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おけいのテアトルな日々

人は役者、人生は劇場にちなんで、ページのタイトル名を
かえました。ときどき、芝居の感想も書きますね。

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2004-11-11 芝居が観客を変えた瞬間 〜「劇団ふるさときゃらばん」〜
2004-11-08 「トーク Show」(中井久美VS古城十忍)
2004-11-07 つづき
2004-11-06 「ショートストーリーズ」(ペルーのテアトロヒューゴ&イネス)
2004-10-28 和田秀樹講演会「脳と心の老化予防を考える〜中高年以降は心にいいことが体にいいこと〜」
2004-10-27 つづき
2004-10-26 プレゼント第4号
2004-10-25 プレゼント第3号
2004-10-24 「ぴらんでっろ」(黒テント公演)
2004-10-23 古今亭菊丸広島定期寄席


2004-11-11 芝居が観客を変えた瞬間 〜「劇団ふるさときゃらばん」〜

CGC中国グループ創業25周年記念として、味の素冷凍食品(株)などの協賛のもとに上演された舞台。
観客のほとんどはおそらく懸賞のペア券当選者、つまりタダのお客さんである。芝居嫌いはそもそも応募しないだろうけど、一見して観客層が、普段の演劇公演とは違う感じ。
もっと泥臭いイメージだったが、どうしてどうして歌も踊りも迫力満点。役者にキレがあって小気味よい。芝居も巧いし、和製ミュージカルを標榜するだけのことはある。しかも劇中の音楽は生演奏。
和様の振りもかっこよく取り入れてあり、中年の観客にもすんなりと馴染めるものだ。松竹新喜劇とボリショイバレーがドッキングしたような感じね。
ドブネズミルックの営業マンとラインのパートさんの作業着姿、その諍いのシーンなどまるでウエストサイドストーリーのようにカッコいい。
大枚叩いて観にいった四季の公演なんかよりずっと感激しちゃったよ。
ミュージカルとして、食品メーカーをリストラされたサラリーマンの奮闘記というストーリーに違和感を感じさせない。人物造形が非常にわかりやすく(その分類型的な感じはあるが)、メッセージがストレート。
一念発起してパートに出た専業主婦にたちまち正社員の道が開けたり、企業戦士がすぐにベテラン主婦になれたり、リストラされた退職金で家の残りのローンが完済できてしまったり、50歳を過ぎたらスーパーのパートでさえ簡単には見つからない筈・・・等々。よく考えると都合よく話が進みすぎるところはある。
それでも、上司(管理職)は最前線で働くパートや平社員が働きやすいようにサポートするものだという主張や本当の仕事の醍醐味は現場でこそ一番よくわかるものというメッセージは多くのサラリーマンの共感するところだ。
最高のサラリーマン応援歌である。

万雷の拍手の中で繰り返されたカーテンコール。
演劇公演の入りが悪く、大概の興行がうまくいかないといわれている広島で
この観客の熱狂振りに一番戸惑い驚いたのは、演じていた当の役者さんたちかもしれない。
大勢の観客が感激し自発的に拍手をすると、その拍手の音が違う。
わたしもそんなに何度も聞いたことはないが、この拍手を浴びると役者は一生やめられないだろうという甘美な響きである。
無料で観に来た観客にさえこれほどの興奮を残せたら、演劇の未来もいくらか明るい。
これから続く各地での公演がたくさんの観客の興奮と感動を呼び覚ますことをお祈りします。

先頭 表紙

鳥さま:こんな時代だからこそ、生身の人間が見せる鍛えられた美しさに感動します。役者もぜひそうあって欲しいですね。 / おけい ( 2004-11-20 16:25 )
あるまじろさま:まあ、そこそこかなという印象が、ステージ後半で劇的に変化。もう一度お客さんに足を運ばせるだけのものは見せてくれますね。 / おけい ( 2004-11-20 16:23 )
しえろさま:東京っていうか首都圏の人ってあんまり芝居に行かないよね。新幹線や飛行機で駆けつける地方人もいるのにさ。 / おけい ( 2004-11-20 16:21 )
秋さま:評判は聞いていたのだけれど、もっと泥臭いイメージだったの。でも本物はとってもシャープ。今度のチャンスは逃さずにぜひおいでくださいませ。 / おけい ( 2004-11-20 16:20 )
ウエストサイドストーリー、大好きです。劇は数回、劇団四季の公演を見ただけだなぁ〜。音楽が生演奏っていいですね。 / ( 2004-11-14 23:05 )
僕は人に勧められて一度拝見しましたが今でも印象に残る楽しいミュージカルの舞台でした。 / あるまじろ ( 2004-11-12 23:39 )
ふるキャラって、未経験。 / しえろ ( 2004-11-12 22:01 )
うわぁ!10月27日に高岡で公演があったんだぁ・・・。残念(涙)。 / ( 2004-11-12 04:05 )

