2001-05-23 カタログの話
2001-05-22 雨と露天風呂
2001-05-20 御水汲みの儀
2001-05-16 ブギ６の答え
2001-05-15 さあみんなで考えよう〜っ！！第２弾！
2001-05-14 雪
2001-05-14 GT3をやってみた
2001-05-13 やっと満足のいく.....（笑）
2001-05-13 ジャガーはどうなの？？？
2001-05-10 灼熱地獄と夜のドライブ

子供の頃、家にはクルマのカタログがたくさん取ってあった。今みたいにクルマ雑誌が氾濫する世の中ではなかったから、クルマバカの子供にとってはカタログが貴重な夢の出入り口だったのだ。

中でも、ずば抜けて素晴らしい出来だったのは、伯父が渡米した際にお土産に持って帰ってきてくれたという、1956年型リンカーン・コンティネンタル２の大きな大きな（A3ぐらいあったと思う）カタログだった。分厚い上質紙に印刷してあって、また写真やイラストも最高の物だった。良きアメリカの最後の時代を飾る高級車とそれを引き立てるモデルさんたち。夢のような大きなお屋敷や公園のような庭、石造りの大きなビル。このカタログだけはオヤジが大事にしていたので、その他の国産の二枚折りパンフなどとは全然違う扱いを受けており、子供の手の届かない天袋に保存してあって、なかなか出して見せて貰えなかったのを憶えている。

昔のカタログというものは、カラー写真の撮影技術やプリント・印刷技術に問題があったため、水彩画やモノクロ写真に着彩（いわゆる人着）した絵が多く使われているけど、それがまた職人芸の世界でとても素晴らしかった。今でも昔のカタログ集などでお目にかかれる水彩画のかっこよさには思わず見とれてしまう。また、シトロエンをはじめとするフランス車のカタログは、クルマのディティールに関するテクニカルな描写というものが殆どない代わりに、その車に最高に似合った景色、ロケーションのなかで実に素敵な雰囲気の写真を撮影しているし、ほとんどそれのみで構成している、写真集のようなカタログさえ、ある。思えば、自分の描くクルマの絵も、こういう昔のカタログ写真に対する憧れのようなものなのかも知れない。

今の子供も、いや、クルマバカの子供は、昔の僕等のようにディーラーに行って「カタログ下さいな」などとやっているのだろうか....。おそらく、やっていないだろうなぁ。

っていうか、今、クルマバカな子供って、いるのだろうか？　

いや、クルマバカな子供が憧れるクルマって、あるのだろうか.....。

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1964 Ford "Lotus-Cortina" Mk-1　ph2
最近、ココの常連「うっすぃ」氏が純粋足グルマを格安で購入した。先代フェアレディーＺ（Z31）の2by2、つまり４人乗りである。で、夜中に遊びに来た彼と、その彼女と僕とウチのカミさんでお散歩ドライブに出かけたのだが.......。これが、イイのだ！！（爆）４人乗れるクルマって、素晴らしい！と言うわけで、最近はいわゆる「箱モノ」がちょっと気になるブギ６でありました。で、突き詰めていくと（突き詰めるな、の声アリ・笑）やっぱり自分の生まれ年ぐらいのクルマに憧れるんだよね。

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６月になると、雨の季節だ。

オープンカーに乗るようになってから、やはり、天気に敏感になった。一番心配なのは、雨になるかどうかと言うよりも、気温の問題なのだけど。旧いクルマは気温によってとても調子が変わるので、出かける前に今日のルート（都内を仕事でウロウロするのか、ドライブに行くのか、高いところに登るのか、渋滞の可能性は？等々）をざっと予想して、必要なときはキャブをいじくったりしなければならない。

雨に一番神経質になっていたのは、当然ながらバイクの頃だった。何しろそれしかアシがなかったし、人間むきだしのバイクは長距離降られっぱなしだと最悪だからだ。でも、「ああ、降るな、降るな」と思っているときが一番イヤなときで、いざザーザー降ってくるとアッと言う間に腹が据わってしまい（笑）、♪〜I'm singin' in the Rain〜♪〜Just singin' in the Rain〜〜♪（あ！歌詞の無断引用すんません）というよーな気分になってしまうのだからいい加減なもんである（爆）。

