2005-12-16 彼女たちは本物
2005-12-16 でっけえお世話だ
2005-12-15 どえりゃあ
2005-12-13 デストローイ
2005-12-02 提案を受ける
2005-12-01 秘訣　　１/２
2005-12-01 秘訣　　２/２
2005-11-23 陸十字の近況、あるいは陸十字と近況
2005-11-01 ご同輩
2005-10-22 私の名前は伴宙太です。

フィギュアスケート・グランプリファイナルのショート・プログラム、浅田真央ちゃんトップでしたね。
おめでとうございます。

彼女のインタビューで、「緊張『しずに（せずに、しないで）』」と名古屋弁が出るのもご愛嬌。
伊藤みどりさんは「軸が『いがんで』ますねえ」とか実況してましたし。
それが歪んでという普通の言葉なんだということに、彼女はまったくなんの疑問も持っていないことでしょう。

似非の僕としてはただ脱帽するばかりです。

１７日追記：

フリーでもトップ、優勝でしたね。子供らしい可愛らしさもかなり残している娘なのに、とても素晴らしく、見事です。

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昨日からいっしょに働いている、もともと数年間働いていたという外国のおっさんが、今日になって昼休みにいろいろ尋ねてきました。

めんどくせえなあとは思いましたが、答えました。

「結婚してる？」
「うん」
「子供は？」
「いない」
「いまいくつなの？」
「３５」
「奥さんは？」
「４３」
「え？」

ああ、めんどくさい。

「？　なんで若い女の人と結婚せんの？」

余計なお世話だほっとけ、と腹で思い顔はにっこり、「さあ、なんでだろうねえ」。

悪気がまったくないってのも鬱陶しいなあ。説明する気にもならんししてもどうせ判らせんだろ。
しかし明石家さんまさんですか、あなたは。

でけえ世話だっつーの。
笑った。

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面白かった。

昨日海月と「ウォルター少年と、夏の休日」のビデオを観ました。

うちのテレビは小さい上にブラウン管にかなりの不具合があり、初めて観る人は耐えがたいような代物です。
吹替えで正解でした。でも今度は字幕でも観てみたいな、と海月と話しました。
返却時に字幕版借りようかな。

「どえりゃあ」なんて言葉を使うと、友人夫妻に「この（名古屋人）もどき」と罵られ（？）ます。そのことが実は快感なのは内緒です。どうかご内密に。

「しょーがないじゃんよ、長崎弁なんかまー使わへんもんでさー。ここらへんの言葉（もどき）でふだん喋っとるんだで」などと言っても赦してもらえません。ああ。

いったい僕は今、何処の言葉で生きてるんでしょうか？

軽くナゾ。

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一旦は事務所まで出て行ったものの、雪で仕事が休みでした。

うちに帰って一息ついて、膝をついて腰をおろしている海月があんまり可愛いので、どっせいとばかり抱きついたら、ふたりして倒れこみました。

ばき。

携帯壊しました。とほほ。

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海月が突然「揚水くん、盆栽やろう」と言い出しました。

なにを隠そう、実は僕も拾った楠の種から盆栽をやろうと目論んでいました。
楠の盆栽というジャンルがあるのかどうかも知らない体たらくですが。

ですから大筋では合意いたしました。

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海月が日中、たまたま途中からテレビで観た老夫婦の話。

お二人とも９０歳前後とのことで、とても仲が良いようです。旦那さんの趣味は書道。取材を受けながら旦那さんは長い半紙に文字を認めている。奥さんはその横で黙ってにこにこ座っているとのこと。

旦那さんが書き上げた半紙を見たインタビュアーの、「お二人はとても仲がよろしいようですが、その秘訣はなんですか？」との質問に、旦那さんは「心から惚れ合うことです」と言ってのけたらしいのです。

海月はそれを聞いていたく納得したといいます。

ちなみに半紙には墨跡もくろぐろと「夫婦円満」と書かれてあったということです。

うちの陸丸は、人や車の通らない道や野っ原で引き綱を外してやると、僕らの横や少し後ろをしばらく並ぶように歩いていて、それからしばらくすると少し先まで駈けていきます。
あるいは最初に駆け出して、近づけば駆け離れれば止まり、僕らと付かず離れずの距離で、ちょっと前をたったかたったか歩いていきます。

