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しなちくの「うんちくな旅」

はじめまして、しなちくです。今はちょっとはずれていますが、建物や気になることに関する面白い話を紹介していきたいと思っております(固い)。よろしく

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2002-06-09 大工さんについて(2・というひと)
2002-06-06 大工さんについて(1・通し)
2002-06-05 今日の住宅&概要
2002-05-24 ご無沙汰です&家その後
2001-06-01 更地になった。。
2001-05-15 桂離宮?-3
2001-05-08 桂離宮?-2
2001-05-02 TRIO JAZZ
2001-05-02 桂離宮?-1
2001-04-12 美術館の光


2002-06-09 大工さんについて(2・というひと)

工事が進むにつれて、いろんな職人が入れ替わりで入ってくる。基礎の土工(根切り)にはじまって、鳶(とび)、型枠大工、電気、水道屋、鉄骨屋、内装などなど。
中でも、一番長く現場に入っているのが、大工さん。
通常基礎ができ上がってから入る場合が多いのだが、今回は躯体とのからみもあり基礎から入っていた(内装仕上げにもよるけれど、ほとんどできあがり寸前あたりまで面倒をみて作業することが多い)。
自分の少ない経験から察するに、大工さんは無口な人が多い。というか話ベタの人が多い気がする(「よくしゃべる大工は腕があまりよくない」という説もあるが)。そんな感じなので、お互いの意志の疎通がうまくいくまでに結構時間がかかる。なかなか通じ合えない。でもひとたび気が合えば、自然に工事もスムーズに進む。おまけにいろんな体験談が聞けたりする。例えば「おれがこの前やった現場は結構難しかったけれどうまくおさまった」とか、、、、こういう建築的な話は結構ためになる。だけど大抵は仕事以外の話で盛り上がることが多い。「この前海釣り行ったとき大きいのが釣れて大変だった・・・」「昨日のあそこのパチンコ屋すごかったなあ」などなど。。こっち方面ははじまったら止まらない。。仕事に一生懸命な大工さんは遊びも一生懸命ということか。。。。
強面の大工さん。話してみると実はとっても楽しい人達。だから現場に行ったときは遠慮せず気軽に声かけてみるといいかもね。。

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おとじろう様、木造の大工さんの場合、木工事(骨組みから木製の仕上まで)が普通ですが、家具までつくってしまう器用な人もいます。 / しなちく ( 2002-06-28 18:27 )
どこからどこまでが大工さんのお仕事? / おとじろう ( 2002-06-14 15:44 )

2002-06-06 大工さんについて(1・通し)

ここF邸では前回話したように、3人の大工さんが入って作業している。工務店の人に聞いてみると、工期的に余裕があれば、30坪程度の家ならだいたい1人あるいは2人が通しで(最後まで)責任持ってやるそうだ。あたりまえのことだけれど、通しでやっていれば進めていくにつれ繰り返し図面を見るし、できあがる空間が段々わかってくるから、おさえどころ・勘所がわかってくる。逆に入れ替わりが多いと図面を読み込むのに時間がかかるし作業効率も落ちる。設計としても通しでやってくれれば、現場に足繁く通ううちに、お互いの情報交換もうまくいく。それに、お互いいい関係になれば、「ここをこうしたいんだけどできますか?」(設計)「ここはこのおさまりがいいんでないかい?」(大工)なんていう会話もできたりして、すべてがうまくいきそうな感じがする。。。ああ、今日も現場いこかな(しょく・ぎょう・びょう)。

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2002-06-05 今日の住宅&概要

今日のF邸。大工さん3人で作業中。上棟式が先月終わって、柱・梁の間に間柱がどんどん入ってきている。昨日は屋根の防水が張り終わって、あとは仕上げの鉄板(ガルバリウム鋼板)を張るのみ。これで突然の雨も安心安心。ロフトのトップライトもいい感じ(これはまた今度詳細を)でこれから外壁が張られていくのが楽しみ。