大学の頃、サークルの仲間としょっちゅう伊豆に合宿に行った。合宿と言ってもなにか切磋琢磨するわけでは全然なく、ただただ安宿と露天風呂のタダ入りをひたすら繰り返すのである。多くのメンバーはバイクだったから、道中夕立にあってずぶ濡れになると、アタマの中は目的地の露天風呂でいっぱいになった。僕等が好んで行ったのは松崎の南、岩地温泉の兵衛風呂、通称「地蔵の湯」である。海岸沿いにある無料・２４時間の露天風呂で、夏はちょうど良いが冬は時々湯の温度が低いときがあって、せっかく辿り着いたのにぬるぬるの風呂だと本当にガックリして暴れたりした。そんなときは、（今だから時効と思って白状するが）堂ヶ島まで戻って、町営の断崖絶壁の上にある露天風呂を「ジャック」しに行くのだ（爆）。夕方までの営業時には500円とかそれぐらいの格安料金で入れるからいいのだが、残念なのは早めの時間に終わってしまう事である。そこで、ここに夜中とか明け方到着した場合、タダ入りしてしまうのである。といっても、鍵を壊したりするような犯罪丸出しの行為をしなくても、度胸さえあれば誰でも出来ることで、要は露天風呂の「断崖絶壁」側を、着替えを口にくわえて回り込むのだ。それほど足場は悪くないのだが、足元は100mぐらい下に波頭が白く砕け散っているので、スリルは満点である。女湯の方が奥にあるので、女の子たちも一緒にいた場合は、より距離を回り込まなければならない点を考えて、男子が奥の女湯まで回り込むという作戦を採った。

今から考えるとバカなことよくやってたなぁと思うけど、雨の中バイクでひたすら夜中の八王子くんだりからノンストップで南伊豆まで走り、雨上がりの明け方に、海に沈む朧月を見ながら楽しむ断崖絶壁の露天風呂はもう、最高でしたよ。

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1959 Land-Rover series2 109inch station-wagon

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今日は、「御水汲みの儀」に出かけてきた。たいそうな名前が付いているが、べつにやんごとなき方々がおわすわけではなく（笑）、クルマバカ仲間の「水汲み大会」なのだ。
ドクターさかちゃん提唱によるこの会も既に四回を数え、参加台数は９台と史上最高。で、いったい何をするかというと、朝早くから丹沢の山奥、ヤビツ峠の先にある「護摩屋敷の湧き水」に、水を汲みに行くというただそれだけなのである（爆）。いや、それだけじゃなかった、汲み終わったあとその先の谷川沿いで、今汲んできた水で美味しいコーヒーを淹れてクルマバカ談義、そのあとさっさと山を下りて、夕方の渋滞が始まらないうちに東京に逃げ帰ると言う寸法である。

朝八時（ちょっと遅めだ）に東名高速海老名SA集合。すると、今日はフェラーリの大規模なミーティング（フェラーリブランチか？）があるらしく、あとからあとから真っ赤な軍団が来るわ来るわ、その数大げさでなく100台近くは見たなぁ。もう、どっちを向いても赤い355とか348、512Mなどが「アァァァァァァァァアアアアアアアアアァアア」とか唸ってアイドリングしていて、F1でも始まるかのようだ。正直言って、これだけ一遍に見ちゃうと、有難味が一気に減って楽しいぞ！！！（爆）

休日朝の海老名はクルマバカ系クラブの集合場所としてメッカなので、今日もフェラーリ以外に、アルピナのクラブ、BMWのZ1（！）オンリーのクラブ、なぜかぽつりぽつりとアルピーヌのA310V6（！）、デローリアン（！）、タルボ・マートラ・ムレーナ（！！）、ランチア・モンテカルロ（！）、極めつけはランボルギーニ・ミウラ（！！！）などが「ウロロロロロロロ.....」と登場し、いやーまだまだこの世の中カネはあるところにはあるっ！！！と言う感じであった（涙）。旧車系の集団は我々のみ。走り屋の多いロータス軍団（スーパーセブン含む）、ポルシェ軍団、国産超高性能武闘派系、ユーノス若者軍団などはこの時間にはもう既に芦スカで突っ込みまくって藤田観光のレッカーでも呼んでいるのだろう、見あたらない。

