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復活! マイケルの「小さなことからコツコツ党宣言」

先ずは自分と周囲の人が幸せになるにはどうすればいいかを考えてみる。

基本的にFacebookに書いたものからエントリーを厳選し、実名やらを編集したり、ひまじんの文字数制限を満たす様に削ったりしてます。Facebookの方に興味がある場合は、コメントなどでお知らせください。でも、後で思いついた小ネタをひまじんの方だけに仕込むこともありますよ。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2005-10-06 モロッコ紀行〜その1 偶然の旅行者(9/16)
2005-10-04 モロッコ紀行〜プロローグ
2005-09-16 I am in Dubai...
2005-09-12 悪魔の響き
2005-09-09 気分はラストエンペラー
2005-09-08 北京の街角で(3)
2005-09-07 北京の街角で(2)
2005-09-06 北京の街角で
2005-01-20 トマティーナ報告〜完結篇の後篇
2005-01-17 トマティーナ報告〜完結篇の前篇


2005-10-06 モロッコ紀行〜その1 偶然の旅行者(9/16)


かねてからエミレーツ航空の機内エンタテイメントの充実振りについては噂には聞いていたが、本当に凄かった!

各シートに液晶モニターがあって、映画も音楽もオンデマンド式なのは当たり前。映画はハリウッドだけじゃなく、インドやアラブの映画もある。日本映画だけで6本もあったが、「笑の大学」「帰郷」「きょうのできごと」「レディ・ジョーカー」「犬猫」「ピカンチ」というセレクションの『渋さ』はナゾだった。

音楽は1950年代から今までのUKチャートの1位の曲を年毎にまとめたチャンネルにはまってしまった。特に1983年! あまりの懐かしさに爆死するかと思ったよ。

ドバイ着は現地時間の朝5時。なのに免税店もレストランも開いている! ヤル気満々ですな(関空も見習え!)。

さて、今回は行きも帰りもドバイはトランジットのみ。7時半発のフライトでカサブランカへ。ドバイとカサブランカって近そうなイメージがあったけど、9時間弱かかるのだ。カサブランカ着は現地時間の正午頃。羽田を発ってからほぼ24時間。流石に2回乗り継いだだけはある。これならエールフランスの方が楽だったかも知れん。

さて、ドバイ行きのフライトには日本人がうじゃうじゃいたけど、そこからカサブランカ便に乗り継いだのは、僕ともう一人だけ。入国手続きの順番待ちの間に話しかけてみると、彼も鉄道でマラケッシュに向かうと言う。

せっかくなんで部屋をシェアしましょうか、なんてことになる。

カサブランカ空港の真下には鉄道の駅があるのだが、本数は1時間に1本程度。更に途中駅でのマラケッシュ行きの電車への接続がスムーズにいかない。とはいえ、カサブランカ→マラケッシュのフライトも1日3本程度で、お昼の便を逃すと次は夜の11時頃までフライトがないので、鉄道がベストなのだ。

車窓を楽しむつもりだったが、あまりの陽射しの強さに乗り合わせた現地人にカーテンで景色を遮られてしまった。不思議と眠気は殆どなく、暇を持て余していただけにちょっと残念...

そんな訳でマラケッシュ駅についたのは夜7時ちょっと前。駅からバスで20分ほどの旧市街へ。何だか既に広場はお祭り騒ぎの様相を呈していた。

ガイドブック片手に安宿を探す。2軒目までは満室だが3軒目でようやく空きがあった。荷物を預けた後、夕食を食べにフナ広場へ。

食事をしながら件の日本人青年と他愛もない話をしているうちにどちらともなく気付いたのだが、なんと僕らは同じ会社で働いていたのだ! しかも同じビルの僕が12階で、彼は5階に勤務しており、時折、僕の隣の課に顔を出すこともあるのだそうだ。

