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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-01-17 女王様ゲーム
2002-01-16 ピンクなコンパニオン
2002-01-15 富士山
2002-01-13 日々懲役
2002-01-12 研修旅行
2002-01-11 伝統的積立貯金
2002-01-10 新記録
2002-01-04 従順なケダモノ
2002-01-01 新しい年に考える
2001-12-31 50時間


2002-01-17 女王様ゲーム

3室ある部屋のうち真ん中の部屋に全員集まり、女の子たちが来るのを待たされた。やがて彼女たちはやって来た。
見るとまいこちゃんがいなくて1人メンツが変わっていた。あとで聞くと、彼女は脱ぎも騒ぎ方も盛り上げ方も足りないとリーダーが判断して、帰してしまったらしい。まいこちゃんは山姥メイクだったのが、新しい女の子は森秀樹画・酒見賢一原作の漫画「墨攻」に出てくる穴掘り名人のモグラ男みたいな顔をしていた。

待たされているうちにテンションがまた下がってしまっていた。
幹事は相変わらず「やりたいやりたい病」にかかったままだが、他の連中は盛り下がっていた。
なぜか王様ゲームをやることになった。

僕はおしっこがしたくなっていた。
とにかく割り箸のくじは配られた。最初の王様は、リーダーたまおちゃんだった。
「えーとねえ…、どうしよっかな。うん、1番から10番までが、全裸!」
何を言い出すのだこの女は?

「おしっこ」
「寛平、逃げるな」とたまおちゃん。
「逃げるんじゃないよ」と僕。そのことを態度で示すために、僕は浴衣とTシャツとパンツを脱ぎ捨てながらトイレに行った。帰ってくるとみんな、なぜか王様のたまおちゃんまで全裸になっていて、僕を見て笑った。
「なに?」
「寛平でかいのブラブラさせて帰ってくるからー」(自慢ではありません、念のため。敢えて自慢するなら極度に低い体脂肪率のせいで現れた仮面ライダー腹でしょうか)

みんな男性陣はコートを脱いでるので「すごいじゃん」と言うと、たまおちゃんが「見栄で剥いてるヤツがいるって」などとほざいておりました。
いーじゃん、見栄でも。

しかしなんで王様ゲームってあんなくだらねえんだろうなあ?

たまおちゃんとあみちゃんが、人の鼻の上に置かれたお札を、またがって器用にあそこでゲットする芸を見せていた。凄え。凄えがしかし、下品だなあ。
一つ布団に裸で入る者や寄り添っている者がいる中、王様ゲームは進んだ。なぜかたまおちゃんが王様になることが多かった。これじゃ女王様ゲームだ。
彼女は無茶なことばかり言う。全員がペアを組まされてキスするくらいはかわいいものだろうが(僕の相手は男だった。良かった。まだ洒落で済む)、僕は幹事野郎と「シックスナイン」ごっこをやらされた。忘れた振りをして煙草をくわえたままで火先をくっつけてやった。
またあいつに嫌われる。いいけどさ。なかなか「交渉」に持ち込めない、というか自分から動けないのでそちらに話が動かないだろうかと期待しては裏切られてる様子もいい加減うっとうしかったし。

懺悔。
膝が付かんばかりの位置の隣にいたあみちゃんと目が合ってしまった。
困った。お互い全裸である。彼女は直接性を売るのではないといえ性的に構われるのが仕事である。何もしないのは失礼だろうか、いやしかし僕には愛するクラゲが…。
コンマゼロ何秒かの間にグルグル色々考えて、一瞬の間をおいて彼女の乳を両手でつかみ、揉みました、ハイ。
多分彼女は僕の戸惑いとためらいに気づいていた。触って正解だったように思う。彼女は性的に感じるというより、ほっと一安心した顔をしていたから。
帰ってクラゲにも懺悔しておいた。

2度目の延長であみちゃんとモグラ女も切られてしまった。
モグラは何もしなかったからともかく、あみちゃんは切らなくても良かったんじゃないか? 恐るべきコンパリーダーの仕事ぶりである。誇りすら感じる。
あとの二人はどうでもいいです。