2004-11-08 「トーク Show」(中井久美VS古城十忍)

地元の演劇市民プロデューサーとして活躍目覚しい中井久美、
演劇によるジャーナリズムといわれ東京の演劇界でも異色の存在の古城十忍、二人の対談。
広島アマチュア演劇界のコアな情報、昨今流行の中高生向け演劇ワークショップの有りよう、高校演劇現場の実態、古城さんの演劇論、テレビと舞台の違い・・等々。ほとんど喋りっぱなしの2時間、仲間内ばかりという30名ほどの聴衆では勿体ない面白さだった。
日本劇団協議会の専務理事で機関紙「Join」の編集もしている古城は元熊本日日新聞政治経済部記者。各地の高校演劇コンクールの審査員もつとめその辛口批評でも有名らしい。

(1)高校演劇ってヘン!
「高校演劇の世界」というのは実に特殊で、確かに演劇でありながら勝った負けたを言い合うのは高校演劇だけ。実際のところ、地区大会を勝ち抜き全国大会優勝を目指すところなど高校野球とまるで変わらないのだ。
コンクールには時間制限(少しでも時間をオーバーすると失格)があるため作品選びには苦慮するらしい。ネットで登場人物○人、上演○時間を入力すると検索できるシステムがあるそうで質の玉石混交が頭痛の種。
素人の駄作も多く含まれており問題が多いらしい。
上位入賞校はおおむね演劇顧問の実力が左右する傾向が強い。
地方のアマチュア演劇をやっている人は本職は教諭という人が意外におり、そこからプロの劇団になる例も多い。(最近の例では青森の「弘前劇場」)名目上はあくまで現職教師で演劇顧問、だが実態はセミプロである。
ずぶの素人とセミプロが同じ土俵でコンクールを競うという不公平な実態はあるもののトップクラスともなると下手なプロより余程上手いそうで、日本演劇の将来のためにもこのシステムには賛成とか。
演劇部を維持するのがやっとという高校も多い。
(演劇の実力では)底辺校の参加者たちに対し、少しはほめて欲しいという声もあるそうだ。コンクールの舞台は最初の一分でだいたい見極めがつく。
審査員として、アドバイスは必ずするし、良いところにはダメだしもする。ヨイショはしない。
コンクールというシステムである以上は非情な面もあるが、むしろ学校現場の悪しき平等主義こそ問題だと噛み付いた。

先頭 表紙

あるまじろさま:こんな話を面白がって聞いてくれるあてがある人は、ひまじんじゃあ、あるまじろくらいだもんね。つっこみに飛び上がって喜んだ私。高校演劇部出身です。芝居での人気を足がかりに、生徒会に立候補して当選。まるでタレント候補みたいな学生時代でした。 / おけい ( 2004-11-20 16:16 )
私も高校演劇に携わるモノですが、確かに高校演劇は一般の演劇と違います。勝ち負けの判定自体にはいつも不服がありますが、それが高校演劇の特徴だとも思っています。底辺で頑張る高校はもっと頑張ってはい上がればいいだけです。予算も部員も技術も最初は誰もゼロからのスタートです。磨いて磨いて勝負に賭ける一時期が演技を高める一つのステップになります。自由な表現はその後いくらでもできますよね。その気さえあれば。 / あるまじろ ( 2004-11-09 21:43 )
古城十忍氏の「老女と少女のポルカ」という芝居を許可を頂いて上演したことがあります。なかなか創るのに難しい芝居でしたが勉強になりました。 / あるまじろ ( 2004-11-09 21:36 )

