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揚水の「人生薔薇色計画」

僕のハンドルは「ようすい」ではなく「あげみ」と読みます。表記はaghemiとしています。

妻の海月は「くらげ」と読みます。



ふりぃのかうんた

yesterday ふりぃのかうんた today ふりぃのかうんた


自分が何者であるか今よりももっとわからず身悶えしていた学生の頃、何をしたらいいのかについて友達と話しに話した。
結論は出なかった。どころか何をしてもいいんだということにすらなった。
ただし、本当に何をしてもいいというのではなかった。
一つだけ基準がある。
それは俺の、俺たちの、ひいてはほかの人たちの人生を薔薇色にするか、その一点。
時々それを思い出しては行動する。
それが僕たちの人生薔薇色計画。



    よそいき仕事日記   

目次 (総目次)   [次の10件を表示]   表紙

2003-06-15 集合における必要条件と十分条件
2003-06-15 愚者
2003-06-14 校庭の加賀くん
2003-06-14 いきしちにひみいりゐ
2003-06-13 僕のポケット
2003-06-12 眠い浅利
2003-06-11 おつかい
2003-06-10 らっきょ
2003-06-09 光る道
2003-06-09 お伽噺じゃあ、ないんじゃよ


2003-06-15 集合における必要条件と十分条件

で。
偶然が必然に含まれるのか、必然が偶然に含まれるのか。
偶然も必然も、言葉を使って線引きするから線の引けない部分に矛盾を感じる訳で。
もともと線の引けないところに線を引くことから無理が起こる。

線を引く、という時人は言葉を使う。

もともと言葉はなにものかとなにものかを区別することで、世界を現そうとするために編み出された道具であったかもしれない。

人が世界を知る手掛かりは類似よりも差異であった方が判りやすい。
類似にしてもそれは同一ということではない。
だから言葉が物事に線引きをするのは当たり前と言えば当たり前。
ということは人は言葉を使うことで、物事に線を引いてしまう。

けれど、だから、言葉は世界のほんの一部であって世界に含まれているものだから、世界が言葉に含まれることはない。
言葉で世界を計ろう、括ろうというのは土台無理な話。

無理を承知でもう少し横車を押す。
黒は白に含まれるのか白は黒に含まれるのか、あるいはその逆か。

黒白(こくびゃく)ばかりでなくグレーゾーンもあり。
もっと言うなら黒は一番暗いグレーで白は一番明るいグレー。
黒も白もその中間のグレーに含まれてしまう。
かなり無理なこじつけ。

そのこじつけもある事象をある時点である視点で眺めた時に成り立つ仮定のものであって、そこに時間の経過が加われば事はよりいっそう複雑になる。
過去を思い浮かべて顔を赤らめるのもしかめるのも微笑むのも、その複雑さゆえに、か?

無理を承知でさらにもう少し横車を押す。

蓋然性。

この世に必然も偶然もその別もなく、ただそこにあるのはそれらをも含めた蓋然。

蓋し世は事もなし。

しかしわたしは自身の過去に恥じ入る、こともある。

先頭 表紙

お二方はかなりまともに受け取ってくださったようですが、ああも言えるこうも言えるで、僕はいったい何が言いたいのかわかりにくいですね。でもまあ、そういうことですかね。 / 揚水 ( 2003-06-25 06:08 )
確かにカテゴライズしちゃった方が楽ちんだもんねー。ビョークの歌の中に「全ての物事は点と線でつながってる」っていうような歌詞があるんだけど、私もそう思うよ。 / もげんぴ ( 2003-06-20 14:51 )
人間は楽な方に進みたがるので、どーしても物事を分けたがる。分けたら分けたで曖昧を主張する。そこが人間の良いと子でもあるんですが^^;。 / あみすけ@未完全復帰 ( 2003-06-15 11:16 )

2003-06-15 愚者

「これは執着(しゅうじゃく)である。ここには楽しみは少く、快い味わいも少くて、苦しみが多い。これは魚を釣る釣り針である」と知って、賢者は、犀の角のようにただ独り歩め。