最後まで起きて話してたヤツによると、たまおちゃんの前職は「女王サマ」らしい。
なるほど。

先頭 表紙

リーさん、私も酔って女の子にキスされまくったことあります。ついでにゲイの先生にイチモツさわらせられたこともあります。人生いろいろ。 / パオラ ( 2002-01-19 19:22 )
パーさんへ。ないない。そういう機会があったら、というハナシ。lim.さん、お酒って、ねえ。なんなんでしょ。 / 揚水 ( 2002-01-19 14:11 )
病み上がりにはなかなか激しいというか、ねえ。私は酔って女の子とキスしまくったことが(笑)。話の方向がちょっと違うな。 / lim. ( 2002-01-19 01:04 )
ということはまたピンクコンパがあるということか?うおー、楽しみー! / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 18:28 )
まず、売買春は犯罪ですよ、いけません。趣味じゃないし。だから幹事は翌日意気消沈。ザマミロ。プレイはなさりませんでした、少なくとも僕が起きている間は。違いかあ…、牛さんの方が生産性があることくらいかな? クラゲは確かに笑っておりましたがやっぱ悲しそうなので、もう指一本出さずにおこうと思います。 / 揚水 ( 2002-01-18 18:17 )
たまおちゃんはプレイしてくれたのかな?どうせやるならそこまでやってもらわなきゃ・・・ねえ?どのようにちんこが無事だったのかよくわかりました。姉さんたちのプロ根性にも感動。意地でも揉ませてみせる!という意気込み、スバラシイの一言につきます。しかしあげみくん、キミのやったことと牛の乳絞りとの間に一体どんな違いがあるというのだろうねえ?クラゲ姉さんはきっと笑っておいででしょう。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 17:50 )

2002-01-16 ピンクなコンパニオン

襖が開けられてコンパニオンの第一声。
「怖〜い!」
彼女の視線の先には最年少幹事。彼は我が班の班長である。ヤツは襖が開けられたとたん片膝立ちになり身を乗り出さんばかりだった。そりゃ怖いわな。
女性たちが入ってくる前に幹事から注意事項があった。
「正式にはピンクコンパニオンじゃなくてランジェリーコンパニオンなんだって。だからランジェリーパブみたいなもんで、やれるとは限らないんだって。でも交渉次第ではやれるらしいよ」
お前そればっかだな。だいたいそこ、どんなとこだ?

何はともあれ3人の浴衣姿の女性が登場。
リーダーがたまおちゃん、他にまいこちゃんともう1人、誰だっけ? あみちゃんだったかな?
ここで一行の態度の内訳。
やりたいばっかのヤツが先に説明したように1名。あわよくばやれるもんならやりたいのが2名。堅いと評判だけどどう出るのか分からないのが1名。どうでもただ状況を楽しめばいいと、構えていないのが4名。さて僕はどれでしょう?

こうした席ではちょっかいを掛けて脱がすのが王道で礼儀なのかもしれないが、みなさんなぜか紳士的でなかなかちょっかいを掛けない。見かねたリーダーが上手いこと場を盛り上げながら誘導してまず自分から下着姿になり、他の二人にも脱ぐようこっそり指導していた。
僕はその上手さや仕事に対する真摯さに感動した。どういう仕事であれ、きっちりこなそうとする態度の人は素晴らしいなとすら思った。男が女を「買う」という構図はこの際おくとして、ランジェリーコンパニオン、それを仕事にしてる人が自分の仕事を果たそうとしているのはかっこよかった。顔も身体付きもまあまあながら好みではなかったが。

半裸の女性を交えて宴会は進んだ。
ご飯はまずかった。
たまおちゃんにしなだれかかられていた幹事の局部が準備オッケーになっているのを誰かが見とがめてからかった。ヤツはまんざらでもなさそうにしていたのに、それ以上は誰もつっこまなかったのでたまおちゃんは仕事は済んだと判断したか、ヤツに構うのは止めて僕の方にやってきて隣でぎゃあぎゃあ叫んでいた。顔に「やりたいやりたい」と書いていればいるほど、女の子はひいてしまうんじゃないですか幹事くん。それが仕事であろうと無かろうと。それが証拠に「なるべくならあまり構わないでねオーラ」を出してる僕の方に彼女は流れて来るじゃないか。僕のとなりのヤツみたいに「来るなら来い、別に来ないでもいいぞ」とかさ。

