2001-06-10 第１部完結
2001-06-03 続々・本日のおばあちゃん
2001-06-02 続・本日のおばあちゃん
2001-06-01 そして、今日のおばあちゃん。
2001-06-01 やっちゃった。。
2001-05-29 パパのお誕生日
2001-05-28 今日もまた
2001-05-27 おばあちゃんのお見舞い
2001-05-25 お見舞いしてきたよ
2001-05-24 おばあちゃま危うし�A

めいのママです。

皆様に、話しを聞いてもらえるだけでも、すごく助かりました。
それに暖かいコメントも頂くことができて。。
本当に、本当に、ありがとうございました。

母は、去る６月５日に、永眠いたしました。
６６年の、少し短い生涯でした。

母はきっと故郷で死にたかったのだと思います。
故郷に帰りたいと、しきりに言っていたようで、その遺志により
一旦、すんでいた東京で葬儀を行い、お骨にした後
故郷の長野で本葬をしてまいりました。

私はと言えば、バタバタとしていたせいもあるのでしょうが、
正直、今だに信じられない部分がぬぐいきれません。
母の思いでを思い起こせば、色々な思い出、母にしてあげたかったこと、してもらいたかったこと。
たくさんの思いが出てきて悲しくもなるのですが、
心のどこかで、どうしても信じられない（きっと認めたくないのでしょう）自分がいるのでした。


母の最後も看取りました。
死後の処置も、看護婦さんにお願いして、一緒にやらせてもらいました。
死に化粧もしてあげました。
ブラシで髪をといて、何度も何度も顔をなでました。
火葬場で母の棺を見送りました。
もちろん、骨壷へ骨を運びました。
お葬式を終え、４９日を待たずに納骨をしました。その一部始終も見届けました。
なのに、ヘンなもので、
ボーっとしたあとに、さて、来週はいつ病院にお見舞いに行こうかな？と考えてしまったりするわけです。
どうしても、あの白い四角い箱が、丸い陶器の壷が、母とは思えないのです。
いけませんねぇ。。。
これから落ち着いて、どうなるかはよくわかりません

ただ、娘・めいちゃまの存在が、私に元気をくれることは確かなようです。

母の最後は家族全員で看取ることができました。
結婚式も、小さな孫も見せてあげることができました。
少しは親孝行ができたのではないかと、思うようにしています。

重ね重ねですが、皆様からの暖かい励ましを頂けたことに、本当に心から感謝いたします。
ありがとうございました。
もう少しだけ、お休みをいただいて、今度はもうひとりのおばあちゃんや、周りの人たちとの楽しい生活をご報告したいと思っています。
また、仲間に入れてくださいね。
本当に、ありがとうございました。

先頭 表紙

今日もパパに連れて行ってもらって病院へ。
おばあちゃんの、タオルケットと下着をもっていきました。

あたしはチャイルドシートで寝ちゃったから、パパと一緒に車でお留守番。
ママが病室に行ったら、親戚のおねえちゃん（って言っても、もう中年だろうなぁ）がお見舞いにきてくれてました
したのおじちゃん（ママの２人のお兄ちゃんのうちの下の方）も来てたから、ママは、したのオジちゃんの奥さんの顔をあまりよく覚えてなくて、結婚式で１度会っただけの、妊娠中のお嫁さんが来てるのかと思って、泣いてたから、あぁ、おばあちゃんのために泣いてくれるんだ、、って思ってたの。
そしたら、違った（＾＾；小さな頃よく遊んでもらった人だった。
おじいちゃんが言ってたけど、とってもとっても、とってもよくしてくれた人なんだって。
あたしも、遊んでもらったことはなんとなく覚えてる。
おばあちゃんのために泣いてくれて、ありがとう。感謝です。

