2004-09-19 摩訶不思議な世界
2004-07-27 太陽が吠えるとき
2004-07-25 かなわぬ恋？
2004-07-24 太陽、その後・・・
2004-02-05 犬の名は太陽
2003-12-09 小津映画は面白い
2003-11-25 上には上が
2003-11-19 女子十二楽坊を聴いて
2003-11-13 3人組
2003-11-11 天真爛漫、幼き日々

つい最近、青少年の心を扱った番組を見た。愕然とした。おそらく多くの大人も想像の域を越えたと思ったに違いない。

曰く、人は死んでも生き返る。殺してやりたいと思った。死にたいと思った。等々。真顔で答える彼等の心の有様を驚愕し、寒気がした。これらの事象はどんな形容詞をもってしても表現できない。簡単に言って、ギブアップである。多くの識者、教育関係者が事実を知ろうと躍起になっているが、相手が多すぎるし、強すぎる。それでなくても、大人は心身症が多く、世間の実力は、他人に冷たく無関心である。

前述の心身症、うつ病等は昔はなかった。食文化、環境の改善が大きく作用している。青少年のこの様はテレビ等情報時代の影響を色濃く投影しているかも知れない。表面的には誰でも解る。幕末以来、産業革命が始まり、人々は少しでもと、豊かさを追求した。二回に渡る、世界大戦を経験。戦後、信じられない飛躍を遂げた。そこまでは良かった。

医療の発達が盲点になった。平均出生率を考えなければならない。自然界の法則は、淘汰の法則でもある。本来、存在出来ないはずの者がいれば、存在を否定する自然界の法則は牙をむく。1990年代の初めいじめ問題が取り上げられた。問題でである。答えが出るも出ないも問題だから占いのレベルである。2１世紀になり、このような青少年をしり、あわてふためいていても答えはでない。と言うより、解決策は出ないといえる。

青少年の親たちが、どう育ってきたかを、辿り格闘してみれば原因ぐらいは判るかもしれない。現象は趨勢を極めている。したがって将来の世の中がどう変容するか予測する必要ががあり、それに基ずき社会のモラトリアムを土壌化せねばならない。その上で、社会資本の再整備、再構築を準備するわけだ。経済予測も真間ならないのに、これは気が遠くなる天文的課題であろう。

余談は次回述べます。

つっこみ 先頭 表紙

昨日、出社前に与えた抗生物質が合わず、部屋の中に嘔吐物を残していた太陽。
寝坊の私と今朝、近所のカエル公園周辺を散歩したところ、排便の状態はほぼ良好になっており、一安心でした。ちょっとの異変でも、神経を使うものです。

今朝は、Ｈさんところの、ミニチュアダックス、ドンちゃんに逢えました。ドンちゃんは、機嫌が悪かったのか、会うなり、激しく吠え立て、取り付く島が無いくらい。太陽、はじめは、歩腹前進と、腹だしで一生懸命ご機嫌をとっていましたが、とうとう相手の無謀さに切れて、吠えました。しかたないことです。太陽はそれなりに努力しましたから。

最近の彼の行動は、美学の高みに達していて、感動に値するものもあります。
家のベランダに太陽が休憩するコーナーがあります。そこに名前をつけました。『哲学堂』
時折、道行く車両、人々を注視しています。なにか物思いにふけっているようでもあり、怪しげな人物などをチェックしているようでもあります。めったに吠えることもないのですが、昨晩、隣接するＪＲの線路で保線工事を夜中の３時ごろにやっていて、夜中に目覚めた太陽は、「こんな時間に何しているんだ！」とでも言ってるがごとく、激しく吠えていました。
番犬という側面は優秀ですが、近所の手前ビクビクすることもあります。

本日は葛飾の花火大会。遠く聞こえる花火の音を、彼の『哲学堂』にて、一緒に楽しみたいと思います。花火の音を彼がどう感じるかはわかりかねますが。もちろん、私はビールを飲みながら。

つっこみ 先頭 表紙

現在、太陽は恋に目覚めています。それも大型犬のハスキーの雌。名前は、エルザといいます。今朝も江戸川の散歩で、幸運にも遭遇しました。
他人の家の生活の予定など、知る由もなく、逢わせてやりたくとも、チャンスは少ないため、エルザとは、週に1.2回程度しか逢えないのです。

不謹慎な比喩になりますが、身長2.5m、体重200ｋgの女性と、私はお付き合いする事など、性差の偏見を乗り越えても不可能であります。太陽とエルザは、そのくらいの体型の違いがあります。しかし、彼らには、そんな違いはどうでも良いように見えます。

太陽とエルザは逢瀬を激しく体力の限り燃焼しています。傍で見ていて胸が締め付けられる思いです。エルザの飼い主の方も、「ウチのエルザは、太陽君を本当に好きだと思います」と言われます。社交辞令とは思いません。

