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オーテマチエンヌの「卒業旅行日記2」【憧れのチベット編】

『祝!大手町生活卒業』
ついに長年の夢であったチベットへ。
人間、結局のところどんなことにでも順応していくことを実感。
オン マ ニ ベ メ ホン。

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2000-08-30 ラサ5 <夢のポタラ宮>
2000-08-30 <The Open Lhasa is Welcoming You>
2000-08-29 ラサ4 <チベットのおみやげ・八角街(バルコル)ショッピング>
2000-08-29 ラサ3 <これこそ私が求めていた何か、だ 〜ショートン祭〜2>
2000-08-29 ラサ2 <これこそ私が求めていた何か、だ 〜ショートン祭〜1>
2000-08-28 ラサ1 <『チベットでもっとも聖なる寺院』と初めて見る五体投地する人々>
2000-08-28 <施すということ>・・・真面目モード
2000-08-28 ツェタン→ラサ <信じるものは救われる>
2000-08-27 ツェタン <くっ、苦しい夜>
2000-08-27 ツェタン <お寺でのお作法>


2000-08-30 ラサ5 <夢のポタラ宮>

ポタラ宮の内部には至るところにビデオカメラが設置されている。
何のためかというと、無断でビデオやカメラで撮影しないよう見張っているのだ。つまり、内部を撮影しようとするとお金を取られる。その値段は破格なのだ。一番高い部屋などは、ビデオで1,000元(つまり1万円以上)とかそういうレベルなのだ。だから皆写真をあまり撮らない。フラッシュは保存のためによくないから、罰金代わりに設定してあるのだろうか。禁止したところで中国人が守るわけもあるまいし。

大きな仏像、巨大な仏塔、そしてダライ・ラマの玉座。
そこにはもう主人が座ることがないのに、巡礼者が次から次へとお賽銭を置いていく。玉座の座布団の上にはこんもりとお札が積みあがっている。

ところで、お賽銭なのだが、チベットではおつりがもらえる。お賽銭の相場は1角(10角=1元)なのだが、小さなお札を持ち合わせていないときには大きなお札を置いておつりをお賽銭の中からもらえる。日本のような賽銭箱ではなくて、ただお賽銭を置くシステムになっているのでそういうことができるようだ。でも1角ということは1円ってこと?金満日本人としてはついつい1元おいてしまう。あげ過ぎ?でも10円なんだけど。

ポタラ宮は外から見ると、エンジと白と黄色の三色しかなくてそんなに派手なかんじではないが、中はすごい。極彩色なのだ。壁には美しい花や模様がオレンジ、緑、赤、黄色などで描かれているし、綺麗な色の花がたくさん飾られている。”実はチベット人は派手好きなんですよ”というチベットの達人の言葉にも大きくうなずける。
そしてそんな色取り取りの装飾のなかに、シックな色合いのチベタンカーテンがかかっていて(主に白地に藍や茶地に白というシックな組み合わせ)それが風にはためいて清々しい。この派手さと清楚さのバランスがよくて、とても洗練された高貴な雰囲気が漂う。雅びの世界なんだわ、ここは。男性しかいない世界だったのに。

ひとしきり見学した後、宮殿の屋上へ登ってみる。
ここは映画のなかで、ダライ・ラマ14世が望遠鏡で外界を覗いていたという設定になっていた場所ではないか!思ったよりは狭いのだが、それは観光客の多さのせいであろうか。人波をかき分け屋上の中心に行ってみると、コイン式望遠鏡があった。(コイン式というのは嘘だと思うが。だって、中国にはお札しかなかったから。)あの、東京タワーとかによくあるタイプの望遠鏡である。そして望遠鏡は眼下の街に向いている。きっとポタラ宮広場ができる前は街が覗けたに違いない。ダライ・ラマ14世になった気分を味わおうと望遠鏡に近寄ったが使い方が中国語でわからない。時間もないし、あっさり諦めた。もう十分に満足な気持ちになっていて、これ以上欲張る気持ちが失せてしまったのだ。

そう、さっきからなんだか急に力が抜けてきてしまったのだ。ポタラ宮にいるということだけですごい満足を感じ、もうこれ以上何の意欲も湧かなくなってしまったみたいなのだ。ずっと長い間夢のように思ってきた場所にいる、夢の場所に現実にたどりつけてしまったのだ。まさか来れると思ってはいなかったくせに、なんとなくただ「ラサに行きたい」と言い続けていただけなのに、そしたら本当に来てしまったのだ。なんだか呆然としてしまったのだ。

願いは口に出したほうが叶うから言ったほうがいい、という人と、願いは口に出してはだめ、という人の二種類いるが、私は今まで後者だった。でも、もしかして口に出したほうがいいのかな、と自分の価値観が変わっていくような気がした。

次の夢はなんだろう?

つっこみ 先頭 表紙

みなさま、ありがとうございます。本当はまだまだ書くことたくさんあるような気がするのですが、思い出して書くことがあまりの苦痛に変わってきてしまったのでここでやめちゃうことにしました。旅行記はやっぱり帰ってきてからすぐ書かないとだめですね〜。それにしてもおつきあいありがとうございました。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-11 14:04 )
未知の世界へのご案内ありがとうございました。次の夢もまた一緒に見せてくださいね。 / おとじろう ( 2000-10-11 11:51 )
えっ,チベット編,おしまいですか。残念。番外編なども期待しています。 / 烏丸 ( 2000-10-11 11:22 )
今度は是非画像入りで!な〜んて期待してます。チベットの写真見たいですぅ♪ / あろう ( 2000-10-11 08:48 )
憧れてたチベットに、行ったような錯覚になりました。チベット編はおしまいなのかな?次のも期待してます! / あやや ( 2000-10-11 04:21 )
ここまで読んでくださってありがとうございました。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-11 00:50 )

2000-08-30 <The Open Lhasa is Welcoming You>

ポタラ宮は歴代ダライ・ラマ法王の居城であり、まさにチベットの象徴。
『リトル・ブッダ』、『クンドゥン』(ダライ・ラマ14世の協力の元に、亡命までのその半生が描かれている。)、そしてご存知『セブン・イヤーズ・イン・チベット』の舞台になったお城兼お寺である。

