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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2006-10-30 まじない
2006-10-30 実りの季節
2006-10-29 皮! 皮! 皮!
2006-10-27 くるっぽー
2006-10-26 バスガス爆発危機一髪
2006-10-19 鋸創深甚なれど、蜥蜴度高し
2006-10-16 ウナドン、ではないらしい
2006-10-12 凶器は鋭利な刃物様のもの
2006-10-11 66円均一セール
2006-10-11 ドブネズミみたいに


2006-10-30 まじない

明日、仕事上の付き合いとやらで嫌な飲み会に出席せねばならない予定。
喩えて言うなら顔も見るのも嫌な窃盗常習者や傷害常習者と飲みに行くようなもの。
しかも笑顔で。反吐が出そうに嫌なのに笑顔で。
また腹黒くなるなあ。

いやだいやだ考えれば余計にいやになって、もうどうにもならない苦痛を味わう羽目になるのは目に見えているので、海月といちゃいちゃして寝る予定。

先頭 表紙

そうかなあ、いわなが夫妻関連との飲み会は、楽しそうだがなあ。素面でも。どん引きするっつーか、あまりにも知らんことが多すぎてぽかーんしそうですが。待ってるだんなさんがかわいい。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:25 )
なべさん、だから、お「まじない」のお話なんですってば。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:22 )
ホエールさん、しました。でもいつものことじゃんかねえ、そういや。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:21 )
須木成さん、ありがとうございます。なかなかいいとこ探すのも困難でしたのでATフィールド全開で泥酔してきました。終始笑顔で。たぶん本音は言わずに済んだ。んなこと言ったらえらいこっちゃ。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:20 )
あたしも会社の飲み会行きたくなーい。知らんぷりして勝手に飲んでたら「協調性がない」とからまれ、好きな話をすればみんなドン引き。ついでにカラオケなんぞ行こうもんならあたしの番でシーンとなる。で、あたしも毎回チャリぶっとばしてぜーぜー言いながら家に帰ります。だんなはもうわかってるからご飯食べないで待ってる。 / いわなが ( 2006-11-02 04:47 )
あーわかるわかる と読んで行ってのオチがそっちかいっ / なべ ( 2006-11-01 18:18 )
いちゃいちゃしましたか? / ホエール ( 2006-10-31 08:05 )
そんなのじぇんじぇん大丈夫だよ。知らんぷりして勝手に飲んでるか、先に酔っぱらって自分が好きな話をしたらいい。人間って案外みんないろんな窓を持っているものだよ。いいとこ探ししてみたら? / 須木成@僕なんか毎晩だから相当腹黒? ( 2006-10-31 02:45 )

2006-10-30 実りの季節

今朝は、今年初めて肌寒く感じました。
それまでは寒いと感じるよりも、涼しいのがもうちょっと進んだような程度に感じていました。

今年はいつまでも暖かい、というよりも暑いくらいで、異常です。
地震だとか、なにかそうしたことが起こらないといいのですが。
秋の訪れが例年に較べてかなり遅れているようです。
それでもやはり今は秋、秋は実りの季節だと感じることもありました。

むかごを採ってきました。

現場で伐倒した3m位のひとりばえの小さなケヤキに巻き付いていた山芋のもの。
仕事中こんなんじっくり採っていたら、いけません。
同僚・親方の目を盗んで手早く採ったので、ほんのちょっと。

素揚げにして雪花菜のサラダがいいか、ご飯に炊き込むか。
迷います。

うちのトイレの窓の外にも蔓が巻き付いていて、最初気付いた時は1ミリあるかないかだったのが、今ではもう見える範囲では4つから6つほどが、1.5センチから2センチくらいの立派なむかごです。ほかにまだ小さいのもいくらかあります。
そちらは毎日眺めるのが楽しみで、収穫する気はありません。


先頭 表紙

ひー! じんましん! そんなん出たらたまらん! でも食うだろうなあ、おいらでも。おいしいもんねえ。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:18 )
いやまだ未発酵だから、たくくくくさん。そんなん掛けたら枯れるし。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:17 )
まーこさん、んまかったです。素揚げにして、さつま芋とカッテージチーズのサラダに混ぜて。人参と牛蒡と炊き込みご飯にして。ごちそうさまでした。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:15 )
去年むかごを食べた次の日、体中にじんましんが出来ましたよ!かいーの。それまでそんなん出たことないし、おいしいのにねぇ。 / いわなが ( 2006-11-02 04:38 )
>うちのトイレの窓の外にも蔓が  でっかい肥料が効いてそうですねっ / たたたたく ( 2006-10-31 21:20 )
これ・・美味しいのよね♪ / まーこ ( 2006-10-30 22:53 )

2006-10-29 皮! 皮! 皮!

