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おけいのテアトルな日々

人は役者、人生は劇場にちなんで、ページのタイトル名を
かえました。ときどき、芝居の感想も書きますね。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2004-04-18 とうかさん広島寄席
2004-03-11 デンマークからやってきた『小さなソナタ』
2004-03-05 朗読劇「私の金子みすゞ」
2004-02-21 履歴書
2003-10-25 まだまだ、休筆中
2003-03-27 高校演劇を観にいく
2003-03-27 『シェイクスピアを盗め』(劇団うりんこ)
2003-03-27 観劇強化月間・・・かな?
2003-03-20 劇評講座入門編
2003-03-12 おこちゃま旋風!


2004-04-18 とうかさん広島寄席

ゆかた祭りで有名なとうかさん円隆寺、新しくなったばかりのぴかぴかの本堂での落語会。古今亭菊丸里帰り寄席と銘打ってあるのは菊丸さんが広島県出身のため。(正確には広島県呉市)。なんと!年4回の定期寄席である。

プログラムは:−
 「寿限無」    古今亭菊朗
 「ちりとてちん」 古今亭菊丸
    仲入り
 「紙切り」    林家正楽
 「百年目」    古今亭菊丸

小朝さんだって、志ん朝さんだって広島での高座はやっぱり手抜きだったよなって気がしていたので、地方で江戸落語を聞くのは正直、諦めていた。まさに灯台下暗しである。落語協会のHPで確かめてみたら、二つ目の菊之助の頃の高座に記憶あり。「たがや」が似合いの、いかにも若手らしい明るい爽やかな高座が印象に残っている。以来のご無沙汰。
私としては20年近くノーマークの噺家さんだったわけだ。
あんまり手馴れたうまい噺家になっていて、若い頃の面影が全然なかったので、まったく気がつかなかった。こんな僥倖もあるのね。
「寿限無」はいま小学生に大ブームだそう。ホント?
中国新聞にこのことが載ってこの日の落語会は珍しく小学生が異様に多かったらしい。ま、「百年目」は小学生には無理だけどさ。
「ちりとてちん」は、「酢豆腐」に似た噺で、菊丸さんのは、口の悪いお客に当惑してみせる主人の仕草があくどくなくていい。
仲入り後の膝がわりにいま超売れっ子の正楽さんを迎えるその心意気にも感激。紙切りの最中の当為即妙のお喋りだけでなく、出来上がった作品を披露する瞬間にもう一度唸らせる。正楽になって確かに巧くなった感じだ。
「百年目」は旦那にもう少し凄みがあると、何気ない一言にすくみ上がる番頭さんの心根がキーンと伝わってきて最高の恐怖落語なのだが。(笑)
この大ネタをがっかりしないで聞けただけでも儲けもの。
6月には鈴本でトリとか。地方の寄席事情を考えると、地元出身の落語家さんがいるってありがたい。
やっぱり、応援しちゃいます。

先頭 表紙

あるまじろさま:芝居のほうは一生懸命観に行っているのだけれど、落語は「とにかく好き」って感じ。何となく切れると自分の中に注ぎ込みに行く、ってまるで酒飲みのお酒だね。 / おけい@演劇のとっつき難さを何とかしたい ( 2004-05-04 16:47 )
きんととさま:「百年目」はテープで円生さんを聴いて一番好きな落語のひとつなんだけど、やっぱり生の講座の方がいいね。おんなじ噺でも演じ手により微妙に違う。それが堪りません。 / おけい@今松師も絶好調らしいね ( 2004-05-04 16:43 )
自分のやっている演劇という舞台ではない表現者に最近少し触れる機会がありました。考え方はいろいろだけど、勉強になる。心から何か学びたいと思う。 / あるまじろ ( 2004-04-18 23:33 )
私が高座で冷や汗かいてるころ(?)おけいちゃんは客席で楽しんでいらしたのね〜。きのうの今松師の『寝床』もさいこーでした。旦那の義太夫節が本当に聞こえてくるようなうんめぇ描写で・・・。 / きんとと ( 2004-04-18 09:03 )