最初ラサに来た日はその雄大な姿を見ただけで震えるくらい感動した。まさにイメージ通りだったのだ。エンジ(紅らしいが)と白のコントラストが非常に美しく、横長で、所々の金色の装飾が太陽に光ってとても綺麗なのだ。神々しいお城が目の前に実在するなんて自分の目が信じられない、映像ではなくて、自分の想像の世界でもなくて、ホンモノが目の前にあるのだ!!!
そしてその大きさにもまた感動。思ったよりずっと大きかったのだ。ヨーロッパの古城や日本の天守閣のようなサイズを想像していたのだけど、実は山ひとつ使って建ててあるくらい大きいお城なのだ。
姿カタチといい、大きさといい、まさに聖地の聖なる城にふさわしいお城なのである。

映画で見る限り、ポタラ宮のふもとは以前は街になっていたようだが、中国侵攻以降広場にされてしまった。”人民広場”という名前でもつけたくなるようなだだっぴろい、味気のない広場に。
"The Open Lhasa is Welcoming You"
ポタラ宮のふもとで囲んでいる白い壁に、金字で書かれた赤い垂れ幕が翻っている。そう、中国はラサを”鎖国”し、市民を奴隷のように扱っていたチベット政府から”人民”を解放した、ラサは解放された(The open Lhasa)と言っているのだ。

確かに、中国が侵攻してくるまではラサは外国人には閉ざされた場所だった。そういう意味では外国人が自由に出入りできる国になったということは、中国の言い分にも一理あるのかもしれない。しかし、そもそもラサが”鎖国”していたのは、「ラサは外国人に侵略を受けて占領されるであろう」という予言があったため、外国人が来るのを恐れていたからなのである。そう、この”外国人”こそが中国人であったのだ。いったい今のラサは中国のおかげなのか、中国のせいなのか。

ダライ・ラマ14世はその著書のなかで、あのラサの”鎖国”は間違っていたのかもしれない、もっと広い見聞を持つべきだったのかもしれない、との趣旨のことを言っていた。(決して今の状態が悪い、昔の自分たちは間違っていた、と言っているのではない。ダライ・ラマ14世は亡命中であるにもかかわらず、今の自分は幸せだと言っているくらいだから。)それは、広い見聞があり、広く他の国と交流を持っていたら、中国が侵略してきたときも他国に助けを求めるなどして独立を保てたかもしれないということだろう。

それにしてもこんな理不尽なこと(他国に侵略・占領されること)がこの現代に、いまだに存在しうるなんて、信じられなかった。でも目の前の垂れ幕はその事実を物語っている。

つっこみ 先頭 表紙

おとじろう様、う〜ん、浅間山よりは小さかったです。。。。山っていっても大和三山くらいのサイズかなあ。。。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-11 00:06 )
口車大王様、ほんとうに中国人は文字通り自己中心的でいやんなっちゃいます。いやんなっちゃうます、な〜んて生易しいものではなく、嫌いです。身勝手という言葉がまさにぴったりですね。チベットから帰ってきて、すっかり中国嫌いになってしまいました。トイレと中国人のマナーの悪さのために。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-11 00:04 )
ほんと、全てが想像を絶する世界ですね。山ひとつってすごい。って今浅間山を想像しました。 / おとじろう ( 2000-10-08 01:58 )
中国が侵攻したときって、中国は文化大革命真っ盛りのころで、中国自体鎖国状態だったのですけれどね。悪いけれど、中華思想の身勝手さを感じます。 / 口車大王 ( 2000-10-08 01:30 )
あやや様、つっこみありがとうございます。正直なところずいぶん前の話になっちゃってきて(マメに更新しないワタシがしょーもないのですが)記憶も薄れてきてるのですが、それでも感動だけは薄れないんですよーーー。死ぬまでに是非行ってみてください。ちなみにてまちんの”死ぬまでに見なくちゃいけない”リストには、オーロラと南極の氷山、ケープタウン、屋久杉、天橋立がまだ残っています。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-08 01:03 )
歴史の節目に立ち会っているような錯覚になる、旅行の醍醐味ここにあり、って感じですね。こっちまでいい気持ちになるよ〜| / あやや ( 2000-10-08 00:04 )

2000-08-29 ラサ4 <チベットのおみやげ・八角街(バルコル)ショッピング>

ショートン祭の午後も観光の予定だったが、寝不足と酸素不足でかなり疲れていたし、ショートン祭の満足感でいっぱいだったので、無理せずパスすることにした。でも、やっぱりここまで来たんだもん。ずっと部屋で寝てるのもナンだからお昼寝の後はおみやげものを物色することにした。

ジョカン寺は街の中心であることは先日ふれたが、ジョカン寺をぐるっと道が囲むようにあり、そこには土産物をたくさん並べた屋台がたくさん出ている。これが八角街(バルコル)である。ジョカン寺を巡礼する人たちが、例によってジョカン寺の周りを時計廻りに歩いて巡礼するので、それに合せてお店が出ているのだ。なのでバルコルではみ〜んな同じ方向に歩いている。でも鈍感な私は最初まったくこのルールに気がつかず、反対方向に歩こうとした。でも、どうしてどうして、前に進めない。さすが『チベットでもっとも聖なる寺院』だけあって巡礼者の数もすごいのだ。(それも袈裟を着たお坊さんとお坊さんモドキがすごく多い。)その人達がみんな時計廻りに歩いているので、流れには到底逆らえないのだ。仕方なく、みなと同じ方向に歩く。

チベットのおみやげとしてメジャーなのが、マニ車(噂によると電動マニ車もあるらしい)、タンカやマンダラなどの仏画、チベタンカーテン(白地に藍で吉祥模様があしらってあり、とても素敵)、チベタンエプロン(チベットでは既婚の女性だけが身につける)、数珠や仏具、そして近くの山で採れるトルコ石や山珊瑚のアクセサリー。やっぱり仏教に関係あるものが多いのが特徴だ。