ここでこの住宅の簡単な紹介をしておこうと思う。場所は、23区内の山の手の閑静な住宅地。近くにはお寺があり、大きな通りから1本入った4mの行き止まり道路(50mほどか)の中程にある。ここの敷地面積30坪弱。建ペイ率(敷地に対する、建物が地面に投影する面積)60%(実際のは17坪程度・59%)、容積率(敷地に対する、延べ面積の割合)160%が限度(実際は30坪程度・110%弱)。地上2階建て(ロフト付)の木造住宅。構造は在来木造の改良型。用途地域は一種中高層住居専用地域に指定されている。用途地域指定というのは、街の地域ごとに都市計画で建てることのできる建物が規定されていることで、ここの場合、高さの限度はあるが、5.6階建てのマンションも建てることができる、といった程度で住宅地のなかでも比較的高密度化を図っている地域。隣地は前面道路から向かって左側に4階建てのマンション兼住宅、反対となりが2階建ての木造アパート、道路をはさんで向かいが平屋の住宅&4階建てのマンションといった感じ。車がほとんど入ってこない道路の真ん中で、猫がのんびりねっころがっていたりしていい感じ。。。

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2002-05-24 ご無沙汰です&家その後

はや。。。1年。ふう。

あっという間というか、長かったというか、どちらともいえず、最後にアップしてからしっかり1年近くがたってしまった。
いろいろありやんした。
つっこみ入れていただいた方、申し訳有りません。つっこみ返しできなくて。
またよろしくお願いします。
ところで、最後に書いた、F邸。あれはどうなったか。。
中止になったのか。もうとっくにできた?  
実は実はどっちでもなく現在進行中。
いろいろありやした。。。でも、なんとか進んでいる。
で、今の状態はというと、ちょうど1週間前に無事上棟式が終わったところです。これから大工さんとのやりとりやらなんやらで現場はワイワイなりそうです。
で、ひまじんでは再びこのいえの今まで経過&現在、それから関係ないけど自分が興味あることなど、あい変わらず下手くそな文章でずが、がんばって報告していきたいと思っています。よろしく。


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たらママ様、ごぶさたしております。ご自宅でそんな大変なことがあったのですか・・。 / しなちく ( 2002-06-14 08:24 )
地鎮祭で転んで怪我した娘、不吉でした。上棟の水道点検で、食洗器が給湯であるべきことを立ち会った営業担当者が知らなかったがために給水になってその後乾燥まで延々時間がかかることになりました(涙)。 / たらママ ( 2002-06-09 22:43 )
ムッシュ様、つっこみありがとうございます。つたない文章ですが、よろしゅうおねがいします。 / しなちく ( 2002-06-05 19:18 )
復活ですね・・・!いつも○様には、お世話になっております・・・・・?今後とも・・・・・ / ムッシュ ( 2002-05-28 12:53 )
おとじろう様、ありがとうございます。これからも末長くよろしくおねがいいたします。 / しなちく、正座し一礼する ( 2002-05-28 09:38 )
わ〜い、復活おめでとうございます。もうお会いできないものかと思っていました(大袈裟)。これからの日記楽しみにしてます。 / おとじろう ( 2002-05-27 13:47 )
びんぼー様、ありがとう。満足できるいえを目指しがんばるです。 / しなちく、くびをふる ( 2002-05-27 12:57 )
あやや様、お久しぶりです。またまた建築のことばかりですが、よろしく。 / しなちく、手を振る ( 2002-05-27 12:54 )
マッキー様、ご無沙汰です!つたない文章ですが今後ともよろしく。 / しなちく、おじぎする ( 2002-05-27 12:51 )
素晴らしい家が誕生することを信じてやみません。がんばって下さい。 / びんぼー ( 2002-05-27 12:21 )
!!お久しぶりです!!うれしいな!楽しみにしております! / あやや ( 2002-05-25 01:08 )
きゃ〜ん!しなちくさまっ!ゆっくりで構いませんから、楽しみにしてますよ! / マッキ〜 ( 2002-05-24 21:22 )

2001-06-01 更地になった。。

3月に始まった住宅設計その後。。。。。どうなったかといえば・・・もとあった家が取り壊され、更地に。。。

はや3ヶ月。。仕事を寝かしていたわけではない。。。あっという間。
そもそものこの話のいきさつをちょっと・・・・・大学時代の友人であるF氏の義理のお母さん(F氏の奥さんのお母さん)が、娘夫婦(+孫)と一緒に暮らすために、今の家を売り払い、別の場所に土地を購入し家を建てることになったのがきっかけ。どんな家を建てるか、では全員「ハウスメーカーには頼まないでもっと自分たちらしい家をつくろう」ということでは意見が一致していたようで、設計できる人を探していた。。。もともと都市計画(街づくり)関係の仕事をしているF氏とは、10年来の付きあいで、「家を建てることになったら君に頼むよ。それまでに有名になっておいてね」。「よし、まかせとけ」なんて冗談言い合っていたと思ったら、今回の突然の依頼。正直面食らった。。。もうやるっきゃない。仕事柄、彼には設計の知合いが何人かいたらしいのだが、なぜだかいつの間にか自分に決まっていた。経験も浅いのに自分に頼んでくれたのは、年齢的にも近いし、いろいろ希望が言いやすいからなのだろうか・・・。
肝心の建物はというと・・・。いまだ設計(といっても図面)にとりかかれていない。まだ、形さえも。。。どういうこと?さぼっていた?いやいやそうじゃない・・・。


