2002-09-28 写真展
2002-09-27 ロッソ・アモーレ
2002-09-26 入院日記（入院９日目・退院）
2002-09-25 入院日記（入院８日目　幸子さんの退院）
2002-09-23 入院日記（入院７日目　外出）
2002-09-20 生保
2002-09-19 入院日記（入院６日目）
2002-09-17 入院日記（入院５日目）
2002-09-14 入院日記（入院４日目　その３）
2002-09-13 入院日記（入院４日目　その２）

以前、クーがモデルになった話をしましたが、
撮って頂いたカメラマンさんの写真展にクーの写真が出品されることになりました！

「Dog Love Lifeをはじめとして、各種雑誌に掲載された写真から最新作品まで、
　全24点を展示予定」

ということで、その中の一枚に選ばれたということは。。。
すごいい写真なんだろうな♪とワクワクします。
明日、覗きに行く予定。
ん〜、楽しみ♪

詳しくは、カメラマンさんのHPまで ココです。

　↓　写真展のポスター

先頭 表紙

『ロッソ・アモーレ』最近よく聞いているCDのタイトルですが、
フィリッパ・ジョルダーノって知ってます？
イタリアの歌姫でポップスクラシックとかいうジャンルで、オペラからポップスまで
歌い上げる歌手なのであります。

このアルバムは２枚目なんだけど、いいのよね〜(^.^)
お気に入りは７曲目のデュエット！
“恋愛してて　夜にこれ聞いたら涙するよな〜。”
と思わせる程せつない歌声なのよね〜。
しかし、恋愛中でない私は涙することなく、ちょっとだけ恋愛モードに身を置いてみるくらいなのですわ。（笑）

あと、あまりにも有名な「蝶々婦人」
そうです、あれです！
♪あ〜る晴れた〜日〜♪　ってやつです。
オペラなんてよく知らない私でも、彼女の歌だったら大丈夫！
しかし、この年になるまで「蝶々婦人」とはどういう歌劇だったか知らなくて、
解説読んで“そうかいなぁ、可愛そうな人やねんなあ”と思う始末。
しかも、その蝶々婦人と呼ばれる人が住んでた所が九州にあるグラバー邸であったとは！
ああ、知らなかった〜！
高校の修学旅行でも行ったし、つい３年ほど前も行ったのにィ！
一体私は何を見てたんでしょう？
蝶々婦人が何年も港を見ながらグラバーさんが船に乗ってやって来るのを
待っていた場所だったとは！
蝶々婦人はツルという女性だったとは！
そうとは知らず、グラバー邸には何箇所かにハートの石が埋め込まれていて、それを触ったら恋が叶うとかしてあったので、そればかり探してたような。。。(^_^;)
“グラバーさんのお屋敷やってんなあ”とか思いながら。（爆）
まあ、自分の学のなさには参りましたわ。

で、その歌をよく聞いているので、自然と鼻歌が。。。
「あ〜る晴れた〜日〜。。。。。。？」

誰か、その続き教えて〜〜〜〜〜！

先頭 表紙

９日目
私が入院した部屋からの眺めは良く、自分の家から遠くは天保山、
大阪ドームなんがが見える。
この日の夕陽は格別で、いつもよりかなり大きな太陽が沈んで行くのを見送った。
地平線までくると、見えなくなるのはいやに速いものだ。
“明日の退院を祝ってくれてるのかな？”
と都合の良い解釈をする。

退院の日
先生の処置が済むと、もういつでも帰宅可能！
一人で帰ろうかと思ったけど、いやに荷物が多く（枕から洗面器まで持って行ってた）
仕方ないのでケリコババに出動願い、帰宅。
傷は空気にさらす方が良い為、何も貼ってないので　ちょっと痛々しい。
どうやらゆっくりもさせてもらえない様子なので、お化粧をしてお店にスタンバイ！
ぼちぼちやろうと思ってたけど、ケリコババにお尻を叩かれ働く私。。。