さてまず、アメリカ人らしき観光客が商談をまとめていそうなお店の横に行き、じっとその成り行きを見る。まだ一度も買い物をしてない私には値段の相場がわからないのだ。そう、ご多分に漏れず、値切って物を買わなくちゃいけないんだな、ここでは。値切るのはあんまり好きではないわたしも、市場価格からかけ離れた値段では買いたくないというマーケット関係者の悲しい性(さが)がこんなところで登場し、がんばって値切ることにする。

ちょっと試しに値段チェックしてみようか。トルコ石と山珊瑚があしらわれたシルバー(もどき)の小振りなマニ車、欲しいと思ってたし。
店のおばさんは「65元」と言ってきた。ってことは30〜35元ってこと?「15元は?」おばちゃんはまったく相手にしてくれない。「じゃあ20元でどう?」「これはシルバーよ。トルコ石に山珊瑚だってあるんだもの、そんな安い値段じゃだめよ。でも50元ならOK」「じゃあ、いいわ。さいなら〜。」おばちゃんは慌てた。私がからかっているんじゃなくて買う気があるのがわかっていたらしい。「じゃあ40元!」「いい。もういらない。」「待って待って。」わたしはおばちゃんににっこり微笑んでから歩き出した。だって、お店はおばちゃんだけじゃないもん。あれと同じものどこでも売ってるもん。値段チェックのつもりだったし。でもまた交渉するのも面倒くさいなぁ。
ぶつくさ考えながら少し歩いていくと、誰かが後ろから走ってきた。おばちゃんだ。「じゃあ35元でいいわ。」「だから30元なら買うよ。」「だって、シルバーにトルコ石と山珊瑚だよっ!いいものなんだよっ!」わざわざ走ってきたのはおばちゃんのくせに、怒り出してきた。もー。「じゃあ35元でいいや。買うよ。」

横で私たちのやりとりの一部始終を見ていた若いお坊さんは、私がお財布をバックにしまってすぐ、喜びいさんでマニ車を廻したのを見て、「ナーイス!」と笑いながら親指を立ててくれた。ありがとう。でも私はアメリカ人じゃないってば。

つっこみ 先頭 表紙

ううう、かなぴ〜。でもニュースになった映像ってみんなあのにへら笑いのおやじ顔で、なぜか悲しい気分になりませんでしたね。わっはっは、って声が聞こえそうで。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-04 00:24 )
押せば命の・・・御冥福をお祈りいたします・・。 / あやや ( 2000-10-04 00:04 )
ほにゃらら様、私浪越さんのファンだったのですよ。(元気が出るテレビ世代なもんで。)お孫さんと一緒にバイトしたこともあるっちゅうご縁でしたし。(自慢?!) / オーテマチエンヌ ( 2000-10-04 00:02 )
もう一方の手の親指も立てて「指圧のココロは母心♪」。。 / ほにゃらら ( 2000-10-03 21:24 )
ちなみに1元≒12円です。円に直して考えれば大した話じゃないんですけどね、でもそういう問題じゃないっす。ハイ。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-03 20:37 )

2000-08-29 ラサ3 <これこそ私が求めていた何か、だ 〜ショートン祭〜2>

チベタンホルン、シンバル、笛、香の香り。

荘厳な雰囲気のなか、ラマ僧の行列がやってきた。さっき私たちが登ってきた同じ道を行列は登ってくる。エンジ色の袈裟、黄帽、黄色の日傘。終わりの見えないほど長い行列をなして山をぐるっと廻るように登ってくる。

あまりの感動で、言葉も出ない。周りの人々も同じ状態なのか、皆無言で行列を見守る。
ああ、これが見たかったのだ。この雰囲気を感じたかったのでここまで来たんだ!

山を廻って、ついにタンカのふもとに行列の先頭がやってくる。長い行列はまだ私たち後ろの小斜面の真上を通っていた。私は高地順応も酸素も何もかも忘れて走った。走るどころか、斜面を駆け登った。
”ラマ僧を間近で見たい、どうしても側に行きたい。”の一心で。
間近(ほんの数10センチ。写真の邪魔だ、らしきことを中国人のおじさんにどなられた。うるさいっ!)で見る僧たちはみんな晴れやかな表情。若い僧は女性と目を合わすことに罪悪感を感じるらしく笑いながらも目を合わさないが、高僧らしきお歳を召した僧は目が合うと至上の笑みを返してくれた。ああ、なんて優しい笑顔なのだろう。思わず合掌。チベットでは信仰が人々の身近にあり、僧と人々を分け隔てるものはなにもないと実感した瞬間だった。

行列がすべてタンカのふもとに到着すると、いつのまにかホルンなどの楽器はすべてタンカの頂上に移動している。天気がくもっていたせいで、しばらく太陽が出てくるのを待っていたが、9時近くになってからだろうか、合図とともに読経が始まった。
下から少しずつタンカが見えてくる。ホルンの合図とともにタンカにかけてある幕のひもを若い僧が頂上からひっぱっているのだ。気の早い巡礼者はもうタカ(白い布)をタンカに向けて投げている。タンカのふもとはすごい人混みとなっている。

開帳。
合掌。
観音様、今日ここでタンカを見れる幸せをとても感謝します。


遠くからタンカの全景を見た後、さっそくタンカの側に行き、タカを投げる。もちろん中にはお賽銭をくるんで。
それからチベット人に交じってタンカの周りを廻る。もちろんここでも時計廻り。つまり、向かって左端から登って頂上へ行き、タンカの右から降りる。これがかなり危ないのだ。なんせ山の斜面にタンカが広げられているわけだから、そこは山。それもただの土の斜面。普通でも登るのは危ないのに、タンカのふもとにいた人がみんな我も我も、とよじ登っている。恐々あやしい足取りで登っていると、ときどき上から何人かずり落ちてくる。
ここで感動したのが、チベット人はみんな助け合って登っていたこと。ずり落ちそうになったら下から支え、上がれなかったら上からひっぱってやる。老若男女、みんな助け合っている。知らない人同士でも、それがたとえ外国人でも。