あるようでなかった、「初めての樹皮図鑑。身近な樹木を樹皮の違いで見分けよう。」

「樹皮ハンドブック」林将之著 文一総合出版

ううむ。お近くの書店へ急げ。

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ISBN4829900229、1260円なり。 / 揚水 ( 2006-10-29 22:29 )
あ、ちょっと欲しい  いや、かなり欲しいかも / たたたたたたく ( 2006-10-29 22:26 )

2006-10-27 くるっぽー

最近街路樹の剪定もよくやってます。

ナンキンハゼの枝の中に。

一応ここの枝と上の枝だけ、もさもさにしといたのですが。
親鳥が帰ってくるのかも、帰ってきたとしてもヒナを巣から落とさないのかも、わかりません。
まだ目も開いてないし、なんとかうまくいってくれるといいのですが。


先頭 表紙

シゲルコさん、この時は生きていました。残念ながら、翌日は巣から下の歩道に落ちて(落とされて?)死んでいました。色々頭の中でぐるぐるしました。 / 揚水 ( 2006-11-06 22:13 )
これ。生きてるの?なんかすんごい貴重な写真を見た気がする。すんげぇ〜。 / シゲ ( 2006-10-30 16:31 )
(つづき)けれど、以前よく話したように、人の営みも、詭弁ととられかねないことを恐れずに言えば、大きな枠組みの中ではそれも自然の一つだと考えると、人が道路に樹を植えて、またそれを別の人間が枝葉を払って手入れして、その中で死なせる遠因になったことはしかたがなかったのかとも思います。それを言い訳にするのとは、違います。やはり悲しかった。 / 揚水 ( 2006-10-28 21:11 )
のぶりんさん、今日、昨日の続きをやる時に様子を見てきました。残念ながらというのか、やはりというのか、ヒナは樹の下に落ちて死んでいました。おそらく親が戻らず自分で落ちたか、親が戻って落としたかしたのでしょう。営巣中の鳥は人の手が近づくことを嫌うと言いますから。ある意味自然破壊をしたようで、気が重いです。 / 揚水 ( 2006-10-28 21:10 )
おお、すごい写真ですね。こんな発見はたくさんの仕事のなかでふと顕われるのでしょうね。うれしくなります。 / のぶりん ( 2006-10-27 20:48 )

2006-10-26 バスガス爆発危機一髪

バスでなくてトラックでしたが。

仕事帰りです。僕はパッカー車に乗っていました。多くの帰宅する車で渋滞している道路上で、「しゅうー」となにか気体が漏れる音がしています。
気のせいかと思っていましたが、なんだかプロパンガス臭い。
相変わらず音は続いています。こりゃまずいんじゃないのか?
そう思い始めたところ、前の車の列が動き始めます。
気のせいだといいんだけど、もしも違ってたら、どこに通報すればいいんだろ?

ところが、ある程度の距離進んだところでも、まだ音が続いています。
待て。
前の車はどうも舗装屋だ。アスコンならすトンボがのってる。
ならばプロパンバーナー持っててもおかしくはない。ってか当然持ってるだろう。
信号で前車が停止した時、僕は車を下りて前の車の荷台に掛けられたトラックシートに耳を寄せました。
やはりここから音がしています。
運転席に近づこうとすると、運転手が僕の様子と後ろの音に気付いてか、降りてくるところでした。おそらく彼も、なんか音がするような気がするな、程度のことは思っていて、後ろの車の運転手がうろうろし始めたので「やっぱり」と思ったのでしょう。

