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どですかでんの「横浜小銀幕」

今はココにおりますです。。。

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2001-05-31 JSA
2001-05-10 LA STRADA (道)
2001-03-29 BONNIE AND CLYDE (俺達に明日はない)
2001-03-26 あっし、関東龍神会,橘真一という駆け出しもんでござんす。先夜のお礼に参りやした。
2001-02-25 ビッグ・リボウスキ
2001-02-19 タンゴ
2001-02-04 BROTHER
2001-02-03 タンデム
2001-02-01 BIG NIGHT(シェフとギャルソン、リストランテの夜)
2001-01-28 CHE ORA E?(後編)


2001-05-31 JSA


 実は韓国映画初体験である。プルガサリは観ましたが。それだけに強烈な印象を焼き付けられたのは言うまでもないのである。またどの役者さんも演技が上手い。
 JSAとは、朝鮮半島の38度線上にある共同警備区域。朝鮮戦争後、韓国に捕らえられ、帰国を選んだ北朝鮮兵士が渡って行った、「帰らざる橋」。その両岸に立つ二つのポリシーにトラワレた歩哨。誤って北の領地に迷い込み、地雷を踏みかけたところを北の兵士に助けられたスヒョクとそれを助けた北の士官ギョンピルと兵士ウジン。スヒョクが投げ文の文通の末やがて橋を越えてポリシーを越えた1人の若者として、北の二人の若者と杯を交わし、それはやがてスヒョクを兄と慕うソンシクも交えることとなる。しかしウジンの誕生日、突然北の上官が歩哨に現れ、「拉致されて逃亡した事にしろ」とギョンピルの助けもあり上官と彼に脅されて銃を取ったウジンの射殺体を残して銃撃戦の中二人の南の歩哨と北の歩哨は別れる。
 まぁこの他にこの真実を明かす捜査に当たる中立国監査委員会のソフィ(親父が韓国人だが、後に北朝鮮士官だったことを知る事になる)というのがかぎを握るみたいですが、実質的にはこれは「サスペンス」といわれるこの作品のつなぎ的なモノであるかもしれません。
 それは兎も角、戦争というものがとても身近に感じた作品であった。
 昨今、第二次世界大戦に関する資料とか文献が数多く出ているが、戦争というものは、背景こそ違えども、本質的には同じ物のような気がした。
 そして、人間の中で、ポリシーとか教え込まれた理念とかというものが、いかに浸透するものかという事を感じた。そういう点で、この作品は貴重だと思う。
 人間ドラマというものは、社会的なバックグラウンドに左右されながらも「人間的(飽くまで自分の範囲の「人間的」という言葉だが)」なものが勝るというもののように思っていた。
 しかし、一時今の日本のような呆けた社会を脱してみれば、それがすべてに当てはまらないという事、それは矛盾を含み複雑なものであるが、それがあたりまえといえるということを知る事が出来るのではないか。いかに人間的なものがあろうとも、それは最終的に社会的な大きなモノに勝てないのである。変な話だが、例えば太平洋戦争直前にも「良識」というものが軍内にあったこと、その中心的人物が司令官だった事を考えてみれば、人間が感情だけで動くとは限らない事が分かるだろう。哀しいことだ。実際わが国の隣で起こりうる事だけに、ある種の緊張感というものを感じた。
 と、シリアス(のつもり)に書いてはいますが、実際のところ、エンタテイメントと言ってもいい作品だと思います。雪の中ギョンピルとスヒョクの部隊が鉢合わせになり、お互いにタバコを交換してスヒョクがジッポでマッチがつかないギョンピルに火をあげる場面はしぶいです。
 あと、観てて小川未明の「野ばら」を思い出した。ストーリーは違うけど、国境の二人の敵同士の歩哨の物語。泣きますよこれも。未明童話はオススメです。
 未明は飽くまでも「童話」という事だから、JSAをエンタメとしてみるなら通じるところがあると思う。
 どうでもいいがスヒョン役の人(写真左)は爆笑問題の太田さんと館ひろし(ポッポ)を足してニで割った感じ。

先頭 表紙

>ナライフさま はじめまして!韓国映画は熱いですね。日本人とそう変わらない顔してるから親しみがもてますしね。ぜひまたお越しくださいませ。 / どですかでん ( 2001-08-15 14:07 )
>フィー子さま お久しぶりです。すみませんJSAのままで… 今晩あたり更新するので乞うご期待です。  / どですかでん ( 2001-08-15 14:04 )
はじめまして。僕、シュリもJSAも好きですね。面白いですよね。 / ナライフ ( 2001-08-14 17:25 )
お誕生日おめでとうございまーす!!JSA、見逃してしまっていたのですが、どうやら有楽町のマニアックな映画館でやっているようなので、観に行こうかと思っています!お元気ですかー? / フィー子 ( 2001-08-14 09:28 )
韓国映画。ちょっと前にラッシュでしたよね。「シュリ」とか「カル」とか。隣の国ってこともあるし、「シュリ」に関してはおすぎに騙されとくべきでした。 / どですかでん ( 2001-06-02 02:59 )
へえ、そういえば韓国映画って観たことないなあ。さすがだわ〜 / フィー子 ( 2001-06-01 22:37 )