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皆様、つっこみどうもすみません。しなちく、久々戻ってまいりやした。 / とぼとぼとしなちく ( 2002-05-24 20:32 )
ちょっと遅れましたが、お誕生日とご結婚おめでとうございます。末永くお幸せに。 / おとじろう ( 2002-03-11 10:00 )
お誕生日おめでとうございます!忙しいんでしょうね。このつっこみに気付くのはいつの日なんでしょう?? / マッキ〜 ( 2002-03-09 20:22 )
生きてます。。。なんとか・・・・皆さんお元気そうで・・・ / しなちく ( 2001-09-25 20:21 )
し・な・ち・く・さ〜ん / あやや ( 2001-08-21 19:16 )
いよいよですねぇ。なんだかワクワクします〜。 / あやや ( 2001-06-03 23:38 )
口車、只今自分の日記でしなちくさまのことを意識しながら、大胆にも東京の住宅について蘊蓄をぶーたれております。それから、口車のお客に、インテリア用品の輸入卸をやっている会社があります。ここの社長口車気に入っているのは、照明に対する彼の考え方です。この会社、スウェーデンのDesign Houseの独占販売権をとったので、口車の以前の日記に出てきていた照明器具、入手できるかもしれません。なんでしたらご紹介いたしますが。 / 口車大王 ( 2001-06-01 19:47 )
これから地縄・地鎮祭ですか。懐かしいです。 / 道辺のアルバム ( 2001-06-01 13:45 )
その方は、しなちく様の細かな所に気付かれる所や感性を信じてらっしゃるんだと想います。。。(プレッシャ〜にはなりませんように)楽しみですね〜。形の在る物にも心やエネルギ〜や波動が宿る筈ですから、良いコンディションで頑張って下さいね。 / peach ( 2001-06-01 12:45 )
そういや、銀座のエルメスビル、仮囲い、取れたんですね。。。 / しなちく ( 2001-06-01 11:28 )
施工業者は、しなちくが相見積りをとって選定します。予算がキビシイからやってくれるところあるかなあ・・・。 / しなちく ( 2001-06-01 11:27 )
 たらママさま、うおおお、素晴らしい!建ペイ、容積率は60の160%です(もしかして、専門業者さんでは?)。細長い敷地なので、いろいろと課題が。。。 / しなちく ( 2001-06-01 11:26 )
細長い土地ですね。建ぺい率・容積率規制はキビシイのかな。これだと70・150くらいかしら。住宅メーカー仕様にしないとなると、施工業者はしなちくさんが選定なさるのですか?更地から基礎が出来て、上棟して、という建築過程を見るのは大好きです。工事の遅れはイヤですが。 / たらママ ( 2001-06-01 10:28 )
おとじろう様、がんばります!もっと修業を積まねば・・・・エイヤ!。 / しなちく ( 2001-06-01 10:14 )
よちみ様、ICの授業おもしろそうですね。。そのあたり、教えていただきたいです。。。 / しなちく ( 2001-06-01 10:10 )
うん、やるっきゃないですね。がんばってください。案がたくさんありすぎなのでは?私も家を建てるような身分になったら、しなちくさんにお願いしたい。 / おとじろう ( 2001-06-01 09:50 )
わあ。お友達の関係でお仕事をするなんて、責任重大&うれしいですねえ! 今、インテリアコーディネーターの学校に通っていますが、コーディネートよりも建築技術の授業がおもしろいです。ああ、どんな設計になるのかしら。楽しみ〜♪ / よちみの家じゃないって ( 2001-06-01 09:45 )

