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マイケルの「旅の恥は書き捨て」リターンズ

自称「ワールドひまじん」の切り札!? 充分すぎる休養期間の後、満を持して復活!

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-06-09 【2003年スペイン旅行】 4/21 パティオ
2003-05-15 【2003年スペイン旅行】 4/21 ユダヤ人街 La Juderia
2003-05-14 【2003年スペイン旅行】 4/21 メスキータ
2003-05-10 【2003年スペイン旅行】 4/21 世界の車窓から...
2003-05-09 【2003年スペイン旅行】 4/20 美術館のはしご
2003-05-08 【2003年スペイン旅行】 4/19 Madrid 到着、とりあえず目指したのは...
2002-12-06 7/8 まずは Tower滝
2002-12-05 ♪ グリーン・グリーン
2002-12-05 父の妙なこだわり
2002-11-06 忘れた頃にもう一度


2003-06-09 【2003年スペイン旅行】 4/21 パティオ


どもども、更新が滞っておりました...

パティオ(Patio)とは「中庭」。長くアンダルシア地方にとどまったモーロ人、彼らの信ずるイスラム教では女性の外出もままならなかったが、そんな女性たちが心置きなく打ち込んだのがパティオ作りだという。この伝統は今でも受け継がれており、とかく怠け者のアンダルシア女性(四角い部屋を丸く掃除すると言われるらしい)も、花に水を与えることだけは怠らないという。

Cordobaは毎年5/7から行われる「パティオ祭」でも有名である。今回の旅行では日程の都合で見ることは出来なかったが、Web Pageもあるようですので、興味のある方は参照してみてください。このお祭りではパティオのコンテストも行われており、入賞の賞金のほかに、コンテストの期間中、中庭を一般公開しなければならなかったりするため、参加費ももらえるのだとか。

基本的には「中庭」なんで建物にすっぽり隠れているものなんですが、通りから一部を眺めることは可能なものもあります。いわゆる内玄関のような形で組み込まれてたり、いくつかの家族で一つのパティオを共有する集合住宅もあります。どこもきれいにタイルが敷き詰められており、絵皿や無数の色鮮やかな鉢、真ん中に噴水が置かれていることもあります。

レストランでもパティオをウリにしているところは多く、安宿に意外ときれいなパティオが併設されていたり、とCordobaを訪れる楽しみの一つでもあります。

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もう少し語学力とずうずうしさがあれば、ピンポン鳴らして「お庭拝見!」みたいな事やりたかったんですけど。こちらの人は庭を褒めまくると機嫌良く見せてくれるらしいです。 / マイケル ( 2003-06-10 11:30 )
お掃除以上にお花のお手入れは大変なのに・・・パティオめぐりしてみたいなぁ。。。 / azzurri ( 2003-06-10 10:03 )

2003-05-15 【2003年スペイン旅行】 4/21 ユダヤ人街 La Juderia


メスキータの北側に広がるのは、白壁に細い迷路のような小道が行き交うユダヤ人街。ユダヤ人街と呼ばれているものの、レコンキスタ終了後に追放令が施行されたらしい。

もともとコルドバ・カリフ帝国の経済を支えるために、歴代カリフから手厚い待遇を受けてたと言うのだから、もともとユダヤ人とアラブ人はこの地で共存していたはずなのだ。

ユダヤ人街には花の小鉢が飾られていることが多いが、これが白壁に良く映える。

写真はコルドバを紹介するときによく登場する「花の小道 Calleja de las Flores」。写真を撮っている僕の真後ろでちょうど袋小路になっているが、結構ひっきりなしに観光客が出入りしている。中には狭い小路の途中で引き返す人もいて何だかもったいない。

