今日、目の前で男同士の壮絶なケンカを見てしまいました。
きっかけは狭い空間にいた、二人の肩が触れてしまっただけのこと。
まず、触れられた方が相手を突き飛ばしました。
突き飛ばされた方が相手に掴みかかり、殴り合いの大喧嘩に。
そのうち二人は床に転がって、くんずほぐれつ。お互いをぼこぼこ殴り続けて。
結局、下になってしまった方が飛び乗られて、悲鳴。ジエンド。
まじで痛そうでした。私でも泣いちゃうと思いました。
そのくらい、真剣なケンカ。
途中から気がついて見守っていたママが、負けて涙を流しながら駆け寄る我が子を抱きしめて「全部、見てたよ。悔しかったね。痛かったね。」そう背中を撫でて慰めていました。
これが3歳児同士のケンカ。凄すぎる〜。男の子のママって大変〜。
やられて泣いたのは、「触れてしまった方」でした。わざとじゃないのに。よろけてちょこっとだけ、肩があたっただけだったのに。それにしても相手が悪かったんですね。
すぐ手が出ちゃう子だったんです。
うちのムスメも入園当初はこの子にずいぶんやられてました。
「何にもしてないのにいきなり叩くのよ。」。
「突然、押してくるから転んで泣いちゃったの。」。
きっと「気に入らない何か。」を無意識にムスメはしてしまっていたのでしょうね。
女の子だからか、性格からか、当時はケンカにはならなかったし、今では、カレを怒らせないよう、上手につきあっていってるようです。
さて。
気に入らない相手をやっつけて意気揚々と立ち去るその男の子。
そのあと、思いがけないことがおこりました。
やられた子の兄弟が追いかけてその子を押し倒したんです。
きょとんとしているカレ。もちろん、わけがわからなくても売られたケンカは必ず買う。
そしてまた殴り合い・・・。
これって、どうなの?
そう思って、抱擁しあってるハハと息子に一応、声をかけました。
「仇とってるよ?」。
「ええ!ほんとに?」。
それを聞いた泣いていた男の子がさらに参戦。
今度は3人でくんずほずれつ。
さすがにケンカ慣れした男の子も2対1では不利なわけで。
みかねた二人のママも「2対1はダメ。ケンカは1対1でやりなさい!」。
大人の仲裁でその壮絶なケンカは終わりました。
ケンカで学ぶことも多いと思うし、仲直りの仕方も大事。だから、下手に止めて、その貴重な経験をするチャンスを逃してはいけない。
でも、そのママの言うとおり、2対1はルール違反ということも彼ら兄弟には学んで欲しいわけで。
ケンカを止めるタイミングって難しいですよね。私は知ってる子供相手のケンカなら基本的にはとめません。対等である限りは。
勝敗が見えてから、やめるきっかけを子供たちが掴めない時は仲裁に入りますけど。
最初は自分がなんでやられているかわからなかった男の子も「一人をやっつけたらその子の仲間にやられる。」、一人だったら誰にも負けないけど、二人がかりでやられたツライという事を理解したタイミングでの仲裁でした。
見守っていた私はハラハラドキドキ。
3歳でも、ちっちゃなカラダでも、ちゃんと社会生活をしている子供たち。
大人になったら感情のコントロールができるようになって、こんな単純なケンカは少なくなるでしょうけど。
せめて親の目の前で起こった出来事くらい、上手に仲裁してあげたい。
経験を積み重ねながら、自分たちで上手なケンカの仕方を学んでいって欲しいから。
ひと事ながらそう思いました。
そういう意味では、女の子の方がとっくみあいのケンカをしない分、複雑かもしれませんね。
※「くっ、く。あぼぼ。」 |