2004-11-07 つづき

(2)たかが劇評、されど劇評
熊本のアマチュア演劇時代、頑張った、大変ねとまるでイベント扱いの自分たちの芝居が情けなかった。
きちんと批評されることがない辛さ。それが東京に出て芝居をする原動力だったという。
演劇を盛んにするためには批評(劇評)をする人を育てることだと話す。
お客が入らないのは制作サイドの宣伝が下手なせいだと思っていたわたしは意外だった。
地元メディアに定期的に劇評欄・劇評コーナーを載せることは出来ないだろうかと提案。
劇団側としても観客動員に繋がる前記事を歓迎する傾向があるか長い目で見るとあと記事(つまり劇評)を載せてもらうほうがいい。
批評にさらされないものは芸術ではない。
ただ残念ながら、全国的にも演劇欄・劇評スペースは減少傾向だそうで、
次号の「Join」でも『演劇という情報にどれだけの価値があるか』という座談会を掲載予定だという。
最近東京の芝居でも上演後観客に残ってもらい役者と演出家の話を聞く「アフタートーク」が盛んになってきた。
イギリスではパブなどで芝居の上演中毎晩、観客と演劇人が呑みながらお喋りができるそうだ。ここでも、そんなことができないものかと話す。
最近英国公演を終えた野田秀樹もイギリスではまったく無名だったがこの経験がすごく楽しかったと話したという。

(3)「老女と少女のポルカ」ここがオススメ
映画やテレビと「演劇」の一番の違いは観客が「想像する」ということだと話す古城。役者が海だと言えばそこは海であり、魚だといえば魚を想像する。これが「演劇」のお約束だ。
最後に12月に広島公演がある一跡二跳の「老女と少女のポルカ」について、その見どころを。
自分から餓死する人という実在の人物に出合いその「餓死日記」を読んだりしたことから着想を得、生きる勇気を描こうと思った。
演劇上の仕掛けとして役者は性別・年齢を超えられるかという思いがあり、おっさんの役者に老女・少女が演じられるかと考えた。
この芝居、男優がほとんど素面のまま老女と少女の役を演じる。
初演当初は最小限の衣装を着けたりしたが、後に必要ないとわかった。
観客の中に生き生きとした実像を生み出す企みに成功したと確信したためである。
役者が役を演じるとき、観客は女優が女を演じるとその差異を探そうとする。
ところが男優が女を演じるとその共通点を探そうとするものなのだという。
なるほど言われてみると、そんなこともありえる気がする。
ただ「面白いよ」だけでは、ひとは劇場に足は運ばない。さすが演出家である、面白いことをいうものだ。

先頭 表紙

くすのきさんの人形劇、キュートさが堪りませんのよ。広島公演、首を長〜くして待っております。 / おけい ( 2004-11-12 22:14 )
その通り!「想像する」 これが大事。 / くすのき燕 ( 2004-11-10 14:42 )

2004-11-06 「ショートストーリーズ」(ペルーのテアトロヒューゴ&イネス)

ペルーから来日したパントマイムの人形劇。
手首と指先や膝頭・お腹を使っての人形でさまざまのストーリーを演じる。
とにかくしなやかで柔らかい動きが何とも表情豊かに、まるで別物のように自在に動くのである。
操り人形のボール遊びのシーン。すねた感じの脚の動きを表す指先、何とキュートなこと。
膝頭に丸い赤鼻をつけただけの旅芸人のギター弾き。
(実は膝頭の)はげ頭をペシッペシッ叩く仕草が痛快。
胴体と上半身に分かれたハイハイの赤ちゃん。
おいおい胴体斬りかい・・と思わず突っ込む隙も与えない。
オムツを履いたおくるみスタイルの腰の動きが何ともセクシーなのだ。
ダイエットを気にする赤いドレスのマダムはイネスしなやかなお腹で、スナック菓子を美味そうにほお張る。
日本にも腹踊りと同じ仕組みなのにそのユーモラスで上品なこと!
こんなシュールな設定なのに、しなやかな動きで自然でリアルに見せちゃうのだ。

とにかくきわもの芸ではなく、芸術的に見せちゃうってのが脱帽よね。
いくつもの短いシーンを重ねて飽きさせることがない、あっという間の1時間15分。
数年前に見て以来、2回目。ただ今回、それぞれの一人のシーンがめっちゃいいのに、その二人が一緒に絡むと今ひとつ盛り上がらないのが残念。動きは複雑で高度になるのだけれど、面白くならないの。

先頭 表紙

経験者なんだぁ・・、くすのきさんの人形劇ワークショップはいかが?大丈夫、いきなり手を握ったりしないから。紳士よ、意外に。 / おけい@つげくわえがオススメです。 ( 2004-11-12 22:12 )
つっこみありがとうございました^^ 私は小学生のころ、人形劇クラブに入ってました。単に手芸が好きだったからなんだけど・・・(笑)三匹の子豚をしたことだけしか覚えてません。 / ( 2004-11-09 20:41 )