2004-03-11 デンマークからやってきた『小さなソナタ』

この鳥インフルエンザ騒ぎの最中、生きた鶏が出演する芝居というだけでかなりセンセーセショナルだが、来日は数ヶ月前に決まっており、とんだとばっちりだった。
ニワトリと卵とジャガイモで「あかずきんちゃん」を演じるんだという。
全編英語だけれど子どもでも分かるから心配ないという触れ込み。
入り口で簡単な日本語訳を貰う。
子どもは小学生以上、幼児は入場不可という人形劇である。

開演時間となり平土間のホールに入場すると、赤いポンコツトラック。大きなチェロが立てかけてある。
荷台にはちいさな茶色のニワトリが餌をついばんでいる。
狭い運転席に大男がふたり。
観客席に座って待つのではなく、こんなふうに会場に入っていくともうお芝居が始まっているのだ。
わくわくしちゃうな。

シンプルな人形劇、台詞の少ないパフォーマンスを想像していたのに、どうしてどうして。弾丸のような英語の台詞が振りそそぎ、ときどき流暢な片言の日本語で、「おおかみ」とか「おばあさん」って台詞が混じる。ラジオから流れるニュースは、NHKの日本語のニュース。(なんと、ほぼリアルタイムで流していたらしい!)
本物の生卵にちっちゃな赤い頭巾をかぶせ、ゆでたジャガイモのおばあさんはメガネをかけて、狼のマッシャーがあっという間におばあちゃんをマッシュポテトにしちゃったり。
ポンコツトラックの荷台を開くと、なんとも野趣に満ちた舞台。
小首を傾げたり、急にそっぽを向いたりという鶏特有の仕草がまるで本当にお芝居をしているみたい。英語の台詞と絶妙のかけあいをみせる。なんとも芸達者なニワトリさんは、高知産でペット用のぷちコッコだそう。
二人の大男は、チェロとアコーディオンの演奏をしながら飄々とした芝居で、芸達者なアリンと軽妙な掛け合いをみせる。マッシャーがのた打ち回るオオカミのシーンは特に最高。ヨーロッパにも「つげくわえ」はいるんだなと思った。

どう行動するか予測のつかない生きたニワトリ、本番当日のニュース放送等々。偶然性まで組み込んだ巧妙な演劇空間の組み立てに舌を巻く。あいにくの鳥インフルエンザ騒動にも負けないで、逞しく公演ステージを重ねて行くことを祈る。

先頭 表紙

あるまじろさま:演出家としては、当日の役者の出来ばかりではなくいろいろと気苦労も多いのかと・・、お察し申し上げます。 / おけい@いい舞台に矜持を正して! ( 2004-04-18 00:49 )
しえろさま:相変わらず、早耳ですね。その情報収集力、何に発揮しているんだろ? / おけい@ご活躍を祈ります ( 2004-04-18 00:46 )
楽しい舞台はいいですね。心満たされて。僕も舞台に携わるものとして無事の千秋楽を願っています。 / あるまじろ ( 2004-03-13 00:28 )
ううううう、これ、ものすごく、そそられるううう。 / しえろ ( 2004-03-12 20:35 )

2004-03-05 朗読劇「私の金子みすゞ」

東京で見て以来、2度目。
芝居も本と同じように再度観ると、理解と感興が深まるらしい。

悲劇の夭折詩人なんて言われているけど、意外と明るい人だってんじゃんなんて
思ったりしたのだけれど。西条八十宛のお手紙なんてちょっとお茶目で。
当時の多くの女の人はあんなふうに生きるしかなかったのかなあ。
今回の公演を見て、とっても苦しくて哀切な感じがした。

劇評家の長谷部浩は、
「ギリシア悲劇以来、脈々と流れてきた演劇を成立させるための必須アイテムとして、演劇は、事実ではなく、フィクションによって成り立っていること。そのフィクションという名の嘘に説得力を持たせるのは、たとえば近親相姦というような陰画であることである。」
と書いているけれど、この芝居を観て思い出したのはこのこと。

会話の台詞は極端に少なく抑えられて、ほとんどがみすゞの手紙と、弟の正祐の日記。それから金子みすゞのいくつかの詩の朗読と独唱。
でも、芝居としてすごく面白い。

有名な「私と小鳥と鈴と」は、再度、劇の終演間近で正祐により読み上げられる。
空も飛べず、身体をゆすって喜びを表すことも出来なかったみすゞの
地べたを歩き、たくさんの歌を詠んだみすゞの、苦い思いである。
個性尊重の詩などではない、私はむしろみすゞの怨嗟の叫びのように感じた。