2001-05-15 桂離宮?-3

御幸門の次は外腰掛へ。ここはその次の松琴亭の待合として設けられ、簡素な草ぶき屋根。庭園めぐりの休息所も兼ねていたようで、当然、雪隠(トイレ)も完備(今は使えないが)。周囲には蘇鉄が生い茂ってここだけ南国気分だ。江戸時代には、ソテツが流行ったようで、洒落っ気でこの辺だけ植えたのだろう。ここからは右方向のみの視界が開けているので、池越しの茶室だけ見える(主役の書院はまだ見えない)。特定方向の視線制御は建物にもされていて(左側に部屋をもってきて重く見せる、右側は柱のみで軽く見せる)なかなか興味深い。しばし眺めた後、次の茶室へ。建物だけではなく道中の景色が楽しめるのがこの回遊式庭園のいいところ。細い道を登り、池のはるか向こうを眺めたり(といっても1、2メートルほどだが)、石橋を渡り、浜をイメージした洲浜があったり、滝があったり(30センチほどの落差だが水音がする)、、、、中でも、極め付けが天の橋立。。。。池に浮かぶ小島に石橋を渡しただけなのだが(実際歩けない)これも雰囲気出ていい感じ。何だかふと深い森の中に入った小人の気分。。。。ちょっと歩いただけなのにみごとな景色の変化のおかげで、遠い所まで来てしまったようだ。造った人(小堀遠州という説もあるが・・)の創造力の豊かさには本当に恐れ入る。いやみじゃない本当に粋な演出だ。
 園内では写真撮影不可なので画像は「新建築−桂離宮」から一部抜粋した。写真は左が天の橋立、中が洲浜、右が滝。ルート図、見えますか?


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マッキー様、画像は読めましたか?雰囲気だけでも伝わればよいのですが。。。 / しなちく ( 2001-06-01 09:45 )
ふむふむ。。これでやっと画像がみれた。(^O^) / マッキ〜 ( 2001-05-19 23:16 )
たらママ様、しなちくはホント画質がイマイチなんですよね。口車様のようにキレイにアップしたいのですが・・・。 / しなちく ( 2001-05-17 00:11 )
peach様、地図、よく見えましたか?案内は約1時間です。あと倍は時間が欲しかったです(また行けばいいのか・・)。 / しなちく ( 2001-05-17 00:07 )
日本庭園、好きです。図面と写真3つをいっぺんにアップとは、ハイテク。。。 / たらママ ( 2001-05-16 16:33 )
入って見て回った事が無いのですが、どの位の時間が必要なのでしょうか?また、広さも知りたい気がします。のんびり見て回れば、それだけ時間も掛かるでしょうけれど、制限時間付きなのですか? / ヘンテコな質問!?@peach ( 2001-05-16 14:23 )
おとじろう様、画像アップできました。ただ、、、ちょっと小さいかもしれません。容量と画質のバランスが難しいですね。画質を保ったまま、容量をうんと小さくする方法があればいいのですが。。。 / しなちく ( 2001-05-16 09:17 )
システム管理組合様、深夜遅くにありがとうございました。画像、アップできました。修正/削除も以前よりやりやすくなってとても便利です!! / しなちく ( 2001-05-16 09:15 )
しなちく様、ご迷惑をおかけしました。機能修正しましたので、お手数ですがもう一度画像の方、アップロードしていただけますよう、お願いいたします。 / システム管理組合 ( 2001-05-16 02:14 )
まだバッテン印しか見えない。。。小堀遠州説もあるのですか。また後で来まーす。 / おとじろう ( 2001-05-15 22:51 )
しなちくさ〜ん、画像が見えないのですが、、私だけでしょうか。。。。 / おとじろう ( 2001-05-15 22:42 )

