himajin top
ない・もの・ねだり

メフィストの国へ運べや花吹雪
狂うまで酔え舞いながら死ね

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-10-08 コンバットマーチが止むことはない!
2003-09-10 ダメダメな夏を追え!
2003-08-31 納涼!! 浪花怪奇大作戦!
2003-07-31 金曜の午後はヤバイゼ!
2003-07-05 第四コーナーを駆け抜けろ!
2003-06-23 たまには自慢話をするぜ!(前編)
2003-06-23 たまには自慢話をするぜ!(後編)
2003-06-05 君よ浜風に乗って飛べ!
2003-05-06 ムシの好かんハナシだぜ!
2003-05-02 来年の花見は暴れるぜ、四月!


2003-10-08 コンバットマーチが止むことはない!

捨てられ追われて地に落ちて、腐っちまっても生き続けなければならない。生きているなら、戦い続けなければならない。
巨人にとっては今期最終戦となった昨夜の甲子園でのTG戦。敵地とはいえ因縁深い球場での原監督退任セレモニーに、志半ばで去りゆく男の無念さを思う。
7回くらいの攻撃中からか、原監督の現役時代の応援歌がスタンドから鳴り渡り、G党だけではない、誰もが同じ気持ちで送ったエール。蚊ほどの意地も通せやしないこんな時代へ向け、クソッタレと叫ぶ声に聞こえたのは俺だけか。

原監督、いや、一野球人としての原よ、あなたの言う「夢の続き」を、阪神ファンの俺も待っている。あなたに貼り付けられた『爽やか』なるレッテルの内側に秘めた闘志を、プロ野球ファンなら知っているのだ。「涙を笑う男」を普段は自認するこの俺も、あなたの涙は笑わない。阪神・星野監督と抱き合って流した涙の意味は、小僧どもには決して分かるまい、あれは戦い続けた男の涙だ。誰が悪いとか、どうあるべきとか、何をすればよいのだとかは、そんなことは語らずにおく。あなたはまだ死んだわけではないのだから。やるべきことがあるのだから。
それに星野監督の言うとおり、まだ若い。疲れてなんかはいないだろう。「おつかれ」の言葉は目を閉じたときにだけ言おう、それが戦い続ける者への礼儀だぜ、今は次の一手を見守り、近い将来、我が阪神タイガースに容赦なく襲い掛かる常勝軍団を率いて戻ることを信じて祈っている。

「明日から、また生きていきます」とはセレモニーの最後の一言。そう、死んだわけではない。その言葉は俺にも響いた。
誰もがそうだ、俺だってそうだ。砂にまみれて雨に打たれて、ルーザーズリーグを勝ち抜け。心の中では、コンバットマーチが止むことなんてない。今は惜別を胸に。さようなら。

先頭 表紙

2003-09-10 ダメダメな夏を追え!

青木雄二氏のご冥福をお祈りします。
(以下本文)

落としたモノを拾おうとして蹴飛ばしてしまい、追いかけて拾おうとしてまた蹴飛ばして、追って蹴飛ばし、追って蹴飛ばし、気がつけば箱根の関を越えていた、なんてコトは誰にだってあるだろう。近道をしようとして裏路地を走ったがためにドブにはまるヤツだっている。笑ってくれよ、そいつは俺だぜ、ハ〜ドラック。

ダメダメだったこの夏(夏以外もダメダメな気がするが、気のせいだ)で、とくに断腸の思いなのは、海へ一度も行かなかったこと。普段シチーボーイを気取っているが、実は俺は海が好きなんやぞ。
とはいえ泳ぐのは苦手。そもそも俺たちヒトの祖先が必死こいて進化して海から這い出てきてくれたというのに、わざわざ水の中へリターンすることはないだろ。などと屁理屈こねるカナヅチ野郎は、ただ砂浜に寝転がりたいのだよ、ごめんくさい、うわーん!

九月となったが今からでも一人で須磨へ乗り込もうかと言えば、あるツレから、野郎が一人でビーチなんぞをうろつくと盗撮目的と思われるからヤメトケと止められた。海までアベック(死語なのか?)仕様とはイヤな時代になったもんだな、チキショオ、こうなったら俺は時代と戦うぜ、観覧車にも一人で乗ってやる。「わー、大阪城が見えるー!」って一人でハシャいでやるぞ、ざまあみろ世界!
そういえば以前、「よく一人で映画を観に行く」と言った俺に、「一人で映画に行って何すんの?」とメッチャ真面目に訊いてきた知人がいた。
「映画を観るんですけど……?」と答えに困った俺を、誰か気の毒がってくれ……。

閑話休題。この夏、母がウイルス性の病気になった。
ごくごく初期の段階の顔の腫れに近所の薬局のオッチャンが気づいて、病院に行くよう勧めてくれたおかげで特に早い治療を受けることができ、六日間の薬の投与で完治した。なによりである。
聞けばこういう早期発見は珍しいらしく、たいていはその腫れを虫刺されかカブレと思い込んで放置してしまい、悪化してから病院に来る患者が多いのだとか。母も実際、最初は蚊に食われたと思っていたようだ。最悪の場合は髄膜炎や失明の危険もある病気だったと聞いて、あらためて薬局のオッチャンに感謝すると同時に地域のつながりをありがたく思う。
また、今回のことで医療費三割負担はやはりキツイとあらためて思い知らされた。母の場合はまだマシだが、もっと重い病気で通院あるいは入院を余儀なくされた人には深刻な問題のはず。イヤ、この国に生きている以上、ヒトゴトじゃないぞ。治療費も薬代も一割負担のころに比べて三倍になったのだから、実に法外な値上げだぜ。そうやって集めたカネが本当に健全な使われ方をしているのかどうか、俺は大いに疑っているしな。
そういえば衆院選も近いのか。おう、みんな演説にも選挙にも行け、コンチキショオ!

そんなこんなの夏だったが、面白かったのは地元の盆踊り。タダで踊れるから盆踊りは大好き。今年は江州音頭にヒップホップを取り入れて踊るニイチャンがいたのでステップを教えてもらったのだが、全くついていけずに、うひゃ〜! であった。
けれど踊り手の中で、一番ヘタで目立っていたからと大家のオバチャンがラムネをおごってくれたぞ、ラッキー! 来年の盆踊りも楽しみだぜ!

