himajin top
揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-02-04 モノになってしまうって、どんな感じだろう?
2002-02-03 大好きな友人
2002-02-02 再び鵡川
2002-02-01 池澤夏樹さんのこと
2002-02-01 やる気無し
2002-01-31 三百数十円の王様
2002-01-30 ひな祭り
2002-01-29 モノより、想い出
2002-01-28 入れ物に中身を合わせる
2002-01-27 トムの孔(あな)


2002-02-04 モノになってしまうって、どんな感じだろう?

 感じなくなってしまうことがモノになってしまうということなのか、モノになってしまったから感じることができなくなってしまうのか、とにかく、モノになってしまうってどんな感じなのか、おばあちゃんに尋ねることは、もうできない。おばあちゃんはたくさんのカルシウムの欠片になってしまった。まだおばあちゃんのカタチをしているあいだに、枕元に膝を詰めてそっと聞いてみた時も、おばあちゃんは何も答えてはくれなかった。今はもうそのカタチすら留めてはいないおばあちゃん。
 ぽくぽくと崩れそうな白い白い欠片。

 そういうことを夢想する。追憶。
 亡くなった肉親の焼かれた骨を口に入れたいと思ったことはありませんか。
 とても、悲しいはずなのに。
 そういうことを考える自分が不謹慎なのではないか、誰かがこの気持ちを持っていることを知っていて、いつか思いも寄らないときにそれを暴かれるのではないかと恐々としたことはありませんか。

 高校生の時、クラスの女の子が心臓の発作か何かで亡くなったとき、残された全員がお葬式に出席した。式場にいる自分が、悲しくもない自分がそこにいるのは何かの間違いで、悲しくもないのに神妙な顔をしている不心得もまた暴かれるのではないかと怯えた。 女の子は、ほとんど全員が泣いていた。僕は、突然生を奪われた自分と同い年の女の子がいるのだということに対する悲しみ以上のものを、持ち得なかった。悲しく、なかった。
 彼女たちの悲しみの深さを測ることは、僕にはできない。
 僕は心の中に不心得なものを抱えてもいたから。どういう顔をしてそこに立っていればいいのか、わからなかった。

 人は別に、死んでモノになるのではないことは、実は知っている。命ある者が、モノが、命を失くす。
 では、命を失うとはどういうことなのだろう。生きるということは、生きているということはどういうことなのだろう。

 子供が浮浪者を殺す。親が、子を殺す。自分の国でない場所に爆弾を落とす。
 人の命を奪う。

 その重さに思いを馳せることもなく。
 いとも、たやすく。
 自分から遠いところにある、死。

 あるいは、自死。
 殺す主体である自分からは遠いところにいる、殺される客体である自分。

 生まれた以上、生きる。生きているから、生きる。
 では、命を奪うということはどういうことなんだろう。
 それを糧に自身が永らえるのでもないだろうに。

 (人を殺したいと思ったことがあるくせに!)
 
 どういうことだろう。
 

 