2001-05-10 LA STRADA (道)


 何をいまさらという感じですが…
 フェリーニの名作中の名作、そして映画オブ映画。だと思う作品。まぁご覧になったことのある方はかなりいるはずです。
 相手の心の中まで読み取ることができないのは勿論のこと、心の裡を伝える事の出来ない人間という生きものがかくにも愛らしく、そして悲しいものだということ、それをモノトーンの画面の光線がが心の底に影を落とす、そんな作品だと思う。
 そしてジェルソミーナ、最高。惚れます。『街の灯』のヴァージニア・チェリルといい勝負だけれど、タイプが違うから甲乙つけがたい。ところで、思い出したんですが、野菜売り場に行くと「サニー惚レタス」とゆうレタスの箱を見ることがありますが、全く関係ありません。
 ある海辺の村で、死んだ前の助手(奴隷状態?)の代わりを、大道芸人ザンパノは探していた。ちょっと風変わりな(今で言う不思議っ子かなぁ…)ジェルソミーナを雇い、旅回りを始める。料理も出来ない、楽器も出来ない、そして言う事を理解してない(ように見える)ジェルソミーナをザンパノは折檻したり、それでも扱使う。ジェルソミーナはそれでも持ち前の天真爛漫さでめげずに彼についてゆく。
 この作品の中で重要な人物は、ザンパノ、ジェルソミーナの他に、何と言っても二人が雇われたサーカスにいて以前からザンパノに嫌われ、終いにはザンパノに殺されてしまう綱渡りの青年。ザンパノを嫌いながらもジェルソミーナに優しく接し、短い期間で多くの助言を与える。ザンパノの粗暴な行為は、彼女を嫌うものではない事、そして、アザミ顔で美人でもない(というが、僕は好きですけどね)これといってとりえのない彼女に、彼は「この地球上で必要のないものは何一つないのだ」と言って励ます。禅で言えば、「重々無尽の相重相関(字合ってるかわかんないけど)」というのだろうか。思いつきで言ったこの言葉、それがザンパノに捨てられ、ある街で狂死するジェルソミーナの運命を左右したといっても過言でないかもしれない。
 ひたすらにザンパノを信頼し、無邪気に踊り、街で耳にした曲を口ずさみ、トランペットでただ吹き続ける。自分の過ちでジェルソミーナを狂わせてしまったザンパノはその手で彼女を捨てて逃げ、行き着いた街で狂死した彼女の最期を知り、初めて泣き崩れる。涙を見せないジェルソミーナの健気さに涙し本当に弱いのは無骨なザンパノであったという真実を突きつけられたとき、涙が出ない自分に気づいた時、得体の知れないディレンマに襲われるのは僕だけであろうか。
LA STRADA「道」 1954年イタリア映画
監督・原作・脚本 フェデリコ・フェリーニ 音楽 ニーノ・ロータ 出演 ジュリエッタ・マシーナ アンソニー・クイン

先頭 表紙

2001-03-29 BONNIE AND CLYDE (俺達に明日はない)