先日も太陽を車に載せ、帰宅しよう走らせていたら、エルザの散歩に遭遇。飼い主のＫさんに挨拶。Ｋさんは、「きょうは、太陽どこにいるの？」「後ろの座席にいますよ」すると太陽は、「ワオーン」と悲しい鳴き声。時間がないので辞去してしまいましたが、後日談で、そのあとエルザは、クーンクーンと寂しげに鳴いていたそうです。

最近、妻が不在のおり、「あ！おかあさんだ」と言っても、激しく反応しなくなりましたが、今朝、「エルザだ」と言ったところ、人間には理解し難い行動をとりました。

深く、激しく進行するこの恋の行方を私は、凝視しています。

続く。

つっこみ 先頭 表紙

わが家の太陽は自慢するわけではないですが、知能が高いと思われます。他の犬と比較する必要など更々ありませんが。本来、飼い主個々人は、押しなべて同様の想いに捕らわれる傾向にあると思われます。

まず出来る事。
イ、お手
ロ、おすわり
ハ、伏せ
ニ、待て
前述の自画自賛、手前味噌になりますが、これだけ出来れば天才だと思います。

ここ何日か、猛暑ですね。太陽も夏負けらしく食が進みません。そこで、一計を仕組んだところ、彼は食欲を取り戻しています。このように、学習能力の優れた太陽であります。一時、心配したトイレの問題も解決しており、望外の喜びであります。毎日、帰宅するのが楽しくなりました。３日の間隔で風呂にも入っていますし、出来る事はなんでもしてあげるのが私ども夫婦の日課になりました。

目下の私の一番の仕事は、彼の友達探しであります。特定の犬種や偏見は持たず、こちらから頭をさげ、なりふり構わず、おやつ持参で媚びを売る毎日であります。
冒頭、申し上げたとうり、愛犬のためならなんでもやる。馬鹿おやじ状態であります。後悔なきよう全力で前進あるのみです。

現在友達（と思われる）ワンコの名を列挙しましょう。
チロ、ジョン、ドンタ、チャミー、蘭、クロ、エルザ、ケン、武蔵、ハルク、コロ、ロン、半蔵、ミーリー、モモ、など・・・。もっといたはずですが、名前を忘れてしまうのです。
先方さまから、「太陽、元気？！」と声かけられるのですが、「はて、あの子はなんと言う名だったろう？」と、すぐに出てこず、赤面のいたりであります。

あっ、すいません。ここで改めて太陽の紹介をさせてください。

犬種：ビーグル、血統書あり。
性別：雄。
生年月日:平成15年11月27日生まれ。
体重：現在、11キロ
容姿：端麗
性格：小心、凡庸、攻撃的、弱い者にはやさしく、強い者には断固戦う。人間に取っては、ストーカー的最近、交流が多いせいか、すぐ腹を出し媚びを売るふりをする。見込みなしと見るや、切り替えが速く次の行動に移る。サバサバしていて、引きずらない。

次回につづく。

つっこみ 先頭 表紙

ご無沙汰してます。
近況をお知らせします。

本年1月13日、我が家で初めて犬を飼い始めました。犬種は「ビーグル」
生後、2ヶ月弱の子犬です。これには、妻の強い希望が働きました。私は「ゴールデンレッドリバー」を希望したのですが、押し切られた感じがします。

店で見たときには、おっとりとして愛嬌がありまして、所謂、癒しの世界を期待しての購入でした。しかし、淡い思いは、石火にうらぎられ、噛む習性、糞尿の始末、体調の変化、関係者の苦情等々で、神経をすり減らす毎日となったのです。夫婦で寝不足、戦場の有様。

この犬の名前は、「太陽」とつけました。
知り合いの弟の名前を拝借してしまったのです。名は鯛を、じゃなくて、体を顕すと言いますが、お天気屋で、人間の子供同様、自己主張の爆弾状態です。どうやって育てるか、日夜その一点に神経は奪われています。

狭い人間社会の約束事は、通用せず、学ぶ事の多い毎日です。例えば、欲求を得るまでは「クンクン」泣き、得ると狂暴に激変します。部屋の中でいくら怒られても、いやがらせのように「マーキング」をしてしまいます。誉めると、気分しだいで反応。

こんなやつですが、現在、近所では「スター」的存在になりつつあります。ホームセンター、公園、遊歩道など、犬好きな人にすれ違うたびに、褒めちぎられ、それに答えるかのように媚を売って、尻尾を振ってます。夫婦が同様のことで、機嫌をとっても効果は薄いというのに。
獣医さんには、6ヶ月ぐらいで「去勢」をと薦められました。そのうちに自分が主のようにふるまうよと、脅されてます。