2001-05-08 桂離宮?-2

桂離宮の話に戻って。
園内はガイドさんが引率して廻る形式。1グループ15人ほど。我々のグループが参観する間、他に一切人が入ってこない。いわば貸切り状態。好きな時間に好きな所をじっくり見ることはできないかわり、静かな園内を堪能するにはとてもいい方式だ。ここの庭園は、回遊式というスタイル。中央に大きな池があり、その中に5つの小さな島があしらわれ、岬、浜、滝などをモチーフにした異なる景色を回遊しながら楽しめるようになっている面白い構成だ。
出発時間になって、待合所から最初の木戸を抜け、すぐ左に折れると、土橋が。。。。この土橋。道に平行には架けず、わずかに斜めにふっている。遠くからの視角効果をねらったようだ(方向性が出る)。それを越え、「紅葉の馬場」という小道(秋はきれいそうだ)を歩く。ここの路面は美しい。霰(あられ)こぼしの栗石敷といって、形の異なる黒っぽい小石がきれいに敷き詰められている。まるでモザイクのように繊細かつ非常に平坦。これが数百メートルほど続く。歩いていると気持ちがいい。さりげないのだけれど、その緻密さには本当に驚く。そこをゆっくりと過ぎ(池の対岸に「松琴亭」が見える)、突き当たりが御幸門(みゆきもん)。門に近づき、ふっと左側を見ると、、、数百メートルほどのキレイな道(御幸道という)が。。。そしてその向こうにはまた門が(この辺は門だらけ)。。。。この門は表門。えっ?ここに来るとき我々は通らなかったけれど・・・・・。聞くと皇族関係など特別な人のみ利用可能で、こちらから入り、我々と逆のルート(これが正規)で書院に入るようだ。待てよ????ということは、我々が歩くルートは、この庭園の作者が意図する景色の見え方とは逆方向なのか。。。(これに気付いたのは帰ってから。勉強不足だー。みなさんが来たときは振り返って見てね)。ところで門といえば、、、あれが表門とすると、我々がさっきくぐってきたのは何だ???
もしかして裏門??(変な感じ)。
 園内では写真撮影不可なので画像は「新建築−桂離宮」から一部抜粋した(画像悪くてすみません)。上は御幸門から。特別な人しか通れない御幸道を見る。下は、紅葉の馬場を振り返ったところ(奥が入口)。


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美奈子様、自分もあの門まで走りたい願望がムラムラと。。。しかし、側転とは・・・もしかして美奈子様は忍者? / しなちく ( 2001-05-15 20:58 )
特別な人だけ・・・と聞くと、かえってますます・・・御幸道でザリザリザリーッと側転したい!と思ってしまうのは私だけ? / 美奈子 ( 2001-05-12 00:53 )
おとじろう様、文化財保護のため、、、ということなのでしょうが、何のため?と考えてしまいますよね。せめて特別公開、とかあればいいのですけれど・・。 / しなちく ( 2001-05-09 22:33 )
そうですよ。規制緩和するべきですよね。住んでいるわけではないし、お金を出しているのは国民なんだし。小泉さ〜ん。と、一応期待してみる。 / おとじろう ( 2001-05-09 09:45 )
りら様、自分の理想としては、一度目は気ままに(感覚的に見れる)、二度目は勉強してから(理屈で見れる)がいいなあ。 / しなちく ( 2001-05-09 09:01 )
おとじろう様、そうなんです。全てを見せてくれない。書院は外からだけ・・・。かなし。。。規制緩和してくれないかなあ。 / しなちく ( 2001-05-09 08:58 )
こういう庭園って、自分で気ままに眺めるのも楽しいけれど、ちゃんと意味を説明してもらいながら見てまわるのもすごく面白いですよね。私「へぇ〜」って言いっぱなしな時、あります・・。 / りら ( 2001-05-08 22:36 )
ちっ、すべてを見せてくれているわけではないのですね。紅葉の時もきれいでしょうね。 / おとじろう ( 2001-05-08 20:31 )
たらママ様、文章の見直ししてたスキに。。。すばやいつっこみありがとうございます!写真が撮れなかったので、スケッチを試みたのですが。。。。自分しかわからない絵になってしまいました・・・。 / しなちく ( 2001-05-08 16:36 )
宮内庁が観光を仕切っている、つまり天皇家の私有地だから、写真も自由に撮れないのでしょうか。 / たらママ ( 2001-05-08 16:25 )

2001-05-02 TRIO JAZZ

ここでちょっと桂からはずれて・・・他の話。
先日、ライブを聴きに行った。「TRIO JAZZ」。キース・ジャレット---ピアノ、ゲイリー・ピーコック---ベース、ジャック・ディジョネット---ドラムの三人編成グループ。場所は東京文化会館。建築の話ばかりで申し訳ないのだが(と言いつつドンドン書いてしまう自分は・・・)この建物はお隣の国立西洋美術館を設計したル・コルビュジェの弟子に当たる前川国男という人の設計。先日リニューアルしてきれいになったばかり。主にクラシックに使うホールらしく、他のホールよりもどこかゆったりとしていた。
話を元に戻して。。。で、ライブを聴きに行った。よかったーー!!ホントにすごかったっす。。。いいです、あと6ヶ月はこんなこと言えそうだ。
そこで一緒に行ったもう一人がこんなこと言っていた。「聴いていると眠くなるね」。ええ???そうなの?つまらないから?なのかな?ちょっとがっかり。で、後でよく聞いてみると、そうじゃない。。「ここちよい」。。。。音楽がここちよくて眠くなるらしい。なるほど。。。。内容的には演奏者3人とも結構エキサイトしていたし、どうして眠く・・と思っていたのだが、「ここちよい」か。プレイしている人達も本当に楽しそうにやっていた。それが移ったのかな?
「何かとても大切な事を教えられた気がした」。
そういや、また建築の話だが(・・・)、どこかの本にこんなこと書いてあった。「すばらしい建築物は空間に入ると眠くなる」。どうしてだろう?とずっと考えていた。そしたら、ここに答えがあった。簡単なことだ。ここちよい(居心地がよい)からなんだ。


