2004-03-30 平田さんに逢いに
2004-03-28 人生はドラマ！！
2004-03-19 おめでとうございます
2004-03-13 タキシードが良く似合う・・・
2004-03-04 鳥の恋
2004-03-01 多摩でも納豆に黄粉はかけない
2004-02-20 猫の恋
2004-02-17 早く元気になりなさい
2004-01-30 大人の男の人のお仕事
2004-01-30 ミステリーのリアリティ

今日は平田満さまのお芝居を見てきました♪
こないだ平田さんにお逢いできたのは、去年の初夏、稲垣吾郎さんの「謎の下宿人」でですから、ほぼ１年ぶり。行く前からもうドキドキ♪
しかも今回はいろいろな経緯がありまして、観劇相手がだんなさんになったのがスリリングでした。だって平田さんは、だんなと結婚する６年前から既に私のダーリンなわけですから。「好き」の年季が違うわけ。
私にしてみれば、だんなの前で初恋の人に逢うような気持ちです。（おおげさかな？）
しかもだんなには「平田さんが好き」なんて宣言していないわけです。「読売演劇大賞とか、紀伊国屋演劇賞とか総ナメにした舞台だよ」とかなんとか、平静を装いつつ、つきあってもらったんですね。

うちのだんなは割とちょっと見栄えが良いらしいんです。時々言われることがあります。若いときは吉田栄作とか言われたんだそうです（本人談）。（でも私的にはむしろ５年後あたりに斎木しげるになってくれるのを期待してるんですが・・）
でもここだけの話、実は私はだんなの顔はちょっと濃いのであまり好みではないんです。性格がいいから結婚したんですね、ここだけの話。

私は平田満さまこそが日本一のいい男だと思うんです。誰がなんと言おうとそう思う。この件に関してはつっこみ不可です！

だから平田さんが登場する度もう本当にドキドキしちゃうんですね、横に現実のだんなが居るのに。心の中でごめんなさいしながらも、上演中はだんなさまのこと忘れてたわけです。平田さんひとすじ！

お芝居は加藤治子さんとの「こんにちは、母さん」。脚本は永井愛さんで、中身のギュっとつまったノスタルジックなお芝居。ここで一言では語れないほどの感動でした。セリフが可笑しくてずっと笑いっぱなし。内容は切なくて泣きっぱなし。初演は３年前で、今回は待望の再演。何度見てもホントに良いです。
それは本当にここで一言では言えない程です。

お芝居が終わってカーテンコール。加藤さんをエスコートする平田さんの立ち姿の姿勢の良さにまた惚れ惚れ。本当に素敵でした。お逢いできてよかった。夢のようなひとときでした。やっぱり平田さんは日本一カッコいい！

ボーっと見とれてたら、となりのだんなが一言。「平田さんって本当にかっこいいんだー、今日は平田さんに逢えてよかったね」。

ひゃあ。

もしかして、このページ読んでたりする？

先頭 表紙

昨日は朝ドラ「てるてる家族」の最終回でした。
半年間楽しく見てきました・・が、最終回見逃しました。
春休みに入ってからも、いつも家族の誰かに予定があって、結構規則正しい生活をしていたんです。が、たまたま昨日は誰も早起きの予定がなくて、うっかり寝坊してしまいました。
朝ドラはご承知のようにお昼も放送があります。が、これも見逃しました。
何してたかって、ベランダのお掃除です・・。私はせっぱつまると必ずお掃除始めるんですね。いいお天気だし、さまざまやりかけの書類があったので、迷わずベランダを大掃除。「あ、そろそろかな」と居間に戻ると１時５分。ガァァァン！！

でも半年間楽しかったからいいです（泣）。

朝も、起きたのは８時３５分の５分遅れでした。「げー、見逃した〜、ショック〜。放送時間ずれてないかな（←ありえないって）」とか言いながらテレビをつけたら、ついたのがたまたま上沼恵美子さんのトーク番組。武田鉄矢さんがゲストに出ていて、彼の「たくましい」お母さんのお話をしていました。