ママはおばちゃんを送るということで、５分くらいですぐ出てきて、車でそのまま帰りました。

今日のおばあちゃんは、お声を出してたよ。
呼吸を、吐くときに、声が出ちゃうみたい。あー。あー。って。

ママは、あまり一人でいたくない。
一人でいると、よくないことばっかり考える。
おばあちゃんのもしも、もそうだけど、他の人や、自分への不満がどんどん浮かんできて、怒りがこみ上げてくる。あーもう。性格悪いわねぇ
それから、世の無常なんかも感じたりする（＾＾；
ものすごくものすごくものすごく、性格悪いけど、
病院の廊下を通る、もっともっとものすごいお年のおじいちゃんやおばあちゃんたちが
うちのおばあちゃんよりもっとやせこけた体で、だけどしっかりお話していて、まだまだ長生きできそうで。もちろんそれが悪いとは思わないけど、なんでうちのおばあちゃんは危篤なんだろう、ってそんな人たちを見ながら思う。

はじめに癌が発覚した時。お医者さんは、「ほぅっておくと、あと３年の命です。」って言った。
だから、当時のおばあちゃんが「あたしゃもうダメ」みたいなこと言ってた時は、ママは「ほっておいて３年いきる人が、なんで治療してすぐ死ぬのよー」ってつっこんでた。
あれから、３年でした。
ま、だからどうってことじゃないんだけども。

さあ、明日も行くよ。
あたしはお留守番だけど、ね

先頭 表紙

ママはなんとなく、家族にやつあたりしちゃうのがいやで、今日はおばあちゃんとこ行くの、やめようかと思った
でも、パパが連れてってくれた。

おばあちゃん、ママのこと、１度はわかったみたいに目を向けて何か言いたそうな表情をしたけど、あとは。。
おじいちゃんが、綿棒の大きいようなので、口の中をしめらせてあげると、
「ありがとうございます。もう大丈夫です」って。
おばあちゃんは、おじいちゃんに敬語を使ったことなんて、ない。
男の人はお医者さん。女の人は看護婦さんに見えるらしい。
というか、、、みんな知らない人なんだろうな。
本物の看護婦さんに向かって、今までの治療の経過を説明したりする。

おじちゃんはそれがものすごくショックで、それでママには夜の看病はできないって言う。精神ダメージが大きいって。
ママは大丈夫って言うんだけど、自分だってはじめはそう思ってたって。
ママは大丈夫だと思う。でも、とりあえずはお昼の当番になりました。
それだって、一緒なのにねぇ。

今まで、本当にがんばってきたおばあちゃん。
一番はじめの癌の宣告も、自分ひとりで受けた。
いろんなことを、自分で先に受け止めて、家族のためにはどうするのが良いか、それだけを考えてきた。
みんなそうかもしれないけれど。。。
たまに旅行に行ったって、買うものは家族へのお土産ばっかり。自分のものなんて気付けばひとつも買ってない。
そんな人。
おじちゃんは、「せめて先生や看護婦さんを家族と間違えるんならまだ。。」なんて言ってたけど（そうなると思ってたから余計ショックらしい）
いっつも家族に心配かけないようがんばってきた、おばあちゃんらしいな。とママは思った。

おばあちゃん、おきあがろうとすることが何回か。
「どうしたの？なんで起きるの？」って聞くと
「うちに帰ります」って言う。

うんうん。
よくなったら、帰ろうね
だからもう少し、我慢してね。


帰り道、ママはパパに「指輪、もらっておいたほうがよかったかな？」って聞いた。
パパがなんて言ったのか、車の音でよく聞こえなかったけど、
「なにかあった時にもらえば、それでいいよね？」って聞いて
今度はハッキリ、「うん。そうだよ」って言ってもらった。


「おうちに帰ります」って言われたら、
「ここがおうちだよ」って言っちゃだめなのかな？

先頭 表紙

ママが昼間お見舞いしてきました。

ほとんど、ちゃんとしたお話はしませんでした。
荒い苦しそうな息で、ほとんどウトウトしてて。
夢見心地というか、なんと言うか。。。
看護婦さんやお医者さんには気合を入れてちゃんとしゃべるんだけど、他はなにを言ってるのかよくわからないことが多い。。

たまに、ハッと我に返るよう。
でも２言３言で、またウトウト。。

ちゃんと、意識も記憶もはっきりしてるときと、混乱してるときが混ざってる。
「八王子のおばあちゃんのとこには言ってからきたの？」
「そんなしょっちゅう来なくていいから。気をつけて帰りなさい」なんて
ちゃんとわかってるときもあれば、
「。。。あ、私（＝おばあちゃん）もう入院したの？。。そう、今日は寝てていいの。。？）」
なんて言ってみたり、する。

