幼馴染からメールが来ました。
「引っ越しました。アドレス変わりました。」
そのそっけない文章にひっかかりを感じて、久しぶりに電話をかけてみました。
「実家に戻ったの。」
「もう、彼とは一緒に暮らせない。」
結婚して20年近くになる二人がいまさら?!
最初の数年は別れる、別れない。を何度も繰り返してきたけれど、子供を授かってからはすっかり落ち着いたと思っていたのに。
話を聞いてみると。カレの会社の業績が思わしくなくて、家に入れるお金も滞りがちで。夜も他の仕事をするようになって。だから寝室も、別にしていたそうで。
それでも夫婦なので、大切なことはちゃんと話してもらえると思ってた。それなのに。
「社宅に住んでいるのに、会社が無くなるということを直接教えてもらえなかったの。」
彼の親から「どこに引っ越すの?ウチ?そちら?」と問われて驚いた自分の親からの電話でリミットを初めて知らされて。カレに対する信頼感がガラガラと崩れ落ちてしまったそうです。いつかカレの親と同居するのだと覚悟してたのに。
「カレの親とは同居してもいいけど。でもカレとはもう一緒に住めない。だから実家に戻るしかなかったのよ。」
「浮気もしてたの。」
それについても、何やってんだか。と最初は呆れていただけだったけど。あちらのだんなさんにバレてトラブルになってからは。ほとほとイヤになっちゃったのだそう。
それでも子供のために別れない。
離婚は考えてなかったのに。
たまたま、子供が一人になりたいというので久しぶりにカレと同じ部屋で寝ようと思ったら、うなされて全然熟睡できなくて。
その時、「ああ、この人とはもう同じ空間にいられないんだ。」って悟って。
G・Wに荷物をまとめて実家に戻ったそうです。
だから、二人でまだちゃんと話しあってもいなくて。
この先どうなるかわからないけど。
もう、一緒に暮らす気はない。それだけだそうです。
「いろいろ言ったけど。お金や仕事の事、女性問題は原因にはならないの。」
「近くに来られるとイヤ。ってことに気がついちゃっただけ。」
カレに、その言い訳が通じるとは思わないんだけど・・・。
でも。
女が。
もう、顔をみるのもイヤ。
と思った時点で、その関係は修復不可能なんだということはわかります。
こういうのって女性独特の感情でしょうか?
男の人も一度は愛した女性に対して、「この女と同じ空気を吸うなんて耐えられない」なんて思ったりするのかしら?
なんてヘンな感想をもってしまったワタクシでした。
籍を抜くにせよ、残すにせよ。二人それぞれの新しい生活がスムーズに行けばいいなと思います。
カレも彼女も、ワタシの大切な友人だから。
※公園で見た逆さまの虹。 |