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セブン○レブン物語

バイトの話しを書いていこうと思ってます。
でもその前に書きかけのお話しを終わらせないと。。。(怒濤の汗)

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-05-08 彼方から   第U章  いつもの朝
2001-05-07 彼方から・・。  第T章 序章
2001-05-01 心象風景  −夕闇の中のひととき−
2001-04-30 伝承異譚   知られざる者
2001-04-29 伝承異譚  −−封印の扉−− 後編
2001-04-27 伝承異譚 ーー封印の扉ーー前編
2001-04-23 伝承異譚    扉の向こう側・・。
2001-04-22 伝承異譚  孤独の狼・・。 
2001-04-21 伝承異譚   −−伝説へのエピローグ−−   
2001-04-20 伝承異譚   −−安息と渇き−−   


2001-05-08 彼方から   第U章  いつもの朝

「翔〜!」

ん・・・・

「翔、こら、いったい、何時まで寝てるの!!」
突然、甲高い声が耳に、飛び込んで来た。

お袋は、突然、僕から布団をはぎ取ると、せわしそうに、ベランダに布団を干す。
窓から、暖かな、というか、眩しい日差しが飛び込んでくる。

「ほら。今日から高校生でしょ。
しょっぱなから、遅刻になってしまうよ。」
僕は寝ぼけまなこでお袋の話をぼうっと聞いていた。

「ん・・・・
うわっ!!
もう、こんな時間?」
僕は急いで、ベッドから起きあがった。
布団の中が恋しかったが、とてもじゃないが間に合わない。
「早く、下へ下りてきなさいよ。」
と、言うと、お袋は一仕事終えたように階段を下りていく。

こじんまりした、いつもの朝の風景だ。

・・・何か、長い夢を見ていたような気がする。
心に引っかかるものを感じたが、
急がないと学校に行く時間に間に合わない。
お袋の用意してくれた朝食のパンを口にほうばると、
僕はすぐに、学校へ向かった。

「やっべーーっ。」
マジに急がないと!
僕は慌てて、学校に向かって走っていった。



この時の僕はまだ、何もわからない、ただの高校生だった・・・。

先頭 表紙

はい。気にしてください〜(^^ゞ / 星くず ( 2001-05-09 13:49 )
続きが気になります / えり ( 2001-05-08 18:40 )
さぁ〜て〜♪どうなるのでしょうか〜♪今後に期待〜♪ / 仙川 ( 2001-05-08 13:27 )

2001-05-07 彼方から・・。  第T章 序章

・・僕は、今、どこを歩いているのだろう。
森の中を歩いているような。
湿った空気が、
そして、暗い闇が僕を包んでいる・・・。
でも、空気の中に、かすかに、甘い・・。
甘い、木蓮の香り・・。

目を凝らそうとすると甘い香りが僕の邪魔をする。
まるで記憶を阻むように頭にまとわりつく・・。

なぜ、僕はここにいる?

ナニヲ・・・シテイタ?・・・。

頭が痛い。
想い出そうとすればするほど、
頭が、締め付けられる・・。

ああ・・・足が重い・・。
ずぶずぶと沼に沈んでいるような。
もう、ずいぶん歩いている気がする。
だが、どのくらい歩いているのか、
それさえも覚えていない。


もやのかかった頭の奥で誰かが僕の名を呼ぶ。
・・女の声・・?



「・・・・」

「・・・・ショ・・ウ・」

先頭 表紙

ありがとうございますぅ♪よろしく〜。 / 星くず ( 2001-05-08 05:46 )
そぅ〜私の声〜♪ 昨日〜何してた〜? 覚えがない〜☆ さ〜幕開け〜☆ パチパチパチパチ〜♪ / 仙川 ( 2001-05-07 21:37 )
さらさらと読んできました。つづきが、楽しみだな♪ / ふみふみ。 ( 2001-05-07 13:42 )
旅によく出ますが、あとになって、誰かに引き寄せられていたんだなと思ったりします。 / 夢楽堂 ( 2001-05-07 10:44 )