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おとじろう様、上野といえば、本格キムチを思いだしてしまう。。。。 / しなちく ( 2001-05-07 08:55 )
上野界隈って実は本物の良いものがたくさん詰まっている所ですね。 / おとじろう ( 2001-05-04 12:00 )
口車大王様、ライブは大ホールでやりました。ピアニッシモがきれいに出るそうで、キース・ジャレットもお気に入りみたいです。 / しなちく ( 2001-05-04 00:14 )
しなちくさま、小ホールの方でやったのでしょうか?小ホールは日本でも有数の音響の良いホールです。大ホールの方もリニューアルしてから音響が良くなりました。前回の改装の時は音響が悪くなって評判が悪かった。 / 口車大王 ( 2001-05-03 23:47 )
おとじろう様、どんなものでも、ここち良さというのは、やっぱりライブでしか味わえませんよね。 / しなちく ( 2001-05-03 21:32 )
peach様、そのとおり!ここちよい空間には、リズムとか音楽がある、とよくいわれますね。 / しなちく ( 2001-05-03 21:30 )
マイケル様、スタンダードもやっていましたが、オリジナルもやっていたようです(曲のことあまり詳しくないもので・・すみません)。 / しなちく ( 2001-05-03 21:26 )
美奈子様、今回は全国で5公演ありました。全部行きたかった・・。 / しなちく ( 2001-05-03 21:25 )
いごこちのいい空間って言葉ではどうって言い表せないけどありますよね。 / おとじろう ( 2001-05-03 16:28 )
空間が作り出す波動と、音楽が醸し出す波動にも共通点が合った訳ですね。。。心地良い響きと快適な場所って、どちらも音楽や空間が存在するものなのかも知れませんね。 / 素敵!!@peach ( 2001-05-03 14:11 )
たらママさま、私は聴いていて、何かをはじめたいような気分になります(変なクセ)。 / しなちく ( 2001-05-03 00:15 )
"Standards"を名乗ってないってことは、オリジナルの曲なんかもやるんでしょうか? / マイケル ( 2001-05-02 14:10 )
うわ〜、ゴージャスゥなトリオですね! 「ここちよい」かもしれませんが、やはり眠ってしまうのは惜しい・・・! / 美奈子 ( 2001-05-02 14:06 )
おお、行かれたんですね。ジャズやクラシックは興味ない人には眠気を誘うようですが・・・。 / たらママ ( 2001-05-02 12:12 )