先頭 表紙

おお、でかいっすね。 / 揚水 ( 2002-02-11 12:31 )
私の認識は世界を包むくらい大きい....かも知れない(笑)。なんちって。星を眺めると気が遠くなる日々です。 / lim. ( 2002-02-08 08:03 )
パーさま。おっしゃる意味が分かりました。 / 揚水 ( 2002-02-07 18:29 )
lim.さんへ。昔は思ったことがあります。でも、今は思わない。僕が消えてしまって僕の認識する世界が消えても、世界はそこに残る。厳然と残る。これはもう信仰のようなものとも言えます。僕なんかの認識にくるまれてしまうほど、世界は小さくもヤワでもない。そう思います。たとえば、僕が死んでクラゲも消えてしまうなんてやりきれない。 / 揚水 ( 2002-02-07 18:29 )
「死は生のうち・・・」は、表裏一体という解釈もあるのだと思いますが、私はむしろ生の起点から永遠に生が続くのだと思っています。つまり歴史の年表でいうと、「徳川家康」が3センチくらいの線でしかないかもしれませんが、彼が存在したという事実が死を乗り越えて永遠に今に続いているということがいえるのではないかと思います。それは彼のような大物ではなくても同様で。 / パオラ@うまく言えない ( 2002-02-05 18:22 )
↓思う。目の前のものが「ある」という証拠はどこにあるんでしょうね?ガキの頃にそれを考えていつも具合悪くなってました。自分が正気がどうかなんて誰に言えるのかしら? / パオラ@ああ、また具合が・・・。 ( 2002-02-05 18:17 )
存在って、不思議ですよね。人間も不思議。でも私が居なくなったら皆消えるかもしれない、とか、思いません? / lim. ( 2002-02-05 14:54 )
おばあちゃんの骨を食べることは思いとどまりました、かつて。血が繋がっているから。口から取り入れること(本当にそうしたかったのだけれど)をせずとも、彼女に血を分けてもらっているから。補給とは違うけれども、確かにある一部分は似ている。僕は彼女の形を目に見える形で自分の裡に取り込みたかった。それと、僕は自殺が表現だとは絶対に認めることができません。「死は生のうちにあり」。表裏一体のものであるということなのでしょうね。 / 揚水 ( 2002-02-04 23:42 )
だれの言葉か忘れましたが、記憶に残る一節。「死は生のうちにあり。」ひとたび生存したものは、たとえ亡くなっても、その生を消し去ることはできない、ということです。 / パオラ ( 2002-02-04 23:31 )
出産の時、ヒトを含めた哺乳類の母親はその胎盤を食べるのが自然の行いということです。つまり大量の出血とともに失われた鉄分の補給。非常によくできたシステムだと思います。死んだおばあちゃんの骨を口に含みたい衝動は、あたかもそれを思わせる行動のように思えます。ある意味、生きるとはお互いを食らっていくことではないでしょうか?そのひとつにすべての死も含まれる。他者の死がよくも悪くもその人に何がしかの活力を与える。自殺は自己表現のひとつではないでしょうか? / パオラ ( 2002-02-04 23:28 )

2002-02-03 大好きな友人

僕には実の妹が1人います。
そのほかにも、義理の弟妹とでもいうべき妹が1人と弟が2人います。

中2の女の子1人と小4と小2の男の子が2人です。
彼らは僕の大切な友人でもあります。彼らの両親も僕の大切な友人です。
僕は8年ほど前、以前も話(ここ)に出てきたNさんの家に、図々しくもひょんなことから約半年居候していたことがあります。それ以来の付き合いです。

昨日今日とその一家まるまる友人のお宅におじゃましてご飯をたかってきました。
食事の前にお母さんであるYちゃんとお姉ちゃんであるMのちょっとした言い争いに口を挟み、真ん中の子であるKと将棋を指し、こたつで寝ていた末っ子のRをたたき起こしました。
それからMとRが揚げてくれたマグロの天ぷらを食べました。

そうこうするうちに主人であるNさんも帰ってきて、大人3人で飲みました。
KとRと一緒にお風呂に入りました。
風呂から出てまた飲んでいると、NさんとYちゃんが他人と関わることについて意見を戦わせ始めました。
僕から見れば同じようなことを言っているといえなくもない話です。そこに割って入ってお互いの言いようのすれ違いを、僕はこう見た、違うんじゃないかなどと言うのは、相手にイヤな思いをさせることもあるかと思います。それでも僕はそうした物言いを止めることはありませんし、彼らも僕の言うことを聞いてくれます。
こうしたことはよくあります。

