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ねむり猫の福だより ふくとねむりの近況報告

ふくは元気!飼い主ねむりは大衆芸能鑑賞にはまってます!

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2001-01-16 20世紀最後の月の芸能鑑賞 後編 「ほーぉ、人間国宝!」
2001-01-15 20世紀最後の月の芸能鑑賞 「やっぱり日本人」「おそるべし狂言」
2001-01-12 ふくは元気!オヤバカぶり爆発の「ふくちゃん年賀状」
2000-12-29 番外編 サバ〜 おとじろうさんの誕生日 おっと驚いた、あのムッシュ登場!!
2000-12-05 11月の芸能鑑賞報告 2部
2000-12-05 11月の飼い主の芸能鑑賞報告 1部
2000-12-04 ああ、ありがたや・・・よそ様の猫の「定点観測カメラ」
2000-11-13 飼い主の10月芸能鑑賞報告とウィーン国立歌劇場「シャモニーのリンダ」
2000-11-06 みなさん覚えてる? ふくのために冬支度
2000-10-16 ふくは元気。ところで福日記は[日]記でなくなります!


2001-01-16 20世紀最後の月の芸能鑑賞 後編 「ほーぉ、人間国宝!」

・・・という訳で、後半になりました。

12月下旬某日、両国江戸博物館「大江戸落語展」。これは落語の歴史や、落語関係の様々なコレクション、名人たちの思い出の品々などを一同に集めた展覧会。この規模での企画はおそらく最初で最後。わたしの習っている寄席文字の実演有り、もう亡くなられた名人のビデオが一日中流れていたりして落語好きにはたまらない空間だった。数時間見てまわったけれど回り切れずに結局明けて正月、また足を運んだ次第・・・。

12月下旬クリスマス、池袋演芸場「正楽のクリスマス・パートI」。前述の正楽師匠のいわば独演会。この企画にパートIIがあるのか疑問を持ちながらも池袋に行くと、もう正楽ファンでいっぱい。補助席もでている。いつもの着物姿から一転タキシードで現れた師匠様々な趣向で「たっぷり」紙切りを見せてくれた。この日の落語の柳家喬太郎さんは「おやじがゲイだと友人にからかわれ悩む息子が、本当は女であることを隠し男に成りすまして男親として息子を育てようとしていた、という母の愛に気づく」という、滅法複雑な新作落語を披露していた。いやはや、ごくろうさん。

12月晦日、紀伊国屋ホール「鹿芝居、興話情浮名横櫛」。全く不勉強で知らなかったが、鹿芝居とは落語家さんが演じる歌舞伎のことのらしい。聞いていた分かったが「いやさぁお富、久しぶりだなぁ〜」というあの名科白の演目。噺家さんが歌舞伎役者に扮して歌舞伎を演じるわけだが、まあ素人さんということでやるほうも見るほうも気楽なもの。とはいえ雲助さんは、なかなかホンモノのようにハリのあるいい声でたっぷりと聞かせてくれました。落語はといえば、私の好きな三三(さんざ)さんと人間国宝、小さん師匠(永谷園のお味噌汁)。小さん師匠、ご存知の通りかなり高齢の方だから、一瞬でも言葉が途切れると会場全体が「うぅ〜、運命の一瞬か?」とでもいったような緊張が走り、結構終始ドキドキしていた。当日は「睨み返し」という落語をやってらした。話すほうは聞く人が聞くと色々といいたいことが有るのだろうけれど(何分私は全盛期を知らない)、キセルを加えて只睨み返すだけの「間」の持たせ方なんかは、やっぱり極めた方の芸の域、といえるのでしょうねぇ。

とまあ、20世紀の締めに人間国宝の芸を観て華やかな舞台に触れられたとあれば、これ以上何を望めば良いのだ・・・。21世紀の初めに何を見に行くか少し迷っているけれど、オペラのチケットは3月まで仕入れていないのできっと落語になるでしょう。

では、おあとがよろしいようで・・・・・・。

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2001-01-15 20世紀最後の月の芸能鑑賞 「やっぱり日本人」「おそるべし狂言」

2000年の最後の月、オペラの「オ」の字もコンサートの「コ」の字にも縁の無い月となった。単純に興味ある演目が無かっただけなんだけれどね。
かわりに、落語、講談、狂言、鹿芝居・・・それに大江戸落語展と一体どうしちゃったの?というくらい日本の古典芸能関係の場所に足を運んだ。世紀末に日本人のDNAが騒いだのか・・・。