2001-05-01 心象風景  −夕闇の中のひととき−

夕闇が忍び寄る
蒼く深い、静寂の中に、彼は居る。
やがて、闇が彼を覆う。

闇のなかに、そっと息づいている。
誰にも気づかれることなく、息をひそめて。

凍える寒さの中、
孤高の狼のように。

背中に少女の重みを想いながら、
今日も彼は丘に登る。

そして、青白く光る月に背を向ける。

彼は、遙かに人間の魂を持つ狼。


小さな、赤子が近づく。
赤子は知っている。
彼には何も悪意のないことを。

赤子は無邪気に笑う。
 
そして、彼は今日も赤子を胸に抱くように眠る。

銀の艶やかな狼。

彼は、皆から恐れられるバンパイヤ。
赤子とひっそり暮らすバンパイヤ。
でも、誰も本当の彼を知らない・・・・。








ではまた。

先頭 表紙

ありがとうこざいますぅ。つい、ここの存在を忘れてしまいます〜(^^ゞ / 星くず ( 2001-05-07 10:32 )
のんびり〜次回を〜待ちましょう〜♪ / 仙川 ( 2001-05-05 01:13 )
思い雰囲気の中に〜ほんわかと〜優しい〜気持ちになれますね〜♪  / 仙川 ( 2001-05-02 03:13 )

2001-04-30 伝承異譚   知られざる者

誰も訪れる事のない深い森の中に彼は住んでいました。
彼は、人と会うことなく、むしろ人との接点を持つ事のないように、
ひっそりと暮らしていました。

ある日の事でした。
彼の耳に赤ん坊の声が届いて来ます。
彼の並はずれた聴力はその声をとらえました。
かすかな、
今にも消えゆく魂の声。

彼は悩みます。
もう、何十年も永遠の時を生きて来ました。
でも、その声を聞いた彼は飛び立ちました。
霧に姿を変えて・・。

そう。
彼はバンパイア。
人間に深い絶望を抱くもの。
二度と関わりのないように、
深い森にこの身を沈めていたのに・・。

赤ん坊はひどく、衰弱していました。
彼は赤ん坊を連れ帰りました。

十数年経ちました。
赤ん坊の姿は一人の美しい少女に変わりました。
彼女は彼を慕うようになります。
彼の暗闇の瞳、漆黒の髪に恋心を抱き始める。

だが決して彼は彼女に心を閉ざします。
彼は、愛してはならないと強く、戒めを我が身に与えていました。

彼女は或る日、彼に想いのたけをぶつけます。
抱いて欲しいと。
そして、永遠の愛を誓いたいと。
それは彼女を忌まわしいバンパイヤにすることを意味していました。


彼は彼女を人間の世界へ帰す事を心に誓います。

翌朝の事です。
横たわる彼女を見たのは。
手首に深紅に流れる血・・。
そして、頬つたう涙のあと。
まだ、暖かな少女の身体。

彼は少女を抱き寄せる。
でも、既に消えてしまった魂はもう、戻らない。

彼は今も深い森を寝床にして暮らしている。
姿を隠して・・。

先頭 表紙

文章は〜奥底をつなぐ〜パズルの〜断片〜♪色々〜な〜文章〜ありがとう〜♪ / 仙川 ( 2001-05-04 01:37 )
まあ。ありがとうございますぅ。暗いお話しをいつも読んでくれてありがとう ☆彡 / 星くず ( 2001-05-01 09:54 )
私は〜あなた様と〜♪ 仕事をしてみたい〜♪ 素晴らしき〜発想力〜♪ / 仙川 ( 2001-05-01 01:23 )

2001-04-29 伝承異譚  −−封印の扉−− 後編

(−−開け放たれたもの−−)




長い眠りだった。
木の上にいる私は生を感じている。
ここちよい風が私を刺激する。
眼下に居る人間たちには、強い憤りを感じているが、
もはや、私にはどうでもいい事。

この身が滅する事が出来ないと言うことならば、
生きていくしか、あるまい。

今、彼の瞳に、一人の人間が映っていた。
まだ、年若い男。
何もしゃべらず、黙々と働いている。
真剣な面もちで、額に汗を流し、
一心に働いている。





私は、戻ろう。
自然の懐の中に。
森を、
深い森を探せばいい事なのだから。
ただ、それだけの事だ。
そこで、静かに暮らせばいい。

其処に生きる、動物たちと・・・。

木の上で葉が弧を描くように舞う。
一瞬、ざわざわと音をたてる。
狼だった身体は霧に姿を変え、
深い森のある方へ消えていった。

さらに、何十年後、彼は赤子を拾う。
安息を得るだろう。
たとえ、つかの間であっても、
彼にとっては至福の時。

人間の一生なんて、彼にとっては、
つかの間の・・・

ほんの一瞬なのかも知れない。

先頭 表紙

かれにとって〜人間は〜一瞬なんですね〜♪ 赤子を〜失うことは〜永遠〜☆ / 仙川 ( 2001-04-29 22:31 )

