2001-02-23 労働基準法に反してるのに、「ここは天国」！？
2001-02-22 それはギプスって言いたいの？
2001-02-21 エコノミークラス症候群？
2001-02-21 やっぱり野放図は良くない。
2001-02-19 折り目正しいって，きもちいい！！
2001-02-19 準備完了！（ということにしておこう）
2001-02-18 もう一頭のほう。
2001-02-16 平日って便利！？
2001-02-15 お心づけお断り。
2001-02-14 ２月１４日。

研修医というのは比較的安価な労働力を病院に提供している。
言い換えれば、安い給料で朝早くから夜遅くまで働かされている。
わが麻酔科では、日によっても違うが、朝７時半ごろから夜９時ごろまでである。

労働基準法第３２条にはこうある。
使用者は、労働者に、休憩時間を除き１週間について40時間を超えて、
労働させてはならない。
使用者は、１週間の各日については、労働者に、休憩時間を除き１日
について８時間を超えて、労働させてはならない。

何をいまさら…と思われるかもしれないが、明らかに法に抵触している。
さらに時間外手当などもまったくのゼロ、である。

僕は折を見ては研修医（外科とか他の科から麻酔を勉強しにきた先生達）
に「麻酔科の仕事はどう？」とさりげなくインタビューしている。
鬼軍曹に殴られても罵声を浴びせられても朝から晩までこき使われても、
たいていこういう答えが返ってくる。
「ここはいろいろやらせて貰えるし、暇も多いし、天国です！」

やっぱり比較しだいなのである。
特に大学病院などはひどいものである。
朝６時半に病院にきて、夜１２時まで馬車馬のごとく働く。
それで何をしているかというと、誰でもできる採血とか、書類書きとか、
手術の鈎引きなど、いわば、どーしよーもない仕事である。
そして土日のどちらかは日当直のバイト。
結果自由な時間は週末の３時間ぐらいなのである。

僕の知っている病院にさらに上を行くところがある。
そこに赴任すると引越ししない。
どうせ家に帰れないので、はじめっから借りないのである。
ほとんど戦前の「たこ部屋」の世界である。

筑紫哲也かだれかが言っていた。
「医者はあまりいい職業ではないということが分かってきた。」
そのとおりである。
それを当たり前にしてきてしまった業界全体の体質が問題なのである。

今日も落ち着いた当直♪
とりとめもないことを日記にしてしまった。
そうかぁ、言われてみれば「大リーグボール養成ギブス」だわ。

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すっかり市民権を得てしまった感のある「ギブス」。
なんでやねんっ！正確にはギプスGipsやのに……。
そう思っていました。

ついこの前，電撃入籍＆懐妊報告をした椎名林檎。
大正時代風（？）の文体を多用し，日本語にはこだわりが
あるのかと思っていたのですが，彼女のシングルも「ギブス」。
（断っておきますが，別に嫌いじゃないです。）

ずっと時代を遡ると巨人の星にもありました。
言わずと知れた「大リーグ養成ギブス」。
ギブス？ギプス？とか言う前にあれはどこがギプスなのだろうか……。
言ってしまえば大リーグ養成スプリングである。
それからもっと細かくつっこむと，大リーグは養成できない。
大リーガーなら養成できるかもしれないかなぁ。

こんな僕って理屈っぽい？

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あれは，まだまだ寒いある朝の症例。
整形外科の手術で脚の骨折の手術。高齢であるが，他に大した問題もない。
麻酔担当医は研修医Ｙ。わが麻酔科の医局の生え抜きの研修医で，
他科からやってきた研修医とは一線を画する。これも問題はない。
指導医の僕は，「こりゃ，朝から楽チン♪」そう思っていた。
腰椎麻酔を施行後，患者さんを骨折の手術用のベッドに移した。
すると，今まで１００パーセント近くあった動脈血酸素飽和度が
８０パーセント台に下がった。
要するに血液の酸素化が悪くなったのである。
手術は即中止！！
肺塞栓……いろいろ検査して間違いなかった。
骨折後１週間ほど横になっていたことで足とか骨盤内に血栓（血のかたまり）
が出来て，ヨッコラショって動かしたことで心臓のほうに流れていって，
肺の血管につまったのである。
大きいのがつまったら，死んでしまうかもしれない病気である。

