2003-09-23 技術屋のジレンマ
2003-09-13 スクリーンセーバー
2003-09-11 昇天
2003-09-03 さにゃえもん　来訪
2003-08-30 信じる条件
2003-08-24 珍しいお酒
2003-08-24 平凡な一日？
2003-08-19 犬神家の一族ごっこ
2003-08-06 酒を買う高校生
2003-07-31 染みついた癖

機械が故障したとする。
呼ばれたのが名人だったとすると、あっという間に故障箇所を見つけ
手際よく修理する。
来てからほんの１時間ぐらいで復旧するかもしれない。

ところが、ヘボな奴の場合、故障箇所を見つけるのに何日もかかる可能性がある。
仮に、一週間がかりで直したとしよう。


さて、どちらの請求額が多くなるだろうか？

言うまでもない事だが、下手の方である。
何しろ、一週間も『仕事』をしていたのだから。


本来なら一週間がかりの仕事を一日で済ませた上に、
その間の設備停止による損失を防いだのだ。
下手な奴の何倍かの額を請求しても、罰は当たらないはずだ。
しかし、客が見ているのはあっさりと直してしまった様子だけで
どれほどの難易度があったかは、分かる由もない。
当然とはいえ、目に見える『仕事』の時間でしか、報酬を出すまい。

かくして、腕が良いほど金にならないという矛盾が生まれる。

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囲碁教室に行ったら、ネットでタイトル戦の速報をやっていた。
専用ソフトを使って、状況をリアルタイムで伝えてくれるのだ。
このタイトルは、２日間掛けて一局を打つ。
ちょうど終了間際で、何人かがパソコンのモニターの前にいた。
わたしは少し離れた場所にいたのだが、スクリーンセーバーに切り替わってしまったので
『パソコンを動かしてください』

と頼んだ。
すると、その中のひとりがおもむろにモニターに手を掛け、
左右に振り始めたではないか。

初心者教室で良く聞く伝説で、
マウスをクリックして下さいと言われ、
画面にマウスを押しつけたという話があるが、やっぱりアレも実話なんだろうな〜。

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マシンのハードディスクが、お亡くなりになった。
それまでに異音がしたとか、調子がおかしいとかの前兆は全くなかったから
突然死と言いたいくらいの、唐突さだった。
おそらく、基盤がやられてしまったのだろう。

不幸中の幸いというか、データのバックアップはまめに取っていたから
そちらの方のダメージはない。
まあ、仕事で使っているマシンだから、常識ではあるのだが。

以前は、歩いて１０秒の所にパーツショップがあったのだが、引っ越してしまい

今は


















……３０秒もかかる。

道の向かい側に移動しただけなのだな、実は(^^;


新しいハードディスクを買い込み、早速マシンに組み込……まない。
せっかくだから、これはエースマシンに使わせてもらう。
仕事に使っているのは、かつてのエースマシンのパーツで構成されている
セカンドマシン。
ま、サードマシンもフォースマシンも、かつてはエースマシンだったんだけどね。

------閑話休題------
ちなみに、我が家にあるマシンの数は、エヴァのチルドレンより遙かに多い。

エースマシンから外したハードディスクを取り付け
２日がかりで環境の再構築を終えたのは良いんだけれど



そいつが、時々妙な音を立てている。



なんだか、ヤバそうな雰囲気……。

データだけでなく、システム構成まで含めたバックアップを取って置いた方が良さそうだ。
立て続けというのは、さすがに辛いよ(^^;

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８月３１日８時３０分

我々は、間近に訪れる、さにゃの強襲に備え
新幹線の改札前に、防衛線を敷いていた。

しかし、さにゃの迂回機動による背後からの奇襲に、
第一次防衛線はあっけなく崩壊する。
ちなみに『男の子みたいで可愛い』を期待していたのに
『綺麗なおねーさん』でちょっとがっかり。
坊や好きは、わたしの趣味だ。文句があるか。

『認めたくないものだな。若さ故の過ちとは……』


我々は、餃子〜ッ！餃子〜ッ！！と吠えるさにゃを
宇都宮の恥部、餃子の女神像へと誘導する。
女神像と衝突させ、さにゃの殲滅と女神像の破壊という一石二鳥を目論んだ
我々の計画は、彼女がすっかり和んで女神像とツーショットするに至り
失敗に終わる。

『問題ない。シナリオは、修正可能だ』


駐車場に車を入れる時に『ご宿泊ですか？』と尋ねられ
『いいえ休憩です』（大嘘）と答えるはじめての経験をする。
後で考えたら、そこはホテルの付属駐車場だった。
そこからは歩きで、予定していた店に行くと
『本日　定休日』
という、血も涙もない札がかかっていた。