「○○部の××課長には今すぐにでも死んでもらいたい」

マラケッシュで、まさかそんなローカルな話で盛り上がろうとは... 世界って狭いよなぁ。

【写真】フナ広場

先頭 表紙

欧州からモロッコに入って、そこから砂漠へ。そんな旅をいつかしてみたいっす! / 須木成 ( 2005-10-28 03:07 )
関空と伊丹、神戸は関西財界のそれぞれの思惑が絡み合っていて、歩調が合っていないんですよ。関空なんて火の車なのに、2期工事が始まったし。元々、関空は神戸沖も候補に挙がっていたのに、神戸市が騒音問題などを理由に拒否したらしいんです。で、現在の泉南沖にして、伊丹は潰して全て関空へスライドする予定だったのに、圧力がかかって残すことになったらしいですよ…減便傾向にありますが。 / azzurri ( 2005-10-11 14:32 )
あややん、エミレーツはアラブ系のエキゾチックなCAがあまりいなかったのが残念。インド数字は見かけなかった気がする。ちょっとアラビア語勉強したのに、搭乗アナウンスの数字(便名とか)すら聞き取れなかったのは悔しかったなぁ。 / マイケル ( 2005-10-07 18:27 )
真冬さん、何だか似たような写真ばっかり撮ってました。果たして喜んでいただけるかどうか... / マイケル ( 2005-10-07 18:24 )
かねちゃん、ナゾの電波って何じゃい! でも冷静に考えれば単にうちの会社の社員数が多いってだけのことかも。 / マイケル ( 2005-10-07 18:22 )
azzurriさん、関空って「アジアのハブを目指す」と言ってましたよね。でも夜10時頃でもターミナルはガラガラでした。今度神戸にも空港作るみたいだけど、採算取れるとは思えない... / マイケル ( 2005-10-07 18:21 )
エミレーツはいいスよね。CAさんの帽子から薄布が下がってるのもエキゾチック。 インド数字ばかりで搭乗口探すのに困りませんでした? / あやや ( 2005-10-07 09:21 )
すっごく笑っちゃいました。楽しそうな旅でいいなぁ。エキゾチックなお写真たくさん見たいです。よろしく。 / 真冬 ( 2005-10-07 03:31 )
奇遇というか、もしかしてビルとマラケシュとに謎の電波が繋がってたとか。お誕生日だったのですね、遅ればせながらおめでとうございます。 / かねちゃん ( 2005-10-06 22:35 )
見習うもなにも、関空は利用客数に見合わないから、営業したくてもできないんですよぉ・・・。LAWS●Nは開いているけれど。 / azzurri ( 2005-10-06 20:08 )

2005-10-04 モロッコ紀行〜プロローグ


旅行記を書き出すとあれもこれも...と詰め込んでしまう。その結果、1日の出来事を数回に分けて書くことになってしまい、最初のうちはいいけれど、そのテンションは持続せず、挫折してしまうことが多いので、今回こそはコンパクトにまとめたい。

旅先としてモロッコを意識したのは2年前のスペイン旅行の時。

ご存知のように、スペイン南部・アンダルシア地方はイスラム文化の影響を強く受けたところ。アルハンブラ宮殿や白い村などに魅了されているうちに、その元ネタを見てみたくなった。

航空券は成田を夜中に出るエールフランス便でパリ経由を考えていたけど、エミレーツの関空発ドバイ経由カサブランカ行きとの差額が6万円くらいあったので、こっちを選択。ちなみに同じく関空発でドーハ経由のカタール航空はもっと安かったけど、ドーハでの接続がスムーズに行かず、ストップオーバーしなければならないので却下。

次にモロッコ国内でのルート作り。

今回の旅行でどうしても外せないと思ったのは以下の3つ。

・世界遺産マラケッシュの旧市街
・世界遺産フェズ、メクネスの旧市街
・砂丘

スペインからフェリーでタンジェに上陸、なんてのも楽しそうだったけど、無駄な移動日が増えるだけなので却下。

カサブランカもハッサンU世モスク以外は見るべき物がなさそうなので、入国日には素通りし、帰国の前日に入ることにする。

当初のプランでは、カサブランカ入国→同日メクネス移動→フェズ滞在→フェズ発、砂丘経由、マラケッシュ行きツアーに参加→マラケッシュ滞在→カサブランカ出国。

マラケッシュを最後にしたのは、お土産を選ぶにもここのスーク(市場)が一番充実していそうだったし、フナ広場の喧騒といったような「濃ゆいモロッコ」を最後にもってくるのが楽しいだろうと思ったから。

だけど、肝心のフェズ発マラケッシュ行きの砂丘ツアーでお手頃な値段のものが見つからなかった。「3泊4日貸切状態(これも何か味気ない)」のが「1,000ドル」と言われたので、出発1週間前に、「逆周りルート」に変更。(マラケッシュ発フェズ行きの2泊3日砂丘ツアーが4万円くらいで見つかった。)