ああ、もうすぐ十五夜だというのに残暑キビシイとはこれ如何に。月見団子を白玉にして、ミルク金時一気食いといくか。ついでに火星をトッピング、風流だぜ。ちと重いが踏ん張れ、フレンズ。ドブにはまる日があれば、そこから砂金をつかみ出す日も来るだろう、keep on fighting 、さようなら。

先頭 表紙

SENRIさん、相変わらずビビッドな日々をお過ごしのようでなにより! それにつけてもパン食い競走で一着になりながら自分のパンだけマズかったときのような、勝ったのか負けたのかわからん微妙な無念さ加減が泣けてきますぜ、我らダメダメ同盟(めっちゃイヤなネーミング…)に栄光あれ! 同盟歌はソニンちゃんのダメダメ節冴える『合コン後のファミレスにて』に決定ですな。 おっと、忘れちゃいけねー、阪神優勝、おめでとうございやーす!! / アキジ ( 2003-09-21 17:11 )
お久しぶりです。タイガース優勝おめでとう!私はこの夏踊りまくって(エアロビクス)3kg痩せたのに老けて見えると言われてダメダメでした。 / SENRI ( 2003-09-17 20:34 )
書ききれなかったのでここに書いとこう……。最近のお気に入りはTVアニメ『エアマスター』。中でも崎山香織はテンションのベクトルがデタラメなナイスキャラだ! ED曲の『ROLLING 1000tOON』(マキシマム・ザ・ホルモン)もクール! 「我は延髄突き割る♪ ROLLING ROLLING 延髄突き割る♪」 なんちゅー歌じゃい、イカスぜ! うっひゃ〜! / アキジ ( 2003-09-10 02:23 )

2003-08-31 納涼!! 浪花怪奇大作戦!

今更ながら納涼といくぜ! 名づけて『浪花怪奇大作戦!』 えすあ〜るあ〜い♪ 

第一話のはじまり〜〜

……これは母から聞いた話。今から50年ほど昔の大阪市内のある町に、『クロ』と呼ばれる人懐っこい野良の黒猫がいた。
当時、まだ子供だった母はその町で祖母(俺のひい婆さんやね)と暮らしていたのだが、問題は隣家のオバチャンのこと。

まだ戦争の影響も残っていて、どこの家庭も貧しかった頃。そんな中にあって、隣の一家は比較的裕福な暮らしぶりだったという。
隣のオッチャンは人の良い商売人。しかし、くだんのオバチャンの方は尊大、人を見下すタイプの人だったようで、貧乏人と見れば相手が子供であろうが大きな声で罵ったり水をかけたりと、町中から相当嫌われていたらしい。
母も「家の前を通るな!」などと、隣に住んでいるのに無茶なことを散々言われたりしたのだとか。気の強さでは大阪一を誇るひい婆さんは、しょっちゅう怒鳴り込んではケンカをしていたということだ。

そんなある日、隣のオバチャンが、息子に指示して空気銃でクロを撃たせたのだ。
「汚い」というのが理由だった。近所の人たちは怒ったが、オバチャンが聞く耳を持つはずもない。
傷を負ったまま身を隠したクロは、空き地の隅で見つかった。脇腹の赤黒く腫れた傷口を一生懸命に舐めていたクロを、何とかして獣医に診せようとしたが、クロは誰も近づけようとはせず、放っておくより仕方がなかったという。

夜がきて、クロの痛々しい鳴き声が母の耳にも聞こえてきた。
「あおーーん……あおーーん……あおーーん……」町中に一晩中、響き渡る声……。
その後、クロの姿を見た人はいなかった。

しばらくして、隣のオバチャンが病気で倒れた。
無責任な大人たちは「クロのタタリや」と笑ったが、すぐにそれは禁句となった。
クロにまつわる事情を知らないはずの隣のオッチャンが、みんなに病状を話したからだ。
「原因不明の腫れ物が脇腹にできた」と。

ついに医者からも見放されて、オバチャンは家に戻ってきた。苦しげな唸り声が低く聞こえていた。
それから何日か経った夜。いつもと違う様子に、母は目を覚ました。
「いたーい……いたーい……」低く響いてくる、オバチャンの声。
その声は、徐々に大きくなってゆき、やがて人間以外の何かとしか思えない声に変わって、最後に、いつか聞いたあの声になった。
「あおーーん……あおーーん……あおーーん……」
ひい婆さんも目を覚ましていた。母と目が合うと、小さく首を振った。

オバチャンが亡くなって、間もなく隣の家族は引っ越した。
その町のみんなが、あの声を聞いていたのだろう。以来、町では誰も話題にすることはなかったそうだ。クロのことも、オバチャンのことも……。

『浪花怪奇大作戦!』第一話、完。これにて納涼〜〜!! 怪奇〜をあ〜ば〜け〜♪ あばいてへんや〜ん!

うわ、最初はこの夏の(ヘタレな)記録を書こうと思ってたのに、全然違うこと書いてもた! 予定通りにできない自分が、結構好きだー!
とにかく全国のガキンチョどもよ、半泣きになって宿題してるかー? お前らの今の気持ちはよーくわかるぞー。俺は高校になっても半泣きやったからな、わーん! 結局最後は開き直って「やってません!」と胸を張ったもんだが、そんな調子で成績はペケでもダブりもせず、卒業のときには皆勤賞までもらったんやぞ、大したもんだぜ、えっへん!(アホの証明ですな)
おう、こんな大人にならないように、ガキどもよ勉強しろ、I’m always on your side! もう少し暑さが続くな、カキ氷がうまいぜ、さようなら。

先頭 表紙

2003-07-31 金曜の午後はヤバイゼ!

明日の金曜は『ルパン三世』TVスペシャル放送だってよ。いわゆる『旧ルパン』からのファンの俺が見逃すわけにはいかんぜ、チェキラー!
権威や既成の価値観にパラベラムを撃ち込むピカレスク。世の悪党どもがみんなルパンのようであればよいのだけれど、残念ながら現実は役人からポン引きに至るまで、悪人といえばカネと権力に固執し、強者に媚びて弱者にたかる卑屈なザコばかり。
ヤダヤダ、大嫌いだぜ。できれば紋次郎を気取ってイザコザとは関わりあわない股旅者に徹しておきたいところだが、しかしそうもいかなくなってしまった、先週の金曜日のハナシ。

かの金曜は天神祭、通称『天神さん』。大阪モンの俺には正月の『えべっさん』と並ぶ、夏の本場所なり。更に今年は本宮に行けるということで、どこかの船にツッコミで便乗して船渡御を満喫するという野望も抱いていたのだ。
そんなルンルン♪気分の俺に、某氏より電話が入ったのは夕方過ぎ。出掛ける準備も整い終わった頃だった。
曰く、債権取立て業者を名乗る知らない会社から、身に覚えのない借金を返せと電話で言われたのだとか。
「カネ振り込まんかったら、今から三人で行くぞ」とヤーコがスゴンできたそうで(きっと『三人』というコトバがミソなんやね)、そんな恐喝なんぞ無視してよかろうとはいえマジでカチ込んできやがったら大ゴト、俺(微力)も急きょ天神さんをソデにして駆けつけてみれば、家の中では某氏が110番して呼んだ二人の制服警官に事情を説明しているところだった。
その後、警官らと一緒に待機するもヤカラからのアプローチはナシでなにより。担当への申し送りを約束して帰っていったお巡りさん、忙しいのにご苦労さん。
それから本日現在まで迷惑行為など受けてはいないので、これにて一件落着と言っていいのだろう。やれやれだぜ。

近頃の犯罪に思うこと。手の込んだものアリ、無軌道なものもアリ。なんにせよ悪質なものが増えて、これまで以上の用心が必要なのは間違いない。
もちろん、ストーカーや通り魔、ヤミ金がらみの犯罪等々、潮に流される漂流者の如くに抗えないまま被害者となってしまうケースだって多いし、普通に端っこを歩いていても暴走車に轢かれることだってある世の中だ、俺だって犯罪被害者に対し「用心が足らん。被害者にも落ち度がある」なんてハズシたセリフを吐く気はないぜ。しかし善人の気の緩みにつけ込む卑怯者は増殖中。用心して避けられる被害ならば、紋次郎でなくとも避けて通るのが当然ってもんじろう?