彼のお母さんは、戦後の誰もが貧乏だった頃、たとえば誰かが「お金がない」と愚痴をこぼしにくると、その人が帰った後で「あん人は本当の話しかしよらんけん、面白くなか」って言うんだそうです。
「人生はドラマ、舞台裏では辛いことや悲しいこともあるけど、楽しく面白く演じるべきだ」っていうようなポリシーがあったという話に、「あ、それいいな」って思ったんですね。（家事をしながら見てたので自分に都合よく解釈してるかもしれませんが）


「てるてる家族」だって、実は結構重い部分もあるドラマだった、と思うんです。
貧困から盗みを働いてしまう登場人物もいました。主役の四姉妹や友人たちそれぞれが自分を確立するまでの悩みやジレンマも沢山ありました。親たちにも「浮気」や「空の巣症候群」などなど、描きようによっては深刻な問題がありました。
ドラマが「本当のことだけ」言っていれば、私は見ながら少し泣いて、もう次回から見なかったでしょう、そんなの「面白くなか」ですもん。でもこの半年、私はテレビの前で泣いたり笑ったり、泣きながら笑ったりして過ごしました。「うわ、シリアスになるのかな」と思うとヒラっとかわされて、父娘漫才になったりミュージカルになったりするのが心地よかった。

辛いことを「辛い」と、悲しいことを「悲しい」と「本当のこと」だけ言ってても始まらない。「人生はドラマ、楽しく面白く演じたい」。これは自分の人生を「演じる」うえでも大切にしたいことだぞ・・と思わず唸ってしまった日曜日の朝なのでした。

↓子雀ちゃん大空に憧れる（？）危ないよ。

先頭 表紙

今日は（ジャンケンで負けて）中学の卒業式に「来賓」として出席しました。
うちの子の中学は、イマドキの中学生とは思えないほど非常に生徒たちが落ち着いている学校で、式次第は滞りなく和やかに終わりました。
うちの子はまだ２年生ですが、なんだか小学校卒業の頃、中学入学の感激などがしのばれて、「来年は卒業かぁ」とグッとくる場面もありました。
しかしいつも思うけど卒業式の体育館ってなんであんなに寒いのか、なんとかならないのだろうか。底冷えがすさまじいんです。来賓は名前を呼ばれて一言「本日はおめでとうございます」とご挨拶するんですが、思わず声震えちまいましたよ。
送辞の子も答辞の子も声震わせてるのは、感動も緊張もあるんだろうけど、寒いってのもあるんじゃなかろうか、なんて。
教育委員長とか会長とかの祝辞が流暢なのは、場慣れしてるが故に絶対どっかにホッカイロ入れてるんじゃなかろうか、なんて。
一人一人に証書を渡し、流れるような式辞も述べる校長先生はいったいどんな寒さ対策をしているんだろうか、なんて。

あまりに寒いんで、おめでとうございますという気持ちより、そんなどーでもいい勘繰りをしてしまっていました。

しかも関東地方はわざわざ寒冷前線も通ったそうで。

でもほころびかけた桜が、この寒さでもう少しもってくれるかな。といっても入学式まではさすがに無理かな。とにかくお子様が卒業なさった方々本当におめでとうございますです。

「おめでとう」といえば、麻生祐未さんが「ほんまもん」で板さん役やっていた永澤俊矢さんと結婚したそうですね。確か役柄の上でも結婚したんですよね、麻生さんの聖子さんと永澤さんの小室さんって。
私麻生祐未さん大好き。二時間ドラマで、小林稔侍さんの「窓際太郎」シリーズってのがあるんですが、麻生さんレギュラーで吃音の秘書さん演ってるんです。彼女とか、聖子さんもですね、とってもチャーミングだと思います。結婚相手も素敵な男優さんで素直に嬉しい。
この頃好きだった女優さんが次々と政治家さんとか宗教家さんとかとスキャンダラスな匂いのする（？）結婚されていたんで、今回はほんとに素直に嬉しい。