愚者ゆえに苦しむことを知ってなお彼女を想い煩悶する。

彼女と離れることを想い苦しく感じ、彼女と近しいがゆえに彼女の苦しみを想い愁う。

わたしは生まれてこのかた十数年来性交を経験していますが、
まだ一度も
妊娠を経験していません。
三十二年間も妊娠を経験していません。

わたしは僕であって俺であるわたしですから、きっとこの先一度も妊娠を経験せずに滅んでいくことでしょう。

僕からは経血が流れ出ることが、ない。
きっとない。一度もない。

わたしはだから哺乳したことがない。
わたしはだから子を産むことがない。
わたしはだから自分で産む子供を殺すことがない。
わたしはだから自分で産む子供を抱くこともない。

僕からは経血が流れ出ることが、ない。
きっとない。一度もない。

わたしに至るまで連綿と続いた命の鎖も、
わたしがわたしであるために今断ち切られている。

わたしはだから哺乳したことがない。
わたしはだから哺乳することがない。

愚者であるがゆえに、愚者であるにもかかわらず、
わたしが自身子を産むことはない。

わたしはわたしで終わってしまう。
愚者であるにもかかわらず。

どこまでも、独り。
わたしはそれでも恥じない。




『ブッダのことば −スッタニパータ−』
伊藤比呂美 『Shamanic』・『カノコ殺し』
より引用・参照箇所あり

先頭 表紙

ああくそ畜生と思うことも多々ありながら生まれてきたことに感謝しています。お母さん僕を産んでくれてありがとう。 / 揚水 ( 2003-06-22 07:24 )
でも僕らは産めないんです。それはもう厳然と。だから僕やハニさんは海月やあなたに恋をするのかもしれません。 / 揚水 ( 2003-06-22 07:20 )
悔しいんですよ。勃つ自分も萎える自分も。チンコおっ勃たててほーらほらなんて絶対に言えない巨根神話嫌いの僕にはうってつけですし、チンコおっ勃たてて喜んでる僕を打ちのめすにも十分です。彼女の詩を一度しっかり読んでみてくださいね。うらやましいとは絶対に思わないと同時に強烈にうらやましいと思いますよ、マンコ持った性を。 / 揚水 ( 2003-06-22 07:18 )
伊藤さんは詩人です、りょうさん。彼女の詩を読むと悔しいんですが勃ちます。勃起します。でもさらに悔しいかな、萎えるんです、半勃ちの半萎え。気圧されて。それがまた悔しい。僕も彼女の詩の本は一冊しか持っていません。比較的手に入れやすいと思いますよ、「現代詩文庫」の伊藤比呂美、探してみてくださいね。 / 揚水 ( 2003-06-22 07:18 )
ハニーは、私とつきあう前から「出産したい」って言ってて、それが私の中ではすごくポイント高かった。ふつう男の人ってそんなこと思わないよね。出産できなくってラッキーぐらいのこと思ってるんじゃない?かなり脱線してるけど。 / もげんぴ ( 2003-06-20 14:55 )
伊藤さんは詩人ですよね。そういえば良いおっぱい悪いおっぱいも読みましたが、、詩の深さに驚きます。(エッセイは豪快で勇気をくれますよね。) / りょう ( 2003-06-15 23:14 )
伊藤比呂美さんの本は”コドモより親が大事”という一冊しかしらないのだけど、こうしてネットで伊藤さんの詩に触れるたびにドキっとしますね。ぜひ一度読みたいです。何かの本で赤ちゃん(子どもだったかな?)の言葉が詩の原点!と書いてある記事を見ました。 / りょう ( 2003-06-15 23:11 )

2003-06-14 校庭の加賀くん

肯定の科学、否定の反対のサイエンス。うしろばかり見ている人間はけして前には進めない。皇帝の雅楽、ひとにぎりの人たちだけの愉しみ。華やかな世界の陰には、必ず踏み付けにされている人たちがいる。
校庭の加賀くん、ひとりぼっち。彼を傷つける理不尽な何者たちかすべてと、静かに闘っている。




今年の夏は、特別暑かった。いや、まだ過去形にはできない。夏休みは終わったというのに、この暑さはいったいなんなんだろう?
あたしが物心ついた頃から、テレビはいつも異常気象だ異常気象だとうるさい。特に夏。毎年いつものことを異常と呼ぶなんておかしいんじゃない? いつもと違うからこそ“異常”なんじゃないだろうか。毎年こんなに暑くっちゃ、異常でもなんでもないわ。そういうことが起こるのが少ないからこそ異常と呼べるのであって、いつもいつものことなら、それは正常なんじゃないのかしら。それとも日常とでも言うのかなあ。どっちにしても、毎年起こることを異常気象と呼ぶのはおかしい。そんなこと、ガキのあたしでもわかるっていうのに。夏の暑さに、必ずと言っていいくらい毎年大騒ぎする大人たちはいったい何を考えてるんだろう? 夏は暑いに決まってるじゃない。それとも昔は夏が涼しかったとでもいうのかしら。バカじゃない?

