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どですかでんの「横浜小銀幕」

今はココにおりますです。。。

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2000-12-19 仕立て屋の恋
2000-12-15 家族の気分
2000-12-10 予告変


2000-12-19 仕立て屋の恋


 これは映画館で観たわけじゃないんですが(つか、公開がまだ映画をあまり観なかったときですからねぇ)、学校のAVルームでビデオで観ました。
 同じ団地の住人から変人扱いされ露骨な嫌がらせを受けるる寡黙な仕立て屋イール氏の愉しみ、それは超プロ級のボーリングと向かいの部屋のアリスの生活を覗き見すること。ある雷の晩、アリスは向かいの部屋から男が見ているのに気づき、アリスのフィアンセが犯した殺人をイールに知らたのではないかと思い、彼を誘惑する。イールはそれを知りつつも、彼女に愛情を注ぐ…
 愛のカタチ。それが純粋であればあるほど、そこに付属する煩雑な理由付けなんてどうでもよいのではないだろうか。それが倫理的、社会的に目を塞ぐようなある種オゾマシイものだったとしても、である。
 人間の「愛する」と言う行為。それがいかに純粋で、そしてそれが新しい世界の入り口でもありながら、常に「破滅」と隣り合わせであること。それは第三者が見れば火を見るよりも明らかなことであっても、そしてそれがなんと愚かなことに見えたとしても、そんなことが言えるのは飽くまで傍観者だからでしかなく、自分もいつ自分自身の人生に翻弄されるのか予想もつかないのではないだろうか。
 イール氏を演じるのは、フランスの人気コメディアン(だそうです)のミシェル・ブラン。
 この人は、見ていて「あ!チャップリンやん!」と感じるところがあって、まだよく知らないので、追求したい俳優さんです。なんてえらそうなこと言っちゃっていいんでしょうか、自分。

 『仕立て屋の恋』1995、仏映画
 監督:パトリス・ルコント 出演:ミシェル・ブラン、サンドリン・ボナール   

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フィー子様 髪結いの亭主、観ていて、あの踊りが最後には涙にかわるという…ルコントやばいっす。 / どですかでん ( 2000-12-20 16:19 )
ムッシュ様 ルコント、最近かなりアツいです。ハマッたのは「橋の上の娘」からでした〜。 / どですかでん ( 2000-12-20 16:17 )
マイケル様 そう、稲妻に照らされるイール氏は不気味でした…またブランの髪型が… / どですかでん ( 2000-12-20 16:13 )
ああ、これ、見たい見たいと思いつつまだ見てなかった映画だ!髪結いの亭主とイメージ重なっちゃうのは私だけ? / フィー子 ( 2000-12-20 10:57 )
お〜是非他のルコント作品も見てください / ムッシュ ( 2000-12-19 08:32 )
どですかでんさま、はじめまして。私も映画の感想(らしきもの)をここに書いています。この映画、ブルーの照明とおでこのどアップとかでイール氏の不気味さを強調しているのが面白かったですね。 / これからも宜しくお願いします。 ( 2000-12-19 06:53 )