とくにこれから本格的な夏を迎えるにあたり、外に出回る子供が凶悪犯罪に巻き込まれないよう(あるいは犯罪を起こさぬように)親には気をつけてもらいたいと、オッサン臭いことも書かせてもらおう。悪人どもから自分を守るのは最終的に自分自身でしかなく、子供を守るのは親なのだということを念押ししておきたい。少なくとも政治や行政なんかに任せっきりにはするなよな。コトが起きてから加害者や行政に責任を問うても、受けた被害をゼロに戻すことなんてできやしない。今こそ親の値打ちを見せてくれ。

さて、デスクトップも日テレのルパンサイトから頂いた不二子ちゃんに変更完了、明日のルパンで気分を晴らそうか。ハードボイルドという名のメルヘンに、しばし浸りたいブルーな気分。待つことの無意味さだけを思い知る、そんなブルーな午後の気分だ。
次元「これもあの日の雨のせいかい?」(旧ルパン第6話『雨の午後はヤバイゼ』)
さあね。
とにかく来年の天神さんは、今年の分まで暴れよう。ギャル神輿にも参加する。担がれる役で。ハードボイルドだぜ、さようなら。

先頭 表紙

えもりさん。おお、大阪プロレスの話題を出してもらえるとはファンとしては嬉しいですな! えべっさん、せっかく念願の『大阪名物世界一』になりながら(3月21日の書き込み参照)タイガースマスクに敗れて陥落、今じゃ犬のペロにも抜かれて『世界五』にまで落ちてしまいましたよ、とほほ…。しかしこの負けっぷりこそが、えべっさんの真骨頂かもしれませんね、どのみちファンはやめられません! / アキジ ( 2003-08-06 19:01 )
『えべっさん』って聞くと、大阪プロレスのレスラーを連想してしまうのはおいらだけですか?(^^;;; / えもり ( 2003-08-03 23:30 )
Hirokoさん。イイ?? うわ、やったー! これはもうマジでギャル神輿に担がれて喜びを表現せねばなりませんぜ、わっしょい〜! それはともかく独善的だったり卑怯だったり、「人としてどやねん?」な人に会うたび、その人に育てられている子供のことを考えてしまいます。こんな時代に子育ては色んな意味で大変に違いないでしょうが、お父さんお母さんにはウデと覚悟の見せ所。どうか真に尊敬される親になって下さいと、股旅者の僕もエールを送りたいです。 / アキジ ( 2003-08-03 04:04 )
PACHIさん、ウエルカムバック。とにかくルパンは見落とさずに済まれたようで何よりです。今回のルパン、悪くはなかったけど、マフィアとのお宝の奪い合いから銃撃戦へ…という展開より、個人的には敵の罠や思惑を出し抜く仕掛けでもっと見せてほしかったかな〜などと思っております。でも次元が無敵だったからオーケイ! / アキジ ( 2003-08-03 03:59 )
PACHIさん。これはもう天啓であり谷啓でありガチョーンなのですな! なんだか知らんが勢いの凄さにルパ〜ンへの愛情を感じますぜ! きっと2時間、優雅にワインなぞを傾けながらTVの前に正座してはったのでしょうね、すばらしい! ちなみに僕は麦茶片手の鑑賞でしたよ! / アキジ ( 2003-08-03 03:55 )
ニナさん。えへへ〜、ブルーな気分も50円のカップかき氷(白みつ)一気食いで吹き飛びましたぜ、安っすいブルーやなー。オーライ、ギラギラも本格化の8月ウエルカムですとも、お互いにハッピーサマーを。サンクス! / アキジ ( 2003-08-03 03:52 )
今日のアキジさん、なんかカッコイイわ!特に終わりの2つのセンテンス(っていうの?文章のかたまり)。最近の親はなってないよね。自分の子供くらい責任持って育ててほしいわー! / Hiroko ( 2003-08-01 23:44 )
あ、大急ぎで帰りすぎて肝心の内容についてツッコミしてなかったわ。ん〜、なんていうか、自分自身で気をつけていないとイザというとき大事なこと見落とすってことですね。 / PACHI ( 2003-08-01 10:44 )
Σ( ̄▽ ̄; 今日ひまじんをチェックしたのは天啓か!? TVガイドというものを買わなくなって数年、もちろん新聞なんか取っていないし、番組表チェックするのはNHKだけの私……。アキジさん、ありがとう!!!今日は残業パスしてさっさと帰るぜ!ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌( ̄ー ̄)┘ / PACHI ( 2003-08-01 10:36 )
不二子ちゃん大好き!アキジさん、八月に入りましたよ。ブルーな気分は捨て置いて、ハッピーサマーでね。 / ニナ ( 2003-08-01 05:51 )

2003-07-05 第四コーナーを駆け抜けろ!

完璧な世界を嫌うあまりに、ヘタレな半年を過ごしてしまったことを白状する。おう、バタバタしただけで、何も有意義なものを残せずに俺は七月を迎えちまったワケだぜ。コークの空き瓶以上にむなしい人間は手を挙げろ! ハ〜イ!(ニカウさんに合掌)
「君は無駄な人間ではありません。神はこの世に無駄なものを作っていません」
「その通りだ。アンタだって刻んで三日も干したら、猫の便所の砂くらいにはなるぜ、アーメン」
というわけで、以上で上半期の総括終了。以下より最近の雑感。

宝塚記念で二億円をゲットした人、おめでとう。滅多に荒れない宝塚記念でヒシミラクルに1200万から突っ込んだ時点でミラクル必至、アンタは伝説だぜ。
十年くらい前の『のるかそるか』という映画を思い出したモンも多いだろう。タクシードライバー(リチャード・ドレイファス)が競馬場で八百長の話を耳にして大穴を当てたのをキッカケに、その日のレースは奇跡の倍々ゲーム、勝ち抜いた末に最終レースで大博打に出るというアメリカ映画。軽くてアホな展開の中に友情や家族愛、更には人間の尊厳までを描ききったB級コメディの傑作である。スマン、褒めすぎた!
映画のようにイージーであるはずもない現実のこの世で、やるヤツはやるな。しかもジョッキークラブなんかと無縁の新橋で馬券を買ったとは二度泣かす。サラリーマン早調べクイズにも出演して、電話口で娘に怒られてくれや、お父さん。安住アナによろしくな!

かく言う俺は、最近ウマには疎くなってしまった。宝塚記念と言われて思い出すのは、8年前のライスシャワーのこと。知っているか、覚えているか? 『刺客』と呼ばれたその馬を……

漆黒の黒鹿毛にシャープな馬体、しばしばナイフに形容された鬼脚を持つサラブレッドは、しかし時代の中にあって悪役であった。
当時のヒーローだった怪物・ミホノブルボンの三冠制覇を阻み、天皇賞(春)三連覇を狙うベビーフェイス・メジロマックイーンをぶった切ったライスシャワー。ヤツこそが競馬界の力石徹であり、ハカイダーなのだ。スランプに打ち勝ち、骨折からも復活した最強の刺客は、勝利のあとにブーイングすら浴びるアンチヒーロー。孤高とは、そんなものだ。カッコイイぜ。ああ、俺もヤツのヒヅメの垢でも煎じて飲まねばならんな、コンチキショオ!

