今年に入って間もなく父が他界した。連絡を受け、電車での乗り換え途中でもう二度と会えない事を知った。倒れてから半身不随で9年が経ちボケもひどく、昨年の7月から再入院していたせいか、涙がこぼれる事もなく、長いことよく頑張ったね、という気持ちの方が強かった。
んがしかし、話には聞いていたが、身内が亡くなってからの家族というのは、それはそれは忙しいものなんだと体感した。
葬儀屋がきて、決めなきゃならんことがてんこ盛り。
毎日毎日家族会議。母親と息子というのはこんなに意思の疎通が難しいものだったのか?と思う姉(私)・・・苦笑。
そんな中も線香を絶やしてはならない。しかし今は便利なものがあるんだ、約8時間対応の「蚊取り線香・・・みたいな、ぐるぐる線香」。
弟は「親族代表の言葉」で悩んでいた。
「姉貴〜俺トイレに行ってくるから考えといて」(おいおい)
偉大な父のこれまでの仕事人生にかかわってきた方々と、自分の会社の人達の前で、ヘンな事はしゃべれないと言っていただろう。(こら)
しかし、弟は堂々と私の作った文章を読んだ。
帰りの車の中で「言葉を述べてた時に泣いてる人達がいたよ、ミラコォォ〜(ミラクルの意)」と言ったら、弟は大爆笑していた。
実は弟は結婚をひかえている。
彼女と結納場所のホテルを決めてきた日にこの世を去るなんて、なんて複雑なの。
直接葬儀に来られなくて、お香典を送っていただいた方々に返礼品を送る為にリストを作らねばならなかった。しかし弟はその前に結婚式の招待状客のリストを作らねば・・・期限が迫っていた(爆)。
家族会議は葬儀の事と結婚の事が同時に進んでいった。
たまにどっちの話をしてるのか訳がわからなくなって会議が中断した。
弟は今回の事で、随分大人になった。(ふけた?) |