近年注目されるようになったためか，対策法も講じられている。
脚に血圧計みたいなものを巻いて，電動で間欠的に締めつけるのである。
手術中や手術後は普通やっている。
この前などは患者さんが自ら，
「こういうの聞いたんでね，やって欲しいんですけど…」
とおっしゃっていた程である。

同様な病態が長時間飛行機に乗っていたときにも起こりえます。
水分を取って，脚を動かすことが必要です。
窓際でも遠慮せず，飲み物を頂いて，２，３時間に１回はお手洗いに行きましょう。

関係ないけど，海外の飛行機で洋式の便座が異様に高いところがあった。
かかとが地につかなくて落ち着かない。はっきり言って，出るものも出ない！
あれ以来お目にかかったことがないからあれは外人仕様だったのだろうか……。

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異動の関係でここに引っ越してきて早５ヵ月になろうかというのに，
まだステレオの後ろの配線などを繋げていなかったことにやっと気づいた。
先日そろそろ車ん中で聞くMDも飽きてきたので，仕方なくやってみた。
そしたら……（￣□￣；）！！
左のスピーカーは高音しか出ないし，右のスピーカーに至っては
うんともすんともいわない！！
やつらだ……とっさにそう思った。
以前からスピーカーの背面にある穴に興味があるとは分かっていて，
ガムテープで塞いでおいたのだが，このざまである。（写真参照）
分解して直すほどまめじゃないから，今度買おっ♪

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講義の準備で昨日の日記はサボってしまったわけだから，
やはり今日は講義のことを書かねばなるまいっ！！

一応，「副医長」という肩書きはついているが実質ぺーぺーである。
医学生相手の講義など恐れ多くてできるわけもなく（というかそんなもの
土下座されてもお断りするが），今日は消防学校に行ってきたのだ。

消防学校は意外なところにあった。タクシーの運ちゃんも分からなかったぐらいである。
着いてみるとびっくり。
どこかで見ていたかのように職員が現れ，「お忙しいところ…ささっ，こちらへ…」
と奥へ通される。
そんなに偉くないのにぃ〜，と思いつつも，とても気持ちいい。
５分ほど遅れて教室に入ると１００余人の学生が敬礼である。
起立っ！礼っ！「お願いしますっ」直れっ！
関係ないが，僕が高校の学級委員だったころ，このかかりであった。
なんでこんなこと，と思っていたが，やられると意外と気持ちいいものである。
朝は６時ごろ起きて皆で体操するのだそうだ。
７時過ぎにだらだら起きて３０分ぐらいホゲェ〜としている僕とはえらい違いである。
まぁ講義中静かなのはいいが，寝てるのもいたな…。
魅力ある講義をせねば。猛省しよう。

講義は「救急蘇生」。
内容は，学生が意識を失うほどであるから割愛するが，私見としては，
口対口の人工呼吸が不可能（人によっては躊躇するだろう）な場合は
せめて心臓マッサージだけでもして救急隊の到着を待てと言ったつもりである。

最後には質問が幾つか出たのは救いであったが，講義は手ごわい。

業務連絡，業務連絡…
偉い人もいたし，あのことは当然言えんかったぞ。＞菜種

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とうとう明日（正確には今日）講義をしなくてはならないので，
せっかくの日曜日，勉強してた。
もう，げんなり。
でも時々ひまじんを覗いてる僕って一体……。

彼女はイタチのごとく一日中寝とった。
（イタチは一日２０時間眠るのだ。）
女性特有のバイオリズム，らしい。
かまってあげらなくてごめんね。

もうこんな時間。
覚悟を決めて寝ることにします。
（あー，日記も手抜きだよなぁ。）

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もうすぐ彼女が来ます。
僕が土曜日の日中は基本的に自分の時間と決めているので，
日曜日は一緒に過ごすことだし，土曜日の夜から会うことにしているのです。
考え方が冷めてる？

彼女と付き合ったことで大きく変わったことがあります。
それは，眉毛のかたち。
あまり変わりすぎて初めの頃は外に出るのが恥ずかしかったぐらい。
めっちゃ指摘された。
「きれいねぇ」とか言われて照れくさかった。
でも毛抜きで抜くからめちゃ痛いし，じっとしてるのも辛い。
それでいっぺん癇癪をおこしてしまったのだ。
それ以来，何も言わずに，はさみで整えてくれるようになりました。
あの時はごめんね。でも毛抜きに戻らなくていいよ。