狭い小路の両側の壁には花、そして見上げるとメスキータの塔...滞在中に何度も訪れてしまったお気に入りの場所。

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るりぴぃさま、はじめまして。ちょっと更新滞っていますが、本家の日記でもスペインについてあれこれ書いてますので、よろしかったらそちらも覗きに来て下さい。 / マイケル ( 2003-06-03 14:25 )
azzurriさん、コルドバは5月にパティオ祭なるものがあるようです。次はそのことを書こうと思っています。 / マイケル ( 2003-06-03 14:23 )
ち〜いいなぁ、コルドバですか!来年スペイン(アンダルシア地方)に行く予定ですんで、いろいろ予習させていただきます。 / るりぴぃ ( 2003-06-01 23:43 )
街行く人のための花・・・こういう街を散策してみたいなぁ、、、 / azzurri ( 2003-05-27 16:53 )
なるほど、そうやってユダヤ人はさまよい続けている訳ですね。プラハでもユダヤ人は住む場所を特定されてましたよね。プラハでは僕もシナゴークとカフカの家は見学しました。 / マイケル ( 2003-05-16 09:43 )
昨年プラハで、4時間徒歩観光ガイドコース(実際には7時間半コース)に参加したら、ガイドはやたら「スペインからやって来たユダヤ人」というのを連発していたなぁ。この追放令に関係あるかもしれません。 / 口車大王2号 ( 2003-05-16 00:27 )

2003-05-14 【2003年スペイン旅行】 4/21 メスキータ


メスキータとはモスクのこと。ダマスカスを追われ、コルドバの街に繁栄を築いた後ウマイヤ朝のアブデ・ラーマン1世が、この地をバグダッドをも凌ぐ新首都にすべく、建設を進めたものだ。もともとこの地にあった、西ゴート人の使う教会がベースになっており、本来メッカを向いているべき建物は若干方角がずれているらしい。

3度にわたる拡張で、本来の対称形は崩れてしまったが、最終的には2万5千人もの信者が祈ることができるようになったという。

更にレコンキスタ後、カルロス5世により、カテドラルに改造された(つまりアラブのモスクがベースになっているカトリックの教会!)ため、これまた不思議な建物に仕上がっている。

今までの旅行の経験から、カトリックの教会だとかは比較的すぐに飽きるのだけど、ここは物珍しさも手伝って飽きずに眺めていた。写真にもあるように馬蹄形のアーチが綺麗。この紅白の模様は単純に塗り分けているわけではなく、白い石に対して赤レンガが楔のように組み合わさっているのだ。

度重なる拡張によって、それぞれの時代の様々な建築様式が混ざっているらしいが、そういった建築の知識があったら旅ももっと奥深くなるのに、といつも思う。

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歴史、建築様式、聖書。これがヨーロッパに行くたびに「もっと勉強しておけば良かったな〜」と思うことのトップ3かな。今回の旅を通してイスラム教に関する簡単な知識...というのも加わりました... / マイケル ( 2003-05-14 14:53 )
旅に出ると、「もっとこういう分野についても学びたい!」と思ったりしますよね〜。ガイドさんがいれば、説明してくださったりしますが、個人だとよくわからないまま、後でTVなどで知って、後悔したり・・・。 / azzurri ( 2003-05-14 14:48 )

2003-05-10 【2003年スペイン旅行】 4/21 世界の車窓から...


今日はアンダルシアの古都、Cordobaに移動。

AVEというMadrid-Sevilla間を時速300kmで2時間半で結ぶスペインご自慢の超高速列車で、CordobaはMadridから1時間45分。

全席指定で、ホームまで行くのに飛行機のようなセキュリティチェックとチェックインカウンターを通る。車内では音楽や映画のサービスもあって(メグ・ライアンの「ニュー・ヨークの恋人」だった。ただしスペイン語吹き替え)本当に飛行機に乗っているみたい。

予約なしで駅に直接行って、順番待ちの整理券を取って待つ。運良く15分後くらいに出発する便がすんなり取れてラッキー。実はインターネットからも予約できるし、20%の往復割引もある。今回のようにMadrid-Cordoba, Sevilla-Madridでバラで買うよりも、Madrid-Sevilla往復で買って、行きのCordoba-Sevilla間を捨てる方が10ユーロくらい安い、というのは後で気がついたテクニック...(しかもこの時、帰りの便をおさえていなかったばかりに後で大きな出費が...)