お互いにイヤな思いをさせたりさせられたりしてもいいということに甘えてばかりはいられませんが、そうした関係があるということは僕にとって大きな財産です。

先頭 表紙

僕の実の妹のことを僕がどれだけ知っているのか…。親にしても、知らないままわかったような気でいてすまされるのが家族ではないでしょうか? 友達の好きなアーティストを知っていても、父親の趣味の本当のところは知らなかったり。それでいいんだとも思いますが。 / 揚水 ( 2002-02-07 18:28 )
兄弟って、捉えにくい生き物ですよね。我が弟は私を敵視してくることもあるし、甘えてくることもある。正しい判断をするなあ、と思います。まだ話もできないのに。 / lim. ( 2002-02-05 14:56 )
自分の思うようにはならない、なるはずもない人たちの間に生きているのだと、そう感じる(特になにが起こったわけでもないのですが)日でした。拒否されることも、拒否することもできなくて疲れることも。そういう日は、自分が嫌いな人のことを考えて、なぜそこまで憎むのかわからなかったりします。理由は、あるのに。逆に好きな人は好きだから好きとしか言えない。好きなことはしっかりわかっている。不思議です。 / 揚水 ( 2002-02-04 21:40 )
とても大切な人たちです。 / 揚水 ( 2002-02-04 21:27 )
ここ最近、言いたいことを言ったら全身で拒否されたことと、その逆に言われ放題で困ったことが立て続けにありました。前者は相手のあまりにも子供じみた拒否の仕方にひどく傷つき(これは私が距離感を読み誤ったの。)、後者は彼女が解決を望んでおらず、ただしゃべりたいだけだったということに疲れ果てました(ただ話すことでスッキリはしてくれたようなのでよかったのですが。)。なんでも話せる相手・・・必要なんでしょうね。 / パオラ ( 2002-02-04 20:29 )
言いたいことが言える関係、と思っていたのに相手は迷惑だった・・・なんていうのも結構あるから、揚水さんとその友達みたいにキャッチボールのできる関係は、宝ですね。世の中にそういった人が何人いるか・・・、大事にしなくちゃって思います / としぼう ( 2002-02-04 13:45 )

2002-02-02 再び鵡川

シシャモの話(ここ)で出てきた鵡川がまたここで登場です。
なぜか?

昨日か一昨日かテレビを観ていると、春の選抜の出場校が決まったとのニュースが流れていました。
その中で、北海道の「鵡川」という高校も選抜されたというのです。
僕は野球にはまったく興味がありません。
ただ、シシャモを水揚げする土地の名を冠した高校が、思いもよらずこんなところでその名を出してきたことが嬉しかっただけでした。

19歳の時に郷里から愛知に出てきて十数年。
洗脳されたのか、ドラゴンズの勝利のニュースは嬉しい。でも、興味はない。
来季(今年)はドラゴンズとタイガースのどちらを応援したらいいのか迷うところを見ると、どうも僕は星野監督のファンのようです。

とにかく、クラゲに電話で「鵡川」という名の北海道の高校が選抜されたことを教えると喜んでいました。
「応援しなきゃね」とクラゲ。
「うん、そうだね」
「ところでさ、」
「なに?」
「校章はシシャモなのかな?」

……それはないって。

先頭 表紙

気になります、鵡川高校。 / 揚水 ( 2002-02-03 17:22 )
校章にシシャモなくとも、球児達のふくらはぎにソレは生きているかもしれません?学校紹介がなんだか今から楽しみのような・・・ / としぼう ( 2002-02-03 00:17 )
あの「高校紹介」で流れるビデオには、「鵡川はししゃも漁が有名で…」という説明があるのでしょうか、やはり? / AH "ししゃもの頭を取って食べてしまう邪道な人間です" ( 2002-02-03 00:05 )
わからんぞ。2匹ほど線対称でぴちぴち言ってるかもしれないぞ。 / パオラ@ああ、食いたい ( 2002-02-02 21:55 )

2002-02-01 池澤夏樹さんのこと

池澤夏樹さんという作家をご存じでしょうか?
とても美しい話を書く方です。
現在朝日新聞に連載を持っていますが、僕はこの新聞を取るのを1年ほど前に止めてしまったので、残念ながらリアルタイムでは読んでいません。
過去の作品ででも、興味を持たれたら読んでみてください。
「マシアス・ギリの失脚」、「真昼のプリニウス」、「夏の朝の成層圏」などの優れた小説の他にも、「むくどり通信」などの素晴らしいエッセイも書かれています。

彼が、9月11日のアメリカ同時多発テロをきっかけに、翻ってタリバン、アフガンなどムスリム、沖縄米軍基地などの諸問題をも考え、そのことについて書いたメールコラムを発信しています。

(メールコラムのバックナンバーはこちら)
(池澤さんの公式サイトはこちら)

興味がある方は読んでみてください。

先頭 表紙

ねえ、美しいですよね。 / 揚水 ( 2002-02-07 18:27 )
「スティル・ライフ」大好き。ほんといいですよ。惚れ惚れ。 / lim. ( 2002-02-05 14:57 )
へえ、そりゃ偶然ですね。 / 揚水 ( 2002-02-03 17:22 )
偶然ですが、読み始めたところだったりします。(でも諸般の事情でペース遅し) / パオラ@まだ文体に慣れないの ( 2002-02-02 21:54 )
読まれまして感想などございましたら、是非僕にもお知らせください。メールでもつっこみでも構いません。なお、池澤さんのメールは転送自由だそうです。ですからここでお知らせした次第でもあります。 / 揚水 ( 2002-02-02 00:32 )

2002-02-01 やる気無し

昨日の朝、さあ仕事だと出掛けようとしていると電話。社長からだった。
「今日、休みにするから」
はあ?