秦野中井で高速をおり、展望台で一服してから水場へ。無茶苦茶混んでいる（涙）。ペットボトルを「一体何本持ってきたの？？」っていうオバチャン、オジチャン、いや、もう、老若男女が泉に取り付いて長蛇の列。仲間が汲み終わるまで小一時間掛かってしまった。その後すぐに水場を離れ、近くの谷川沿いでコーヒータイム。一時間ほど休んで、そのまま宮ヶ瀬〜津久井〜相模湖、中央高速で八王子まで戻り、石川PAでお昼御飯を食べ、解散。

文字にすると簡単だが、今日は無茶苦茶暑かった。

お約束の下半身低温火傷である（涙）。陽射しもスゴく、頸の後ろがヒリヒリ今も痛い。

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皆様、大変沢山の突っ込みありがとうございました！！

ちょっと狙ったとは言え、皆様のクルマに対するスタンスが大変よく解り、ブギ６ちょっと感動しております。多謝。

それぞれ非常にうなずけるものがあって、勉強させていただきました。このカキコのあと個別にレスを入れさせていただきますが.....。
一応、参考までにワタクシ本人のセレクションを発表しておきます（笑）。

１．キャデラックエルドラドクーペ（現行モデルか一つ前。ノーススターエンジン付き）もしくは同型セヴィル（STSのノーススター付き）。
ドイツ車を選ぶ方が多かったようですね。このクルマは、いわゆるアメ車趣味的に選んだ物ではなく、真面目な選択だと思っています。サイズ的に、性能的にキャパがありながら、気分的に一番リラックスできると思ったからです。脚周りももはや昔と比べられないほど出来が良いです。
迷ったのは、最新アウディのA8、あるいはS6。

２．ランクル70型。
きちんとしたオフ物なら何でも良いのかも知れません。ランクルを選んだのは、電源の信頼度。24Vはやはり、強力です。迷ったのは、ジムニーとやはりアウディのオールロード・クアトロ。前者はちょっと頼りなく、後者は逆に偉すぎるかな。

３．プジョー306カブリオレ
オープンカーは、万人に解る魅力があるとおもいます。きちんとした部分が感じられると言う意味で、このクルマ。迷ったのは、ルーテシア2.0RSスポールとプリウス。ちょっと両方ともイイコちゃん過ぎるかな....（笑）。

如何なモンでしょうか。では、また。

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クルマっていうのは不思議な存在だ。当然だけど、移動手段としての純然たる「道具」、そして、生活の伴侶としての「相棒」、もしかしたら自分を表現するための「ファッション」、色んな面があってどれか一つに集約できない.......。

クルマバカは本当に欲張りだから、こういった要素をなんでもかんでも満たそうとしてしまう。現実には自分で理想の車を作ることは不可能になってきているから、「惚れる事の出来る対象」を一所懸命探すのだ。

で、久々に皆様にきいてみたい話題！（笑）
次の三つの「仮定のシチュエーション」で、それぞれ自分が選ぶ車を一台、挙げて見てください。

１．貴方は、東京に在住しているけど実は九州出身。ある日夜遅くに、電話が掛かってきた。郷里の親友が事故で緊急入院！居ても立っても居られないが、新幹線の最終はもう既になくなっている。当然飛行機もだ。一番速いのはクルマだ！（実際アサイチの羽田発福岡行きは６時台からあるので、こういう選択が現実的かどうかは別。）頑張れば朝には着けるぞ！さあ、何に乗っていく？？言っておきますが、1000kmはけっこう長いぞ。スピード違反は、考えなくて良し。

２．貴方は必死に働いてきたけど、拭いきれない疑問を抱いて、会社を辞めてしまった。幸い、頑張って貯金したお陰で、派手に遊ばなければ２年ぐらい無職で暮らせそう。そこで、日本全国、放浪の旅に出ることを決意！原則として、ホテル・旅館・ユースなどの宿泊施設にはお世話にならないことにした！必ずしもクルマの中で寝泊まりしなくても良いが、テント持参で身軽に行きたい。さあ、何に乗っていく？？