でも今年の夏は、特別暑かった。
これを異常気象と呼ぶのなら納得がいく。そういう暑さだった。そして大人たちが毎年今年は特別に暑いと騒ぐのが本当だというなら、どんどん暑くなっているんだ。あたしはまだほんの15年と少ししかイキテいないコドモだ。夏が涼しかった昔のことなんて、知らない。
でももしそうだというのなら。このままだと今はまだコドモのあたしが子供を生むようになる頃、人は夏、街で暮らせなくなっているんじゃないのかなあ。
夏休みが終わって久しぶりに顔を合わせたミツコにそのことを言うと、まじめな顔で「何バカなこと考えてんの?」と言われた。
ミツコが大きな声であたしを笑うのを聞いて、ヨウコやカオリも寄ってきた。
「なになに? どうしたのさ」
「だってショーコが変なこと言ってんだもん」
「だから、何よ?」
ミツコは街頭演説でこの国を憂える政治家のような口調で、あたしの言葉を二人に披露した。
「今はまだ子供のわたしが子供を生むようになる頃、人は夏、街で暮らせなくなっているのではないだろうか?」
「そんな風に言ってないよお」
あたしが軽く抗議すると、ミツコは言った言ったと笑いながら繰り返した。
「何それえ」
「ショーコちゃんってば、まっじめー」
「そんなことあんたが考えなくったって、そのうち誰かが何とかするわよ」
あぶないあぶない。あたしはどうもおかしなことを言ってしまったようだ。気をつけないと。
気をつけないと、加賀くんになってしまう。

先頭 表紙

もげさん、ショーコは本能的に自分をマジョリティーの立場に置こうとしているんでしょうね。それだけ見て彼女を非難するべきではないでしょう。彼女が自分の中にある他者との差異、マイノリティーの芽に気付いたときにどうするか、でしょう。孤でなく個。でもそんなことはお構いなしにきっと彼女は彼を知ろうと欲するでしょう。 / 揚水 ( 2003-06-15 12:02 )
彼女が彼を識った分だけまた彼も変わっていくからです。でもそれでもいいのかもしれませんね。大事なのはわかることではなくきっとわかろうとすることなのですから。 / 揚水 ( 2003-06-15 11:55 )
ショーコは、「衆」を志向し、指向しています。だからきっと加賀くんがわからない。加賀くんは得に「個」を指向するのでもありませんが、いかんせん「これはこうなんじゃないの、こうあるべきはずなんじゃないの?」ということに拘泥するあまり孤立します。それは個とは似て非なるものです。孤、ですね。いつかショーコは加賀くんをわかろうと欲するかもしれませんが、彼女に彼は永遠にわからない。 / 揚水 ( 2003-06-15 11:55 )
マイノリティーは「変わり者」とひとくくりにされちゃう日本。マジョリティーの人がおかしな事言っててもまかりとおっちゃうんだよね。頑張れ!ショーコ&加賀君。 / もげんぴ ( 2003-06-14 11:52 )
加賀くんのことを、もっとわかってあげてください。>ショーコ様  / ぷらら(^▽^) ( 2003-06-14 08:20 )
未刊、蜜柑、未完。 / 揚水 ( 2003-06-14 08:05 )

2003-06-14 いきしちにひみいりゐ

あかさたな、ではなく、いきしちに、な。
えけせてね、でもなくまずは、いきしちに、へ。

今いる場所から出て行こうとすればこそ、今いる場所で何とか踏ん張らなくちゃならないのだな、とか考えて憂鬱にもなるけれどほかに一足飛びに何とかできる方法もなく。
不満言うくらいならがんばれ俺。
手の届く場所からしか、手をつけられないでしょうから。