新しい旅立ちの春、ですね。私はなんだか変わりばえしませんが。

↓鴨さんも旅立ちの春。インフルエンザにくれぐれも気をつけてね。　

先頭 表紙

評判を漏れ聞いてはいたのですが、その時間帯（夜１１：００〜）のせいで、全然見られなかった「女神の恋」。再放送の今回は途中抜けしながらも、なんとか最終回まで見られました。

ナレーション（前田美波里さん）がいいわー、とか、子役の倫伝クンが可愛い〜、とか、毎回歓喜しながら見ました。もちろん主役の二人がくっつきそうでなかなかくっつかないところにドキドキハラハラしながら。

それにしても、ヒロイン・吉子（松本明子さん）の思い込みファッションはともかく、龍之介（山口祐一郎さん）のシャツの趣味はスゴかった。「いったいどこで調達するんだ、あんなシャツ」なんてテレビの前で笑ってました、最初は。でもだんだんその変さ加減が快感になってきたりして。「明日はどんな変なシャツ着てるんだろう、ルンルン♪」という変な期待も持ってしまったりして。

しかしそれでも「やっぱり山口さん二枚目だわねぇ、いまいち私のタイプと違うわ」（←えらそー）なんて思っていたんです、実は。
だけど、最終回にやられてしまいました。農家のお手伝いの作業着から、場面一転、タキシードでご登場のお姿に。

タキシードって、この頃は結婚式なんかでも若い子が着てるけど、なかなか着こなせていないですねぇ。どうも日本人には似合わない気がするんです。体型かな、式服の歴史なんかもあるのかな、若い子が着てると、かなりお洒落に着てても、「それ貸衣装？」なんてイジワルオバサン化してしまう私。

そこへいくと、山口祐一郎さんは着こなしてましたねぇ、タキシード。立ち姿もご立派、新婦を迎える時の微笑も絵になっていて。「作業着からの衣装替え」の落差がまたまたよかったんですねぇ、「ポー」っとなっちゃいました。

またまた出ました、という感じですが、平田満さんもタキシードがお似合いなんですよ、ウフフ。あの方イメージとしては「事務員さんの腕カバー」とか、良くて「捜査一係の背広姿」とかなんですけどね。昔、舞台でカーテンコールの時にタキシードで登場されたことがありまして・・。そのカーテンコール自体演出が入っていて、出演男優が皆タキシードで登場したんですが、平田さんが一番様になってたんです（←欲目？）。役柄の、平凡な服装からの「華麗なる変身！」という感じで、ホレ直しました。彼はけっこう「背中丸める」役柄が多いんですが、実はすっご〜くスタイルが良いんです。ですってば。ホントよ。

どっちにしても「タキシードを着る」ではなくて「着こなす」には、やっぱり人生経験とか、ある程度の貫禄とかが必要なのではないかな〜、とオバサンは思うのです。山口祐一郎さんはホントにホントに似合ってました。

結婚式、私たちは和服で挙げて、披露宴はフツーのスーツに着替えちゃったんで、うちのダンナのタキシード姿の写真は残ってません。その和服がまたまた。二人とも子どもだったんで「どこからみても七五三」の結婚写真しか残ってないんですね。

あと少しで銀婚式なんで、ちょっと貫禄がでてきて「良いオジサン」になった彼にタキシードを着せてみたいという野望も少し芽生えたりして。あ、でも私がイブニングドレスなんとか着られるようにならなきゃダメなのか（それは果てしなく無理・・）。