３．クルマには全く興味がないと思っていた、長年の親友。突然、「何が良いか」貴方に相談してきた。友人は男女どちらの設定でも良いが、年齢は20代後半〜30代。独身、普通の会社員。予算は特に設定しない。意外なクルマの楽しみを教えてあげるためにスポーツカーを選ぶも良し、堅実にお値打ちな実用セダンでも、流行のSUVでも何でもよし。さあ、何を選んであげる？？

以上、新車でも中古車（太古車？？）でもガイシャでも国産でも高くても安くても、なーんでもOK!
ただし、自分が選んで、その目的に於いて「後悔しないこと」が、絶対条件です。
あと、今回はオートバイは除きます。
センスと真心で選んで下さい。

〜♪さぁみんなで考えよう〜〜っ！！

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「夜」シリーズは手詰まりになったので、今度は何にしようか......と思ってハタと気付いたのが、雪。

実は、今年の新年会（大学時代の）は15日に横浜の中華街で盛り上がったのだが、帰りになんと例の大雪！！しかも、クルマで行っていたのでさあ大変！11時くらいに店を出て、駐車場に慌てて行ってみるともう既に厚さ20cmぐらいの「布団」をかぶった状態になっている.....（涙）。

しもやけになりながらクルマを「発掘」し、どうやらエンジンを始動すると、周りの雪が熱で溶けて湯気になる。見た目がかなり大げさなので、笑える。なにしろ、かなりのシャコタングルマなので（マフラーの下にタバコの箱が寝かさないと入らない！！！）、これ以上積もったら完全に「亀の子」になってしまう！いや、それより、首都高が閉鎖されたら.....（大汗）
ということで、ケツをズリズリ滑らせながらゆっくりゆっくり大回りをして横浜公園入り口まで廻ってみると、遅かった！！！！となると、三ツ沢の恐怖の坂（凍ってたどーしよう）を上って第三京浜に向かうしかない。行って閉鎖されていたら、しょーがないから新横浜のオトモダチに助けてもらおうー。

幸い、第三京浜は閉鎖されていなかった。でもそうしているうちにどんどん雪は積もり、もはや路面が顔を出している部分は無くなってしまった。ゆっくりゆっくり、３速の2000rpmキープで走る。ブレーキはもちろん、アクセルを離しても踏んでもケツが滑る状態なので、必死だ。モンテカルロ・エコノミーランとかいうものがあったらちょうどこんな感じだろうか........（爆）
ゆるゆる走る僕の横を、ワンボックスや四駆が下品なほど飛ばして、雪のカタマリをぶちまけて行く。かと思えば、ゆるゆる走る僕の後にピッタリ付けて煽るヤツ、いきなり目の前に右から割り込んでブレーキ掛けるヤツ。くっそー！！
思わず、言ってしまいました。

おめぇら、事故っちまえっ！！！


すると、港北の出口の手前で、事故ってました。あはは、いや、あわわ。



その日、僕の中で第三京浜走破最長時間記録が生まれたのは、言うまでもありません。肩凝ったー。

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Austin-Healey 3000 Works Rally car /1963 Monte Carlo Rally (T. Makinen)

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GT3、やってみました。
夕べ、母の日で実家に顔を出したら、ぶいはち君がPS2ごと持ってきていたので、なにはともあれやってみました。

確かに、スピンしにくい！！


だから、ダートが前より楽しい！！

あと、

画像のリアルさは、すぐに慣れてしまう.....（涙）！！！！



リプレイ（「太陽がいっぱい」ではありません、為念）のアーティスティックモード（っていうのか？）は、テレビ番組の編集さん、真っ青。

というわけで、思っていたよりは楽しかったのだ。やはり皆さんに指摘していただいた通り、旧車を選ぶようなGT2の楽しみはなくなってしまったけど、「これがあればホンモノの武闘派系高性能車はいらないや！！」という、本来の魅力には一層磨きがかかったようだ。ただ、いかな高速のPS2といえども、扱うデータが莫大になっているのは事実で、動きはほんのちょっとだが「ン？？重いのか？？」という気がしたことも付け加えておこう。

うう。ハードごとだと、高けぇなぁ。ガマンガマン。（涙）

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1930 BENTLEY "Speed 6" in Le Mans