お金も貯めなくちゃなあ。

それにはやっぱ酒とタバコ止めなけりゃ。

ひみいりゐ。

先頭 表紙

私も今日から禁酒する事にしたよ。最近太っちゃって。毎日飲んでるビールのせいだと思うので。 / もげんぴ ( 2003-06-20 22:53 )
ぎゃはは。もう無意識なんだねー。やめるの大変そうだぞ。 / もげんぴ ( 2003-06-20 14:31 )
今これ書きながらタバコ吸ってサケ飲んでる、って駄目じゃん、俺。 / 揚水 ( 2003-06-15 11:11 )
ほう、それはいいことだね。健康にもいいし、お金もたまる。極端にやってストレスためないよう、すこしずつ頑張ってね。 / もげんぴ ( 2003-06-14 11:48 )

2003-06-13 僕のポケット

幼少の頃から、いろんなものを拾ってくるコドモだった。
ポケットの中はいつも砂混じりでざらざらしていた。
高校生の時も。大学生になってすら。

胴金属や鉄のなんだかよく判らない機械の部品、きれいな石、流木の欠片、挙句は仕事で穴を掘っている時に見つけたきれいな色の土。

海月と二人でも、よく石を拾う。
ある時など何時間も河原で石を拾っていた。二人で。
持ち帰るに値するものを二人で丹念に選ぶ。

30過ぎたおっさんと40過ぎたおばさんのカップルが河原で真剣な顔をしながら石を選ぶ。

ところで出掛けた先で見つけた石をいざ持ち帰ってみれば何の変哲もないただの石に戻ってしまうということが、ままある。
そうした石を宝石に戻すのは意外と簡単。

たいていきれいな石を見つけるのは地面を掘っている時や、川辺りということが多い。
そうした時、石は湿っている。

濡らしてやればいい。

ただ濡らすだけでは濡れただけのただの石、ということもあるけれど、そういう場合でも拾った時のことを思い出してみればいい。

きれいな石。

僕のポケットは最近ざらついてはいない。
そんなの少し物足りない。

せめて海月の部屋に、二人で拾った石に会いに行きたい。

先頭 表紙

いいじゃない。今までのこともすべてひっくるめて抱えてくれるハニーさんがいるなら。目を向けて再びイヤな思いをすることまではないし、僕はあなたの過去をつまびらかに知っている訳でもないけれど、これまでがあってこれからがあるなら。たくさん宝物を増やしてください。 / 揚水 ( 2003-06-15 08:49 )
擦りガラスに「なって」しまったもの。上級アイテムですねえ。僕の村の家にはクワガタの頭部がいくつか転がってもいます。スズメバチの屍体とか。 / 揚水 ( 2003-06-15 08:46 )
まさやんに比されるとは光栄です。SHEEPまでしか聴いていないのでその歌ラジオで数回聴いただけですね、多分。どんな歌だっただろう? / 揚水 ( 2003-06-15 08:43 )
宝石は手に入れられるだけのお金も持っていないし、手に入れる必要もありません。だってその拾った石が宝物。 / 揚水 ( 2003-06-15 08:41 )
マテリアルより、思い出とか目に見えないものを大切にできるって素敵だね。私も今までの素敵な体験を宝物にしてどんどん増やしていけたらいいなあ。で、嫌な思い出をゴミ箱にポイポイしていきたいんだけど、それができなくて悩んでる今日この頃。 / もげんぴ ( 2003-06-14 11:45 )
ここ一ヶ月で拾ったものはね。 壊れて落ちたと思われる片方だけのイヤリング。 砂浜で自然とすりガラスになったコショウのびん。 ピンクのクリップです。 ちっちゃくてカワイイと持って帰っちゃうんだよね・・・・・・ 石も拾っちゃうんだよね。 その気持ち思いっきりわかるわ!! / さにゃえもん ( 2003-06-14 00:08 )
山崎まさよしが作詞して元ちとせが歌っている『光るカイガラ』を思い出しました。この気持ちスキですよ。 / 夢樂堂 ( 2003-06-13 17:49 )
どんな宝石よりも素敵な宝物ですね・・・(^_^) やっぱり好きだなあ、揚水さんのそういう感性・・・♪   / ぷらら(^▽^) ( 2003-06-13 08:49 )

2003-06-12 眠い浅利

蛤はどうなんだ?