電車は揺れもなく、非常に快適。たまたま隣の車両がカフェテリアだったので、そこでビールを飲む。気になったのは車内放送の時の合図が「♪ド・ミ♭・ソ♭」とマイナー調だったくらいか(笑)

9時にMadridを出発し、10時47分、Cordobaに到着。AVEは5分遅れたら翌日以降に全額払い戻しという規則があるらしい。密かに期待したのだが、そう甘くはない。

Cordoba駅に着いたら、早速隣のバスターミナルで明後日のGranada行きのバスの切符を確保。その後、市の中心部に向かうバスに乗る。宿探しはちょっと難航したけど(安宿は結構埋まっているところが多かった)何とか確保。

次回はメスキータ見学へ。

【写真の解説】

当日以降のチケットを買いに来た人はA、当日のチケットを買いに来た人はB、Webや電話予約をしたチケットのピックアップはCの券を取って番号が呼び出されるまで待ちます。

AVEの車体と、途中の車窓からの眺め。

食堂車のマスコットはビールを飲むペンギン。

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そういやAVEは通路挿んで2列−2列でした。シートは回転できないし、リクライニングも出来なかったなぁ。 / マイケル ( 2003-05-16 12:26 )
TGVは、パリからジュネーブまで二度ほど乗ったことがあります。新しく線路を敷設したところは乗り心地が良いですね。ジュネーブに向かっての路線は日本で言えば山形新幹線のようなもので、在来線をがたごとせいぜい時速100キロくらいで走っていました。ただ、これはスペインのAVEも同じでしょうが、ボディが小さくて輸送能力は新幹線に比べるとはるかに小さいですね。日本の新幹線ははるかにでかい断面積すなわち空気抵抗を受けながらTGV/AVEと同じ時速300キロを達成していますから、たいしたもんです。 / 口車大王2号 ( 2003-05-16 11:43 )
それぞれ素材が短いので1分くらいになりそうですが(笑) どこで上映しようか... / マイケル ( 2003-05-14 14:56 )
「なんちゃって世界の車窓から」「なんちゃって名曲アルバム」「なんちゃって世界遺産」ができたら、ぜしぜし見せてくださーい! / azzurri ( 2003-05-14 14:44 )
あーそうなんですか? そういうことは殆ど興味ないので、全然気になりませんでした。ところでTGV乗ったことあるんですか? 乗り心地はどんな感じでした? / マイケル ( 2003-05-13 12:34 )
車両のデザインからすると、電車というよりはTGVと同じ両端の機関車でプッシュプルしているタイプですな。TGVまんまかもしんない。 / 口車大王2号 ( 2003-05-12 23:24 )
ビールのサーバーにもこのペンギンが使われていたような気がします。ところで、撮影したビデオを元に「なんちゃって世界の車窓から」「なんちゃって名曲アルバム」「なんちゃって世界遺産」を作成しようというたくらんでいます... / マイケル ( 2003-05-12 13:08 )
ああ!マイケルさんの好きなペンギンだ〜!!このコもカワイイ〜!!車窓を見ていると、まさに「世界の車窓から」ですね(笑)。飛行機の旅もいいけれど、のんびりと列車の旅も好きです♪いいなぁ〜。 / azzurri ( 2003-05-12 12:48 )
片道64ユーロです。詳しくはRENFEのHPを参照してみてください。 / マイケル ( 2003-05-12 08:39 )
MadridからSevillaって2時間半で行けちゃうんですか?知らなかったー。ちなみにこの列車、お値段は?? / トモコ@興味津々! ( 2003-05-12 05:30 )
八百八氏、"www"は「ウベドブレ、ウベドブレ、ウベドブレ」です。(長い!) / マイケル ( 2003-05-12 01:19 )
ひろちゃんさん、はじめまして。そうですね、スペインではなかなか英語が通じないですよね。僕は片言ですが、スペイン語が話せたおかげで特に不自由はしませんでしたが、英語が達者な人ほどストレス感じるでしょうね... / マイケル ( 2003-05-12 01:17 )
ど〜にゃさま、はじめまして。僕も仕事の関係でちょっとだけスペイン語を勉強しました。簡単なサバイバルレベルしか話せませんが、それでも充分に楽しめました。ただアンダルシアの方の人はちょっとなまっていますよね、語尾のsが発音されなかったりとか... / マイケル ( 2003-05-12 01:15 )
掲示板がスペイン語! 一番最後の単語は早口言葉 "www" ちなみに,八百八,まだ上手く読めません. / 八百八六助 ( 2003-05-11 22:56 )
僕は三年前、マドリッドからトレドまで鉄道に乗ったのですが、どうも切符を間違えて購入してしまったらしく、車掌さんに何かを言われました。しかし英語が全く離せないらしく、結局どうでもいいって感じになりましたね。スペインではあちこちで英語が全く通じず苦労しました。 / ひろちゃん ( 2003-05-11 02:14 )
むか〜し、スペイン語を勉強しました。マドリレ〜ニョの機関銃のようなしゃべりが結構好きです。 / ど〜にゃ@ム〜チョ グスト ( 2003-05-10 17:54 )

