みっつ君に初めて会ったのは18歳の時でした。
みっつ君は頭が良くて、優しくて、身長が173pでした。
私達はすぐに付き合い始めました。
みっつ君には美人で上品なお母さんがいて、お父さんのマークUで良くドライブに連れて行ってくれました。
私にとっては初めての彼氏でした。
1年後。
「部活を辞めるよ。このままだと忙しくて君と会う時間が作れなくなってしまうから。」とみっつ君が言いました。
私は勉強も部活も一緒懸命やっているみっつ君が好きだったので。
「部活続けて。」って言いました。
そして二人は別れました。
1年後。
みっつ君が懐かしくなって電話をしました。
バーのカウンターに並んで座ってカクテルを飲んでいた時。
「また付き合おっか。」ってみっつ君が言いました。
「ごめんね。ただ会いたかっただけなの。」
って私は答えました。
みっつ君は相変わらず優しくて、良い人だったけど、初めて会った時のようなときめきが感じられなかったからです。
ときめかなくなったから、あの時別れたんだと、改めて思いました。
あれから○○年。
思いがけないところで、みっつ君の名前を見つけました。
先週、家にお客様がいらしたのですが、その時にいただいた名刺を見て。
この人はどんな仕事をしている人なのかなって検索してみたら。
同じ職場にみっつ君の名前がありました。みっつ君の業績が書き記されていました。
すぐに画像検索。
そのページには。
大人になった、笑顔のみっつ君が写っていました。
○○年ぶりに見つけたみっつ君は、思いがけず素敵な大人になっていました。
私、男の人、見る目がなかったのかなぁ。
みっつ君と結婚していたら違った人生だったのかしら?
と一瞬思ったけれど。
人生はやり直しがきかない。
「この人と昔、付き合っていたことがあるのよ。」
って、自慢できるような人と過ごしたひと時は。
私の歴史の1ページであって。
その時があればこそ、今の自分がいるわけで。
一方的な再会で、現実には、二度と会うことはないと思うけど。
現在のみっつ君の姿を見つけられた事は、私の心に優しい潤いをもたらしました。
私も、昔の知り合いに、「素敵なとしの取り方をしたね。」って言ってもらえるように頑張らなくちゃ。
※お腹まるだしの寝姿。リラックスし過ぎのうちの子。↓ |