2004-11-11 春樹とギネスで偲ぶ
2002-09-27 猫前線
2002-09-26 ♪　ｃｏｍｅ　ｂａｂｙ
2002-09-22 ゾロ柄・手乗りサイズ
2002-04-10 薔薇の精油（１）
2002-04-10 薔薇の精油（２）
2002-03-20 ♯６１　ＡＲＧＥＮＴ
2002-03-07 久々に
2002-01-12 「丸襟シャツと、ティアードのフリルつきパンツ」
2002-01-08 お正月は

今夜は、村上春樹とギネスで恩師を偲ぶ。

先生が手に取れない作品が少しずつ増えていく。
過労死とも伝わっている先生に『海辺のカフカ』を読む閑はあったのだろうか。

最期の年。
研究室を尋ねていたのに、ご不在でお会いすることがかなわなかった。
だから、思い浮かべる先生は若い頃の姿のままだ。

最初の講義。
講義の書き込みの残る『風の歌を聴け』を開けば、先生の口調もそのままに蘇る。
長い、と呼べる程の年月が経っているにもかかわらず、そのあまりのリアルさに眩暈がする。

訃報を聞いた時。
当時、どの教授よりもエキサイティングな講義をされていた先生が
今の自分達とちょうど同じ位の年齢だったということに
享年から遡って数えて皆で驚いた。

同じような年頃でも、
あんな高みに自分達はとてもじゃないけど辿り着けていない、って。


年をまたひとつ重ねたのに今もやはりそう。

つっこみ 先頭 表紙

午前２時。消灯して改めて気づく深い静寂。
とても微かな、聞き取れるかどうかのかるーい足音。　「ああ、ウチに座敷わらしがいる。。。」

頬にふわりと被毛が掠って羽根布団をくぐり、鎖骨の上に丸くなる柔らかな存在感。
喉を鳴らす小さな声が聞こえてくる。
目が覚めると仔猫の柔らかな被毛が足先に触れた。顔のほころぶ眠りと目覚めの始まり。

まだ肌寒かった５月が日に日に暖かくなるにつれて、猫前線もそれに伴って上昇していった。
足先、腰、脇腹、そしてある朝目覚めると仔猫と目が合った。
横向きで眠る私の、頭・枕・肩・首の間に出来たトンネル部分に仔猫がいることを了解する。
絶妙な暖の取り方（笑）
でも、残念ながらそれは１日だけで、翌日からは枕の上が定位置となった。
枕の真中の窪みに丸くなり、人間は端っこの厚い部分で就寝していたのだが、
それもしばらくすると卒業となる。
枕が手狭になるくらい大きくなったのだということに思い至った時、季節は春から夏になっていた。

そうして、猫前線は見えなくなった。
季節は移り変わり、秋。

猫前線がまた戻ってきたようです（嬉）
ぽってりとした、春から５倍くらい大きくなったサイズで。
盛大に喉を鳴らして毛布を吸いつつ、両手で‘ぐーぱーぐーぱー’（もみもみ）しながら。

つっこみ 先頭 表紙

お望みのままに＊
ゆっくりと押し倒して組敷いて、‘冷たく見下して’‘意地悪く笑って’あげましょう？
私の‘愛の深さだけ傷をつけて’あげる。
‘今夜も’‘現実逃避した’い、あなたの私はｓｅｒｖａｎｔだから。
さあ。‘芸術の様な信じられないキス’が待っているわ。


私の、シングルは買わない主義を覆した１枚、というより１曲。
「Ｐｅａｃｈ　Ｘｍａｓ」‘Ｔａｋｋｙｕ　Ｉｓｈｉｎｏ　Ｒｅｍｉｘ　’
ｍｉｘの方が岡村本人のものより濃厚に岡村しているなんて！
なんといっても、それを聴いて岡村本人が赤面したというモノだし（笑）
その２人が組んだシングルを買わないなんてことがあるだろうか！？いや、ない。
果たして、ねっとり濃厚な１枚（笑）
（　今回のはもっと大胆にｍｉｘして欲しかったなー。期待した分ちょっと残念　）

‘とてつもなく変わりたい　／　そう君へ変わりたい’っていう誠実さに
今度もまたひざまづいてしまう。

でもね。
岡村ちゃん、この後セックスや快楽に走るＳＭプレイならまだいいわ。
あたし達がされてるのは放置プレイ。ボンデージの方。
２つの違い・・・ボンデージでは「快楽は永遠に来ない」ってことよ。

なんでも言う事きくからアルバム・ライブ（快楽）が欲しいよ。



ＢＧＭ　「ｃｏｍｅ　ｂａｂｙ」岡村靖幸・石野卓球　www.okamuraishino.com

つっこみ 先頭 表紙

部屋に着き、そーっとプレステの箱を開けてみると、前脚を揃えて立てて座り喉を鳴らしていた。
「あっ。こちらこそどうぞよろしく」と居住まいを直して、
改めて、黒マスクにマントを着けたゾロ柄の、ちびちび豆仔猫と向かい合ったのが５月の１０日。