ここはチベット。自分と他者とを分けず、みんな助け合って生きているんだな。

つっこみ 先頭 表紙

kametravels様、そうです背景色は袈裟の色です。で、私のチベットに対するイメージカラーなんです。(多分行った人みんなだと思うのですが。)写真は、きゃ〜、ごめんなさ〜い。未だ”マルチメッディアカード”なるものを購入しておらず、ご披露できません。。。あくまで”日記”なので、皆様のご想像におまかせしま〜す。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-03 19:36 )
こっちまでどきどきしてきますね。自分で見に行けって言われてもなかなか難しいから、写真が見たい! ところで、こだわりの背景色は袈裟の色なんでしょうか? / kametravels ( 2000-10-03 15:55 )
あやや様、ぜひぜひ見てきてくださいまし。酸素ボンベを持っていくと楽チンかもしれません。。。。 / オーテマチエンヌ ( 2000-10-03 09:22 )
私も見てきたみたいな興奮におそわれる〜。おとじろうさんも興奮してるし。これはてまちん様の文章力にも感謝。思い出は何度も感動するためにあるわ〜。私は骨のずいまで味わい尽くし、思い出がカスカスになるまで愛用します。(なんかアヤシイ) / あやや ( 2000-10-03 06:24 )
おとじろう様、さっそくありがとうございます。思い出してまた感動してました。って私は中尾美樹? / オーテマチエンヌ ( 2000-10-02 19:51 )
美しすぎる。オーテマチエンヌ様の一心に走る姿、僧達の笑顔、読経の響き、お祭りの光景、助け合う人々。すべてが美しい。おまえ、見たんかい?聞いたんかい?見てないけど美しさを感じる。なんだか私のココロも洗われるようだわ。 / おとじろう ( 2000-10-02 19:49 )

2000-08-29 ラサ2 <これこそ私が求めていた何か、だ 〜ショートン祭〜1>

3:30起床、4:30出発。
お祭りは8時過ぎに始まるそうだが、なぜにこんな早起き!と思うくらい早く辛い起床。
なんでもお祭りは山の上で行われるそうだが、そこに至る道が朝方封鎖されてしまうらしく、封鎖される前に車で行かねばならないらしい。車で行けないとなると徒歩になるわけだから、まあしょうがない。

しかし5時過ぎには駐車場に到着。まだまだ夜が明けない。
バスで待っているのもナンだし、酸素不足でウトウトすらできないので外に出てみる。
星が見える!雲がものすごい勢いで流れていくと、満天の星が見える。雲かと思ったら天の川だったりするくらい、沢山の星。それもそうか。ここは標高 4,000m近いんだもの、それだけ空に近いんだよね。
私の人生で一番星に近い瞬間。

6時過ぎ、駐車場を出発。
どこへって、お祭りを見るために山を登る。登るといっても参道になっている階段をひたすら上がるだけんだけど。でも、高地順応していない私にはちょっとツライ。
「ゆっくり深呼吸しながら登りましょう」
ツライのは私だけではないようで、みんなゆっくり歩く。フ〜フ〜フ〜ッ。フ〜フ〜フ〜ッ。深呼吸しながら一歩一歩踏みしめて登る。だって転んだら、それだけ酸素摂取が増えそうじゃない。(そういうモンダイ??でもそういうモンダイだったんです。)

途中マニ車を廻しながら歩いたり、川に足をはまらせて騒いだり、といろいろあったが、30分ほど歩くといきなり正面にカバーのかかったタンカ(仏画)が見えた。
タンカを開帳(つまり、カバーを除かせて、皆の眼にさらす)する際にはお坊さんたちがお経を唱える。そのお坊さんたちが行列をなしてタンカまでやってくるときにひとつのクライマックスを迎えるらしい。
やがて時間が経つにつれて、お坊さんが来るであろう道にはお香が炊かれたり、五体投地をする人があらわれたり、それを映すテレビクルーが来たり、そして巡礼の人々と観光の人々がたくさん現れたり。辺りは騒然となってきた。集まってくる人々にカタ(白い布)やルンダ(護摩札)を売る売り子たちも増えてくる。

8時過ぎ、ガイドさんの携帯が鳴る。
「え、もう行列はそこまで来てる?」
ラマ僧がチベタンホルンを吹き始める。
いよいよだ。

つっこみ 先頭 表紙

満点の星空未経験者のおとじろうにとっては、羨ましい限り。私も絶対に見たい、天の川。でもチベットまではとても行けないわ。読んでいて、バチカン宮殿(あれは大聖堂だったかしら?)を上った苦しさが蘇ってきました。観光客で混んでいて自分のペースで上れないのが辛かったー。でも、いよいよですね。 / おとじろう ( 2000-09-30 12:28 )
私がいままでで一番、星に近かったのは蓼科高原です。富士山すら登った事のない軟弱な私・・・。私も星に降られてみたいな〜(星にフラれるのは縁起悪そうだけど・・・) / あやや ( 2000-09-30 01:10 )
あろう様、ほんとうにきれいでしたよ。気持ちの問題かもしれないけど、星が一段と輝いて見えました。流れ星も見れましたよ!(ってヒトに言ってはいけない、と怒られたくせにまた言ってしまった。。。でも既に一度言ってるから同じですよね〜) / オーテマチエンヌ ( 2000-09-29 22:22 )
標高4000mからみる満点の星空、きれいだろうなぁ。。。 / あろう ( 2000-09-29 17:56 )
いやあ、なかなか毎日日記を書くというのは大変なことですね〜。『日々是決戦』じゃなくて、『日々是努力』をモットーに代えようかな。(ちなみに今のモットーは『日々是楽しく』。) / オーテマチエンヌ ( 2000-09-29 17:06 )

2000-08-28 ラサ1 <『チベットでもっとも聖なる寺院』と初めて見る五体投地する人々>

『チべットでもっとも聖なる寺院』
地球の歩き方には、ジョカン寺(大昭寺)について、そう書いてあった。
ラサの街は”もっとも聖なる寺院”ジョカン寺を中心に出来ていて(今は中国人が新しく開発している地域がたくさんあるので一概にそうとも言えないが)、ジョカン寺をぐるりと巡る道・バルコルがあり、旧市街もバルコルから伸びる道を中心に広がっている。