その宝塚記念は95年、震災の影響で阪神競馬場から変更された淀のターフ。
第三コーナーでの転倒。研ぎ澄まされたナイフが折れたのは、一瞬の出来事だった。
脱臼した骨は、皮膚を突き破っていたらしい。係員の手により、その場で最期を遂げた。
時代がヒーローを生み出すというなら、アンチヒーローは時代に打ち込まれたクサビだ。クサビよクサビ、退かぬクサビの宿業のままよ、打ち砕け、突っ走れ。そしてヤツは第四コーナーを、本物のナイフになって駆け抜けていった。オーバーランを、赦せ太陽。

『ライスシャワー』とは、いわずと知れて門出を祝福する儀式のこと。
軽やかな風とともに、すべての人に祝福がありますように。役人と政治家に良心が湧きますように。ともあれ二億円ゲットのオッチャン、おめでとう。次はどのウマを買うのか、どうかコッソリ教えてくさい。ごめんくさい。

神はこの世に無駄なものを多く作ったが、どうやら俺は無駄を愛せる人間に生まれたようだから気まぐれな神を恨むこともない。俺自身が無駄なものなのだとしたら、俺は俺をもっと愛そう。何より俺は、まだ第四コーナーを駆け抜けてないぜ。末脚を踏ん張ってみるか。確定するまで馬券は捨てるなよ。グッドラック。さようなら。

先頭 表紙

ニナさん。まだ30代であり、もう30代であり、いずれにせよビバ30代ですとも。おう、結果を得るために僕らは努力してるのですぜ、せっかち上等! フライングこそが情熱の証なのだと、失敗するたび言い訳している僕には、しかしもう少し落ち着きも必要ですな、うっひゃ〜! / アキジ ( 2003-07-18 03:49 )
う〜ん、最後の4行はかっこいい。私もまだ「途中」だけど、せっかちなので早く結果をみたいときも。まだ30代(?)お互い頑張りましょうね。グットラック! / ニナ ( 2003-07-14 22:47 )
Hirokoさん。なりすます! この際だから馬になりすます! 「ワシが走ったんやから、ワシのカネじゃあ!」と叫びますぜ、ヒヒ〜ン! しかし寄付するなんて話が本当なら、いまどき奇特なオッチャンです。なぜあんな大金を賭けたのかもわからんし、謎は深まるばかりですな。 / アキジ ( 2003-07-14 03:10 )
なんかかっこいいやん!(笑) ところであの二億円、寄付しますって送った先がそのまま保管してるって聞いたけど? 本人でないと換金できないとかで・・・・。なりすます? / Hiroko ( 2003-07-11 21:43 )
前回分のつっこみ文中でも書きましたとおり、しばらくログインできませんでしたので、話題にするタイミングがズレまくっております。ご容赦くださいませ。 / アキジ ( 2003-07-11 20:18 )

2003-06-23 たまには自慢話をするぜ!(前編)

天パー泣かせの梅雨襲来! ペッタペタのパッサパサのグリングリン♪ チキショオ、大自然め、地下鉄の扇風機と組んで俺をいじめやがってガッデ〜ム!
それに加えて、ちびまる子ちゃんと同じく耳の中が湿ってる(大阪では『ジュク耳』なんていうよな?)俺はこの時期、耳もタマランくらいかゆいのだ。こうなったら世界で一番綿棒を使う生物として、ギネスに申請してやるぜ、コンチキショオ!
というわけでその記念に俺の、数少ない自慢話を披露することに決定。

十二年前のある夜、今現在より十二倍もブラブラ&ダラダラ野郎であった当時の俺は、地元の大阪を離れて新宿界隈を朝が来るまで一人ウロついていた。おお、アウトローだぜ。上石神井のツレ(常宿)に締め出されただけなんやけどな。

それは現在の都庁舎がちょうど完成した頃で、ハナシのネタに見物してやろうと見上げたバブルの塔。都民の血税の成れの果てに到着したのは午前7時過ぎというところか。
玄関から中に入るとスーツ姿の数人が隅で固まって話しこんでいるだけで、一階はガランとした感じ。新しい建物はそれだけで単純に気持ちよいものとはいえ、特段の面白みも感じない。さらに階段を上がって二階をしばらくウロつくが、誰もいないし何もない。一階以上のつまらなさに失望、親愛なる東京都民を気の毒がりながらサッサと庁舎を出たワケよ。

そして夕方、ツレの部屋で見たニュースで、その日が新都庁舎の一般公開の日だったことを伝えていた。おう、どうやら俺は、公開数時間前に勝手に庁舎に侵入していたようなのだな。
それで玄関にロープが張ってあったのかと呑気にひざを叩いている場合でないのか知らんが、とにかくチャント並んで一番乗りに喜んでいたオッチャンよ、スマン、大トーキョーの都庁舎に最初に土足でズカズカ踏み入った一般ピーポーは、実はこの俺ですねん。船場に本籍を持ち、淀川を日々望む大阪モンの俺ですねん。
今思えば、そんな朝っぱらから役所が開いてるわけないのに、何の疑問も持たず堂々と入っていけた自分の行動が信じられんけど、悪意もないし、不法侵入も時効ということでカンベンしてくさい。ごめんくさい。
そういえばしばらく前に、不審な男が知事室前までスルーしてきたなんてニュースもあったよな。俺が言うのもなんだが、セキュリティはシステムよりも意識の問題。しっかりしろよ、小役人諸君。

……書きながら思っていたのだけど、都庁舎に一番乗りしたからって別に自慢話にはならんな。むしろ思慮不足の過ぎる小僧であった昔の、恥ずべき失敗談か。認めたくないものだな、自分自身の若さゆえの過ちというものを……。

それではフォローのために、もう一個書いておくことにする。今度こそマトモな自慢話をしますので殺さないで下さい。

(マトモな自慢話の後編へ続きます)