12月上旬某日: 新宿末廣亭上席。まったくもって分かりやすい私は、またもやヒザの紙きり3代目正楽師匠目当てに寄席に行く。この晩は、一緒に行った友人が「今日はどうしても師匠に何かを切ってもらいたい!」ということで、いかに掛け声を書けるとリクエストに答えてもらえるかを偉そうにブってみる。実際、友人は念願叶い「クリスマス・イブ」というお題で紙を切ってもらった。めでたしめでたし。

この正楽師匠、ビートたけし絡みのテレビで最近よく見かける。正月番組では「ここが変だよ日本人」の海外でこの日本の芸は受けるか?というコーナーに出演していらした。まぁ、テレビも良いけれど、ひとつ寄席へ・・・。

12月中旬某日、日本橋亭: 講談師、宝井琴柳(たからいきんりゅう)師匠の会。私の師匠のご紹介で琴柳先生と飲む会あり。お歳は随分上だけれど何とも色っぽくて可愛いらしい方だったので、講談とはどんなもの?という気持ちで出かけたが、「これからの講談の世界を必ずや引っ張っていかれる先生です」といわれた通り、退屈だろうか?などというイメージを持っていたことを忘れるほど「あっという間に」お話に引き込まれてしまった。先生はそれはそれは見事な「鶴っパゲ」なのだけれど、講談師としての語りが始まると、とたんにそのハゲ頭がパーッっと紅潮してきてそれもビジュアル的に色っぽいし楽しい。同日、落語家二ツ目の柳家三三(さんざ)さんも、お若いのに気味悪いくらいお上手で私好みの噺家さんだ。

12月中旬某日、渋谷クロスタワーホール、狂言小劇場。狂言といえば、最近一番有名なのは紅白で司会をし、大河ドラマで主役をやっている和泉元やだと思うし、ちょっと前なら野村万X。Xになってるのは狂言に詳しくないから忘れてしまったのだ。今回行ったのは京都ベースの「茂山(しげやま)家」の若手の方々の会だ。まったく予想だにしなかったのだが、観客がほとんど女性、しかも若い、とにかく若い・・・。一体、わたしは何を見に来たのか一瞬分からなくなるほどの「ジャニーズ」状態。中にカナリ年配の女性たちも混ざっているあたりは、さしずめSMAPのコンサートといったところか?とにかく20代のこの茂山家の若者たち、「トークタイム」なるもので登場すると、着物から一転「フツーのボーダーのTシャツにジーンズ」みたいな、手が届きそうなトナリの可愛いお兄さんたち風なのだ。たしかに可愛い。またNHKの朝ドラマ「オードリー」に茂山逸平くんが出演している、このあたりが人気の秘密なのか?落語と圧倒的に違う客層に、近くでこの狂言を見に来ていた落語家の柳家花録(かろく、人間国宝柳家小さんのお孫さん)さんも驚いていた(実は花録さんと一言だけお話する機会が合ったのよ)。

狂言は独特の言い回しが可也難しく、私にはまだ難しい・・・という率直な感想だが、チャンスがあればまた足を運びたい。おっと若い女性の皆さん、手が届きそうでりながらあの一家は「名家」だから、そう簡単に手は届かないのよーん。

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経を読む音に確かに似ているかもしれませんねぇ。野村家の会だったら、交通渋滞になるくらい凄い混みようなんでしょうl=ねぇ。 / ねむり ( 2001-01-16 16:20 )
狂言はどうしても眠くなる。周りをみても舟漕いでいる人が多かった。気持ちよく寝てしまった。そう言えば仏経を読む音にも似ている。安らかに眠れるはず。危ない、危ない。 / おとじろう ( 2001-01-15 13:27 )
先週!万作&萬斎が近所で会を開いてましたけど!凄い人だったっす! / ムッシュ ( 2001-01-15 13:00 )

2001-01-12 ふくは元気!オヤバカぶり爆発の「ふくちゃん年賀状」

さて、年も改まり随分と経ち、一年で一番寒さのこたえる時節となった。「ふく」ことだい福お嬢様は、外の寒さとは無縁のぬくぬくの中で甘やかされて暮らしている。去年は「勿体無い」といちいちつけたり消したりしていたエアコンも、今年猫が一匹居るか居ないかで「存外エアコンもつけっぱなしの方が効率がいいかも」と、飼い主の解釈もいいかげんに変わった。まあ、おかげで外から帰ってもエアコンの下で部屋が暖まるのを待つこともなくなった訳で・・・・・・。

年賀状が届いた皆さん、驚いたでしょう、オヤバカぶりに!「オヤバカとは聞いていたけれど、あそこまで・・・」とわざわざ久久に連絡をくれた友人もいる、これもオヤバカ効果だろうか。とまれ、概ね好評ではあった。