こんなに突然休みばかりでどうやって生きて行けというのでしょう?
僕は毎朝車で社長を拾って会社に通勤しています。
今朝起きたらなんだかどうでもいいような気持ちでいっぱいでした。

昨日だけ休みなのか今週末休みなのか確かめることなく、自主的に休日。
こんなことでいいはずがない。

自分がこの先どうしたいのか、よく考えよう。

先頭 表紙

僕にとってそれは当たり前すぎるほどに当たり前なので。そうするためにも(お金だって必要)、さてどうやって生計を得ようかと、ふむ。 / 揚水 ( 2002-02-02 00:29 )
どうするか?もちろんクラゲ嬢と仲良くすればいいのです。とりあえず。 / パオラ@当然。 ( 2002-02-02 00:21 )
あーちゃん、休みはラッキーなんだけど、日給月給の身では、休みが多ければ多いほど、自分の首を絞めるのです。だから愚痴。 / 揚水 ( 2002-02-01 23:28 )
もう不安になるのはよしときます。仕事がなければバイトでも探すさ。会社があって生きてるんじゃないもの。愚痴です愚痴、ただの愚痴。さて明日からがんばろうっと。休みらしいけど。 / 揚水 ( 2002-02-01 23:26 )
でも、労働意欲があるというのは羨ましい。 きっとあーちゃんだったら「休み?ラッキィ♪」って思っちゃうもの。 あはは。こんなんじゃ私まだ就職できないね〜。(苦笑) / AHchan ( 2002-02-01 23:26 )
小さい会社なのですか?こーゆー社長さんだと、不安ですね・・(>。<) / おとめ ( 2002-02-01 23:15 )

2002-01-31 三百数十円の王様

金さえ払えば何をやってもいい、金を受け取った人間は金を払った自分に対して、従わなければならないと無邪気に思っている人がいかに多いことか。
それもたかが300円ぽっちで。
「お客様は、神様です」。ただしその神様は善神とは限らない。

ずいぶん前に喫茶店でコーヒーを飲んでいるときに、ものすごい光景を眼にした。
上にはへつらい、下には横柄に振る舞う。しかもその上下を決めるものは、金の授受である。金をくれる人にはにこやかな作り笑顔を見せ、金を払う相手には見下した真顔を見せる。

僕の後から店に入ってきた男の二人連れは、見るからに得意先を昼食に案内してきた男と、金銭的に優位に立つその得意先の男という風だった。
へりくだった方の男は終始接待相手に笑顔を見せていた。相手は特に横柄に振る舞うでなく一見普通に見えた。けれど、異常だった。わかりやすすぎるほどにわかりやすい、金銭を媒介にした上下関係。
「おう! 早く水持ってこい!」
へつらい男は店の女の子にそう怒鳴っていた。へつらわれ男もそれを別に大したこととも考えずにいるようだった。
初対面の、或いはよく知りもしない人にとる態度ではないと思うのだけれど。
「こっちは金払ってるんだから」
平気でそう言える人を僕は軽蔑する。
受け取る物品やサービスに対する対価として、金を支払う。お互い様ではないか。
どちらかが偉いというわけではないだろう。

ところが彼らはそう思ってはいないようだ。
一番驚いたのは実はそこだった。
しかもたかが300円ぽっちで。

度を超したへつらいは横で見ているだけでも気分が悪くなるのに、自分にへつらう男が他人に横柄に振る舞っているのを見ても何とも思わない。むしろ自分にはへつらっているのがまんざらでもないようにすら見える。様子を見ていて想像するに仕事を回しているようだから、きっとそうなのだろう。
胸くそわるい。

金さえ払えば何をやってもいい。たかが300円ぽっちで。

僕だって、金は必要だし、欲しい。
けれどそんな使い方はしたくない。
生きるために金が必要なのか、金のために生きてるのか、どっちなんだ?