 痛快かつ、鬱屈したドラマだ。と思った。
 前に書いたかもしれないが、「事実は小説より奇なり」とはまさにこの作品の為にあると思う。「奇なる」事実を「小説」たるドラマに仕立てた作品は数あれど、僕自身とても身近な(?)年代に近づき、心動かされる映画だ。
 アメリカ大不況の1930年代、テキサスの住宅街。懲りずに車を盗みにかかるクライド・バロウ。ウェイトレスをしているレストランに出かける前のボニー・パーカーは親の車を覗いているびっこの男に声をかける。その瞬間から二人の駆け足の日々の幕が下りた。製油所でC.W.モスを乗せ、強盗を続けながら後戻りの効かない、一方通行の旅を続ける。脱獄囚のクライドの兄バックとその妻ブランチを乗せ、警察をおちょくりながら旅は続く。
 作品を通して、面白いと思うのは、物語を通して、マスコミ(新聞)が中心になっている事、そしてその構図。
 ギャング団バロウ一家は勿論の事、それを取り巻く襲われた銀行の警備員、そして襲われた銀行にいて、クライドに金を取っとけと言われた農夫(多分)がそれによって物語りに関わってくることが出来る。青春映画といえば、というかんじだが、反権力みたいなものとの二項対立の構図に変化を加えている。そしてクライドは、人ン家から新聞を盗む場面があったり、お手柄を立てようとして逆にクライドに嵌められたテキサスレンジャー隊長と写真を撮って新聞社に送ると言う風に、自分達の評判をとても気にしている。そして、ボニーは自分の詩を書き、新聞に載せる。
 そして、まぁそのレンジャー隊長が結局ブランチの「良心」につけこんでバックを失った一家に致命傷を与えるってこともあるんだけど、半角3000字だから一番言いたい事を言うと、この作品はモスの視点じゃないか、ということだ。
 結局、アーサー・ペンは、観客をモスというワルに憧れる一人の小男に仕立て上げることがあったんじゃないかと思う。何より、新聞を一番気にしていたのは、どこまでも「正体不明の共犯者」であり、C.W.モスは最後まで(作品中では)イワン・モス(モスの親父)の息子にとどまったからだ。しかし、彼は信じつづける。あの二人は絶対に捕まらない、クライドはオマワリよりもずっと賢いんだ、と。そして直後には蜂の巣と化す、彼らの最期の姿を警察に買収されたイワンの言い付け通りの電気屋に隠れながら見送る。でもやはり、二人のどこまでもプラトニックな関係を象徴するかのような最期こそ衝撃のラストといえるかもしれない。しかし、なぜか僕はモスの後ろめたそうな目に、そして最期まで良心にそむけなかったブランチの、挟み撃ちで息絶えた夫への純朴な愛情に惹かれてしまう。そしてビデオを見終わってからいつも、鏡の前に立ってしまうのだ。
 BONNIE AND CLYDE 1967アメリカ
監督:アーサー・ペン 制作・出演:ウォーレン・ベイティ 音楽:チャールズ・ストラウス
出演:フェイ・ダナウェイ ジーン・ハックマン エステール・パーソンズ マイケル・J・ポラード

先頭 表紙

きりりさん おやおや、もう皆さん勢ぞろい、みたいな?たしかにそのどですかでんです。是非観てください! / どですかでん ( 2001-03-31 08:44 )
あれ?あのどですかさんですよねぇ。ひまじんデビューなさっていたとは知りませんでした。しぶいッス!いつか観てみよお / きりり ( 2001-03-30 08:57 )
まろへいさん フェイ・ダナウェイ、艶っぽすぎです。しかし、僕的にはいちゃついていて車を盗まれたユージーン(だったと思う)の彼女に惚れました。 / どですかでん ( 2001-03-30 00:03 )
おりとさん 初めまして!B&C、知ってますよ!確かMovin' on without youに入っていた曲ですよね?実は藤圭子が好きだったりします。『圭子の夢は夜ひらく』とか…話がそれました、すみません… / どですかでん ( 2001-03-30 00:00 )
夢楽堂さま お茶の間と戦場が繋がったといえるベトナム戦争。この時代に徴兵との狭間でアメリカの青春世代はどんな気持ちでこれを観ていたのでしょうか。 / どですかでん ( 2001-03-29 23:47 )
おぉ!どでさん、かっこいいねーここは。こんにちは。まろへいです。私この映画好き。フェイ・ダナウェイの洋服もかっこよかった。 / まろへい ( 2001-03-29 14:06 )
宇多田ヒカルちゃんの1stアルバムにB&Cという曲があるのですが、まさにこの二人のようになりたいって歌っています。 / おりと ( 2001-03-29 09:35 )
この映画のタイトルを聞くと、いつも凄絶なラストシーンを思い出す。上映時はベトナム戦争が全盛の時、アーサー・ペンの何かしらの意図を感じる。ちなみに我がデスクにはアーサー・ペンのポートレートが飾ってある。 / 夢楽堂 ( 2001-03-29 08:07 )