うぉ〜〜〜、頭がまわらない！１０日前にしたことが何だったか抜けてるウ〜〜〜！

人間ってもろいものだわ。
たかが１０日のことで、さっと続きができないなんて！（私だけかも。。。）

みんなは
「無理しないでね♪　ゆっくり休みながらしないとダメよ。」
ってやさしく言ってくれるんだけど、ケリコババだけは
「イヤ言うほど寝てきたやろ？さ、はよしいや！」
と言うのであった。
きっと１０日間、一人で家と店とをやってきたので疲れてるんだろうな。

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ああ、でも楽しく入院生活を過ごせたのも成田先生のお陰なのかも。
ちょっとしたことでも聞けたし、嫌な顔ひとつせず、それに答えてくれたので
安心して手術・治療を受けることができたんだわ。
本当にやさしい先生で良かった♪

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これで、入院日記はおしまいです。
でも又きっと関連ネタは出てくると思いま〜す（笑）
長い間、入院日記に付き合ってくださって、ありがとうございました。(^.^)


おしまい

先頭 表紙

退院日を予定より３日延ばした幸子さん退院の日

幸子さんと私は処置室へ呼ばれる。
処置室と待合はカーテン一枚で隔てられてあるので、前の患者さんと先生の会話は聞きたくなくても自然と聞こえる仕組み。
まず幸子さんが入る。

成田先生「２泊３日ではちょっと無理だったみたいですね〜。」
幸子さん「はい〜、もうちょっと先生の顔　見とこうかなって思って♪（はあと）」
成「。。。。。。。」（黙々と処置を続けておられる様子）

（文章にすると面白くないわね、お許しを）

これには待ってた私も噴出しそうになった。
だって、誰もつっこんでくれないんだもん！

部屋に帰ってから幸子さん、
「失敗した〜！すべった〜！成田先生には　あの手の冗談は通じへんかってんやった！
　ケリコママ、わかってくれてた〜？看護婦さんも知らん顔やねんもん！」
とこぼしていた。

さて、楽しく過ごさせてくれた彼女とも今日でお別れ。ちょっと寂しいけど
近くのお店で働いてるということなので、いつでも会えるのだ。

幸「せやけど、普段は厚化粧で真白に壁塗ってるし、真赤な口紅塗ってるから
会ってもわからないかもよ！」
ケ「そんなん、私も化粧してるから　わかれへんかもよ。」
ケ「あ！でも私たちには　これがあるから絶対わかるわよ。」

と首の傷を指す私。何か変な連帯感だ。

そんなことを言ってる内に彼女は荷物をまとめて　いそいそと帰っていった。
悪い事に（いえ、良い事なんだけど）、この日、妊婦さんまでもが急に退院となり、
部屋に残されたのは　私と８０代のおばあちゃんが二人。。。
仕方ないんだけど、このおばあちゃん達、ポータブルトイレなので、オシッコの音が聞こえてきたりする。
この辺りから、だんだんと早く帰りたいと思うようになってきた私でありました。

あと1〜2回　つづく

先頭 表紙

この日は日曜日、外出許可が出たのでケリコババの反対を押し切って家に帰りました。
＜ケリコババの反対の理由＞
日曜なので、絶対にどなたかお見舞いに来はるに違いない！
なのに、本人が居なかったらどうなるの！
＜ケリコママの外出理由＞
・先生もいらっしゃらないのに、な〜んにもすることない。
・お見舞い待ってて誰も来てくれなかったら　寂しすぎる。
・この日はケリコババとギャビンが美容院に行ってアンバーが一人なので
　可愛そうである。
・久しぶりにケリコ＆クーに会いたい。（実はこれが一番の理由）