ジョカン寺の入り口には、今まで行ったお寺にはいなかったいわゆる”五体投地”をしている人がたくさんいた。老若男女、たくさんの巡礼者。

”五体投地”とは、チベット式の礼拝方法。
両方の掌を合せて、それを、頭・口・胸にあてた後、手を離して地面にうつぶせになり、手を前に伸ばす。本当に、地面に寝てしまうのだ。このまま、これを続けながら前進して聖地に向かったりすることもあるらしい。時間がとにかくかかるけど、一番聖なる礼拝方法なのだ。

さすがにジョカン寺への道のりに五体投地をしている人はいなかったが、それでも入り口では思い思いにみんな祈っている。ほとんどの人は、寝転ぶときに汚れないようにマット状のものを敷き、肘と手にサポーターをつけている人もいた。下は石畳。さすがに痛いのだろう。
でも、まったく何もつけずに、一心不乱に祈っている人もいた。大概がお年寄りなのだが、彼らをそこまでさせる宗教ってすごい、と思わざるを得なかった。

ジョカン寺は、午前中はチベット人の巡礼、午後は外国人の観光、と大体分けられている。もう16時を過ぎていたお寺のなかは、観光客でごった返していた。明日ショートン祭があるから余計に観光客も多いのだろう。
でも午前中は、これが比較にならないくらい混むらしい。チベット人巡礼者がすごくて動けないのだそうだ。それだけ巡礼者が多く集まる聖地なのである。
中はバターのにおいが充満している。ひっきりなしに訪れる巡礼者がバターを供えているのだろう。きっと午前中に来たら窒息して死んでしまうかもしれない、と思った。

ジョカン寺については、いろんな言われがある。
ソンツェン・ガンポ王の3人のお妃のうちネパール人王妃ブリクティ王女がジョカン寺を建てたのだが、それは唐から来た王妃・文成公主がやたら霊感が強い人で、彼女の占いではラサの地相が悪いと言って建てさせたらしい。文成公主曰く、ラサの地相はまるで魔女が横たわるような相をしていて、災厄から逃れるためにはその魔女の心臓部に当たるところにある湖を埋め立てて寺院を作らなければならない、と。

また、ブリクティ王女が仏様を奉るために作ったはずなのに、いつのまにか文成公主の守り神が本尊になっていたとか、(実際文成公主の守り神である釈迦牟尼像が中心に鎮座あそばしていた。)ポタラ宮から観音菩薩像が自分で飛んできた、とか。

その他もいろんな伝説があって、さすがチベットと思わせられた。
だってそもそもチベット人は猿と岩から産まれたとされているくらいに伝説が多いのだもん。さしずめオオクニヌシノミコトが天から降りてきた、って日本で言うみたいなもんかな。(って当ってるかしらん?神話はニガテだな〜)

屋上まで登ると、そこからはポタラ宮がよく見える。ああ、ラサにいるんだな、なんて実感が湧いてきた。
みんな、はしゃいで、たくさん写真をとる。

私は、さっきからずっと気になっていた、下の入り口にたくさんいる五体投地の人々の姿に釘付けになる。高地順応できてない私が今やったら多分失神しちゃうよ〜なんて思いながら、ちょろちょろ近づいてくるちびっこの相手をしてやりながら。

先頭 表紙

あやや様、”パタリロ!”は”がきデカ”と同じくらい気持ち悪くて私は読めませんでした。ごめんなさいっ! / オーテマチエンヌ ( 2000-09-29 16:26 )
ほにゃらら様、あの横走りというのは器用ですよね、よく考えると。しかし、カタチから入るのも大事ですか、やはり。。。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-29 16:25 )
デンカの殉職は特殊(?)でしたよね〜。でも、デンカっていうと私はパタリロ!を思い出してしまう〜。 / あやや ( 2000-09-26 01:29 )
私はやっぱりあぶない刑事のタカ派ですかね。基本は拳銃片手に横走りだよ〜ん。 / ハト派ほにゃらら ( 2000-09-26 00:25 )
おとじろう様はデンカ派ですかぁ。私はGメンの夏木陽介派ですぅ。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-25 00:52 )
信仰心の厚い人々を見ると、「何があなた方を。。。」と思いますよね。 / デンカ派・おとじろう ( 2000-09-24 16:18 )
ほにゃらら様、なるほどデンカですか。私は”だいしょーじ”から100円ショップを思い浮かべてました。(それは”ダイソー”、ペシッ。) / オーテマチエンヌ ( 2000-09-24 01:00 )
またもや読みながら五体投地の練習をしてしまいました。。(しかし地面にうつぶせの部分はカット)。。それにしても、聖地である「大昭寺」の字を目にして、「小野寺昭(デンカ)」を思い浮かべてしまう自分が情けない。。。 / ほにゃららはテレビと枝豆からうまれてきた ( 2000-09-23 19:29 )

2000-08-28 <施すということ>・・・真面目モード

ツェタンからラサに行く途中、ひとつお寺に寄る。
ミンドゥリン寺というお寺。小さな村の中に突然大きなお寺がある。

バスを降りると、途端にちびっこ達が群がってくる。チベットに限ったことではないだろうが、どこからともなく走ってきて、たちまち私たちを囲み、手を差し出す。

「なんかちょうだい。」
ちびっこ達の言葉はわかんないけど、目でそう言ってくるので、伝わってくる。
多分、ちびっこ達には自分達が物乞いをしているという自覚はないと思う。何かもらえれば儲けもの、くらいのノリで言ってくるのだ。ヒマだし、みんなやってるし、それにおいしいものでももらえたらラッキー。実際、物乞いをされたらあげる人も多いのだろう。

『物乞いに施す』ということに対しては賛否両論あると思う。
賛成派の意見としては、富めるものが貧しいものに施すのは当たり前だとか、欲しいと言ってるのだし、いらないものだからあげるとか、子供に物乞いされるとかわいそうな気持ちになったり、また可愛いので思わずあげる、とか。宗教上の理由で喜捨は当たり前と考える人もいるであろう。