飼い主は「世の中がどう変わろうと、私がパソコンで年賀状を作ることだけは主義に反する」という考えている。頂いた年賀状を拝見すると、最近は色々とパソコンでも面白いことができるようであるが、それでも飼い主、2001年年賀状も手すり・筆ペン宛名書きを実行した。今回はもちろん「ふく」だ。落語の高座に見立てた賀状の中心のお座布の上にふくがいる、と言う単純な構図。しかし彼女の毛の色の感じを出したり、全体の雰囲気を作り上げるため、年末の糞忙しい時期に「3刷り」もやった飼い主だ。3刷りとは単純にいえば100枚 x 3。ただ地色なんかインクをたっぷり使ったときになかなか乾かすにも時間がかかるから、刷って乾かすだけで半日以上かかった。おまけに自分の落款を押し、キレイに出なかった字を修正したりで100枚 x 5の手間がかかった。それからやっと宛名&一言書きなのだ。

ふくは、年賀状作りの間かまってくれない飼い主にソファの上から「にゃじゃら風」睨みを利かせていた。こちらがどんなに「ほーら、ふくちゃんがこんにゃにキレイににできまちたよ〜」と見せようが「馬の耳に念仏、猫に賀状」だ。

「こうなると来年もふくちゃんだね!」と早くも来年のオヤバカ年賀状を予言する友人もいる。いずれにしても、自分の子の写真(最近は親も一緒だけどね)を送る皆さんの心境が「初めて理解できた」飼い主であった。

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おとじろうさま、加湿器(冬支度の項参照のこと)が大活躍でございます。 / ねむり猫 ( 2001-01-15 12:19 )
猫ちゃんは暖房がんがんの中で乾燥はしないのでしょうか?今年もよろしくお願いします。私の年賀状はインクの色を間違えて失敗でした。 / おとじろう ( 2001-01-12 14:10 )
ムッシュさん、その節は・・・ありがとうございました。たらママさん、本年もよろしくね。 / ねむり猫 ( 2001-01-12 13:45 )
次はねむりさんが、ふくちゃんをぎゅっと抱きしめたお写真なんてどうでしょう。親ばかステップ2. / たらママ ( 2001-01-12 12:43 )
おひさしです!昨年はね〜「ドッキリ」ごめんなさい・・・・・! / ムッシュ ( 2001-01-12 12:09 )

2000-12-29 番外編 サバ〜 おとじろうさんの誕生日 おっと驚いた、あのムッシュ登場!!

ねむり猫、久々のHimajinです。実を申しますと私おとじろうさんとは10年来の知り合い、ここ数年は毎年おとじろうさんのお誕生日あたりに忘年会と称して飲み食いをしております。

おとじろうさんの彼はこの季節お仕事で忙しく、まさしく誕生日に今年も集まることにした。何を隠そうねむりも12月生まれだが私のは初旬、もう自分がひとつ年をとったことなど忘れそうになっておりました。

飲みながら食事をはじめていると、別の友人○○○のもとに不振な電話、話し振りからすると彼ではない。「ちょっとゴメン」こっそりと席を外す・・・・・?すると、少しして「ふィ」と戻ってきた友人と一緒に見知らぬ男性、その両手に麗しい花束・・・・・・。おとじろうさんはすぐに気付いたらしいが、私は自分の誕生日もあんまり覚えていないから花の意味がまず分からず・・・で、花・・・華・・・「もしかして、私名前だけ存じ上げている方かしら?」。そう、ムッシュ!

わたしの頭の中には「ムッシュと言えばかまやつひろし」くらい「かなり年配のカリスマ華のプロ」というイメージが勝手に出来上がっていたのだけれど、目の前に登場した「本物のムッシュ」はオシャレで素敵でチョット危険な感じの方でした(年齢はねむり猫マイナス3〜5歳くらいかしら?)。

おとじろうさんも私もそれぞれ雰囲気の違う花束をいただいて大喜び。私のは渋い赤、オレンジ、黄色、ピンクからなる絶妙な色彩の花束、気分は「有名人から頂いたの!」といったところ。

興奮してまともにお話も出来なかったのが残念でしたが、ムッシュが帰った後「やっぱりサバ〜!って言ってもらいたかったね」とか「帰りにはオ・ボワール!が聞きたかった」と話し合って多いに盛り上がりました。

ムッシュさん、仕事納めでお忙しい中ありがとうございました。次回のどなたかからのご依頼の際は「サバ〜!」で登場されてみては?