へつらい男に聞きたかったのだが、我慢して店を出た。

先頭 表紙

サービス業に限らず、大変なのかな、仕事。 / 揚水 ( 2002-02-01 22:33 )
サービス業って大変ですよね。広い意味で警察とかもサービス業だけど、割に合わない仕事が多いと思う。ねえ。 / lim. ( 2002-02-01 10:13 )
揚水さま、弊社への突っ込み、消しすぎたかもしれない。 / 口車筆無精乃介周作 ( 2002-02-01 05:20 )
お褒めにあずかり光栄恐縮至極です。いらっしゃいませ、口車さん。 / 揚水 ( 2002-01-31 23:47 )
初めまして。はいはい、こちらでございますな。いやいや、それにしても突っ込み機能は便利だ。パオラ様の突っ込みからこんな面白い日記にたどり着けた。最近、人が多いですからね、ちょっと忙しくているとあっという間に見落とす。 / 口車筆無精乃介周作 ( 2002-01-31 21:55 )
パーさま。銀行かあ、いろいろあるんだろうなあ。無意味であっても消費そのものに意味がある。バブル期でなくとも今現在、不況を脱するためにはその手法しかないと信じて疑わない人が未だいるのではないでしょうか? デフレで苦しむ生産者にとって、ただ数さえ売れればいいというものでもないでしょうに。人の苦しみを知らない、いわゆる下々を知らない人々がこの国の経済を云々する異常、机上の空論をでないでしょう。 / 揚水 ( 2002-01-31 21:53 )
先日、口車大王さんが旧三和銀行について書いてらしたのですが、仰天の銀行体質でした。世の中にはお金を介して信じがたいやりとりが続いているのですね。お金にはそれに伴う知性がなければ意味をなさないと思います。バブル期にそういう無意味な買い物がたくさんなされたではないですか。 / パオラ@貧乏もやりかた次第 ( 2002-01-31 20:10 )
いらっしゃいませ、もちこさん。いくらあまりないとは言っても、ありますよ。金でなくとも出来ること。手段を目的にすり替えないようにすれば多分大丈夫です。お金は、よりよく生きるための手段の一つ。それだけのはず。それは僕のような貧乏人にとってもお金持ちにとっても。お金持ちはまた少し違うのかな? なったことないから知りませんが。 / 揚水 ( 2002-01-31 18:05 )
でしょー、そーだよね、あーちゃん。人間見ちゃうよね。 / 揚水 ( 2002-01-31 17:59 )
「一流の職人」なんかだと「お金で動かない」ってのも条件のひとつじゃないでしょうか。いくら詰まれてもこれだけはいついつしか作らない、とか。。。そんな意地。そういうのって素敵だなあと思います。でも悲しいけど金で出来ないことは余りないこの世の中。だから何が大事なのかなっていつも思っていられたらいいですね・・・・ / もちこ@貧乏です(泣) ( 2002-01-31 17:56 )
あーちゃんがへつらわれる方だったら、そんなへつらい男には仕事任せたくないけどね〜。 / AH "一生へつらってそうな人" ( 2002-01-31 17:47 )

2002-01-30 ひな祭り

なぜか今からひな祭りの予定が決まりました。
キャバクラだそうです。

観閲式の後に年度末の分団の総会があります。
その後の飲み会。一次会からキャバクラだそうです。
どんなとこか知りませんが。

消防にいると人生で初めてということがたくさんあって、
それはそれで楽しいです。

先頭 表紙

↓「ビフォア・ラン」でなくて「エイジ」ですね、勘違い。どちらも重松清さんには違いありませんが。 / 揚水 ( 2002-02-02 00:53 )
端午の節句ですか。「石鹸の国」でないことを祈ります。 / 揚水 ( 2002-01-31 00:40 )
楽しいのかなあ? まあ、二月近く先の話です。ここで昔の日記の結果報告。どれを先に読んだかの答え。「ラプンツェル」「ビフォア・ラン」「母娘」の順です。レノンのインタビューはまだ。誰に何の本をあげたかは、親友とその奥さんに岩合さん(だっけ?)とかいう動物写真家の「ペンギン大陸」だとかいう新潮社(だったと思う)の写真集でした。  / 揚水 ( 2002-01-31 00:37 )
端午の節句にはどこに行くのでせう?楽しみですねえ。 / パオラ@恐いとも言います ( 2002-01-31 00:29 )
桃色日記、楽しみにしています。 / パオラ ( 2002-01-31 00:22 )
キャバクラ楽しそうだなぁ〜。行ったことないけど。 / AHchan ( 2002-01-30 23:56 )

2002-01-29 モノより、想い出

モノを売るためのコマーシャルで
このようなコピーを使うのは、
ひょっとしたら皮肉なのでしょうか?