でも私はあまり賛成できない。
もちろん、一人にあげると全員にあげなくてはいけなくなり、全員にあげていると次から次へと人が集まってきて収拾がつかなくなるから、というのもひとつの理由である。
でも一番の理由は違う。『施す』という行為には、相手を見下す気持ちが混じるような気がするからである。もちろん、純粋に『あげたい』と思えば別かもしれない。でもどう考えても、”あげる”というよりは”与える”というニュアンスが強くなってしまう。それは上の者が下の者に与える、という見下した気持ちに他ならない。
そんな気持ちを感じながら施すのは、とっても後ろめたいのだ。だって、もらう側は、これっぽっちも見下されているなんて思っていないのだから、相手に対して失礼な話だもの。

なので、お坊さんに喜捨することはあっても、私は子供や乞食に物やお金を与えることは絶対にしない。
と言っても、チベットには偽のお坊さんもたくさんいるので、お坊さんにも喜捨しないけど。
ちょっとカタく考えすぎかなあ。

先頭 表紙

施しではないですが、海外の日本に比べ極端に物価の安い国に行って、法外な金を支払って遊んでいるおばかな日本人がたんといます。これが迷惑なんですね。飲み屋なんかの支払い金額をつりあげてしまって。 / 口車大王 ( 2000-09-30 02:24 )
kametravels様、このマークはシステム管理組合様のご尽力で導入されたつっこみへの返信専用のものなのです。ホントかわいくて見やすいですよね〜。いろんな顔が選べるのですよ。お金でなくてもボールペンなどをせがまれる国もありまして、お金じゃないからいいか、と思ってあげましたが、それを転売してると聞いて腹が立ちました。それ以来何もあげないことにしました。でもだまされるくらいでよいのかなー。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-23 00:53 )
おとじろう様、確かにだまされた、と思ってあげたらよかですね。(ってあってる??) / オーテマチエンヌ ( 2000-09-23 00:50 )
僕は基本的にけちだからあげません。でもあげる側に仮に見下した気持ちがひそんでいるとしても、もらう側は見下されているなんて思ってないのだから、後ろめたい気持ちを持つ必要はないのでは? 喜捨をさせたことで徳を積ませたのだからありがたく思えということも聞くし。(つっこみに対するオーテマチエンヌさんのコメントは違うマークになって見やすくなりましたね!) / kametravels ( 2000-09-22 10:47 )
うーん、むずかしかねー。オーテマチエンヌ様の後ろめたいという気持ちようわかっとよー。私はキリスト教徒じゃなかけんその賛成派の考えはよかとは思うばってん、自分の中じゃあ浸透しきらんとよ。自分は何様ね?と思うったい。目の前で物乞いする子に何ばしてあげれば一番よかかと思い始めると答えはでんばってん、得体の知れん団体に寄付ばして、あとで猫糞きめこまれることを思えば、この子に騙されたと思ってあげる方が私は気が楽たい。でも、大勢で迫られるとねー、あげたい気持ちは消えてゆくーですたい。 / ばってん・おとじろう ( 2000-09-22 09:48 )
おおお、Uちゃん早速つっこみありがとう。そうなんですよね。働かざるもの、食うべからずです。あれ、私は???? / オーテマチエンヌ@大真面目 ( 2000-09-21 22:59 )
マドモアゼルの意見に賛成です。たとえ相手のことを想ってしたことでも、必ずしも、それが相手のためにならないことが多いのは残念なことです。大袈裟かもしれませんが、その場のことだけでなく、長期的な視野を持って行動しなくてはいけないと思います。 / Uちゃん@真面目モードにお付き合い ( 2000-09-21 22:32 )

2000-08-28 ツェタン→ラサ <信じるものは救われる>

チベットの夜明けは遅い。
前にも書いたが、ここはなんと言っても中国なので、標準時間は北京時間。でもチベットは北京より随分と西にあるので必然的に時間のほうが太陽の動きより早くなり、夜明けは遅くなる。大体いつも8時過ぎであろうか。
ところで、チベットは中国語では西蔵と書く。ということは、西蔵法師はチベットを通ったのかな?西遊記って当時の首都・長安からインドへ行く話だったよね。でもインドもチベットも長安から見たら一緒なのかな?昨日からずっと疑問に思っていたが、今朝はそんなこと考える余裕は残っていなかった。

とりあえず、起きる。とりあえず、荷物をまとめて、バスに乗らなくちゃ。でも支度をするにも機敏に動けず、病人のようなゆっくりとした動きで、トランクを閉める。

気持ち悪い。とりあえず酸素枕のおかげで眠れたけど、でもだるい。鼻テープを朝方取ったせいかな。
朝食を食べない旨を添乗員さんに伝えたほうがいいと思い、電話をする。ついでにちょっとツライ状態を相談してみる。
「早く言ってくださいよ〜。夜のほうが手当てのしようもあったのに。これからは遠慮しちゃダメですよ。とりあえず、今、酸素ボンベを持って伺いますね。」
数分後、大きな道具を持って添乗員さんが部屋に来てくれた。ああ、ありがとうございますー。これで少しは救われる。。。

「とりあえず大丈夫になると思いますけど、深呼吸をできるだけしてくださいね。それもちゃんとお腹から。さあ、僕の真似をしてください。」
なんだか深呼吸を一生懸命にする姿ってハタから見たら滑稽だけど、でも今は必死。苦しみから救われたい一心でなんでもしちゃう。深呼吸のポイントは実は、息を吸うときでなく、吐くとき。思いっきり息を吐いて、肺に何もなくなれば自然に酸素がはいってくるからだ。唇を尖らせ、全て吐ききると、思い切り吸わなくても酸素が入ってくる。
一生懸命深呼吸を続ける。ふ〜〜〜っ。ふ〜〜〜っ。

酸素のおかげか深呼吸のおかげか、ようやくだるさが取れはじめ、ツアーの皆が乗っているバスに乗ることができた。とりあえずラサには行けそうだ。よかった〜。薬師如来さま、どうもありがとうございます!!!
これぞ苦しいときの神、じゃなくて仏頼み。こんなんで苦しみから助けてもらえるなら、お題目唱えれば極楽に行けるってのもあながち嘘ではなさそうだな、なんて思えてくる。