皆様にお願いしたいのは、「躾」も含め、ワンコ育ての助言をいただきたいということです。このままでは、夫婦して「太陽」の家来で虐待されるのは必至です。宜しくお願いします。

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今年は、映画監督の小津安二郎の生誕１００周年にあたる。ＢＳ放送では、連日小津の全作品を業界人の解説付で放映している。私にとって映画は進んで観るほどではなく、機会があって誘われたときのみで、所謂人気が高く、ヒット作品に限られている。従って、題名などすぐ忘れる。

最近、印象に残っているのは、イギリスの学校を舞台にしたやたら魔法を使うやつと、アメリカの名男優と名子役が演じるお化けが見える代物。
という訳で、多くを語る前に底が知れている。困っているのは、女房が韓国産の「冬のカナタ？」だかなんだかの恋愛ものに夢中で、ビデオ、グッズなんか、集めていてビデオは恐らく、全編を６〜７回は観てるね。付き合って、全編を１回観たらへとへとになった。１２月半ばには、ＢＳの再放送をやるそうで、今から楽しみにしている。もう降参。

そんな映画オンチの私が小津作品を観ることになったのは、この時期好きなゴルフ、大リーグの番組がないため、暇のついでに偶然観たというところ。「宗形姉妹」「東京暮色」など観るにつれ、秋刀魚の味が、やけになつかしくなる今日この頃。

小津作品の良いところは、解り易い。描写が丁寧で落ち着ける。会話に気配りがある。現代の乱暴粗悪さがなく哀愁がある。その哀愁は多くを語るのでなく以心伝心を教えてくれる。次の作品への期待をさせる。演技者は身近に感じ、それでいて気高い。カメラのアングルが新鮮。思わずその場に駆けつけたくなるシーンが沢山ある。耐える美学がある。当時の日本では、小津の描く作品に見られる、生活様式、社会の生業が手にとるように解る。文学とは、こういうものかと連想させる。

小津は、無声映画からトーキーまで５０数本手がけているが、７０年前の作品を観ていて、思わず感動した。映画は生きていると。皆さんにも一度と、言わずいろいろとみてもらいたい。個々人で受け止め方は様々だろうが、忘れていた何かを再発見するかも。

先頭 表紙

　昨日、ゴルフ帰りの私は、その日の出来事を妻と語りあっていた。
エンロールメント（人を巻き込む手法）が私の生き方であり、話題に不足はないし、人を笑わせるつぼも心得ている。だが、妻から「貴方よりもっと面白い人がいて、ポーカーフェイスで、笑いの渦をまきおこしていた」と言われ、別に笑いの渦やユーモアは競う性質の物ではないはずだが、言われると気になるもので、ワンパターンになりがちの日ごろの行動を見直すきっかけになった。

　当世、お笑いトークのチャンピオンはビートたけし、綾小路きみまろ、明石家さんまが、代表格3人。3人に共通しているのは、豊富な人生経験。人に備わる感性は研ぎ澄まされるために、練磨、鍛錬、人徳の3要素が不可欠であり、かつ、ビジュアルなセンスも合わせ持つことが、面白く魅力のある芸人なのだと思う。
　
　現代の社会の様相は、砂上の楼閣的断面を見せていて、人々の心は固く閉ざされている。
　笑いは、泣き笑いに始まり、健康、心のケアー、人間関係の潤い等、良いことずくめ。日本人は長く鎖国であった為、自己表現が大の苦手。戦争と抗争に明け暮れる中東の人の表情は実に暗く笑いが少ない。世界を平和にするためには、明るく元気で笑うことが近道と言いたい。国連や重要な世界会議は、冒頭に皆で笑う場を作る、ともに笑える何かを参加者全員が持ち寄ることを課題にしたらどうだろうか？そこから、全てが始まると思う。他に方法があるなら私は教えて欲しい。でなければ、今世紀も女性と子供が泣くような惨めな世紀になると、断言したい。

　また最近、婦女子が犠牲になるケースが増大しているが、その地域は、もっとも笑いが欠如していると見た。全部の人がやらずとも、先鞭をつける開拓者に出現して欲しい。たかが笑い、されど笑いの領域から、一歩前進の旗手が出でん事を切に願う。手遅れになる前に。

　で、私だが、何が足りないのか、妻と真剣に話し合いさらなるレベルアップを目指して行こうと思う。ご清聴感謝。


カムサハムニダ。

先頭 表紙

今大評判の十二楽坊を聴いた。食わず嫌いでいたのだが、聴いてみて、解ったことは、乗りがよい。勇気、やる気が湧いてくる。日本のヒット曲、「川の流れのように」がナンバーに入っている。思わず歌ってしまった。特筆すべきは、歌がうまく歌えること。不思議なグループと思った。先に触れた、乗りが良いが、ここで発揮された感じ。是非みなさんも、一度聴いて下さい。気分良くなりますよ。オリエンタルの至宝、十二楽坊。