2001-03-26 あっし、関東龍神会,橘真一という駆け出しもんでござんす。先夜のお礼に参りやした。


 今回は網走番外地です。
 鬼才、石井輝男は最近はつげ漫画の映像化が有名ですな。とは言ってもやはり石井輝男の代表作といえば網走番外地をおいて他にはないでしょう。
 網走に囚人を乗せた汽車が着く。日本中の大悪党がそろって降りてくる。殺しに強姦、強盗に泥棒、その中にやくざの抗争で単身殴りこみに入り、懲役3年を授かった橘真一(健さん)がいた。理解ある保護司の妻木(大霊界)に支えられながら、獄中で失意の日々を過ごすが、ある日、脱獄計画に巻き込まれることになる…。
 なんといってもこの作品は銀幕の大スターが勢ぞろい、今考えれば贅沢だ…雑居の親玉を務め、以後健さんの作品に多く出演する、「佐々木小次郎」安部徹。脇役でいい味を出す田中邦衛。手錠で繋がれた橘を脱走に引き込み、「食いついたら死ぬまではなさない」権田権三(いかにも悪役っぽい名前)役の、「警視庁物語」の宮川刑事、南原宏治そして、「残り二十年と一月でございます、なんまんだぶ…」「オツトメはまじめに果たすもんだ」と、謙虚な老人の風を見せながら、実は安部徹が「兄弟分」と言い張っていた六人殺しの大悪党、阿久田役の嵐寛寿郎。挙げたらきりがない。
 ドラマ、アクション、バイオレンス、任侠モノ、いろんなものが詰まっている「娯楽」というにふさわしい映画だと思う。「ベタやな〜」という場面の目白押し。それは逆に考えればここでもうやってしまったから、ということ。
 そしてなにはなくとも人呼んで「インディージョーンズ」、橘と権田が逃亡の途中で乗る暴走トロッコ。追いかけてきた丹波哲郎に「お〜い、止まれ〜」と言われて「とまんねぇんだバカヤロウ」と返す場面はちょっと笑える。そして手錠を汽車を使って切る場面。やくざらしく来た汽車の車両番号の丁半で線路のどちらに寝るか決める。これってアメリカ人も楽しめるんじゃあないかと思う。
 名作はやっぱりウソはつかないと思った。といういみでも勉強になった作品でした。

先頭 表紙

フィー子さま 名作とはいっても、その量は半端じゃあないですからねぇ。でもそれだけいい作品にであえるってことです! / どですかでん ( 2001-03-27 23:54 )
名作は嘘をつかない。なるほど。観てない名作、いっぱいあるなあ。 / フィー子 ( 2001-03-27 13:27 )
夢楽堂さま ご無沙汰してます。これは『陸軍中野学校』以来、はまりそうな作品です。いよっ、健さん! / どですかでん ( 2001-03-27 03:44 )
おひさです。やっぱ、健さんはこれ、これが一番さ。 / 夢楽堂 ( 2001-03-26 08:59 )

2001-02-25 ビッグ・リボウスキ


 この間テレビでコーエン兄弟の「バートン・フィンク」をやっていたのでそれに触発されたように更新。あれもいいんだけど、イチオシの映画はこっちかな、と。
 そういや新作も楽しみですね。ルーツの缶コーヒーに出てる人(たぶん)が出るんだったかな? それはともかく。
 プータローでデブのオッサン、デュード・本名ジェフ・リボウスキは変な仲間と一緒にボウリングばかりしている。あるときいかついおっさんがデュードの家に「妻が借りた借金をかえせ」とやってくる。身に覚えの無い事にうろたえながらも、もう一人のジェフ・リボウスキがいることを知る。彼は大金持ち。早速仲間に相談して、大金持ちからゆすろうということに。金持ちリボウスキの妻まで誘拐されて、身代金を運ぶとか適当なこと言って2万ドル持ってとんずらしようとしたり。しかし、後に彼らの行動がとんでもない結末を引き起こす。いや、とんでもないかというとどうかな…いや、しんみりした、というか。という感じの、鬼才コーエン兄弟のなんか適当っぽい大技なセンスがぎらぎら光る作品。そしてなんと言っても豪華なおっさん達の共演が見どころだと思う。デュードはジェフ・ブリッジズ、その他ボウリング仲間は、情けない元サーファーにスティーブ・ブシェーミ、ヴェトナム帰りの自称英雄のジョン・グッドマン、ボウリングのライバルとしてジョン・タトゥーロ、金持ちのリボウスキは古株デヴィッド・ハドルストン、その妻にジュリアン・ムーア。
 しかし他でもないコーエン兄弟は、相変わらずのダサさと貧乏臭さでキャスト負けとは無縁の作品を作り上げてしまった。図々しくダサいおっさん達。エネルギーにあふれてる、というか、エネルギー余ってるという感じの生活。だけどエネルギーはタダ食いとかボウリングとかしか使い道が無い。言う事とする事が全く矛盾してる。それでいてなんか変なポリシーがあるみたいで「どうでもいいよ〜」なんて誰かが言うと「テメェこのニヒリスト野郎」とかいってキレる。シュ〜ルな?キッチュな?世界。なんか言いにくいな。
 サウンドトラックもイイ。キャプテン・ビーフハートとか使うところがコーエン兄弟らしい。
 夜に一人でこっそり観ながら「ぐへへへ…」とか笑って欲しい映画です。説明になってなくてすいません。
 「ビッグ・リボウスキ」1998年アメリカ映画
監督:ジョエル・コーエン 制作:イーサン:コーエン 出演:ジェフ・ブリッジズ、ジュリアン・ムーア、スティーブ・ブシェーミ、ジョン・タトゥーロ、ベン・ギャザラ、サム・エリオット