2001-04-27 伝承異譚 ーー封印の扉ーー前編

これは、初恋の少女を失った悲しみと、
我が身を固く、封印してしまった、
バンパイヤのお話し。
彼の犯してしまった悲しみは、
どこへ向かうのであろうか・・・。

−−−−−−−−−−−−−


彼は深い眠りよりこの世に戻された。
先程から、耳を刺激する不快音。
甲高い音、そして、唸るような機械音。

我の眠りをさまたげる者は誰!!
眠りの中でしか魂の安息はないというのに。
この混沌としか夢の中にこそ彼の平安はあった。
もう、誰も傷つけることなくと自らを封印した者。
そう、彼はバンパイヤ
この世と相反するもの、相異なる者。
秩序を乱すもの。

「な!!」

突然、パラパラと砂煙が舞い落ちてくる。
石片が降り掛かる。
そして、崩れ落ちようとする壁。
地震のように地から鳴り響く音が彼を包む。

彼の頭上に落ちてこようとする石像。
まさに直撃を受けるだろうとするその一瞬、
時は止まる。
時計の針が止まるように。

静寂・・。

全ての物が止まる。

彼は全身を横に跳ね起きる。

生への執着

死を望みながらも、

生を・・・生きることを望むというのか・・。


轟音と共に彼の回りの全ての物が砂煙と共に、
ただの哀れな残骸となる。

足元に、人間の声がする。
彼は生い茂る木の中に潜んでいた。
崩れ落ちる城からの脱出。
狼となった彼は誰にも気づかれることなく駆け抜けてきた・・。

そして、今、人間達を見下ろしている。

「やれやれ、
やっと片付いたぜ、ここにゴルフ場を作るんだってな。」
「よくやるよな、おえらいさん方も。いい気なもんだぜ。」

彼はゆっくりと回りを見渡す。
眼前に広がるものは、あの豊かな命溢れる森ではなく、
無惨にも切り落とされた木々であった。

風が彼の艶やかな銀の毛並みを輝かせていた・・・。久し振りの外界の風だった。



「さてと、あとこの木を切れば終わりだ。そしたら、呑みにでも行こうぜ!」





つづきはまた・・・。

先頭 表紙

おや〜?風邪ですか〜?すいません〜急かしてしまって〜★ソ〜リ〜★ / 仙川 ( 2001-04-30 03:04 )
ありがと〜☆彡・・はっはっくっしょん!ぐずっ / 星くず ( 2001-04-29 06:58 )
ん〜♪現代風に〜アレンジされて〜いますね〜♪続きが〜とても〜楽しみです〜♪復活〜狼〜☆ / 仙川 ( 2001-04-27 02:36 )

2001-04-23 伝承異譚    扉の向こう側・・。

深い、誰も近づくことのない森の中、
彼は、森と共に生きていました。

自分の寝床である廃屋になった城に。
そして、広い庭の片隅の楡の木の下に少女の墓。

激情に捕らわれた彼は、幾十人もの命を殺めてしまった。
狩ってしまった・・・とも言うのでしょうか。
彼はバンパイヤだから・・・・。

彼は自分自身を酷くさいなまれていました。
人間として生きて来たのです。
そして、これからも生きていくはずだったのです。
それなのに、同胞とまで思ってきた人間たちを・・・・。

血に塗れた両腕。
冷ややかだった彼女の唇。

すべてが彼にとっての悪夢−−。

自分自身を抹消してしまいたいほどの憔悴ぶりでした。
気も狂わんばかりの彼の受けた苦しみ。

−−だけど、彼は死ぬ事は出来ない。
死の天使さえ、彼を見放してしまったのです。

いったい彼に、どれほどの傷とどれほどの罪を負わすのでしょう。
そして、いかばかりの償いが彼に出来るというのでしょう・・。

彼は眠る。
死のような眠りこそが彼にはふさわしい。

永遠と言えるほどの眠りを我に。


扉を固く閉じます。

もう、誰も、誰さえも、訪れて来ぬように・・。


固く、・・・・・固く。

先頭 表紙

あら〜。忘れてましたぁ。ありがと〜(^^ゞ / 星くず ( 2001-04-27 02:22 )
そろそろ〜続きを〜♪パワ〜を〜くだされ〜♪ / 仙川 ( 2001-04-27 02:08 )
おはよっていうか・・寝てないんじゃ・・(^_^;) / 星くず ( 2001-04-24 09:20 )
心の扉〜開けるには〜隙間から〜差し込む〜光というなの〜希望〜♪ / 仙川 ( 2001-04-24 04:05 )

