土曜日。母は無事退院してきました。
口は達者だけど、ずいぶんやせ細って。
聞けば。
「病院の食事が不味くてね〜。ほとんど食べられなかったのよ。毎食お煎餅1枚と飴一個食べてたのよ〜。」と。梅干も5個減っていたので米粒も少しは食べたみたいですけどね。
その割には元気だったので、診療明細を確認してみると。
やっぱり。輸血されてました。
ホンっと、申し訳ない。どなたかが善意で献血してくれた大切な血液を使わせていただいて命を繋いでいました。
訪問看護師さんが言ってましたよ。
「口から物が食べられなくなったら、それが寿命なんですよ。徐々に弱っていって、穏やかに旅立って行きます。」と。
帰宅途中。「うなぎが食べたいね〜。」と母が言うので、ウナギ屋さんで2200円のうな重を買ったところ。「味が濃い」と半分だけ食べて残しました。
自分のいない間、モノの配置が変わっていないか家じゅうをチェックしたあと、ベッドに入ろうとしたので、「シーツも布団カバーも替えたからパジャマに着替えてね。」って言ったら。
「好きにさせてよ。」と外出着のまま布団に潜り込みました。
私も朝が早かったので1時間半昼寝。
起きたら、さっき洗って干した病院用スリッパが取り込まれていました。
「ベランダにでたの?まだ乾いてないと思うけど。なんで取り込んじゃったの?」
と聞くと。
「そんなの知らないわよ。取り込みたかったから。」
まあ。母の家だし。私が勝手に洗濯したから気に入らなかったのかもしれません。
夜はカレーうどんを半分。食べ終わるなり母がさっさとお皿を洗い始めたので見守り。
自分でいろいろやりたそうだったので、翌朝の朝食だけ準備して「昼は昨日の残りを食べてね。」とメモして、帰るときに。
「寝るときはパジャマに着替えてね。」と言ったけど。結局、朝ヘルパーさんに着替えさせてもらうまでずっと外出着のままでした。
なんのこだわり?
1週間ぶりに帰ってきた我が家だから、他人にあれこれ言われるのがイヤだったとか?単に気ままに過ごしたかったのかもしれません。
そして今日。3時半に着くと。
「今、食前の漢方を飲んだから昼食は30分後。」
ですって!10時にヘルパーさんが帰った後、ずっと寝てたようです。
急いで昨日のウナギの残りをウナ玉丼にしてオレンジを剥いてだしました。
私がおやつに買ったレーズンウイッチを欲しそうに見てたので1枚渡したら、うな玉丼を半分残してそっちを完食。
「入院治療で疲れたのね〜。いっぱい寝ちゃったね〜。でも、夕食6時半って自分で決めてたけど。どうするの?」
と聞くと。
「8時ね。」
結局7時半にしてもらって、娘たちには連絡を入れて自分たちで食事をとってもらうことにしました。日曜の夜の家族の団らんはお預け。
一緒に食べたからか、夕食の巻き寿司は完食。りんごも1切れ食べました。
美味しいものなら食べられるんじゃん。
病院食が食べられないのはただの我儘じゃん。と心の中では思っていたけど口には出しませんでした。
だって、要介護4ですから。
木曜日に区分変更の結果がきたんです。
前回の入院中に面談があったので、いわゆる寝たきり状態と判断されたんでしょうね〜。
この先を考えると有難い結果ですが。
これからは母に何を言われても。「要介護4だし。」と思うことにしました。
※ケイが買ってきた新しいおもちゃに夢中のソマリくん。 |