往復の飛行機と砂丘ツアーだけ決めて、あとは成り行き任せの旅。

9/15(木)会社でちゃんと仕事をしてから(!)、20:40の羽田発関空行き(エミレーツと日航とのコードシェア便、無料で付いてくる)のフライトにて、いざ出発。

先頭 表紙

カサブランカの空港は無意味な程にセキュリティが多かった気がします。1・空港駅から空港の間、2・出国手続き、3・搭乗待合室の前...と言った感じで。 / マイケル ( 2005-10-05 17:18 )
僕もazzurriさん並のハイテンションがあれば完結できたかもしれませんが... / マイケル ( 2005-10-05 17:15 )
モロッコ行きはセキュリティ厳しかったですか?私が行ったのは随分前ですがかなり厳しかったこと覚えてます。カサブランカの旧市街をぶらぶらなんていうのも雰囲気ありますよ。どこからかコーランが聞こえたりして。 / フロリダ帰り@プルー ( 2005-10-05 11:41 )
私のおでかけは、国内専門ですから〜(笑)! そうそう、旅行記ってあれこれエピソードなりを入れると、1日を1回分にまとめきれないんですよね・・・でも、いくつかは完結させてるも〜ん(笑)。完結編まで楽しみにしています。 / azzurri@Dubai行きたい… ( 2005-10-04 18:46 )

2005-09-16 I am in Dubai...

I am in Dubai International Airport and waiting for the flight to Casablanca, Morrocco.

先頭 表紙

実はドバイ経由で日本に帰ってきました。飛行機これしか取れなかったんですよ・・・。アフリカとか、是非行ってみたいものですねえ。 / トモコ ( 2005-10-17 17:36 )
トモコさま、ドバイの先はどこに行くんでしょうか? 中東? アフリカ? / マイケル ( 2005-09-30 17:43 )
八百八さん、今回は旅行記もコンパクトにまとめるつもり。いつも未完のまま放ってしまうから... / マイケル ( 2005-09-30 17:43 )
まっきぃ。うちの職場の人で「モロッコ」と「モンゴル」ごっちゃになっていた人がいたよ。「モ」しかあってないのにねぇ... / マイケル ( 2005-09-30 17:42 )
口車さま、南アっすか! まさかラグビー観戦?(なわけはないか...) / マイケル ( 2005-09-30 17:42 )
真冬さま、帰国したのは27日でした。例によって随分長い休みを取らせていただきました... / マイケル ( 2005-09-30 17:42 )
チャンプルーくん。ん? それはレイザーラモーンなの? / マイケル ( 2005-09-30 17:42 )
フィー子さま、モロッコのカフェでは男達(女性はゼロ!)がコーラ(ビールじゃなくて!)飲みながらリーガをテレビ観戦してました。他に娯楽がないせいか、応援の熱さが半端じゃなく、ちょっと異様な光景でした。 / マイケル ( 2005-09-30 17:41 )
パンドラさま、モロッコではお酒がなかなか飲めなくて祝い酒は2日後になりました。乾いた空気の中で飲んだモロッコワインはなかなか美味でしたけど、日本で飲むとどうなんだろう? / マイケル ( 2005-09-30 17:41 )
azzurriさま、まさかあなたに「おでかけ三昧」と言われるとは...(笑) 誕生日は砂漠でラクダに揺られたり、月明かりに照らされる砂丘を眺めたりと、なかなか得がたい経験をしました。 / マイケル ( 2005-09-30 17:40 )
プルーさま、ドバイは今回はトランジットだけでした。もし次にドバイを経由する時はぜひともストップオーバーしてみたいものです。 / マイケル ( 2005-09-30 17:40 )
海外で迎えたお誕生日、いかがでした?私ももうすぐドバイ行きますー!といっても乗り換えに利用するだけですが。また旅行記楽しみにしております。 / トモコ@おめでとうございます!! ( 2005-09-28 05:57 )
完全に出遅れです.お誕生日おめでとう.早く旅のレポートを. / 八百八六助 ( 2005-09-27 23:01 )
お誕生日おめでとうございます。ドバイって?モロッコって?っ感じ。聞いたことあるんだけど。出張から戻ってくるころには、私も海外に興味を持ってたりして。レポート楽しみにしてます。 / マッキィ@遅れましてゴメンナサイ ( 2005-09-21 12:16 )
誕生日おめでとうございます。私は来月ケープタウンです。 / 口車大王 ( 2005-09-21 04:21 )
HAPPY BIRTHDAY!  こちらはまだ20日なのでした。モロッコもまだ20日でしょう、きっと。それとももう帰ってきてる? / 真冬 ( 2005-09-21 02:57 )
誕生日おめでとございまフゥ〜! モロッコかぁ。よく映画で線路をギッコンバッタンやって走るやつですよね?それはトロッコフゥ〜! / チャンプルー ( 2005-09-20 23:09 )
お誕生日おめでとうございます♪ いいなあドバイ、モロッコ! / フィー子 ( 2005-09-20 22:13 )
お誕生日おめでとう! 祝い酒は何を?(笑) / パンドラ ( 2005-09-20 21:26 )
お誕生日おめでとうございます。モロッコで迎えるお誕生日?いかがお過ごしですか〜? / azzurri ( 2005-09-20 18:03 )
マイケルさん、お誕生日おめでとうございます。久々にのぞいたらマイケルさんの誕生日だったので。今日本にいるのでリアルタイムです。ドバイは楽しまれましたか?私も行ってみたいです! / プルー ( 2005-09-20 08:29 )
おでかけ三昧ですね〜。うらやましい〜♪ / azzurri ( 2005-09-16 13:36 )

