2002-12-29 お別れです
2002-12-09 ヒデ、年内ゴールイン？
2002-12-04 あっちもこっちもダック所望
2002-10-24 再会
2002-09-10 深夜の内緒話
2002-09-10 綺麗の理由
2002-08-25 頼りになるのは？
2002-08-03 音信不通
2002-07-16 台風のあと
2002-04-27 GW いい感じ？

ユウジとはもう終わったと思う。
結局、彼は心の病気だったんだけど、それを含んでも、もう私の心が彼のもとへ動く可能性は少ない。それほど、私はへとへとに、ボロボロになってしまった。
病気のことは同情するけれど、巻き込まれた私も一緒に病んでしまうほど、彼は荒れていた。ここ数年。

実は彼にまださよならのメールを出していない。その前に、彼からメールが来て、家族とも誰とも接触したくないほど病んでいると書かれていた。もちろん、私も遠ざけたい一人だろう。そんな彼に、別れのメールが出せるほど、無神経にはなれない。静かに、ひっそりと距離をとろうと思っている。

今までありがとうと、心から言えるまでには、まだ時間がかかりそうだけど、
楽しかった思い出がマイナスの感情で塗りつぶされる前でよかった。今回は、不思議なほど涙が出なかった。それどころか、ほっとしたような気持ちだった。


もしも彼が私になにがしかの救いを求めてきたら、
長い付き合いの友人として、援助の手を差し伸べることには躊躇はないが
もう彼を男性として意識することもないだろう。
数年してふっと彼が連絡してきたら
もちろん、最優先で時間を作ろう。私をいい女にしてくれた彼だもの。

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今の車と同じ車をもう1台買ったって。色まで同じ車、どうして買ったの？
早くフェラーリにしようよ。

いくつかの出会いのパーティに参加して、やっと結婚できそうな相手を見つけたって。週末のたびに、あちこち出かけているらしい。好きなの？って聞くと、
気は合うよ、早く子供を作らなきゃいけないんだ、だって。
心配性のヒデがやっと結婚に踏み切れそうな相手を見つけたんだもの、祝福してあげなきゃね。

しばらく、音信不通になっちゃうんでしょ？そういうところが妙に律儀な彼だから。
友達なんだから、のろけも愚痴も聞いてあげるってば。だから、たまには連絡してよね。新しい車、シートの香りが消えないうちにね。

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ユウジに北京ダックをご馳走してもらうはずだった。
いつになったら実現するのかよくわからないまま。

そんなことはどうでもいいけれど、間違いなく、北京ダックは私の好物で
無性に食べたかった。

ホンダ先生がランチのお伺いを立ててきたとき、すかさず北京ダックをお願いした。それも広東式なんていう邪道なものではなく、皮だけ、皮だけの北京式。

ホンダ先生はいつものように、都内の名店をくまなく探し、実際に自分で足を運んでロケーションなどを確かめてくれたらしい。
老舗のホテルのチャイニーズは、内装も昔のまま。ランチのダックは予約のみ。
もちろん手配済み。お店の人がきれいに包んでくれたダックを、ホンダ先生の分まで
いただいて、先生は嬉しそうに私が食べるのを眺めていた。
他のメニューはスープとデザートだけ。余計なものは食べたくなかった。
本当においしい北京ダックだった。


2週間後、ものすごく珍しいことだけど、急にユウジとランチをするチャンス。
もちろん、私はその時間を捻出するために予定をずらし、ユウジはやっぱり徹夜だった。私が見つけたそのお店には広東式も北京式もどっちもあるはずなのに、その日は広東式しか扱っていなかった。肉まで付いているのは、すぐにおなかが一杯になっちゃうから避けたいけれど、もちろんオーダー。今回はユウジが包んでくれた。そして、今回も私がユウジの分までいただいた。ダック以外にも、食べきれないほどのお料理。もちろんデザートも。

とても似たシチュエーションなのに、幸せ度がこんなに違うのはなぜなんだろう？

そうそう、今回は大躍進。いつも、独り言のように
別れてやる、おしまいにしてやる、と
ぼやいていたけど、今回はちゃんと本人に宣言してやりました。

あなたの誕生日までに嫌いになって、別れるから、って。


本気にしてなかったみたいだけど、ほろりと涙あふれそうになった私の目を見て
やや焦ったのかな。

調子のいいことに、ごちそうさまの時には、そう言ったことを忘れそうなほど幸せだったけど。ううん、私は本気です。

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ショウに会った。二人で一緒に考えたら4年ぶりだった。二人だけで会ったのは、5年ぶりかもしれない。

私たちは、どうしてこんなに必要としているのに、どうしてこんなに好きなのに、どうして一緒にいないんだろう？といつも思い、答えは決して出ない。

4年ぶりに実物を見て、きっと泣くんじゃないかと思っていたけれど、私たちはカプチーノを飲みながら、とめどなく話し、無邪気に笑った。

けれど、車に乗って、ふたたびドライブが始まって、彼が私の手に触れるとダメだった。一気に涙が流れた。とめどなく、とめどなく。平気そうにしていたけれど、もうダメ。

冷たい雨で、私たちはお互いのぬくもりを感じたいのに、会っていなかった時間を埋めるかのように、ずっとずっとドライブしていた。

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別れの時間はすぐに訪れた。彼は私を拾った場所で降ろしてくれた。

別れ際、私は小さな声で抗議して彼のおでこをこずいた。

ドライブ長すぎ！

彼は気まずそうに微笑んだ。今度はドライブしないさ。


きっと次に会えるのはまた数年先なんだとわかっているけれど、私の人生の中で外すことのできない登場人物な彼。

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彼女との出会いは必然でもなんでもなく、ともすればお互いの存在に気がつくここともなく、そのまま通りすぎるほどの関係なのに、私も、そして彼女も不思議な親近感を共有して、誰にも言えない内緒の話を、楽しそうに交換する。