先頭 表紙

フィーコさま ダナウェイがでてるボクシング物でしたっけ?また見たくなってしまった。ジョンボイトはいいっすね、男惚れします… / どですかでん ( 2001-03-25 05:01 )
これを見てくださっている皆様 すみません、少し休ませてもらっていましたが、明日あたりに更新します。 / どですかでん ( 2001-03-25 04:52 )
おーい、元気ですか??続き、待ってますよ〜!ところで全然関係なくて申し訳無いけど、ジョン・ボイドが出てる「チャンプ」って観ました?この前不覚にもボロボロに泣いてしまった〜〜。まだまだ自分が観てないいい映画っていっぱいあるんだなーとつくづく実感。どですかでん様、がんばってー! / フィー子 ( 2001-03-22 22:19 )
ムッシュ様 そうですそうです。それにしても観た予告が「女性…」ってゆうのがムッシュらしい! / どですかでん ( 2001-03-01 01:36 )
予告で見たよう〜な?あのボウリングの奴でしょう・・・ちょっと「お馬鹿」な映画だよね   「女性上位時代」を見に行ったときの予告でした! / ムッシュ ( 2001-02-28 08:47 )

2001-02-19 タンゴ


 本文とは関係ないんですが、7ヶ月かかってやっと免許を取りました。仮免の期限が迫りながら、スリリングな運転をしてきましたが、これで胸を張って暇人といえます。なんちて。
 さて、今回もしつこくルコント作品の紹介です。この作品、話としてはかなりシンプルながら、そこはルコント、90分を濃くかつテンポよく一気に見せてしまいます。
 女性不信に陥った3人の男。
 浮気をした妻とその愛人を殺したヴァンサン、その裁判で彼を無罪に導いた「良きマスは結婚に勝る」が信条の、猫と暮らす判事のエレガン、そして女好きがたたって妻に逃げられたエレガンの甥のポール。エレガンはヴァンサンの弱みを握ってポールの妻殺しを依頼する。ヴァンサンは郊外で一人静かに暮らしており、しぶしぶ引き受け、3人は車の旅に出る。
 コメディー映画も撮っているルコントらしい可笑しくもどこか哀しい男の気持ちを的確に捉えて描ききっているのには脱帽。男の強がりにも見える行動が、我々男にも、そして女性にも面白く映ると思う。
 でも彼らの中ではとんでもなく深刻な問題。妻を殺して、さらに弱みを握られたばっかりにまた女を殺さなければならないヴァンサン。道中、夫を殺した美人妻に「子供を作りたい」とか言われて立候補。ポールはポールで行くとこ行くとこ女の品定め。しかも奥さんの幻覚が見える。エレガンは独り硬派を装うが、独り見るAVは何かさびしそう。でもやっぱり女を殺すってことがなんとなく出来ない。男3人の旅は楽しい。でもやっぱり女の問題とは違うんですな。
 女性不信を気取りながら、やはりそうはいかない「男の性」というか、人間の本能、というか。ジレンマに悩みながら男はやはりそこから抜けきれない。
 車の中で流れるタンゴ、それを「破滅的だ」というポール。タンゴは二人でなければ踊れない。
 それを最もよく知っているのが、わざとヴァンサンが銃をはずして撃ち、男3人で暮らし始めたポール達の前に現れるポールの妻を黙認した、妻殺しをポールとヴァンサンにプッシュする、他でもないエレガンだったのではないかと思う。
「タンゴ」1992年 フランス
監督・脚本:パトリス・ルコント 出演:フィリップ・ノワレ リシャール・ポーランジェ ティエリー・レルミット ミュウ・ミュウ

先頭 表紙

フィー子さま お!ご覧になりましたか。自分の世界以外を意識したのか、というところはありましたね。その分、今まで武映画を見なかった人もすんなり見られたという話もよく聞きます。また、最後の部分、いつものようにたけしが死んで終わり、というのじゃないところにひと癖ありそうな気もします。 / どですかでん ( 2001-02-22 03:26 )
BROTHER見てきましたよ!相変わらず(笑)たいした監督ですね。でもこれまでの北野映画ファンにとっては、ちょっとわかりやすすぎるんじゃないか?底辺を広げたいのかな?という感じを受けました。さらなる飛躍には必要なことかもしれませんね! / フィー子 ( 2001-02-21 09:35 )
フィー子さま 90年代はなんか物心ついた年だったからかとても短く感じます。 それはそうと、ルコントさんは多分僕が知ってるので17本、でしょうか。おそらくもっと撮ってるとは思いますが。 / どですかでん ( 2001-02-20 23:29 )
ちょっと前に見逃してた映画だ!と思ったらもう8,9年もたってるの?ふげー、年月って怖い・・・(ーー;)。ルコントさんって何本くらいとってるのかしら?? / フィー子 ( 2001-02-19 14:19 )