ある時海月と陸丸と散歩していた僕は、軽いいたずらというか意地悪というか、陸丸と遊ぶのか陸丸で遊ぶのか、ちょっとした遊びを思いつきました。

うちの近くに、もともとコンクリート会社だったのが今夏撤去され、更地にバリケード囲いをした広大な空き地があります。バリケードの囲いは道路に切り分けられて、何箇所もあります。その東には放置された農地、そのさらに東には耕作されている畑があり、それらの間には南北東西にそれぞれ幾筋かの道路が通っています。
まわりには道路も山も建物も看板も結構あるにもかかわらず、そこだけは建物のない場所が割りと続くので、その中の道を歩くと空が広く、僕と海月の好きな場所のひとつです。街灯もないので、日没後であれば夜空を見上げるのに邪魔な光が目を射ることもありません。車も人も通ることはまれなところです。
道には小石が転がっていますし、その脇にはさまざまな雑草が生えています。大根菜を眺めるのも楽しい。打ち捨てられたように草に侵蝕されかけた菊畑や完全に草が勝っている里芋の畝を見るのも楽しい。ジュズダマをとり、楠の種を拾い、途中の神社ではスズメバチの墓も作りました。見上げた空の端の方まで来ると、陶土や砂利に洗い砂などを作っているガチャガチャ騒がしい工場の機械が忙しく稼動しています。そこを過ぎれば川沿いの堤防道路に出ます。
午前中はまた別の場所へ、僕が仕事に出かけた後に海月ひとりで陸丸の散歩に行くのですが、夕方はその空の広いところへふたりと一匹、連れ立って行くのがだいたいの習慣になっています。

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その遊びを思いついたある時、いつものように僕が陸丸を放すと彼はたかたかたかと駆け出して、たまたま近づきつつあった十字路を真っ直ぐ突っ切っていきました。
それを見てむくむくと湧いたいたずら心。
僕の腕に組んでいる海月の手を引くように、僕は十字路を右に曲がってそのまま歩き続けました。左後ろの遠くの方で陸丸のちゃきちゃきいう跫が遠ざかっていきます。海月は何故そんなことをするのかわからず驚いた顔で僕を見ます。
しばらくすると、遠ざかっていた跫が、その遠ざかっていた時とは比べ物にならないスピードで、今度は近づいてきます。僕らが自分の後をついてこないことに気が付いた陸丸が、Ｕターンして左に曲がり、ダッシュで僕らに追いついてきたのです。
その音を聞いて、さらに勢い余って僕らをまた追い越してしまった陸丸を見て、海月は笑い出しました。僕も笑います。陸丸はスピードを緩めちゃきちゃきと、僕らの前を歩いています。
そこで僕はまた海月の手を引いて、Ｕタ−ンし今度は左へ曲がります。
またしばらくするとすごい勢いの跫が近づいてきます。陸丸はまた僕らを追い抜きます。海月はもう可笑しくて楽しくてたまらない様子で笑っています。僕も笑います。
Ｕタ−ンしては右へまたＵターン、今度は左へさらにまた左へ右へ。何度繰り返しても陸丸は僕らを追い越し、そのたびにとって返して追いついて、また追い越しては置いてきぼりを食います。
その様子の可笑しいこと追いすがってくるところが可愛いこと。

その遊びや遊ぶ十字路を、自然と陸十字と呼ぶようになったのです。
最近では陸丸も学習したようで、引き綱を外した際に十字路に差し掛かると、うろうろしたり立ち止まって振り返ったりで、簡単に謀ることが出来なくなりました。ちょっと残念つまらない。
立ち止まって振り返って僕らを待っていて、僕らがついて来るのに安心してまた僕らの少し前を歩いているヤツの後ろ姿が、「ふふん、僕わかってるもんね。僕が先に行っちゃったら、またふたりでどっか曲がって消えちゃうんでしょ。こうやって待ってたから安心安心。ほらついて来てるついて来てる」とでも言っているようで、それはそれでまた可笑しくてたまらないのですが。

陸十字の秘訣は、しれっと知らぬ顔でヤツの行く手と違う方向へ方向転換することだったのですが、最近はそればかりでは足りぬようです。

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最近平穏に何事もなく過ごしているようで、それなりに思うこと考える事感じることは勿論あります。一日として同じ日はありませんし、一瞬とて同じ時間もありません。
けれど最近の僕の暮らしは平凡といえるかもしれません。
そして平凡でつまらなく思える日常にこそ喜びを感じられる今日この頃の自分の置かれた状況に感謝です。