この前後にはネットを通じて捨て猫情報をもらってもいたけどなかなか決まらないでいたのに、
いざとなったら猫の神様の仕事は早かった。
いつ何時捨て猫情報が入ってもいいように、家から取り寄せていたキャリーバッグを取りに帰る暇もない有無を言わせぬ展開で、その仔猫は私のところにやってくる事になった。

仔猫と呼ぶのも早いと思われる程ちっちゃい、ぽっこりお腹の出たやせっぽちのちびちび豆仔猫。
お母さん猫（ノラ）に兄弟を食べられ、次は、というところで保護された先の先住者（犬）と折り合いがつかず、一旦山に捨てられた（未遂。必死に鳴いて追いすがったらしい）という仔猫は、推定生後１ヶ月程にして、
（　歯は生えているけど、目がまだ青灰色だったので２ヶ月にはなっていないかな、と　）
既に波乱万丈の過去の持ち主だった。

目が大きくって、白黒柄のオポッサム顔。マスクを被っているのが見る度怪しくて、
「　怪しいヤツめ＊マスクを脱げ〜＊」と耳の付け根を摘んでごしごし撫でてやりたくなる（笑）
摘めないほど小さい爪の先ほどの４つとも配色が異なっている肉球は、やわらかーい。
しっぽは先っちょが稲妻形の鍵しっぽで長さは中ぐらい。
チャームポイントはさくら色の鼻先。

ルームメイトができました。

つっこみ 先頭 表紙

薔薇の匂いを１００％化学合成することは、今もってできていないのだそう。
そのことを知って、２年間眺めていたレシピを試そうと決めた。

お店のドアを開けると、銀髪の初老の主である男性と、
いつも主が着ている上質そうなチェックのジャケットと同じ色合いの
ミニチュア・ダックスフントに迎えられる。
つやつやさらさらしているブラウンの長い毛を揺らしながら、カウンターの陰からやってきて、
うるうるした黒い瞳と同じしっとりした黒い鼻先で、ごく控えめにちょんちょんと、
差し出した私の手の甲をチェックしたら、また奥へ戻っていく。

今日も店内は静か。お客さんは私のほかに1人だけだ。

精油の小箱を主に渡すと、やんわりとどんな風に使うのか尋ねられる。
客の手に渡った先まで責任を持とうとする姿勢と、品物への愛情が感じられる。そんな聞き方だった。
「ローズウォーターにしようかと思って」と応えると、「ああ、それは贅沢ですねぇ」と。

そう。薔薇の精油はとても贅沢であり、精油の中でも最も高価なものの１つだ。
ローズウォーター２５０ｃｃに必要な薔薇の精油は、ほんの１滴。

その１滴を得るのに、バケツに３杯の薔薇が必要といわれる。
小指の先ほどの容器・２ｍｌ（　約40滴　）でも１２０杯（！）の薔薇が使われていることに。
そう考えると￥７５００は高くないの、かも、しれない。（　やっぱり声が裏返りそう　）

そして、「あなたに何かあげたいですね」と、ローズクリームの小さな容器を私の掌にのせてくれた。

つっこみ 先頭 表紙

幸福の匂い。

ローズウォーターの霧の中、脳裏にそんな言葉が浮かぶ。
ローズクリームに使われているダマスクローズがさらに鮮やかに香る。
それには香り高い、という表現がぴったりだ。

薔薇の香りをストレートに表現したＥＳＬの「Ｐａｒｉｓ」
人工香料が開発されたからこそ生まれた甘く豪奢な香り（　ＣＨＡＮＥＬ「Ｎ゜５」　）もあるけれど、
トップからミドルノートを経てラストノートへと移る香りの厚みは、‘重さ’でもある。

対して、精油。天然の薔薇の香りは、意外に青い。（　この辺が男女を問わず惹きつける要因かも　）
甘ったるくない。そして、明るく澄んで馥郁としている。　

また、科学的な検証作業はまだ待たれているものの、精油の長い歴史の中で確かめられてきた
様々な効能（　鎮静・抗鬱・ホルモン分泌の調整・保湿・収斂作用　）も秘めていて、
気が付けば、香りと効能のすこやかさに身を投げだしている。

今、あのすべらかでしっとりとした沢山の、本当に沢山の花弁に埋もれているんだなー、と。


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　　　　　　　　　　　ローズウォーター・レシピ

１）　蓋付き容器に、精製水２５０ｃｃ＋薔薇の精油１滴（０．０５ｍｌ）を入れ、
　　　よく振った後、室温で一晩おく。
２）　使う分を取り分け、好みに応じてグリセリンを適量（小匙４分の１〜２分の１）加える。　
　　　使用期限は、室温で１ヶ月、冷蔵庫でなら３ヶ月。