2001-02-04 BROTHER


 今観てきました。なぜ遅いのかというと、ちょっと伊勢佐木町で遊んできたから。
 それはいいとして、観てきました。
 実を言うと、北野作品を劇場で観るのは初めて。それもいいとして…
 エンターテインメントとしては、最高の作品だ。『みんな〜やってるか』の次くらいにいい。
 手打ちになるかならないかというとき、山本(たけし)の組は崩壊する。逃げ場を失い、山本はロスへと飛ぶ。ロスで彼は、消息を絶ち、麻薬の売人に身を堕としていた血のつながりの無い弟・ケンの仲間とともに、アメリカマフィアに殴り込みを入れる。
 北野武は、これをどんな思いで書き上げたのか。そして取り上げたのか、そして演じたのか。
 これを「太平洋戦争」に重ねたという話をよく聞く。パンフにもそういう評論が載っているくらいだから、僕は取り敢えずはそうなんだと思った。登場人物が軍人の名前である事からも意識せずにはいられない。そしてなによりも、本編の前座の、予告映画で『パールハーバー』の予告をやってたこともなんとなく影響してしまった。
 山本はよく笑う。その笑いは、某ビール会社の言うような「笑う」とは異なる。死を知っている笑いだ。「俺達、皆んな死ぬよ」サングラスで目を隠して笑う、その笑いの本質的な意味をサングラスの黒で隠すように。
 飽くまでもエンターテインメントなのだが、「死」ということの核心、否、確信に北野武・ビートたけしは近づいていたような気がする。
 公開中の作品にあまり書くといけない、というより、エンターテインメントとして、また別の意味でも、是非是非観に行って欲しい映画です。
 多分、一人で観に行くのと、彼女・彼と観に行くのではまったく印象の違う作品だと思います。まぁ、それ言っちゃうと何でもそうなんだけれど。
「BROTHER」 2000年
監督・脚本:北野武 音楽:久石譲
出演:ビートたけし Omar Epps 真木蔵人 加藤雅也 大杉漣 寺島進 石橋凌
   渡 哲也

先頭 表紙

フィー子さま なるほど。確かにHANA-BIは綺麗過ぎたっていうのは納得できjますね。『その男…』は初期らしくある意味飾らない武らしい作品だと思います。ちなみに僕の一番は「3-4×10月」です。 / どですかでん ( 2001-02-09 23:41 )
そうか、やっぱりいいのか。「みんなやってるか」私も好きですよーーー!「その男凶暴につき」が好きなもんだから、「花火」はちょっと綺麗にできすぎちゃってるって思いました。BROTHERもそのラインかな?と二の足踏んでいたんだけど・・・。近いうちに行ってみようかな。 / フィー子 ( 2001-02-08 21:45 )
はい〜今回も笑いの部分も充実でした。金を掛けたゲームをするたびにたけしがイカサマをするところとか / どですかでん ( 2001-02-05 10:51 )
見ましたか・・・・!「みんな・・・・・・・」に次と言う所が、なかなかセンッス / ムッシュ ( 2001-02-04 10:08 )

2001-02-03 タンデム


 「タンデム」については、本当に言葉が見つからない。
 その理由のひとつめ。これを見る時は何やら自分が精神的に追い詰められているか、もしくはベロンベロンに酔っ払いながら観ているから。
 ふたつめ。パーフェクト過ぎるから。何を取り上げて感想を言えばいいのか判らない。

 帯のラジオ・クイズ・ショウの司会を担当する初老の司会者。マネジャー兼技術助手の気のいい中年男。フランス中を巡業しながら収録を行う二人は、車に相乗りで旅を続ける。地方では人気の有るわりに、報酬は少ない。
 人気は傾きかけているものの、大スター気取りの司会者は毎晩家族に電話をかけている。そして助手も司会者との友情を深めながら旅を続ける。
 あるとき、ついに助手に番組打ち切りの知らせが冷たくも告げられる。助手は怒りに震えながらも司会者には隠し、虚構の番組収録を続ける。何もかも知っていた司会者は、知りながらも助手の演技に必死に合わせる。
 助手の必死の願いが受け入れられ、お情けから中身をうすくして続行が許され、その収録の初日、司会者は蒸発する。迎えに行った助手が誰も居ない司会者の部屋で見たもの、それは家族など居ない、哀しいほど孤独な男の生活の残り香だった。
 フランス郊外の淡い草の色や、雲がかった広い空の色、二人が泊まる安宿の暗い照明、バーのくすんだ壁紙、すべてが哀しく、仕事だけでなく心でつながっているもろくも図太い男の絆を際立たせている。司会者の生き方、そして決して賢いと這い得ない男の健気なラジオ局への懇願の姿を誰もが情けないと思うだろう。そして誰もが、お互いを意識しながら、そういう思いやりを受ける事を恥じ、一心に自分の強さを虚勢を張ることで誇示する姿は、その愚かしさにもかかわらず自分の記憶にそれをたずねずに居られないはずだ。
 「映画は映像」誰が言ったか忘れたが、それが身に沁みてかんじさせられることは間違いないであろう。
 イタリアの歌手Riccard Coccianteの歌う「僕の隠れ家(IL MIO REFUGIO)」の醸し出すなんとも寂しい雰囲気に男泣きすること請け合い。