こっそり企画してくれた○○○、本当に思いがけず嬉しかったです。


==なお、ねむり猫の12月の芸術鑑賞も多岐にわたりました。ふくも元気です。==

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初めてお邪魔いたします。遅くなりましたが、お誕生日おめでとうございます♪お友達のステキな演出に感動いたしました〜。ねむり様とふくちゃんにとってステキな21世紀が訪れますように!!一月の歌舞伎公演も今から楽しみにしております〜。 / ケイ ( 2000-12-29 17:37 )
○○○さん、すごいなあ。いいお友達をお持ちでステキな仲間ですねえ。ほんと加わりたいわ〜。 / フィー子 ( 2000-12-29 16:20 )
またまた!いや〜なかなかのもんです?こちらも「楽しめました」 / ムッシュ ( 2000-12-29 13:57 )
たらこ様、ムッシュさまの「妖艶な大人の・・・」と言う表現、本当に「お上手でいらっしゃる」。いわれてみたくて、いわれたことがありませんので、チョット恥ずかしゅうございます。あややさま、そりゃーもう楽しかったです、ハイ。 / ねむり猫 ( 2000-12-29 13:55 )
びっくりの演出でしたねぇ!楽しかったでしょうね!私もまざりたかったわぁぁぁ。おくれましたがお誕生日、おめでとうございます! / あやや ( 2000-12-29 12:48 )
それから、ムッシュ様に「妖艶な大人の魅力」の女とおっしゃっておられますねえ!妖艶なねむりさんってどんな感じかしらぁ! / たらママ ( 2000-12-29 12:21 )
ねむりさん、タイトル見て私はてっきりねむりさんがムッシュをお呼びになったのかと思ってましたわ。友人OOOさんって粋なお方ですねえ。ちょっと危険な感じ...そうそう、いい表現ですわ。遅れ馳せながらねむりさんもお誕生日おめでとうございます。 / たらママ ( 2000-12-29 11:26 )

2000-12-05 11月の芸能鑑賞報告 2部

下旬某日: パルコ劇場に「志の輔らくご」を見に行く。ご存知立川志の輔師匠だ。この方の凄いところはどんなに有名でTVやCMにたくさん出ても「決して高座をおろそかにしない」その姿勢と、新作・古典を問わず研究熱心なところ。今回は新作2話、と古典1話。この古典「帯久」といったか、涙をそそうはなしで落語にしては「全く面白くない」お話、今現在高座でやる人は皆無らしい。師匠自身が語ったようにこの後また何十年もやる人がいないだろうというシロモノ。しっかりと勉強に裏付けられた語り口、一応落ち(サゲ)はあるが講談を聞いているようなそんな面持ちだった。月いちの志の輔師匠の落語会にはこれからは時間の許す限り足を運んでみたい。

下旬某日: 浅草東洋館、立川流名人といろものの会。この会は日米ハーフの落語家快楽亭ブラックのプロデュースした会、さすがにちょいと変わった「寄席」だった。この日のお目当てはパントマイムの松元ヒロさんと立川流の「良心」談幸師匠。お二方は期待通り。しかし全く予期していない幇間芸(所謂タイコ持ち)悠玄亭玉八さんという方が登場、凄く芸がしっかりしいて色っぽく(注:男性です)面白かった。小噺、小唄、都都逸、パントマイム・・・と普段は寄席ではなくお座敷がホームグラウンドという芸の数々は完成度が高い。そこいら辺の落語家は見習うように!と、おもわず・・・・・・。

さて、年賀状の季節、飼い主は誰になんと言われようと何枚書こうとも「手作り、一枚ずつ宛名も手書き」派だ。今年は子供の写真を送る親の心境が少しだけ理解できる。しかしふくの写真を送ることは何としても避けたい(視覚に耐えても、あたしの美学がね)。飼い主から年賀状の届く可能性のある皆さん、絶対期待しすぎないで待っててね!

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手作り、宛名も手書き派は素敵ですね。気持ちだけあっても実際出来ないのが普通です。依然飼い主さん手掘りの消しゴムハンコを見たのを思い出しました。ものすごい上手でした。 / ぐりぐら ( 2000-12-12 16:13 )

2000-12-05 11月の飼い主の芸能鑑賞報告 1部

この秋は、例年に無く「幅広い」ジャンルの芸術・芸能に触れることが出来た。落語に関してはド素人も同然、とりあえずいろんなところに顔を出してみたというところか。出掛けたのは落語定席1回、落語独演会その他3回、(先にも書いた)ウィーン国立歌劇場「シャモニーのリンダ」、クラウディオ・アバド指揮ベルリンフィル(前の日記ではオペラにつられてウィーン・フィルと書いてしまった)、そして歌舞伎平成中村座「法界坊」。