さて、今日は小雨が降っている。途中トイレってどうなるのかなあ。。っていまだトイレが気になるようではまだまだ順応できてないな。
酸素とトイレ、二大課題。

先頭 表紙

腹式呼吸しないと、つらいでしょう。 / 口車大王 ( 2000-09-30 02:23 )
いやー,そんな言っていただいて間違ってたらこれははずい。と,調べてるんだけど,ぜんぜん資料が見つからない……。たは。 / 烏丸 ( 2000-09-22 01:10 )
烏丸様、さ、さすがでございます。三蔵法師といったら、夏目雅子しか思い浮かばないような私が触れる話題ではございませんでしたっ。。。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-21 20:08 )
(マンガとかからの知識だし,うろ覚えなんで間違っていたらごめんなさい)玄奘(三蔵法師)はインド・ナーランダー寺への旅ではチベットを経由してないけど,猪八戒はチベット出身の人(妖怪?)だったと思います。 / 烏丸 ( 2000-09-21 17:21 )
kametravels様、おっしゃるとおり!!!!!!三蔵法師でしたね。こりゃ失礼しましたっ!バカ丸出しで恥ずかしい、トホホ。でも疑問が解けてちょっとうれしい♪ / オーテマチエンヌ ( 2000-09-21 11:19 )
ほにゃらら様、おとじろう様、深呼吸までして苦しい思いを想像してくださってうれしいですぅ〜!! / オーテマチエンヌ ( 2000-09-21 11:18 )
高山病って本当に辛そうで、大変そう。同行の方は大丈夫なんでしょうか。それから西遊記に登場するのは「西蔵法師」ではなく「三蔵法師」だったような気がするのですが。 / kametravels ( 2000-09-21 10:43 )
私も一緒に大きく深呼吸してしまいました。ポイントは吐く時なのですね。少しは楽になってよかったですね。ツアーの他の人達は大丈夫だったのでしょうか。 / おとじろう ( 2000-09-21 09:00 )
ふ〜〜〜っ。思わず読みながら深呼吸の練習をしてしまいました。。 / ほ〜〜〜っにゃらら ( 2000-09-21 01:05 )

2000-08-27 ツェタン <くっ、苦しい夜>

今日一泊だけのツェタン・ホテルは、部屋は普通の西洋式のホテル。
でもさすがはチベット。壁にはタンカ(仏画)がしっかり南向きに飾ってある。チベットの家は全て南向きに建てられ(都市部では例外もあるだろうが)、家の一番奥に仏壇よろしくタンカが飾ってあるものらしい。つまりタンカは必ず南に向いている。ホテルとはいえ、ここはその習慣を守っているのだろうか。

荷物を開けると、気圧のせいでいろいろとんでもないことになっていた。
使いかけの化粧品は、フタがはずれていて化粧ポーチがクリームだらけ。カッパえびせんなどの袋菓子はパンパンに膨れあがるか、すでに爆発済。
・・・当然私たちの体にも影響しているんだよね。

お昼にツェタンに到着した頃はまだ元気だったものの、2階にある部屋に戻るために階段を上ると息が切れるどころが、心臓がバクバクして痛かった。小学校のとき嫌いだったマラソン大会の後でもこんなにすごい痛さはなかった。時間を追って、疲れもあるのか、だるくなってくる。

心臓への負担を考えて、夕食を控え、シャワーを浴びて寝ることにする。(実はシャワーは心臓にはよくなかったんだよね〜)酸素摂取をよくするために、鼻にテープを張る。マラソン選手がよく張っている、あのいびき防止用の鼻テープだ。おかげでぐっすり眠れ・・・・るはずだった。

真夜中、苦しくて、眠れない。
どうがんばっても、眠れない。
もう1時。どうしたらよいのだろう?
高山病になっちゃったら、ジェット機で低地まで戻らなくちゃいけない。そしたら莫大なお金もかかるし、なによりショートン祭が見れない。せっかくこんな遠いところまで来たのに、ポタラ宮も見れない。どうしよう???涙が出そうなくらい苦しくて、吐き気も感じるようになってきた。もう耐えられない。。。

添乗員さんに電話してみる?でもこんな夜中だし、メイワクだよね。。どうしよう?とりあえずフロントに聞いてみる?でも英語なんて通じるの?中国語は「謝謝」と「再見」しかしゃべれないよ!!!それに高山病って、英語でなんていうわけ??ちゃんと調べてくればよかった〜。

苦しいときは藁をもすがる。
こういう土地では、ホテルには酸素ボンベが絶対にあるはずだし、とにかく電話してみよう。苦しんでいるだけじゃ、しょうがない。フロントに電話すると、何人にもたらいまわしにされたが、ようやく英語を理解する人に到達して、苦しくて大変だということを伝えることができた。「すぐ行きます。」

しばらくしてドアがノックされたので開けてみると、そこには枕を持った女の人がいた。これって、いわゆる酸素枕?酸素ボンベじゃないの?まあしょうがない。
「これってどうやって使うの?」
どうやら彼女には英語は通じないらしい。枕をただ渡そうとする。
「これってどう使うの?こうやって??」
枕の端から出ているチューブをくわえる仕種をしてみる。すると、首を横に振り、鼻を指す。鼻にチューブを入れろってこと?ええ??結構原始的なんですけど。。でも、そんな贅沢は言っていられない。
ドアを閉めてさっそく鼻にチューブを入れる。すごい勢いで気体が出てくる。こんなすごい勢いで急に酸素を入れて大丈夫なのかな?それに、本当にこれ、酸素?そもそも、空気と酸素って見分けつくもの?でもそんなこと言ってる余裕ない。とにかく楽になれれば、それでいい。

タントゥク寺の薬師如来さま、どうか助けてください!