やっぱ戦前のクルマは難しいよ〜（涙）。けっこう頑張ってディティール描き込んだけど、まだまだだし、クルマ全体のバランスが掴みにくいから今回は純粋プロフィルに逃げてしまった....。頑張ります。

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やっと満足行くモノが、描けました。ふう。

なんとかトリミングし過ぎないで、クルマを入れ込めたし。今まで、部分で逃げてきたのが殆どだったから、ちょっとチカラ入りました。（笑）

やっぱり、独特のカタチをしている物の方が、描きやすい。なんとなくだいたいのカタチを憶えているから。
資料を見るのも、細かいところの確認だけ。まあ、好きなクルマでないとこうは行かないけど。

あとは、まだまだやっぱりそのクルマに合ったシチュエーションというか、シーンがイメージしやすくないと、絵になりませんね。

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1964 CITROEN DS19

このクルマ、実は年式によって結構細かいところが違うのだ。だから、一応ウソにならないように資料は見てしまいました。ちなみに一番気に入っているのは、やっぱブギ６の生まれ年の'64年型なんだなぁ。おなじみギャビン・ライアルの「深夜プラス１」に出てくるのは、確か「漆黒の」DSだったはず....。「ファントマ」に出てくるのは、空を飛ぶ有名な個体は白だけど、ジューブ警部に変装して宝石泥棒を働くときに乗っていったヤツは、やっぱり、黒。先日spit1500さんに借りた、ジャック・タチ監督の「トラフィック」にちょこっと出てくるのも、黒。（ノアールって言えよ！）で、この絵も最初、真っ黒で描いたんだけど、どーもダメ。やっぱフランスのクルマは、色味があった方がカッチョいいなぁ。で、カタログに載ってる色の名前がまたシビれるんですよ。「Vert Printemps」とか、「Jonquille」とか、「Bleu Delphinium」とか、ね。フランス語ってカッチョイイねー。

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ジャガーって、不思議なクルマだ。
イギリスのクルマのブランドで一番成功した物であることは確かだろう。悪い言い方をすれば、このクルマほど「成金グルマ」なクルマもない。あまり蘊蓄モードになってもつまらないが、ジャガーのメーカーとしての発祥は、ご存じの方も多いと思うが（あの、バイクの横に付ける）サイドカーメーカーである。四輪車の生産を始めるにあたって、安物のシャシーをベースに、ベントレーもビックリ、ヴァンデン・プラ（当時のヴァンプラはコーチワーカー＜ボディーをシャシーに架装する業者＞だった）も真っ青の超カッコイイボディーをデザインして、安い値段で売って大ヒット、という路線を歩んできたメーカーなのだ。今のジャガーのポジションを考えると笑えることだけど、生き残っているブランドで言えば、ローヴァーよりずっとずっと格下のメーカーだったのだ。僕等が生まれるちょっと前からジャガーはレースの世界で努力に努力を重ねてのし上がり、生産モデルは「高性能」と、今までの売りである「格好良さ」を両方持つに至った。そして、僕等が物心ついた頃は世界の自動車のスター中のスターになっていた。
子供の頃「Eタイプ」を初めて見たのは、「伊勢丹モータース」だった。今でこそタダの中古屋さんになってしまっているが（まだクイーンズシェフのパーキングビルの中にあるのだろうか？？）、当時伊勢丹モータースと言えば地下鉄の入り口から入った正面に「ジャ〜ン！！！」と言う感じで構えていて、大きなフロアにゆったりしたスロープを組んで、モールの柵で囲って「ガイシャ！！」が置いてあったのだ。段付きアルファの新車、カルマンギアの新車、安いところでドイツ・フォードの「タウヌス」、ギャラクシーやオールズなどの馬鹿でかいアメ車。そんななかで一番のスターは圧倒的にEタイプだった！柵につかまったまま動かなくなる僕を、親は引きはなすでもなく一緒にずっと眺めていた。
そんな「憧れのスター」が、手の届く中古になると相当やっかいなシロモノだ、というのは大人になって初めて知った。華やかな人が裏で相当苦労していたり、気難しかったり、体が弱かったりするのと全く同様に、旧いジャガーは抱え込んだら最後、のような話を何度も何度も聞いた。事実、手に負えなくなったクルマがあちこちに、30万とか50万で現れ、腐っていった。それを見ているのが悲しかった。本当にそうなのだろうか？カッコだけ、偉そうなだけで、脆く、安普請なクルマなのだろうか？そんなはずはない。あの、ジャガーが、そんなはずは。
旧いクルマに乗るようになってから、お付き合いが拡がって、何人かのジャガーのオーナーさんとお知り合いになった。もちろん、「儲かったけどベンツじゃつまんないのでジャガーにしました」的な人ではなくて、ご自身でメンテするどころか、若い友達の一人は、ドンガラで手に入れて自分の手で組み上げ中、というツワモノもいる。で、皆さんに聞いてみたところ、「やっぱり、もろいですね」との答え。「でも、憧れだったから、関係ないです」　うん、なんとシアワセなクルマでしょうか。
で、洋雑誌のバイヤーズガイドなぞ、ちょっと覗いてみる。スポーティなのもいいけど、旧くて大きいのはクルマとしてどうなんだろう？？えーと、マークXなんかどうだろう？
「Heavy,Rusty,Thirsty（重たい、錆びる、大喰い）、よっぽどでなきゃ、止めとき！」だって。
がちょーん。
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1967 Jaguar 420G