先頭 表紙

　昨年８月退院間際、仲良くなった３人組の1人で、自動車デーラーの所長のAさんが、本年春に他界していたそうだ。連絡が余りにもないので、電話したが、従業員の暗い声で、概ね察知できた。３人の中で一番軽症のはずであった。S病院で、胃がんの部位が解らず転院してきたものだが、まさかの感がする。４７歳の若さ。退院する私に「いいなあ早く出られて」が最後の会話。

　３人組のもう1人は、K会教団の信徒だったが、末期の重症患者。彼の連絡先は知らずに退院したが、この世にいる確立は極めて少ない。
　
　ガンセンターで出会う奴は、余命が決まっているものが多いせいか、一言が重い。それにより、覚醒する事が多い。人生観が瞬時に変わるといってもよい。出会いは時により、最後となるので、選択の余地無く、一人一人の特殊な思念を招来させる。
　唯一の喫煙所だった霊安室の隣の部屋へ、今でも外来のおり訪れるが、無言の患者がゾンビのように居並んでいるだけだ。そんな異常な空間で、３人は他の誰より元気で能天気であった。

　私は、もう少し生きるが、使命を果たし、２人の待つあの世でまた、元気に大言壮語の応酬をするのだ。さあ来い死神よ。俺は戦う。合掌。

先頭 表紙

　現在、私は５４歳。幼き頃の話をしよう。

　新しく始まった、ＮＨＫの朝のドラマ、懐かしいシーンが多く登場する。見ていたら、アイスキャンデー売りが登場していた。記憶では、確か５円だったと思った。傍らの妻に聞くと、親の躾で買った事はないと。サッカリンで甘くしたアイスキャンデーは、ご馳走であった。今でもあの味は忘れられない。

　現在、ハーゲンダッツをはじめ、おいしいアイスやケーキ、チョコレートなど、菓子の類はいくらでもあるが、貧しい生活の中で、ひとときの贅沢であったアイスキャンデー。頭の芯が痛くなるあの醍醐味。５０年前に、タイムスリップしたいものだ。

　それでは肝心の購入方法に、ついて述べてみたい。「かあちゃん５円頂戴」と言って、貰えるのが、５回に２回。不足の３回の解決法は？近くに千葉公園という、競輪場、野球場、動物園、大きな池、小高い山などをかねそろえた、当時としては戦後の一大スポットの公園があった。競輪開催の日には怖いお兄さんがいたね。もう一方では、盛りのついた若いアベックのデートコースだった。

　３回の不足を考えた幼い少年は、このアベックに目をつけた。アベックを観察していると、モジモジ型、チュチュ型の２種類がいて、幾度の失敗を重ねて、モジモジ型への接近が、アイス獲得の確立が高い事を発見した。
　
　モジモジ型の傍らにちょこんと坐り、「お似合いですね」とか、「お目が高いですね」と歯の浮いたお世辞を言うとか「何してるの」と疑問符をぶつけると、たいがい、「良い子だからあっちへいってね」目的は５円欲しいのだから、初志貫徹だ。「あっ！アイスキャンデー屋だ」と言えば５円。確立８０％

　注意すべきは、チュチュ型。だいたい石を投げられる。でも、他にカップルが見当たらず、どうしても欲しいときは、「よくも投げたな、俺のとうちゃんは戦艦大和の艦長だ。おめえたち泣かすからな」と、迫真の演技で言う。そうすると４０％くらいの確立で、５円が手に入る。

　それでも駄目な野郎には制裁を加えた。何しろ公園は隅まで知り尽くした、自分の庭だ。アベックは山で道に迷ったハイカーみたいなもの。慣れてくると、まるで仕切りやのように振舞っていた。
　あのアベック達は今老鏡にいる。懐かしさがこみ上げてくる。アイスキャンデーの思い出。

　５４歳の私には終生のクセがある。知人、友人のみならず、タクシーの運ちゃん、ホテルのドアボーイ、宅配人、ヤクルトレディー、保険勧誘のおばちゃん、更に新聞の拡張員、キリスト教の伝道者にまで・・・気に入ると、気前よくふるまってしまう。チップからはじまり、食べ物、ゴルフ道具、背広までなんでもあげるクセ。

　それは、この幼児体験による反面教師の資質が貴重な体験となって、人格の構成要因となってるのかもしれない。暗い世相を反映した悲劇が報じられるが、幼児体験の大切さが思われてならない。

先頭 表紙