で、帰りました！
家の前でニヤニヤする私。。。喜んでくれるかなあ？ケリコたち。

「ただいま〜！」
「ワンワン　キャンキャン　クーンクーン」

ケリコったら今までにないくらいの喜びようですり寄ってくるのです。
もちろん、クーはキスしまくり！

“ちょっとまって〜、首が危険だわ〜！引っかいたらアカンし、今日ばかりはワンコのキスは慎みましょう。色んな菌があるって話だしね。“

それからも二匹は私から離れず、体をピッタリと寄せて甘えるのでした。
思わず、涙しそうになる私。

“おお、可愛いワンコたち、誰がこんなに喜んでくれるでしょう。”

と感激したのも束の間。。。電話だ！
あらら、叔母と従姉妹がもうすぐ病院に到着するというではないの！（ヤバイ）
けど、私が家に居ると聞いた彼女達は、それならば！と引き返してケリコの長男リッキーを取りに行って連れてきたのである。
ワンコたち、３匹でじゃれ合ってると。。。電話！
あらら、中学時代からの友達（うららんの友達でもある）が病院に居ると
言うではないの！
（ヤバ！ケリコババの顔が目に浮かぶ）
悪いけど、家まで来てもらうことにした。（徒歩５分ほど）
彼女も遠いところ、来てくれて、友達ってあり難いものだ。
でもホントに悪いことしちゃったわ〜。
彼女ったら高いヒールのサンダルだったのよね〜、
歩かせてゴメンね♪

午後８時　病院に戻る。
この夜は幸子さん、最後の夜ということもあり、１１時３０分まで喋ってしまった。
この話がまた　お腹抱えて笑うほどの話だったのだけど、
幸子さんの個人情報の為、公開しないことにします。


この日学んだ事・・・やはりケリコババは、人生の先輩である。


つづく

先頭 表紙

今日の入院日記は一服させて。。。
とは言うものの、病院関連の話なのですわ。(^_^;)

え〜、今日は生保に提出する診断書を貰いに行ってきました。
お値段は　４２００円也！
たっかいの〜（涙）

私の場合、幸か不幸か診断書は一通のみ。
だって、郵便局の簡易保険ったら、申請して損する仕組みなのですもの。
入院５日目からの入院保証と所定の手術をしたらそれに応じて幾らか出ると言うやつに
入ってるので、詳しく聞きに行くと、

「申請した方が得かどうか調べるので手術の名前を聞いてきて下さい」と言われた。

それで、名前を言うと、
「所定の手術でないので出ません。」だって〜！

こともあろうに、
「ケリコママさんの場合、のう胞が良性だったので出ないんです。もし悪性だったら出たんですけど。。。」

何たる〜〜〜！？
そんなん悪性で少しのお金もらえたって　うれしくもないやい！！

そしたら入院費は？
これも貰うという意味合いではなく、もし満期まで何も貰わなかったら“健康お祝い金”が出るんだけど、そこから差引くという意味なのですわ。
郵便局はペテン師か？
などと思いましたが、結局のところ、貰えないような容易い病気であったと喜ぶ事にしましたのよ。

高い診断書代を払って申請したら、なに？数千円しか戻ってこないやないの！！
という声がよくあるらしいです。
皆さんもお気をつけになって♪

で、申請した方がよろしいような住〇生命に申請することに相成りました。
ちゃんと確認したら、所定の手術だと言う事なので。。。
さて、幾ら頂けるのでしょう？
ちょっと楽しみ♪

先頭 表紙

入院中は毎日、処置室に呼ばれて診察を受けるのだけど、日によって先生が違うのです。
で、今日は成田先生で、いよいよ抜糸することになった。
先生ったら切り口がひっついてるか、切り口を上下に引っ張る！

“おお！そんなことして、ピリピリとはずれませんの？”

成田先生「うん、大丈夫やね。抜糸しましょう。」
　　　　「力ぬいてね〜。」

“痛いのかしら？怖いなあ。。。”

私の不安はすぐに解消！だって、痛くも痒くもないも〜ん(^O^)

成「もう全部抜いてしまおっか。」

“え？いいのかしらん？予定表には２度に分けて抜糸するってしてあったよなあ”