中旬某日: 新宿末廣亭中席に足を運ぶ。漫才の順子・ひろしさんは「とにかく面白い」。なんとも言えない「間」がいい。実は「小満ん」師匠のトリを楽しみにしていたのだが、交代の与太郎で有名な志ん五師匠だった。与太郎ものではなかったがそれはそれで流石に面白かった。3時間半もぶっ続けで寄席にいる自分が信じられない!席亭さん(末広亭のご主人)に顔を覚えてもらう(本当に覚えたかい?)。

下旬某日: クラウディオ・アバド指揮、ベルリンフィル。エグモント序曲、交響曲第7番他。この世の中でベルリンフィル(とおそらくウィーンフィル)に行くことほど「約束された安心」を保障してくれるものがあるだろうか?とは演奏を聴きながらふと頭をよぎった考え。オペラにはあたり・はずれが大きいが、ベルリンフィルを聴きに行くことは、SOKホームセキュリティーの入った家に住む猫のようである(11月29日の新聞全面広告参照)。来年、運良くチケットが手に入ったらまた出かけたい。

下旬某日: 上方落語立川文都師匠奮闘会、上野広小路亭。文都師匠は上方落語といってもお囃子と一緒に・・・・・・という芸風ではなく関西の言葉でやる落語。華(はん)なりとした軟らかな語り口がなんとも優美な噺家さん。当日は飼い主も習っている「寄席文字」の実演もありでチョット面白い落語会だった。

下旬某日: 平成中村座「法界坊」。隅田川畔におったてられた芝居小屋での公演、当初のうわさ通り、歌舞伎座や国立劇場で観る歌舞伎と違い、歌舞伎が「庶民の楽しみだった」ということを教えてくれるような舞台と雰囲気だった。こちらも弁当を食べ「ぬる燗」を一杯やりながらお遊び気分で一緒に楽しんだ。巷の話を伝法だけど普通の話し方で取り入れ客席と一体感をもちながら、しっかり見せるところは見せてくれて、初めての小屋歌舞伎は満足。ただ「歌舞伎を観る」という行為にハレなくすぐりを感じている人には「なんて俗っぽい」と思えるのかもしれないね。残念だったのは、お安い2階席で見た飼い主、列は2列のみでよく見えそうなものの、サイドだったため舞台が丸まる前方1列目客の頭に隠れる・・・、残念ながらずーと椅子の上で立ち膝したり、直に立ち上がって観るしかなかった・・・・・・(しかし立って観ててもOKな雰囲気だったのよ)。お大尽席(確か3万円以上)は確かに良く見えそうだったなぁ。


長すぎるらしいので2部に続く・・・

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2000-12-04 ああ、ありがたや・・・よそ様の猫の「定点観測カメラ」

ふく、とにかく食べる・・・。
ふくは相変わらず元気。冬に向けた動物の本能というものがあるとするなら、今やどっぷり家猫のふくも本能だけは働いているようだ。とにかく食べる・・・。少し前までは、常に置いておく乾燥タイプの餌を「ちょっと行っては4・5粒」、またしばらくして覗いては「4・5粒」状態だったのに、今や4・5粒は15から20粒になったようだ。テレビを見ていても、何処からともなく聞こえてくる「カリカリ、カリカリ」という音の長いこと・・・。

それで、急激に激太りしたか?というとそうでもない。確かに太ったが500gくらい。その食べた分は、もちろん飼い主が朝のお勤めのとしてセッセと取り除く「固まりの成長ぶり」に見事に反映されている。週末寝坊したのに予定あり、とかでうっかり掃除なしで午後戻ったりすると、そこはもう「この家には何匹猫が隠れているんだ!」と叫びたくなる程ウンチとおしっこでトイレがいっぱい。猫のトイレ砂が今ほど良いものでなかったなら、さぞや臭ったことだろう。黄色い漫画猫模様のトイレ砂には本当に感謝している、臭わないから・・・。とはいいながら、500gでおわるはずがない。人間と同じ、しばらく忘れた頃にメモリがポーんと上がるのだろう。とにかく、どっしりとした[肉置き]豊かなふくを、後ろから抱え込むとこれはもう[たまらない]という感じだ。