「これ、プロパン積んでる?」
「積んでる。漏れてるね」
「そうだね、漏れてるね」

彼はシートをめくってバルブを閉めました。

「よかったねえ、気付いて」
「よかった。ありがとう」

僕らの顔には自然に笑みが浮かびました。

信号は青になり、僕らはそれぞれ走り去りました。
まかり間違えば、冗談抜きで火事か爆発だったでしょうね。

よかったよかった。

先頭 表紙

いや中っつーか。はじめはパンクも疑いましたが。 / 揚水 ( 2006-10-29 22:35 )
パッカーの中からの音じゃなくって良かったですね  / ちゃちゃちゃちゃちゃく ( 2006-10-27 20:59 )
なんともはや。やはし客観的にも危機だったのでしょうか。そうなんです、なんだか気付いたのですな。よかったとかった。 / 揚水 ( 2006-10-27 18:43 )
危機一髪だよね。それ。でくわしてしまったのはしょうがないけど、君じゃないと気付かなかったかもね。よかった。 / のぶりん ( 2006-10-26 23:12 )

2006-10-19 鋸創深甚なれど、蜥蜴度高し

鋸の創傷、絆創膏はがしてみたら、塞がってました。
塞がってすでにしばらく経った態です。

先頭 表紙

いやあ、褒めてもらうと照れるなあ。って、違。おい(笑)。あー、わかるわかる、ツルツルね。なんか異質なのと、異質なのに人の体の営みそのものみたいな。そういうこととかじゃないのかしら? / 揚水 ( 2006-10-26 19:22 )
指の剪定までするなんてさすがです。 傷あとのちょっとツルツルした感触って結構好きっす。 / 変わり者さにゃえもん ( 2006-10-26 01:37 )
なべたくさん、種は植えてません。マイタケの菌糸を仕込んだので、来秋が楽しみです。 / 揚水 ( 2006-10-23 20:14 )
やすさん、完治してます。お互い気をつけましょう。 / 揚水 ( 2006-10-23 20:12 )
タネを傷口に植え込みましたか? 春が楽しみですね / たたたたたたたたたたたたく ( 2006-10-20 23:52 )
鋸の傷はやたらと痛いし、治りが悪いですよね。剪定シーズンは特に使う機会も増えるのでお互い気を付けませう。 / やす ( 2006-10-20 22:06 )

2006-10-16 ウナドン、ではないらしい

せんに触れた「ウナマズドン」は、上(前?)半身がウナギ、下(後?)半身というか尻尾の部分がナマズのドンで、ウナマズドンらしいのですが。

数日前にエクスプロージョン中の胡麻姫が尻尾を喰いちぎって、ナマズの部分が欠けてしまいました。
で、僕は頭の中で「ウナドン」と呼んでいたのですが、海月が胡麻鯖の話題で「ウナウナドン」と言の端に乗せたのが上手く聞き取れませんでした。

「ウナ何ドンだって?」
「ウナウナドン」
「ウナウナドン?」
「違う、ウナウナドン」
「………」

アクセントにもこだわりがあるみたいですよ、うちの奥さんったら。

先頭 表紙

ウナウナドンぼろぼろだし、胡麻の勝ちですかね。あ、でもウナウナは非常に忍耐強いので、負けてはいないですねえ。引き分け? 画像は…、ただのぼろぼろの詰め物したフリースですよ(笑)。勝負中は動いてブレるし。投げると犬みたいに持ってきます。また投げろと言わんばかりに。 / 揚水 ( 2006-10-29 22:33 )
「ウナマズドン」と鯖ちゃんのバトルの結果やいかに? 画像待ってま〜す。 / 須木成 ( 2006-10-28 01:58 )
ええと。みなみさん、海月に確認してきました。まず、作成順序は「ウナマズドン」布が余って「ナガタドン」、さらに余って「タドン」だそうです。名付けは「ウナマズドン」が最初にピンときたそうです。残念ながら(?)恐竜風の接尾語です。で、次に炭団みたいだから「タドン」、そして「長い炭団だから『ナガタドン』でいいや」と「ナガタドン」とのことです。しかしというかですからというか、「狸どん」、「吾作どん」などの「どん」というのは新たな発見です。ううむ、ここでもまた市原悦子さんにリンクしますね。 / 揚水 ( 2006-10-18 20:09 )
いや、でも、ウナマズドンの兄弟がタドンとナガタドンだから……うーん? / みなみ ( 2006-10-18 11:43 )
ウナマズドンよりウナウナドンの方が美味しそう(笑)。 「ドン」は、名前につく「どん」ですよね? 恐竜風の接尾語じゃないですよね? / みなみ ( 2006-10-18 11:42 )
揚水アクセント:―――、海月アクセント;―/―、な感じ。 / 揚水 ( 2006-10-17 20:23 )
上がるの?下がるの?アクセントにまでこだわるとは、あっぱれ! / ホエール ( 2006-10-16 19:54 )