2005-09-12 悪魔の響き

会社の自販機でコーヒーを購入。支払いはEdyにて。

何と残高の表示が「666」!
心なしか引き落としの「♪シャリ〜ン」の音がマイナー調で聞こえたような気が...

先頭 表紙

僕もANAのEdy機能付きカード使っているけど、電子マネーとして使ったことはあるけど、搭乗手続きに使ったことは未だないです。意外とそんなもんです。 / マイケル ( 2005-09-30 17:13 )
クレジットカードをEdyつきにしてから、Edy使ってないんです。元々入ってないのもあるけど。そして月曜日、搭乗手続きでカードを挿入口に入れなくてもかざせばOKってことにようやく気づいた私。。。半年以上このカードなのに。。。 / マッキィ。 ( 2005-09-16 07:08 )

2005-09-09 気分はラストエンペラー


故宮(紫禁城)だす。

時間がなかったので博物館は見学できず。
それにしてもこの敷地内にスターバックスコーヒーがあろうとは...

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そういや、その手のおもちゃのヅラかぶった子供がチラホラ。ひょっとしたら売店にあったのかもしれない。 / マイケル ( 2005-09-13 12:34 )
ラストエンペラーコスプレはないの? / 真冬 ( 2005-09-12 18:15 )
おぉ! azzurriさんも行ったんですね! スタバはアイスラテが29元もしました。直前に寄った庶民的な食堂では水餃子2人前と野菜サラダとビール中瓶で19元だったのに! / マイケル ( 2005-09-09 14:48 )
ここ、1日で見学するの、一苦労でした・・・。スタバも行きましたよぉ・・・日本人と欧米人しかいなかった!スタバにはスタバ月餅が売ってますよ。 / azzurri ( 2005-09-09 13:58 )

2005-09-08 北京の街角で(3)


今度は本物です(笑)。

出張で先週後半から今週頭にかけて北京に行ってきたわけなんですが、自由時間が取れたので市内をうろついていると、丁度その日にオープンしたユニクロ北京店の案内を見かけました。

中国語のコピーって、漢字ばっかりだっていうのもあるんですけど、偉い仰々しいですよね〜 「満足全家人的穿着需求」...要するに家族みんなの欲しい服がありますってことでしょ?

それにしても「男装・女装」ってのは「メンズウェア・レディスウェア」のことなんだけど、日本語的な感覚だとつい笑っちゃいますねぇ。

お店にも立ち寄ってみましたが、日本のお店と雰囲気とか品揃えの感じは一緒でした。ただ値段も日本で買うのとそう変わらない設定でしたが...