先頭 表紙

ムッシュさま うんうん。好きな映画についてつっこみを入れてもらえるのはとても嬉しい事ですな。 / どですかでん ( 2001-02-03 13:27 )
フィー子さま  そうですね。小説などとの違いが顕著なのはやはり文字で表せない部分だと思います。是非ご覧になってください! / どですかでん ( 2001-02-03 13:21 )
しっぽなさま 「男泣き」っていうのは今の時代語弊があったかなぁ。タンデムは、ルコントの洞察力っていうか、そういうのが最もよく現れているような気がしますね。 / どですかでん ( 2001-02-03 13:18 )
ルコント好きがここにも居たね〜・・・「しっぽ」姫そう〜ならそう〜と言いなさい! / ムッシュ ( 2001-02-03 11:34 )
へぇ、知らんかった。ぜひぜひ観てみます。いい映画ってストーリーよりも何でもないような場面場面が心にしっとり残りますよね。 / フィー子 ( 2001-02-03 02:27 )
なきました。ルコント作品どれも想い深く大好きなのですが、これは、もう、「わからなーい」なんておちゃらけた事、誰にも言わせない作品ですよね。女でも泣きます。号泣・・・みんなに是非観て欲しいです。 / しっぽな ( 2001-02-03 02:05 )

2001-02-01 BIG NIGHT(シェフとギャルソン、リストランテの夜)


 前回のBARに引き続き、レストラン物第二弾。
 アメリカンドリームに胸を弾ませながらアメリカでレストランを営む二人兄弟、兄プリモと弟セコンド。職人気質のセコンドは小麦粉を使った料理を二種類注文されると「作るほうに失礼だ」と怒って作らない。弟は恋人ガブリエラとのプラトニックな関係に悩みながら、イタリア移民でアメリカンドリームを実現させた向かいのレストランの「兄貴」パスカルの愛人と関係を持っている。料理は美味いが、閑古鳥の鳴く店。
 そして、ある日パスカルから有名俳優(だったと思う)を招待すると言われ、一夜のパーティーに兄弟は奮起する…。
 出てくる料理出てくる料理、涎垂れ流しで首だけスクリーンに突き出して見なければならないパーティーの場面。心を開いた兄が次々と繰り出す料理に、ライバル店のオーナーでもあるパスカルは「テメー、殺してやりたいくらい最高だ!!!」
 美味いのに客は来ない。こんな店は、ちょっと探せば皆さんの近くにもあるのではないだろうか。僕のよく行く飲み屋もこんな感じ。元プロギタリストのマスターの趣味で、ビートルズを中心に60年代のオールディーズなら殆ど聴ける。プリモほど頑固ではないけれど、自分で決めた店の方針は変わらない。17年間、飲食物意外は殆どそのままだという。17年って、俺2歳じゃん。
 横浜だけじゃなくて、日本中そうなんだろうけど、今世の中を巡っているものって、やっぱり目立つものとかその時代にあわせた「小洒落た」ものが殆どなんじゃないか、と思う。それが悪い事なんて決して思わないけれど、やっぱりいつの時代も通用する「思い」とか「スタイル」というものはあると思う。流されるのは簡単だけど、問題は「流されてどこへ行って、そしてそこからどうなるのか」という事だと思う。そして流れに耐えるとき、何のために流れの中に佇むのかということが解らなければ耐えることが骨折り損になってしまうのではないか。
 料理を並べながら、美味い料理を繰り出すプリモに嫉妬するセコンド。男前のセコンドも、パスカルがプリモを自分の店で働かせるための捨て石でしかなかった。兄にセコンドは言う。「俺はいつだってセコンド(二番)なんだ」。
 夜明け前、店を飛び出した兄は海へと走って行く。追いかけてひと悶着の後、セコンドは厨房で朝食を作る。 
 何よりも美味そうだったのは、そして兄弟の絆を深めたのは、『美味しいもの全部』入れたメインディッシュの「ティンパニ」でもなく、他でもないセコンドの作った朝食、そしてパーティーのマンボでなく潮騒と沈黙だった。
 (いい意味で)アメリカ映画らしくないアメリカ映画。
「BIG NIGHT」 1996年 アメリカ映画
監督:キャンベル・スコット/スタンリー・テュッチ
出演:スタンリー・テュッチ、ミニー・ドライバー、イアン・ホルム、イザベラ・ロッセリーニ、トニー・シャループ

