今日、あなたの子供が15歳の誕生日を迎えました。
15歳。中学三年生のあなたは、第一志望の高校には合格しませんでした。
でも、それは本当に行きたい高校ではなかったのを私は知っています。
中学1年生の時から憧れていた先輩が通っていた都立高校。そこに行きたかったのに、何故か担任の先生に反対されて。
もう、どこでもいいやって思っていたところに、親から勧められて受験したのが、第一志望の高校でした。
そこから偏差値を5落としたところに母親の母校があったので、縁を感じて受けました。そこにあなたは進学しますね。
初めての女子高。しかも付属で中学からの生徒もいるので、仲間外れにされないか。いじめられないか。とても心配していますね。
小学校で転校した時も、中学に越境入学した時も最初、カースト上位女子グループからいじめられたんですものね。
でも、杞憂です。高校に入ってすぐに仲の良い友達ができます。
穏やかな、とてもとても良い人たちです。
一生の友人です。
今はわからないかもしれないけれど。半世紀生きたらわかるようになります。
なぜ、担任の先生に女子高を勧められたのか。
なぜ、高校生活にスムーズに溶け込めたか。
また。
あなたは死ぬことがとても怖いと思っていますね。でも、だんだんと怖くなくなります。それは、としをとって良かったと思うことの一つです。
そして、一生、結婚できないのではないかと心配していますね。そう。たくさんの恋をしますが、その人たちは運命の人ではありません。でも、会ったらわかります。人生のパートナーとなってくれる人は。唯一無二の相手です。
加えて。女らしくないスタイルを、「子供を産めない体じゃないか。」と気にしていますね。もちろん、紆余曲折はあります。悲しい思いも、つらい治療もあるかもしれません。でも家庭には恵まれます。
心配しないで大丈夫。昭和が終わって、平成が終わって、令和になっても、あなたは幸せです。
幸せかどうかは自分にしか決められないことを、わかっている大人になれています。
※15年前、生まれた直後の次女。 |