宴席で一番驚いたのは、堅い堅いと言われているヤツが固くなってしまい、それをあみちゃんにこすられていたことだった。おいおい。
ブラジャーとパンティーだけのあみちゃんにくっつかれているうちにそうなってしまったらしく、あみちゃんがふざけて浴衣をはだけたところトランクスのソシアルウインドウからこんにちはしていて、彼女は本気でびっくりしていたものの、周りに囃し立てられて気を取り直し、そのカメをおもちゃにしていた。おいおい。
確か彼は去年の旅行で誰かに風俗に誘われて「止めろ! 俺は童貞だ」と叫んで強硬に断ったのではなかったか? なかなかやにさがっておるではないか。
僕のすぐ隣でことが行われていて、あみちゃんは僕と目が合うと顔をしかめて見せた。イヤなら止めればいいのに。近くでたまおちゃんが僕に「寛平ちゃん(僕は猿顔)の大きそうだね」とか言っている。
ダメ、君たちには触らせてあげない。触りたくもないかもしれないが。それに大きいのかどうか、その状態で人と比べたことがないから分からないぞ。

時間終了。この先は自分たちの部屋での延長になるらしい。

先頭 表紙

お金の持ち合わせは、もっと無い。 / 揚水 ( 2002-01-19 14:12 )
お仲間からネタ買うて来い。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 18:27 )
そんなにピンクネタばっかの持ち合わせはないですよ。 / 揚水 ( 2002-01-18 18:03 )
毎日ピンクコンパネタが続いたら私は相当おもしろいよ。ここんちに入り浸るね。でもそうでないのならいいんでないか?きっと多めに見てくださるだろうよ。組合員さまも。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 17:52 )
ダメかなあ?ここまではいいかなと思ったんだけど…。管理組合のみなさん、ごめんなさい。 / 揚水 ( 2002-01-18 17:49 )
あげみくん、社会見学的に読ませてもらった。面白いよ。しかし次の日記も含めて、これは管理組合からダメ出しが出るキケンはないのだろうか?いや、いいんですけどね、怒られるのはキミなんだし。私は面白いし。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 17:46 )

2002-01-15 富士山

旅行の行き先は伊豆半島の付け根から少し南に下った小さな町だった。
岡崎ICから東名高速に乗り、交代で運転して目的地へ向かった。総勢9人の予定が1人都合で来られなくなり、8人での旅となった。

県境を越え車は更に東を目指す。突然左手に富士が見えた。
この日愛知静岡両県は小春日和、そして空にはほとんど雲もなかった。春の陽差しのような霞んだ空気の中、富士はずっと、走る僕たちの車を見下ろしていた。
昼食のため高速を下りて一般道路を走る頃には、富士は建物の陰に隠れたり現れたりを繰り返していた。
沼津で昼食を取り、宿まで小一時間かかった。そこから富士は見えなかった。

「○○御一行様」の札は、僕たちを入れて5つほどあった。幹事に代わってほとんど手配をやってくれた男が「ここはそういう旅館だから」、つまりピンクコンパをあげて騒ぐ野郎共が集まるところだと言っていたことを思い出して、笑った。
そしてげんなりした。自分も外から見ればその1人に過ぎないのだと思い至って更にげんなりした。

宴会開始の予定時刻まで4時間以上あった。
荷物を部屋に入れ、さてどうしようかということになった。
みんな昼食を食べ過ぎ気味で、腹ごなしがてらボウリングでもやろうということになった。フロントで近くのボウリング場までの道程を聞き出し、もう一度車に乗ってみんなで出掛けた。
幹事だけが気もそぞろだった。
ヤツは一行の最年少である。あわよくば一発決めよう、決められるはずだ、いや決めてやる、と顔をギラギラさせている。
それはヤツが若いからというばかりではない。他にもっと理由がある。
バカだからだ。

とまれ車で教えられた場所に向かい、辿り着いた。
着いてみるとそこはその辺りで一番高いであろう山頂の展望台へのロープウェイ乗り場も併設されていた。うかつにも僕は気が付かなかったが、この辺りで展望台といえば富士が見えるはずだと思っていたという数人の意見でこちらに変更された。山頂でそのことを聞いた僕は自分の不明を恥じた。