先頭 表紙

2004-02-21 履歴書

このたびちょっと働きに出ることになり、パート先の面接を何社か受けることになった。気合を入れて一社一社受けていたが、この年齢ゆえ不採用の結果が届くたびに職安で次のめぼしをつけていくのは何とも心もとない。
そこで、一社の面接を受け結果を待つ間に別の会社の面接を受けという日々。
履歴書も応募先にあわせて、何枚も書くことになる。
「面接の達人」通称メンタツを片手にねじりハチマキ。
サービス精神旺盛(?)なあたしは勢い面接担当者の喜びそうなことを書き連ねることになってしまい・・・、これがいけんかったね。
「市民の安全を守る大事なお仕事のためにぜひ私の力を活かしたい」
まあ、仕事は事務パートなのですから、なんとも大風呂敷なんでありまして。
で、採用されちゃった暁にはどうする気?なんて考えてなくて・・。

それが時給750円の今のパート先です。
履歴書の志望動機の手前、歯を喰いしばって頑張らなくちゃ。
でも、想像していたより面白いです。
利潤追求のための営利組織、これが意外に純で情熱的なんだなあと。

頑張れ!NPO。あっちはその上、儲けてるんだゾ。

先頭 表紙

スーパーしえろんさま:どうしたの、更新ストップね。お忙しいの?3月に観たい芝居はあれど、東京は遠し・・だよ。 / おけい ( 2004-03-11 22:48 )
お湯くんへ:働く労働者としては、君の方がずっと先輩だから。よろしく! / おけい ( 2004-03-11 22:47 )
秋さま:これからはこっそりと、当初の目的どおり、芝居の覚書にするつもりです。 / おけい ( 2004-03-11 22:46 )
わ〜い!!先日某所でお会いしたある方におけいさまが3月に上京のご予定があるのかどうか、聞こうか、どうしようか、迷って、結局聞かなかったの〜。(意味不明) / スーパーしえろん ( 2004-02-22 12:31 )
お体に気をつけてがんばってくださいネ! / お湯 ( 2004-02-22 06:22 )
待ちくたびれて轆轤首だわ〜。昨年飯田に行きました。復活乾杯! / ( 2004-02-22 05:57 )

2003-10-25 まだまだ、休筆中

久しぶりに自分の日記をのぞきに来たら
あたたかいつっこみの数々。
ありがとうございます。
もう少ししたらまた再開するつもりでいます。

長期の更新なしにも係わらず、
日記を保存してくださっているオーナー様に感謝!

先頭 表紙

秋さま:写真いりのページ、とってもきれいで、羨ましい〜。 / おけい ( 2004-03-11 22:45 )
きんととさま:時々覗いてます。毎回更新、すごいなあ。 / おけい ( 2004-03-11 22:44 )
お湯さま:ひさびさ戻ってきてみると、ひまじんもすっかり様変わりだねえ。 / おけい ( 2004-03-11 22:43 )
くすのきさま:こっそり更新しちゃうつもりです。 / おけい ( 2004-03-11 22:42 )
・・・でも、こうして現れてくれるから許しちゃうっ♪ / ( 2003-10-31 19:10 )
早く冬眠から覚めて〜・・・って、もうすぐ冬だぜぃ(^^; / きんとと ( 2003-10-26 10:20 )
お久しぶりです、お元気ですか☆再開待ってマース。僕は3ヶ月更新ストップしてました。 / お湯 ( 2003-10-26 09:45 )
ここでは、お久しぶりですね。再開楽しみにしています。 / くすのき燕 ( 2003-10-26 07:11 )
あっ、ありがと。いま、つっこみ行ってきました。 / おけい@宵待ち草の心境? ( 2003-10-25 09:35 )
めっけ!再開を心よりお待ち申し上げます。 / スーパーしえろ@未ログインごめん ( 2003-10-25 09:30 )

