夕食の買い出しで留守にしていた少しの間に、お友達が掘りたての筍を娘に託してくれました。
筍ってすぐに下茹でしないと、どんどんえぐくなってしまう代物。
嬉しいけど、ちょっと迷惑だったりします。
が、彼女の凄いところは、米ぬかを一緒につけてくれるところ。
米ぬかさえあれば、あとは鷹の爪を入れて茹でるだけ。
茹でてしまえば、こっちのもの。水に浸しておけば数日はもちます。
最初は筍ご飯にして、最後の今日は久しぶりにチンジャオロースを作ってみました。
筍ってたしか、子供の脳の成長にいいんですよね?
私の周りではまだ、「たくさん頂いたから。」「採ってきたから。」とご近所さんから季節の美味しいものをいただいたり、差し上げたりしています。
昔。女子大生だったころ。
合コンで隣に座った一流大学の超イケメンが、べろんべろんに酔っぱらって言った一言に、思い切り反論しちゃった事を思い出しました。
「東京の人間は冷たい。」と言ったその人に。
「そんなことないよ。江戸っ子は情が厚いんだよ。隣近所を大切にするんだよ。」
と。
「あなたの思ってる東京の人は、東京の人じゃないんだよ。地方から上京してきて、たまたま今、東京に住んでいるだけの人。昔から住んでいたわけじゃないし、東京を故郷と思っているわけじゃないから。あなたと同じ。そういう人が優しくしてくれないからって東京の人を悪く思われたらかなわないよ。」と。
今から思えば可愛げないのない言葉でした。
東京で寂しい思いをしていた彼に、そこまでいう事はなかったとは思うのですが、当時の若かった私は「東京の人」を誤解されたことが許せなかったんですね。
昭和から平成に変わった今でも。
東京の人は、隣近所におすそ分けをしたりしてますよ。
筍→おすそ分け→人情→「東京の人は冷たい。」発言。まるで連想ゲームのように昔を思い出しました。
あの、懐かしいイケメン君は今どうしているんでしょうね。
彼は今でも東京にいて、「東京の人間は冷たい」とか言ってるのかしら?
それとも、大人になって、自分も東京の人になって「人情味」あふれるおじさんになってるかもしれませんね。
もしかしたら彼が思っている、「あたたかい故郷」に帰ったのかもしれません。
たった一度しかあった事のない、名前も覚えていない人なのに…。
思い出って面白いですね。 |