始まりは11月末。
ケイがサンタさんにお手紙を書きました。
そこには欲しいおもちゃの名前が書いてありました。
「でも、サンタさんはそんな新しいおもちゃは知らないんじゃない?」というハハのアドバイスで違うものをリクエストし直したんです。
そして3月の誕生日。
幼い子が、ちいさい電子ゲームをピコピコやっている姿が、私がイヤだったので、ケイは欲しがりましたが、ソレは買い与えませんでした。
それで終わったはずが。
4月。同じ時間にピアノを習っている仲間が3人、そのおもちゃを持ってきて教室の帰りに遊び始めたのです。
時々貸してもらっては納得していた次女でしたが。
5月。おえかきのサークルで爆発的に流行り始めました。
おもちゃ同士でツーシンして遊ぶ5〜6人の女の子達。
いつものように「ちょっと貸して〜。」と頼むケイ。
けれど。
腕でブロックされて、その輪の中から見事に押しやられてしまって。
一人ぽつんとたたずむその姿を見て。
何故か。
私のほうが惨めな気持ちにさせられてしまったのです。
うちの子を、そんなことで仲間はずれにしないでって。
でも、女の子達は仲間はずれにしているつもりはないんですよね。
ケイだけ持ってないから。ツーシンできないから。一緒に遊ばないだけ。
親が毅然と自分の育児方針を貫くのは大事。
それに子どもを従わせることも大切。
でも、意固地になってはダメ。
臨機応変に対応することも必要。
電子のおもちゃはイヤ。
でも、それが今の子ども社会の一部になってきているのなら、決まりごとをつくって、それを守るという約束さえできれば、やらせてあげてもいいのかも。
悩んだ挙句、今回は私の「イヤ」という気持ちを抑えよう。そう決めました。
一応、何でもないときにおもちゃを買うには「理由」が必要なので、「今度のピアノのコンサートの練習をがんばる。」ということで購入しました。
がんばりました。ほぼ1ヶ月。
そして、この間の日曜日。
パパとの練習を途中放棄したら。
なんとパパがそれをお店屋さんに返してきてしまったのです。
泣くわ泣くわ。
もうそれはそれは大泣き。
仕方がないので「また、練習、いまからやり直したらとりもどして来てくれるんじゃない?」と説得して、練習再開。
終わったあとパパが「ちょっと出てくる。」芸が細かい。
と玄関から出て。
しばらくして帰ってきて。
「はい。お店屋さんに返して貰って来たよ。」←演技力抜群。
もう、なくてはならない生活の一部になってしまったところが気にはなりますが。
そんなに大切にしてくれるのなら、思い切って買ってよかったのかなとも思いました。
ちゃんとソレ以外のおもちゃでも遊んでますしね。 |