2003-03-27 高校演劇を観にいく

で翌日は、広島地区の高校演劇連盟の『じゃがいもかあさん』(土田峰人作)を。
もう私は、プロからアマチュア、高校演劇まで観に行っちゃいます。
高校時代は演劇部で活躍(?)した私、観にいくのは久しぶりです。
市内10校の演劇部が参加したの今年の合同公演は毎年開催されて21回目。演劇部の活動はあくまで高校生の自主活動。プロ養成のための登竜門ではありません。でも、広島県の高校演劇ははなかなかレベルが高いのだそう。
中国5県から高校演劇の全国大会に出場できるのは一校のみ。その全国大会での入賞歴のある高校も市内には何校もあるそうです。
第2次世界大戦中のドイツ占領下のポーランドを描いたこの作品は、千葉県の高校の先生がポーランド人絵本作家の作品を元に書き下ろしたもの。
戦時の差別と迫害を描き、演劇が人々の心の支えとなったお芝居です。
オーディションで選ばれたという80人近い高校生によって演じられたれた舞台はなかなか感動的。いわゆる演劇部口調は相変わらずだけれど、照明や音響のハイテク設備は巧みに使いこなして、今昔の感がします。
練習期間は3ヶ月、冬休みからほとんどの土日を潰して稽古が続けられてたのだそう。
この子たちの中から将来、舞台俳優や演出家が生まれるかも。楽しみだなあ。

先頭 表紙

季節もたまたま秋ですが、HNを都合により「秋」にかえましたー。 / 秋@旧名「和代」 ( 2003-10-21 22:45 )
ネぇ。和代さんも名前変えちゃったんですヨォ。 / きんとと ( 2003-10-21 00:00 )
ねえ、おけいちゃーん、ひろしまにいるんですけどぉ。。。 / きんとと@お元気? ( 2003-08-27 15:29 )
あら。おけいちゃま御誕生日だったんですのね〜!・・・わーん。。。広島で会えると思ったのにぃ・・・。残念。 / きんとと ( 2003-07-06 08:13 )
お誕生日おめでとうございます。お元気? / 和代 ( 2003-07-02 22:49 )
おけいさま、お誕生日、おめでとうございますう♪ / スーパーしえろ ( 2003-07-02 08:22 )
おけいちゃーん。来週だよー。あ・・しえろさん、どーも。(くすのきさんが探してましたよ(^^;)和代ちゃん、おけいちゃんに再会できるのかどうか・・・スケジュールがまだ着てないので・・・わかりゃない(^^; / きんとと ( 2003-06-17 18:32 )
↓と言う事は、おけいさま節は健在なのねん。あ、しえろさまもお久しぶり(^^; きんととちゃん、おけいさまにヨロシク! / 和代 ( 2003-06-16 07:38 )
お元気ですか?「子どもといっしょに芝居を観る豊かさ」拝見いたしました。 / スーパーしえろ@わたくしも駄文を。 ( 2003-06-14 14:24 )
おけい様。その後いかがお過ごしですか?また広島に行く日が近づいてまいりました。 / きんとと ( 2003-06-11 18:58 )
10校での合同公演ってすごいですね、しかも20年以上も! / お湯 ( 2003-04-01 23:51 )
土田先生は神奈川の先生ですね。僕も何本か見ましたよ。あの先生は情熱的ですね。 / あるまじろ ( 2003-03-29 12:28 )
いいなぁ。。。おけいちゃんもしえろちゃんも、いいお芝居三昧で・・・。自分のとこでちょっとかけない事情があるので、ここで愚痴る。きょう、これをご招待で見たんだけどさ・・・うーーん。。。。(−−;・・・あしたししょーが見ることになってるので、これ以上はもらさぬようにしよう。それにしても、、、本て、大事よね。いくら役者がよくてもね・・・。 / きんとと@口直ししたい・・・ ( 2003-03-27 23:43 )
きゃああ、おけいさま、怒涛の更新!(はあと)・・・私も今週は観劇強化週間でしたわん。 / スーパーしえろ ( 2003-03-27 22:36 )

2003-03-27 『シェイクスピアを盗め』(劇団うりんこ)

劇団うりんこ創立30周年記念公演です。呉公演を観にいく。
うりんこの本拠地は名古屋。今回の新作は各地の公演先で大盛況らしい。
原作は児童文学。脚本を「子どものためのシェイクスピア」シリーズの田中浩司、演出は山崎清介。思わず「うりんこ」らしくないねって感想が洩れる。
グローブ座カンパニーを彷彿とさせる重厚な劇的世界に思わず酔ってしまいました。