深夜のわずかな時間、お互いの胸のうち、将来に向けての野心を、自分本位に語っても、許されてしまうような気がするから。

私たちの内緒の結論は、女は欲張りでなきゃね。恋もお金も、そして美も。

そうであるために何が必要？そうなるために何をする？
私たちの内緒話はとめどなく、そして夜がふけていく。

いい女へのエッセンス。
素敵な恋と、それを話せる女友達？

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こんなにきれいだったんだ。

会えない私の画像が欲しいと切望するので、いくつかのショットを送っておいた。
遠くのPCで、私の顔を見ながら、ユウジはまじまじと言う（実際には入力）。

知らなかった？

昔は意識してたけど。

（ねぇねぇ、だからそのきれいな人、失うとしたら残念でしょ？）

でも好きな理由はわからないんだ。どこがどうとは、、、

全部でしょ？（私なんかもっとわからない。ユウジ、格好よくないもの。）


綺麗ですね、と男性に言われることには慣れている。でも、男性の言うところの綺麗の基準を信じていないので（つまり、男性が綺麗と言う女性を私も同じような綺麗と思えないことが多いから）、それほど嬉しいわけではないけれど、
自分が綺麗に見せたいと意識している相手からそう言われると心から嬉しい。

いい女へ、また一歩？ 努力も大事。

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困っている時に温かい手を差し伸べられると
その手をつかんでしまいたくなる。それが誰の手でも。

もう1週間近く前のことになるけれど、私にしては珍しくひどく落ちこみ、
というか人生最大の危機と形容したいほどのピンチで、
その道のエキスパートであるヒデに楽に死ねる薬をもらおうと
半ば真剣に考えていた。そういう場面でも段取りのいい私は
遺書を書く準備まで始めていた。

そんなとき、ホンダ先生と食事をする機会があった。本来ならとても食事を
する気分ではなかったが、誰かのアドバイスが必要だった。
こういうときにユウジがまったく役に立たないどころか、下手をしたら
崖から突き落とされるかもしれないと知っているので、本能的にその相手を
ホンダ先生に選んだらしい。

ホンダ先生と話して、実際かなりの不安が晴れた。さすがに人生経験と
ある程度上の方から社会の仕組みを見れる立場の彼にとって、
私の不安はほんの些細なものだったらしい。
そして、私の期待通り、漠然と大丈夫だよ、という言葉ではなく
論理的な説得力をもって私の不安を払拭してくれた。

もちろん、それでも今回は私の人生の大きな転機には違いないが、
消えてしまいそうに小さくなってしまいそうな私が、
もう一度前向きに人生を進めるまでに立ち直らせてくれた先生には
本当に感謝している。

だからといって、ホンダ先生との関係が、別の方向に行く可能性は
ほとんどないが、便りになる人生のアドバイザーとして
末永くお付き合いしていただきたいと感じた。

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ホンダ先生が音信不通になった。
この前、ランチをして1ヶ月以上。急に嫌われたのかもしれないが、そんな気配もなかったし、事故とか病気とか、心配をしてメールを出しても、返事が来ない。


このところ、ランチだけでは不満そうな感じで、映画とかカラオケ？とか、ランチ以外の提案をことあるごとに提示していた先生だけど、私はそのたびに聞こえないフリをして
いた。

ランチだけでは面白くないでしょう？といわれても、ランチフレンドなんだからそれでOKとも答えられず、オホホと笑ってやりすごす。

メールが途絶えても、胸が痛んだりもしないけれど、区切りを付けるのならそこだけでもはっきりさせてくれないと何だか気持ちが悪くて。

最後のメールと思って2通目を出す。かれこれ2ヶ月近く音沙汰なしの頃だ。

今回は即日、返事が来た。
PCが壊れていたことと、アメリカ出張があったこと、などでメール環境がなかったらしい。電話しようかと思っていたことも書かれていた。電話に関しては私が歓迎しないことを知っているので遠慮していたようだ。自分から連絡を絶つなんてことはありえないと書かれていた。

それでどう感じたわけでもなく、生きてたんだという感想。

あらためて、ホンダ先生、ランチフレンドでしかないという位置を確認してしまった。

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とても久しぶりにユウジに会えそう。

今日は台風で、1日ずれなくてよかったと心の奥のほうでほっとする。

いつもそう。久し振りにユウジに会えそうなとき、神様があちこちに様々な意地悪を仕掛けてきそうで身構える。何かのアクシデントが起きたりしないか、彼の顔を見るまで、ずっとずっと心配で、いつも彼の顔を見た途端、涙があふれそうになる。

明日まで、何も起こりませんように。普通に普通に時間が流れますように。

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コンベンションから帰ってきたユウジ。1週間もハワイのホテルで寝ていたせいか、ずいぶん心に余裕が感じられる。

GWに会おうか？きっとヒマだから。

彼から、こんな申し出があるのは、本当に珍しい。
それが実現するどうか、会ってみるまでわからないけれど、予定があるだけでとても嬉しい感じがする。


GWに突入する前の日
ご無沙汰しています、、というメール。ショウからだった。
この前、メールが来たのは1年くらい前？
それでも、私はお返事をだしておいた。律儀なだけだけど。
かなり、あっさりとした返事を書いたつもりだったけれど、今回は即座に返信が返ってきた。数時間の間に数通のメールが行き交い、なんだか昔のよう。
メッセンジャーで会話をすると、会話の軽快さも衰えていない。

たぶん、GW前のささやかなプレゼント、これが次回に続くことは無いとわかっていてもちょっと嬉しかった。

お互い、少し大人になったよね。

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