僕はボウリングにもロープウェイにも乗り気ではなかったが、ただ無為に時間が経つのを待つだけの状態には耐えられないので、多数意見に寄り添っていただけのことだった。
そんな気分が山頂に行ったら吹き飛んだ。

眺望は素晴らしかった。
霞んでいるとはいえ富士の方向には雲一つ無く、また霞んでいることがよりいっそう富士の美しさを際立たせていた。
一行のメンバーには日本画家もいた。彼は熱心にスケッチしていた。
他のメンバーもほとんどがそれぞれに富士に感動して、ロープウェイの終業時間までそこにいた。
ただ1人を除いて。

宿に帰り風呂に入り、狭い浴場で他の団体客の顔も見た。
泉質は少し固い感じで、水自体は比重が軽いようだった。
少しだけぬるぬるしているのは実は水道水を沸かしただけのお湯で、「ピンクコンパと一発」なんて妄想している男の皮膚から欲望のぬらぬらが溶けてるんじゃないかと疑った。
疑いを頭から振り払って施設の貧しさも気にしないようにすれば、なかなかいいお湯だと思えるようになった。

風呂からあがり浴衣に着替えてだらだらしているうちに、宴席の用意も調ったようである。
案内された先は、大宴会場をパーテーションで仕切った一番狭い一角だった。僕たちの他に宴席を持つのは2グループしかないようだ。他の連中は別のやり方でちんちんを慰めるのだろうか? まあどうでもいい。
コンパニオンは3人に1人付くらしい。もともと9人予定していたから3人来るという。
僕らだけでまず乾杯して約15分。

いよいよ運命の襖が開かれた。

先頭 表紙

さーてねえ? 何があったのかねえ? / 揚水 ( 2002-01-18 00:26 )
欲望のぬらぬら・・・うぷぷ。なんだかじわじわ面白くなってきた。とっても第3者的に観光してきたのね。さて、運命の襖の向こうには何があったのかしら?? / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 00:13 )

2002-01-13 日々懲役

旅行から帰ってきました。

クラゲと落ち合い、おみやげでなく、買い物した生ウニと鯨の刺身、久保田の碧寿の4合瓶を持ってNさんちに行きました。
飲んでいてNさんが僕に、「自分のやろうとしていることと現実とは、なるべく重なってた方がいいだろ? そういうようにもっていくためには自分が動くべきだよ。現実と自分の間にずれを感じて辛くなったらその時が動くときだ」と言って、
僕はそれに「(今は仕事先と自分のやろうとしていることは重なってはいないけど、邪魔もしないから)執行猶予があるから」と答えました。
するとNさんは「人生に執行猶予はないんだ」と言います。多分僕の言わんとするところも分かってはいると思いますが、そう言いました。
横で聞いていたYちゃんが「日々懲役?」と間抜けな横槍を入れます。
クラゲもNさんも笑いましたが「日々懲役はイヤだな」と言います。
看守も囚人も自分であるなら、日々懲役はいただきですね。僕は気に入りました。

あまりにたくさんのことがあったので、旅行記はまた日を改めて書きます。

往きの高速とピンクコンパの宴会が始まる前にロープウェイで上った展望台から見た富士山が素晴らしかった。
取り急ぎそれだけはお伝えしておきます。

先頭 表紙

そりゃまあ話の内容に合わせたんだわさ。ピンクなだけに。 / 揚水 ( 2002-01-18 17:40 )
みーみー言おうと思ったんだけどさ、あのー、えーとー、この色はいったい、、、。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 17:30 )
あれ? そーいやみーみー言わないねえ。鯨の刺身だよー? / 揚水 ( 2002-01-18 00:29 )
まあ同じこと言ってるのは分かってたのよ。 / 揚水 ( 2002-01-18 00:25 )
Nさんうまいこと言いますね。でも揚水さんの言っていることもわかるな。大事なのは自分の意志で選んでいるかどうか、ですかね?そうであればどちらの場合も有効だと思います。私は。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 00:06 )

