2003-08-17 包む
2003-08-15 「おやすみ、愛してるよ」
2003-08-15 重箱の隅をつつく
2003-08-14 おじさんになった
2003-08-14 遁走頓挫
2003-08-13 ロボット
2003-08-12 赤く大きな
2003-08-12 に如かず
2003-08-11 出奔
2003-08-10 アンのジョー

「眠る時に丸まるとつい右側を下にする癖がある」
と言う。
僕もそう。だから腕枕をする時は自然と右腕を使うんじゃないか。

何が言いたいのかと思っていると、さらに「だから自然にしていると向き合って眠ることが出来ない」と言う。「腕が痺れたり痛くなったりしない？」

なんだ、そんなことなら大丈夫。腕は痛くも痺れたりもしない。
君は僕より小さいから、後ろから抱いて包み込むようにすれば何の問題もない。

包んで、包まれて、眠る。
おやすみ。

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と言って電話を切る。

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「終戦」なら争い事が終わることを「祈念」する日であるべきであって、「記念日」なら「敗戦」したことを記憶にとどめる日でしょう。

普通に暮らす人々の感覚にとっては「終戦記念日」であってもそれは当然のことだったのでしょうが。

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芥川賞受賞作が載っているのに気付いたので、「文藝春秋」を買ってきた。

その受賞作の読後、正直な感想は「へえ」、といったところだった。
あまり感想らしい感想とも言えはすまい。
実際一昨晩買ってきた黒田硫黄の漫画の方が数倍以上面白かった。

受賞作以外の記事も読んでみると、これが意外にも読めてしまう。
下手すりゃ少年ジャンプより面白いと感じているであろう自分を発見してふと思う。

歳くったなあ。

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逃げようとしたら失敗した。
逃げられなくなったのではなくて、逃げなくてもよくなった、のかな。

さて、造園屋さんにでも就職しよう。

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うぃーん、かしゃん、と音がする。
続いてがちゃり。
あたしは一人で教室に寝ている。木造校舎の二階。

今は夏休み。合宿で学校に泊まっている。
合宿なのに一人。
近づいてくる。

机と椅子をすべて教室の後ろに押し遣って出来た広間にぽつりと敷いた布団の上にあたしは仰向けに横たわり、目を開けて天井を見ている。
床は午前中いやというほど磨き上げた。だからきれい。
暑いのですぐによく乾いた。

うぃーん、かしゃん、と音がする。
がちゃり。
音のする方を睨めつける。
ぴたりと音が止む。

どうしてあたしが見ていることが判るんだろう？
横着して寝巻きを持ってこなかったことを少し悔やんだ。だがもう遅い。あたしはなんだか冷やりとして、捲れあがっていたスカートの裾を延ばす。お腹に掛けているタオルケットの端を股に挟み込む。
少し安心する。
もともと怖くはない。

うぃーん、かしゃん、がちゃり、と音がする。
近づいてくる。
けれど、けして触れることはない。やって来てどうするということはない。

たとえその姿が見えたとしても、あれはあたしに本当に近づくことはない。
あたしはそれを知っている。それを知っているから怖くないというのとはまた少し違う。

無限遠から直近までやってくるのに、その距離はけしてゼロにはならない。
近づき続けながら、けしてその距離はゼロにはならない。
だから永遠に近づき続ける。無限遠から無際限に。

なぜ近づき続けるのか、それは知らない、判らない。
あたしが知っているのは、それがあたしに近づき続けるということだけ。
それだけ。近づいてくる。

そういう夢を見る。

がちゃり。
と想像してみる。

そんな夢は見ない。
僕はまだその夢を見ていない。

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村雲の向こうにはほとんど中天にかかる明るい月。
雲が薄いので辺りはたいそう明るい。
虹色の傘を被っている。

月の左に目をやれば、雲は切れている。

その雲の縁のさらに少しだけ、左。
つまり東。ほぼ真東。

とても大きな火星。
赤い星。

真っ赤な嘘の赤ってどんな色なんだろう？
想像もつかない。

でもあの大きくて赤い星の色とは違うな、きっと。

赤く大きな、星。
嘘を吐かない。

僕たちを見ている。

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まるで「にほえろ」のようですが。

三十六計よりも優れているってんだからたいしたもんだ、「逃げる」。
ところで三十六もの計略とはいったいどんなものなんでしょうか。
寡聞にして知りません。

言うても聞かん奴に物言うのは飽きたわ。
だもんで。
言うの止ーめた、っと。

つーか、逃げたれ。

けけけ。

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寮を出るぞ。
村の家の井戸が復活した。嬉しい。
試しに風呂の水を溜めてみればその澄んだ青い水。嬉しい。

通勤時間も飛躍的に長くなってつらかろうが、頑張れ俺。
伸びた通勤時間の短縮には目下秘策検討進行中でもあることだし、頑張れ俺。

せっかくのＡＤＳＬ環境がまたダイヤルアップに逆戻りなのはちと痛いが、頑張れ俺。

水が出た。

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Ｋ首相はＩ市長のＩ国攻撃非難に対しても気付かぬ振りで明言を避けた。

そんなこったろうと予想はしていたけどね。

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