先頭 表紙

前に、モンブランの展望台まで上ったとき(標高3800メートルくらいだったかな)、展望台で歩き始めて5分、目の前が突然真っ暗になり、金魚がくちぱくぱく状態になってしまいました。それからは、全く緩慢な動作しかできず、階段昇るのも、手すりつかまりながら一歩一歩踏みしめないと、となってしまいました。それにしても、3500メートルの高地で20キロ全力疾走している高橋尚子は、化物だ。 / 口車大王 ( 2000-09-30 02:22 )
あやや様、そうですね、”これ、なんじゃ〜?”と言ってバカにできなくなってしまいました。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-18 09:16 )
そうなってくると、観光地でうっている○○の空気っていうのでもありがたくなってきますね・・・(;△;) / あやや ( 2000-09-18 00:07 )
ほにゃらら様のおっしゃる通りでございます。毎日思う存分酸素を吸えるというのは至極の幸せなのです。ありがたや、ありがたや。合掌。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-17 15:35 )
毎日『フリー酸素』で暮らせるのは幸せなことなんですね。。。。 / ほにゃらら ( 2000-09-17 12:46 )

2000-08-27 ツェタン <お寺でのお作法>

ラサからバスで2時間ほど走って、ツェタン ホテルに着く。しばらく休んで、いよいよ待望の観光。さあて、仏教の世界へいざゆかん!

チベットにはたくさんのお寺がある。
私がその中で初めて訪れた寺が、このツェタンにあるタントゥク寺(昌珠寺)となった。
初めてみるチベットのお寺。
マニ車、バターのろうそく、タンカ(仏画)、キンピカの仏像。
なんだかみんな興味深い。

輪廻転生を信じるチベット仏教では、お経を読むことによってより徳をつみ、いつか最後に輪廻転生から解脱していくことを夢見る。なのでお経を読むことは非常に大事なのだ。
でもそんなことが面倒くさいっていうのは、日本人でもチベット人でも同じみたい。お経を読んだのと同じ効果、それがマニ車(まにぐるま)なのだ。

マニ車は、奈良の戒檀院に行ったことがある人なら知っているかもしれないけど、筒状の鐘に一面お経が書いてあり(中には実際お経が入っているらしい)、それを廻すと一回お経を読んだと同じ効果がある(と思われている)もの。
お寺には大きくて何人もで廻すマニ車から、一人で廻すマニ車もある。お寺のまわりにずらっとマニ車が並んでいて、それを廻しながらお寺の周りを一周するというのも巡礼のひとつ。
廻すだけでいいなんてお気軽なんだろう、と思ったら、ナント携帯のマニ車もあった。町中にいーぱい売っている。手で持てる大きさで、みんな歩きながらくるっくるっと廻している。

実は廻し方にもキマリがあって、必ず時計廻り。チベットではすべて時計廻りなのだ。お寺の順路も、町を歩く方向も、すべて時計廻り。すっごく重要みたいで、後日マニ車を購入し、喜びいさんで廻していた私はうっかり逆廻しをしてしまった・・・・そしたら隣を歩いていたおばさんにじーっと見られて気がついた。
チベットでは、時計と反対に廻る・廻すことは、よっぽどのことらしい。

それから、日本では普通お寺にはお線香だわね。香港でも、カタチや香りは違うけど、お線香だわね。
でもチベットは違うのだ。バターをろうそくの代わりに使う。だから、お寺にバターのにおいが充満している。これは、すんごくつらい。だって、ただでさえ、高度が高いから酸素が体に行き渡らないのにましてやすごいバターのにおい。窒息しそうになり、チベットの達人の説明もそこそこ何度も部屋を出てしまう。(チベットのお寺では、テーマ(?)毎に部屋があり、仏像が祭ってあるのだ。)
巡礼に来た人たちは、皆お線香をあげるごとく、袋に入ったバターをスプーンですくって捧げる。チベット人はバターとともに生きているから、彼ら自身がバターのにおいがする。慣れれば平気になるものなのかな。

そして一番すごいと思ったのが、仏像。
チベット人は実は派手好きで、なんでもコテコテの派手派手にする。仏像もタンカも、古くなったらすぐ新しいものに換えるか、修理してしまう。古いほうが良さがある、という価値観は毛頭持っていないらしい。
なので、仏像はキンピカ。

ただでさえ、密教の仏像の目はまるでインドネシアのガルーダのお面よろしく目をぐるっと見開いているので、すっごくこわい。それがキンピカの体に白い大きな目だから、めちゃくちゃこわい。
威圧効果を狙ってわざとそうしてあるらしいが、とりあえず私はこわさのあまりあまり密教の仏像は好きでなくなった。高僧グル・リンポチェはそのなかでも、すごい顔。グル・リンポチェはこの後もどこへ行ってもお寺に登場するが、いつも一目ですぐわかった。お願いだから、グル・リンポチェ、その目で私を見ないで〜〜〜。

先頭 表紙

大名さま〜 私は高校の修学旅行で広隆寺に行きましたが、お堂の自動ドアには興ざめでしたぁ〜 ところでみうらじゅん氏によると、広隆寺の弥勒様はエマニエル夫人のポーズにも影響を与えているはずとか...他にもウルトラマンのモデルであるとも言ってましたが... / マイケル ( 2000-09-17 16:20 )
あやや様、こちらこそありがとうございます♪「ひまじん」ライターなる肩書きまでつけていただけて光栄です。でも私は「ひまじん」なだけなのですよぉ。今日のアリー楽しみですね! / オーテマチエンヌ ( 2000-09-15 13:03 )
ほにゃらら様、さすがですね、仏像にもお詳しいとは!私も弥勒さま好きです。柔和なお顔がなんでも許してくれるマリアさまのようで。。。。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-15 13:01 )
↓追加「来ていただき」のあとに「ましてありがとうございました!」が消えてました。(;△;)ハズカシ。 / あやや ( 2000-09-15 03:33 )
オーテマチエンヌさま、先ほどはウチの日記に遊びに来ていただき、まだ書き始めたばかりで「ひまじん」ライターのかたからつっこんで頂いたのは初めてです。感激しました!さてさて、私も読みに来ました!すでに熟読モード突入です。 / あやや ( 2000-09-15 03:17 )
実は私もちょこっと仏像LOVEですね♪ですね♪ですねですねですね♪好みのタイプは広隆寺の弥勒さまです。その目で私を見て欲しい。。 / 携帯マニ車ほしいほにゃらら ( 2000-09-14 23:32 )
しばらくさぼってしまってすみませんでしたっ!復活しましたので、またどうぞごひいきに。 / オーテマチエンヌ ( 2000-09-14 22:01 )

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