「陸十字」というのは海月と僕が陸丸の散歩の際に編み出した遊びの名です。
その遊びに使用する十字路の名でもあります。
二人だけ、言葉の通じない陸丸を含めたとしたとて二人と一匹の間でしか通用しない名ではあります。

mixiに誘ってくれた、これはそもそもネットやひまじんの関わりではなかった古い友人があって、なんだか使い慣れないながら、登録しました。
そうしたら、間を措かずにかつてひまじんで知り合った方も登録している事を知り、その方から更に僕がひまじんを始めるきっかけになった、最初に訪れたひまじんのページを書いておられた方にも繋がって、お二方ともずいぶんご無沙汰していたのにひょんなことで再会するような事になってとても嬉しい思いをしました。
これからこの方々の書いたものをまた読む機会を得たことも嬉しかった。
先のことは判らないながら、知らぬ間に疎遠になったかと思ってもこういうこともあるのだなと感じ入りました。

そういえば洒落で僕の生まれた県と育った地区の名をmixiで検索してみたところ、コミュニティが存在したので驚きました。ある小学校の卒業生なら誰でも参加できるというものでしたが、さてどうしましょうか？

最近陸丸が陸十字に反応しない、というかこちらの思う壺にはまらなくなったので、畜生犬め、知恵つけやがったなという感じです。

今日は海月と二人で平成狸合戦ぽんぽこを観ました。昨日はハウルを見ました。ところで最近ご飯が美味しい。

陸丸がこちらの思う壺にはまらなくなってからしばらく期間を措きましたので、明日海月と二人で夕方の散歩が出来るようであれば、また犬を謀ってみようかと思っています。

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午後四時頃、道端で中腰になっている小学生くらいの女の子を見かけました。
なにやってんだろ？

どうやら彼女は熱心に何かを集めているようです。
車で通りざまそこに何があるのか、どぅわっ、と、ぴっ、と見てみたところ、そこにはオシロイバナの株が生えていました。
種を摘み取っているのでしょう。

僕らと仲間です。
僕ら、とは僕と海月のこと。

海月と僕の最近の収穫物。

藪ツバキの種。
ジュズダマの実。
例によって小石。
楠の種。
コヒルガオの種。
雑草化したミント、トマト。
孔雀草。
ススキ。
コスモス。
なんだかよく判らない野菊らしい花。
ママコノシリヌグイ、ではなくてイシミカワ。
その他諸々、雑草野草、種や花や実や、泥や石や。
四十三十も疾うに越して、二人ともこんな拾い癖がぬけません。

あ、でも見境いないようでいて、そこはそれ、厳選されてます。

大きなお世話には違いありませんが、是非、名も知らぬこの後輩にも、死ぬまでこの様な癖を失わずにいてもらいたいものです。
僕らと方向がずれるようなことは、いっこう構いませんから。

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僕の入った造園屋には、僕の半月前から働いている人がいます。先輩、という程のことはないかもしれませんが。
彼は外国人です。
が、日本語はすらすらのペラペラです。

これまで彼の国のことについて、現在進行中のラマダン以外のことについてはあまり話していませんでした。
今日帰りの車中、初めて彼の母国語のことについて尋ねました。

彼によると、彼の国の言葉には日本語とよく似た発声の、意味が同じ単語があるということでした。

「山はヤマ、天辺はテッペ、です」
「へええ」

お疲れさまでしたと彼と別れて、僕は本屋に行きました。
彼の国の言葉についての本を見てみようと思ったからです。

簡単な独習本が四千円弱、辞書に至ってはコンパクトサイズの英和なら二〜三千円であろうという格好のものがなんと七千五百円もします。
僕ら日本人にとっては、あまりメジャーな言語と思われていないからでしょう。

辞書を見ると山は「ダー」となっていました。ただし、「ヤマ(ジュ)」という単語の意味が「山の斜面」となっていました。
へええ。
残念ながら「テッペ」は確認できませんでした。

高いなあと思いながら「地球の歩き方」のその国編を探すと千七百円程度。
買いそうになるところをかろうじて踏みとどまりました。僕ははっきり言ってお金持ちではありません。もっとはっきり言ってしまえば貧乏です。

その手の本の後ろの方には簡単な日常会話や単語、文法などが単簡にまとめてあります。
車で彼に聞いたのと同じように、その国の言葉のシステムは日本語とよく似ているようです。いわゆる膠着語法の言語、というのでしょうか。
それに対してヨーロッパの言語は倒置語法とかなんとやらとウロ覚え。

千七百円か四千円弱か、しばらく悩むのを楽しもうと思っています。

ところでその「地球の歩き方」の彼の国編での自己紹介の例文が、
「私の名前は伴宙太です。」でした。
ふざけてますねえ。

まあそれでも、「私の名前は左門豊作です。」なんて自己紹介を受けることに較べれば、なんぼかマシなのかもしれませんね。

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