毎週水曜日は母のもとに訪問看護師さんが来てくれます。
かつては超有名な大病院に勤めていたというベテラン看護師さんです。
何度説明しても母は「お風呂にいれてくれるヘルパーさん」としか思っていませんが。
今日、母が治療を続けることになってしまったことを話しました。
「本人とご家族の意思を聞いてくれなかったんですか!」と。
私の代わりに憤ってくれました。
「お母さんのヘモグロビン値は7しかないんですよ。普通の人は12〜14あるんです。半分しか血がないの。本来なら輸血しないといけないレベル!」。
母は徐々に貧血になっていったので、本人も周りも動けるものと思っているけど。
「私がもし7だったら起き上がれないし、ましてや立てないし、頭の中が酸欠で何も考えられない状態になるくらいの酷さ。」とも説明してくれました。
それくらい体にダメージが与えられていたのでした。
誰も教えてくれなかった。そんなこと。
母はもう少し頑張れるのにって勝手に思っていました。
11切ったら貧血のところ7!!!
動けているのが不思議なレベルでした。
そんな老人にキツイ抗がん剤治療?
やっぱりね、治療して成果がでるとお医者さんの実績につながるそうです。
大病院では、治療を続けたい医師と、弱っていく患者さんに寄り添っている看護師さんの意見はしょっちゅう対立していたそうです。
悶々としていた気持ちが少しだけ晴れました。
母が主治医の先生が大好きで、信頼していて、先生に治療を全て任せたい。と言っていたので。私も口をはさみにくかったことは確か。
でも、人間らしく生きる。って大事だと思うから。
次に先生に会った時にはそのことをちゃんと伝えようと思います。
少しだけすっきりとした気持ちになれたので。
今日は駅のポスターの、ヘンなもみ上げの英明に「ただいま。」って言えました。
※次女の定期が切れていて改札出られないと電話があり。チャージのために行った駅での光景。 |