2003-05-09 【2003年スペイン旅行】 4/20 美術館のはしご


Madrid滞在の楽しみの一つは美術館めぐりでしょう。

RENFE(スペイン国鉄)のAtocha駅の近くには見逃せないプラド美術館、ソフィア王妃芸術センター、そしてティッセン・ボルネミッサ美術館があり、これらには共通パス(7.66ユーロ)があります。(実は泊まったホテルのサービスでタダで貰ったのだが)

ただ週末に周るときはちょっと注意が必要です。というのも日曜日にプラドは2時、ソフィアも2時半に閉館してしまいます。また月曜日にはプラドとティッセン・ボルネミッサは閉館なので効率的に周らないと大変です。

とはいえ、展示品をすべて真剣に見ようとするといくら時間があっても足りないですよね。時間の限られた旅行者が美術館を見る、ということは、どれだけ妥協できるか、ということなのかもしれません。大きな美術館ほど、事前にどんな絵があるかの予習も必要で、ある程度計画的に回らないと疲れきってしまいます。その分、思いもかけない絵との運命の出会いのチャンスは少なくなるかもしれませんが...

今回僕はプラドを先に回って、夕方にティッセン・ボルネミッサを見て、旅行の最後にまたMadridに戻ってきた時にソフィアを見ることにしました。

プラドは例えばルーブルなんかと比べてしまうと規模が全然小さく、見所さえ絞ればあっという間に見れてしまいます。ここはいわゆる「何でもあり」というタイプの美術館ではありません。コレクションは全て相続と購入によるもので、しかも特筆すべきことに植民地からの所謂「略奪品」はないらしいのです。展示品はスペイン王室の歴史と深く関わっているので、スペインの歴史や王室の人物像を知っていた方が楽しめること請け合いです。

実は今回そのあたりの参考文献として役に立ったのは昨年上野にプラドの展示がきた時の「芸術新潮」の特集記事の切り抜きだったりします。上野には見に行けませんでしたがリベンジが果たせました。

月並みですが、ヴェラスケスとゴヤ、エル・グレコ、ムリーリョなどが印象に残りました。フラッシュを炊かない写真撮影はOKなんですが、気づいたら一枚もとってないんですよね。だから画像はテーマとは関係なく、ちょっと遅めの朝ごはんとして食べたボカディージョ・デ・ハモン・イ・ケソ(Bocadillo de Jamon y Queso = 生ハムとチーズのサンドイッチ)、グラスワインが着いて2.7ユーロ(1ユーロ=132円)でした。

また、この時プラドではフェルメールの特別展をやってましたが、10時の時点で既に長蛇の列が出来ていたので断念し、見学は常設展示のみに留めました。フェルメールの次にはヴェネチア派の巨匠で、カルロス1世・フェリペ2世親子に寵愛されたティッツィアーノの特集をやるようですよ。

昼食と時差ぼけ解消兼シエスタを兼ねて宿で一休みした後、ティッセン・ボルネミッサ美術館に繰り出しました。

ここは個人のコレクションとしては世界第2位だったを誇るティッセン・ボルネミッサ男爵のコレクションをスペイン政府が買い取って一般公開しているもので、16世紀のイタリア絵画からピカソ・ミロ・ダリなどの現代美術まで幅広く、かつ万遍なくコレクションされていますが個人的には「これは!」という絵に出会えず残念でした。