ママの顔を見て、あたしのことも思い出してくれたみたい。
夢を見ているのか、記憶が混乱してるのか、、
「・・めいちゃーーーん・・・・・もう？正直だねぇ・・・・・・・あらーーー・・・・・忙しい子だねぇ」
なんて、小さな声だけど、案外はっきりしゃべってる。
これはなにかと言うと、ママが世田谷のおうちにアタシを連れて行った時の会話。

「めいちゃーーん」おいで。
あたしは、おばあちゃんにお手手をだされて、一旦行くんだけど、ママを見るとすぐ帰りたくなって、ママに手を出すの。
「あら、もう行くの？正直だねぇ」
ママのとこから、床に下りて、あたしは色々遊びます。たっちだって出きるし、”なんかちょうだい”ってお口パクパクして遊んだりするのよ
「あらーーー、そんなことするのー♪」
ひとときだってじっとしてないわよ。結構おてんばなんだから
「よくまあ動いて。。。じっとしてなくて。忙しい子だねぇー」

こんな会話を、よくしてたの。



ママに、おばあちゃんは聞きました。
「・・・八王子の人？」
ママはなんて言おうか迷ったけど、とりあえず”八王子から来たんだよ”って言ったの。
そしたら、おばあちゃん、結婚指輪を指から外しだした。
ママは意味がわかったけど、すっとぼけて、「なんで外すのー」っておばあちゃんの指にはめなおした。
おばあちゃんは小さな、聞こえずらい声でたしかに言ってた。

「これを、美代子（ママの名前）に。。。」って。

おばあちゃん。
ママはまだ、形見はいらないよ。



今まで、お医者さんの行った余命を、おばあちゃんは２度、越してる。
今日診察のお医者さんの見解は「来週末が危ないですね」
２度あることは３度ある！と。また裏切っちゃってね、おばあちゃん。

先頭 表紙

やつあたり。
ママはもともと、今日もお見舞いに行く予定で、あたしを八王子のおばあちゃんのとこに預けてたの。あたしのお熱、やっぱり「突発性発疹」ていう、赤ちゃんがかかるご病気だったようで、顔がブツブツ。でも朝、病院に行ったら、「あとは手足にブツブツが出て治るよー。これでまたひとつ終わったね（赤ちゃんの通る道！）もう他の人にも移らないよ」って言われたので、おばあちゃんにお迎えに来てもらいました。

ママが出ようとしたら、まずおじいちゃんからお電話があったのね。
来週。おばあちゃんの看病で病室にお泊りしてくれないかって。
週末はおじちゃんが長野からくるんだけど、他はおじいちゃんしかいないでしょ、
やっぱ疲れちゃうからね。
ママはもちろんＯＫしたよ。八王子のおばあちゃんにも、あたしをお願い、って言ってわかってもらった。

さ、行こうと思ったら、こんどは長野のオジちゃんから電話がきた。
ママは泊る必要ないって。
来週のことは今のとこまだ考えない。必要であれば、おじちゃんが会社休んで泊る。って。
ママはものすごく、かちんときた。
おじちゃんはいっつも、そう。長男の気負いか、おじいちゃんと２人でなんでもやろうとする。
おじいちゃんにあれやこれや、やかましく言って、自分の言うことを通す。
挙句の果てには、ママがお手伝いすると、「ありがとう。悪かったね」って電話がくる。
おじいちゃんにママがシャツを選んであげただけで、何故かおじちゃんから連絡がくる。
もしかしたら普通はそれを、優しい丁寧な人、って受け取るのかもしれないけど。。。

ママは、それがとても嫌だった。
ママだって、おばあちゃんの子なのに。お嫁に行って姓は変わったけど、まだ家族のつもりなのに。
その他人行儀はなんだ。って。
おじちゃん、おじいちゃんとおばあちゃんと３人家族のつもりなんじゃないかしらって。

いいトシして、会社どんどん休んだら、立場悪いはずなのに、あたまがおばあちゃんで一杯のおじちゃんは、それで責める会社はヘンだとまで思ってる。
そんなことして、いざと言うときに休めなくなったらそれこそ。。っておじいちゃんが説得しても聞く耳もたない。