『ボクを裏切ったな〜！！』

『戦いは、常に二手三手と、先を読んで行うものだよ』


予備の店をチェックしてあったので、そちらに向かう。
最初から定休日ぐらい把握して置けよ、と言うツッコミは却下する。

シャーリー・テンプルとピザで機嫌を直したさにゃは
軽い仕返しで『奥さんと早く別れてよ！』と叫んだ話を披露し、我々を震撼させる。

軽い仕返しでそれなら、本格的な場合はどうなるのだ。
想像する事すら恐ろしい。
決して逆鱗に触れる真似をすまいと、心に誓うわたしであった。


午後１０時４０分

折しも降り始めた雨の中に、さにゃは消えていった。
その跡に幾つの屍が積み重なっているのか、わたしは知らない。

最後に





































さにゃえもんさん　
済みません済みません済みませんm(_ _)m

ホントはとっても楽しかったんです。ちょっと疲れたけど……(^^;

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数日前に、書店で『奇妙な論理』上下巻を見つけた。
５０年ほど前に書かれた、疑似科学に対する批判本だ。
早速買い込んで読み終えた処だが、
俎上に乗せられている本の内容は、

曰く　相対性理論は間違っている
曰く　地球は実は空洞になっている
曰く　超能力は実在する
曰く　宇宙人はすでに地球を訪れている
曰く　全ての病気は気の流れの乱れから来るのであり、病原菌のせいではない。


といった類で、今年の新刊と言われても全く違和感がない。

疑似科学に進歩が無いのは、ある意味で当然の事だ。
疑似科学にのめり込む様な人間は、先達の文献を調べたりしないし、発想も貧困だ。
完璧に否定され、すでにカビが生えている理論を、世紀の大発見のごとく思いこむ。
だから、同じネタが何度も出てくる。

しかし、その度に商売になっているのは、
信じ込む人間が相変わらず多いと言う事か。


問題は、むしろそちらにあるのかもしれない。


ちなみに、



木製のスプーンかコンクリートの電柱を


曲げる人間がいたら、わたしは超能力を信じてもいい。

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ナイトキャップに、たまには変わった物を飲もうと思った。


で、


いつも飲んでいる

ソルティードッグや

マティーニや

ニコラシカや

サンブーカや

ブロードウェイサーストや

ホワイトレディや

アラスカ

なんてありふれた物ではなく

















水割りを飲んだ。

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本来なら完全休養だったのだが、突発（突然発生した故障）があって
半日ほど仕事をしてきた。
ただし修理はせずに、どこが壊れたかを特定しただけだ。
メーカーも完全週休２日で、土日は全く部品の流通が停まっているから、直したくてもお手上げなのだが……。

もっとも蛇の道は蛇で、裏技を使って、とりあえず機械が動く様にはしてきた。

ところで、最近は素人が気安く『裏技』がどうこうと口にする。
裏技というのは、表技を理解した上で、なおかつ緊急避難的に使うべき性質の物だ。
そういう前提を省略して、基本的な概念も知らないくせに、屁理屈だけ達者な素人がやけに増えている気がする。
そういう連中は、テレビゲーム感覚で技術を弄ぶ危うさも、全然分かっていないんだろうな。



何にせよ、バカは怖い。

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我が家のプランターに植えてあるトマトだが、長雨に祟られてすっかり痛んでしまった。
出かける時に何気なく視線を向けたら、実のひび割れに頭を突っ込んで逆立ちし、後ろ足をじたばたしている虫に気付いた。
昔の角川映画『犬神家の一族』もしくは、ピンクフロイドのアルバム『炎』を彷彿させる姿だったので……。

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高校の教室に、中身の入っている（入っていなくても）酒瓶が置かれていたりしたら
普通は問題になる。
しかし、わたしは去年の授業参観の時に、キンモクセイのお酒が放置されているのを
しっかりと見てしまった。
気が付いたのはわたしだけではないが、誰も問題にしなかった。

ちなみに、息子はわざわざ制服を着用して、酒を買いに行く。
万が一断られても、学生証を提示すると、１００％売ってもらえる。

調理科の実習では、料理を作るのに、当然のごとく酒を使う。



高校の制服を着ているからこそ


高校生であると証明出来るからこそ


合法的にお酒を買えるという不条理さには、笑ってしまう。

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朝、目が醒めた時に、気配を悟られない様、そっと起きあがる。

階段を下りる時には、音を出さずに、忍び足。

出かける時には、玄関の棚に置いてあるジャーキーを持って
ドアを開ける。

物音がすると、庭に視線を向けて、様子を探る。

帰ってきたら、とりあえず引き綱を見せて、散歩に連れ出す。

十年以上続いて、身体に染みついてしまった癖なのに、その相手はもういない。

いつかはこの日が来ると知っていて、
解放される日を待ちわびていたはずなのに
ポッカリ穴が開いた様で、相変わらず寂しい。

チーコが死んでから、もう一週間。

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