先頭 表紙

多分そう。 でもうちの事業部で扱っている機械の場合、生産は中国でも中国国内で売るためには中国専用modelと言うのを起こさないと輸入再販手続きが必要で、関税がっぽり取られると聞いたことがある。洋服の例は知らないけど... / マイケル ( 2005-09-12 14:59 )
やっぱり,Made in Chinaなんでしょ.一度日本に来て送り返す訳ないよね. / 八百八六助 ( 2005-09-10 11:49 )
ちなみにユニクロは中国語で「優衣庫」。発音はヨウイクかな? 元々「ユニーク・クロージング・ウェアハウス」が由来だから、音より意味を優先させたんだねぇ。 / マイケル ( 2005-09-08 18:31 )

2005-09-07 北京の街角で(2)


これも某ファーストフードチェーンを髣髴とさせる看板だこと...

検索エンジンで「永和大王」を入力すると、それを指摘する書き込みに結構ヒットします。

やっぱり皆、同じこと考えるんだなぁ。

先頭 表紙

...かも知れません / マイケル ( 2005-09-07 15:13 )
う〜ん…文化なのか!? / azzurri ( 2005-09-07 13:51 )

2005-09-06 北京の街角で


ローカルのスポーツブランドのショップなんだけど、このコピー(「Anything is possible」)とこのマーク、殆ど反則モノだと思いません?

先頭 表紙

ここ以外にもN○KEモドキみたいなマークをつけたブランドがいくつかありました。 / マイケル ( 2005-09-07 12:34 )
反則スレスレ!? / azzurri ( 2005-09-06 13:16 )

2005-01-20 トマティーナ報告〜完結篇の後篇

大いなる満足感を胸に広場を立ち去ろうとした時、「ヤァーッ!」と一人の男が僕の前に立ちはだかった。パッと見、日本人大学生。フツーにトマトまみれのTシャツ・短パンで、僕とさほど背格好は変わらない小柄な男。

ジュードー・マスターとしては展開上、この挑戦を(いやでも)受けねばならない立場である。しかし、この「ジュードー・マスター」という「キャラ」は私が頭の中で勝手にこしらえた設定である。柔道に関しては高校の体育でやったくらいで、もちろん全くのド素人なのだ。

とはいうものの、僕は自分が作り上げた「日本から来たジュードー・マスター、気は優しくて力持ち。」なキャラに忠実であろうと祭りの間、常に心がけていた。トマト投げが始まる前には、地元の子供を肩車してあげたりもしたのだ。

そんな僕の前に突如現れた刺客が、大外刈りをしかけてくる。相手もズブの素人と見えて、脚をかけて力づくで押してくるだけだ。

でも「柔よく剛を制す」という言葉を僕に当てはめるのは間違っている。相手の力をうまく利用する術を覚えれば、ただの一方的な力に対抗しうる、というだけであって、「柔」の道を学んでない者にとってはそんなのは無意味なお題目である。。

ド素人がかける大外刈りなんてのは、得てしてそのまま返り討ちにあうケースが多いが、僕にはそれを撥ね返す力はなかった。必死に抵抗しつつ、

「お前が投げられろ! 空気読め、バカ!」

という言葉もむなしく、ゆっくりと力なくトマト汁の中に崩れてゆくだけだった。

===

特設の屋外シャワーで体を洗い、柔道着はゴミ箱に捨て、鉄道でヴァレンシアに戻った。

ホテルに預けた荷物をピックアップした後、バルセロナ行きの飛行機に乗った。その夜はカンプ・ノウで、FCバルセロナとACミランの親善試合が行われ、それを観に行ったのだ。

試合は3−0でバルセロナの勝利。ロナウジーニョもプジョルも出ていなかったけど、超攻撃的な展開にはワクワクしっぱなしだったし、地元サポーターの熱狂振りも楽しかった。

スタジアムを後にして歩いている最中、耳が少し痒かったので、人差し指で耳介の襞を触ってみた。するとそこからは乾いたトマトがボロボロ出てきた。頭は一生懸命洗ったけど、耳は意外と盲点だったな...

<以上でトマト日記は完結です>

先頭 表紙

俺は投げられる役を演じきりますよ! / チャンプルー ( 2005-06-10 01:04 )
はじめまして、「トマティーナ」のページ作ってるシトラスです。凄く面白い日記書かれてるじゃないですか!ぜひ私のサイトの「トマティーナ」のページからリンクさせて頂きたいのですが、大丈夫でしょうか? / シトラス ( 2005-01-29 03:56 )
量産体制に入るから手伝って! / マイケル ( 2005-01-24 20:55 )
耳の中でドライトマトでも作っててください. / 八百八六助 ( 2005-01-22 22:19 )

2005-01-17 トマティーナ報告〜完結篇の前篇


こんなに引っ張る程のネタではなかったのだが...