座付き作者であったシェイクスピアって、きっとあんなふうだったのね。
当時、女性が舞台に立つことは禁じられていたため、若い少年俳優が女役を演じた。
彼の作品に女性が男装して大活躍する作品が多いのはそのせいとか。
うりんこは、その少年俳優役を女優が演じている。なかなかセクシーよ。
劇中で演じられる「ハムレット」。ラストの決闘シーンの迫力もモチロン、あのシーン、この台詞とほんの少しだけ演じてみせ、思わずもう少し観たいなあとため息。
芝居を二つ見た感じで、得しちゃった気分よ。

印刷機もコピーもなかった当時、上演台本は一冊きり。とっても貴重だった。
速記術の得意な少年が、その台本を盗みに送り込まれるんだけれど、その彼がだんだんと芝居に魅入られていき・・・、「ハムレット」の御前上演の台本をめぐってハラハラドキドキの攻防戦、そしてラストのどんでん返し。(これは内緒!)

当時のグローブ座の観客席(つまり2階席)のようなしつらえで、両サイドの木の階段で上り下りするちょっと高くなったアーチ型の狭いスペースで戸外のシーンを演じたり。この高さでのハムレットの決闘シーンはなかなかの迫力でした。
この大掛かりな大道具が一つで、あとはテーブルといすをほんの少し動かすだけのシンプルな舞台装置。その内側が舞台になったり、稽古場になったり酒場になったり。
あるいは、シェイクスピアがこもって、執筆をした道具部屋も。

舞台のあいだ、出ずっぱりのシェイクスピアご当人(演じているのは女優)は執筆机で終始居眠りしていて、変人だったみたいですね。
中世の感じのくすんだ色目の役者たちの衣装。演じる役者さんは主役のウィッジ以外は顔を中央だけ白塗りで、この扮装で舞台メイクの稽古シーンなんて、笑っちゃいました。中世の劇場を覗いているみたい。すごく不思議な雰囲気だった。
最初はそれぞれの役の区別がつきにくいけれど、わかりかけてくると同時に舞台が急展開をするので目が離せません。このお芝居、超オススメです。

先頭 表紙

くすのきさま:いやァ、感激でボウーッとしちゃって細部まで詳しく見られなかった。是非、もう一度観にいきたいです。 / おけい ( 2003-04-02 22:36 )
うん。面白かった!カーテンコールの曲が洒落てましたね。ボビー・マクファーリン。やられた!と思いました。 / くすのき燕 ( 2003-03-31 09:00 )

2003-03-27 観劇強化月間・・・かな?

劇評講座の実践編も受けることにした。課題の芝居を観て、劇評2500字を提出。
衛紀生さんに添削(ってあり?)してもらえることになっている。受講料は2千円。

で、その課題の芝居ってのが、富良野塾の『屋根』でした。
面白くっても、ツマラナイにしても誰かに喋りたいって時あるじゃない?
ちっともそんな気分じゃなくって、往生したわ。演劇ではなく、ショーでもなく、
北海道の匂いがするわけでなし、葛藤も無し。一言で言えばおじさんの懐メロ。
倉本聰作・演出のこのお芝居は、ただ今全国縦断公演中。
この公演で1200名の大ホールが満席でした。広島での演劇公演の特徴は、おおむね不入りというのではなく、ヘンなもので超満員になってしまうこと。プロデューサー泣かせなのね。

21日は、演劇ワークショップの地元中高生と一跡二跳の役者さんとの共演で『肉体改造クラブ』(作・演出は古城十忍)。私も表方スタッフでお手伝い。昼夜2公演で、特に昼公演はお客さんが多かったので、お客さんの誘導をする会場外担当は大忙しでした。
オムニバス3話のうち私のお気に入りは、2つめの「ピアッシング美咲」。
腕にタトュをいれたりピアスをつけたり、
自分を傷つけることでしか生きていることが実感できない女子高生たち。
その「心の中を風がビュービュー」吹いている彼女たちのそれぞれの生活。
別々の2つの家庭が一つのテーブルを斜交いにして同時進行で演じられるシーン。
言い争う二組の親と娘の会話。
それが、行き詰まる緊張感の中で絶妙の間合いで交錯していく。まさに観客冥利ね。
この芝居が心に刺さるのは、子どもたちを演じているのがまさにその当の中高生世代の子どもたち自身であること。当事者が演じているというショッキングな現実に観客席は二重の衝撃を受けるわけです。