先頭 表紙

ニナさん。うっわーい、ありがとうございまーす! おっと、嬉しさのあまり命綱のタオルを振り回しちまうとこでしたぜ、ギリギリセーフ! 角度によってはアウトでも、見なかったことにしてくさい、ごめんくさい〜! / アキジ ( 2003-07-18 03:46 )
アキジさん お誕生日おめでとう!遅くなってごめんなさい。わーい!そのタオル、ぱらりと落さないでね?? / ニナ ( 2003-07-14 22:27 )
Hirokoさん。うわーーーい!! 案ずるより産むがやすしきよし、問い合わせたら即解決でしたよ! 風呂上りでタオルいっちょの宿泊客が、オートロックで締め出されてフロントに助けを求めるといった感じのトラブルなのでした、マヌケと呼んでくだされ〜。しかしコレはコレで、誕生日の記念になった気がしますな。間の悪さの大阪チャンピオンを防衛したような気分ですぜ! やったー! / アキジ ( 2003-07-14 03:06 )
わーーい!! 戻ってきたのね!おめでとう!!私も以前ログインできなくなったことあるよ。その時私も管理人さんに助けてもらいました。ありがたいよね〜!! それと去年の誕生日、私もPCが壊れてひまじん無しでした。ツライよね(苦笑) / Hiroko ( 2003-07-11 21:34 )
ひまじんネット管理組合様。メールを差し上げましたが、こちらでも一言お礼を…。この度は僕の不注意でお手を煩わせてしまい、すみませんでした。お忙しいはずなのに、問い合わせてから2時間足らずで回答をいただけるとは感謝感激です。あらためまして、以後もよろしくお願いします。ありがとうございました。 / アキジ ( 2003-07-11 20:00 )
わーい! 管理組合の方に問い合わせたら、すぐにログインできましたー! ログインできなかった原因は単純すぎて恥ずかしくて書けませんが、アレがアレになっていたからアレだったようです(でもアレは最初に試してみたはずやけどな〜? 電脳世界は謎だらけですな)。今回のことで思い知ったのは、健康と『ひまじん』は失くしてから有難さがわかるということ。誕生日に書き込めなかったのはチト辛かったです。現在はチンケな躓き一つで空騒ぎする自分の小ささを猛省中です。お騒がせしました。 / アキジ ( 2003-07-11 19:58 )
(PACHIさんへの続きであり、これまで読んで下さった皆様へのご報告)…というワケで、もう少しトライしてみて、それでもログインできなかったら管理組合の方へ問い合わせてみようと思っています。どうしても無理ならこれにて終了するかもしれません(なんとも僕らしい半端な終わり方ではあります)が、その場合は、これまでどうもありがとうございました。復活できたら(最悪、新規で登録し直すのもアリですな)何の変わりもなく不定期でヒッソリコッソリ更新していると思いますので、またよろしくお願いします。では。 / アキジ ( 2003-07-07 23:42 )
PACHIさん。ほう、コレが羨ましいとは姉さまもかなりのイチビリ魂所持ですな、さすがは名誉大阪府民、これからも大阪修行に励まれますように。毎日腹筋&たこ焼き5セット、プラス淀川のおいしい水2リットルね!…さて、僕はといいますと、東京都知事の嫌がらせか天罰か、実は数日前からこの『ひまじん』にログインできずにいます。掲示板の、ログインできない方への回答を参考に色々やってみましたが、無駄無駄無駄!URYYYYY!でした。まさかこんなトコでも締め出しを食らうとは、やれやれだぜ、ですがな。 / アキジ ( 2003-07-07 23:39 )
え……めっちゃうらやましいんですけど、私。( ̄▽ ̄; 都庁か……何年か前の夏の日、新宿で一晩飲み明かした後の早朝にみんなで見に行ったのがなつかしいわ。 / PACHI ( 2003-07-07 10:29 )

2003-06-23 たまには自慢話をするぜ!(後編)

(前編からの続きです)

一昨年の夏のこと。深夜0時ごろ、近くのパン屋の自動販売機でジュースを買っているとき、ふと目をやると、近所の飼い猫が前の通りを横切っていた。
猫め、顔見知りのくせに俺に挨拶もせんとはどういう了見か。何よりこんな夜中にどこへいくのかといぶかった俺は、その猫の後を追ってみた。
猫は俺に気づいていない様子で駆けてゆき、やがて近くの草ムラとなっていた空き地へ入っていった。街灯の薄明かりを頼りに腰ほどの高さに伸びている草を掻き分けて後に続くと、空き地の中央付近は窪地のようにならされていて、何かのカタマリの影が点々とそこに見えた。更に近づいて窪地に足を入れた瞬間、そいつらは一斉に俺を見上げたのだ。十匹ほどの、猫だった。
車座に伏せていた連中の、20ばかりの真っ赤に光る目に気おされたかどうか、ともかく人間が立ち入ってはならん場所に来てしまったと悟り、敵意のなさを念じつつの後ずさり。そして、そっと、草ムラを脱出した。

こうして俺は、招かれざる客とはいえ、猫の集会に参加した数少ない人間となったのだ。これぞ生涯の自慢である。えっへん。
猫との秘密にしていたその集会所は、今は無粋な駐車場になってしまったけれど、奴らは今夜もどこかでマッドなティーパーティーを開き、月を愛でているのだろう。あるいは大きな顔した小さな人間どもを、笑いあっているのかもしれん。(ちなみに俺の妹分の猫は外に出してないので、集会のことを「知らん」と言っていた)

ああ、俺は善行を為して次の世こそ猫に生まれ変わることを願っていたが、どうやらそれは叶わないと諦めた。地獄の現世にまたも人として生まれる罰を食らうのは決定的だけど、まあ、それも悪くはないな。また猫と遊べるんやからな。
生まれる以前の昔の俺も、きっと同じことを考えていたのだろうと思えば、今の自分に不服はないぜ。おう、ハッピーとはそういうもんやろ、違うのか? 地図にない路地に名のない猫がいて宇宙と俺を黙って見ている。夜も好き。宇宙とつながってるから。さようなら。

先頭 表紙

ニナさんへの続きです。…それから十数年を経て現在、ハルキ氏の作品中に自分自身の経験と似た描写(文章のレベルの違いは別として)があるらしいと知らされて当時のことを思い出したわけですが、昔と違って今はハルキ氏の作品を、とても読みたいと思えてくるから不思議なものですね。…うわ、長々と書いてしまいましたぜ、ソーリー! / アキジ ( 2003-07-18 03:43 )
ニナさん。『海辺のカフカ』、自身の不勉強さをあらためて晒すようで恥ずかしいのですが、読んでおりません…うわ〜ん。実は昔々の学生時代、チラッと書いた雑文を友人に読んでもらったところ、当時はやっていた『ノルウェイの森』を真似ていると言われたことがありました。それもやはり未読であったのですが、青臭いガキの僕は、ハヤリモノに乗っかった上にパクッたみたいに言われたようで無性に腹立たしくなり、以来、ハルキ氏は完全に読まず嫌いになってしまったのです。 / アキジ ( 2003-07-18 03:36 )
なんだか、ハルキの「海辺のカフカ」にでてくる、ナカタさんのようですね。 / ニナ ( 2003-07-14 22:35 )
Hirokoさん。うわー、ありがとうございます! そして、恥ずかしながらアッサリ戻って参りやした。一人で騒いでたみたいでめっちゃ恥ずかしいです…。「ダメならやめちまおうか」なんて短絡的な考えは、もう1ピコグラムもしないでおきますね。お騒がせしました〜! / アキジ ( 2003-07-11 19:57 )
えーー!お誕生日だったんですか!? 遅くなってすみません!  「Happy birthday!!」 絶対戻ってきてね!! / Hiroko ( 2003-07-08 01:05 )
PACHIさん。ありがとうございやーす♪ 宇宙といえば『ニャロメの宇宙論』(例によって題名うろ覚え)という赤塚不二夫氏の名著を高校時代の友人に借りパクされてたことを思い出しました!それでレポート書いて、僕は96点もらったんですよ。おお、普通の自慢話もしちまいましたぜ、えっへん。 記憶といえば、本当は誰もがビッグバン以前からの記憶を持っているのかもしれませんね。僕は昨夜食べたものも忘れてますが。あかんやん。 / アキジ ( 2003-07-07 23:27 )
お久しぶりにきてみたら、お誕生日でしたね。おめでとうございまーす♪ ウワサに聞く猫集会……私も見てみたいものですわ。。前世来世か……できることなら記憶を留めたまま生まれ変わってみたいものだけれど、忘れてしまうからこそというのもあるのかな。宇宙のことを考えだすときりがないですね。 / PACHI ( 2003-07-07 10:25 )

2003-06-05 君よ浜風に乗って飛べ!