最近海月は仕事でお疲れ気味で眠りが浅いんだそうです。
心配。

「眠りが浅い」を言い損なって「浅利が眠い」と言っていました。
心配。あんまりお馬鹿で。

変な動悸がするそうです。
彼女の心臓が止まってしまえば当然僕の心臓も止まってしまいます。
だから僕は彼女が倒れることを許しません。
心配。

でも浅利で笑ったから、まあいいか。

昨日蜆が食べたくなった彼女は蜆買ってきて味噌汁を作ったそうです。

アオヤギの刺身が食べたいなあ。
彼女とゆっくり暮らしたい。

先頭 表紙

はい、かしこまりました、kotarouさん。 / 揚水 ( 2003-06-14 07:49 )
ありがとうございます、フローラさん。僕も海月も休みが不定期でたいてい土日働いているんです。ですから今日も彼女は働いています。お心遣い感謝いたします。 / 揚水 ( 2003-06-14 07:48 )
はい、心配してくれてありがとう。出来得る限り見ています。でもあの人頑張っちゃうから。「頑張らないで」と言い続けてたら「やっぱり『頑張って』と言って欲しい」と言われてしまった。複雑な思いで「頑張ろう」とか言ってます。 / 揚水@ワイはゴルや ( 2003-06-14 07:47 )
味噌汁。 / 揚水 ( 2003-06-14 07:44 )
ほんで桜を手折って御前様に叱られたり。 / 揚水 ( 2003-06-14 07:44 )
ヘンな動悸。。。私も覚えがある。。。時々手足が震えたり。。。眠りも浅かったかも。。。更○期らしい。。。そういう時は優しくしてあげてね / 働くおばさん@kotarou? ( 2003-06-13 09:09 )
海月さま、お大事に・・・せめて週末ゆっくりされるといいな。   彼女とゆっくり暮らしたい・・・・ウンウン、わかるわかる。 / フローラ ( 2003-06-13 05:59 )
昔「プロサルファー ゴル」っていったこと思い出した。それにしてもその症状、ちょっと、いやだいぶ心配。気をつけて見守ってあげてて。 / もげんぴ ( 2003-06-12 23:02 )
眠い浅利はどのように料理しよう? / 夢樂堂 ( 2003-06-12 18:12 )
寅さんの映画での『まくら、桜をとってくれ』というセリフを思い出しました。 / 夢樂堂 ( 2003-06-12 18:11 )
おや、今回のタイトルは夢樂堂さんに向けての隠しメッセージであったのに。ど〜にゃさんが反応なさっておられる。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:09 )
中島みゆきの歌で、そゆタイトルのがあったな。いや、浅利じゃなく。 / ど〜にゃ ( 2003-06-12 09:33 )

2003-06-11 おつかい

年若の同僚が、彼がいいと僕に教えてくれた本を見せてくれたののほかに一冊僕の分として、同じ本を買って来てくれました。

彼が休みの日に、仕事中電話が掛かってきました。

「あの本さあ」
「あ? ああ、あれ」
「いる?」
「おお、欲しい欲しい」
「買ってくわ」

ありがとうありがとう。

今朝受け取りました。
これから折に触れてページを繰るのです。愉しみ。

こういう男を友にしたいもんです。今はまだただの同僚。

先頭 表紙

この先そういう関係になりたいっす。ヒソかな野望。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:08 )
ね、いいですよね? / 揚水 ( 2003-06-12 10:07 )
なんででしょうかねえ? 彼があちこちで「いいよ」と言って回っていた本に僕が「おお!」と反応したからじゃないですかねえ。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:07 )
ふふ。いいね。こうゆう関係。なかなかいないんだよね。そうゆう関係になれるひとって。 / もげんぴ ( 2003-06-12 00:49 )
こういうのはいいですね。自分もそうありたいです。 / 夢樂堂 ( 2003-06-11 15:49 )
こんな簡単なことが、なぜ女同士はできない。 / 風歌 ( 2003-06-11 09:52 )

2003-06-10 らっきょ

もらったの。
おいしいの。

一昨晩、まともなものを食べていない僕に海月が晩ご飯を作ってくれました。
僕は彼女の部屋へと車を走らせます。

僕は走る、彼女の家へ。

車を停めてドアを開けると、深夜だというのに突然に日向の匂いがします。
それまでまったく感じなかった匂いが雪崩を打つように僕の周りに立ち現れます。
いい匂い。
きっと田の畔(くろ)の草を刈ったものが枯れた匂いです。
いい匂い。

