ツレの両親は京都に住んでいます。
めったに連絡を寄越しません。
どんな理由があったかはわかりませんが、ツレは親を忌み嫌い、絶縁宣言をしていました。
とは言え、我が家の娘達にとっては、血のつながったおじいちゃんとおばあちゃん。
折々には嫁のワタシが連絡を取り合っていました。
もうすぐ、ツレの命日なのに全然連絡をよこさないので、久しぶりに家に電話をかけてみました。
「電源が切れているか、電話機の故障です。」との機械的な応対。
携帯にかけてみました。
「電源が入っていません。」
いっこうにつながらない電話。
去年の3月に舅が眩暈をおこし、それを支えようとした姑が腰を痛めて以来この1年ほとんど外出もままならない様子でしたので、まさか共倒れ?
心配になって近所の誰かに様子を見て来てもらおうと思って気が付きました。
ご近所さん、誰も知らない…。
唯一、交流のあった先輩にメールをしました。
返信を待っている間、いてもたってもいられず。
ふっと。思いついて、最寄りの交番をネットで調べて電話してみました。
「高齢の両親に連絡がつきません。明日でも良いので、巡回のルートに入れていただけませんか?」
「それはご心配ですね。今から行ってピンポンしてみます。」
若い声のおまわりさんが、すぐに見に行ってくれました。
15分後。電話が鳴りました。
「ご健在でしたよ。『電話、だいたい繋がるんやけどな〜?』っておっしゃってました。『携帯から連絡するっ。』そうです。良かったですね〜。」
優しい声で、報告してくれました。
なんて親切なおまわりさん!
ありがとうございました。
ご足労をおかけしました。
こちらは恐縮して、謝って、お礼を言って、謝って、お礼を言って。
でも、全然「そんなのは当たり前のことですよ〜。」的な応対で。
とっても優しくて親切で。
昔ながらの日本の交番のお巡りさんって感じで、ちょっぴり感動しました。
それから更に10分後。
「ごめんね〜。電話線、抜けてたわ〜。携帯は最近は使ってなかったから〜。」と姑。
…。
交番まで帰ったおまわりさんからの電話より何故、連絡が遅い???
幸いにも今回は、私のから騒ぎに終わったのですが。
「今後、こんなことやもしもの事があったら大変なので、他の連絡手段を考えないとですね。ご近所さんを教えていただくとか、メールとか。」
「大丈夫や。まだしばらくはなんともない。」
そりゃ、大丈夫でしょうよ〜。
こちらは万が一の事を心配しているんですから〜。
先方から連絡が来るのは年に2回くらい。
こちらからいつでも連絡が取れる状態にしてもらわないと不便です。
ワタシ、半年前に息絶えた舅姑をおまわりさんに発見してもらうのは嫌ですよ?
※我が家は僕がパトロールしているから大丈夫! |