先頭 表紙

そうですね、言われてみると。ただあのコマーシャルは…。色んな意味でずるい。 / 揚水 ( 2002-02-01 20:40 )
想い出って大抵ものに附随しませんか?きっかけがあるから想い出を思い出せるんだと思うけれど。 / lim. ( 2002-02-01 10:14 )
ああ、お金で買えない価値がある。プライスレス。ですね。パーさま。そういやあれもすげえや。 / 揚水 ( 2002-01-31 18:25 )
失言を反省しています。そんなことは軽々しく言ってはいけない。 / 揚水 ( 2002-01-31 00:39 )
パーさん、消費の回転をあげさえすれば不景気を脱することが出来ると信じているおじさんに言いたい。死ね(失言)。 / 揚水 ( 2002-01-31 00:28 )
どこの酔っ払いのつっこみなんだよ、えー?てな感じで重ねてすまんこってす。そのコピーの対抗馬としては「きのう買った服を捨てよう!」というファッションビルのバーゲンのコピーがあります。正直さで言うと私の高感度はこっちのほうが高いです。 / パオラ@パラオの件はボケなのかと・・・ ( 2002-01-31 00:21 )
? パーさん、僕の言ってるのは日産のコマーシャルのことですよ。 / 揚水 ( 2002-01-30 23:48 )
バニさん、僕はあまり好きではありません。要はその通りなのでしょうが、なぜ? なぜ買わなきゃならないの? 買っても買わなくてもどっちでもいいじゃないの。コピーの言わんとすること、言葉の指すところ自体はそうだと思いますが、想い出よりモノという人がいたって構いません。賛成はしませんが。そうそう、パオラとパラオ、一度じっくり字を見てみてくださいね。オとラの順序が違います。 / 揚水 ( 2002-01-30 23:48 )
あーちゃん、今あるモノで想い出を作ってください。 / 揚水 ( 2002-01-30 23:47 )
↓てにをはがヘンだけど堪忍してください。 / パオラ@あとで気付いた ( 2002-01-30 16:20 )
↓苗字忘れたんです。 / パオラ@三歩で忘れた。 ( 2002-01-30 16:18 )
今日本屋で、某一人っていう毎年納税者番付けナンバーワンの人(たしか薬草とか漢方の卸やってる人のはず)が、「この本は商売人のための本です。そうでない人にはすごくつまらないので買わないで下さい。」って帯のついた本を見つけました。思わず見てしまいました。ちなみにこのコピーってクレジットの話ですよね。大作家でも、ともかくフリーランスってのはクレジットの審査がおりないらしいです。ペイオフもそうだけど、わしには激しく関係なし。 / パオラ@最近ペイオフの意味を知りました ( 2002-01-30 16:17 )
私このコピー好きだよー。ようはこれ買って、どっか行ってくれ!んで、思い出つくってやれや!世の父さん母さん!てことなんでしょうねぇ。 / バニー ( 2002-01-30 03:51 )
モノも想い出も欲しいのですがどうしたら良いでしょうか?(笑) / AHchan ( 2002-01-30 01:18 )

2002-01-28 入れ物に中身を合わせる

昨夜、僕の家に遊びに来るクラゲを迎えに行った帰り、二人で通りがかりにある僕の友人の家に寄った。
思いついて、「近くまで来てるんだけど、寄ってもいいかな?」と電話したところ、彼は「おお、いいよ」と言ってくれた。

彼は、家の下にある駐車場まで迎えに出向いてくれた。
僕は1人でないことを伝えていなかった。暗がりの中そのことに気づいた友人は、それでもすぐに察してくれて、柔らかく笑って僕たちを迎えてくれた。
彼がクラゲに会うのは、初めてだ。

