2002-03-01 おうちで食べる「和風ベーコン納豆スパ」
2002-02-23 ボストンで食べた「クラムチャウダー」
2002-02-22 食べること大好き

納豆。結構好き嫌いの別れる食材である。しかし、好きな人はとことん好きなのではないだろうか？冷蔵庫に必ず常備しておくんだーという友人を私は何人か知っている。

実は私達夫婦はどちらも関西出身。特にダンナは食に関して保守的なので、納豆は死んでも口にしない、と公言している。匂いをかぐだけでも駄目な人。私は両親が昔から食べていたのでそんなに抵抗はない。常備しているわけではないが、たまに食べると素直に「おいしい」と思うぐらいである。だからたまに安売りの時に思いつきで買うぐらいだった。

その日も思いつきで納豆を買った。海外ではいろいろな食材が冷凍食品として作られたものでなくても冷凍されて売られている事が多い。かまぼこやちくわ、和菓子や洋菓子類、薄揚げ、餃子の皮、生ラーメンなどなどみんな日本から冷凍されてやってくる。その中で納豆も凍って売られていた。
何の気なしに納豆を買って、解凍し、ご飯にかけて食べると、何か思ったよりおいしくない。輸送の途中の保存が悪かったのか、再解凍されて味が落ちたのか・・・。
でもまだ２パックも残っている、どうしよう。

その時ふと頭に浮かんだ或る事。ビストロスマップで木村拓哉が確かこんなこと言ってたっけ。
「納豆を炒めて炒飯にいれたらうまいっ」
そうだ、炒めて食べたら食べられるかもしれないぞ。早速やってみよう。

ごはんがちょうど切れていたので、パスタにすることにした。
納豆だけだと少しダシが足りないかな・・・？ということで、冷凍庫に眠っているベーコンを入れる。これだけでは栄養が今ひとつなので、冷凍野菜のブロッコリーや人参を加えてみた。
味付けは？うーん、少し残っている麺つゆでもいれてみるかぁ。
そこに解凍した納豆を投入、まぜまぜ。

ゆであがったパスタを入れてもう一かき。
うーん、おいしいっ！
納豆を入れることでうまみがさらに加わったような気がする。いけるいける。
栄養もバッチリだし、このメニューはお昼や一人の夕食のときの定番メニューになりました（＾０＾）

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今からちょうど一年前ぐらいにボストンに行った。
ニューヨークからボストンまで車を飛ばして大体３時間半ぐらい。週末の小旅行としてはちょうどいい距離である。港があって坂があって、歴史を感じる落ちついたたたずまいを持つ街。あの有名な「ボストン茶会事件」のあった街である。

その日はとても寒い日だった。
東海岸の各都市は冬の寒さが厳しいことで有名だが、ボストンもとても寒かった。街の中心に位置する「ボストンコモン」という大きな公園には、うっすらと雪化粧。雪の上を元気よくリスが走り回っている。とにかく底冷えがする。
こんなときは暖かいスープを飲むのが一番。

東海岸名産のクラブ（貝）ほか新鮮な海の幸とにんじんや野菜、じゃがいもを細かく刻んで、ミルクでことこと煮込んだクラムチャウダー。とにかく具沢山でおいしそう。
このアツアツを、丸く中をくりぬいた少し大きめのパンに豪快に注ぎ込む店のおにいさん。ソルトクラッカーを添えて渡してくれた。
スープはパンにじわじわと染み込んで、スープのとろみと相まっていい感じ。クラッカーを砕いてスープに浮かすのももどかしく口に含むと、冷え切った体を少しづつ溶かしてくれる。

はふはふはふ。
夢中でむさぼり飲む。

パンはかなり大きいのでコレ一つでお腹いっぱい。ほかにも食べたいものがたくさんあったが、さすがの大食いの私もギブアップであった。

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昔から食べることは嫌いではなかったが、食に深い関心をもつようになったのは結婚してからのような気がする。

実家にいるときはほとんど料理を作ったことがなかった。だけど結婚し、新居を構えて自分だけで使える台所が出来たのが妙に嬉しかった。なにしろ食器選びから始まって調理器具の置き場所に至るまですべてが私の思うようになるのだ。少しづつカスタマイズされて使いやすくなった台所に立つのが楽しくなった。最初は貧弱だった料理のレパートリーも図書館などで本を借りてきたりして、少しづつ増えていった。

数年たってから引越したニューヨーク。人種の坩堝といわれるこの地ではほんとうに様々な国の人が生活し、その人たち目当ての本場の料理を出すレストランがたくさんあった。食材や調味料も今まで使ったことのないものがスーパーにたくさん並んでいる。スーパーに行くのがただただ楽しい。世界中の料理に興味が湧くようになった。
こちらのレシピ本を買って、パラパラとめくっている。

もちろん、夫婦とも純日本人なので、こちらでも和食を主に作って食べている。日本食の食材も大都会であるニューヨークでは簡単に手に入るので恵まれている。アメリカに住んでより和食のすばらしさを再確認することになった。今ひとつ料理教室に行けるなら何料理か、と問われたら私は迷わず「日本料理」と即答する。料理の美しさ、繊細さ、多様さ、どれをとってもすばらしい。

・・・とつれづれと書いてしまったが、要はおいしければ何でもいい。
別に手が込んでなくとも、新鮮なものをシンプルな調理法でいただくのも負けないぐらいおいしいしね。

それにしても日本の食べ物は何でも美味しいので羨ましい。美味しいもの食べに日本に帰りたいなぁ。

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