2004-10-28 和田秀樹講演会「脳と心の老化予防を考える〜中高年以降は心にいいことが体にいいこと〜」

広島市主催の「心の健康づくり大会」は毎年行っているそうで、参加は無料。
やはり和田さん目当てか会場いっぱいの人である。以下はその覚書。

(1)老人の若返り現象
日本の高齢者の若返り現象を「サザエさん」を例に判りやすく説明。
マスオさんは28歳、波平さんは53歳くらいだという。
終戦当時の日本人の平均寿命は56歳くらいだが、いまの感覚だと、え〜というほど若い。
マスオさんはどう見ても40歳過ぎ、波平さんは70歳近い印象だ。
ところが現在の寿命が80歳近いので印象としては当時とあまり変わらないのだという。寿命の延びにつれて15歳ほど若返っている勘定になる。
渋い魅力の高倉健が70歳を過ぎており、あの元気な森光子さんは80歳を超えている。
見た目だけでなく歩行能力などの運動能力も10歳ほど若返っているそうだ。
日本では、75歳では95%、85歳以上でも6割近い人が介護のいらない元気な老人達なのだ。
介護の必要なアルツハイマーなどの痴呆症でさえ、それほど恐れることはないそうで、おとなしくなって衰えていくだけで、暴れたり徘徊などは少なくせいぜい1割とか。

(2)働き続けることが健康長寿の秘訣 〜生涯現役のすすめ〜
働き続けることも健康にとてもいいのだそうで
老人就業率が一番高い長野県は老人医療費が低いことで有名。
地域医療が充実していて、老人を薬漬けにしない。有数の長寿県である。(沖縄県にあらず!)

(3)老年医学の本当と嘘 〜心にいいことが体にいい〜
年をとったら多少の血糖値の高さや血圧の高いのは寿命に関係ないそうだ。
脳の栄養素である血糖は少々高めのほうがいいのだろうという。
血管内壁が細くなるので血圧が高めのほうが血液が脳によくいきわたるのではと。
うつ病もコレステロールが高めの人のほうが治癒しやすい。
数値に神経質にならないほうがいい。年寄りだからと、甘いもの肉類など控えるのは無意味なのだという。
若年喫煙者は要注意だけれど、65歳を過ぎたらタバコを吸っていようがいまいがあまり寿命に関係ない。
うつ病になると減ることがわかっているNK細胞を活性化するためにも心楽しく生きること。
心のケアが身体の回復にも効果があることは実証済みとか。
もう年をとったんだからというのが一番いけない。
年寄りだから、年寄りの癖にといろいろと禁じようとする社会の風潮に断固戦いをと勧める。

先頭 表紙

ほぅ〜ら、でしょ? / おけい@自棄で恋をしちゃあ・・。 ( 2004-11-12 22:10 )
う、そうかも。。。 / しえろ ( 2004-11-11 07:51 )
さにゃえもんさま:あなたほどのお人が、これ以上誰かを見習って、「考え抜いて(?)行動する」のはどうかな・・と。密かに危惧。(えへへ・・) / おけい ( 2004-11-10 20:07 )
ねえ、しえろちゃま。ひょっとしてあなた、そのお薬、飲みすぎてなくて? / おけい@副作用、あるらしい・・って。 ( 2004-11-10 20:04 )
長生きをする生物はそのかわり成熟がゆっくりになるらしいという説を聞いたことがあります。若いと年長者は老けて見えるのかも・・。 / おけい@お元気ならば、それが一番! ( 2004-11-10 19:58 )
あるまじろさま:演じる側にとっての「舞台の魅力」は、きっとまた違ったものなんだろうなと思うにつけ、役者の頭の中を覗いて見たい気もしますね。 / おけい@観に行きたいないつかあなたの舞台 ( 2004-11-10 19:56 )
戦前戦後をくぐりぬけて、なおかつ偉業を果たしたお年寄りと数名お付き合いしてるけど生命力と言うかパワーの強さにびびりまくりです。 自分の頭で考え抜いて行動する人は強いね。見習わなくちゃだわ! / さにゃえもん ( 2004-11-06 01:15 )
恋は若返りの妙薬♪ / スーパーしえろ@また恋に落ちた ( 2004-11-03 18:10 )
これを読むとウチのジジババ様は年齢のワリには老けてるのかなぁ・・・・・どうして老人の若返り現象なんて起こるんですかね?医療技術の発達か・・・・・!? / くぎ ( 2004-11-02 19:02 )
僕もずっと舞台に立ち続けたい、仕事とは別に、家庭とは別に。もう一つの人生をそこに求め続けたいと考えています。 / あるまじろ ( 2004-10-30 00:01 )