翌々日の日曜日。広島には珍しいカフェ・テアトロで、うずめ劇場の『黄金の壷』。
ローカル線の無人駅のすぐ側、普段は喫茶店らしい。
天井が高くそこに照明のライト。中二階に音響室があり、役者が登場したりも。
うずめ劇場は九州を拠点に活動し全国的に注目を浴びている地域劇団。
主宰者はドイツ人のペーター・ケスナー。広島公演は2回目だそう。
お客さんは50人くらい。地方じゃこんなある意味贅沢な芝居は滅多にないです。
ドイツ訛り(?)の日本語のセリフは、変なところにイントネーションが入ったりして
耳を済ませて集中しないと聞き分けられない。あんなに一生懸命セリフに集中したのは久しぶりねー。おかげで寝そびれました。
芝居の方は、こんなわけのわかんない芝居を若い頃はよく観にいったもんだよなあ…っていうような難解なヤツ。体力勝負だよねえ、まったくのところ。
2時間の上演時間、ワタシ的にはここが限界でした。終演で、ホッ。

先頭 表紙

一流のシナリオライター、必ずしも一流の演劇人にはあらず・・・。芝居は奥が深いです。 / おけい ( 2003-04-02 22:34 )

2003-03-20 劇評講座入門編

文化財団の主催で、講師は衛紀生さん。
今は大学の先生の余技みたいになっている劇評も20年以上前には劇評家で飯を食っている人もいたと聞いて驚く。面白いよっていう評判記みたいなものしか新聞には載らないし、
読む頃にはもう既に遅く、じきに公演が終わってしまったり。
いまどき劇評読む人なんて少ないんだろうな。でも講座には30人以上の人が来てました。

演劇のチケットは相変わらず高額だし、大枚をエイッとはたく覚悟をするだけの
信頼できる情報が欲しいという人は多いんだろうけれど。難しいのでしょうかねえ。

新人劇作家の登竜門として名高い岸田戯曲賞、その名前のもとの岸田國士は文学座を創立したメンバーの一人。もうずいぶん昔の人よ。その岸田さんが劇評について書き残した言葉を衛紀生さんが紹介してくれてそれが一番わかりやすかったなあ。

一. 芝居を観にいく前に読めるようにすること。
 (欧米では、初日があけたら翌日の各誌の朝刊に劇評が載ることはよく知られてい
る。) 
二. 実際に、芝居を観なくても面白く読めるように。(文学としての劇評)
三. その劇評を読んだら、芝居を観に行きたくなる、あるいは観に行きたくなくなるように書くこと。
四. 芝居から何をみるかを(ある一つの観方を)提示できること。

これは至極納得できることで、今でも充分わかりやすい。
そして観客のその望みは、相変わらず叶えられていないのであります。

ちなみに私のご贔屓は、長谷部浩。読んで面白い劇評ってなかなか少ないでしょう。
生の演劇を見るチャンスのない地方在住の身としてはせめて読んで面白い劇評が嬉しいです。

先頭 表紙

くすのきさま:扇田昭彦さんは、演劇関係者には評判がよくないのかと思っていました。あの人は最初褒めると徹頭徹尾、褒めまくる人で有名なんでしょう?褒め方はお上手ですものね。でも、おめがね違いの時はどうするのかしら。 / おけい ( 2003-04-02 22:29 )
あるまじろさま:劇評家自身の芝居の趣味と、自分の趣味が合うと嬉しいですよね。おお!同志って感じ。 / おけい ( 2003-04-02 22:24 )
香月美加さま:不味そうって、言われると食事の味ってまずくなるでしょ。けなし方の上手な人っていないかしらね。 / おけい ( 2003-04-02 22:22 )
お湯さま:自分でお金を払って観にいった友人の評判が、一番確実かも・・・。 / おけい ( 2003-04-02 22:18 )
そううつさま:ちゃんとした劇評を書こうとすると、命の危険!あるらしいという噂。命の保証があっても収入の当てにはならない現実。需要はあると思うんですがねえ。 / おけい ( 2003-04-02 22:15 )
ボクは、扇田さんの劇場、結構好きです。とにかく、劇評をやるには人格をかけてやってもらいたい。こちとら創り手だって人格かけてやってるんだから、ね。お互い批判も賞賛も覚悟の上でなきゃね。それが表現するって事だと思う。 / くすのき燕 ( 2003-03-22 22:54 )
劇の本質は劇評とは別のところにあるのかも知れません。劇評は劇評でその著者に興味があります。 / あるまじろ ( 2003-03-22 14:34 )
その劇評によって、随分舞台の印象が変わっちゃいますね。観る前に酷評されていると「失敗したかな?」って思っちゃいます(←自分の目に自信が無いので(笑))。 / 香月美加 ( 2003-03-20 19:12 )
劇評って難しいですね。劇評よりも知人の口コミ等を当てにしちゃうのは劇評が少ないからですかね。 / お湯 ( 2003-03-20 12:58 )
劇評ってほんとに面白いのが少ないですよね。えらそうにこきおろすやつか、ちょうちん記事ばっかり。しかも、それを読んでからでは、人気公演はもうチケットが取れないんですよね。 / そううつ ( 2003-03-20 11:35 )