先頭 表紙

また「俳句」の〆切がきました。
３月５日（春）６月５日（夏）９月５日（秋）１２月５日（冬）がそれぞれの季節の〆切なんです。まったくぅ・・。どう思われますか？６月５日なんて梅雨が始まるかどーかですよ。それなのに「夏真っ盛り！！」みたいな句を作る自分が怖い。
俳句の歳時記は、立春（2/4）から「もう春だよ、春といったら春！春らしい一瞬をとらえて切り取ってごらんよ」と挑んできます。立夏（5/4）はもう夏だからね、うかうかしていられませんよ。

惜しみなく羽根をさらして鳥交る

鳥交る、と書いて「とりさかる」と読みます。「猫の恋」と同じよーな、でもちょっとニュアンス的には「自然の摂理」っぽい季語です。（「猫の恋」は意味あい的に擬人化がわりと可能かな）
もうね、春夏秋冬、鳥ばかり見て鳥ばかり詠んでます。「鳥俳人」といつかは呼ばれたい。それが私の野望です。

先頭 表紙

ふだんテレビドラマを録画してまで見る習慣はないのですが、昨日はダンナが遅くなる、というので「新選組！」を録画して見ました。なんと二度も見ました。

魅力あるキャラクターがどんどん集まってきてますね。
主役級の近藤勇（香取慎吾）、土方歳三（山本耕史）沖田総司（藤原竜也）はもちろん、原田左之助（山本太郎）も永倉新八（山口智充）もそれぞれ個性がきっちり描き分けられていて、見ていて安心だし楽しい。山南敬助（堺雅人）は少し胡散臭いけど、他の人たちは、純粋に勇の人柄で集まってきた愛すべき人物という感じ。

たとえば冒頭の「納豆談義」。他愛ないやりとりですがホントに楽しい。
左之助が納豆を食べないことを不思議がられて「腐ってるじゃねーかよ、どうひいき目に見ても！」となげやりに言うと、新八が「腐っているから美味いんだ」と大真面目に返す。なぜか彼には一同納得させられる。納豆に砂糖をかけて食べる、と薀蓄好きの山南が言うと、「信じられない！」と目を丸くする総司（←かなり可愛い）。「そういえば、よく多摩では黄粉をかけていたな、トシ」と勇が言うと、歳さんを含む全員、山南や新八まで声を揃えて「えぇ？？！！」（・・以上初めての録画再生作業：愛が要りますね）

役者さんたちの呼吸がピッタリあってます。

そして今回は藤堂平助（お父さん似♪の中村勘太郎）も無事に仲間に入りました。
「まだ増えるかっ？」とヒステリーを起こすお義母さんを無視して「遠慮なくどうぞ」と声をかける新八が楽しい。好みで言うと、この山口智充さんの永倉新八がけっこうツボです。松平健みたいだけど。あとやっぱり源さん（小林隆）ですか。

でも、お嫁さんのつねさんが、お義母さんに（控えめに）意見した中で「一度主が窮地にたてば、一命を投げうって恩に報いる、それが食客というものです」と言ったセリフになぜか胸が痛みました。
オープニングでも、皆が疾走して集まる姿が「透けている」のが妙に切ないんですが、「ああ、この人たちみんな死んでしまうんだなぁ」と思うと・・・。

私は歴史に疎く、新選組に関しては「平田満さま演じるヤスが、池田屋騒動で階段落ちする役を演った」くらいの知識しかありません。なので、歴史オタクのダンナに「ねぇねぇ、誰と誰が生き残るの？？あっだめ、やっぱり教えないで！」と身もだえするような思いです。みんな死んでしまうの？と思うと辛い。たかがドラマ、なんですけどね。

↓総司君と平助君みたい、じゃれあう雀ちゃん

先頭 表紙

今日は暖かでしたね。

「てるてる家族」でも春の訪れのような素敵な恋が描かれていました。
恋が実った本屋さんちにいる猫さんにも、恋人（恋猫？）ができたみたいです。

近所の梅が咲きました。この梅はメジロが来るので楽しみです。
お雛様も出しました。今日は鶯餅もいただきました。
これからの春の季語は「水温む」「山笑う」「鳥帰る」「北窓開く」などイメージがどんどん湧いて出るものばかりです。