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最終日に1時間だけ時間が余ったときに、もう一度プラドに行こうか迷ったのだけど、行ったら飛行機に乗り遅れていたような気がします。 / マイケル ( 2003-05-09 18:08 )
おかえりなさい。私はプラド、2日かけてしまいました。去年の上野にも行きましたが、やっぱりいいですね。 / あやや ( 2003-05-09 17:46 )
今回旅行して思ったのは、アンダルシア地方の居心地の良さに比べてMadridは、せわしなくて人が冷たいような感じがし、ちょっとだけ危険な匂いがしました。サッカーと美術館がなければあんまり長居したくない感じではありました。でも自分をしっかり持っていれば大丈夫だと思いますよ。何なら電車で45分のアランフェスに宿を取って、プラドだけ見に行くってのも十分ありだと思います。 / マイケル ( 2003-05-09 16:21 )
プラド美術館に行きたくて一人でMadridに行こうとすると、いつもスペイン在住の友達に止められてしまいます。そんなに危険なのかなあ...マイケルさん、いいなー。 / トモコ@カフェ・コン・レーチェ好き☆ ( 2003-05-09 15:31 )
もちろんやりましたとも! ただタイトルがスペイン語でしたが(爆) 今度はミロの「無題(sin titulo)」があって個人的に大ヒット! / マイケル ( 2003-05-09 15:24 )
絵のタイトル当てはやりました?azzurriもヨーロッパに行きたいなぁ。。。 / azzurri ( 2003-05-09 15:12 )

2003-05-08 【2003年スペイン旅行】 4/19 Madrid 到着、とりあえず目指したのは...


「Real Madrid 1 (uno), Barcelona 0 (zero)」

イベリア航空と共同運航されているJAL5321便がMadridに到着したのは夜10時ちょっと前。まさに機内から出ようとしているときに流れたアナウンス。

本来は20日に予定されていた"エル・クラシコ"(Real MadridとF.C.Barcelonaの対決)。あわよくば観戦を...と思っていたのだけれど、UEFAのチャンピオンリーグの影響もあって(両チームとも勝ち進んでいて、4/22・23に試合がある)一日早まってしまい、その計画はオジャン(死語)。

泊まるホテルはサンチアゴ・ベルナベウ(ちょっと写真じゃ分かりにくいけどReal Madridのホーム・スタジアム)から地下鉄で2駅。試合開始が9時半なので、ひょっとして急いでチェック・インすれば後半の終わりくらいにギリギリ間に合うのではないか、と考えていた。

... 間に合うも何も、チケット持っていないし、行ったところで入れるとも限らないんだけど、もし間に合わなくてもレアル・サポーターの雰囲気だけでも楽しめるのではないか、と思っていた。

スタジアムに着いたときは11時半を回っていて、スタジアム最寄駅には帰りの電車を待つサポーターで溢れていたのだけど、それがみんな意外とおとなしい。

W杯の時のどこかの国のサポーターみたいに、酔っ払って大声で歌っていたり、車に箱乗りしながら旗振っている兄ちゃんがいたりするのではないか? − そういう怖いもの見たさで行ったもんでちょっと拍子抜け。

結局、味わうほどの「雰囲気」もないまま、そのまま帰宅。

日本からの長いフライトでドロドロに疲れた体を湯船に沈め、スッキリした後は、とてつもなく深い眠りに...

日曜の朝のニュースを見るまで引き分けたことを知らなかった。人々が喜びを爆発させていなかったのは勝ちきれなかったからなのか? テレビのダイジェストを見る限りは凄い試合だったみたいだけれど。

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僕が見た試合は二つとも終了間際に引き分けにされたからおとなしかったのかな。負けたら暴れるサポーターが見れたかも? / マイケル ( 2003-05-09 16:23 )
やはり勝たないとはしゃげないのは、スペインの人々も同じ!? / azzurri ( 2003-05-09 15:06 )
ウサ子さん、ドイツやイングランドは激しいらしいですね。その後、運良く2試合観戦できましたが試合後は皆おとなしく帰っていました。 / マイケル ( 2003-05-08 12:43 )
なんかおとなしいのは意外ですねー。私何度ドイツ国内でサポーターちゃん軍団から逃げたことか(^^; / ウサ子 ( 2003-05-08 07:36 )

2002-12-06 7/8 まずは Tower滝


朝食を済ませ、宿をチェックアウトし、公園の中に入る。目指すは Canyon Village のテントサイト。ここはちょうど公園の中央に位置し、Upper, Lower それぞれのLoopが重なり会う便利なロケーションにある。サイトにたどり着いたときには「Full」との表示が看板に出ていたが、だめもとで管理事務所に聞いてみると、たった今キャンセルがあったとか! 即行で2泊分確保する。

しかしわれわれにあてがわれたサイトの番号は「13」だった。キャンプ場で13番、ムムム...何か不吉な予感が...