2002-01-12 研修旅行

さて今日明日が、実は「研修旅行」当日です。
どうなることやら。
やれやれ。

人外の者には僕の姿が見えないように、ちゃんとクラゲに身体にくまなくお経を書いてもらってますから大丈夫です。

誰ですか? 僕も「羽目を外す」のだろうなどと想像した方は。
悪趣味ながらほかの人々をじっくり観察させてもらって、僕にとっての目的である温泉を楽しんできますよ。

しかし男ってのはしょうがないもんなのかねえ? こんなこと言ったからって僕に対する疑いが消えないのは分かってますがね。

先頭 表紙

うけけけけ。 / 揚水 ( 2002-01-18 00:18 )
はは。ついにここでもちんこネタでちゃったね。うひひ、おかぴー。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-18 00:03 )
俺の耳―っ! 耳もちんこも無事でしたよ(笑)。 / 揚水 ( 2002-01-14 01:36 )
あーあー。耳無くなっちゃうね。 / lim. ( 2002-01-12 12:43 )
あ、しもた。 / 揚水 ( 2002-01-12 01:00 )
やーい、鬼畜ー!(怒ってはいけない。)研修旅行記、楽しみにしています。そうだ。お経は耳まで書いてもらいましたか? / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-12 00:24 )

2002-01-11 伝統的積立貯金

僕の所属している消防団の最小単位は、住んでいる大字ごとに班を組んでいる。そしてだいたい班毎に旅行に行く。分団が違えばまた異なるのかもしれないが、僕の所属する分団ではそういうことになっている。だいたい年度末に行くのが普通のようだ。

旅行のために一人頭毎月数千円の積み立てをしている。不足分は色々な方法、たとえば事前事後徴収などでまかなわれる。基本的に自分たちの慰安には自分たちの腹も痛める。
ただし今年度の僕は、去年12月に1年分払ったので、しんどかった。だいたい毎年旅行に行くのは年度末だったのが、それでは毎回参加できない人が多くなるからと今年は1月に行くことにしてみたのだ。だから12月までに全額払うという変則的なことになった上、僕はそれまで1回も払っていなかった。
夏休みが終わる頃になってやっと宿題に取りかかるような子供は、大人になってもろくなヤツにならない。
旅行に行かない人間の積み立ては伝統的に没収ということだし、行かないことが分かっていても全員払う決まりでもあるので、払う以上行った方が、そりゃいいに決まっている。

ただし、旅行の中身に多少問題があると言えばある。
そもそもこの村の消防団は青年団を兼ねたようなところがある。今でこそ車で街にもほいほい出掛けられるが、昔はそうはいかなかった。娯楽も少ない。そういう頃からの伝統的な旅行である。羽目もはずしたくなるというものだ。

普段の活動でも、村や字の金を使ってただ飲んでるだけの集団などと陰口をたたく人もいるらしい。そういうことを言う人に限って、息子は都会に出てしまっていて協力もへったくれもないという。僕は直接言われた訳ではないからよくは知らないが。
そりゃ僕たちは寄ると触ると飲む。けれど災害時や火事場では身を粉にして働く。めんどくさい行事も多い。
昔のように消防署が遠いのでもないから初期消火はほとんどやることもなくなったらしいし、消火活動も本職の消防署に遠く及ばないとは言え、火事場の片づけや残り火のしつこいまでの点検や、もし残り火でもあった場合のその消火は僕ら消防団の大切な仕事だ。僕は他所からの移住者で新参者だけれど、彼らが好きだ。
息子も出さず彼らに陰口をたたくようなヤツは味噌汁ででも顔を洗って出直してもらいたいものである。

しかしいくら僕が彼らのことを好きでも、彼らの旅行にはやはり参ってしまうのだ。
簡単に説明するなら、一昨年の行き先はススキノだったと言えばそれで事足りるだろう。
そういうことなのである。
風俗に行かない僕にとって夜はそんなに楽しくてしかたないということはないがそれでも金がもったいないし、だいたいは温泉や行ったことがない土地につられてついていく。
「なんで風俗行かないの?」と尋ねられて「はまるとイヤだから」と答えたら妙に納得されて、これも妙に悔しかったことがある。
キライなんだよそーいうの、馬鹿。
まあ旅行は、行けば行ったでそれなりに楽しいんですけれども。

今回は某温泉地にて、夜はピンクコンパをあげての宴会ということらしいですよ。
なんなんだ、ピンクコンパ?
ナゾ。
だいたい酒の席に付くおねーさんをコンパニオンと呼んでそれをコンパと略すなんて、消防入って知ったわさ。4年前だなあ。