ケ「え！全部？怖いなあ。。。」
成「なんで？」
ケ「なんか、はずれてきそう。。。」
成「いつまでもしてたら、糸の跡が残るんですよ。できるだけ早く抜いた方がいいんです。」

“ほう、そーゆーことなのか。　じゃあするする！”

成「うん、きれい。気に入ってもらえると思うけどなあ。。。」
と先生、再びおっしゃる。
ケ「フフ。　じゃあ先生としては自信満々ですか？」
成「いやあ、自信満々ってことはないけどぉ。。。」とニヤリ

“いやん、自信満々だって言って〜〜〜！”（笑）

で、手鏡が登場

成「見ますか？こんなんですよ。」

“怖い怖い、どんなんや？”

傷口とご対面〜！

“おお、グロテスク。。。線路になってるしぃ。。。これってきれいなん？”　

ケ「わあ。。。」
成「この糸の跡（線路の横線）は消えますからね。」
ケ「はい。先生、この赤紫の色はどのくらいで消えるんですか？」
成「どれ？」
ケ「この赤〜い。。。」
成「ああ、それ？　それはイソジンぬったから、イソジンの色です。」

“ホッ！よかった〜。イソジンで染まってたのか。”

成「きれいになると思うよ。若い人やから丁寧に縫いましたから。」
ケ「ありがとうございます。」

なんでも、あとは私自信の肌の問題になるらしい。
半分は先生の腕で残りの半分は自分の肌によるとのことだ。
これはまずい！最近、ハリも衰えてるしなあ。。。
でも、若いだなんて、素直にうなづいて良いのだろうか？
先生より、きっと年上だし、何だか恐縮してしまうわ〜。(^^ゞ



つづく

先頭 表紙

夜中　何やら騒々しい物音で目が覚める。
どうも、誰かが入院してきたらしい。しかも妊婦さんのようだ。
ものすごく咳き込んでる様子。。。その内心音も聞こえてくる。
おお！懐かしい音ではないの！

今日は、お昼前に娘のアンバーが来たので、二人して院内の喫茶店に行った。
広いけど、なんか落ち着かないテーブルの配置＆インテリア。
紅茶とタマゴサントを美味しく頂いた。（タマゴはゆで卵を刻んだ方ではなく焼いた方。
どっちが王道かは意見が分れるとこだな、きっと。私はやっぱりゆで卵派かな？）
給食より数倍美味しいのである！　よって、お昼の給食は手をつけず。

することもないので、CDを聞いていると、ひょこっと姿を現したのは
ここの日記でもお馴染みの　うららん　であった。

彼女の第一声
「いやっ！ノーメイクやからか病人みたい！」

“いや、病人ですがな”

彼女は黄色のリボンをかけた綺麗な花篭をもってきてくれた。とってもカワイイ♪
黄色は風水で元気が出るらしい。（花屋さんが言ってたそうだ）
遠いところ、うらちびちゃんと愛犬を残して、一人で来たと言うので、
ちょっと心配になったけど、そうまでして来てくれた気持ちがとっても嬉しかった。
持つべきものは友達である！
お花は退院まで窓辺を明るく飾ってくれました。うららん、サンキュ！


夕方、首から下のシャワー許可が出た！ヤッホー！
しかし、私の頭はコテコテだったので無理矢理　洗えるとこまで洗ってしまった。(^_^;)
この日までコテコテに耐えれなくなった私は、お湯の出る洗面所まで行き、前髪から頭頂部まで洗ったり、洗面器にお湯くんで足を洗ったりしていたんだけど、
やっぱりシャワーは気持ちいい！
ああでも、思いっきり頭洗いたい〜〜〜〜〜！


つづく

☆画像はうららんの日記から拝借しました。

先頭 表紙

さて、ポンプが取れた私は、一度地下の売店まで行ってみたのだが、
大した距離でもないのに、心臓がドキドキしたので驚いた。
体力が落ちてるんだ。。。
先生にその事を言うと、