先頭 表紙

フィー子さま やっぱりアメリカは侮れませんね。映画の本質である「娯楽」という点ではアメリカはすごいと思わされます。 / どですかでん ( 2001-02-02 20:33 )
ムッシュさま 遅れてすいません 取り敢えず継続は力なり、ということで。今夜また更新する予定で御座居ます。 / どですかでん ( 2001-02-02 20:29 )
撫子さま 遅れてすいません 急げ〜!近所のツタヤは2時ごろ閉まってしまって無念。 / どですかでん ( 2001-02-02 20:25 )
アメリカ映画ってなんだかんだいいながら、結構掘り出し物があるというか、やはり懐の深さを感じますよね。時々ガビーン!とやられる感じ?(~o~) / フィー子 ( 2001-02-02 09:38 )
やっと心を入れ替えたのね?宜しい〜 / ムッシュ ( 2001-02-01 08:14 )
レンタルビデオ屋さんは確か24時間営業だったはず!? / 撫子 ( 2001-02-01 03:31 )

2001-01-28 CHE ORA E?(後編)


「BAR」というイタリア独特の飲食店(気楽な軽飲食店というところか、法律上は公衆トイレの役割があるらしい)が所々に登場し、そのどれもがいい雰囲気を出している。
 父は父なりの愛情表現で息子と向き合おうとするが、それがどうにも自分の自由を束縛するものに思えて仕方がない息子。「親子」というのはなんとなく「母と子」というイメージがある。男親とのつながりは、子が成長するにつれますますその関係は希薄になる。もちろん、友達のように仲のよい父子も多いはずだ。でもやっぱり、もしかしたら恋人よりも、友達よりも、理解できない関係なのかもしれないと思う。男と男、お互い反発するところもあるのが現実なんじゃないかと思う。
 でも、それを何とかして解決させようなどという考えは愚かしい事だと思う。解決する方法なんてないからだ。自分の思ったとおりに事を進めたいのは当然の事だし、それにそういうぶつかり合いがあってこそ父子の絆というものがその仲を取り持ってくれるのではないだろうか。自分も、そういう事はしょっちゅうだ。自分に非がなくても、そして相手に非がなくても自分の思うままに親父と衝突してしまう事はしばしばだ。これを観た時も、受験前という事もあっていらいらしていてたまに親父と会うと口論、という日が毎日だった。そして今だってそれはあまり変わっていない。でもそれによって根元がぐらついた事はないし、いないと思う。親子という絆は、やっぱりそれがあるだけでとても安心できるものだ。結局は赤の他人である友人との違い、つまりピエトロさんと父の本質的な違いなのではないかと思うのだ。
 父役の、名優マストロヤンニの名演のひとつ「スプレンドール」ではミケーレ役のマッシモ・トロイージと共演し、そこでもメガホンを執ったエットーレスコラの絶妙なバランスに尽きるこの作品。喧嘩別れから一夜明けて父が帰りの列車に乗ると、気まずそうにミケーレが向かいに座る。
「帰営ラッパは何時だ」「鳴らない日も…」「遅刻するぞ」「まだいいよ」「今何時だ(CHE ORA E)?」おもむろにミケーレは機関車の刻印が入った懐中時計を取り出す。
 「10時3分22秒」車掌のように気取って何回も何回もやり取りをする親子。
 「機関士の祖父愛用の貴重な時計です」「すばらしい」「疲れたか?」「少し。父さんも元気で」
「CHE ORA E?」(邦題「BAR(バール)に灯ともる頃」) 1989年 イタリア映画
監督:エットーレ・スコラ 主演:マルチェロ・マストロヤンニ マッシモ・トロイージ
音楽:ルチアノ・トヴォーリ 

先頭 表紙

フィ〜子さま シャンパン!似合うなぁ。マストロヤンニはブドウ系が似合いそうですね。いつかBAR、行ってみたいです。勿論サッカー観戦もしたいです(笑) / どですかでん ( 2001-02-01 02:31 )
ふむ〜〜〜〜、もう一つの映画を観た気分になりました〜(笑)!マストロヤンニとBAR、ほんと似合うなあ。彼のシャンパンの飲み方とかむちゃくちゃたまらんっす! / フィー子 ( 2001-01-31 14:20 )
ムッシュさま ビデオでも出てますよん。マストロヤンニにBARは似合い過ぎてます。 フランス物でも!はい、いつかご紹介しましょう! / どですかでん ( 2001-01-30 17:16 )
このポスターかっこいい〜ね!マストロヤンニで引かれたよ!ビデオあるのかな〜・・・・!こう〜言うバ〜物!レストラン物は結構好きなんだよね〜得にフランス系は? / ムッシュ ( 2001-01-28 12:37 )
長かったので分けたはいいが、文がダブってますね。すみません。ちなみにチヴィタヴェッキアは支倉常長(伊達正宗の命を受けた遣欧使節)が上陸したところです。銅像も有るらしいです。 / どですかでん ( 2001-01-28 04:26 )

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