窯元の息子である友人の、彼自身の作業場でなく、家の作業場の方に案内されて、そこで結構な時間を過ごした。
僕がそれぞれの紹介をして、お蔵入りしていたものを最近引っ張り出してきて使っているという石炭ストーブにあたりながら、色々な話をした。
そのうちに、当然のことながら彼の器を見せてもらうことになった。
僕はちょくちょく彼の器を見ている。気に入ったときも悪いと思うときも、率直に感想を述べる。彼はそんな僕の態度をありがたいと言ってくれる。多くの人は、「いいですね」と褒めることはあっても、気を遣ってかお世辞を使うのか、なかなかけなすようなことは言わないという。本心を言ってくれた方がいいのにと彼は言う。
なかなかそういう訳にも行かないのだろうな、と僕も思う。ただ、僕は友達として当たり前に振る舞っているだけだ。

器は、なかなかよかった。
織部の皿と小鉢と湯呑み、なんという名か忘れたけれどグレーの地に鉄の釉薬で絵付けをした技法の取り皿と飯茶碗、いずれもきれいだった。
全て植物が描かれている。

僕もクラゲも口々に「きれいだ」と言った。
何度も手にとってためつすがめつ眺めては褒める僕たちに気をよくした友人は、
「そんなに欲しいけりゃやるよ」と言いだした。
「えーっ、いいんですか?」とクラゲ。
「いいよいいよ」
ちょうど話の流れで家に器が足りないとぼやいていた僕に対して、
「揚水、お前それが目的だったんじゃないのか?」とふざける。
「食器がないから欲しくてせしめるために、わざと褒めたんじゃないのか?」
笑っている。
「失敬な。俺は悪いと思ったときは、正直に言うだろ」
僕も笑った。
「くれるってんなら、そりゃ嬉しいけどさ」

織部の、大皿と言うには少し小さい皿、湯呑み2つ、小鉢、皿、グレー地の、飯茶碗2つ、取り皿、都合8つの器が手に入った。大盤振る舞いだ。
褒められて嬉しかったのはもちろんだろうが、クラゲの美しさにつられてのこともあると、僕はにらんでいる。

遅く帰ったにも関わらず、その日のうちに貰った器を使いたくてしょうがないクラゲと僕は、時間を掛けてたくさんの品数の晩飯を作った。そして今日の夕食も、2日連続で豪勢だった。
材料自体はごく質素なものばかりだったけれど、手間を掛けて品数を増やし、何より気持ちのいい貰い方をした好い器に盛られた食事は、どんな大事なお客をもてなすのだと言わんばかりに素晴らしかった。

先頭 表紙

送って送って!アドレスはkanakothird@hotmail.comです〜。わーい、たのしみ / lim. ( 2002-02-01 10:11 )
lim.さん、許可出ました。 / 揚水 ( 2002-01-29 23:15 )
イヤだ。日記にはあげない。lim.さんになら、クラゲの許可を得た上でメールしてもいいかな。画像重いけど。 / 揚水 ( 2002-01-29 21:51 )
↓えへへー。見たよー。美人だよー。かっわいいの。みつあみが似合うの。 / パオラ@あげみくんさあUpするのだ! ( 2002-01-29 19:33 )
クラゲ嬢、美人なんだろうなー。見たいなあ。 / lim. ( 2002-01-29 17:58 )
みっみー。お友達の器に盛り付けたお料理がこれまたうらやましい。画像を見たいくらい。 / パオラ@おなかすいた ( 2002-01-29 05:07 )
クラゲはお月様が大好きです。よいことを聞きました、教えておきます。 / 揚水 ( 2002-01-29 00:59 )
「くらげ」って「海月」っていう当て字があるんだよね? きれいな名前でいいな〜。 / AHchan ( 2002-01-29 00:54 )

2002-01-27 トムの孔(あな)

英語にピーピング・トムという言葉があるそうだ。サムだったかな。
日本語にすれば出歯亀といったところだろうか。こちらが、出っ歯の亀さんが覗きで有名だったことから出来た言葉だとすれば、かつてのイギリスだかアメリカだかではトムさんが覗きで有名だったのだろうか。さしずめトムが覗きに使った孔は「トムの孔」とでも呼び得るだろうか。