2003-03-12 おこちゃま旋風!

風邪かなと思ってちょっと横になっていたら、
試験で早めに帰宅した息子が、
「大丈夫、何か食べたいものある?」って優しいひと言。
なんだか余計に気弱になっちゃって、
「弱きもの汝の名は女なり」だもの、と言うと、

このあいだは、「原始、女は太陽であった。」なんて息巻いていたくせに、
とたしなめられてしまった。

息子には勝てません。

先頭 表紙

さにゃえもんさま:劇的過ぎて時には疲れたり。ファンタージーでいきたいもんであります。 / おけい ( 2003-03-27 18:06 )
あるまじろさま:粋って褒め言葉は、ステキ!君にも送ろうね。 / おけい ( 2003-03-27 18:05 )
お湯君へ:子どもが生まれたら、思いっきり抱きしめて甘えさせてあげよう。いつかは一人で旅立つのだから。 / おけい ( 2003-03-27 18:04 )
和代さま:何度だまされようとも、わが子の優しいひと言にコロッとまいってしまう愚かな母であります。 / おけい ( 2003-03-27 18:02 )
おにぎりさま:誰もいたわってくれないと、怒りのパワーで元気になってしまう私。どうして欲しいのかしらねえ。 / おけい ( 2003-03-27 18:00 )
きんとと:日頃の親の口癖を、実によく覚えているものであります。恐るべし、おこちゃま旋風。 / おけい ( 2003-03-27 17:59 )
しえろさま:いやいや、純な母を持つしあわせでありますよ。息子君。 / おけい ( 2003-03-27 17:58 )
香月美加さま:もう、息子を褒められると、めろめろ。親バカな母です。 / おけい ( 2003-03-27 17:56 )
言葉遊びが巧みって事は大人になったらいい男だね。 おけいさんの日常って素敵な戯曲みたいだ。 / さにゃえもん ( 2003-03-19 23:32 )
粋な男の子じゃないか!! / あるまじろ ( 2003-03-14 19:45 )
息子さんの返しがいいですね、親子の会話が楽しそうです。 / お湯 ( 2003-03-14 09:34 )
そんな「今」を楽しんでね〜。ウチの息子は「カアチャンに家建ててやる」と言ってくれていたことも「働いたらお金いっぱいやるよ」と言ってくれていたことも全て「そんなこと言ってたかぁ?」の一言で夢と消え去りました。 / 和代@どーせ期待なんかしてなかったさ。 ( 2003-03-13 19:11 )
好きですっこーゆー関係!!楽しそうな家庭のにほひ・・・で、ご自身の体調はイカガですか?? / おにぎり@多分はぢめまして ( 2003-03-12 21:39 )
↓しえろちゃんと同感。ママと息子の名言集ができそうだねぇ。とっさにこういうセリフが出てくるのってステキだワン。 / きんとと ( 2003-03-12 17:15 )
気弱なときも、息巻くときも、おけいさまの台詞がすごいわ!息子さんもやさしい!私なんか、息子君(多分、同級生よね)に「ママと抱っこ〜」と甘えるので、思いっきりしろ〜い目で見られてます。 / スーパーしえろ ( 2003-03-12 12:48 )
何て素敵な息子さんなんでしょう。優しくされると、ほろっときちゃいますね〜♪ / 香月美加@つっこみ、ありがとうございます ( 2003-03-12 10:51 )

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