ばかりです・・なんですが・・。

明日例のＰＴＡの句会なのに、一句もできてない私。
だって先週までは「冬！」って感じでしたもんね。宿題は「春の句」なんです。
日常の中で詠む！なんて強がり言わずに、どこか行っとけばよかった。でも寒かったんだもん。（おお、なまけもの）

そういえば「猫の恋」も春の季語です。
これから猫たちが赤ちゃんみたいな声をあげはじめますね。これって結構艶かしい感じで使えるんです。ストイックな表現の多い俳句の中では、結構貴重な季語。

声あげて奪へよ日本猫の恋

おっと、私らしくない句でした。でもこれは去年の・・。今年のは・・これから明日まで悩んでみます。

↓これは・・。「猫の恋」というより「長閑さや・・」って感じですね。

先頭 表紙

大変大変ご無沙汰をして申し訳ありませんでした。

以前、うちのセキセイインコの画像をアップした時、「こいつが病気になったらきっとネットどころではない」などと書きましたら、こいつがホントに病気になりました。

突然、止まり木に止まれなくなって、カゴの下にうずくまってゴハンも食べない。
お医者に連れて行って、彼にとっては痛かろう検査などをいろいろやりましたが、別にこれといって病気の菌などは出ません。でもとにかく弱ってしまって・・。
ゴハンを少し食べても吐いてしまうので、体温が下がる。
ビタミンやら吐き気止めの入った薬をもらって「とにかく２４時間２５度保温」という言いつけを守って、もう２週間も一進一退を続けています。

彼は２４時間のうち２０時間くらいはジッと体力温存してるのですが、残り４時間は「遊んで〜、遊んで〜！」とカゴの中で暴れたり叫んだりするので、放鳥したほうがマシだろうかと外へ出すと、手乗りの性か愛嬌を振りまきすぎ、また疲れてゲッソリしてしまうんです。

とはいえ、私を含め家族はズッと看病しているわけではありません（エアコン、ファンヒーター、裸電球を切り替え切り替えして保温に努める以外は）。
私とてビールを飲みながら「新選組！」を見たり、朝ドラではさとみちゃんの音痴にズッこけたりしているんですが、なかなか「文章を書く」気分になれなくてまいってます。私はストレスがたまるとやたら片づけをするんですが、押入れから子どものクローゼットから食器棚から全部片付けてしまいました。鳥一羽の不調で、こんなに精神的にまいってしまうのはホントに情けないんですが・・。

つくづく「おーゆみこさんはエラい！」と思ってしまう。あの方は、ご自身が具合悪かろーが、忙しかろーが毎日朝ドラのあらすじと感想をアップするんですものね。
何も心配事がないときは「書く」という行為で落ち着くこともあるんですが、私はまだまだ未熟でございます。

あ、でもそろそろ彼の闘病にも慣れてきたので、またぼちぼち書きますね〜。

早く元気になりなさい↓

先頭 表紙

「はんなり菊太郎２」一週おいて今週はちゃんと見ました。

「どうして先週見なかったのかな？」と思ったら、ウラで、テレビ東京で「でぶや」やってるんですね。うちのダンナったら「でぶや」好きなんですよね。え〜、なんでなの、リチャード？なんで「まいう〜」にハマってるの？実は彼の帰りが遅いので今夜「菊太郎」見られたんですよね。なんだかな〜・・。