2001-05-02 桂離宮?-1

この間、京都へ行った。。。。といってもひと月ほど前の話。
目的はというと、、桂離宮。。。某雑誌でやっていた特集「そうだ、桂離宮に行こう!」(どこかで聞いたようなフレーズ。。。)を読み、無性に行きたくなったのだ。実はこういう仕事(建築)をしていながら桂離宮に一度も行ったことがない。恥ずかしいかぎり。。前々から行きたかったのだが、今まで忙しいからとか遠いからと、かこつけて後回しにしていた。で、思いきって行ってきた。
桂離宮。ここは離宮というだけあり宮内庁の管轄。見学料は取らないのだが、ちよっとややこしい手続きが必要。。それは事前申込み。希望する見学日の1ヶ月前までに、住所、氏名、年齢、日時を第三(自分は結局第三だった)まで往復ハガキに書き、宮内庁京都事務所まで送付。先方(宮内庁)の都合とこちらの希望が合えば、見学が許可される。いざやってみると、これが結構めんどくさい。こんなこと、わざわざふるいにかけてるわけじゃないのは知っているのだが。。。。でも考えてみれば、どうしても行きたい人だけ申し込むから逆に見学者が少なく、ゆっくり見ることができるわけだし、それはいいことだ(なんのこっちゃ)。。。
4月初め。京都はまだ寒い寒い(夜は本当に寒かった)。東京では桜がもう満開だというのに、ここはまだ五分咲きといったところ。いろいろと名物の桜が見られる、、、と思って期待していたのだがちょっと残念だった。。全然違う話だが、ここ最近の京都は少し変で(といっても季節の話)去年の紅葉はいつもより遅く、見頃がもう年の瀬にさしかかる頃だったらしい(世界的な天候不順のせいか)。桜もこの影響か(関係ないか)。。。。
当日は良い天気&風なしでぽかぽか。着いてみると、中心部から車でたった15分ほど来ただけなのに、周辺の雰囲気が全然違う。しっとりとして、どこかやわらかな空気がただよっていて本当に静か。こういうところ、果てしなく中途半端に街並が続く東京に住む自分にとって、とても不思議な感じがした。これも京都の魅力なのだろうか。。「いよいよ中に入るぞ」。。門口で入場の9時を待つことにする。。。
 園内では写真撮影不可なので画像は「新建築−桂離宮」から一部抜粋した。下の写真は穂垣。竹柱の先端が穂先のように斜めに尖っているのでこういう名前が付く。


先頭 表紙

おとじろう様、京都は春夏秋冬、いつ行ってもいろんな発見があっていいですよね。 / しなちく ( 2001-05-03 21:28 )
コンクリートじゃなくて、竹や木の垣根いいですね。それに囲まれた桜もまた風情があるでしょうね。私も絶対に桂離宮行くわ。 / 京都大好き@おとじろう ( 2001-05-03 16:25 )
美奈子様、そうですか、夢を・・・。良い夢だといいのですが。。先端が尖っているのは、おそらく泥棒よけだと思われます。この垣は別名桂垣とも言われ、高さ(先端まで)は2.8m、厚さは下地も含めると30cmほどにもなるらしいです。桂離宮にはもひとつ「桂の竹垣」という独特な垣があります。 / しなちく ( 2001-05-03 00:11 )
唐突ですが私、この垣根の夢を見ました(変なつっこみ)。穂垣の先端が尖っているのは理由がある・・・のですよね? / 美奈子 ( 2001-05-02 14:08 )
京都は本当に異質な場所だ。。。という感じが強かったです。この季節、お散歩は気持ちいいですよね。 / しなちく ( 2001-05-02 13:05 )
京都のこう言う、許可制の所へはまだ立ち入った事が無いと想うのですが、桂離宮のお話楽しみです。日本の庭園や建物、庭木の配置など、興味を持てば幾らでも奥が深そうですよね。本当に楽しみです!!(お散歩しているから、空気の違いや若葉の香りも漂って来そうな気がしています。。。) / peach ( 2001-05-02 09:18 )