写真はうちのもう一頭，モカ号です。
タオルで必死になって遊んでます。
でも，こういう子供の写真つき年賀状みたいなのはもうやめよおっと。

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有給休暇をとりました。
医者たるもの，「有給をとらせて下さい」なんて言ったら
もうほとんど人生の落伍者扱いです。
もしかしたら「もうずっと来なくていいよ」なんて言われかねません。
それはちょっとオーバーかな…残された人に迷惑がかかるのもあって，
僕も３年ほど有給休暇とは縁がありませんでした。

今は鬼軍曹が「休め！」と言ってくれるのです。
まぁなんてお優しい方…と思っていたのですが，これにはちゃんとわけがあって
鬼軍曹自らが休みたいからなのです。
どれぐらい休むかというと，大体週1ぐらいのペースでどこかに行ってらっしゃいます。
まぁそんなことはどうでもいい，今日は休祝日ではない平日休み♪

幸い，いい天気！洗濯して外へ出た！
もっと平日は道路が空いているかと思いきや，意外と混んでるっ。
しかも仕事で運転しているからか，みんな殺気立っている気がするわ。
向かったのは市役所。
今話題のＷ杯チケットのガイドを手に入れるためだ。
一般とは別に開催自治体住民という枠がある。
当たるチャンスは多いほうがいいに決まっている。
スポーツ振興課…そんな部署あったんやなぁと思いつつ，エレベーターを降りると
いるわいるわ，ガイドを求める人，人…
しかも張り紙に「お一人様一部！」ってしっかり書かれている。
配る職員もきっとかかりっきりになっているに違いない。
無事１部頂いた僕は，「上着脱いで行けばもうひとつもらえるかも…」などと
スーパーのオバチャンのような発想に後ろ髪を引かれつつ帰った。

なるべく手を尽くして申し込むつもりではあるが，ネットでこんなことが書かれていた。
「チケットには購入者の名前が印刷され，会場で身分証明書を確認する予定」
たくさん当たっちゃったらどうしよう，んなわけないか……。

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とある方のページ読んでいて想いました。
手術を執刀されるお医者さんにする謝礼のお話でした。

こんなこと口にするほどのことでもないかもしれませんが…
執刀医が決まっている以上，お礼なんてあってもなくても同じです！
（お礼をすることで気分が落ち着いたりするのならそれもよろしいでしょうが。）
手術も僕らがやっている麻酔もそうですが，やっているときは
とにかく自分が今持っているものを最大限に出そうとします。
そこに邪念が入り込む余地はありません。
お金を渡したことで執刀医が上手な先生に代わるのなら話は別ですが…。

たしかに，謝礼が当たり前になっていたりする病院もありますし，
地域によっても違いがあるというのを聞いたことがあります。
でも少なくとも僕が見てきた病院で言うと，そいうのが横行している
病院は医療の質も低いと言うよりほかありません。
「お心付けはお断りします」って堂々と明示しているのがまともなところです。

大体，こういうのも根が深いんだろうなって思います。
そんな話はまた日をあらためて…
えっ！？しなくていい？…やっぱり？

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前回の書き込みの最後で，自問自答してしまったわけだが，
まてよ…これは日記なのだ！と改めて気が付いた。
やっぱりその日にあったこと思ったことを書けばよいのだ！と。
もともと彼女とのメール交換が半ば交換日記化してたから，
いっそのこと公開してみようと思い立ったのだった。

あらためて言うまでもなく，今日はバレンタイン♪
職場としての「病院」にも当然２月１４日は訪れる。
とかく人間関係が重要視されてしまうこの世界は，
義理チョコだらけで満たされている。
べつに「だらけ」と言っても僕は義理チョコでも何でも
チョコは好きなのでありがたく頂戴して１ヵ月後にはお返しをする。
そういえば，思いがけない方から頂くとむしろ戸惑ってしまうものである。
そんなものは高校生のとき貰って以来縁がないと信じ込んでいた僕だったが，
３年程前お手紙と一緒に病院宛てに届いたのである。チョコが。
手紙にはこんなことが書かれていたと記憶している。
「先日は麻酔でお世話になりました。おかげで持病のリウマチもよくなり…」

……ありがとう，おばあさん。美味しかったです。
今年も本命チョコ以外は同僚から幾つか頂き，何事もなく
２月１４日を終えることができそうです。

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