日と今日という時は終わってしまったけど、新たな二人の時が未来に待っている！！
その時まで、平凡という時を過ごそう。

いつもの習慣を行い、車は君の家の前を走り去った。
また来る時まで。
また一緒に出掛ける時まで。。
また二人の絆を強くする時を過ごすため。。。




今日も快晴だ！！

先頭 表紙

君　：「おはよう。おーはーよー」
自分：「ん〜〜〜・・・・・・お、はやぅ」

起こしてくれたのは、目覚ましではなく君の声。
言葉には表せないのだが、なんとも心地よい。


君　：「今日も運転、よろしく、、、」

頭を君の膝の上に乗せ、安らいでいる間に耳に入った。
二人でハーモニーを奏でるように、会話が弾んだ。
その時間は、朝食後からチェックアウトまでであった。


君の指が、優しく自分の頭を弄っている。。。

先頭 表紙

宿主や他の客と楽しめる。
それでいて、二人の時を邪魔されることの無い部屋。
ペンションは、そんなところだと思っている。

ペンション内外を軽く散策。
料理を楽しみながら、今日を振り返る。
疲労を洗い流しながら、ゆっくり寛ぐ。

明日になれば、また異なる家に帰ってゆく。
だから今は、二人きりの時を満喫する。


眠いはずなのになかなか寝れないのは、なぜだろう、、、

先頭 表紙

君　：「ねぇ！！あそこに行ってみよう」
自分：「はいよぉ〜」

自分：「あれ、やってみるか？」
君　：「うん！！」

遊ぶ、楽しむ、はしゃぐ。
様々な体験の中で、君の表情がたくさんあるのに気づいた。
君を見ている自分も、笑顔が絶えない。

そんな時も、幕が下りる。
夕日に照らされた君が、なぜか切なげに見える。

自分：「そろそろ、宿に行こうか」
君　：「うん・・・」


急に疲労が襲ってきたようだ。

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最初のサービスエリアで朝食を摂る。
時間の経っている料理でも美味しく感じるのは、君が傍に居るからだろう。
旅行先の話で盛り上がる。

自分：「あそこは、遊ぶところや観るところが沢山あるよ」
君　：「最低、こことここは行きたいっ！！」
自分：「ハイハイ、了解しました」
君　：「何時くらいに着くかな？」
自分：「後２時間程度かな？できれば休憩なしで行きたいな」
　　　「でも、必要なら休憩するから言ってな」
君　：「ハーーーイ♪」
自分：「そうそう、あそこは美味い食い物が多いから、たくさん食べよう！！」
君　：「うん！！」

サービスエリアを出ても会話は続く。
しかし、ふと会話が途切れ、沈黙が訪れる。

君の寝顔をちらっと見る。
『あっちに着いたら、十分楽しませてあげるからね』


カーオーディオのボリュームを下げ、流れる景色を見つめ直す。

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朝早く目を覚ました。
今日は休みなのに、目覚ましが騒いでいる。
寝ボケ眼で重い身体を引きずりながら、身支度を整える。
前日、君と旅行に行くためにまとめた荷物を、車へと移し終わった頃、、、

君　：「おはよう！！起きてる？」
自分：「準備、終わった。そろそろ迎えに行くよ！！」

電話しながら、忘れ物がないかチェックする。
我が家の前に、エンジン音と砂塵を残して迎えにいく。


二人：「おはよう」
君　：「途中で飲み物を買いたい」

君の荷物を車へ移し、簡単な旅行計画を披露する。
寄るサービスエリアに変更を加え、二人で出発した。


今日は快晴だ！！

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以前来たときは、本当に何もなかった。
観るところも遊ぶところも。

君と車で来たときは、フジテレビやアクアシティができていた。
終電を気にして観れなかった風景も、二人で見ることができた。

久々に来たこの土地に、一人佇む。

この土地は、今だ開発中。
時が経つに連れ風景が変化していく。
君の笑顔があった風景も。。。

先頭 表紙

えっ！？花火？見てたよ！！


一瞬の芸術を、君の瞳を通して。
光り輝くのを、君の照らされた姿を通して。

そう。
花火は君のアクセサリー、、、ずっと見つめていたよ。

先頭 表紙

形有るもの、原形を留めることなく、消え失せる、、、

触れると昇華してしまう雪のように。
音と共に光り輝き、硝煙の香りを風に乗せ、流れてしまう花火のように。
残された者へ悲しみを残し、土に還る人間のように。


形無きものはどうだろう？



・・・永遠は望まない。
君が生きている間だけで良い。
この『想い』を、君の心の中に。。。

先頭 表紙