しかし「菊太郎」の脚本の見事なこと。「乱歩Ｒ」の脚本家さんには一からお勉強してもらいたいくらいです。もう眠いので「どこがどう」と具体的に挙げるのはやめますが、とにかく見事な脚本です。田中邦衛サンもいい。味が濃い。・・て、あれ？田中邦衛さんたら「新選組」でも「ヨメに頭の上がらない亭主」演ってますよね。いやぁ、彼はほんとクドいくらい味がありますね。
今回はそんな田中邦衛さんにプラス蟹江敬三さんです。蟹江さんは無精ひげが白髪だったり「隠居した老舗の旦那」として芸が細かくて、彼自身としてはいい芝居なんだけど、申し訳ないけど田中邦衛さんとの相乗効果で「もうお腹いっぱい」って感じです。でも意外にも内藤剛志さんや渡辺徹さんがきちんと抑えた芝居をしていて、結果「ちょうど良い」のでした。

脚本にも芝居にも「大人の男の仕事」を感じます。いいな〜。
その上香川京子さんや東ちづるさんもいい芝居してるし。
内藤剛志さんの株一気にあがりました。

それにしてもリチャードはなんで「でぶや」なのかなぁ？

先頭 表紙

日本テレビ月曜１０時の「乱歩Ｒ」にハマっております。

「人間椅子」「吸血鬼」「暗黒星」すべて怖くもなんともなかった、いやむしろ突っ込みどころ満載にも関わらず・・です。
先週なんか、仲間由紀恵さんが主役の藤井隆くんに「あなたは名探偵なんかじゃない！」とドラマ内でも突っ込んでくれて、お茶の間の私は「そーだそーだ！」と手をたたいてしまいました。・・にも関わらず、です。
主役の、藤井君の「三代目明智小五郎」はなんともドンくさく、なにも調べず、なにも推理せず、なすすべもなくただただ事件に飲み込まれていきます。小林老人の大滝修治さんのアドバイスや、事務所の秘書（？）本上まなみさんのサポートが積み重なり、ぼーっとしていた彼が突然（お目々のドアップシーンとともに）“ひらめいて”事件解決→犯人自殺という毎週のパターン。
このリアリティのなさはスゴいです。藤井君がひらめく伏線は何？なんでこんなんで推理が完結するの〜？っと思ってしまう。

第一回しか見ていないけど、中居君の「砂の器」の方がずっとリアリティがあると思います。赤井英和さんを、やむにやまれず石で殴って殺すシーン、その後血のついたシャツを洗うシーン、本当に怖かった。
犯人役の中居君の演技も良くて、これからの彼の人生を深く考えてしまいました。

でもなぜか「乱歩Ｒ」の方にハマっています。
「こんなドラマ誰が見るんだろう？」→「藤井君のファンだけ？」とも思うんですが、でもそれだけでない魅力がある気がするんです。

それはきっと、犯罪も犯人も探偵も刑事も動機も手口も「ありえない」からなのかな・・とも思います。リアリティのないところが良い、というか。
犯人は“美意識”とか“愛”とかで犯罪を犯し、探偵は警察より地位が高いうえに物的証拠なしで犯人を問い詰め、犯行が露見した犯人は自分を許さず死んでいく・・。この辺かえってなんか「人間」を感じてしまう。

最近は現実社会の方が、意味もなく動機もない、ただ凶暴なだけの心が起こした事件が多いですね。これが人間の仕業だろうか？と思ってしまうような事件ばかり。
そういうニュースを見ると「これが現実なんだ、私たちが少しでも子どもらに良い時代を残そう」という前向きな気持ちと、「あーもう見たくない！」という後ろ向きな気持ちがないまぜになります。

「乱歩Ｒ」は後者の方のココロに優しい。
「殺人」なんてものが現実生活になんのリアリティもない、「お伽噺」のひとつにすぎない世界を描いていて、私は「藤井君は肩幅がないわー」とか「来週は松坂慶子さんの黒蜥蜴！楽しみ〜」とか、ドラマの中の三代目明智小五郎と同じくらい「何も考えず」見ています。
「乱歩Ｒ」にハマる心には、多分「現実逃避」の傾向があるかも。

でも楽しみなドラマがあるというのはいいものですね。また明日も頑張ろう！と思えますもんね！

先頭 表紙