かくして僕の積立貯金は、ナゾの解明に使われるのであった。
一応旅行の名目は「研修」ということだが、何を研修しに行くのやら…。

先頭 表紙

まあそんな人ばっかですね。 / 揚水 ( 2002-01-14 01:37 )
自分に不都合なことは「棚に上げて」論法は私は大嫌い。いくら客観的な視点が、とか言われても、説得力ないと思いませんか?ねえ。 / lim. ( 2002-01-12 12:42 )
意に添わない部分も添う部分もひっくるめて楽しむしかないっしょ。まあ確かにおつきあいというのはそうしたものでもあるわな。いびきは多分僕が一番の加害者である可能性が…。それにおじさんっつたってほぼ同年代です、うちの班は。あ、やっぱおじさんか。僕の下では26歳と27歳と28歳がそれぞれ一人ずついるかな。 / 揚水 ( 2002-01-12 01:08 )
そういう意に添わない用途は冷静に考えると実に悔しかったりもするけど、これが「おつきあい」というものなのでしょうか。はあ。消防団は私の父も団長さんやったりして一生懸命活動してました。やはり飲みが楽しかったようです。商店街ですから、その道のプロがいろんなおししいもの作ってくれたりして。それからいびき対策したほうがいいですよ。耳栓とか。おじさんらのは尋常じゃあないらしいです。先日父がその苦労話を申しておりました。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-12 00:29 )

2002-01-10 新記録

6日の午後から9日の夕方まで76時間以上クラゲと一緒にいることが出来た。

けれどしかし、二人とも風邪をひいていて、一緒にいる間にひどくしてしまった。もはやどちらがどちらに移したのかも分からずうんうん唸っていた。そんな状態なのに、比較的症状の軽いクラゲはご飯を作り洗濯をし、くるくる働いていて申し訳なかった。
せっかく一緒にいられるのに接触を禁じられるのは辛かったけれど、それより彼女だけ働いているのは本当に申し訳ない。でも僕は動けなかった。
もともとの予定では7日に(僕は会社の仕事始めの日であるにもかかわらず、予定を立てたときにはまだ年末年始の休みは決まっていなかった)熱田神宮にお参りに行き、次の日から僕は仕事に。その間彼女は留守番していてくれて僕の帰るのを待つはずだった。
ところが二人して(特に僕)ダウン。会社に電話するとゆっくりしてるといいよとの暖かいお言葉。会社の人は僕に恋人がいることはまだ知らない。単に風邪を気遣ってくれてるだけ。その実僕のやる仕事がないのでほっとしてもいる様子。結局今週いっぱいは正月休み。いいのだろうか? こんなことで。

何にしろたくさんの時間を大好きなクラゲと過ごせて幸せでしたとさ。今までで一番長く一緒にいることが出来たから。新記録。

先頭 表紙

いや、毎回測定してるんじゃないんですよ。たまたまここ何回か記録が更新されてたんです。6時間とか30分とかも間にありますし。 / 揚水 ( 2002-01-11 22:25 )
ははは。思ったとおり、具合悪いけどクラゲさんとウフフだったのね。それにしても毎回一緒にいた時間を測定するのはなにゆえ?そしてひまじんで発表するという・・・これは一周年記念のときに年間グランプリとか決めるのだろうか?「最長○○時間!」ってか? / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-11 21:48 )
うふふですね、lim.さん。僕らはまず喋くりたおします。逢えずにいた空白を埋めるかのように、お互いの身に起こったことを、面白いこともつまらないことも、たくさん。それからだいたいずっとくっついてますが、我がクラゲは働くんです、実に。やはり一世代近く離れていると、日本人としての実直さにも差があるのでしょうか。僕は怠け者。 / 揚水 ( 2002-01-11 10:54 )
長い間一緒にいられると、幸せで眠くなってしまう私。休日は二人して寝てばかりですよ。 / lim. ( 2002-01-11 09:46 )
熱田さんには行ったんですよ。 / 揚水 ( 2002-01-10 23:38 )

