娘達の父親が亡くなって2ヶ月が経ちます。
最初、「人が死ぬ」と言う事が理解できないでいた次女に「パパはケイちゃんが大人になるまで天国で見守っていてくれるんだよ。それで、もう、大丈夫って思ったら生まれ変わって来ると思うよ」って言い聞かせてました。
なので、ケイは「私、生まれ変わったパパと結婚するんだ。」なんて言っていたのですが。
1ヶ月を過ぎたあたりかな。ひそひそ声で「ねぇ、ママ。ここにある骨は本当はパパのじゃないんだよ。パパの偽者のなの。だって、パパ、いなくなる前に外国に出張に行くって言ってたもん。」なんて変わっていって。
つい最近は「ねえ、ママ。ハルマと結婚したら?芸能人のパパって自慢できるし。それに私、子役になりたいから、パパがハルマなら推薦してもらえるでしょ。」なんて言ってたりします。あ。これはパパをないがしろにしているわけではなく、自分は生まれ変わったパパと結婚すると言う前提においての発言ですけどね。
日によってパパに対する思いが揺れ動く次女。
昨日はケイの楽しそうな声がしたので覗いて見てみたら。算数の宿題をやりながら「パパに会いたい♪パパに会いたい♪パパに会いたい♪パパに会いたい♪」って鼻歌を歌っていました。
そんな感じで、毎日、パパの事を思っているのが手に取るように解る次女でした。
一方、長女アイは、パパがいなくなってから、パパの事をほとんど話題にしませんでした。いつも一緒に寝てたし、完全なパパっ子だったけど。
3歩歩くと忘れちゃうみたいな、おおらかな性格なので、割り切っているのかなぁと勝手に思っていました。
それが、4月の学校での視力検査で再検査になってしまったので、眼科に精密検査に行ったのですね。
右目0.6.左目0.3。
機械で測ると「異常なし」。
もう一回、日を改めて測りにくるように言われて、3日後に行ったら。
右目0.08.左目0.08。
アイだけ先に帰すように言われて、先生に診断家結果を告げられました。
「心因性ですね。」
大きなストレスがかかると、目って見えなくなるものらしいです。
父親が死んで、何も感じてないなんてことがあるわけなかったんですよね。
アイなりに元気に頑張ってきて。
でも、どっかでバランスをとらなきゃやって行けなかったわけで。
それが「目が見えない」言う結果で出てきて。
帰り道、ひとりで泣きました。ちょうど雨が降っていたので、傘に隠れて。
行かなくてもいい、遠いパン屋に行って。
ひとしきり泣いたあと、目を冷やして、何食わぬ顔で家に帰りました。
娘達の前では決して泣かない。
ツレが亡くなったとき、そう決めたのです。
娘達を不安にさせないために。
アイの目の件。宣告された時は、少なからずショックでした。
でも、考えてみれば、今、症状で出てて良かった。と思います。
で、本当に今、目が見えてないかと言うと。
黒板とかは見えているので、大丈夫なんです。
生きているといろいろありますね。
だから人生って面白い。
※お友達に差し入れでいただいたドーナツ。 |