2006-10-12 凶器は鋭利な刃物様のもの

女房と畳は新しい方がいいらしいですが。
そんなこと言われたら、古い旦那とカーペットに不満のある女房の立場がございません。

鋸も、研げない刃の替刃式であれば、そりゃ新しい方がいいに決まっています。
刃を新しくした端は、それまでの刃が如何に切れなかったかがよくわかります。
本当によく切れます。
切らなくていいものまですっぱり切れるくらいに。

街路の剪定の途中で、親方が新しい鋸の替刃を用意してくれたので、交換しました。
うほー、よう切れる。

すぱ。

左手薬指の第一関節から第二関節の間を2センチ弱、切開しました。
ぱかぱか口が開いて、まるで着ぐるみのファスナーを開いたようでした。
皮膚がちょうど着ぐるみの生地部分のようで、その下の肉の部分が、着ぐるみの中の人の背中な感じ。そこからまっ赤っ赤な血がとぱとぱとぱと溢れてくるんですから、面白い画でした。
いやー、傷が二重三重でなくて一列一個で済んで、よかったよかった。

先頭 表紙

えー、シゲルコさん、そんなに痛くないんです以下同文、って変換しようとしたら「痛くないんでスイカ同文」だって。お馬鹿でかわいいなあ、ぼくんちのIMEったら。 / 揚水 ( 2006-10-14 20:35 )
ふふふlim.さん、まんま字義通りというのが狙いです。って、なにが(笑)?つける薬ですか、うーん、そうですね、おそらくないのでしょうね(笑)。 / 揚水 ( 2006-10-14 20:32 )
えー、なぺさん、そんなに痛くないんです以下同文。チェーンソーでやっちまった時は、なかなか傷口の向こう岸とこちら側のそれぞれの肉が寄ってくれなくて、そんな深くない傷でも治り遅いんですよねえ。肉もっていかれちまいますから。太ももやった時は自分が情けなくて笑いました。 / 揚水 ( 2006-10-14 20:29 )
ちっ、「カーペット」ではなく「キッチン」だったら通りが良かったのか…(笑)。まーこさん、それが実によく切れる刃先だったので、そんなに痛くないんです。今も、以前こたさんがレポートしてくれてた「キズパワーパッド(だったっけ?)」のおかげであまり気になりません。張り替えの時見たら、見た目はものすごいことになってましたが。切開されたまま血が止まってて、なんか不思議。 / 揚水 ( 2006-10-14 20:26 )
ホエールさん、見えてる。ブラックジャック思い出すくらい見事に切開した。俺上手過ぎ。 / 揚水 ( 2006-10-14 20:22 )
ひぃえぇぇぇぇ〜〜〜。読まなきゃよかった。。 / シゲルコ ( 2006-10-13 23:04 )
凶器は鋭利な刃物のようなもの、と聞いて、言葉に違いないと思った私につける薬はありません(笑) / lim. ( 2006-10-13 21:58 )
うおっ 痛いよねアレ  チェンソーでなくて良かったですね / なぺ ( 2006-10-13 00:49 )
ひぃぇ〜〜〜痛そう!  【女房と畳は新しい方・・】→【旦那とキッチンは新しい方・・】になったんじゃ・・・あっアレはCMか! / まーこ ( 2006-10-12 21:22 )
肉が見えてんの? / ホエール ( 2006-10-12 21:22 )

2006-10-11 66円均一セール

やったぜドラゴンズ。

先頭 表紙

ええ、それはもうあちこちのスーパー、コンビニetc.で。 / 揚水 ( 2006-10-14 20:20 )
ええ!名古屋で66円セールやってるの?!うらやましぃ〜。 / シゲルコ ( 2006-10-13 23:03 )
で、うちの66円戦利品は、森永「ダース」チョコ@66×2ヶ、汐さんま@66×1尾でした。 / 揚水 ( 2006-10-12 21:08 )
ほうほう、息子さんでしたか。いえ、僕は見てないんですが、海月が出先で「誰だかわかんないけどユニフォーム着てる誰かと落合監督がディープキスしてる写真が夕刊に載ってたの見た!」って言ってたんですよ。ディープって(笑)。息子かよ(笑)。 / 揚水 ( 2006-10-12 20:54 )
息子とのチュー画像が衝撃的だったゎ。父ちゃん大好きなのね。 / まーこ ( 2006-10-11 23:15 )