2002-01-04 従順なケダモノ

用事があって名神高速を西に3時間ほど走り、用事を済ませるとすぐ帰ってきた。
雪と帰省先から帰る人の集中のため、高速は渋滞していた。
特に上り線。それでも極度ののろのろ運転や停車するほどのことはなくて、車は流れてはいた。信号や交差点のない一般道路といった塩梅だった。

帰りは夜になっていたので、僕の目の前には延々とテールランプの列があった。バックミラーにはヘッドライトの列。
走行車線と追い越し車線の二列になって、車の群れがしずしずと走っている。

僕はそれを見て、従順なケダモノの行進のように思えた。
何という種類のケダモノかは知らず、お尻に赤い光を二つ灯して、双眸は明るく光らせたケダモノ。
それがそぞろに行進している。背格好や歩き方は少しずつ異なるものの、まちがいなく彼らは同じ種類のケダモノで、どこへ向かうのかもいつたどり着くのも分からないけれど、同じ目的地に向かって行進している。そう思えた。
彼らは行進の意味も行き先も知らない。けれど、前に進まなければならないことだけは知っている。何かに静かに突き動かされて、それに従順に従っている。そんな風に思えた。

そして僕もその中の一頭だ。僕はどこへ行くのだろう。

どこへ。

名古屋インターで高速を下りてその行進から解放されても、僕の中にその疑問が残って消えなかった。

先頭 表紙

生きてますよ、なんとか。 / 揚水 ( 2002-01-10 23:39 )
生きてますか〜? / lim. ( 2002-01-10 10:19 )
かぜはどうだ?クラゲさんのエネルギーで早く治してもらうのだよ。(てか余計なお世話?) / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-09 00:05 )
lim.さん、僕もその光景は嫌いではありません。好きですね。 / 揚水@また風邪でダウン ( 2002-01-08 09:05 )
あはははは。従順に、何に付き従ってるんだろう? / 揚水 ( 2002-01-08 09:03 )
私もほとんど車には乗らないので。似たような景色を婚礼の仕事でいつも見てます。皆一様にフォーマルで装い、整然とチャペルに揃って。でもクリスチャンなんて新郎新婦を含めほんとんどいなくて。従順に讃美歌歌ったりアーメンて言ったりしてるこの人たちはいったいなんなのだろう?大方仏教徒であろう彼らを冷静に見詰めるととても奇妙な気持ちになります。 / パオラ(ヒラノ改め) ( 2002-01-07 23:56 )
あ、ちゃんと帰られたみたいですね。よかったよかった。車にはほとんど乗らないので、高速の渋滞はわりと好きだったりする(笑)。 / lim. ( 2002-01-07 07:31 )
青き衣…ですか? / 揚水 ( 2002-01-06 19:25 )
うむ、羊飼いは誰なんでしょ。 / フィー子 ( 2002-01-06 13:41 )
はじめまして。「あおりん」さんと読むのですか? 王蟲ならば、夜の中央道のトラックの群れですね。あの高速道路はアップダウンが多いので対向車がよく見えますし夜はトラックの天下ですから。対向車線のトラックの頭に付いた緑色の三つのランプはまさに王蟲を彷彿とさせます。 / 揚水 ( 2002-01-06 03:14 )
「風の谷のナウシカ」のオームを思い出しました・・・ / 青凜 ( 2002-01-06 02:51 )

2002-01-01 新しい年に考える

「姫始め」なんて、男の立場からの言葉ではないですか?

女の人の立場からだと、なんと言えばいいんでしょう?

先頭 表紙

く、食うのか…? はじめまして繊弱雨さん。なんと読むのでしょう。 / 揚水 ( 2002-01-08 09:07 )
食始(ワハハ本舗、じゃなくて・・・・えっと・・・その・・・) / 繊弱雨 ( 2002-01-07 20:25 )
えらい! えらいぞ撫さん! まさにその通りだ。それなら男も女もへったくれもないわな。でも「やり初め」と書いて「やりぞめ」と読ませるのも捨てがたい(笑)。今年もよろしくお願いします。成人おめでとう。 / 揚水 ( 2002-01-06 03:15 )
やり始め? / 撫子@祝!成人 ( 2002-01-06 02:53 )
ふはははは、そうくる人がいると思っていたよ! / 揚水 ( 2002-01-05 23:20 )
「殿始め」?(あー、今年もおやじ炸裂だなー。) / ヒラノ改めパオラ ( 2002-01-04 23:46 )

