2001-12-12 12月12日12時。
2001-12-10 3つの贈り物
2001-12-03 「アメリ」で幸せ。
2001-12-02 蓼科にて（2）
2001-12-01 蓼科にて（1）
2001-11-29 創作活動（12）　幸せな空間
2001-11-25 「冷静と情熱のあいだ」
2001-11-23 「早慶戦」
2001-11-15 「おいしい生活」
2001-11-12 2度目の「ショコラ」

ここ数日の寒さから少し開放されたような
暖かな冬の日差し。
テレビの占いでは
「長年の夢が実現するでしょう」と言っている。
電車の乗り継ぎもいい。


会社を休んである方とお会いした。
最近は頻繁に顔を合わせることはあったけれど
こういう風に真面目な場面になるとやはり緊張する。
きちんとした紺色のスーツを来たその人は
いつもよりもかっこよく見えてしまった。
ダメ、ダメ。
今日は転職のための面接の日。

この日のために時間もお金も使ってコネクションを作ったつもり。
その人は「もう顔見知りだから聞くこともそんなにないね」と言って
採用担当者に任せて私の履歴書に何か書き込んでいた。
30分ほど話をしてその会社を出ると近くのコーヒーショップに直行した。
頼んだカプチーノの泡がハート型だったから
壊すのがもったいと思いながらも5分で飲み終えてしまった。

帰りに寄ったケーキ屋はお休みの日で
クリスマスケーキの予約はできなかった。

結果はどうなる？


*　*　*　*　*　*


母に贈ると約束していたリース。
遅くなってごめんなさい。

先頭 表紙

退職記念に贈るプレゼントに
欲しいものを3つ挙げてくださいといわれた。
古い会社だけあってこういうときの
セレモニーはとても大々的のように思う。

欲しいものなんて山ほどあるけど
本当に気に入ったものは自分で買ってしまうから
いざプレゼントといわれると困ってしまう。
とりあえず、赤い皮の手袋を思いついた。
黒のコートにもチャコールグレーのコートにも
キャメルのコートにもアクセントとして使えそうなシンプルなものを。
残念ながらオレンジのコートには合わせられないけど。

あと二つ。
今日、会社帰りにお店を巡って見つけたのは
小さなブラックダイヤが入ったペンダント。
ちょっとアンティークっぽいところが気に入った。
お店のお姉さんにそのペンダントの名前と品番を教えてもらった。

そしてあと一つはまだ見つからない。
タイムリミットは迫っているのに。

こんな習慣は止めてしまってもいいのにって
思いながらもワクワクしながら考えちゃうのよね。
ゲンキンな私です。


*　*　*　*　*　*


「ラナンキュラス」
フリルの花びらがやさしいね。

先頭 表紙

次に一緒に見る映画は「アメリ」ね
と約束していた。
小さな映画館で隣同士に座り
スクリーンに集中して観る。
一人で観に行ってももちろん楽しめるけど
幸せな映画は二人で味わったほうが幸せも増すような気がして。


モンマルトルのカフェを舞台にして
そこで働くアメリが周りにいる人たちを幸せにしていく。
人の幸せのために小さな悪戯を仕掛けることは得意であっても
自分の現実には向き合えずに妄想に更けるアメリ。
ほんの小さな勇気が自分自身にも幸せな恋を持ち込むことになった。


アメリのキュートさは言いようがなくて
ストーリーのテンポも抜群。
映像ももちろん美しくて。
私の語彙が貧弱なことが悔やまれるけど
とってもとっても素敵な映画でした。

アメリは石をポッケに入れてお守り代わりにしていたけど
私は映画の半券をお財布に入れておこう。
なにかいいことが起こりそう？


*　*　*　*　*　*


「キャンディ　ビアンカ」
淡いピンクなのになぜビアンカなんて名前がついたのかしら？
薔薇が咲くお部屋も私の幸せのひとつ。

先頭 表紙

普段なかなか会えない同期と
ゆっくり話をしながらお酒を飲む時間は楽しかった。
窓から外を眺めると冬の星たちがキラキラ輝いていた。

次の日、焼酎のおかげで元気いっぱいの私は
朝ご飯もおかわりをした。
お世話になった管理人さんに挨拶を済ませると
白樺湖に向かう。
冬の湖はちょっと寂しそうな趣で静かだった。
近くのスキー場はもうオープンしていて
斜面を滑り降りてくる人たちの姿が見えた。

