もうすぐツレの1周忌。
一昨日、ツレの母親から電話がかかってきた。
「町内会の役員の引継ぎが入っちゃったんで、1周忌の日取りを変えてくれない?」
え?もう一回言ってください。
「今年、役員の順番なのよ〜。だから出席しないといけないの。」
そんな事、急に言われても。
予定が入ってますとか、改めて、引継ぎだけ別途しますとか、言えないんですか?
「絶対、出席しないといけないから頼んでいるんじゃないの。」
申し上げにくいことですが、社会人としての世間一般常識では、1ヶ月切ってから急に入った予定の場合、出席できないと断る口実はいくらでもあると思うのですが。
カチンときて思わず言ってしまいました。
でも、この先は言いませんでした。
結婚式が入っています。孫のお誕生日、発表会で東京に行ってます。等々。
そんな事でも断れると思うのに。
息子の1周忌ですよ。
大切じゃなかったんですか?
自分の息子。
死んでしまったら、どうでもいいんですか?
そりゃ、生きている自分達を今後支えてくれるであろう、ご近所の人たちのつきあいは大切だと思います。
死んだ息子は、今後何もしてくれないですものね。
でも。
私自身のキモチが収まらないんですよ。
私、ずっと自分を責めてました。
私が、子供の事にかまけて、大切にするのを怠っていたからツレは死んでしまったんだと。
もっと、もっと、ちゃんと見て、大切にしてあげなきゃいかなかったのに。って。
でも。
今回の電話で考えが変わりました。
悪いのは私だけじゃなかったって。
もっと、もっと前からの事があったんだって。
ツレは子供の頃からずっと、親に大切にしてもらってなかったのかもしれない。
そう言えば、ずっと一人っ子だと思っていたツレには、小学生の頃、病気の弟がいて、その看病や医療費のために、両親は大変だったって後から聞きました。
だから、私と家族になって、専業主婦の私に手間も暇もかけられて、大切にされて、ようやく落ち着いた。
ずっとずっと、そうしてもらえると思って邁進しちゃったのかもしれない。
それなのに、私は…。
私の育った家庭と同じような常識で育ってきた人だと勝手に思っていて。
目を離しちゃったんです。
わかっていたら。それまでの分、もっともっと大切にできたかもしれないのに。
なんだか、とても悲しかった…。
もちろん、1周忌の日取りは各方面の調整を私一人で行って、1日ずらしました。 |