2000-12-15 家族の気分


 更新が遅れてすんまそん。
 さて、一発目は私が尊敬するフランスの監督、セドリック・クラピッシュの「家族の気分」。
 金曜日は父の残したカフェ「静かなる父」に家族が集まる日。その日、IC産業で成功した弟はテレビに出て、妻は帰ってこない。
 かなり偏屈な長男、アンリは苛立つ…
 しかも、この日は弟の妻の誕生日だった。犬アレルギーの妻にを犬与える姑。 
 この映画を見終わって、私は何か心に響くものがあった。
 それは、感動なんて簡単なものではなかった。
 長男と妹、そして弟夫婦、そして母親。全員が全員、ぶつかり合って結局血と縁で繋がった糸を断ち切られないまま、何の解決も得られず、というか、次男の妻の嫌いな犬の首輪をプレゼントする姑など、逆に家族同士の苛立ちは募るばかりである。 
 クラピッシュの映画を大まかに言うと、はっきり言って、ドラマチックな展開は皆無だ。物語を通して、ぼやけた雰囲気と言うのだろうか、劇的なものが見えない。
 それは、決して面白くないのではなく、むしろ、人間味があって親しみやすい。
 この作品は長男役のジャン・ピエール・ジャウイが演劇として原作を書いている(原作は大ヒット)。そのことからもこの作品が劇風の作りになっていることが分かるかもしれない。
 「人間はおかしくて、悲しい。」これは『ファーゴ』(コーエン兄弟製作)のポスターに書かれていたコピーだが、まさに人間と言うのはそういうものだと思う。自分では気づかないかもしれないけれど、われわれの日常の中で、どれ程われわれが一生懸命生きているか。そして、どれだけの一生懸命さが他から見てこっけいに見えるか。
 不真面目な人間なんていないと思う。劇中の人間は、皆まじめだ。それを分かっていて、わざと皮肉って自分の不愉快を表すのも人間の一面。
 それをただ静かに見守っている老犬カルーソー。
 この家族の姿に、人間という物の姿を見たような気がする。
 また、この作品で気になるのが、冒頭で出かけていくバイク。これは終わりに帰ってくる。踏切を挟んで佇むカフェの一日は、いつになくせわしく、そしてたった一日がこれだけ人間関係に影響を与えるのかと言うほどのシリアスな家族の姿。
 しかし、この作品を観て、自分が生きていく上でのかくご、そして一生懸命さ故の哀しさを知ったのは言うまでも無い。

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>フィー子さん はい、レンタルされてます。フランス映画のところだと思います。 / どですかでん ( 2000-12-18 01:51 )
で、で、それはレンタルビデオにあるものなのかしら?それともどこかで上映しているのかしら?? / フィー子 ( 2000-12-17 14:37 )

2000-12-10 予告変

 ココでは映画について書いていきたいと思います。
 私は東京に出たり、でかい映画館に行くと疲れるので、小さな映画館に行くのが好きだ。
 特に、関内にある「関内アカデミー(通称関アカ)」には中学の頃から通っていた。
 でも関内ってみなとみらいに押されちゃってて、それでなくとも横浜は活気なくて、もっと言えば日本自体やばいんだけれど、そんなこんなでオデヲンとかなくなっちゃって、街を歩いてても映画館をまわってても淋しい。
 そんな私の横浜に対する想いも混ぜて、これを書いていきたいと思っている。
 と、あまり前置きするのは好きではないのだが、とりあえず一発目の前置きでした。
 寝る、飲む、観る、飲む、寝る、の暇人の暇人日記、お暇なら観に来てやってください。

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次の日記はまだかしら〜ん。 / 待ちぼうけ ( 2000-12-14 21:32 )
>フィー子さん 山本周五郎の原作は読まれましたか?こっちもいい味出してます、というか、僕は周五郎ファンでもあるので(笑) / どですかでん ( 2000-12-11 21:13 )
>夢楽堂さん 実は夢楽堂さんのとこからここにきたんです。黙っててすいません。溜まったら、わがHPの新コンテンツに加えていきます。 / どですかでん ( 2000-12-11 21:10 )
>よちみさん はじめまして。映画のビデオもおいおい書いていきますので、参考にしていただければ幸いです。 / どですかでん ( 2000-12-11 21:08 )
>管理者どの はい、これからよろしくお願いします。 / どですかでん ( 2000-12-11 21:06 )
どですかでん、好きです(←映画の)。楽しみにしています! / フィー子 ( 2000-12-11 17:47 )
おっ、ぬわんと、どですかでんさんではありませんか。夢楽堂がここを借りたのはつい最近。少しだけ先輩なだけ、おいらんとこも来てくらはい。 / 夢楽堂 ( 2000-12-10 22:16 )
初めまして! いざレンタルビデオショップに行くと、何を借りるかわからなくなっちゃうことが多いので、こういう日記はうれしいです〜! いろいろオススメをお願いします。 / よちみ ( 2000-12-10 17:56 )
はじめまして、システム管理者です。末永くよろしくお願いいたします。 / システム管理者3号 ( 2000-12-10 16:49 )

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