僕は走る、彼女の部屋へ。
薄雲の向こうの半月は白っぽく黄味がかった橙色。僕はその雲に、そして月に見張られながら、海月の部屋に忍んでいきます。

逸る気持ちが抑えられない。

いつもジーンズの海月が、木綿のざっくりとしたワンピースを着ています。
ウエストの部分がゆるくギャザーに絞ってある、夏休みのコドモが着ていそうな、薄い木綿地のワンピース。
あまりの可愛らしさに理性が飛びそうになります。

鮪のヅケ、なんか子持ちかなんですか、烏賊の酢味噌和え、煮っ転がし、玄米と黍のご飯、海月父自家製味噌のマイタケと長芋の味噌汁。

今回のテーマは魚介類を僕に食わせることらしいですね。
おいしかったです。

そんで気持ちよかった。とても気持ちよかった。
またしばらくがんばれる。

薄い布に包(くる)まれた海月はとてもきれいです。
照明を弱くした部屋の中で海月と寄り添うようにクッションに頭を預けます。
静かで穏やかな時間。

帰りに海月が離れを貸してもらっている家の方が漬けたらっきょをもらって帰りました。

そして今僕は夕勤明けでらっきょをつまみながら焼酎を飲むのです。

先頭 表紙

あるあるそゆこと。僕今慢性的にお腹ヨワい。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:06 )
そりゃあもう夢樂堂さん、美味かったですよ。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:05 )
リカちゃんが本屋でフランス書院文庫を探すだなんて…。そりゃおじさん心が刺激されます。嘘々(笑)。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:04 )
パンドラさん、ありがとうございます。早く呑み助の同志に戻られんことを。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:02 )
同じ月を見ていた、のですねえ。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:01 )
オソマツサマです。 / 揚水 ( 2003-06-12 10:00 )
んー元気がでそうなごはんだなー。うちのハニーは先週展覧会の準備の為、外食が続いたらお腹の調子が悪くなって、今週家で食べるようになったらすごくいいう・・がでたって教えてくれたよ。 / もげんぴ ( 2003-06-12 00:47 )
らっきょは海月さんの分身、さぞや美味しかったでしょう? / 夢樂堂 ( 2003-06-10 13:43 )
これのつっこみじゃないのですが・・・、「フランス書院文庫」・・検索してよかったです^^; 本屋で調べなくてよかったーーー!(笑) / 綺羅 ( 2003-06-10 11:30 )
夕勤明け、おつかれさま。 しんと静かな満ち足りた時間、やわらかな笑顔の海月さんが目に浮かぶよう・・・お会いしたことないのにね。 幸せのチカラがなせるワザかな。 / パンドラ@お見舞いありがとう ( 2003-06-10 10:46 )
久し振りに見た月だったけど同じ月を見ていたのね。こちらは満腹の観。あはは^^ / みるみる@Atelier ( 2003-06-10 09:40 )
ふふ。。。相変わらず、ゴチソウサマデス(^v^)   / ぷらら(^▽^) ( 2003-06-10 08:45 )

2003-06-09 光る道

明け方、彼女の部屋を忍び出て自分の家に帰る。

アスファルト道路に幾本もの直線が引かれていることに気付く。
その直線は明け始めた太陽の光の朧ろに煌く。
気付かなければ気付かないまま通り過ぎてしまうであろう、ある生き物たちの軌跡。