飼い主の最近のお気に入りは、他人様の飼い猫「Pukunko」チャンを定点観測カメラで映し出すホームページだ。この猫に飼い主は個人的接点は何も無し、たまたま「こんなページが有るよ」と教えてもらっただけなのだが、このPukunkoの飼い主の方はある時は日の当たる窓辺、又ある時は赤外線こたつ内部(布団を少しめくっていると思われる)にカメラを固定し、猫が寝ている様子を日がな一日映し出す。画像は一分に一回更新される。「更新まであと 3秒、2秒、1秒・・・」で更新された瞬間、一分前と耳の位置一つかわらず爆睡しているときも有れば、いきなり180度向きを変えていたり、はたまたトイレにでも立ったのか急に空のブランケットが映し出されたり・・・と単純な割にそれなりの楽しめる。

何よりも嬉しいことは、それまでは「家でうちのふくは一人寂しくて大騒ぎしてないか・・・」などど心配していた飼い主も、この映像をみることで「猫は寝子=ほぼ丸一日ただ寝ている」ということを確認できたことだ。

最近、玩具メーカーが携帯で遠隔操作するカメラを発表したが、そんなもの飼い主が持った日には・・仕事しながらふくの動きによっては突然「ふくたぁ〜ん」とか声を出しかねない。そんなことになったら、「イメージ」が壊れるイメージが・・・・。ということで、我が家に定点観測カメラが設置される予定はまずない。

先頭 表紙

ねむり様、あなたはその遠隔操作カメラが買いたくなる、買いたくなる、買いたくなる〜!催眠術にかかりましたか? / 裏切ふくちゃん見たし ( 2000-12-05 10:08 )
よちみ様、さようでございます。後ろからぐっと抱え込み一緒に体重計に乗ります。結構嫌がりますが、それを押さえるのが又快感で・・・。 / ねむり猫 ( 2000-12-04 18:00 )
ふくたんの体重を測ってるんですか。だっこして一緒に体重計に乗るのかな。ふくふくのふくたんを後ろから抱え込む・・・想像しただけで、うう〜ん♪ ←もだえる / よちみ ( 2000-12-04 16:52 )

2000-11-13 飼い主の10月芸能鑑賞報告とウィーン国立歌劇場「シャモニーのリンダ」

この間「明日は飼い主の10月の芸能鑑賞を振り返ろうと思う」、って、「明日っていつなの?」というくらいに時間が経ってしまった。

遅れ馳せにお約束通り…。
10月は落語に4回行ったのみ。昔から飼い主を知る人は「驚きで目が飛び出る」のではないだろうか?寄席に行ったことは以前も触れてみた。ついつい通ってしまったのだ。新宿末廣亭一回、池袋演芸場一回、後は独演会に2回。新宿は紙きり林家正楽師匠の襲名披露で、池袋は新宿で御祝儀一つ包まなかったので、お詫び方々以前切ってもらった[紙きり]にサインをもらいついでに楽屋見舞いというやつだ。もちろん不躾に突然たずねた訳だが、師匠見た目のキワキワさはそのままだが、いたって話しやすい人で、二つ返事でサインをして世間話までしてくれた。「握手してください」なんて言ってみたら、くねくねしながら「べたべたですよ〜」なんていいながら手を出す、知っている人は分かるだろうけれどそんな人だった。

独演会は上方落語桂文枝師匠と、立川談幸さん。文枝師匠の軽やかで高い声回しで流す「天王寺詣り」「三十石」とも上方落語独特の華やかなお囃子やらにのって、ちょっと歌舞伎にも通じる華麗な世界。一方の談幸師匠は、さっぱりと気持ちよく、しかも適度に色っぽい「崇徳院」と「死神」。はっきり言う、落語は面白い、日本人でよかったとしみじみ思った10月だった。

とか何とかしているうちに、11月の「ウィーン国立歌劇場」公演も観ちゃったので、まとめてご報告。
今回は「シャモニーのリンダ」というかなりマイナーな演目を堂々と持ってきただけあって、エディータ・グロベローバ(ソプラノ)演ずるリンダを含め全体に[見事の一言に尽きる]出来だった。シャモニーは私の持っているオペラ・バイブルとでもいうべき可也分厚い本にも「たったの一行も」触れられていないだけに、下勉強のためのCDを探すのも難儀した。会場内でも、開演前「パンフレットを買うまでストーリーがよく分からなかった」などと話す声を聞き、みんなそれなりに苦労したのだなと頷いていが次第だが、一旦始まるや思いっきりグロベローバの歌唱他に吸い寄せられ、あっという間に時間が過ぎた。彼女は恐ろしい程の高音域を軽やかなコルゥトローラで少女の初々しさ、また正気を失った女、正常に戻った状態に信じられない演技力を示した、おそらくこの演目は彼女が活躍している間は他の誰も挑戦できないのでは?と思わせるほどぴったりとはまった感がある。