テントを張り、カニミソ味のスープ(笑)などを食べたあと、Upper Loop を半時計方向に回るドライブに出発。

まず到着したのは Tower滝。落差約40mで、駐車場からは滝の上の部分がチラッと見えるが、やはりここは下から見なければ。往復1時間くらいの行程だけどそれほどキツクはない。ただ日差しが強かったのだけれど、やはり目前に迫る滝の迫力には目を奪われる。

滝には何か神々しいものを感じる。そもそも水には強力な癒しの効果があるような気がする。熱を奪い、渇きを潤す。体の何割かは水からできていて、生命は水の中から生まれた。我々の遺伝子の中に脈絡と受け継がれている命の源...

全然関係ない話で恐縮だが、日本に来た海外の人に漢字の成り立ちを教えるととても興味を示す。「河」「海」「湖」「湾」「沼」など水に関係する言葉には「さんずい」が付くよ、と。

以前、「滝(瀧)」は「水」を示すさんずいに竜(ドラゴン)なんだよ、と教えていると、横で中国人が妙に感心していた。「何でやねん! あんたら漢字の国の人やんか!」と聞くと、なんと中国には「滝(瀧)」という漢字はないらしい!? じゃ、中国語ではなんと言うかというと「瀑」(水が暴れる)というらしい(ナイアガラ大瀑布ってやつだね)。 ホントなんだろうか? 何だか俄かに信じられないのだけども...

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「黄河にある竜門の急流を登ることができたコイは竜になる」という「登竜門」の故事からすると絶対にサンズイ+竜=滝だと思うんだけど... 多分漢字が簡略化されたり廃止されたりして、若い世代がこの字を知らないのではないかなぁ、という気がするんだ。 / マイケル ( 2002-12-07 02:26 )
日本の滝と,中国の瀑はスケールが違うんだろうねぇ. / 八百八六助 ( 2002-12-07 00:02 )

2002-12-05 ♪ グリーン・グリーン

グリーン・グリーンという歌がある。

♪ ある日パパと二人で 語りあったさ
  この世に生きる喜び そして悲しみのことを



少年は父親と何を語ったのだろうか?

今回の旅は、アメリカで思いっきり釣りをしたい、という父親の夢をかなえるのが第一目的だったのだけれど、ある時期から僕にとってこの旅行が別な意味を持つようになった。

旅行の一月前に彼女との婚約を破棄した僕は、自分としては旅行でもして気を紛らわせないと生きてゆけない程、精神的に参っていた。「感傷旅行」とでも言うのだろうか? 当初、旅行を計画した時にはこんなことになるとは思ってもいなかったのだけれど。

そんな時期に本当は父親と二人きりになりたくなかったのだ。うちの父親は根は悪い人ではないのだが、人とのコミュニケーションがものすごく下手で、時には家族ですら理解に困るようなことを言ってのけたりする。そんな父親が僕に気を使おうとして、却ってドツボにはまるような気がしていたからだ。

結果としては、父親は今回のことには一切触れなかった。旅の過程ではトンチンカンなことをさんざんやらかしてくれたが、それも今となっては笑える楽しい思い出だ。

お互いの人生の中で、こんなにも長い時間一緒に二人だけで過ごしたことはなかったし、多分これからもないだろう。

一篇の「ロード・ムービー」とまでは行かないけれど、美しい大自然とともに、記憶に刻まれる素晴らしい旅だったと思う。

ただ大自然に囲まれている間は、自分の悩みなんてちっぽけなものだと思っていたけれど、今となってはその些細なことに日々翻弄されているのではあるのだが。

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まさに父との思い出 - priceless でした。(ありきたりですが) / マイケル ( 2002-12-05 12:50 )
素晴らしい時間がもててよかったですね。きっと一生の宝ものでしょう。カニミソの思い出。。 / 大五郎@またいい出会いもありますって。 ( 2002-12-05 12:40 )

2002-12-05 父の妙なこだわり

随分と間が開いてしまった...旅行の間はずっと日記を書いていたのだから、さくっと書いてしまえばいいものを...