かつて這うは蛞蝓かいずれ蝸牛か。
今朝は晴れている。
雨の日に道に刻まれた生き物の足跡。

錯綜する線、光る。

僕の帰途。
彼女の体を這う僕の舌。

明日も、いや今日も世界が僕たちの前に拓けていますように。

先頭 表紙

ナニをおっしゃいますことやら。僕のようなアーバンでシティーな好男子を捕まえて(笑)。 / 揚水@もっとちゃんと動物らしく暮らしたい ( 2003-06-12 09:56 )
お褒めに預かり光栄至極。言葉をそぐことに留意してますから。しかし文学小説ではないのです。エロ小説を目指してます、高品位の。 / 揚水 ( 2003-06-12 09:54 )
ほふふふふ・・・。 / 揚水 ( 2003-06-12 09:53 )
してやったり。今回のテーマは精神の性感帯をくすぐる、です。誰のって? んなの僕のに決まってんじゃん(笑)。 あ、それじゃオナニーだ(笑)。 / 揚水 ( 2003-06-12 09:52 )
恋は人を詩人にするね。例えあなたのような動物君でも。 / 同じく動物君のもげんぴ ( 2003-06-12 00:51 )
短いけど文学小説みたいで素敵。 心情と背景がまとまってる文章って大好きっす。 / さにゃえもん ( 2003-06-09 23:12 )
ふほほほほ・・・。 / みるみる@Atelier ( 2003-06-09 22:28 )
(;´Д`)感じてしまう、ハァ。体がじゃないよ、揚水さんの感情と視線に。惚れます。揚水さんに、お二人に。 / りょう ( 2003-06-09 22:12 )

2003-06-09 お伽噺じゃあ、ないんじゃよ

齢90歳になんなんとするあるご老婆のお言葉、らしい。

らしいというのは僕が直接うかがった話ではなく人伝てに聞いた話だから。


このあたりには蛍がおったんじゃ。
本当の話、お伽噺じゃないんじゃよ。

源氏蛍を捕まえると、うれしかったなあ。

なぜ?

ほかのより、大きいからじゃよ。


およそひと世紀前、本当にあったことを知ってらっしゃる方が、今、生きている。

涙が出てくる。
そういう人の話をうかがうことができる生き方を歩めたらいいな、と思う。
そうしたい。

同じ泣くなら切なくても嬉しい方がいいに決まっているじゃないか。

なあ、そうじゃないか? そうだろう?

先頭 表紙

風歌さん、僕は高校生の頃祖母が巻き込まれた赤狩りの話を聞きました。大人になった今聞けるものならうかがって欲しいと思います。 / 揚水 ( 2003-06-12 09:59 )
そりゃうらやましいや、kotarouさん。 / 揚水 ( 2003-06-12 09:58 )
夢樂堂さん、経験値は知恵ですね。 / 揚水 ( 2003-06-12 09:57 )
涙は君のため僕のため、誰か知らない人のため。 / 揚水 ( 2003-06-12 08:03 )
そうだそうだ!涙は嬉しい時と感動した時のためにとっておきたいね。(斉藤由貴じゃないぜ) / もげんぴ ( 2003-06-12 00:55 )
僕はきっとなんでもないことを聞く時にそういう反応をしてしまうと思いました。もちろん今とは違ったことにはそれこそ「お伽噺」の反応をしてしまいがちになることも否めない事実でしょうが。以上お三方にまとめてのお答えですみません。 / 揚水 ( 2003-06-10 07:31 )
奇抜なこともありふれたこともひっくるめて彼女の生きてきた現実。ですから「お伽噺じゃないんじゃよ」、なんでしょう。百年弱昔といえば、各家庭にろくに電気が通っていた訳でもなかったでしょう。車も少なかった。今からすれば無いにも等しい。そうした中、それを特殊なこととせずに生きた生きてきた人のお話。嬉しくて切なくて、なんと言っていいのか、僕は聞けばきっとじわりとしてしまいます。 / 揚水 ( 2003-06-10 07:29 )
この方がおっしゃるには、昔語りをする時、リアルにあった現実として受け止めてくれるお孫さんと、自分の知らない、もう不思議な世界、遠い夢の国のお話でも聞くかのようなお孫さんとに分かれるとのことです。彼女にとってありふれた、まさにリアルな現実であった過去の経験。それをそのまま受け止めてもらえることが嬉しいのだと思います。 / 揚水 ( 2003-06-10 07:28 )
幼い頃は母から戦争の話しをよく聞いた、大人になったら替えって聞けなくなった。よそのお年寄りからは聞き出せるのに、なぜか身内には聞けない・・・ / 風歌 ( 2003-06-09 14:09 )
この間ホームのおばぁちゃんから昔「産婆さん」だった時の実録話聞いたけど、面白かったわぁ。半分ボケ話が混ざっていたとしても、ハラハラドキドキの冒険モノ聞いてるみたいでね。 / kotarou ( 2003-06-09 09:43 )
お年寄りのお話を聴くのが大好きです。味も知恵もありますからね。 / 夢樂堂@お見舞いありがとう ( 2003-06-09 08:49 )

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