成「ずっと寝てはったからやわ。」
ケ「はぁ。。。そしたらこのフロアーだけでも少しずつ歩かないといけませんね。」
成「そんなん　せんでよろしい！」
と言われた。やっぱり寝てないとダメなのかしら？(^_^;)

この日は幸子さんが手術だったので、話し掛けずにそーっとしておいた。
でも、夜、幸子さんは点滴をガラガラしながらどこかへ行ったかと思うと、
今度は車椅子で看護婦さんに叱られながら帰って来た。
なんでも“めっちゃ元気やん、イケルイケル！”と思い、１階まで飲み物ゲットしに
降りたんだけど、途中で吐きそうになり　うずくまってしまい、
通りかかった入院患者さんに助けられたらしいのだ。

看「もう！びっくりささんとってや〜！今日、手術したとこやねんで、みなさん
　　手術した日はおとなしくしてるもんよ！」

と、本当にビックリされたようだ。ごもっともだ。
その後、幸子さんは事あるごとに、「大丈夫？」「どこ行くの？」「顔色悪いんちゃう？」を連発される羽目になったのは言うまでもない。

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今日は、近所の親友　夏子が来てくれた。
彼女独特のリメイクしたバッグと雑誌とドライシャンプーを持って。。。
画像は頂いたバッグです。
真ん中には　なんとかゲビンデっていうスパイスクラフトが作ってあって、いい香りがするの。全体的にアンティーク調で私の好きな怪しい雰囲気が何ともよろしい。(^.^)



☆よその部屋に入院中のおばあちゃんが引越ししてくる。


つづく

先頭 表紙

処置室でのつづき。。。
ポンプを抜いた後、傷口を消毒しながら

成田先生「んー、気に入ってもらえると思うねんけどなあ。」

とおっしゃった。
首を切るということで、とにかく皺に見えるように切ってください！と
お願いしたこともあって、先生　頑張ってくださったようだ。

“気に入りたい〜〜〜！けどなあ、傷は傷、髪の毛切ったのとは訳が違うのである。
どんな傷だって気に入るのは難しいかもしれない。。。
いいえ、わかってる。切らないといけない状態にあった為、切ったんだから、
そんな屁理屈言ったって仕方ないのよ。
先生、私も願います。どうか気に入るような傷でありますように♪“

傷口はガーゼからでっかいバンドエイドに替わる。

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この日、カナさん退院。
病室に入ってきた先生に　してはいけない事はないか？とカナさん尋ねると、

成「激しいプール・激しい温泉！」

と答えた。激しい温泉って何だろ？？？と盛り上がる。
この先生、実にユニークなキャラで、だんだんベッドまで顔出してくれるのが楽しみになってきた私。
決して、ジョークとか言わないし、故意に面白いこと言うこともなく。。。っていうより、
一言でいうなら、“真面目”なのであるが、それがまた　いい味出しているのである。
なんと言っても　やさしい！！　何だって聞ける。

以前、亡き父が入院した時、父の病気について母は主治医から説明を受けた。
でも、初めて聞く言葉ばかりで母は動揺し、うまく理解ができなくて、もう一度聞いてきて欲しいと頼まれたことがあった。
大変忙しい先生みたいで、なかなか日がなかったのだけど、アポ取ってドキドキしながら随分長い時間待った。ようやく現れた先生は　うるさそうな顔をして、
「何が聞きたいの？」
と言った。父の病気のことだと言うと、もっとうるさそうな顔をして
「お母さんに言いましたよ。何回も何回も同じこと説明してられへんねん。こっちは忙しいんやから！」
と言い、ちゃっちゃと簡単に言ってどこかへ行ってしまった。
確かに先生にとっては日常茶飯事の病気かもしれない、
でも、私たち家族にとっては恐ろしい耳をふさぎたくなるような病気なのに。。。
と私は泣きそうになったことがあった。

そんなことがあったので、成田先生の人柄の良さが嬉しくて、
やさしい先生で良かったと心から感謝したのであった。


つづく

先頭 表紙