2001-04-22 伝承異譚  孤独の狼・・。 

深い森に生きる者
彼はバンパイア
森の仲間にエナジーを分けて貰い、永遠を生きる者
その彼がまだ人間社会に生きていた頃のお話し・・

まだ、彼は少年でした。
まだバンパイアに成り立てで淋しさを埋めるため、町中で暮らしていたのでした。
彼の仕事は靴みがき。
お金を頂くときに触れた指先から、生気を少しばかり頂いていました。
彼はこの生活に満足していました。
誰も傷つける事なく平和に暮らしていたから。
ところが運命の日が訪れたのです。
その日は突然とやってきました。

ガラガラ!
暴走した馬車が突っ込んで来ました。
彼の目の前に今にも踏み付けられんとする少女。
とっさに彼は両腕で少女を抱え込んで石畳を転がり、彼女を救う事が出来ました。

「つっ・・」
彼の指先に痛みが走りました。
少女は思わず彼の指を口に含みます。
しばし、茫然としていた彼だったが、はたと事の重大さに気付きます。
彼の血を含んだのです。
何もあるはずはありませんでした。
しかし彼にとって初恋でした。
その恋心が彼を盲目にしていました。


幾日かの彼女との逢瀬が続いた日の事です。
彼女は魔女刈りに捕まりました。
理由は、傷がすぐに癒える事からの嫌疑でした。
たとえ、怪我をしても翌日には傷痕が消えてしまうのです。
回りで気が付かないはずはありませんでした。
彼女には軽い治癒能力が備わっていたのでした。

処刑の前夜でした。
彼は夜の闇の中を走ります。
初めて、霧に姿を変えて。
彼女の捕われている牢獄に向かいました。
彼は看守から鍵を奪い、彼女を抱き抱えます。
だけど、彼女との逃亡には限界がありました。
彼はまだ若いバンパイア。
あっという間に四方に追い付かれました。
身体が激しく消耗していました。

「魔女の仲間を呼び寄せたぞ!!」
兵士の一人が歓喜の声をあげます。

そして、彼に槍が向けられまさに突かれる断末の刹那、
少女は彼の前に盾となります。
ゆっくりと崩れ落ちる彼女の身体。
息は・・無りません。
彼女の身体から、一切の生気は、抜け落ちていました。

彼は一声、咆哮をあげました。
悲しみと怒りに満ちた魂の叫び。
彼は狼に姿を変え、兵士たちの喉元を狙います。
・・数十人いた兵士たちは誰一人として生きてる者はありませんでした。
我に帰った少年は人間の姿に戻りました。
そして、おびただしい死体の中の彼女を見付け、
冷たくなった彼女にくちづけをする。


そしてふたたび狼に姿を変えると、少女の骸を背中に乗せ、闇の中へ消えて行きました。
もう、人間社会には戻るまいと、心に誓って・・。

先頭 表紙

何が彼を癒してくれるかな〜。ん〜。 / 星くず ( 2001-04-23 15:16 )
いつか〜癒される〜自分と〜民衆を〜想い〜去っていく〜♪ / 仙川 ( 2001-04-23 03:22 )

2001-04-21 伝承異譚   −−伝説へのエピローグ−−   

では、続きです。
どきどき?

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−






「・・や・・やめ・ろ。」
私は、その冷たいものを振り払った。
残された力を振り絞り、それを押しのけた。
見えないものへの・・。
恐怖がへばりついていた。

それは、部屋の隅に投げ出される形で、いた。
次第に闇の中に浮かび上がってくるシルエット。
闇に目が慣れてくる。

息を呑む刹那

!!!


紛れもない彼なのだ!!
私の愛しい者。

目の前の彼はおびえた小動物のように震えていた・・。
瞳には動揺があった。
唖然とする表情。
まるで、記憶喪失にでもなったかのような・・。
なにをしていたか憶えていないような。


高鳴っていた心臓は次第に平静を取り戻していた。
頭の中で混乱と思考が渦巻いている。
どういうことなんだ。
さっきのものは、彼なのか!