道を歩いていたり車を走らせたりしていると、たいていの風景の中には、ビルやマンションやアパートや一戸建て、人の住まう建物が目に入る。
日常の生活において、昼間は風景の中の要素は均質で、どこかに意識を集中でもしない限り、或いは風景を眺める、風景のうちのどこかを眺めることそのものが目的でない限り、特にどこに目を引かれることはない。
人はその風景の中を目的地に向かって進む。

こと夜になると事情が少し変わる。
明かりの灯された窓は、意識を向けないでも闇に浮かぶ額縁のように鮮やかに浮かび上がり、人の視線をそちらに誘う。
特に窃視症的な興味がなくとも、夜の道を行く人間にとって、明かりの灯された窓はそういう力を持つように思う。
その力に影響を受けやすい人や受けにくい人、受けやすい時や受けにくい時もあるだろうが、そういう力がないだろうか。
窃視を誘う力。
あの暖かい明かりの下には一家の団欒があるかもしれない。夫婦がけんかしてるかもしれない。子供が親に叱られて泣いているかもしれない。兄弟がけんかしているかもしれない。恋人たちが食卓を挟んで見つめ合っているかもしれない。そして灯りの消された窓の向こうにも人がいる。
一度そうした経験をすると、昼間の建物の窓でも、道行く車のウィンドウ越しの車内でも、窃視の対象となる。
窓という額縁がトムの孔になる。
直接、窓を覗き孔に見立てて中で行われていることを覗き、目にするのでなくとも、想像力をかき立てられ、団欒を思い柔らかな、或いは諍いを思い苦笑混じりの、或いは淫靡な気持ちにさせられる経験はないだろうか? 柔らかな、苦笑混じりの、或いは淫靡な気持ちは、窓の向こうばかりでなくそうした思いに駆られた自分にも向けられる。
そうした経験が少しでも、一度もない人というのはきっとよほど精神が健康な人なのだろう。

大なり小なり窃視的な欲求を持つことが病的なものであるとすれば、それは視線が、閉じられた空間を対象に向かう、その方向性に起因するのではないか。
方向を転じて窓から外を眺めてみる。家の、ビルの、車の、電車の窓から。
閉じられた空間から開かれた空間を、「覗く」。
窓の外から室内を覗き込んでいる人が見えるかもしれない。見る者は、すなわち見られる者となる。お互いに。
人を覗こうとする者は、その姿を白日の下にさらす宿命にある。
しかし「窓」という孔は「孔」と言うには少し大きすぎる。

僕たちはお互いに「眼」という窓、トムの孔を使って、内的世界から自分の外的世界を覗き込む、そういう存在ではないだろうか?

先頭 表紙

あーちゃん。そーか、僕は天才だったのか。芋が旨かったということで、嬉しいですね。トムのエピソード、教えてくれてありがとうございました。知らなかった。一つお利口になりました。知らないながらに「ピーピング・トム」と「窓」というキーワードを使った自分に驚きもしました。 / 揚水 ( 2002-01-29 00:13 )
パーさま。そうね、そういう人間でいたいと思う時点で、一歩は踏み出してるんじゃないのかな。 / 揚水 ( 2002-01-29 00:13 )
トムさんは、チョコで有名なゴディバのマークにもなっている”裸で馬に乗り街を駆け抜けた女性”を唯一、窓から見ていた人です。(他の人は女性を見ないように窓を閉めていた) / AH "芋、作りました!とてもおいしかったです。マッシュポテトにわかめを入れること思いついた人天才!" ( 2002-01-28 06:20 )
あ、宿題やんなきゃ。 / パオラ@よそんちのフロ好き ( 2002-01-27 22:26 )
眼。眼はツライのよ。疲れてるときとか状態の悪い時は相手の眼を見るのが本当にツライ。私はそこにもろ自分を見てしまいます。でも相手がツライときもわかる。ただ、それが相手がツライのか、私を見て受ける印象がツライのかよくわからないときも多々あります。いつでも相手の眼を正視できる自分でありたい。 / パオラ@私はバスクリンの匂いに弱いの ( 2002-01-27 22:24 )
配慮に欠けるというご指摘がある前に言っておきます。目の不自由な方についても同じようなことが言えるでしょう。何も外に向かって開かれた「窓」は眼ばかりとは限りませんから。 / 揚水 ( 2002-01-27 17:00 )

[次の10件を表示] (総目次)