何が悪いといっても間が悪い。我がタイガースが絶好調だというのに、甲子園の試合をカバーするサンテレビが突然映らなくなっちまうとは。
どうやら屋根のアンテナに異常アリの様子。いつもならいつもの電器屋にすぐ来てもらうはずのところを、間の悪いこと最悪、その電器屋から廃業を知らせるハガキが届いたばかりであった。ああ、こんな貧乏長屋の電気関係をいつもタダ同然で面倒見てきた報いが痛風の悪化とは、電器屋のオッチャン、せめて長生きしてねと願うばかりの梅雨近し。

そんな個人商店の凋落をヨソに、ウチからチャリで10分のトコに八千代ムセンが開店すれば、追いかけるように徒歩5分の国道沿いにコジマがオープン。更に近々、ヤマダ電機までが同じ通りに建設予定とあいなった。
なんだかんだ言ったって大型量販店の進出や競合は消費者にはアリガタイことと、先日さっそくコンクリの匂い新らしコジマへプラプラ潜入したわけだが、チョット待てモーメント、かの店の臨時駐車場となっている更地は、かつて俺が高校の頃に時給450円(当時でも安すぎ! 世間知らずの小僧め!)でバイトしていた工場の跡地であったのだ。
皮肉だぜ、電機工場が潰れたあげく、安売り電器屋の駐車場になるとはな。そういえば八千代〜が建っている場所は元電池工場、ヤマダ〜は鉄工所の跡地のはず。モノは溢れて安くはなったが、その恩恵の陰で見殺しにされた労働者たちの行き先を案ずる者はいるのか、産業というヤツの断末魔が聞こえているか?
「国民の皆さんがモノを安くしろといったから安くなるようにしたのに、今度はデフレだケシカランという。困ってしまう」とは去年の秋、統一補選の応援演説にウチの地元の駅前に来た宰相・小泉氏のセリフ。与党三党の党首にチョンマゲ(当時)松浪氏も加わった、吐きそうなくらい豪華な揃い踏みに拍手喝采を送るこの国のカラクリを笑え。

そんな不景気風に吹かれるように、向かいの職人のニイチャン(ニイチャンといっても40代だが)が故郷へ帰った。全く仕事がなくなって、家賃も滞るようになり、ケチな大家も人情を見せたが手立てはなかった。
雨で終わった台風の日に黙って出て行ったとは、ヘンコのアンタらしいぜニイチャンよ、いつも土産のお菓子をサンキュウな。隣のオバチャンは餞別を渡しそこねて残念がってたけど、別れなんてそんなモンやろう。

捨てられた奴、追われた奴、失った奴、みんなにかける言葉を持つほど俺は立派な野郎でもなし、しょうがないからどこかで聞いたゲーテのセリフをうろ覚えで贈る。
『泣きながらパンを食べた者でなければ、人生の本当の味はわからない』
オッサン、ええコト言うやんけ。アンタもがんばれよ。
もっとも、タイガースの優勝のお陰で今年からは景気も好転間違いなしやぞ、みんな心配するな。とりあえず俺も6000円払ってアンテナ直したし、コレも阪神特需のひとつやろ?
竜すら伏して風を待つのである。俺ら人間、生きてる限り退く日もあるぜ。時がくるまで、じっくりと砂を噛め。どうせ噛むなら、噛み砕け。歯ぁみがけよ。ばばんばばんばんばん♪ さようなら。