彼の瞳の色が変わる。
蒼白い瞳から漆黒の瞳に。
そして、なにか、意を決したように。
深い哀しみをたたえた紫に変わる・・。

少年の黒髪が逆立つ

燃え立つ炎のように。

黒髪が・・銀に変わる。

耳の形が変化する。

彼の透き通る肌はやがて内面から生えでるように、毛に覆われる。

・・銀の狼・・・・

・・・・化身。

私は声にならない声をあげた。

だが、恐怖はなかった。

彼からは悲しみが見える。
まるでオーラがでているように。

昼間の・・小鳥にパンをあげる彼が重なって見えた。

彼は、いや、狼は、私に一瞥を送ると窓を破って闇の街の中へ消えていった。

哀しみと惜別。
そして、私との決別。
深い深い哀しみをたたえた瞳の彼と私の・・・・・。


窓の下には割れたガラスと彼の血が、散乱していた。
血痕は窓の、
彼の飛び降りた地点から、わずかながら続いていた。




−−−−−−−

今、思うと彼はあの時、初めて認識したのだ。
自分自身を。

彼が今、どこにいるかはわからない。
森に帰っていったのか、
どこか、街の雑踏で暮らして居るのか・・。

これだけはいえる。
彼は再び、私の元に帰って来ることはないだろう。

私はこの絵を描き上げよう。
私の愛を込めて。
いつか、この絵が私からのメッセージになるように。

絵の題名は・・・


「闇の天使に愛を込めて」

先頭 表紙

有り難うございますぅ。来て貰えるなんて、う・嬉しい(T.T) / 星くず ( 2001-04-22 20:51 )
一気に読みました。。おもしろいです。。 / ASATO@はじめまして ( 2001-04-22 14:34 )
素晴らしい!どんどん書いてほしいです〜♪ / ふみふみ。@はじめまして〜♪ ( 2001-04-22 11:55 )
はじめましてー!最初から一気に読んでしまいましたー!面白いっ!!私も昔小説とか童話とか書いてたので懐かしくなりました…綺麗なお話ですね♪ / 咲良 ( 2001-04-21 22:08 )
私は〜堕天使です〜♪ 書き上げる絵は〜大きくはばたく〜白い翼〜♪ / 仙川 ( 2001-04-21 22:07 )
有り難うございます。ここは現実とかけ離れた世界ゆえ・・。 / 星くず ( 2001-04-21 18:00 )
はじめまして、これを読むとなぜHNが星くずという名前かわかるようなきがする。 / 夢楽堂 ( 2001-04-21 16:16 )

2001-04-20 伝承異譚   −−安息と渇き−−   

「よし、そのまま動かないで。」
「表情はそれでいい。」

ここは、町の一室。
安アパートの中。
青年は一筆一筆、丹念に少年を追う。
少年は、退屈な時間てはあったが、
この時間が好きだった。
青年の静かなまなざしが、包み込む優しいまなざしが好きだった。
少年にとって訳の分からない感情も生まれていた。
それは、父への思慕に似たものかは解らない。
でも、その感情は、ますます彼を魅力的にも、していた。

青年もまた、日々変わっていく少年の表情に惹かれていた。
自分を乞ような真っ直ぐな、そのまなざしがいっそう彼を掻き立てていた。
時には時間を忘れるくらい激しく、
時にはさざ波のように、静かに、
熱心に絵を描かせていた。
気が付くともう、ずいぶん時間が経ってしまっていた。

「よし、休憩だ。お昼にしよう。」
と、ふと、時間に気付いた彼は言った。

一切れのパンとミルクが彼らの食事だった。
画家とはいえ、まだ無名に等しかった彼には、これが精一杯の食事だった。

窓の外では、待ちかねたように数羽の小鳥が入ってきた。
その、僅かな食事を与えてしまうその姿はまるで天使のよう。
青年は、彼がとても愛しくなった。
でも、同時に不可侵な意識も生まれていた。
誰も、この少年を汚してはならない。

絵は完成間近だった。
少年の表情は僅かながら、かげりを持たせ始める。
最初は疲れのせいだと思っていた。
白い透き通る肌は青白くなっていった。

少年は、渇きを憶えていた。
「食事」をもう、ずいぶん、とっていなかった。
乾きはもう、限界に近かった。





深夜だった。
青年は、息苦しさと共に目が覚める。
意識は朦朧としていた。

首にかけられたこの冷たいものはなんだ・・・。
この脱力感はなんだ・・。
重くなった瞼を開ける。

それは・・・・。
暗闇の中に光る双眸だった。
二つの双眸は蒼白い光を放ちながら、
私を見据えていた。



つづきはまた・・。

先頭 表紙

ありがとうございます。お風邪なんじゃ?(^^ゞ / 星くず ( 2001-04-21 12:19 )
その目は〜穏やかに〜優しく〜☆自然の行動のだった〜☆  はらはらする〜お話ですな〜☆ / 仙川 ( 2001-04-20 21:42 )

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