ママがすごく怒ったから、「来るなって言う意味じゃない、誤解しないでくれ」って言っただけだけど、どうやら今日だって本当は、ママに来るなって言うつもりだったらしい。
自分だけおばあちゃんの看病して、何言ってんの。
おばあちゃんのそばにいたいのは、ママだって一緒なんだからね。

そのあとおじいちゃんとまたお電話でお話し。（おじちゃんが振ったらしい）
ママが怒りがおさまらず、おじいちゃんにも、やつあたり。
おじいちゃんは、優しくなだめてくれた。どっちも悪くないっていうことを上手く言ってくれた。
一番辛いの、おじいちゃんなのに。
ごめんね。おじいちゃん。

家族って不思議なもので、おじちゃんにとってママは小さな妹のまま。おばあちゃんは大事なおかあさん。おじいちゃんにとっておじちゃんもママも、可愛い（？？？）我が子。
おじちゃんがママにいまいちまかせられないのは、ママを多分信用してないのと、やっぱり、大好きなお母さんのそばにいたいんだよね。
これはマザコンていう事じゃなくて。。。ママが子供を持ったからそう思うのかな？

おじいちゃんもお疲れなので、来週はママ、泊りに行くんだよ。
おじちゃんには内緒でーーーー。

あーあ。なんだかよくわからない日記。
ママも、おじちゃんも、おじいちゃんも、いっぱいいっぱい、かな？
弱い家族だなー。。。しかも似た者同士だってば（＾＾；

先頭 表紙

パパ。お誕生日おめでとう〜
でも、あたしお熱だしちゃって、お外に行けないの。
だから、今年の「スペシャル・バースディ・ディナー」、メインは、

サバの塩焼き♪

ゆるしてね♪パパ♪



夜、おじいちゃんからママにお電話がありました。
おばあちゃん、個室に移ったんだって。
意識のあるうちはどうか。。。おじいちゃんのお願いもむなしく、おばあちゃんは移されちゃった。
大きな病院だから、仕方ないのかな。
おじいちゃんは、サマーベッド（？）を探して買いに行ったみたい。
今まではムリだったけど、個室だから、おばあちゃんと一緒に病院にお泊りできるんだって。
個室に入ったことで、おばあちゃんは「もうダメなんだね」って言ってたらしいけど、まだおじいちゃんは、おじちゃんのせいとかにしてなんとかごまかしの理由をつけてる。
たぶん、おばあちゃんは気付いてる。おじいちゃんも、そのことに気付いてる。
でも、おばあちゃんはハッキリ宣告されてないから、少し希望を持ってるはず。自分の思いこみだろうって。
おじいちゃんはきっとそれもわかってる。だから、絶対に宣告は、しない。
みえみえだろうけど、絶対に言わない。

おばあちゃん、最近、おじいちゃんが帰るときに泣いちゃうんだって。
これからは少しは寂しくなくなるかな。

おばあちゃんは相変わらずだし、あたしは高熱が続くし、ママは車ぶつけるし（！！）
パパはお誕生日なのにサバ焼きだし（＾＾；
１年の悪いこと、みーーーんな来ちゃった感じー。
これから先は、良いことばっか、だといいのになぁ。。。

先頭 表紙

ママは行ってきました。おばあちゃんのとこ。
おじいちゃんによると、土日よりも、少し楽そうだって。
寝ていて起きないけれど、ママとたくさんお話をしたよ。
ちゃんと、はっきりと。
やっぱ。。。実感わかないなぁ（こればっか）

ママは、途中、ウエットティッシュを買いに売店へ。
そこで偶然見つけた「お手玉」を、あたしへのお土産にかってくれました。
はじめはなんの気なしに買ったお手玉だけど、一息おいてみてみると、アラフシギ。おばあちゃんが昔、ママにつくってくれたことなんかを思い出す。
ママも、ちゃんと手作りしなきゃなぁ、おばあちゃんがやってくれたみたいに。って思う。
それでもって、ウルトラぶきっちょのママは、お手玉さえちゃんと作る自信がなくて、おばあちゃんが元気だったら、習うフリしてつくってもらっちゃうのに、なんて考える。
そして、悲しくなる。
あー、これからさき、全てのものにおばあちゃんとの思いでを重ねて、こうして切なくなるのかな
そりゃあ、大変だ。
だって、そんな「思い出のモト」、いくらでもある。