2006-10-11 ドブネズミみたいに

美しくなりたい。

リアルタイムで聴いていれば、高校生ぐらいだったでしょうか。
当時僕は音楽にほとんど興味がなくて、というよりも、「唄」の歌詞、その意味がわかることが何故か煩わしく感じられて、言葉のわからない一部の洋楽などを聴く傾向がありました。

ですから、今思えばとても残念なことではありますが、ブルーハーツをその時代に聴くという幸運を、自ら逃してしまっていたことになります。
その後大学に入って初めて聴きました。
この頃から逆に、わかりもしない英語の曲より言葉が伝わってくる唄を好むようになってきました。ブルーハーツもその中のひとつです。
馬鹿みたいに大声で歌っていました。
今でもそこかしこでかかっている彼らの曲を聞くと、甦るものがあります。

そうした時、懐かしさなどだけでなく、学生の頃とはまた違った切なさが加わるようになりました。
それは楽曲に対する想いばかりではなくて。

高校2年の頃のことです。

僕が通っていた高校は、その地方では進学校の部類に入る学校でした。進学のことを考えて離島から越境入学してくる人もいたくらいです。僕は学校が嫌いでしたが、ほかに行くところも知らず漫然と通っているような、そうしたつまらない生徒でした。

同じクラスだったMくんは、離島組のひとりでした。
ある時彼が、「揚水ちゃん、こん『ブルーハーツ』って、よかよー」と教えてくれました。
僕は、馬鹿でした。
その頃僕は、妙にいつもテンションが高く、他人から疎ましがられがちである彼の、その扱いが得意ではありませんでした。
もっと言えば、誰とも知らぬ他者の目を気にして、自身も彼を疎ましく感じるよう振る舞っていたのかもしれません。そしてあまり新しく音楽を聴いてみようという熱意のない頃でもありました。
「ふーん」
その時僕が「じゃあ貸して」などと言っていたら、きっと彼はカセットテープなりCDなりを、喜んで貸してくれたことでしょう。
でも、そうはならなかった。

その後彼は、勉強についていけないという理由で、地元の高校に編入するかたちで故郷に帰っていきました。僕もけしてついていけているほうではありませんでしたので、それだけのことで帰ってしまう彼のことを奇妙に思ったものです。
でも、それだけが理由ではなかったのでしょう。
思えば彼のテンションの高さも明るさも、それが彼の地でもあったでしょうが、家族と離れた暮らしの孤独や、不安、自分の真面目さからくるプレッシャーなどと闘う術でもあったのかもしれません。そういう翳を、僕は見ていたはずです。

今、彼はそういうことがあったことを、覚えていないかもしれません。僕とは違ったかたちで記憶しているのかもしれません。そしてそれを確かめる術を、今の僕は持っていません。
過ぎたことを「あの時ああしていればよかった」とか「こうしていたらどうなっただろう」などと言うことは詮無いことだと、知ってはいるつもりです。
けれどブルーハーツの楽曲を耳にする度に思い出し、「もしも」と考えてしまうのです。

あの時「じゃあ貸してくれ」とでも、僕が言っていたならば。

僕があの頃疎ましく感じていた、しかし本当のところは悲しさや喜びの、いろいろな感情の混ざった実にいい表情で彼は笑って、「よかよ」と言ってくれたのではないかと思うのです。

僕が人の気持ちを慮ることの非常に拙い子供であったばかりに手に入れることのできなかったその笑顔を、ひとり勝手に考えては、小さく胸を締めつけられるような痛みと切なさを、流れてくる曲とともに、感じるのです。

先頭 表紙

ほー、素直にうらやましいですな。 / 揚水 ( 2006-10-12 20:51 )
あたしその当時ライブ見に行きましたよー。宮崎市民会館で。ギグっちゅうんかな?笑 / いわなが ( 2006-10-11 23:41 )

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