先頭 表紙

Hirokoさん。いや、ほんまにスゴイのはHirokoはんでっせ! こんなに読みにくい自分ツッコミの連続、しかもローカル深夜番組の話題なんぞを読んで下さるとは泣けてきます! お礼に『出町柳から』を歌わせていただかねばなりませんな。 愛の二階建てダブルデッカ〜♪ そうでっか〜♪ …お粗末でした〜。 / アキジ ( 2003-07-11 19:54 )
でも「たまたま」とか「実は生きていた」というアキジはんの嫌いな面は別として、概ね推理があたっていたというのはスゴイと思うよ。 / Hiroko ( 2003-07-08 00:59 )
ああ、なんだかまだ腹が立つ。クールダウンのために、ここでまた『出町柳から』を歌うぜ。ダブルデッカ〜♪ そうでっか〜♪ ふむ、落ち着いた。世界は面白い。すべてを許す。Q.E.D.! / アキジ ( 2003-06-22 04:12 )
とにかく俺は、一応推理はできたけど、やはり『死んだはずの人物が生きていた』なんてのはキライなんやよ。それをミスディレクションとしてトリックを仕掛けろよ、俺をヒッカケろよ。いっそ赤ちゃんプレイ殺人だった方がよっぽど清々しいぞ。この際ほかのドラマや映画アレコレもひっくるめて言ってやるぜ、どいつもこいつもラクな稼ぎ方なんぞを覚えやがって、作家という名のイヌが役人ヅラしてやがる、作り手だったらもっと血を吐け、コンチキショオ! / アキジ ( 2003-06-22 04:10 )
実はここで『解決編』の感想を色々書こうかとも思ったのですが、やめときます。僕の気持ちは、あの内容を見た人ならわかってくれるはず……。たとえば、『犯人が納戸にたまたま通りかかって、たまたま社長と出くわし、更に副社長がたまたま現れ……』とか、社長が身を隠していた理由が『記憶喪失』だと言う探偵の推理など、根拠もなく強引過ぎる『正解』だったということです。 / アキジ ( 2003-06-22 04:08 )
結論から言えば、この自分ツッコミの下から11個目までの僕の推理で概ね正解していました。コントラバスケースの謎、動くガラス戸、花瓶に残っていた指紋、社長(包帯男)を沼に静めたこと、誰が犯人か。全部当たっていたようです。 / アキジ ( 2003-06-22 04:06 )
…………………………昨夜、『安楽椅子探偵・解決編』の放送を見ました。(以降ネタバレだらけなのでビデオなどでご覧になるつもりの方はご注意を) / アキジ ( 2003-06-22 04:05 )
現在は『おけいはん』のイメージソング、『出町柳から』(タワレコ難波店・邦楽インディ部門一位、スゲーぜ!)愛の二階建てダブルデッカ〜♪ そうでっか〜♪ を歌う『中之島ゆき』の正体を推理中。元アイドルグループの一人らしいが、あの声は……? おけいはんOGの叶恭子はん、教えてちょんまげ、さようなら。 / アキジ ( 2003-06-20 02:31 )
解決編は20日(日付は21日)金曜日の深夜。『ナイトスクープ』『きらきらアフロ』と立て続けに見ねばならんとは忙しいぜ。とにかく正解がどんなものであろうと、次回でのリベンジを誓うためにも、文章も日付も変更できないようにつっこみの形で自分の推理(の限界)を書き残しておくことにしたのであしからず。 / アキジ ( 2003-06-20 02:31 )
包帯男の正体も正確にはわからんし、死んだはずの人間が生きていた、なんて展開は個人的に許せんのでハズしたい。ミステリーとして邪道やろ? ああ、俺は作者の仕掛けたミスディレクトに引っかかりすぎなんやな。先入観からきっとシンプルな証拠を見逃してると思うが、どのみち時間切れなのでこの辺でやめておこう。 / アキジ ( 2003-06-20 02:30 )
もう一個だけ書いておこう。……社長の愛人でもあった家政婦・歌田が社長の遺志を継ぎ、納戸で副社長を殺害、逃げそこねてコントラバスケースに隠れ絶体絶命となるも腕が疲れていた和に気づかれずに難を逃れる。そして脱出時に社長から預かっていた笛を落とす。……うーん、ご都合主義的推理。決め手なし。 / アキジ ( 2003-06-20 02:29 )
しかし、コントラバスケースに誰も入ってなかったのなら、笛はなぜその中に存在したのか? 結局はそこで行き詰まってしまう……。 / アキジ ( 2003-06-20 02:28 )
では、コントラバスケースに死体を入れたくなかったのでは? そのケースは自殺したコントラバス奏者・琴村の遺品。琴村を師と仰ぎ、ケースの廃棄に反対したのは、美音である。 / アキジ ( 2003-06-20 02:28 )
……まず、副社長にマゾ嗜好があることは女弁護士とのやり取りで示されている。更に彼の昔の恋人だった長女・律が現在の恋人の響木と突然幼児語でジャレ合う描写もあった。二人の赤ちゃんプレイの成れの果てか!? うわ、非常識から推理が始まることも多いが、ドラマの方向性が変わってくるやんけ、却下! / アキジ ( 2003-06-20 02:27 )
そこで最初に帰る。被害者がトランクに詰められていたのはなぜか? (2)その他の理由である。たとえば死体が丸まって硬直してしまい、形状の都合でコントラバスケースには入らなかったというのはどうか? / アキジ ( 2003-06-20 02:26 )
和は確かにコントラバスケースを重そうに引きずったけれど、非常に重い美術品ケースを運んできた直後なのだから、軽い物を動かすにも力が入らなかったのではないか? 力の感覚がなくなっていて、単にその重さに気づかなかった可能性はないか? / アキジ ( 2003-06-20 02:25 )
が、しかし……しっくりきませんな。 / アキジ ( 2003-06-20 02:25 )
そして犯人だが……美術品ケースを運び入れた際、軽いはず(蹴ると動く描写が以前にあったことから)のコントラバスケースを重そうに引きずりながらも不審がらずに端へ寄せた次男の和が、最も怪しいということになる。 / アキジ ( 2003-06-20 02:24 )
死んだ社長(包帯男?)に罪をかぶせるため、夜も更けてから、その死体を沼へ沈めたのだが、ケースから運び出す際に、社長の持っていた笛がケース内に落ちた。 / アキジ ( 2003-06-20 02:23 )
ここで犯行のあらましを推理。……納戸で笛を探していた美音のことを隠し財産を探していたと勘違いした副社長は、後になって、それを横取りしようと納戸に忍び込む。そして姿を見せた社長を殺し、コントラバスケースの中へ隠す。そこへやってきた犯人が副社長を殺害し、トランクの中へ……。 / アキジ ( 2003-06-20 02:23 )
そして空っぽだったはずのコントラバスケースに、死体発見時、社長しかありかを知らないはずの笛が入っていたということ。更に家政婦・歌田が拭いたはずの花瓶に、社長の指紋が残っていたという鑑識の報告。会社を乗っ取った副社長に復讐する機を狙い、生きていながら社長は姿を現さなかったのではないか? / アキジ ( 2003-06-20 02:22 )
まず最初の方、相続会議の様子を有人がVTRで撮影している最中、登場人物以外の何者かが副社長の後ろのガラス戸を開けていたということ。(第三者が存在する可能性) / アキジ ( 2003-06-20 02:21 )
ここで考えられるのは、死んだはず(海難事故のため本人確認があやふや)の社長が生きていて、あらためて殺された後に隠されていたのではないかということ。それまで社長が生きていたと推察できる理由としていくつか挙げると……。 / アキジ ( 2003-06-20 02:20 )
(B)の場合、犯人以外の生きた人間が隠れるのは不自然なので死体が隠されていたはずだが、しかし副社長以外の登場人物は誰も死んではいない。 / アキジ ( 2003-06-20 02:19 )
(A)の場合、犯人は納戸で副社長を絞殺した後、有人、美音、響木、和の4人が重い美術品ケースを運んでくる音に気づき、とっさに死体とともに身を隠したと思われる。……しかしそれでは納戸に入ってくる連中に発見される危険性も高い。隠れるより、窓から逃げた方が確実なので却下とする。 / アキジ ( 2003-06-20 02:18 )
(1)だとすれば、誰が入っていたのか? (A)犯人が隠れていた、または(B)別の死体が入っていた、という二通りの可能性がある。 / アキジ ( 2003-06-20 02:17 )
まず、副社長の死体が発見された納戸の中。死体はなぜ大きなコントラバスケースでなく、小さなトランクに詰められていたか? 考えられるのは、(1)コントラバスケースには別の誰かが入る必要があったから。或いは(2)その他の理由。 / アキジ ( 2003-06-20 02:16 )
『安楽椅子探偵』第五弾、いつもの如く考えがまとまらず、またも応募し損ねた、ああ! とりあえず推理できたところまでを、ここで記しておこう……。 / アキジ ( 2003-06-20 02:15 )

2003-05-06 ムシの好かんハナシだぜ!