…、と流石に落語より慣れているオペラのことになると筆が進む。今のところ3月まではオペラの予定が無いが、6月のベネツィア、フェニーチェ歌劇場のチケットも押さえて、とりあえず安心の飼い主だ。

今月この後は、寄席と平成中村座とウィーンフィルに行く予定。月末にでも様子をご報告させていただこう思う。

余談だが、予習で聞いていた「シャモニーのリンダ」、実はふくも結構心地よさそうに聞いていた。飼い主は猫にも「これが心地よい」「これは耳障り」という好みが確かにあるように思う。

では…。

先頭 表紙

大王さま、新富寿司、名前は見聞きしたことがありますが、もちろん足を運んだことはありません。池波風も又時間ができましたら挑戦したいと思います。それにしてもカールベームとは・・実物はもちろん知りません。たらこ母さま、25日以降、報告させていただきます。 / ねむり ( 2000-11-14 17:32 )
うーんウィーンフィル。私ニューイヤーコンサートで手を叩くのが老後の夢なのでござる / 手作りパスタ雪辱戦を狙 ( 2000-11-14 12:22 )
ところで、銀座コアビルの真後ろに、新富寿司というのがありまして、私の知人の友人が三代目のご当主ということで、10年近く前に伺わせていただきました。で、ここ有名なんだけれどなんで?とずっと思っていたら、ここ、池波正太郎さんおなじみの店だったんですね。ここは、本当の江戸前寿司が味わえます。お好みで食べると、ちと高いですけれど。 / 口車大王 ( 2000-11-14 11:32 )
その昔、クラブにカールベーム指揮ウィーンフィルのチケット3枚の配給がNHKよりあり、じゃんけん大会に勝ち抜いて(あれ、そういうこともあったんだ)、聴きに行ってきました。しかーし、NHKホールの2階席後ろから3番目で聴くもんぢゃないっす。 / 口車大王 ( 2000-11-14 11:28 )
ほほう、ねむり様、ウィーンフィルにいらっしゃいますか。ご報告お待ち申し上げまする。 / たら子母 ( 2000-11-13 23:51 )

2000-11-06 みなさん覚えてる? ふくのために冬支度

おひさ〜!
約束を果たすべく、久しぶりにデブの三毛猫「ふく」の近況を皆さんにお伝えしたい。

飼い主と[ふく(本名:だい福)]、おかげさまでたいした諍いも問題も無くしあわせに暮らす日々が続いている。
朝、「とりあえず起きないの?」とふくに促され「ゴメん、悪いもうちょっと・・」と未練がましく眠りつづけようとする飼い主にあきれながらも、ふくは枕元か脇の下あたりで再び寝に入る。そして飼い主が起きるとふくにモンプチ・ゴールドを与えて水を換え、トイレ掃除。相変わらず[びっくりするほどウンチは大量]、オシッコも砂が[甘食(古いなぁ)]のようなかたちに固まって2つ、毎日きちんとソコにある。何よりの健康状態である。餌を食べ終わったふくへのブラッシングも確実に朝の日課になっている。

何が変わったかといえば、それは季節である。
もうすぐ冬、暖房をつけないと何だか薄ら寒いにもあるこの頃・・。夏中、お嬢様のことを考えエアコンをつけっぱなしにしていた飼い主、冬は冬で[親ばかぶりを爆発]させねばなるまい。

実は前の飼い主さんから[役立ちもの]をいただいている。25センチ四角くらいのホット・カーペットだ。高温、低音の2種の切り替えがあるだけのシンプルな代物、これをソファに置きフリースのケットをかけておくと、帰ってきた時にはたいていそこで丸くなっている(そうそう、寒くなったせいで最近ふくもようやく猫らしく[まる]くなるのだ)。毎日その光景を見つけるのは[たまらない]しあわせだ。飼い主は帰るなり膝をついてソファに向かい、両の手でふくの顔をそっと持ち「ふくちゃ〜ん!!!」と馬鹿な挨拶を繰り返す。最近はさすがに甘えてくれるふくも、これがしつこいとムッとするようだ。先日はついに我慢できずに右の手を飼い主の額めがけて「パチ」である。冗談のようだが本当の話、飼い主にはふくの肉球と額の皮の接触がその音を出したと思うのだ。ついでに言うとお嬢様ふくは「爪を立てない」立派な娘(こ)なのだ。