さて、棒上りの喧騒をよそに、僕は広場から続く緩い坂道を上る。
トマト祭りは12時に空砲を合図に始まる。その時、トマトはダンプカーに満載された状態でその坂道の上からやってくるのだ。このサイトでいうところのA地点だ。少しでも早く、そしてたくさんトマトを投げたいのなら坂道を登って待機すべし。

トマト投げが始まってからのことは、あんまり憶えてない。ただ、自分の生涯で最大級の脳内麻薬が分泌されていただろうことは疑う余地もない。そういえば、子供の頃に見たテレビや映画には頻繁にパイ投げをやる場面があって、見ている分には全然面白くなかったんだけど、やってみるとこんな風に面白いのかもしれない。(でも今更、自腹でパイ投げをしようとは思わないけど。)

さて、足の踏み場もないほど混雑するようなB・C地点(先程のリンクを参照のこと)とは異なり、A地点付近では多少なりとも道の真ん中に空間が開くので、つい道を挟んで対峙する相手に向かってトマトを投げてしまうのだが、もちろんこの祭りは敵と味方に分かれて争うわけではない。油断していると横から、後ろからトマトが飛んでくるし、至近距離からもぶつけられる。つまりどこから飛んでくるか分からない。しかもトマトは(一旦手で握りつぶしてから投げるようにお達しが出ているが)結構硬く、当たると相当痛い。でも脳内麻薬のおかげで大笑いしながら投げてしまう。

投げるトマトがなくなっても、道に落ちているトマトのカスを投げたり、それを顔に擦り付けたり、とまだまだ続く。そんなこんなで3〜40分も戦っていると、心地良い疲労感が体を包み、投げる物が無くなった事もあって、すっかり「まったりモード」。

開始から1時間後に、再び空砲が鳴り響き、祭りは終了。僕も坂道を降りて広場の方に向かうと、そこはくるぶし辺りまでトマトジュースに浸った状態。

そして新聞・テレビなどのメディアの記者はここに集っていた。僕もスペインのテレビ局のカメラに向かって何かのお決まりのフレーズ(多分番組のタイトルか何か)を叫ぶ、という役目を仰せつかったが、カミカミでNG連発(というかフレーズが憶えきれない)。多分採用されなかったでしょう。

広場には日本のクルーも来ていました。レポーターが1人と現地人カメラマン1人。僕はその模様をちょっと遠巻きに見てました。というのも、スペインの放送局に「日本から来たバカ」と取り上げられるのは嬉しい。でも日本の局に「こんなところでまた日本人がバカやっている」と扱われるのはヤダ、という屈折した心境からです。まぁ、レポーターの人と目が合ったときも、先方は全然こっちに興味を示さなかったし。おそらく彼らにも事前の撮影プランがあって、僕みたいな「柔道着でトマトまみれ」なんて画は想定外で、できれば映って欲しくなかったに違いないんでしょう(笑)。

彼らはレポートの最後に、ラテン系の兄ちゃんたちにトマトまみれにされるという「お約束の画」を撮ってました。ちょうど「お正月を海外で迎えた方の帰国ラッシュで賑わう成田空港...」とか言うアレと一緒で毎年同じスクリプトのルーチンワーク(別名:季節の風物詩)、なんでしょうな。

【写真】バレンシアで行動をともにした京都の大学生から貰った祭りの様子

先頭 表紙

写真には写っていないけど、結構女性もいましたよ〜 男くさいかどうかはわかりませんが、トマトくさいことは確実... (当たり前か) 僕ももう一回くらい行ってもいいかなぁと思っているので(笑)、みなみさんが行かれるときは声をかけてください。 / マイケル ( 2005-01-22 15:29 )
男くさい祭りと聞いてはいましたが、本当にその通りのようですね。ああ、でもやっぱり行きたいトマティーナ。リポーター氏の嬉しそうなアホヅラが超ナイスです。惚れました。 / みなみ ( 2005-01-20 23:57 )
あっ、完結している!!!(嬉) / みなみ@いまからよみます ( 2005-01-20 23:53 )

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