最悪や、柏餅を食いそびれた! コレじゃ何のための五月かわからんやんけガッデ〜ム! ああ、われに五月を!(寺山修司氏追悼)

この季節はよいね。暑くてもさわやかで、日陰にいると程よく涼しい。夏もキライじゃないよ、ミルク金時も楽しみやしね。
そんな俺がただひとつ不安に、いや恐怖に感じるのは、コレからさらに暖かくなるとヤツらの活動がお盛んになりやがること。ヤツらとは……人類とは異なった進化を遂げたクリーチャー、アウタースペースからの飛来説すらある、“虫”!! である。

どういうことか俺は虫に好かれているらしく、「来るなぁぁ!」とアムロばりに叫んでも、羽虫、甲虫、アリンコまでもが俺に突進してくるのはナゼ?
何年か前のことやけどウチの近所を歩いているとき、飛んでいるカナブンを発見。「ああ、カナブンか〜」なんて牧歌的な心の呟きが聞こえたか否か、ヤツは突如として方向転換、まっすぐ俺に向かって飛んでくるや「まさかまさか!?」と思う間もなくマッハの勢いのまま俺の額にパキッと特攻をかましやがったのだ!
ワンショット・ワンキル、ベテランスナイパーの狙撃の的となったショックとそれなりの痛さもあってその後のヤツの姿は確認しそこなったが、この広い世界でナゼ俺の額を選んだのかを問いただしてやりたいと思う気持ちは今も変わらない。同じように、俺のつぶらな瞳にわざわざ飛び込んでくる小さな虫にも、ほかに行くところがないのかオマエは! と言いたい。

さてそんな虫どもの中でもラスボス的な存在は、いわずとしれた“G”(その名を書くのもイヤ。バイオハザード風の頭文字で何者かわかるはず)である。ヤツとの攻防の歴史は長く、激しい。
とにかく部屋で挨拶されるのを避けるべく、今年もバルサン焚かねばならんが、ヤツめ、ほかのどの場所で出会っても律儀に俺に駆け寄ってきやがる。
タバコの煙とGは嫌がる奴の方へばかり行くものとはいえ、俺がこれほどGに好かれているのは、ひょっとして俺の前世がGだったからではないか? と言う俺に友人T曰く、「そうや、オマエの前世はGや。それで、俺の前世はオマエを潰したスリッパや」だとよ。
オイ友人Tよ、勝ったつもりかも知らんが、前世がスリッパっていうのもどうかと思うぞ……。

虫ではないけど虫偏なので、コウモリのハナシを最後にひとつ。
まだ俺が学生の頃の初春だったか晩秋だったか、ドブ川沿いをチャリンコ転がしていたときのこと、一匹のコウモリがこれまたまっすぐ俺に飛んできて、イキッて前を開けていたコートの中へ飛び込んできやがった! 時間にして五秒ほどとは思うけど、懐でバサバサ暴れるコウモリに、なすすべなく低い悲鳴を上げるのみとは人間なんて無力なものよ。
そりゃもう、真っ青な顔で胸元をバタつかせ「うひゃひゃひゃ〜!」なんて叫びながらチャリンコで疾走する俺を、周りの人たちはさぞかし陽気なニーチャンと思ったに違いない。俺にハジをかかせやがって、コウモリのおばちゃまめ。なにより、オマエが備えているレーダーとはその程度のもんかい、もっとがんばれ、コンチキショオ!

ああ、土曜日の『世界ふしぎ発見!』で、アマゾン奥地で半泣きになりながらもガの幼虫を食ったレポーターのネーチャンをとてつもなく抱きしめてやりたい気分だが、迷惑か、すまん。
結論としては、やはり虫は無視するのが一番だということですな。戦前のダジャレでごめんくさい。またこのパターンかい。何から何まで、困ったもんだぜ。さようなら。

先頭 表紙

Hirokoさん…………!ううわああっ、それって既に怪談のレベルですがな!イヤむしろ貞子が這い出てきてくれた方がなごめるってもんです。「現実のことだったかも定かじゃない」の一文も、悪夢っぽいイメージで何気に怖!僕も心臓まで凍らされないように、すぐにクーラーをチェックします……。楽しいことだけ起こってよ、頼むぜ、夏! / アキジ ( 2003-05-25 02:52 )
いつのことだったか、現実のことだったかも定かじゃないけど、クーラー入れ始め(初夏だったんだと思う)、モーターの動きと共にカシャカシャカシャ!という音。。。と、共に風に乗ってとんできたのは「G」のバラバラ死体。。。。だった。 / Hiroko ( 2003-05-23 01:45 )
えもりさん。いや、何も想像しないでおきますから、もう靴下も脱ぎ散らしませんから、カンベンして〜〜! もっとも、今年の阪神は“G”を寄せ付けぬ強さ。こちらの方は、よりアツイ夏を期待しています! / アキジ ( 2003-05-12 19:28 )
本宮さん。しかし実際、この好かれ方はもう十分履歴書にも書ける特長というか特技ですぜ、えっへん!こうなれば虫愛ずる姫、ナウシカの生まれ変わりとして巨神兵と戦う覚悟もせねばなりませんな。めんどくさ。 柏餅 やっと食べたよ 売れ残り(30円引き) / アキジ ( 2003-05-12 19:24 )
3年前のこと。当時住んでた部屋で、溜まった洗濯物の中にあった靴下の中にGの亡骸が・・・(^^;;; / えもり ( 2003-05-10 21:06 )
ムシがすかねぇやつになるよりはムシにでもすかれた方が良いというものです。柏餅?記憶にもない 五月病 (季語重複) / 本宮 ( 2003-05-10 11:27 )

2003-05-02 来年の花見は暴れるぜ、四月!

君知るや舞い散る風のゆく先を。チキショウ、四月が終わってしまったぜ。今年は花見を毎週敢行するという野望を抱いていたのに、結局6日に大阪城公園、16日に造幣局の通り抜け、都合2回の夜桜見物にプラプラ出向いたきりのヘタレぶり。まあいいや、桜は今年もナイスであったしな。

八百八橋の大阪の、旧淀川は大川沿い、天満橋から銀橋方面へと連なり続く、造幣局の敷地内にあふれるお馴染みの桜群、八重桜。ライトアップのそのトンネルは異世界の入り口か、見上げれば視界にほかの何もなく、その陰影の揺れる中にひたすらカラダが舞うような、落ちるような。
その下で死にたいなんて抜かすカッコツケ文人と、桜餅でカンパイしようか。耽美とか優雅とかはよく知らんが、その気の狂える快感は、死なんかより生なんかより愛しく艶めかしい。今年もそんな花にまみれた四月。なんにもない四月、消えた四月。ありがとう四月。

さて『銀橋』を「ぎんきょう」と読む人ならば、ヅカファン。「ぎんばし」と読んだ上で、桜之宮の情景をくっちゃべるなら、ケッコウな大阪人なり。
正しくは『桜宮橋』という名前なのだけれど、その白銀の姿から通称『銀橋』と呼ばれるアーチ美しい橋は、大川に掛かっている。
子供の頃、30年近く昔、俺は毎年盆の終わりに母親に連れられ、銀橋から河川敷に降りて大川に灯篭を流していた。今でも誰かが、どこかの子供が、灯篭流しをしているのだろうか。大川は悠然と流れ続け、花はまた来年も散りながら咲く。移り変わりに戸惑うばかりの、小さな野郎である。

夜桜堪能後、川岸に出て、桜同様ライトアップされた銀橋や望月に一日足りない月、そして京橋あたりの夜景をキラキラ映す川面を眺めながら、口上のオモロかった屋台のオッチャン(ネタというより博多弁丸出しのガラッパチがグー!)から買った博多地鳥の焼き鳥(タレ一本五百円)を食って、ともあれ俺の春は満たされたものとする。
来年の春こそ毎週、いや毎日花見をしてやるぜ。この腕に抱くべき花の一枝のゆくえを知るや宵待ちの月。笑え30男の戯れ言。さようなら。

先頭 表紙


[次の10件を表示] (総目次)