2004-10-27 つづき

(4)死ぬまで元気で生きることは可能
若いころと違って、使わないと急激に衰えることが唯一の弱点。
各種トレーニングも継続することで若年者に負けない水準を維持できるという。
だんだんと衰えて死を迎えるのが老人のイメージだが、
実は死ぬ直前までぴんぴんして、寿命が来ると急激に衰えて死ぬというのが一般的なのだそうだ。

(5)こころの老化予防 〜頭を使うと寿命が延びる〜
記憶をつかさどる海馬よりも前頭葉の衰えを防ぐことが長寿への道。
感情を生き生きと動かすことが最高の老化予防になる。
よく遊び、よく学び、よく働くことが元気のヒミツなのだ。
低次元の娯楽では心を動かされない。箸が転んでも可笑しいのは若いうちだけである。
高齢者ほど、上質の娯楽を求めているはずという和田さんの指摘に大賛成だ。
「リバース・モーゲージ制度」に高齢者があまり興味を示さないのは残念。
持ち家を担保にお金が借りられる。生前心置きなくお金を使い、死後に精算できる制度。
子孫に美田を残すなんて百害あって一利なし。死ぬまで元気でいるほうがよほど周囲が助かる。

講演会などで熱心にメモをとる人をよく見かける。
強く印象に残ったことだけを覚えておけばよいという主義のわたしだったが、
最近は聞く端から忘れてしまう。ちっとも記憶に残らない。
熱心なばかりでもないと最近になって思い至る。で、わたしも早速実行。手も耳も頭もつかわなきゃね。

先頭 表紙

みつぐっちさま:わ!日記を読ませていただいてもっとお若いのかと・・。でもまだまだ青年で通してかまわないと思いますよ。 / おけい ( 2004-11-07 23:05 )
初カキコです。いやあ、興味深い話ですね。私も青年と思ってますが、本来は中年と呼ばれる年齢(35歳)だと改めて気づかされました。全く和田さんの意見に賛成です。 / みつぐっち ( 2004-10-29 23:57 )
秋さま:長〜いのに最後まで読んでくれてありがとう。人に読んでもらうつもりなら、面白い部分をかいつまんで書けばいいのだけど。パソコンがダメになって以来、手文庫代りです。忙しく動き回るあなたの感情、目に見えるようね。(えへへ・・) / おけい@いつの間にか自分専用日記 ( 2004-10-29 20:45 )
まあ!私も講演会に行った気分にさせてもらったわ〜。・・・実はものすごいメモ魔です。が、書いたメモ紙はすぐになくすし、手帳に書けば手帳が見つからない(^^; そのおかげで感情は生き生きと動きまくってるからいいか。 / ( 2004-10-29 14:34 )

2004-10-26 プレゼント第4号

味の素の懸賞で当たった、劇団ふるさときゃらばんの公演チケット
「パパの明日はわからない」のペアチケット。(1枚4000円)

もしはずれたら前売りチケット買うつもりだったので、スゴク嬉しい。
ミュージカルの劇団ふるさときゃらばん。
毎年ってわけじゃないけれど、この広島にもちゃんと公演に来ています。
テレビ観劇でがまんしていたけれど、生の舞台が観られます。
キャホー。

先頭 表紙

あるまじろさま:あるまじろのお墨付きなわけね。楽しみだなぁ。舞台は生で観てナンボのもんですもんね。・・ちょっとね、元気もらって来ようと思ってさ。 / おけい ( 2004-10-29 20:40 )
秋さま:ありがとう。タダで観るのは本意じゃないのだけれど、今月はちょっと芝居に散在しすぎちゃって、正直ありがたい当選プレゼントでした。ペアチケットなので知人と行きます。 / おけい ( 2004-10-29 20:38 )
私もふるさときゃらばんの舞台は拝見したことがあります、アットホームで「日本語のミュージカル」として初めて違和感なく観ることができました。役者の動きもキレてました。 / あるまじろ ( 2004-10-26 19:27 )
おめでとう〜♪おけいさんに公演チケットだなんて、なんてお似合いの当選品なんでしょう〜。当たるべき人の所に矢が命中したのねぇ。 / 秋 ( 2004-10-26 13:03 )