昼食を取り、物資の調達を済ませた後、モーテルにチェックインし、しばし仮眠。そしてちょっとした観光に出かけます。なにせ夏時間を採用しているので、結構遅い時間まで明るいので時間を有効に使えます。ちなみに公園にはゲートがありますが、チケットさえあれば24時間出入り自由です。

基本的に僕らは行き当たりばったりで、公園内のサイトにテントで寝泊りすることを想定していましたが、何せハイ・シーズンなものですから初日は公園外のモーテルを押さえておきました。

さて、ここから先しばらくはここから公園全体の地図を手に入れることをお勧めします。(Adobe の Acrobat Reader のプラグインが必要です。)

Yellowstone 国立公園は大きく分けて Upper と Lower の二つの Loop(環状道路)からなる8の字の周辺に見所が集中しています。(というかそうなるように道を作った、というのが正しいのでしょうけど)

公園の西口ゲートから入って最初の分岐点、Madison を左折すると、ここから Norris までの区間はちょうど工事中で徐行をしなければならなく、しかも夜10時から確か朝の9時頃までは通行止めになる、とのこと。ちょうど Norris からさらに北の Mammoth Hot Spring に行こうとしていたけど、もし戻る時にこの区間が閉鎖になっていたら、ぐるーっと Lower Loop まで回らなければならない! この時点で8時を回っていたので無理せずに Norris と Mammoth の間の道沿いにあった滝を見たり、途中で遭遇した鹿の群れの写真を撮った時点でこの日はタイムアップ。

さて、表題にあった父のこだわりとは...

この町に着いて購入したものは、寝袋とその下に敷くマット。さらに携帯用バーナー(35ドル)とガス(8ドル)、そして携帯用なべ(20ドル)。しかし63ドルかけた調理器具で何を作るか、というとインスタントコーヒーだった... 思わず、「それだけかい!」と突っ込みを入れてしまった。

今回の旅行中も何を食ってるか観察していたら、外食の時には「他には知らないから」とハンバーガーばかり(というか知ろうともしない)。普段は小食なくせにビーフジャーキーばかり減るスピードが妙に速い。以前、父と暮らしている妹から、「布団の中からポテトチップスの袋が出てきた」と聞いていたことはあるが、ホントにジャンク・フードが好きで、おまけに自分の健康を省みない人なのだ。(子供じゃないんだから)

これが4年前に肺の一部を切って、「5年後の生存率50%」とか言われていた人間の食生活かね...

今回はキャンベルの缶スープの存在を教え、さらにつとめてサラダで野菜を摂るように仕向ける。

「何だかこれカニミソの味がするぞ!」とはクラムチャウダーを食べての父の一言。なんか絶対的に味覚がおかしいような気がするのだけれど...

先頭 表紙

缶の内容と同じ量の牛乳を加えて温めるだけ! / マイケル ( 2002-12-06 00:10 )
キャンベルのカニみそ,好評発売中! / 808 ( 2002-12-05 22:44 )

2002-11-06 忘れた頃にもう一度


ズームレンズって便利だな。

先頭 表紙

そうです、間欠泉あります。温泉があって、滝があって、渓谷があって、湖があって、野原もある。様々な楽しみ方ができるところです。 / マイケル ( 2002-11-07 12:08 )
Yellowstoneて間欠泉があるところだっけ。不思議だよね。吹いているお湯が何万年も前の雨水だと聞いて、人間の一生は短いなと感動したような覚えがある。 / タズラ ( 2002-11-07 08:37 )
いや、トナカイじゃないですね。確かElkという種類の鹿です。Mooseという種類の方がよりトナカイっぽいですね。結局Mooseの写真は撮れなかったんですけどね... / マイケル ( 2002-11-06 17:47 )
すいません。これはトナカイですね。何かフットサルをしてバテテイルような顔ですね。 / 夢樂堂 ( 2002-11-06 14:52 )

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