だけど、おばあちゃんのお目目とお腹、まっ黄色なの。
痩せたおばあちゃんなのに、お腹はむくんで、しわなんてないの。（腹水があるのかな？）
ママのお腹も顔負け（爆）

明日はパパのお誕生日。
でも、そんなこと、今まですっかり忘れてたママなのでした（＾＾；
まあ、いつもよりちょっとだけ高いお肉くらいは、かってあげようかな。って思ってるらしい。

先頭 表紙

行ってきました。今日もまた。。。
わかってるけどさ。おばあちゃんに気付かせちゃいけない。
家族が願っているのは、おばあちゃんが少しでも、苦しまずにいられること。
ママは、行ったばっかりでしょ。何度も行くの、変でしょ
それでなくても、たくさんの人が行ってるのに。
ママは思ってる。おばあちゃん、本当は、気付いてるんじゃないかなぁ。。

ママは、行くのをためらってた。
そりゃあ、おばあちゃんに会いたいけれど、おじいちゃんの心配もわかる。
おばあちゃんに気付かれないように
何より、面会が多いことで、おばあちゃんが疲れるから、その後ぐったりしたおばあちゃんを見ると、辛いんだろう。おばあちゃんにムリをさせたくないんだろう。

でも、パパがママとあたしを連れてってくれました。
できるだけ、会っておきなさいって。
後悔しないように。

病院には、おじいちゃんと一番うえのおじちゃんがいました。
怒りはしなかったけど、パパに「ありがとう」って言ってたけど、
おばあちゃんとのお話は、１０分くらいしかさせてもらえなかった
おじちゃんが、おばあちゃんが疲れるからって、すぐ呼びに来た。
ママはちょっとムッとしてたけど、夜おじいちゃんと電話でお話したときに
その後おばあちゃんはぐったり寝てたって聞いて、仕方がないってわかった。

パパの会社で前に働いてた人が、おばあちゃんと同じ病気でおととし、亡くなったの。
お家に帰る元気もなくて、工場の２階で寝こんじゃった。
だから、パパの家族が病院に入院させて、お見舞いしてた。
それから、１週間くらいでその人、亡くなった。
今日ママが、パパに聞いたら、今日のおばあちゃん、その人と同じような感じだって。
パパがその人を最後にお見舞いに行った、その時同じような感じだったんだとか
亡くなる４〜５日前でも、人って結構しっかりお話できるものらしい。

明日も実はママはお手伝いに病院におでかけ。
おばあちゃんのうまれ故郷の人が、お見舞いに来るんだって。
牛の世話があるから、早くくるんだとか言って。。。
面会は１５時からだって言ったって聞きゃしない。
これだから田舎もんは（笑）
おばあちゃんはお手伝いに行くお約束をしてます。
はじめはその親戚の人達のお世話かと思ったら、それはおじいちゃんがやるから、ママはその間、おばあちゃんが寂しくないように、そばにいてあげる役。
おばあちゃんと一緒にいられて嬉しいけど。。。。

あたしは、八王子のおばあちゃんちでお留守番。
ちゃんとお留守番できるよ、ママ。

先頭 表紙

おばあちゃんのお見舞い、してきたよ。
おじいちゃんはね、あたしを連れてくるなって言ったの。
でも、ママはパパと相談して、アタシを無理矢理連れてった。
もし、もしもお医者の言うことが本当なら、あたしもおばあちゃんに会えるの、もう最後だから。
あたしはきっと、すぐに忘れちゃうわ、世田谷のおばあちゃんのこと。
でも、ママはあたしを連れてった。おばあちゃんに会わせるために。