2004-10-25 プレゼント第3号

ピーターラビットの図書カード1000円分。

HPに感想を送って掲載されたもの。
あんまり可愛いカードなので使い切ったあとも取っておいたりしたんだけど、
うまい使い道がないよなあ。

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2004-10-24 「ぴらんでっろ」(黒テント公演)

公演会場は旧日本銀行広島支店。被爆建物で保存と活用法をいろいろ検討中の建物。
会場が気に入ったからと、斉藤晴彦が公演を決めたのだという。
芝居の公演に人が入らないことで有名な広島だが、さすがに黒テントの公演ありとなると満員の入り。やっと端っこの座布団席を確保。

ビランデッロの「作者を探す六人の登場人物」、芝居好きだったら題名くらいは知ってるチョー有名作品だけれど意外に日本での上演は少なくって今回の黒テントで4回目だそう。

稽古場で俳優たちがギリシャ悲劇の「オイディプス王」の稽古をしているところから始まる。
作者を探している6人の登場人物を合わせると出演者の総勢は20名以上になる。若手とはいえプロの役者。こんなに大勢の役者が出る舞台ってのが地方在住者には嬉しいよ。
地方に来る芝居は少人数編成が多いし、大劇団でもチョイ役はヘタッピイが多い。
あいにくと会場は元日銀の建物。元銀行なのだから照明機材のための天井は十分高いけれど、声の聞こえ方は最悪、反響で聞こえない台詞も多くて、入り組んだ役柄の台詞劇はかなりきつかった。
熱心に聴いているのが舞台の役者にも伝わるほどの観客席の熱気。

稽古場で普段着姿の役者たちのほうがよほどお芝居っぽくて、喪服姿の「六人の登場人物(劇中の人物)」のがずっと自然体。観ているうちにどっちがフィクションの人物かわからなくなり、ラストのどんでん返し(?)の衝撃。はっきり言ってなんだかよくわからなかった芝居だ。即興劇というよりかはアングラ演劇(!)の興奮と熱気を貰ってきたなって感じ。
会場は繁華街の真ん中で、劇場を出たあとの街の喧騒が快いギャップ。

猿楽・田楽が「能」に昇華するためには京都に出てくる必要があったのだという。
東京という街は相変わらず演劇にとっての「都」でありつづけるようだ。
また、広島でこんな芝居を観られるのはいつになるのだろう。

先頭 表紙

2004-10-23 古今亭菊丸広島定期寄席

とうかさん円隆寺での年4回の定期寄席。

「牛ほめ」   柳家右太楼(7月に二つ目、芸暦4年。師匠は権太楼)
「看板のピン」 古今亭菊丸
  仲入り
 漫談     イエス玉川
  *県内大和町出身だそうで、おかげで普段寄席では見られない
   こてこて広島弁の漫談を聞かせてもらう。 
「井戸の茶碗」 古今亭菊丸

「井戸の茶碗」とゲストのイエス玉川がお目当てで出かけたのだが
予想に反して「看板のピン」が絶品だった。
落語の話としては「井戸の茶碗」の方が名作噺なのだろうが、そこは演者しだい。
高座で演じると「看板のピン」の方が面白いということが起こる。
ストーリーテラーではなくいかに人間が描けたかということかもしれない。

菊丸さんの「看板のピン」の隠居した親分ってのが実にいい。
子分を諭すために40歳でぷっつりと辞めたサイコロ博打の禁を破って
あざやかな手管を披露。
博打っての本来こんな汚い手も使うもんだと言い聞かせる。
サイコロの腕よりその生き方がカッコいい。
ある意味じゃあ、流浪しても武士の誇りを捨てられずにいる
「井戸の茶碗」の千代田朴斎なんかよりずっと素敵じゃん。

若いもんがあこがれるこんな年寄り(親分の年齢設定は61歳)が最近少なくなった。
親分のせっかくの諭しも功を奏せず余所でそれを試してみたくなるオチョコチョイの若造の気持ちも実にリアルに説得力を持つ。
噺は面白落し噺だが、この親分を演じ分けるのに、噺家は何十年の修行がいるのだ。

少し早めに出かけたので桟敷の2列目。この至近距離で生の高座が聞けるなんて
東京にだってめったにチャンスはないもん。
世話役の理事長さん、来年も続行とのこと。ほっとして思わず小さく拍手喝さい。

先頭 表紙


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