2001-04-12 美術館の光

ここキンベル美術館を訪れ、内部空間を見たとき、まず目が行くのが天井。来た人は必ず立ち止まり、そして天井を見る。実際に見ると本当に特殊な光だ。写真通りだ!!。。当たり前のようだがこれが結構違う時が多い。写真で見ると素晴らしい空間、でも実際見てみると違ったりして。。。。がっかりすることがある。限られた瞬間でしか、これは体験できないものか・・・とあきらめる空間がほとんどだが、ここは違った。四六時中、眺めれば眺めるほど、吸い込まれるほどきれいな光が楽しめる。どのようにして作られたのか?今日はちょっとその辺について触れてみようと思う。
一般に美術館の展示室には自然光はご法度と言われている。自然光は美術品に有害だからだ。でも取り入れたい。ルイス・カーンは、何故こんなにも自然光にこだわったのか?彼いわく、「絵は画家が自然光の下で描いたでしょう。だからその絵を見るためには自然光が必要なのです」。なるほどそれでか。。。でも先には数々の難関が。。。まずクライアントを説得。これはなんとかなるとして。。そして次。よりよい観賞に必要な適度で均質な光をどうするか???これは非常に重要なこと。にもかかわらず一般的なやり方では通用しない。ただ壁に窓を設けただけでは、、、、開いているところとそうでないところができ、結局光の配分が不均質になり条件が満たされない。。。すべて壁をなくし窓にしてしまう、なんてことも考えられるのだが、空調、それに展示室であることを考えるとこれもダメ。そこでカーンは天井に目をつけた。ここから光を取り入れれば。。。これなら壁には作品展示ができるし、他のいろいろな問題もクリアできる。だけどまた大きな壁が。。。立地の問題。ここはダラス。一年中照付ける強い直射日光を考えるとうまくいくのかどうか。。。。。で、どうする???光を一度壁に当て、その間接光を取り入れる方法ではどうか??これも陽射しが強すぎて思うようにうまくいかない。。。色々考え苦心の末、やっと考え出したのがこの調光装置。まず天井を、コンクリートの打放しでアール状に仕上げ、そのてっぺんにタテ長のスリットを開ける。そしてそのすぐ下にこの装置を取り付ける。電気的な仕掛けなどは一切ない、シンプルなシステムだ。その上、カーンはこの装置に様々な工夫を施した。光が当たる部分には、当時出たばかりのアルミのパンチングメタルを用い、光を均質化させた。さらに調光部分に微妙なアールをつけることで、一日の自然光の美しい移り変わりを室内で感じられるようにした。。。苦難の末、この全く正反対の希望をうまく両方とも実現させることに成功したのである。
Light is the Theme。光と構造の統一。。。カーンはこの美術館に対して様々な言葉を遺しているが、実際に来て天井を見上げていると、その思いが伝わってくる。自然光でしか表現できないやさしさ、そして建物の役割。今はもう彼はこの世にいないけれど、色々なことが建物から伝わってくるものですね。すごいよな。。。。
伸ばし伸ばしのアメリカ旅行は今回で終わりです。どこか少しでもこの時の気持ちを反映させられれば、、、なーんて思った旅でした。次回からは日常起こった出来事を中心に(やっぱり建築が主か・・)書いていきたいと思っています。


先頭 表紙

ねむりさま、グッゲンハイムはぐるぐるとまわるスロープに囲まれた吹抜け上部がトップライト(自然光)になって、本当に印象的な空間ですよね。 / しなちく ( 2001-05-02 00:14 )
美術館ではないですが、イタリアとかスペインのパティオというか中庭って、屋根がついていたりしても自然光が入って、そのまんま美術館みたいですよね。ところで「かたつむり」のグッゲンハイムって自然光でしたっけ? / ねむり ( 2001-04-20 13:05 )
そういえば、表参道のルイ・ヴィトンビル(今は更地だが)もおもしろそうだ。 / しなちく ( 2001-04-16 09:30 )
口車大王様、変な質問をして、すみません(しなちく、自分で行ってみればいいんですよね)。 / しなちく ( 2001-04-16 08:59 )
peach様、いやいやそれほどでも・・どこか行くときには解説書を読み読みなので恥ずかしくて・・・。 / しなちく ( 2001-04-16 08:56 )
ということで、しなちく様の質問に答えておきました。 / 口車大王 ( 2001-04-14 21:37 )
出来る事ならしなちく様の行かれる、色んな所へ連れて行って頂いて直接レクチャ〜して頂くのが良さそうですね。見たことが無い所だと、ナカナカ解からないだろうけれど、同じモノを観ながら説明して頂けると、スンナリ入って身に付きそうだから。。。 / 今後も期待しています@peach ( 2001-04-13 14:25 )
たらママ様、そうですね、自分でも文章がかたすぎて悩んでおります。 / しなちく ( 2001-04-13 13:37 )
そういえば、銀座のエルメスビル(レンゾ・ピアノ設計)もうすぐだ。。。楽しみだなあ。 / しなちく ( 2001-04-13 13:35 )
やっぱり視点が建築専門家ですね。 / たらママ ( 2001-04-13 12:42 )
りら様、はじめまして。光の移り変わりが実感できそうな所は・・・そうですね、ぱっと浮かんでこない・・。強いていえば・・国際フォーラムのアトリウムかな。 / しなちく ( 2001-04-13 09:32 )
おとじろう様、化粧するには光が大切そうですね。やはり理想は自然光がいいのでしょうか。。。そのへん聞きたいです。 / しなちく ( 2001-04-13 09:29 )
自然光の移り変わりを実感するのって、すごく幸せですよね。そういう場所が東京にも増えるといいのになぁ・・。 / りら@はじめまして ( 2001-04-13 01:51 )
完璧な光と構造の統一ですね。光ってとっても大事です。光が足りない部屋で化粧をするとすごいことになる。 / おとじろう ( 2001-04-12 23:59 )

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