『お風呂の愉しみ』前田京子・飛鳥新社を参考にさせていただきました。

先頭 表紙

・・・・・・なんか、薄汚れてる？
１度塗りした見た目の印象は、キレイとは言い難かった。

銀、という色名のマニキュアは、偏光パールの入ったメタリックグレイ。
自分ではまず手にとることのない色目だ。

でも、せっかくいただいたものだし（お土産で）、試してみようと。
こんなことでも、今年のモットーは「　食わず嫌いをやめてみる　」だしね。

よく見てみると、ごくごく僅かだけどピンクがかっているグレイは、
２度塗りしてみると、爪の地色と相まってアッシュローズに近くなった。
が。　爪の先の白い部分がグレイがかっていると、どうしても不潔な印象に。
リムーバーをつけた綿棒でその部分は取り除き、少しだけパール感のある白を塗って解決。
この「フレンチネイル」とかいう方法も、今までは好みではなかったのだけれど。

そうやって仕上げてみれば、
パール感のあるアッシュローズは、手・指との肌ともなじむシックな色合いで、
フレンチネイルにしたことでカジュアル感がでて、私には難しいモード感のある色も、
違和感のない自然なものになってくれた。

意外だった。

それにこの色合いは、手持ちの淡水パールのネックレスと同じ色合いでもある。
まだそれをつけて外に出たことはないのに。
このマニキュアを選んでくれた人の直感にちょっと感服。

先頭 表紙

１月は

最初はピンクが生々しすぎると思った百合の花弁の色が段々深くなっていくのに魅せられた。
年の瀬から１ヶ月程ももったその百合の花弁が、ぽとりと落ちた音の思いがけない大きさに、
１月夜半の空気と、透徹した静寂を知らされて、終わる。

２月に入るなり

それまでの休暇無し分を取り戻すかのように、風邪で寝込む。復帰して再度休暇無し生活。
例年のこととはいえ、気分転換が何より苦手な自分にとって、精神衛生上よろしくない月。
この間、友人達にも私にも、時期を同じくして‘ 転機 ’であるような出来事があり。
その時に友人が見せた凛々しさ。　私に必要なのは、戦略。

そして３月

１２日間の休暇は仔猫とすいーとに過ごす、ハズ、だったのに〜。
（　動物管理センター（保健所）には仔猫はいないそうで。　）
諦めきれなくて里親募集サイトをうろうろする。
白紙になった予定。春先はいつも腰が重くて旅行、って気分じゃない。よって、読書三昧。
積ん読本がだいぶん減る。本を読了するのは今年になって初めて。

休暇はあと半分。何しようかな。

先頭 表紙

年末、山本耀司関連の記事を読もうと買った雑誌で予期せず出会ってしまった、
コム　デ　ギャルソンの１着。
年頭の抱負代りに、２００２年はこんなイメージでと思った一葉の写真。

鈍色がかって煙った青銅色（グリーンがかったストーム・ブルー）の背景に、
両手を腰に当て、ジャンプして着地した瞬間を横から捉えたようなポーズ。
まっすぐ伸びた背筋に、くの字にクッションを効かせた長く細―い脚。
コットンの白い丸襟シャツに、
パンツの上にフリルのスカートが横向きの細いラインに映えて大きく踊っている。

同じく「White　Rush」と題された中の、ヴィクター＆ロルフの、
バレエの躍動的なポーズの中でも貴族的で静的な美しさを湛える服に対して、
コム　デ　ギャルソンのこの服の真骨頂は、動いている時にある。

立ち止まっている時よりも動いている時が、フリルの立体感がいきいきとして断然魅力的。

すっと伸ばされた背筋とくっきりとした肩に、シャツはこんな風に着るもの、と思う。
背中・通常のヨーク切り替え位置より少し上に入ったギャザーが動きやすそう。
フリルスカートの白に重ねられた生成りが効いている。
そこがスノッブに落ち着いてしまわないポイントかな。
フリルを重ねられたスカートから覗く短め丈のパンツが暗示的だ。
短い靴下にスリップオンの踵の低い靴の先は少し細くなっていて、
きりりとした繊細さが最後まで。

フリルなのに、を、フリルだから、に変えた服。白と生成り。


折しも、今夜（１２日）のＮＨＫスペシャルが川久保玲を扱ったもので、
作成途中のこのシャツもちらりと映っていた。
メトロポリタン美術館・学芸員氏のコメントが的確だった。
（’９７のコレクションにインスパイアされて
　　マース・カニングハムが振付けた「シナリオ」の映像に続けて）

　　　「　最初はショッキングでもあの服が動く姿を見ると、
　　　　　一体何が健康で快適でセクシーなのか考えさせられます。
　　　　　そんな知的な複雑さ故にあの服は美しいのです　」

先頭 表紙

　　　　　お正月は

新年をお祝いしようと用意した
ホワイトラベル（甘口）で雪見酒
２口目から「　ミモザ　」にされる
　　　　
　　　　　猫に小判　
　アオイにVeuve　Clicqot

時々、練習はしているんです
アルコール２％のシードルで・・・


　　　　　　去年は
　　　熟したマスカットと
爽やかなオレンジの花の香りのワインを
用意するも、コルク抜きが折れ（！）
お正月早々買いに走ったんだった・・・

先頭 表紙