そして再び温泉へ。
管理人さんが教えてくれた帰り道にあるお湯は
500円だというのに露天やサウナもあったし
お湯自体も私の肌にとても合った。
もう山梨まで戻ってきたので
どうせならホウトウを食べようと
みんなでふーふーと言いながら味わった。

さらにサントリーのワイナリーで葡萄畑を眺めたり
ワインを試飲したりソフトクリームを食べた。
こう書くとなんだか食べてばっかり。
旅の醍醐味は食よね。

帰りの車の中ではまだまだ元気な男の子たちが
大きな声で歌を歌っていてみんな、楽しかったんだって思った。

偶然にして同期になった仲間たち。
楽しい時間をありがとう。
私は会社を辞めてしまうけどこれからも仲良くしてね。



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保養所から撮った写真。
朝日が眩しかったよ。
いいお天気でよかった。

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私の退社を1ヵ月後に控えて
同期のみんなと会社の保養所に行くことになった。
一人以外誰も利用したことがない施設だった。
噂によるととてもきれいな施設でご飯もおいしいって。

お昼にみんなと待ち合わせをして
車に乗り込んだ。
高速に乗るとみるみるうちに周りが山に囲まれていく。
都心に近いところでは紅葉もまだ残っていた。

暗くなる前に保養所に到着して
すぐに近くの温泉に入りに行った。
日頃の疲れが一気に出た感じで
本当に気持ちがよかった。
戻っていただいた晩御飯では
おいしい新米に感激した。
普段、私は白いご飯をあまり食べないのに
おかわりをするぐらい。
もちろんビールも飲んだし、
前日にいらしていた役員さんからワインの差し入れもおいしくいただいた。

それで夜は終わるはずはなく
すぐに部屋に戻って2次会が始まった。
鹿児島の赴任先からわざわざ帰ってきてくれた子が
芋焼酎を御土産にもってきてくれたので
それで2度目の乾杯をした。
焼酎はほとんど飲んだことがないのだけれど
それはとっても飲みやすくて次の日にも堪えないすぐれものだった。
名前は黒なんとかって言ったな。

つづく


*　*　*　*　*　*


帰り道に寄ったサントリーのワイナリーから。
白い富士山と赤い山々のコントラストがとっても美しかった。
葡萄畑はもう裸になっていたけど
花が咲いて果実ができる姿を想像するのも楽しかった。　　　　　

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寒くなったせいで花持ちがよく
3週間前に使った花もまだまだ咲いている。
おかげで私の狭い部屋はお花でいっぱい。
幸せな空間。
アレンジしなおしたり一輪挿しにしたり。
キッチンにも玄関にもリビングにも枕もとにも。


*　*　*　*　*　*


レッスンは継続的だったのに
ひとつひとつの花を載せることはあっても
作品をアップするのは久しぶり。
チューリップやラナンキュラス、スイトピーがもう出てきてる。
春のお花で白いツリーなんて。

子供の頃、伯父さんちの庭に咲いていたスイトピーを
持ちきれないぐらい摘ませてもらったことを
思い出した。
さわやかないい香りがしたんだよ。

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歩いて行けるところにある映画館で上映していると知って
無理に早く起きて観にいった。
公開前のＣＭやテレビの特集のしつこさで
一度は観るのはやめようと思っていたのだけど。
小説の残像をそのままで残しておきたかったから。