2001-12-31 50時間

12月28日の夜9時から今日30日の夜までまるまる50時間、僕の大好きなクラゲと過ごすことが出来た。

29日は午後から展覧会の搬出入を手伝った友人(Nさん)宅に行き、9のつく日だというのに餅つきをした。
「苦餅」といって、「苦」を「持つ」ということで避ける人は避けるらしい。
Nさんは留守で、「幻滅」(12/9付『幻滅する、ということ』参照)を考える文章で出てきた友人、彼はもともと展覧会の友人一家の友人でもあって、その彼(H氏)とNさんの奥さん(Yちゃん)と3人の子供たち(M・中1女子、K・小4男子、R・小2男子)と僕とクラゲの7人で餅つきをした。
クラゲと彼らを引き合わせたのはこの日が初めてだったけれど、特に下の男の子二人はクラゲが気に入ったようで、大声で歌ったり縄跳びを一緒にやったり飛ばしまくっていた(人ごとのように言ってはいるが、実は大声で歌を歌い始めたのは僕で、最初は一番飛ばしまくっていた)。

ばたばたしたり大騒ぎしたりしたものの、餅はつけたしおいしかった。餅つきが終わって暗くなってから、クラゲが外で餅米を蒸していた蒸籠の下の釜でホワイトシチューを煮ていると、KとRも外に出てきたという。クラゲが「寒いから中に入ってたら」というと、彼らは「だって一人じゃ寒いじゃん」と言っていたらしい。なんと紳士的な小学生だろう。僕には出来ない。その時僕は多分薪ストーブの火を点けていて、その番をしていた。
奴らもなかなかやるではないか。女の人の気持ちが分かって、もてるいい男に育つだろう。
僕はお麩を出汁で戻してしょう油で焼いた。前日クラゲと僕がすき焼きをやった残りで作った煮物もあった。シチューは器に盛ってパン生地を被せて、Yちゃんがオーブンで焼いた。餅とそれらが夕飯。
おいしかった。食事前に、クラゲはKに将棋を教わっていた。
「あー、そこに置けばいいのに」、「あと2手で俺の勝ち」、「わかんないかなあ」などと、普段僕が彼に言っていることをそのまま言っているのがおかしかった。Rは横で見ていて、彼も楽しそうだった。Mは、僕がクラゲのことを「きれいだろう」とあまり自慢するのであきれていた。クラゲは、「そんなこと言わないでくれ」と茹でクラゲになっていた。

その家の主人であるNさんは仕事で帰りが遅いことが分かっていた。前日、というかその日の朝2時間しか寝ていなかった僕たち二人は、彼が帰ってくるまで待っていることが出来ずに、床に転がり毛布にくるまって寝てしまった。
H氏とYちゃんが飲みながら話している声に別の声が混じっていることに気づいて起きてみると、やはりNさんが帰っていた。
クラゲを起こすと子供たちはちょうど寝るところだったので、彼らにおやすみなさいを言って、大人4人で飲んだ。長いこと話して、そこを辞した。

この日僕たちは午過ぎから、餅つきに行く前に本屋に行っていた。僕はクラゲにある本を探すのを頼まれていたけれど、なかなか見つかる本でもなさそうなので、いつもそうしたときに頼りにしている本屋の店長さんに注文を頼んでおいた。その本が入荷されたという連絡が28日にあったのでそれを買いに行ったのだけれど、そこでうろうろしていて、「これはあの人にあげたい」という本に出会ってしまった。

30日はその人にその本を渡しに行って、そこで夕飯をごちそうになってきた。それから僕はクラゲを家に送って帰ってきた。
誰に何の本を渡したのかは、また後日。

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今はまだ余裕があります。夜になれば二年参りの参詣客で忙しくなるでしょう。他所からログインできますね. / 揚水 ( 2001-12-31 13:37 )
お寺でのお仕事、がんばってください。くらげさんともどもよいお年を! / ヒラノ ( 2001-12-31 08:46 )
31日から来年3日まで、お寺で下働きしてきますのでしばらく更新できません。みなさん良いお年を。 / 揚水 ( 2001-12-31 02:03 )

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