おじいちゃんは、自分がどうしてそんなコトしたのか、わからなくなってることがある。
例えば、親戚に最後だって、連絡したくせに、お見舞いにくるって言うのを断って、トラブってみたり。
あたしも、ママと一緒に行ったら、おばあちゃんの寿命がちぢんじゃう気がしちゃうんだね。
おばあちゃんは、あたしのこと大好きだから、はしゃいじゃうから。
いっつも、あたしが行った後には、お熱出してたんだもの。
おじいちゃんは、あたしをおばあちゃんに会わせてあげたいけど、会わせたくない。
でも、ママは、あたしをおばあちゃんのとこに連れてった。
ごめんね。おじいちゃん。

２０分くらいの面会だった。
おばあちゃんは、お食事が出来なくなってて、首にチューブをつけたの。
その手術のすぐ後だったから、すこしぼっとしてたし、疲れてたから。
あたしが風邪気味だからって、ママは抱っこ紐でアタシを抱っこしたまま。
あたしは、紐の中で、ママが高い高いして遊んでくれたから、楽しくて笑っただけ。
でも、おばあちゃんはウレシそうだった。

おばあちゃんは言ってた
「来週くらいには退院できるから、そしたらお家においでね。」
ママは、わかった。そうするね。また来るね、って帰った。
今まで通りのおばあちゃん。話し方や言うことだって、前と一緒。
おじいちゃんは、「だから、来週までの命なんて、信じられないんだよ」って言ってた。
ママも、そう思った。

実感が、ますますわかない。
カルテが間違ってたとか、そういうドラマみたいなこと、ないのかなぁ（笑）

おばあちゃんは、個室が開いたら、個室にうつされます。
それは、最後を相部屋の人たちに見られないようにするということ。
もう、待っているのは、最後の時だけだということ。
おばあちゃんも個室の意味は、わかってる。
おばあちゃんの意識があるうちは、移さないであげたい。。
どうか、どうか
大きな総合病院。あまり融通は、きかないけれど。
どうか。

先頭 表紙

今日、ママは世田谷のおじいちゃまのお家にいってきました。
あたしは、楢原のおばあちゃんとお留守番。

おじちゃん（ママのお兄ちゃん）も、おじいちゃんちに来てたの。
で、ママを車で迎えに来てくれたんだけど、おじちゃんがね、ママの家に向かってる最中に、おばあちゃんからママに電話があったの。
今日はこないでねって。

黄疸がちょっと出てて、会うと、今は疲れるから。今みたいな具合の悪い時じゃなくて、もう少し回復してからにしてって。
これからもきっと何回も入退院を刳り返すんだから、退院したりしてもうすこし調子のいい時に来てって。

おばあちゃんがそういうから、ママは病院には行かなかった。
おじいちゃんちに行って、お葬式の段取りとかを話してるおじちゃんとおじいちゃんにつっかかって怒ってた。ママはね、末っ子だから、何も考えないでワガママ言うの。実家ではね。

おじちゃんは長野からせっかく来たことだし、病院に行ったの。

夜、お家に電話が来たの。おじちゃんから来たとこを見ると、おじいちゃんはきっとまた、電話できなかったんだね。

おばあちゃんの命は、来週がヤマ。きっと今月中には。。。。
お医者さんがそう言ったんだって。ご丁寧に、出入りの葬儀社まで紹介したらしい。
そりゃ、おじいちゃん再起不能になるって。

ママは、必死に、頭の中からおばあちゃんを排除してる。
今はそうしないと、精神のバランスがとれない。

きっとこんな事書いてると、また仙ちゃまに怒られちゃう（^^；
でも、、、、

そろそろ、覚悟を決めないと。ね。

そりゃもちろん、お医者がヤブで、見当違いの見こみを話してて、おばあちゃん復活！
そうなるのが一番嬉しい。それは家族みんなの願い。
でも。。。
現実も、見つめなきゃ、ね。

パパの会社で前に、一生懸命働いてくれたおじちゃまは、同じ肝不全で亡くなった。
ご臨終の前には、いつも眠ったような感じで、あまり苦しそうな感じは無かったって。
楢原のおばあちゃまのママは、肝硬変だった。
意識がないから、本人は苦しくないってお医者様は言ってたらしいけど、
全身が震えて、お腹も顔もパンパンに張れて、とても苦しそうだったって。
おばあちゃんはどうだろう。

神様。お願いだから、おばあちゃんを苦しめないで。
せめてもの、お願い。。。

先頭 表紙