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個人的には、オープンカーというものは冬の乗り物だと思っている。
夏になると、門外漢から「いやー季節到来ですねー」などとお声を掛けていただくのだが、夏のオープンカー、特にエアコンのない旧車は灼熱地獄そのものだ（笑）。特にビッグーヒーレーはイギリスのマニアも認める「世界三大熱地獄グルマ」（他の二台はミニ・マーコスとアストンマーチンDB4らしい）の一つで、特にウチの車のように左ハンドルの場合は、排気系がドライバーの足元からシート下、床下3cmを、綺麗に体の線に沿って通っているので、完全に「人間蒸し焼き機」である。
イラストレーターのBOWさんのコラムなどに「冗談ではなく靴の底が溶ける」と書いてあるが、アレは何を隠そう、僕の話である（汗）。このクルマを買って最初の夏、嬉しさの余り何処へ出かけるにも乗っていった。渋滞でも構わずオープンのまま、暑いのも何のその。で、ある日、テニスシューズを履いて渋滞地獄にハマリ、そのあと地面に降り立ったそのテニスシューズは底がグズグズと泡を吹き、体重を掛けた途端に「ブシュ」と崩れてしまったのだ。下の部分は、茶色く焦げていた（涙）。その話をBOWさんにしたときに「やっぱそうか！大げさじゃないんだな？買うなら右ハンだな！（大爆笑）」と言われたモノだが、その後BOWさんは左ハンのヒーレーを買ってしまう（爆）。もう手放してしまったが......。
それ以来、夏でも出来れば革パンにごついエンジニアブーツという組み合わせが普通になってしまったのだ。人はそれを見て、「このクソ暑いのに革パンですか！」と呆れるが、それは「防熱」の為なのである。だから、冬の方が好きなのだ。冬の寒さは、準備である程度防げるが、夏の暑さは防ぎようがない。替えのＴシャツを持って歩く事ぐらいだ。

でも、夜だけは別。はっきり言って、都会でオープンカーを衆人環視のなか白昼堂々と乗るのは、なかなか慣れないというか、コッ恥ずかしいものだ。バカだと思われるのは大いに結構なのだが、やっぱり人目を気にせず乗れる「夜のドライブ」の方が自然に楽しめる。昼間は気になるトラックの煤煙も見えず（見えないだけだけどね）、周りのドライバーも疲れてはいるけどせかせかしていないし、基本的に下手なドライバーや自分勝手なドライバーの比率は圧倒的に減り、非常識な路駐による渋滞もなくなる。

仕事終わりが深夜〜明け方になってしまったときは、帰りの気持ちのいいドライブが唯一の慰めなのだ。

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'65 Shelby Mustang GT350-H
アルピーヌの時に「夜」の絵を描く気持ちよさをちょっと見つけてしまったので、今度は「アメリカのちょっとギラギラした夜」でも描けねーかなー、とおもって、ヘタを承知でトライしたら、ラスベガスというより「大黒埠頭」になってしまいました（涙）。やっぱ難しいねー。反省。

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