ストーリーはもちろん分かっていたのに
映画が終わってもボロボロと涙がこぼれ落ちてしばらくは立てなかった。
横ではタロウが私の様子を見て席を立った。

一番大切な人が誰なのかを分かっていて
そしてその人が同じように私を大切に思ってくれているのはとても幸せなこと。
素直にならなくちゃ。
いつも強がってばかりじゃいけないよね。
そんな風に思った。

食事をしながら
「あのフィレンツェの駅で私がアナタに電話したこと、覚えてる？」
って聞いたら忘れてたけど。
もう3年も前のことだもんね。

「今回、東京に帰ってきてよかったよ」
とタロウが言った。
たくさんの悩み事を抱えていた彼は私といることで
それが吹っ切れたと言った。
ただ、一緒にいただけなのに。
離れていると分かりあえてるつもりでもそうじゃないときがある。
こうして顔を合わせることでちょっとのズレが
少しずつ小さくなり始めたのかもしれない。


*　*　*　*　*　*


「デリーラ」
本当はもっと高貴な紫色の薔薇。

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連休にタロウが帰ってくる理由を
私に会うためではなくて
この試合を見るため？と疑っていたけど
秩父宮のスタンドでトライを決めるたびに
うれしそうに声をあげているのを見て
私も笑った。

大学には真面目に通ったとは言えないけれど
愛校心は強かった私たち。
神宮球場にも秩父宮にも国立競技場にも一緒に行った。
そういえばラグビーの話が通じる女の子なんて珍しくて
話込んだのが私たちのきっかけかもしれないな。

主力選手を欠き劣勢と伝えられていたけれど
快勝したチーム。
久しぶりに聞く校歌は懐かしかったけれど
歌詞は全部覚えていたよ。


*　*　*　*　*　*


外苑の銀杏たちは見事に黄色く染まっていて
太陽の光が余計に眩しかった。

先頭 表紙

夕方になって仕事が立て込んでるのいるのを知ると
また映画に間に合わないのかもと不安に思いながら
一人で劇場に向かった。
以前、結局一人で見ることになったのも
同じウディ・アレンのものだったから
嫌なジンクスができてしまいそうな気がした。

ガーデンプレイスはすでにクリスマスの
イルミネーションが点灯していた。
バカラの大きなシャンデリアを見上げたり
暖かいお店の中に入ってうろうろしたあとに
待ち合わせの場所に行こうと扉を開けると
目の前に彼の姿があって驚いた。
5分も前に着くなんて珍しいね。よかった。



「おいしい生活」
ドタバタのコメディだけれど
ハッピーエンドの温かいお話。
実のところ、あまりに喋り続けるから
ちょっとだけ頭が痛くなった。
英語を聞き取ろうと集中しすぎるのがいけないのかも。
たいして分からないくせに。

ああいう映画のあとは
少しこってりしたものを食べてワインを飲みたいと
意見が一致した。
あてもなく歩いて見つけたわりには味も悪くなくて
気配りの行き届いたお店だった。
お腹がすきすぎて料理が並ぶ前にワインをほとんど飲み干してしまったは
失敗だったけど。
外に出ると少しクラクラした。


それにしても映画の予告やチラシを見てると
見たい映画がたくさんあってそれだけで迷ってしまう。
「シャンプー台のむこうに」
「ドリアン　ドリアン」
「素敵な歌と舟はゆく」
「メメント」
「アメリ」
「ペイネ　愛の世界旅行」
「ムッシュ・カステラの恋」
その他たくさん。


*　*　*　*　*　*


先日買ったコートもオレンジ色。
寒いときには明るい色で元気になれればいいよね。

先頭 表紙

初めて見たのは5月。
混雑した大きな映画館だった。
見終わったときにどうしてもチョコレートが食べたくて
カフェをたくさん探したけれど
どこも満席で結局私の欲求は満たされなかった。

2度目は今日。
季節はもう冬に近づいている。
私は暖かい部屋でショコラを食べながら見る。
2時間経つ前に全部なくなってしまいそうだったから
途中で冷蔵庫にしまった。


これから見るみなさん、
必ず甘いものを用意してから見てね。

先頭 表紙