もう一点冬支度でそろえたもの、それは加湿器だ。毎年「買おう、買おう」と思いながら意外と丈夫な飼い主の喉と、気に入ったシンプルなモノがないという理由で今まで持ってい無かったのだ。しかし、乾燥すると風邪をひきやすい、と聞けば自分はともかく、ふくのためには加湿器でしょう!。幸い最近広告で見かけるアメリカはKaz社の加湿器、電極棒で暖められた水がホット・スティームとして出てくるという単純な構造、温度も下げずお手入れも簡単!と回し者のようだが、なかなかの優れものである(東急の通販で4000円以下だったが日経の広告では5000円以した)。家に帰るとこのスティームのお陰か部屋もちょうどよい按配に[ぬくい]のだ。


というわけで、ふくの冬支度は終わった。
今月はサービスで、明日は「飼い主の10月の芸能鑑賞」を振り返ろうと思う。たぶん、書ける思う・・・。

先頭 表紙

ふくお嬢様、びっくりなさるでしょうが、あんまり上下運動が好きではないらしい。せいぜい、ソファか出窓くらいです。この辺も猫らしくないですね。で、猫タワーはありません。 / ねむり ( 2000-11-13 18:25 )
そういえば今日の夕刊にあった、ネコタワー(ペット猫のストレス・運動不足解消用らしい)、きっとねむり様も愛猫のために用意なさるんだろうな、と思いました。 / たら子母 ( 2000-11-07 23:37 )
額に「パチ」だなんて。。技有り福様!(飼い主様はさぞしあわせ〜!でしょう。)これからますます福様との添い寝がほかほかぬくぬくの季節ですね。 / ぐりぐら ( 2000-11-07 11:11 )
ちがうところのにつっこみしてしまった。。。猫天国の我が家へお越しください、可愛い4匹の天使が、お待ちしてますよーん。 / ミーシャ ( 2000-11-06 11:08 )
加湿器か。。。家もほしい・・・。今子猫がようやく猫になり天使が4つまるで天国ですよー。なんて、親ばかです。 / ミーシャ ( 2000-11-06 11:06 )

2000-10-16 ふくは元気。ところで福日記は[日]記でなくなります!

本格的に薄ら寒くなってきた、ふくの飼い主に対する接近具合でよくわかる。夜中だけでなく昼間だって体のどこかに触れて寝るようになった。

約4ヶ月間、気分に任せてできるだけ「ふくを絡めて」もの書きしてきた飼い主、皆さんの日記を集めたこのページでありながら、おそらく月報ペースに変更することに勝手に決めてしまったこと、ここにご報告させていただきます。[日記]管理者さん、すみません。それでも、四半期報告とか上半期総括とか年次報告レベルまでは不精にならないように心したい。

月報にする理由は、@ ふくのいる夢のような生活が[既に日常]で、これを変化を持たせながら伝えることが飼い主の技量では出来ない、A 日記が多すぎて読んでると書く時間が無くなる、B その他もろもろ個人的理由。
では、往生際悪く続ける理由はというと、ふくのことをお知らせしつづけたい・また知らせる必要のある方々がいらっしゃる、というその一点に尽きる。

これからは、月末を目標に、[今月のふくお嬢様の変化]とか、お嬢様を不機嫌にしてしまう飼い主の[外出先(主に落語、オペラ、コンサート、演劇関係)]の話しでもポチっと書かせていただこうと思う。

話しは少し戻って、13日の金曜日放映の[たけしの誰でもピカソ、秋の豪華大sペシャル]をご覧になった方、いらっしゃるでしょうか?飼い主が新宿末廣亭で感激し、日記上で口車大王様をお誘いし、大王様に足を運んでいただいて好評だった、あの[紙きり]三代目林屋正楽師匠が出てらっしゃった。一度見たら忘れられない独特のちょっと「きわきわ」の風貌と語り口これからも勝手に注目したい。10月下席、池袋演芸場でもしも「飼い主」のことが分かったら一声かけてくださいまし。

こうやって書いている横で、[ふく]こと本名だい福お嬢様、ご機嫌麗しそうにお休みである。[し・あ・わ・せ]である。

先頭 表紙

歌舞伎をはじめ、伝統芸能のおはなし楽しみにしています。。。 / ほにゃらら ( 2000-10-17 01:33 )
しばしのねむりに入られるのですね。月末のお目覚めお待ちしております。 / おとじろう ( 2000-10-16 20:09 )
新潟に三毛猫を連れて行くのかチョット気になる。 / ねむり ( 2000-10-16 19:01 )
うちのたーちゃん(三毛猫)もくっついて寝るようになりました。脇の間でゴロゴロ言ってます。「し・あ・わ・せ」 / ログイン忘れたよちみ ( 2000-10-16 09:13 )

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